魔法使いの嫁のシルキーの過去・正体とは?銀の君のかわいい魅力を紹介

人外と人間の心の交流を描く「魔法使いの嫁」はその世界観と丁寧な心理描写、そしてキュンと来る恋愛要素など、連載当初から多くのファンの心を掴みました。2017年にはアニメ化もされた「魔法使いの嫁」ですが、主要キャラの中のシルキーという女性キャラの人気が高いのをご存知でしょうか?今回はそのシルキーにスポットを当て、主人公・チセから銀の君とも呼ばれるシルキーの知られざる過去やその正体、かわいい魅力などをご紹介していきます。

魔法使いの嫁のシルキーの過去・正体とは?銀の君のかわいい魅力を紹介のイメージ

目次

  1. 魔法使いの嫁とは?
  2. 魔法使いの嫁のシルキーの過去・正体
  3. 魔法使いの嫁のシルキーのかわいい魅力
  4. 魔法使いの嫁のシルキーに関する感想や評価は?
  5. 魔法使いの嫁のシルキーの過去・正体まとめ

魔法使いの嫁とは?

「魔法使いの嫁」はヤマザキコレさんによる漫画作品で、主人公のチセと人外の魔法使いエリアス・エインズワース、2人が出会い、関係性を築いていく様子やチセの心の成長を描いた作品です。略称は「まほよめ」で知られています。アニメ化もされ好評だった「魔法使いの嫁」ですが、シルキーをはじめとするチセを取り巻く他のキャラクターも魅力的なのが人気の要因のひとつとも言われています。

魔法使いの嫁の作品情報

「魔法使いの嫁」は2014年1月号「月刊コミックブレイド」にて連載が開始されました。現在は「月刊コミックガーデン」に連載を移し、既刊11巻(2019年3月9日現在)を発売する人気作品です。小説やドラマCDをはじめとしたメディアミックスも多数展開し、2017年にはアニメ化もされました。アニメは2クールという長期に渡って放映され、好評を博しました。そして2019年10月には舞台も控えています。

魔法使いの嫁の概要

「魔法使いの嫁」はイギリスを舞台としたファンタジー感溢れる作品ですが、その丁寧な心理描写やしっかりとした世界設定からよみごたえがある漫画として評判です。妖精や魔法使いなどイギリスらしいファンタジー要素が満載なのに、登場人物の背負う設定からダークな雰囲気も漂っていて、「魔法使いの嫁」は単なるおとぎ話的少女漫画では片付けられない深みのある作品と言われています。

本作はもともと作者のヤマザキコレさんが同人誌で発表していて、それが編集者の目に止まり連載が決定したというもので「魔法使いの嫁」という作品の持つパワーは折り紙つきだと噂になっていたようです。それを裏付けるように単行本第1巻の発売日に重版決定するなど反響は大きく、以降「魔法使いの嫁」は数々の賞やランキングにノミネートされるようになり、一気に知名度を上げていった模様です。

魔法使いの嫁のあらすじ

主人公・羽鳥智世(チセ)は生まれながらにして人ではないものを見たり聞いたりできる能力を持っていましたが、その能力のせいで父と弟は失踪、最終的には母親には殺されかけるという暗い過去を引きずっていました。親族にもたらい回しにされて生きることに疲れたチセは自ら人身売買の闇オークションに臨みます。そこでチセを500万ポンドという高値で落札したのが人外の魔法使いであるエリアス・エインズワースでした。

チセは「夜の愛し仔(スレイ・ベガ)」と呼ばれる珍しい特殊体質の持ち主で、魔法使いとして素晴らしい潜在能力を秘めていたのです。しかしその強すぎる魔力に体がついていけず、虚弱体質であり、何もしなければあと3年の命だとエリアスは見立てます。そこでエリアスはチセに魔法的修行を施すために弟子として、そして自分の妻=魔法使いの嫁として落札したことを告げるのでした。

イングランドのエリアスの屋敷で共に生活していく中で、チセと異形の魔法使い・エリアスはお互いが抱える心の闇や悲しい過去に触れ、心を通わせていきます。また家事妖精のシルキーや墓守犬のルツ、エリアスの友人などと接していくうちに悲観的だったチセの心も前向きに変わっていきます。チセが自身を見つめ直し、魔法使いの嫁兼弟子として成長していく姿が丁寧な心理描写で描かれています。

ヤマザキコレ『魔法使いの嫁』

魔法使いの嫁のシルキーの過去・正体

イギリスが舞台の「魔法使いの嫁」にはエリアスとチセ以外にも妖精や魔法使いがたくさん出てきます。シルキーもそのうちの一人です。彼女はエリアスとチセの住む屋敷に住み着いていて、銀の君とも呼ばれる美しい女性ですが、寡黙で無表情であるがゆえに一見すると掴みづらいキャラクターをしています。ここでは「魔法使いの嫁」におけるシルキーが一体どんな人物なのか、その過去や現在の正体についても触れてみたいと思います。

シルキーの過去は泣き女(バンシー)

シルキーはもともと泣き女(バンシー)という妖精でした。バンシーとはアイルランドやスコットランドに伝わる女性の妖精で、バンシーの泣き声が聞こえた家では死者が出ると言われる、家人の死を予告する妖精です。アイルランド、スコットランドでは多く伝承されており、ナルニア国物語やハリーポッターシリーズなどへ影響も与えているようです。バンシーという名称はケルト語が由来だそうです。

バンシーとして生きていたシルキーですが、憑いていた家が廃れてしまい、行くあてなくさまよい歩いていたところを丘の防人(スプリガン)に助けられます。「小さきモノを守る」役割のあるスプリガン協力のもと、新たな家としてエリアスの屋敷に住み着いたのです。シルキーはその際にバンシーからあるものへと、いわば「転職」をしています。このあたりのことは「魔法使いの嫁」漫画第5巻、アニメでは第15話で見られます。

シルキーの正体は家事妖精(ブラウニー)

エリアスの屋敷に住むに当たって、シルキーは家事妖精(ブラウニー)になっています。その時に絹女給と呼ばれたことから絹(シルク)が由来となってシルキーという名前になったようです。なお、スプリガンはエリアスのことは半端者として疎んでいますが、シルキーとは文通を行なっていて良好な関係を保っている様子です。

家事妖精とはその名のとおり、住み着いた家の掃除や片付け、家畜の世話などその家の家事を手伝う妖精のことです。スコットランドやイングランド北部に伝わっている妖精で、憑いた家を繁栄させると言われています。いたずらっこな側面も持っていて日本の座敷わらしに似ています。ボロボロの茶色い服、伸ばしっぱなしの髪やヒゲという外見からブラウニー(Brownie)という名前が付いたようです。

「魔法使いの嫁」作中におけるシルキーも一般的な家事妖精と同じく、エリアスの屋敷の家事の一切を取り仕切っています。料理や洗濯、掃除など一般的な家事だけでなく、エリアスの薬を村人へ販売したり、異形のエリアスに代わって人間への応対もしています。シルキーが人間と変わらない見た目をしているからこそできる仕事と言えるでしょう。

Thumb魔法使いの嫁の原作漫画をネタバレ!アニメ版の最終回やエリアスの正体も考察 | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

魔法使いの嫁のシルキーのかわいい魅力

かわいい魅力①エリアスとチセとの関係

シルキーは絹女給とも表記され、それでわかるようにメイドのようなものですが、エリアスに働かされている訳ではありません。あくまで自分の意思で家事をしているのです。なのでエリアスも使用人というより同居人としてシルキーを扱っているふしがあります。エリアスがお茶を頼んでも忙しいと断られたりするコミカルな場面も見られ、家の主人でありながらも一個人としてシルキーを尊重している様子が伺えます。

シルキーはチセのことを奥様と呼び、かいがいしく世話を焼いたり、チセがやってきた当初から気に入っていたようです。チセが家事をやるようになってからはその手助け役に回るなど、彼女をサポートする形で支えています。直接言葉を発することはないものの、チセとは仲の良い姉妹のような関係性を築いている模様です。チセもシルキーのことを銀の君と呼び、慕っています。

いつも完璧に家事をこなし、家を守る女主人としてシルキーに、エリアスもチセも感謝しています。しかしブラウニーに直接お礼をするのはNG行為なため、シルキー用のクリームをひっそりと用意しておくのです。そこに感謝の意を忍ばせて。シルキーのことを銀の君という愛称で呼ぶのも尊敬や親しみを込めているのかもしれません。

かわいい魅力②料理技術

家事妖精だけあってシルキーの料理の腕前は相当なもので、ありとあらゆる料理を高いレベルで作ることができます。しかし、今でこそ世界中の料理を作れるシルキーですが、エリアスの屋敷にやってきた当初はイギリス料理しか作ることができなかったそうです。延々と続くイギリス料理に飽きたエリアスが世界中のレシピ本を集めた結果、多様なレパートリーを持つことになりました。

かわいい魅力③シルキーちゃん日記

「魔法使いの嫁」の単行本カバー裏にはシルキーちゃん日記というものが描き下ろされています。本編ではあまり描かれることのない銀の君・シルキーの日常生活を描いたものですが、エリアスの屋敷のインテリアや間取りなども載っています。単行本を買ったらまずカバー裏から読むという「魔法使いの嫁」読者も多く見受けられ、シルキーちゃん日記の人気の高さが伺えます。

このシルキーちゃん日記では常に無口・無表情で銀の君という愛称からも冷たい印象を受けるシルキーの実は表情豊かな様子が描かれています。鼻歌を歌ったりいたずらをしたり、本編では見られないシルキーのかわいい一面に心を掴まれる「魔法使いの嫁」ファンも続出しているようです。

Thumb魔法使いの嫁のあらすじ・魅力をネタバレ!漫画の画力や美しい世界観を紹介 | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

魔法使いの嫁のシルキーに関する感想や評価は?

金髪にボンネット、ふんわりとしたドレスというお人形のようなスタイルがかわいいという感想が目立ちます。

シルキーやルツ等エインズワース家で暮らす面々の関係性が微笑ましいとの評価も多いようです。シルキーの家事の万能さが羨ましい、うちにも来て欲しいとの声も多く聞かれました。

シルキーの過去や正体が明らかになる回では、そのストーリーに「切ない」「泣いた」との感想が見られました。「魔法使いの嫁」本編では無表情なことが多いシルキーの泣き顔や微笑みが見られる回だけに心を揺さぶられる視聴者が多かったようです。

Thumb魔法使いの嫁の感想まとめ!アニメ版の評価は面白い?つまらない? | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

魔法使いの嫁のシルキーの過去・正体まとめ

以上「魔法使いの嫁」に登場するシルキーに焦点を当ててまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?銀の君、銀の花などとも呼ばれるシルキーの過去は泣き女(バンシー)、そして正体は家事妖精(ブラウニー)でした。その寡黙で謎めいたキャラクターの下にはかわいい魅力もあるシルキーですが、彼女に注目して見てみるとこの作品もまた違った楽しみかたができると思います。ぜひ「魔法使いの嫁」をご覧になってみてください。

関連するまとめ

人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ