鹿男あをによしの最終回あらすじをネタバレ！キャストや相関図は？【多部未華子】

鹿男あをによしは2008年1月17日からフジテレビの木曜劇場で放送されたドラマです。原作は小説で、奈良が舞台となっています。作者はベストセラー作家の万城目学（まきめまなぶ）。映画「鴨川ホルモー」の原作も担当されているのでご存知の方も多いのではないでしょうか。今回は鹿男あをによしの最終回あらすじを徹底的にネタバレします！！

直木賞候補に何度も名前が挙がっている現代作家の万城目学さんは、現実とファンタジーを登場人物が行ったり来たりする話をたくさん書かれています。鹿男あをによしもその一つです。鹿男あをによしは、主人公演じる玉木宏の頭がなんと奈良の鹿に変えられてしまう滑稽な話です！

鹿男あをによしには、現在大女優になっている綾瀬はるかはじめ、玉木宏や多部未華子など、実力派のキャストの若かりし頃を楽しむことができます。もちろんドラマの内容も面白いのですが、はじめに彼らの演じる役柄のプロフィールについてお伝えします。

主役を演じるのは玉木宏！！鹿男あをによしの放送当時は、まだ28歳。2015年に放送された朝ドラの「あさが来た」で主人公の夫役を演じて、大ブレイクしますが、この頃はまだ若手の俳優です。鹿男あをによしでは、主人公の名もなき青年を演じています。

ヒロインはなんと綾瀬はるか。いまでは国民的な女優として2019年の大河ドラマ「いだてん」では、主人公と仲の良い同級生を演じています。ネットでは、「女子学生役まだまだいける！」「袴姿で自転車こぐ姿が可愛い！」と称賛の声が上がりました。そんな実力派の彼女ですがこの時はまだ22歳。

主人公の玉木宏と実年齢は6歳差です。ヒロイン役を演じます。綾瀬はるかの演じる役柄は、原作では主人公の男友達、相棒のような役柄です。しかし、ドラマ版では男女比のことも考慮に入れ、主人公の女友達＝ヒロインの役柄に変わりました。

もう一人のヒロインを演じるのは多部未華子。綾瀬はるか演じる藤原道子と同じ奈良女学館に通う大学生。ドラマ鹿男あをによしの公式HPでは、自分の役柄についてインタビューに答えています。作中にはないキャラクターであることを考慮しつつ、柔軟に演技をしようという心構えがあることが伺えます。

また、映画出演当時、多部未華子は19歳。しっかりとした受け答えで色々な質問に答えています。役柄はしっとりとしたミステリアスな雰囲気を醸し出す女子高生。そして不思議ちゃん役です。物語にどのように関わっていくのでしょうか？

鹿男あをによしの内容はいとおかしいです！玉木宏の顔が鹿に変えられてしまう？！ボケなの？本気なの？フリーダムな不思議ちゃん堀田イトの発言。他にも面白いポイントがたくさんあります。ここでは、鹿男あをによしのあらすじについて、紹介します。

玉木宏が演じる小川孝信は勤め先の大学の研究室をクビになってしまいました！！原因は同僚とのトラブルです。職を失ってしまった小川孝信を心配した上司の教授は「奈良女学館」で先生になることを勧められます。

科目は理科の先生。そして剣道部顧問も一任されるのです。小川孝信は昔からこのようにめまぐるしい身の上の変化には慣れていました。そう、小さな頃から運に見放されていたため、人生に抵抗することを忘れてしまっていたのです。

とはいっても、高校の先生になることは小川孝信自身気乗りしません。研究職をしていたことから、なかなか切り替えられないまま、女子校に向かう電車に乗っていると、ある女性が服にべったりアイスをつけられている姿を目撃します。「自分とおなじように不運な人間もいるものだ」と少し気が楽になった小川孝信。実はその女性、これから通う女子校の先生。藤原道子だったのです。

高校の先生になった小川孝信は生徒とコミュニケーションをとろうとするが、からかわれたり無視されたりするばかりで、疲れ切ってしまいます。それからしばらく経って迎えた10月に小川孝信は鹿と出会います。奈良では鹿は神様の使いだと言われています。1800年前から人間が神の使いとして奉り、崇めてきた存在です。小川孝信が奈良の高校に赴任してきた年はちょうど60年に一度行われる「鎮めの儀式」の年でした。

「鎮めの儀式」には、捧げ物を届ける「運び番」が必要です。しがない高校教師の小川孝信は鹿に話しかけられ、「運び番」として選ばれてしまったのです。また、「目をネズミに奪われた」といい、どういうわけか、小川孝信の顔面を鹿に変えてしまいます。鹿の目は「サンカク」と呼ばれており、いまどこにあるか検討がつかないと言われてしまいます。

「しかも、奪われた鹿の目がなければ、ナマズが暴れ出して、日本は滅びる」と言い出します。実際に、目が奪われたことにより、日本の富士山が大規模な噴火の予兆が起こりました。小川孝信は「運び番」としての役割と「ネズミから鹿の目を取り戻す」ミッションを与えられてしまったのです。

職場ではただの高校教師の小川孝信はもうすぐ近づいてくるスポーツ祭の「大和杯」の準備を始めます。剣道部の顧問である小川孝信はその「大和杯」の優勝プレートが「サンカク」と呼ばれていることを知ります。優勝プレートの形が三角形をしており、「サンカク」と呼ばれているのです。小川孝信は日本を救う鹿の目とは「サンカク」のことであると思い、剣道部が優勝できるよう、指導に励みます。

小川孝信と剣道部のチームのおかげでみごと優勝することができました！見事、優勝プレートの「サンカク」も手に入れることもでき、小川孝信は早速「サンカク」を鹿のところへ持っていきました。しかし、「それは鹿の目ではない」と言われてしまいます。残念がる小川孝信。同僚の藤原道子は、そのようすを励まします。

彼女は小川孝信から鹿の話を聞き、「大和杯」で剣道部が優勝できるよう、一緒に尽力を尽くしていたのでした。目がなくてはナマズを鎮めることはできない。小川孝信は「肝心なところでいつも俺はダメなんだ」と悲観してしまいます。同じ時期に、小川孝信がうけもつクラスの生徒、堀田イトが不登校であることに気がつきます。堀田イトは少し変わった生徒です。

彼女が遅刻してきたときに「どうして遅刻してきたのか」と理由を聞くと「駐禁とられたので遅刻しました」と答えます。小川孝信が「マイカーでも持っているのか」と尋ねると、「マイカーじゃありません。マイシカです。」と真顔でいうのです。駐鹿（駐車）してはいけないところに鹿を止めてしまったと言うのです。

その頃は小川孝信も赴任してきたばかりで、「他の生徒同様、俺をからかっているのだ。」と思っていたものですが、よくよく考えてみると、彼女は鹿に精通している人物なのかもしれないと思うようになったのです。ひさしぶりに学校にきた堀田イト。いつもの無表情ではなく、ただならぬ落ち込んだ雰囲気を醸し出しています。小川孝信が声をかけると堀田イトはポロポロと涙をこぼし始め、やがて教室を飛び出してしまったのです。

堀田イトには何かひとりでは抱えきれない事情があるのです。堀田イトが教室から逃げてしまったわけを聞いてみると、彼女は鹿の使いだということがわかります。そして、小川孝信、藤原、そして堀田イトの情報を総合して考えると、ネズミの使いは学校の教頭先生だと確信します。小川孝信が教頭先生に迫り、「あなたがネズミの使いですか」と迫るとすんなり「自分はネズミの運び番だ」とみとめました。

鹿の目を返すように迫ると、「それは高松塚古墳に隠してある」といいました。高松塚古墳には許可のない人間は入れないから、教頭先生みずからが目を取りに行くと言いますが、小川孝信はまたネズミの運び番に騙されるのではないかと思って、高松塚古墳に同行することにしました。とうぜん、事の成り行きを見守っていた、藤原、そして堀田イトも同行します。

現場についてみると、ネズミはきません。案の定、玉さrていたのです。そこでネズミの使い番が、鹿の目を隠しそうな場所を探します。その時また大規模な地震が怒ってしまったのです。ナマズが鎮めることができずに、ついに動き出してしまったのです。日本が崩壊してしまう前に、彼らは鹿の目を見つけることができるのでしょうか。

そんな時、堀田イトが「木を隠すなら森」と呟きます。その言葉の意味は？「サンカク」がたくさんある場所、つまり黒塚古墳を探してみると、本当に「サンカク」がありました。「サンカク」は三つの使いを指しているだけではなく、「三角縁神獣鏡」のことでもあったのです。見事「サンカク」を手に入れたのでした。

「サンカク」が指す言葉の意味が三角縁神獣鏡だとわかり、「サンカク」を手に入れた三人は鹿に渡しにいきます。けれど、「サンカク」はどうしたら鹿の目になるのでしょうか？ラブムードの小川と藤原。そして、不思議な女子高生の堀田。試練は解決した後の三人は一体どうなるのでしょうか。

「サンカク」を手に入れた彼らは、鹿のいるところへ向かいます。そして、ナマズの活動を治めるための儀式をはじめるのです。草の上においた「サンカク」に水を注ぐと、不思議なことが起こりました。時は夜、「サンカク」に反射した満月を鹿が舐めると、満月は光る球体となって、浮かび上がります。神々しい光景に、一同息をのみます。

鹿が「その球体を私の目にはめてくれ」と言い出します。「サンカク」が鹿の目になり得る理由がやっとわかりました。そうして、儀式が終わるまで、ずっと一言も漏らさずに目をみはっていました。鹿に与えられた試練を小川孝信は乗り越えることができたのでした。翌日になって、鹿からの試練が終わった後小川孝信はじぶんの人生を考え直します。やっぱり、学校の先生の仕事はやめよう。

そして、鹿のところへ行き、目印のために顔を変えられてしまった小川孝信は、顔を戻してくれるよう鹿に頼むのです。しかし、鹿は堀田イト、小川孝信のどちらかの顔しか戻せないと言われて、激怒します。一緒にいた藤原も「わかりました。もう鹿さんには何も聞きません！その代わり、これから一生鹿せんべいを鹿さんにあげませんからね！」と怒ります。

帰り道の三人、堀田イトが家に帰る直前に、小川孝信のほうを見つめています。「どうしたんだ？」と思っていると、堀田イトは小川孝信にキスをしました。二人の顔が鹿から人間の顔に戻る方法、それは鹿の使い番の二人がキスをすることでした。堀田イトは照れた様子で逃げていきます。その後、小川孝信は奈良女子学館での教師の仕事を辞職して東京に戻ったのでした。

かれは宝石店で指輪を買って、ある人物のところにむかいます。ある人物とは藤原こと。「大和杯」からずっと親身になってくれていた藤原と遠距離恋愛をしていたのです。藤原に会い抱きしめる小川孝信。かれは東京で教師の仕事をもう一度やりなおしていたのです。

鹿男あをによしのドラマの感想と評価をまとめてみました。意見のなかには「ドラマより原作のほうがおすすめ！」という方もいらっしゃいます。ドラマになるにあたって原作の設定を変更する点が多く、その持ち味がドラマでは失われてしまったことにがっかりする人もいるようです。では、ドラマならではの楽しむ点はどのようなところなのでしょうか？

鹿男あをによしの感想には、舞台となる奈良や歴史的背景を楽しみながらみる方がいらしゃいます。例えば作中に出てくる「サンカク」は卑弥呼がもっていた三角縁神獣鏡のことです。

そういった歴史がファンタジーなドラマの世界の一部になっているのが面白いという感想が多くありました。もちろん、歴史的な背景を知らなくても、鹿男あをによしは十分楽しめるドラマです。

鹿男あをによしの最終回の感想では、綾瀬はるか演じる藤原先生の気持ちに共感する人が多くいました。

好きな小川先生と高校生の堀田イトがどちらとも鹿から人間に戻れるようにキスするところを居合わせた藤原先生の気持ちになって号泣したという人もいます。

鹿男あをによし出演当時は十九歳だった多部未華子。2019年に30歳になる彼女は、鹿男あをによしの頃と比べて、垢抜けたと評判です。

CMやミュージカルなど、活躍の場を増やしています。広い世代に愛される彼女。これからの活躍に期待大です。

鹿男あをによしのまとめいかがだったでしょうか。コミカルでありながら、最後には感動できる鹿男あをによし。ぜひ、万城目学の書いた原作、そしてドラマを鑑賞してみてください！