2018年09月18日公開
2018年09月18日更新
魔法使いの嫁のあらすじ・魅力をネタバレ!漫画の画力や美しい世界観を紹介
その美しい世界観とそれを表現する画力、それらに支えられたあらすじで話題を集めた人気作、それが魔法使いの嫁です。同人作品として始まった本作はその圧倒的な人気から発行すると多くの漫画賞、漫画ランキングの上位に名を連ね、その勢いのままアニメ化もよりその知名度を高める事になりました。今回はまだ魔法使いの嫁を読んだ、観た事がないという人向けに魔法使いの嫁のあらすじや魅力をネタバレありで紹介していきます。
目次
魔法使いの嫁のあらすじをネタバレ!漫画や美しい世界観の魅力について!
マークガーデン社が出版する雑誌、「月刊コミックブレイド」で2014年から連載を開始し、現在も同社の「月刊コミックガーデン」にて連載される同社を背負う程の人気作が「魔法使いの嫁」です。現実世界のようでファンタジーの要素を多く取り込んだその世界観、そしてその世界観を表現する画力の高さも相まって、同人作品というスタート地点も重なり、連載開始前から話題を呼んだ作品でした。
いざ連載が開始されると、前評判を裏切らない評価を受け、多くの漫画賞、漫画ランキングで上位に名を連ねる程に人気を集める事になります。漫画の好調を受けて2016年にドラマCDが発売されたのを皮切りに、メディアミックス展開が行われ、2017年から2018年にかけて2クールでアニメ化もされています。アニメも原作の画力の高さを反映したその幻想的な雰囲気で瞬く間に知名度を高める事になりました。
瞬く間に人気を集めた魔法使いの嫁ですがその人気も納得できる程に独特の魅力に溢れた作品です。今回は魔法使いの嫁のあらすじやキャラクター、漫画の原作者などをネタバレありで紹介しながら、魔法使いの嫁が持つ魅力について紹介していきます。
魔法使いの嫁に登場する魅力的なキャラを紹介!
魔法使いの嫁の魅力を語る上で欠かす事ができないのが個性豊かな登場キャラクター達です。これらの登場人物の魅力が魔法使いの嫁の世界観を引き出していると言っても過言ではありません。まず初めに魔法使いの嫁に登場する主要なキャラクター達をネタバレありで紹介していきます。
チセ(羽鳥智世/はとりちせ)
魔法使いの嫁の主人公となるのがチセです。赤毛が特徴の少女で、羽鳥智世と漢字表記も存在するように日本人でありながら、人ではないものを見聞きできるという特異性から日本では家族や親戚からも疎まれて生きる事に絶望していました。家族には逃げられ親戚にもたらい回しに合うなどを経験したチセは人身売買に自らを売り込んでオークションの商品としてイギリスにやってきます。
そのオークションでチセを破格の値段で落札したのがエリアスであり、2人の出会いから魔法使いの嫁のあらすじは展開されていきます。チセには魔法使いとしての高い潜在能力があり、さらにその中でも特殊な「夜の愛し仔(スレイ・ペガ)」という体質をしています。その体質故にエリアスの所に来た時点で、何もしなければ後3年で寿命が尽きてしまうと宣告される事になるのです。
ネタバレすると「夜の愛し仔(スレイ・ペガ)」とは魔力の生産と吸収に極めて長けた存在です。生きているだけで本人の意志に関係なく際限なく魔力を生産吸収してしまう為にやがれ身体の方が先に限界を迎える為に非常に短命だと言われています。一方でそのような特性から価値を知る魔術師から常に狙われる事にもなります。一方で必ずしも妖精が見えるわけでもなく、チセのように妖精を見ることもできるのは非常に珍しいです。
エリアスに必要とされた事で生きる意味を見出したチセはエリアスの弟子として魔法の修行を開始、エリアスとの生活の中で魔法について知り、魔法世界に触れる事になります。同時に周囲に理解者も増えた事で元々内向きだった思考が前向きな物に変化していきます。魔法使いの嫁のあらすじの1つの側面としてはチセの成長物語でもあるのです。ちなみに魔法使いの嫁というタイトルの「嫁」の部分に当たります。
エリアス・エインズワース
チセをオークションで落札した魔法使い、それがエリアスです。エリアスは人間ならざる異形の姿をしており、山羊のようなねじれた角が生えた狼か大型犬の頭骨の頭を備えた姿をしています。魔法使いを管理する「教会」ですら迂闊に手を出す事ができないと言われる程に優れた実力者でありながら同時に世捨て人でもあり、引き篭もりの人間嫌いとして知られており、元のエリアスを知る者達からはチセを引き取った事に驚かれる程です。
ネタバレすると序盤ではチセの前では紳士的に振る舞いますが、徐々にその本性が露わになっていきます。依存と言っても差し支えない程にチセの事を愛しく思っており、チセと共に事件を解決した際にチセに出来た友人とチセが楽しそうに話しているだけでいじけてしまうような子供っぽい一面も持ち合わせています。その本質は「影」だと言われ、影の中に潜んだり影を攻撃に利用するような事を得意としています。
一方で魔法使いの嫁がシリアス一辺倒にならないのはエリアスの存在が大きいと言われています。エリアスの常識外れの行動が、一種のスパイスとして魔法使いの嫁の世界観をよりリアルな物に近付けているのです。
またチセを買った際には、弟子としてはもちろんのこと、「将来お嫁さんにする」と宣言しており、その事が原因で教会から3つの依頼の解決を課題とされるなどしています。またチセの為に敢えて黙っている事も多く、その事がチセが魔法的なトラブルに巻き込まれる原因になっていたりもします。「魔法使いの嫁」というタイトルの魔法使いの部分に該当するキャラクターです。
ルツ
物語が進む中でチセと使い魔として契約する妖精の一種である墓守犬(チャーチ・グリム)、それがルツです。ルツはチセが契約の際に与えた名前で、それ以前にはユリシィと呼ばれていました。元々はただの犬でしたが飼い主であるイザベルを妹のように思っており、死んでしまったイザベルがいつか起きるかもしれないからと墓を守り続けた結果、自身も死んでしまい墓守犬になった経緯を持っています。
チセと出会った頃には自身が犬であるという認識が無かった為に、人間の姿を取る事もできます。チセとの契約はチセがイザベルの面影を感じさせる事から自ら望んで行い、以降は主に犬の姿でチセに付き添いながらも必要に応じて人間の姿を取って行動しています。契約後は「チセを守る事」に主眼を置いて行動する為、長期的な意味で同じ目的を持つエリアスと協力するような一面も見られます。
アンジェリカ・バーレイ
エリアスの知人であり、チセの理解者にもなるのがロンドンに住み代々魔法機構(マギウス・クラフト)の技師をしているアンジェリカです。父の代からエリアスと取引を行っており、チセの溢れる魔力を抑える為の道具を作るなどしています。同時に男勝りな性格ながら面倒見がよく、チセの事もよく気にかけています。父は魔術師ながらアンジェリカ自身は魔法使いですが、過去の失敗で腕に結晶が埋まってしまっています。
明らかに人外であるエリアスと違い見た目は人間なので大都市であるロンドンでも問題なく暮らせていますが、一方で魔法使い故に寿命が長く、普通の人間である夫デイビットとの間に生まれた娘アルシアにも魔法使いとしての素養がある事から、1人早く老いてしまう事になる夫デイビットはその事を気にしている描写がみられます。
リンデル
エリアスの実質的な師匠であり、魔法使いの嫁の本編の時間軸の中では竜の国の管理者を務めるのがリンデルです。見た目は青年のような姿をしていますが、数百年を生きるエリアスよりもさらに年上で年相応なのか年寄りめいた口調で喋ります。エリアスの過去を知る数少ない人物であり、チセの事も孫のように扱っています。本編ではエリアスがチセの魔法の修行の一環としてリンデルと引き合わせる形で登場します。
エリアスの「実質的」な師匠という表現なのはリンデル自身が自分は弟子を取れるような立場ではないと考えているからで、普段はエリアスに対しても「友」「知人」として対等な関係として接しています。
特にチセの特異体質である「夜の愛し仔(スレイ・ペガ)」に関しての知識も豊富であるが為に、チセにとっては師匠の師匠でもある事からエリアスとは別の観点で先生としての側面を持っています。また魔法使いにとって大事なチセの「杖の祝福」を行ったのもエリアスではなくリンデルです。
カルタフィルス
明確なバトル漫画ではない魔法使いの嫁ですが、展開によっては魔法使い同士、或いは魔術師との戦闘が描かれる事もあります。そんな中において、2クールのアニメでも放送されている第1部にて暗躍する存在がカルタフィルスです。カルタフィルスとのやりとりがアニメ版魔法使いの嫁の最後のエピソードとなっています。
カルタフィルスははるか昔「神の息子」にかけられた「死ねない呪い」によって不死となり既に2000年以上の時を生きています。一方で不死というだけで思考や記憶を全て保てるというわけではなく、自身の行動趣旨や目的を忘れてしまう事もあるようです。その長い年月で作りだされた魔術はかなり強力でキメラを作りだす能力などを持っており、作中屈指のチートキャラとして描かれています。
一方で、その経歴からほぼ確実にエリアスよりも長く生きておりエリアスの事を「ビルム・ムーリアス」と呼ぶなどエリアスさえも忘れてしまっている300年前以前のエリアスの事を知っているような描写も見られます。特に現在まだまだ明かされているとは言えないエリアスの過去を描く際に、これ以上いない重要なキャラクターでもあります。
魔法使いの嫁のあらすじをネタバレ!
ここからは魔法使いの嫁のあらすじをネタバレありで原作漫画の巻数単位で紹介していきます。
魔法使いの嫁1巻
チセの紹介でも少し触れたように魔法使いの嫁の冒頭はチセがオークション会場で商品として出品される場面から物語が描かれます。チセは知っている人が見ればすぐに分かる「夜の愛し仔(スレイ・ペガ)」としてオークションの目玉商品として出品されていました。そしてそれを圧倒的な価格で競り落としたのがエリアスでした。エリアスはチセに弟子にする為に競り落としたとチセに話します。
チセは自身の生い立ちを語りますが、エリアスはそれを優しく諭し受け入れます。そしてエリアスの魔法でエリアスの住む異界へと瞬く間に連れていかれてしまいます。そこはイギリスはイングランドの片田舎であり、チセはそこで風呂に入れられ温かい食事を振る舞われて歓迎を受ける事になります。チセにとってその扱いはこれまでに居た世界とは比べ物にならない物で戸惑いを隠せませんでした。
しかしチセはこの世界では何も知らない赤子のような存在です。自身の特異体質である「夜の愛し仔(スレイ・ペガ)」についても知らないままのチセはその夜、妖精によって森の奥に導かれ妖精の国に来るように誘惑されます。一度はその誘惑に乗りそうになるチセでしたがエリアスが与えてくれた言葉を思いだしてその誘いを断ります。そしてそこに家を抜け出した事に気付いていたエリアスが迎えにきます。
黙って家を抜け出してしまったチセは咄嗟にエリアスに怒られるのではないかと身体を震わせます。しかしエリアスはチセの頭を優しく撫でて抱きかかえます。チセはそこでエリアスもまた身体をこわばらせているのを感じ取ります。そして森から家に帰る途中、チセを将来お嫁さんにするつもりだと伝えるのです。あくる日からチセとエリアスによる不思議な生活が始まりました。
1巻ではその不思議な生活の開始を皮切りにエリアス以外の魔法使いであるアンジェリカとの出会い、竜の国や猫の国などの異世界にチセは触れていきます。そして魔法について本当に少しずつ理解していくのです。しかし、その理解は必ずしも周囲のペースに合っているとはいえません。ネタバレすると1巻のラスト、チセが1人になった所で、謎の男達に襲われてしまうのです。
魔法使いの嫁2巻
1巻ラストでチセを襲ったのは魔法使いとは思想やその術が異なる魔術師レンフレッドとその仲間でした。そこで初めてチセは自身が「夜の愛し仔(スレイ・ペガ)」と呼ばれる事、そしてその体質について教えられる事になるのです。それはまだエリアスさえ話していない話であり、魔術師はそれを隠して利用しようとしているエリアスから逃げるべきだと誘惑する目的で話したのでした。
しかしチセはその誘惑的な話をきっぱりと断ります。絶望するチセに隠れていた本質的な部分である芯の強さを初めて発揮したシーンと言えます。男はあまりにはっきりと言い切るチセ、そして迎えにきたエリアス相手に無理に戦うつもりはなくエリアスに嫌味だけを残して去っていきました。そこからは魔法使いの嫁の特徴でもある魔法的な日常パートが描かれます。
2巻のラストは3巻への導入となっています。エリアスは闇のオークションに出席した事、そこでチセを買った事、そして嫁宣言をした事で「教会」からペナルティを与えられます。面倒だとはしながらも教会と揉める方が面倒だからとそのペナルティをこなす事にするエリアス。そのペナルティとは黒い犬の調査でした。
魔法使いの嫁3巻
魔法使いの嫁の3巻では黒い犬のエピソードを中心に物語が展開されます。キャラクター紹介でネタバレしてしまっていますがこの黒い犬こそがチセと契約する事になるルツことユリシィです。ユリシィは自身が妖精になった事も認識できておらず、妖精の中では経歴の浅い存在でした。そこでチセはユリシィの記憶の中に迷い込んでしまい、ユリシィの飼い主であり「妹」だと思っていたイザベルの存在を知る事になります。
チセが眠るように記憶に潜っている間に、「彼」と呼ばれる存在が姿を現しチセを傷つけていました。チセが迷い込んだ記憶の中から戻ると、イザベルの面影を感じさせるチセが傷つけられた事によってユリシィは涙を流していました。そして同じくチセが傷つけられた事を原因にエリアスが「カルタフィルス」と呼ぶ「彼」を激しく攻撃していました。チセはそれを間に入って止めます。
2巻でチセを襲った魔術師であるレンフレッドの介入によって一時はその場が収まります。レンフレッドの魔術によってカルタフィルスが眠らされてしまうのです。しかし「ヨセフ」という二つ名を持ち、はるか昔に「神の息子」に死ねない呪いにかけられたというカルタフィルスはすぐに目を覚ましてキメラを錬成します。そのキメラの顔はイザベルの物でした。その所業に怒ったチセは我を忘れて魔力を放出してしまいます。
魔法使いの嫁4巻
魔法使いの嫁の4巻は主に過去編、エリアスの現在の原初の記憶をベースに物語が展開されます。後に実質的な師匠となるリンデルとエリアスが出会った時の記憶の話です。リンデルはエリアスに食事を与えてリンデルの師匠であるラハブの元に導きます。そこでエリアスはリンデルに助けられる以前の記憶がない事を話します。そこでラハブによってエリアスという名を与えられる事になるのです。
無理に記憶を戻す必要はないというラハブはそのままリンデルにエリアスを任せます。元々放浪暮らしだったリンデルとエリアスはその後しばらく一緒の時を過ごす事になるのです。以降も魔法使いの嫁の本編の時間軸に至るまでの間、エリアスにこの時より古い記憶が蘇る事はなく、人格などについてもこの時以降に形成された物だという事が語られます。
魔法使いの嫁5巻
魔法使いの嫁の5巻では主に2つの話が展開されます。1つ目が、チセの寿命に関するエピソードです。キャラクター紹介でもネタバレしたようにチセの寿命はエリアスの見立てで後3年だと言われています。そしてその初期症状なのか、チセがいきなり吐血してしまうのです。どんどんチセへの思いが強くなっているエリアスにはチセを放っておく事は出来るはずもありませんでした。
しかし高い実力を持つエリアスをもってしても知恵が足らず、知恵をもらおうとチセを連れて「妖精の蟻塚」へと訪れる事になります。元々生きる事に足して執着を見いだせないでいたチセでしたが、この「妖精の蟻塚」でのある出会いによって明確に「生きたい」と思うようになります。
もう1つのエピソードが魔法使いの嫁ファンの中でも特に高いエピソードであるリャナンとジョエルの話です。リャナンはエリアスの家の近隣に住む老人で、趣味として執筆活動を行っていました。そんなリャナンに憑く妖精がジョエルです。ジョエルは本来は文才を与える代わりに血を吸うという一種の吸血鬼のような妖精です。しかしジョエルはリャナンに対し「変な気持ち」を抱いた事でただ近くにいる事を選びます。
しかし血を吸わなくても影響があるのか徐々にリャナンの命は蝕まれていました。チセの視点で見ていると忘れそうになりますが、本来普通の人間には妖精の類は見えず、リャナンはジョエルの存在には気付いていません。しかし過去に一度だけ一瞬見えた「赤いスグリのような目のひと」をもう一度見たいというのです。それはまさにジョエルの事でした。
リャナンの命が残り1週間程だと知ったチセ。2人の思いを知る事ができるチセはなんとか二人の力になれないかと考えます。過去の経験から知っていた人間にも妖精が見えるようになる薬「妖精の塗り薬」を作る提案をするチセ。エリアスは本来妖精は人間に姿を見られる事を嫌うのでその薬を使えば怒りを買う事になるだろうと忠告するもチセのはじめてのわがままと見守る事にします。
チセは5日間にも及ぶ不眠不休の末に薬を完成させます。一方でその薬を強制するつもりはなく最後の判断はリャナンに委ねました。そしてリャナンは自らの意志を持ってその薬を塗る事にするのです。その結末は敢えてネタバレしませんのでぜひ原作漫画を読んで自身の目で確かめてください。
魔法使いの嫁は絵が綺麗!漫画の画力が凄い!
魔法使いの嫁の魅力の1つと言えるのがその綺麗な絵です。作者ヤマザキコレさんの漫画として高い画力によって描かれる大自然の風景が魔法使いの嫁をこれだけのヒット作にしたのは間違いありません。ここからは作者ヤマザキコレさんを紹介し、魔法使いの嫁が生まれるに至った経緯などをネタバレしていきます。
作者のヤマザキコレさんについて
魔法使いの嫁は元々同人誌即売会にて現在も魔法使いの嫁の編集を担当するマックガーデン社の編集者の目に止まった事がきっかけで商業化された作品です。もちろんあくまでもその時の作品は魔法使いの嫁の原型であり今とは少し異なった話になっています。そしてその同人作品版魔法使いの嫁はなんと締め切りに迫られる中で1週間で仕上げた作者ヤマザキコレさんいわく非常にシンプルな作品だったそうです。
元々その同人誌即売会向けの作品として魔法使いの嫁よりも少しダークな話を描こうとしていたヤマザキコレさん。しかし締め切り1週間前になっても話をまとめる事が出来ずに替わりに温めていた魔法使いの嫁の原型作品を仕上げる事にしたそうです。そんな経緯で生まれた為にヤマザキコレさんはシンプルだったからむしろ良かったのかもしれないとインタビューで答えています。
ヤマザキコレさんの作風には小学生時代から読んでいた作品から受けた影響が大きいと言います。元々絵を描く事、読書が好きで、特に小学校高学年になると「日本の妖怪もの」に強く惹かれるようになります。さらに小学生の頃、当時大ヒット作として流行していた「ハリ・ポッター」シリーズに触れたのをきっかけにイギリス系のファンタジー小説に傾倒していくようになります。
出身地が作画に関係していた!
そうしてイギリス系妖精や魔法の類の知識を蓄えていくヤマザキコレさんでしたが、一方で出身地である北海道に現在も在住して執筆活動を行っています。北海道の大自然に囲まれての生活がヤマザキコレさんの作画に大きく影響しているそうです。また北海道の気候は魔法使いの嫁の舞台でもあるイギリスの気候と近いものがあるという事で、北海道の風景を作画の参考にする事もあるようです。
一方で現在は忙しさの関係でインプットする時間を取れないのが悩みだとも言います。やはり舞台となるイギリス、特に魔法使いの嫁の中でも多く登場するアイスランドの伝承などの地を回ってみたいという思いが強いようです。ヤマザキコレさんが北海道出身でなければ魔法使いの嫁の設定は生まれてもここまでの魅力的な画力で大自然が溢れるような世界観で描かれる事はなかったと言えます。
魔法使いの嫁の魅力を紹介!美しい世界観が話題に!
魔法使いの嫁の魅力はその画力によって支えられる幻想的で美しい世界観にあります。そのような美しい世界観だからこそ、魔法使いの嫁はここまでヒットする結果になったと言っても過言ではありません。ここからは魔法使いの嫁の魅力と言われる美しい世界観やそこに付随する魅力をネタバレありで紹介していきます。
妖精や魔法の伝承が多く残るイギリス
魔法使いの嫁の主な舞台はイギリスにある片田舎ですが、このイギリスには日本の妖怪のように妖精や魔法に関しての伝承が多く残っています。だからこそ「ハリーポッター」シリーズを始めとしてイギリス小説には多くの妖精や魔法が登場し、それらから得た知識こそが魔法使いの嫁の美しい世界観のベースとなっています。そこにいて違和感がないというのが魔法使いの嫁の魅力を最大限にまで引き出しているとも言えます。
魔法使いの嫁の登場キャラクター達の多くはヤマザキコレさんの完全な創作ではなく、これらのイギリスに残る伝承などに登場する妖精などをヤマザキコレさんなりの解釈やエピソードを加えて生み出されています。だからこそ違和感のない世界観が生まれていると言えるのです。魔法使いの嫁を読むとファンタジー世界は案外気付かないだけで凄く側にあるのではないかとさえ思わされてしまいます。
動物の多さと違和感の無さが良い
上記でも少し触れましたが、魔法使いの嫁の魅力は人間ならざるもの、「人外」の存在にあると言えます。エリアスはもちろんのこと、ルツを始め、動物のような姿を象る者や見た目には人間と変わらない者まで多くのキャラクターが登場します。それらの魅力に溢れる人外達の存在が魔法使いの嫁の作品全体の魅力にも繋がっているのです。
一方で魔法使いの嫁に登場する動物達にはそれぞれしっかりとエピソードが用意されており、明確に登場キャラクターの1人としてのバックボーンを持って登場します。意味なく登場する動物は少なく、またそれぞれがその姿である理由までもが明確に描かれています。動物が登場する作品は多くともここまで明確にキャラクターとして扱う作品は魔法使いの嫁以外にはあまりありません。
これらの妖精などは創作の世界に置いて度々モチーフとして利用されていますが、それらのモチーフはあくまでもスタート地点であり、最終的な形は大きく異なる、或いはエピソードだけをピックアップしたようなものが多くなっています。そんな中で魔法使いの嫁は元々の伝承をそのままに自然と魔法使いの嫁の世界観の中に溶け込ませているのが魅力の1つです。
世界観を踏襲したOP・EDが良い
出典: http://jfdb.jp
魔法使いの嫁は原作は漫画ですが、好評だったアニメから魔法使いの嫁に触れた人も多くいます。原作ファンも含めてアニメ化に際し好評だったのが魔法使いの嫁の世界観をしっかりと踏襲したOPとEDです。特にOPである「Here」を謳ったJUNNAさんは当時まだ16歳ながら、エネルギッシュな歌唱力で評価を受けてのソロデビューだっただけにその世界観を掴む為に原作となる漫画を読んでどのように歌うべきか模索したそうです。
そのようにして歌われたOP「Here」はJUNNAさんにとって過去最高難易度の曲であると本人は言いながらも魔法使いの嫁の独特の世界観を見事に表現しきっていると高い評価を受ける事に繋がっています。特に原作漫画ファンからは叩かれがちなアニメ化ですが、魔法使いの嫁はそのOPの良さなども合って原作漫画からのファンにも高い評価を集め、その世界観を表現する魅力の1つとして受け入れられています。
魔法使いの嫁あらすじや魅力まとめ
今回は魔法使いの嫁のあらすじや作者ヤマザキコレさんについてネタバレありで紹介していきました。しかしやはりネタバレありだとしても魔法使いの嫁の魅力を語るのは難しいです。その独特の世界観は読んだ人を引き込み幻想的で魅力的な世界に誘います。そのような魅力を観る為にはぜひ一度原作漫画でもアニメ化でも良いので観てほしいという声が大きいです。
魔法使いの嫁はそのあらすじはもちろんですが画力でも高い評価を受けている作品です。登場するキャラクターはもちろん何気ない景色や背景もしっかりと描かれており、その世界観を構築しています。アニメ化される際にもそのような魅力を損なわない為にしっかり描かれており、その景色美を観る為だけに魔法使いの嫁をおすすめするという人も多いです。
アニメ化は原作漫画に置ける第1部の終わりまで描かれているので区切りも良く、原作漫画は現在も連載が続けられています。ネタバレを読んであらすじを知っていても楽しめる程に魔法使いの嫁は魅力に溢れています。魔法使いの嫁のような魅力は他では味わう事ができないものなので、ぜひ好みに合う方を手に取り、視聴、読破する事をおすすめします。