町工場のオンナのキャスト一覧まとめ！最終回のあらすじもネタバレ紹介

内山理名さんが主演を務める『町工場のオンナ』は、実業家の諏訪貴子さんの実体験を元に書かれた著書『町工場の娘』を原作としたヒューマンドラマです。今回は、この『町工場のオンナ』に出演するキャストの紹介を中心に、最終回のあらすじをネタバレ紹介していきます。『町工場のオンナ』の基本情報や、ドラマを見た人の感想もまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。

『町工場のオンナ』は2017年にNHKで放送されたテレビドラマで、専業主婦として暮らしていた主人公「有元光」が父の死をきっかけに町工場の社長となり、会社を再建していく物語となっています。脚本家は『1リットルの涙』『カフーを待ちわびて』などで知られる大島里美さんです。

町工場のオンナの原作は、諏訪貴子さんによるビジネス書『町工場の娘 主婦から社長になった2代目の10年戦争』です。こちらは諏訪さんの実話を元にした奮闘記となっており、新米社長として様々な壁にぶつかりながらも、女性ならではの経営方法で危機を乗り越えていく10年間の軌跡が語られています。原作が小説ではなくビジネス書ということもあり、どのように映像化されるか注目が集まりました。

夫・子供と暮らす専業主婦の「有元光」は町工場の社長だった父の死をきっかけに、会社を守るため社長の座を受け継ぐことを決断します。しかし主婦だった光には会社経営の知識はなく、頼りにするつもりだった夫も海外へ単身赴任することに。工場のベテラン社員や取引先の銀行員からも見くびられるなど多くの困難が待ち受けていますが、持ち前の発想力や行動力でそのピンチを乗り越えていく光の姿が描かれています。

町工場のオンナの主題歌は、松田聖子さんが歌う『新しい明日』です。美しいメロディに前向きでエネルギーのある歌詞が乗り、松田聖子さんが明るく力強い声で歌いあげます。松田聖子さんがNHKドラマの主題歌を担当するのはこの曲が初めてで話題となり、ドラマが放送された2017年の紅白歌合戦でも『新しい明日』が歌われました。

町工場のオンナ最終回のネタバレあらすじを見る前に、これまでのあらすじの紹介をかねてこのドラマの登場人物についてネタバレ紹介します。小さな町工場を守ろうとする主婦やベテランの職人、それを陰で支える仲間たちを実力のあるキャストたちが演じています。それでは、町工場のオンナのキャスト・登場人物ネタバレ紹介をご覧ください。

主人公の「有元光(ありもと ひかる)」は、"株式会社「ダリア精機」"の社長「須藤泰造」の娘で、夫と息子と共に暮らす専業主婦でした。あるとき、小さなことで夫と喧嘩をしてしまった光が息子を連れて実家に帰ると、母から「泰造が具合を悪くし病院に行った」と聞かされます。そして病院に行った光は、父が余命数日しかないガンであることを知るのです。

会社存続のために銀行印を探す光の目に止まったのは家族の写真。ふと思いつき、光が昔遊んでいたミニカーの番号を金庫に入力してみると、扉が開きました。中から出てきたのは銀行印、通帳、そして光のミニカーです。自分を、会社をどれほど大切に思っていたのか泰造の隠された想いを知った光は、父の跡を継ぎ会社の社長になることを決意するのでした。

専業主婦からいきなり社長になった光の前には多くの壁が立ちはだかります。女性であることが理由で周囲からなかなか認められず悔しい思いをすることもありました。しかし光はそんな試練の数々を主婦ならではの経営方法で乗り越えていき、赤字だった会社を黒字に立て直していきます。最終回の直前では、リーマンショックの波を受け再び傾いてしまった会社を守るため奔走します。

光を演じるキャストは、神奈川県出身の女優、内山理名さんです。1997年にスカウトされた内山さんは、翌年CMに出演し芸能界デビュー、さらにテレビドラマ『美少女H』で女優として活動を始めました。ドラマ・映画・CMなど数々の作品に出演し、主演を務めた作品も多数あります。2006年にはエランドール賞の新人賞を受賞しており、実力派の女優としても知られています。

光の父「須藤泰造」は勉・純三とともにダリア精機を創業し、長年社長として会社を経営してきました。社長をやっていた頃はワンマンのきらいもありましたが、陰で粘り強く銀行と交渉したり、人件費が逼迫しても解雇は避けるなど、会社や社員を家族のように思いとても大切にしていた人物でもあります。一方で、跡継ぎにするため厳しく接してきたことが原因で、娘の光とはしばらく疎遠になっていました。

過労で倒れた泰造が病院に行くと、余命数日のガンに侵されていたことが発覚。見舞いを兼ねて会社を守るため銀行印の場所を聞きに来た光と口論になってしまいます。しかし、泰造の会社と家族に対する思いを知った光が「会社を継ぐ」という決意を表明すると、その姿を見届け静かに息を引き取りました。

泰造を演じるキャストは、俳優やシンガーソングライターとしても知られる舘ひろしさんです。舘さんはテレビドラマ『西部警察』シリーズへの出演がきっかけで、石原裕次郎さんが設立した事務所「石原プロモーション」に入社。以降、数々のドラマや映画でバイクを乗りこなす刑事の役を中心に演じていましたが、近年では時代劇への出演やコミカルな役柄への挑戦など役者としての幅を広げ活躍しています。

光や泰造を見守る優しい母であり妻である「須藤百合子」。百合子はあまり表舞台には出てきませんが、温和な性格をしており、不器用な泰造やそれに反発する光をいつも陰で支え続けています。少々天然で可愛らしい部分もあります。

百合子を演じるキャスト、市毛良枝さんは静岡県出身の女優です。1971年にテレビドラマ『冬の華』でデビューした市毛さんが大きく注目されるきっかけとなった作品がフジテレビの『ライオン奥様劇場・嫁姑シリーズ』です。このシリーズで新妻役を演じた市毛さんは当時「お嫁さんにしたい女優No.1」と言われたこともあったそうです。また、市毛さんは登山家としても知られており、その経験に基づいた書籍も出版されています。

「有本大(だい)」は明るく家族思いな光の夫で、自動車部品メーカーに勤務しています。泰造が亡くなった当初は大がダリア精機の社長に推薦されたこともありましたが、大がアメリカに異動することが決定。光に「一緒にアメリカに来てほしい」と伝えますが、ダリア精機の社長になることを決めた光は日本に残ると答え、夫婦関係の雲行きが怪しくなっていきます。

帰国してからも、自分ではなく仕事の付き合いをしている長谷川に弱音を吐く光に不満を漏らす大。しかし、ダリア精機が再び傾きかけたときに社長としての重荷に押しつぶされそうな光を支え、ピンチに陥ったダリア精機に朗報を持ち込みます。

大を演じたのは俳優・タレントとして活動している永井大(まさる)さんです。永井さんはスーパー戦隊シリーズの24作目『未来戦隊タイムレンジャー』で主役を演じ本格的に芸能界デビューし、『サラリーマン金太郎』シリーズをはじめテレビドラマを中心に活躍しています。また、その鍛え抜かれた肉体も特徴的で、スポーツ系バラエティにも多数出演しています。

光と大の息子「有元航太」を演じたのは山田羽久利(はくと)くんです。航太は優しい両親に育てられ、大好きな父親の渡米が決まった際は大の荷物を散らかして足止めをしようとするなど、子供らしいエピソードも見られます。そんな航太を等身大で演じた羽久利くんは2016年頃からバラエティ番組に出演し芸能活動を始め、大河ドラマ『おんな城主 直虎』では徳川家康の幼少期を演じるなど、これからの活躍が大きく期待できる子役です。

「打越和哉」はダリア精機の経理を担当する社員です。経理として会社の経営について造詣が深い打越は、社長として働くことになった光のサポート役として物語に大きく関わってきます。常に冷静であまり感情を表に出さないタイプではありますが、泰造や会社を大切に思っており、光とともに情熱をもって会社の立て直しを図ります。

クールな社員の打越を演じるキャストは、千葉県出身の俳優・忍成修吾さんです。忍成さんは高校生の頃から読者モデルとして活動しており、1999年にテレビドラマ『天国に一番近い男』で俳優としてデビューを果たしました。『リリイ・シュシュのすべて』で演じた星野修介役で注目を集め、悪役やクセのある登場人物を演じることにも定評のある忍成さん。現在はテレビや映画のみならず舞台でも活躍しています。

「花田純三」は、泰造・勉とともにダリア精機創業時からのメンバーです。ベテラン精密加工職人の純三は情に厚い人物で、人件費見直しのために光が行ったリストラ案に猛反発し、一度は会社を離れてしまいます。しかし光の啖呵に泰造の面影を見出し、会社へ復帰して心強い味方になっていくのでした。

純三を演じるのは、俳優の他にタレント・コメディアンとしても知られている柳沢慎吾さんです。「あばよ！」の決め台詞でお馴染みの柳沢さんはバラエティ番組で一人芝居やものまねなどを披露し親しまれている一方で、『ふぞろいの林檎たち』『スーパーの女』など多くのテレビドラマや映画にも出演し俳優としても活躍しています。

「勝俣勉(つとむ)」は、純三の「じゅんちゃん」とともに「かっちゃん」として光からの信頼も厚いダリア精機の中心メンバーです。当初は亡くなった泰造の代わりに光を社長にまつりあげ言いなりにさせるつもりでしたが、社長として手腕を発揮し始める光に反発して退職してしまいます。

泰造の病気について責任を感じていた勉は自分を「高給取り」として会社から去ろうと考えていましたが、中学校のものづくり教室への参加を通して泰造の想いを再確認し、光を支えるためダリア精機に復帰することになります。

勉を演じるキャストは神奈川県出身の俳優、竹中直人さんです。竹中さんは大河ドラマ『秀吉』の主役「豊臣秀吉」が当たり役となり、俳優として大きく注目を集めます。その存在感のある演技で脇役としても引っ張りだこの竹中さん。他にもコメディアン・映画監督・歌手など、多彩なジャンルで才能を発揮しています。

ダリア精機の若手職人「一ノ瀬翔」は人懐っこい性格をしており、若手の意見も取り入れていくスタイルをとった光にもすぐ順応しました。そんな翔を演じたのは、ドラマ『僕たちがやりました』や映画『百円の恋』などに出演している吉村界人さんです。数々のドラマや映画に出演する吉村さんは、その独特な存在感でファッション業界からも注目されています。

翔と同じく若手職人グループに属し、パソコンが得意な青年「川口大樹」を演じたキャストは新潟県出身の俳優、渡辺佑太朗さんです。渡辺さんは2013年にソニー・ミュージックアーティスツのオーディションに合格し芸能界入りを果たし、翌年公開された映画『5つ数えれば君の夢』やドラマ『アゲイン!!』で俳優としてデビューしました。2015年には『となりの関くん』で主演も務めています。

真面目で実直な性格をしている「三枝文雄」は元々ダリア精機で職人をしていましたが、体調を崩し現場を引退。以後、社長付きの運転手として雇われていました。最初に光がリストラしたうちのひとりでしたが、職人として働けなくなった自分を会社に置き続けてくれた泰造に感謝の言葉を述べて退職していきました。

三枝を演じたのは、俳優業の傍ら考古学の研究もしている苅谷俊介さんです。苅谷さんは1970年の日米合作映画『トラ・トラ・トラ!』で助監督を経験した翌年、渡哲也さん主演の映画『さらば掟』で俳優としてデビューを果たします。考古学研究を趣味としており、その知識を活かして情報番組や歴史番組などにも出演しています。

「長谷川隆史」はダリア精機に融資をしている銀行の銀行員です。二代目女社長となった光を軽んじ、嫌がらせにも思える取引を迫りますが、光の情熱や経営方法を見て考えを変えていきます。会社を立て直そうと策を練る光に付きっきりで協力していたときは、周囲からその仲を誤解されるというエピソードも描かれました。

コワモテ銀行員の長谷川を演じたキャストは、モデル・俳優として活動している村上淳さんです。村上さんはファッション雑誌『MEN'S NON-NO』などでモデルデビューし、後に俳優として『ヒミズ』『新宿スワン』『ハチミツとクローバー』などのテレビ・映画に多数出演しています。

最終回のあらすじをネタバレ紹介する前に、最終回までのあらすじを簡単におさらいします。社長になることを決意した光は、ベテラン社員たちとぶつかり合いながらも会社を立て直す方法を模索し、半年かけて黒字にまで回復させました。3年後、働き詰めの光のために社員たちが社員旅行をプレゼントします。しかし、旅行の最中に飛び込んできたのは、リーマン・ブラザーズ破綻のニュース。

ダリア精機もその影響を受け、売り上げが8割も落ちてしまい会社存続の危機に陥ってしまいました。光は3ヵ月の猶予を与えて全員をリストラし、その間に職探しをしてもらおうと考えますが、ある人手不足の会社から社員を貸してほしいと頼まれ、9人の出向が決まります。半年の間、何とか持ちこたえダリア精機を復活させようと考える光。ここまでが最終回までのあらすじです。それでは、最終回のネタバレあらすじをご覧ください。

町工場のオンナネタバレあらすじ紹介です。「たとえ一時バラバラになったとしても、きっとまたみんなで仕事ができる」と社員たちに励まされ、光は改めてダリア精機の社員たちとの絆を感じます。そんな光の元へやってきたのは、長谷川の後続者となった銀行員「三上」です。三上は9人出向の話を聞くと、「その分の給料を返済にまわしてくれ」と冷たく言い放ち帰って行きました。

そのやり取りを聞いた打越は、自分の給料を下げてほしいと光に申し出ます。この事態を乗り切れるか不安だという光に、「起こしてやりましょう、奇跡」と似合わない言葉で励ます打越。一方、大は自分の会社の取引先に取引停止を告げます。取引先の社長は「取引先がなくなれば廃業するしかない」と言って帰っていきました。どこも先の見えない暗い状況です。

ネタバレの続きです。３か月後、再びダリア精機に訪れた三上は月末までに滞納分をまとめて支払わないと口座を凍結させると迫ってきました。なんとか食い下がる光と打越ですが、三上に突き放されてしまいます。出向している社員の様子を見てみると、みんなそれぞれ環境が変わっても必死で働いていました。元運転手の三枝や銀行を辞めてしまったという長谷川も、これまでとは違う新しい人生を前向きに歩いている様子です。

帰宅した光は、今まで溜め込んできた辛い思いを涙ながらに大に打ち明けます。今までの光の頑張りを優しく労う大。そして光は、とうとう会社をたたむ決断をしました。現在住んでいる家も担保に取られてしまうことを母に報告すると、百合子は「命まで取られるわけじゃない」と百合子らしい言葉で光の決断を受け入れました。打越にもそのことを打ち明けると、打越は力になれなかったことを詫び光に頭を下げました。

とうとうダリア精機の社員を集めて、会社をたたむことを報告することになった光。状況を改善できず、約束を守れなかったことを涙を流しながら謝罪します。すると、「下向いてんじゃねぇぞ」と勉から檄が飛びます。今まで必死になって社員たちを守ろうとしてきた光の努力を、みんな分かっていたのです。「お疲れさまでした」と声をかけあいダリア精機の歴史に幕が閉じようとしたとき、アメリカから帰国した大がやってきました。

大はアメリカで自動車の大企業の幹部と会っており、ある部品の調達に手間取っているという話を聞いていたのです。その企業が「高品質のゲージを探している」という話を持ち帰った大に、光は「ここにいるのは最高のゲージ屋だ」と答え、大の差し出す書類を受け取りました。

それから時が経ち、泰造の十三回忌が行われました。未だ現役で働く純三と勉は、古い仲間である三枝と共に三人で話していました。「主婦だった自分が今まで頑張ってこられたのはダリア精機のみんなのおかげ」、「いまはお父さんの夢の続きをみんなと生きている」という光。泰造はそんな光の姿を見守るように、そばに佇んでいます。以上、町工場のオンナ最終回のあらすじネタバレでした。

町工場のオンナの原作は実話が元となっているため、銀行とのやり取りや会社の経営の部分がリアルに描かれており好評を得ています。

さらに小さな町工場の中だけで話が進むのではなく、大きな企業との対比もさりげなく入れられているためストーリーに深みが出た、という感想もあるようです。

社長となった光の前には様々な困難が待ち受けていましたが、最終回では希望が繋がりハッピーエンドを迎えることができました。ダリア精機の社員や父と娘の絆が起こした奇跡のラストが良かったという感想も見られました。

町工場のオンナでは、新米社長の光が機転をきかせピンチをチャンスに変えて道を切り開いていくところも見どころのひとつです。職人たちが仕事に集中できるように環境を整えたり、ミーティングのやり方を変えたりなど、みんなで支え合い苦境を乗り切ることができました。

『町工場のオンナ』のキャストや最終回をネタバレ紹介してきましたが、いかがでしたか？出演キャストもベテラン揃いの今作では、出演者のアドリブの演技も楽しむことができるようです。それぞれ信念と情熱をもった登場人物たちが見せる絆と感動のストーリーを、ぜひご覧ください！