101回目のプロポーズの武田鉄矢の名演技まとめ!僕は死にませんの誕生秘話とは?

武田鉄矢さんの熱のこもった台詞と演技。『僕は死にません。僕は死にません!貴方が好きだから、僕は死にません!!』という名言を生んだ、トレンディドラマの最高傑作であり、平均視聴率が23.6%を記録した、フジテレビの月9ドラマ『101回目のプロポーズ』。このドラマは、中国や韓国でもリメイク作品が放送され、さらに2012年には『時代劇版』まで作られるという今なお人気の作品です。なぜこれほどまでに、『101回目のプロポーズ』が人気になったのでしょうか?人気の理由を含めてその裏を探っていきます。

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目次

  1. 101回目のプロポーズの武田鉄矢の名演技が気になる!
  2. 101回目のプロポーズの最終回までのあらすじを紹介!
  3. 101回目のプロポーズの登場人物と俳優紹介
  4. 101回目のプロポーズの武田鉄矢の名演技を紹介!僕は死にませんの誕生秘話とは?
  5. 101回目のプロポーズは僕は死にません以外にも名言が多い!
  6. 101回目のプロポーズの主題歌も名曲だった!
  7. 101回目のプロポーズの武田鉄矢の名演技まとめ!

101回目のプロポーズの武田鉄矢の名演技が気になる!

『101回目のプロポーズ』は、1991年7月1日から9月16日までフジテレビ系列で放送された、武田鉄矢さんと浅野温子さん主演のテレビドラマです。平均視聴率は23.6%、最終回は36.7%を記録したトレンディドラマの最高潮として、今なお人気の高いドラマ作品です。

『101回目のプロポーズ』の主演はトレンディドラマの女優の代表であった浅野温子さん。その相手役として、トレンディとはかけ離れた『3年B組金八先生』の坂本金八先生、海援隊として作詞、作曲家としても活躍している武田鉄矢さんが抜擢。否定的な意見が多かったものの、恋愛に不器用な中年男を熱演が大きな評判となりました。

放送当初は、パロディを作られるほどの人気作となり、同局で放送されたバラエティ番組、ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!では『約101回目のプロポーズ』、さらにFNS27時間テレビではショートドラマ『約1回目のプロポーズ』が放送されるなど、フジテレビの歴史に残る名ドラマとなりました。

さらに放送終了後、中国と韓国のリメイク版が作られたり、出演者が同じで時代劇を要した舞台版。さらに武田さんが特別出演する日中合作の映画版等、現在でも人気あるドラマ作品として親しまれています。

101回目のプロポーズの最終回までのあらすじを紹介!

ここでは、『101回目のプロポーズ』の物語のあらすじ、そしてキャストを紹介します。武田鉄矢さんが演じる恋に不器用なサラリーマン星野達郎と、浅野温子さんが演じるチェリスト矢吹薫がどう馴れ初めて、ハッピーエンドにつながるのか。ご紹介しましょう。

101回目のプロポーズのあらすじ

物語の主人公、星野達郎(武田鉄矢さん)は、建設管理会社に勤務するサラリーマン。今まで99回もお見合いをしているものの、すべて失敗。現在は弟の純平(江口洋介さん)を養いながら、弁護士を目指しています。もう一人の主人公、矢吹薫(浅野温子さん)は、3年前、結婚式当日に事故死してしまった元婚約者真壁芳之(長谷川初範さん)の事が忘れずにいました。

そんな時に、薫の母の紹介でお見合いをする事になった薫と達郎。これが二人の出会いでした。達郎の弟、純平と薫の妹千恵(田中律子さん)と同じ大学のアニメサークルの知り合いだった事もあり、実現できたのです。しかし薫は真壁のことは忘れずにいられないまま。恋に不慣れな達郎もどうやったら薫と付き合えばいいのか分からないまま、時が過ぎていきました。

薫は、バイオリニスト沢村尚人(竹内力さん)にプロポーズされるも、真壁のことがを忘れられず、沢村にも断りを入れました。どうやら葛藤しているのは、真壁の存在でした。結婚したら真壁と同じになってしまうかもしれないというトラウマで、薫は苦しんでいたのです。

しかし薫の親友である石毛桃子(浅田美代子さん)が、薫と達郎にアドバイスをしました。薫には『内面に引き出して、達郎の想いを受け止めるように。』達郎へは『母性愛を大切にして、薫の事をあきらめるな。』 と。そして、第6話で薫が真壁の事が忘れずにいられない理由を達郎に打ち明け、達郎は意を決して、ダンプカーの前に飛び出しました。

ダンプカーが急停車し『馬鹿野郎!死にたいのか、お前?!』と罵声を言われながらも、達郎は生きていました。そして薫へこう言いました。そう、『101回目のプロポーズ』での名シーンと名言が生まれたのです。

『僕は死にません。僕は死にません!貴方が好きだから、僕は死にません!!僕が、幸せにしますから!!』

達郎の吹きようながらもそのひたむきさに薫は気づき、ついに達郎と両想いになりました。しかし、真壁にうり二つの達郎の上司、藤井克巳(長谷川初範さん)が現れ、薫の恋は揺れ動きます。

会社を辞めて司法試験を受ける事になった達郎は最後の掛けとして、『司法試験に合格したら、教会に結婚指輪を置いておくので、気持ちがあったら取りに来てほしい。』と彼女に告げるのです。そして合格発表当日、薫は最終的に達郎を選び、教会に行きました。

しかしそこには、達郎の姿も結婚指輪もありませんでした。達郎は司法試験に不合格し、指輪も捨ててしまったのです。薫はあきらめきれず、工事現場で働いている達郎をウエディングドレスのまま探しにいったのです。そして達郎を見つけました。

達郎は『僕には、何もありません。お金も、指輪も・・・。』と言いました。しかし薫は、工事現場に落ちていたナットを指輪替わりにして、薬指にはめたのです。ひたむきで純粋な達郎に惹かれた薫は、『私を貰ってください。』と言い、手を繋ぎ道を走りました。二人は結婚をして無事エピローグを迎えます。

101回目のプロポーズの登場人物と俳優紹介

『101回目のプロポーズ』は武田鉄矢さんと浅野温子さんをはじめ、豪華な俳優さんがキャスティングされています。登場人物の紹介と共に、これまで出演したドラマや映画、プロフィールを紹介してまいります。

恋に不器用な中年サラリーマン、星野達郎役は武田鉄矢さん

99回もお見合いに失敗して、弁護士になる夢をあきらめず建設会社に勤めているサラリーマン。主人公の星野達郎役を演じたのは、武田鉄矢さんです。

1949年4月11日生まれ。福岡県出身。1972年に千葉和臣さん、中牟田俊男さんとともに『海援隊』を結成。『母に捧げるバラード』や『あんたが大将』『贈る言葉』など、様々な名曲を造り、また1980年から96年まで、劇場版『ドラえもんシリーズ』で楽曲を提供する等、俳優だけでなく歌手しても活躍しています。

俳優業は、1977年山田洋次監督の『幸福の黄色いハンカチ』でデビュー。その後『男はつらいよ』『刑事物語シリーズ』『NHK大河ドラマ』で数多くの作品にも出演。2017年には人気時代劇『水戸黄門』で6代目水戸光圀役を演じており、また自ら脚本を書くなど、幅広いジャンルのドラマで活躍しております。

武田さんの出世作は、1979年から2011年まで断続的に制作されたTBSの連続ドラマ『3年B組金八先生』の、国語教師、坂本金八先生です。ドラマは学校で起きる様々な問題を金八先生が体当たりで解決し、生徒たちが考えを改め直し、成長していくストーリーです。このドラマで武田さんは定年退職まで演じ切り、中退した出身大学からも表彰され、名誉学士号を授与される事となりました。

婚約者が忘れずにいるチェリスト、矢吹薫役は浅野温子さん

婚約者の事故死を受け、悲しみから立ち直れずにいるチェリストで、もう一人の主人公でもある矢吹薫役を演じたのは、浅野温子さんです。

1961年3月4日生まれ。東京都出身。1976年、山口百恵さん主演の『エデンの海』でデビュー。その後『あぶない刑事シリーズ』や『パパはニュースキャスターシリーズ』など数多くのドラマや映画に出演し、幅広い演技を見せております。

1980年代後半から90年代前半にかけて、浅野ゆう子さんと共に数多くのトレンディドラマに出演。『W浅野』とも呼ばれ、またトレンディドラマの女王とも評されました。『W浅野』として出演したのが1988年放送の『抱きしめたい!』。これがトレンディドラマのブームの先駆けとなりました。

『101回目のプロポーズ』の放送終了後も、数多くのドラマ、舞台に大活躍の浅野さん。2017年に放送された『警視庁いきもの係』をはじめ、舞台『浅野温子よみ語り』で様々な民謡や古記を一人芝居で演じるなど、その演技は年と共にさらに広がりを見せています。

達郎の弟、純平役は江口洋介さん

達郎の20歳年下の弟で、法学部の大学生でもある星野純平役を演じたのは、江口洋介さんです。

1967年12月31日生まれ。東京都出身。1987年に俳優としてデビューし、『101回目のプロポーズ』の他、『東京ラブストーリー』『愛という名のもとに』と言った、トレンディドラマの常連俳優として出演されました。代表作には、視聴率37.8パーセントを記録した『ひとつ屋根の下』や、『救命病棟24時シリーズ』等があります。

また2002年4月から、テレビ東京系列で放送されているドキュメンタリー番組『日経スペシャル ガイアの夜明け』では、2010年1月より役所広司さんに変わって、ナビゲーターとして出演。俳優業のみならずドキュメンタリーの進行役、取材者として多方面で活躍されています。

薫の妹、千恵を演じたのは田中律子さん

薫の妹で、のちに星野達郎の弟、純平と親友となる矢吹千恵役を演じたのは、田中律子さんです。

1971年7月17日生まれ。東京都出身。1984年12歳の時にモデルとしてデビュー。1985年にバラティ番組のアシスタントとして本格的にタレント女優活動を開始。『愛し合っているかい!』や『夏!デパート物語』など、『101回目のプロポーズ』に限らず数多くのトレンディドラマにも出演しました。

近年では、タレント・女優活動の傍ら、ヨガインストラクターとしても活躍。現在は沖縄にも活動拠点を置き、ヨガインストラクターとして活躍する一方、バラエティ番組では徳光和夫さんと共に『路線バスで寄り道の旅』に出演するなど、多方面で活躍なさっています。

バイオリニスト、沢村尚人役は竹内力さん

オーケストラのバイオリニストで、薫にポロポーズにするも断られ、薫と達郎の幸せを願う好青年を演じた沢村尚人役を演じたのは竹内力さんです。

1964年1月4日生まれ。大分県出身。俳優としてデビューする前は、銀行員として勤務していました。その後、1985年『赤かぶ検事奮闘記Ⅳ』の水野鉄太郎刑事でデビュー。以降、トレンディドラマや2時間サスペンスドラマ等多くの映画、ドラマに出演しました。

1995年には歌手活動を開始し、現在は、Vシネマを中心として活躍。『Vシネマの帝王』とも呼ばれ、数多くの作品に迫力ある演技を見せています。ちなみに『101回目のプロポーズ』やトレンディドラマにて好青年を演じていたことは、すごくストレスになっていたと語っていらっしゃいました。

薫の親友である、石毛桃子役は浅田美代子さん

薫の親友で、楽器店を運営しながらピアノ教師として活動。薫や達郎に恋のアドバイスをした、石毛桃子役を演じたのは浅田美代子さんです。

1956年2月15日生まれ。東京都出身。1972年、森昌子さん主演の『時間ですよ』のオーディションに合格し、女優としてデビュー。以後『寺内貫太郎一家』をはじめ、女優活動のほか、歌手、タレントとして様々な分野で活躍しています。

デビューシングルである『赤い風船』は、『時間ですよ』の劇中歌で度々披露された楽曲であり、オリコンチャートでは1973年度年間10位を獲得。また、第15回日本レコード大賞新人賞を受賞するなど、現在でも多くのアーティストがカバーをし、歌い継がれています。

薫の婚約者真壁と、達郎の上司藤井を演じたのは長谷川初範さん

薫の婚約者であった真壁芳之役と達郎の上司である藤井克巳役と2役演じられたのは、長谷川初範さんです。

1955年6月21日生まれ。北海道出身。1975年、今村昌平さんの製作舞台『ええじゃないか』で俳優デビュー。1980年には特撮ヒーロー『ウルトラマンシリーズ』の9作目にあたる、『ウルトラマン80』にて主人公矢的猛役を演じました。長谷川さんはこの作品では学校の教師とヒーローという二つの顔を演じ、一躍脚光を浴びました。

『101回目のプロポーズ』での熱演で、その後も数多くのテレビドラマやバラエティ番組にも出演。近年では2時間サスペンスドラマのメインキャストだけでなく、ミュージカルや舞台でも多彩な演技を見せ、俳優だけでなくタレント、リポーターとしても活躍を続けています。

101回目のプロポーズの武田鉄矢の名演技を紹介!僕は死にませんの誕生秘話とは?

『僕は死にません。僕は死にません!』と名言を残した『101回のプロポーズ』。放送終了後この『僕は死にません』という言葉は流行語にもなる程の名言となりました。しかし、主演の武田鉄矢さんは『101回目のプロポーズ』で出演を断わりたかった事を後年ラジオ番組で語っています。

『101回目のプロポーズ』では美女と野獣、ミスマッチを描きたいという意向で話が進められていきました。様々な役を演じ、さらに脚本を手かがけている武田さんにとって、『101回目のプロポーズ』は自分にはあっていないと感じていました。台詞は臭いしダンプカーのシーンや『僕は死にません』という台詞も、脚本家を呼んでほしいとプロデューサーに伝えたほど。

ダンプカーのシーンもスタントマンなしで自らダンプカーの前に飛び込み演じた武田さん。『僕は死にません』と熱演はしたものの、この演技は武田さんにとって「トラウマ」となってしまい、交通ルールを守れと話すほどでした。武田さんは金八先生も演じているので、こういうくさいセリフやシーン、演技に悩んでいたことだったのでしょう。

しかし、『僕は死にません』という名言は、なんと武田さんのアドリブだった事が本人から語られました。撮影シーンにはスタッフをはじめ、収録現場を見学する人達すべてが感動し、これがきっかけで視聴率はアップしたのだそうです。『101回目のプロポーズ』から見る武田さんの演技は見る人をもすべての心を動かしてくれたのでしょう。

101回目のプロポーズは僕は死にません以外にも名言が多い!

『101回目のプロポーズ』では、『僕は死にません』以外にも様々な名言が生まれています。武田さんや浅野さんや、他のキャストが演じる名言。ドラマを何度見返しても心にぐっときます。いくつか紹介しましょう。

名言その1:僕は誓う!

『僕は誓う!50年後の君を今と変わらず愛している!』は「101回目のプロポーズ」第1話にて、ラストで達郎が薫に言った台詞。これは薫の婚約者であった、真壁が結婚式の時に言った言葉でした。この言葉は薫の妹、千恵が達郎にアドバイスをして使った言葉でした。

名言その2:ねえ…。怖いの。

『また人を好きになって、とっても好きになって、それでまた失うの怖いの。怖いんです…。ねえ…。怖いの。』

『僕は死にません』の名言の前に、薫が達郎に言った台詞。真壁と同じような事をしてほしくないという薫の本心でした。

名言その3:何のとりえもない男です。

『僕は、なんのとりえもない男です。でも、あなたのことを思う気持ちはこの人に勝てないまでも、負けません。』

真壁のお墓参りの時、達郎が薫に言った台詞。真壁みたいにはなれないけれど、愛する気持ちは誰よりも負けたくない達郎の本心が出ています。

名言その4:自分も変わろう

『人をさ、好きになるってことは、愛する人と一緒に、自分もこう変わろうと、祈る事なんじゃないかな。』

恋愛に奥手な達郎がとっさに出た台詞。愛する人と一緒になるには自分自身も変えなくてはいけないという達郎の想いです。恋愛は自分自身も変わるチャンスなのでしょう。

101回目のプロポーズの主題歌も名曲だった!

『101回目のプロポーズ』は主題歌である、CHAGE and ASKAによる『SAY YES』も大ヒットをし、このドラマに華を添えてくれました。

『SAY YES』はCHAGE and ASKAの通算27枚目のシングルで、前曲『太陽と埃の中で』から約6ヶ月ぶりに発表された曲です。この曲はシングル販売と同時に、オリコンチャートで初登場1位を獲得。第33回日本レコード大賞コールド・ディスク賞、作曲賞受賞など、今なおラブソングの定番として愛されています。

また『101回目のプロポーズ』で劇中音楽を担当したのは、ピアニストの西村由紀江さんです。実はドラマの劇中音楽を担当するのはこれが初めてであり、ドラマのヒットと同時にサウンドトラックもオリコン3位にも入りました。薫がチェリストであることから、劇中ではピアノをはじめ、オーケストラで演奏される場面が多く使用されました。

101回目のプロポーズの武田鉄矢の名演技まとめ!

武田鉄矢さんと浅野温子さん。全く釣り合わない美女と野獣がやがて惹かれあって、幸せに結ばれていくラブストーリー、『101回目のプロポーズ』。このトレンディドラマは今後後世に伝えていく感動的なラブストーリーです。武田さんが浅野さんとは合わないと言っていましたが、このドラマをご覧になって、武田さんのひたむきな演技を感じてみてはいかがでしょう。

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