2018年11月24日公開
2018年11月24日更新
金八先生ファイナルに上戸彩が出演しなかった理由は?あらすじや感想も紹介
1979年から放送を開始し、2011年にファイナルが放送された日本を代表する学園ドラマの1つ、金八先生シリーズ。そのファイナルには第1シーズンから第8シーズンまでに出演したそうそうたるメンバーが出演して金八先生の定年退職を祝いましたがそこには第6シーズンに出演した上戸彩さんは出演しませんでした。今回は金八先生ファイナルのあらすじや感想を紹介しつつ、上戸彩さんが出演しなかった理由についても紹介していきます。
目次
金八先生ファイナルに上戸彩が出演しなかった理由が気になる!
1979年に放送を開始した日本を代表する国民的学園ドラマの1つ、金八先生シリーズ。8シーズンも作られる長寿番組となった金八先生シリーズは金八先生の定年退職という形でファイナルを迎えました。毎シーズン数人の卒業生が出演する事はありましたが、ファイナルには歴代の卒業生の多くが一堂に介して撮影が行われました。しかしその中には、卒業生の一人である鶴本直役の上戸彩さんの姿はありませんでした。
第6シーズンを代表する登場人物の1人を演じその後の活躍も目覚ましい上戸彩さんは何故金八先生ファイナルに出演しなかったのでしょうか。今回は金八先生ファイナルについてあらすじや視聴した人の感想などを紹介しつつ、上戸彩さんが出演しなかった理由についても紹介していきます。
金八先生ファイナルの作品情報
金八先生ファイナルは32年間活躍した金八先生が定年退職をする形でシリーズを締め括る形で製作された2011年のドラマです。これまでに連続ドラマとしては8シーズン、さらに単発のスペシャルドラマとしては11作が製作された金八先生でしたが、金八先生ファイナルはそんなシリーズの総決算という形で、およそ4時間にも及ぶドラマとして展開されました。
元々は2011年3月20日に放送される予定でしたが、第2シーズンに出演し1999年36歳の若さで亡くなった沖田浩之さんの13回忌に当たる27日に供養を兼ねて急遽放送予定を変更して放送されました。金八先生ファイナルは平均視聴率19.7%、瞬間最高視聴率は27.6%とかなり高い視聴率を記録しています。
金八先生ファイナルの上戸彩ついて
ここからは金八先生の第6シーズンに出演した上戸彩さんについて、上戸彩さん自身と、金八先生で演じた鶴本直役についても紹介していきます。
上戸彩プロフィール
上戸彩さんは1997年、第7回全日本国民的美少女コンテンスで審査員特別賞を受賞して芸能界入りを果たすと2000年に放送されたドラマ「涙をふいて」で女優デビューを果たしました。そして翌2001年に出演したのが金八先生第6シーズンで、まさに金八先生はブレイクのきっかけになった作品だという事ができます。その後、2004年から2006年にかけて、また2015年にもタレントCM起用社ランキングで総合1位を獲得するなどしています。
多数のドラマ、CM、映画に登場する一方で2012年にはEXLIEのHIROさんと結婚を発表し、2015年には第1子を出産するなど私生活も充実しており、お子さんを出産した今尚、芸能活動を続けています。
上戸彩は金八先生第6シリーズに出演
上戸彩さんが第6シーズン演じた鶴本直という役は身体的には女性でありながら、精神的には男性という性同一性障害を持つ生徒として描かれていました。第6シーズンでは中盤に性同一性障害である事が明言され、以降も「性とはなんぞや」というテーマが大きく扱われるシリーズとなりました。父に女性として扱われる事を嫌い、自分の喉にフォークを突きたてるなんてエピソードがある程の演出が行われています。
金八先生はそのシーズン毎に、中学生の妊娠やいじめ、薬物などを扱うテーマ性で物議を醸す事もありますが、その中でもこの上戸彩さんが演じた鶴本直は波紋を呼び、同時に上戸彩さんが注目されるきっかけともなりました。この鶴本直は2005年に放送されたスペシャルドラマ版にも登場し、男性ホルモンの投与を始めるエピソードなどが展開されています。
金八先生ファイナルのあらすじ
ここからは金八先生ファイナルのあらすじをネタバレありで紹介していきます。金八先生ファイナルは卒業生を多く出演させる関係上、1人1人に関してのエピソードはごく短いながらもその中心となる問題児、景浦裕也を更生させる最後の教師生活を送る金八先生を描くストーリーです。
子供達の巣立ち
ファイナルは金八先生の1人娘、乙女の結婚式から描かれます。結婚相手は乙女が務める樫の木養護学校の教師湯山です。乙女の結婚式には君塚元校長や、金八先生が桜中学に赴任した当時の教師陣も顔を揃えましたが、生徒は乙女の命の恩人である岩沼幸一郎だけが招待されました。金八先生が幸一郎に乙女と幸作を紹介し感謝の意を述べました。
余談ですが、この乙女の結婚のウエディングプランナーを務め当日の司会なども担当していたのが第6シーズンの3B生徒で学級委員をしていた青沼美保だったりと、この時点から要所要所に卒業生の姿を確認する事が出来ます。
最後の問題児・景浦裕也
翌年春には定年退職を控える金八先生は桜中学3年B組の担任として最後の教師生活を送っていました。そこで問題児として槍玉に挙げられていたのが景浦裕也です。景浦裕也はカツアゲや暴行を繰り返して都内の中学校を転々としていた生徒で、金八先生の強い要望で桜中学に転入してきた生徒でした。金八先生はあの手この手を駆使して景浦の更生に挑みますが景浦はなかなか言う事を聞きませんでした。
そんな中で、景浦が再び暴行事件を起こしてしまいます。ある日の授業中、過去に自分を揶揄する落書きをした生徒を電流実験の実験台にしようとする教師、香坂に手を上げてしまったのです。結果として景浦の暴力だけが取り上げられる形となり、学校側は警察に通報、景浦は逮捕されてしまいます。この話を聞いた金八先生は軽い狭心症の発作で入院する事になってしまいます。
金八先生の入院と決意
入院した金八先生の同室には偶然、第2シーズンの生徒、加藤優が盲腸で入院してきます。加藤は過去の自分の経験から、新潟で少年院を出所した少年達を積極的に採用する建設会社を経営していました。加藤の話を聞いた金八先生は新潟を訪れその仕事ぶりを見学します。金八先生は景浦を加藤に託そうと考えますが加藤は「そいつには金八先生がいる」と言って受け入れを拒否しました。
加藤の言葉に気付かされた金八先生は改めて覚悟を持って景浦と向き合う事を誓います。学校側に再び景浦を桜中学で受け入れるように打診。他の教師や保護者からの反対を受けますが、いくつかの条件を受け入れる形でなんとか了承を取りつけます。その条件は景浦を都立高校に合格させる事、そして金八先生が保護者として同居する事でした。再び桜中学に通う事となった景浦を金八先生は自宅に迎え入れます。
しかしそんな景浦を受け入れないのが現3年B組の生徒達でした。景浦を徹底的に避けるのです。当の景浦自身も受け入れてもらおうという姿勢は見せず、更生するような様子もありませんでした。しかし景浦は偶然にも歴代の3B卒業生と出会う事になり、彼らの思い出話を聞く事になります。そうして勉強には真面目に取り組むようになり無事に高校受験に合格します。
そんな中、金八先生が、景浦が香坂に暴力を振るった理由を知ります。そのような事情があった事を聞かされていなかった金八先生はそれを知っていながら尚、景浦を避けるB組生徒に「暴力を振るった理由も言わず、景浦をつまはじきにする君たちの方が悪だ」と説教をし、景浦の受験合格を期に迎え入れられる事になります。
金八先生の卒業式
そうして3年B組はついに卒業を迎えます。卒業式の後の謝恩会で金八先生が教室に出向くとそこには生徒達から体育館に来てほしいという置き手紙が残されていました。置き手紙通りに体育館に出向くとそこには金八先生の卒業式を行おうと現3年B組生徒に加え歴代の卒業生およそ150名が集まっていました。そして全卒業生を代表して景浦が感謝の言葉を貰います。
そうして最後に金八先生はこれまでの卒業生全員の出欠を取ります。この間、CMなどは一切挟まず出演した全員の名前を呼んだだけでなく、僅かながらもそれぞれの思い出のカットシーンが放送される事となりました。そして金八先生は最後の贈る言葉を残し、桜中学に別れを告げる事になるのです。以上が金八先生ファイナルのあらすじとなります。
金八先生ファイナルに上戸彩が出演しなかった理由は?
あらすじを振り返ってみると上戸彩さん演じる鶴本直を出演させられる場面は多くあったはずです。個別に出演した上記のあらすじの中でも触れている青沼や加藤、触れていないですが、第1シーズンの星野清、第5シーズンの兼末健次郎、第6シーズンの成迫政則なども役割を与えられ、特に上戸彩さんが出演した第6シーズンの登場人物はかなり目立つ結果になっています。それでも尚上戸彩さんが出演しなかったのは何故なのでしょうか?
男性役が難しいとの判断から出演を断る
理由は金八先生作中での上戸彩さんの役、鶴本直にあります。性同一性障害を持っていた鶴本直は第7シーズン中に放送されたスペシャルにて再登場した際に、性別適合手術を受けて男性になったという描写がされています。一方で上戸彩さん自身は心身共にすっかり成長し、翌年に発表される事になるHIROさんとの結婚も控えている状態でまさに「女性」のイメージが強くなっていました。
それでも金八先生を製作するTBS側からは出演のオファーがあったようですが、上戸彩さんから断りを入れたようです。出演した当時の上戸彩さんをまだ誰も知らない頃ならともかく、今の自分に男性となった鶴本直を演じるのは難しいという判断だったそうです。自身をブレイクさせた鶴本直という役だからこそのこだわりだったと言えるのではないでしょうか。
出演を断ったもう一つの理由
上記の理由は視聴者側も納得の出来る理由ですが、実はもう1つ出演を断った理由があると言われています。それは上戸彩さん自身が金八先生を演じる武田鉄矢さんを苦手としているというものです。こちらに関しては仕事を好き嫌いだけで選べるはずもないので、憶測の域を出ない物ではありますが、語られ続けている理由になっています。
金八先生ファイナルを観た感想や評価は?
あらすじや上戸彩さんが出演しなかった理由を明かした所で、ここからは金八先生ファイナルを既に視聴した人の感想をいくつか紹介していきます。
あらすじは多少強引!でもそれで良かった
金八先生ファイナルのあらすじ自体は一言で言えば「強引だった」という感想が非常に多いです。やはり卒業生が多数出演し、あらすじに絡んでくるので無理矢理感が出てしまうのは仕方ないのではないでしょうか。特に景浦の前に歴代の出演者が入れ替わるように現れて説得するシーンは流石にやりすぎだという感想も多くあります。
そうは言ってもそれがそのまま批判になっているかというとそうではありません。そうして出演する中には第1シーズンで出演した星野役の近藤真彦さんを始め、古いシーズンからの出演者も多数いた為です。近年の作品からだけではない出演にこだわりを感じる、昔のシーズンしか知らなくても楽しめたし感動出来たという感想が多くなっています。
視聴者の年代で別れるピックアップ
これは金八先生が長く続いたシリーズ故に仕方ないと言えば仕方ない事ですが、「誰誰が出演してて良かった」というような感想などはかなり幅広く分散する事になっています。特定のシーズンに偏ることなく、それぞれのシーズンでも特に活躍した人達を中心になんらかの形で登場したのが良かったとする感想は非常に多くなっています。
一方で満場一致で良かったと感想を集めているのが金八先生ファイナルの中でもラストに描かれる金八先生の卒業式です。中でも金八先生が出演した卒業生全員の名前を読み上げるシーンは見ていないシーズンの間も泣けてしまったという感想が非常に多くなっています。
金八先生ファイナルに上戸彩が出演しなかった理由まとめ
金八先生ファイナルには卒業生240名のうち150名もの出演者が一堂に介したまさにファイナルに相応しい演出が行われましたが裏を返せば90名程の出演者は出演しなかった事になります。その中でも特に名前が上がるのが第6シーズンで鶴本直役を演じた上戸彩さんです。各シーズンを代表する登場人物にはそれぞれに役割もあっただけにぜひ出演して欲しかったという声が大きかった為と言えるのでしょう。
出典: https://prcm.jp
しかし上戸彩さんは上戸彩さんなりに鶴本直役にこだわりを持っているからこそ、完全な男性となっているだろう鶴本直と現在の自分との乖離を感じて出演を断ったのでしょう。不仲説もありますが、あれだけの出演者が揃う中でそれだけを理由に断っているとはとても思えません。
上戸彩さんのように出演しなかったキャストもいますがそれぞれに事情が合っての事であり、多くの歴代出演者が一堂に介したのが金八先生ファイナルだった事には間違いありません。金八先生シリーズを1度でも視聴した事のある人であれば、感動出来るのは間違いない作品です。まだ視聴していない人はぜひ1度視聴してみてはいかがでしょうか。