軍師官兵衛(大河ドラマ)は出演キャストが豪華!人格が変わりすぎ?【岡田准一】

2014年に放送されたNHK大河ドラマが軍師官兵衛です。毎回キャストにも注目が集まる大河ドラマですが、中でも軍師官兵衛は非常に豪華なキャストが重要な役どころはもちろん脇役となるポジションのキャラクターもかなり豪華なキャストが演じていると話題になりました。特に主役黒田官兵衛役を演じたV6の岡田准一さんは人格変わりすぎと言われるキャラクターにも関わらずにその高い演技力を発揮しています。今回は軍師官兵衛に出演した豪華なキャストを紹介していきつつ、ネットの反応などを紹介していきます。

軍師官兵衛(大河ドラマ)は出演キャストが豪華!人格が変わりすぎ?【岡田准一】のイメージ

目次

  1. 軍師官兵衛(大河ドラマ)の豪華出演キャストに迫る!
  2. 軍師官兵衛(大河ドラマ)の作品情報
  3. 軍師官兵衛(大河ドラマ)の出演キャスト一覧
  4. 軍師官兵衛主演の岡田准一の演技が凄い!
  5. 軍師官兵衛を観た評価は?人格が変わりすぎるとの噂?
  6. 軍師官兵衛のキャストに関してのネットの反応は?
  7. 軍師官兵衛(大河ドラマ)は出演キャストまとめ

軍師官兵衛(大河ドラマ)の豪華出演キャストに迫る!

2014年に放送された大河ドラマ、軍師官兵衛は近年放送された他の大河ドラマと比較しても非常に豪華なキャスト陣が出演していた事で知られています。重要な役どころはもちろん脇役ポジションのキャストも非常に豪華なキャストが演じていると話題になりました。

そんな豪華なキャスト陣にあっても特に黒田官兵衛役を演じた主演のV6の岡田准一さんは難しい官兵衛役を見事に演じ切り視聴率を回復させるに至りました。中には人格変わりすぎと評する人もいるの官兵衛という役を迫真の演技で演じ切りは話題になりました。今回は軍師官兵衛の豪華なキャスト陣を紹介しつつ、キャストにまつわるエピソードなどを紹介していきます。

大河ドラマ「軍師官兵衛」 | NHKドラマ

軍師官兵衛(大河ドラマ)の作品情報

キャストについて紹介する前に大河ドラマ軍師官兵衛に関しての基本的な情報を紹介していきます。軍師官兵衛は2014年の1年をかけて放送された大河ドラマ53作目の作品で、時代の流れに翻弄されながら秀吉に軍師として抜擢され活躍する事になる黒田勘兵衛視点で描く、戦国時代の中でも官兵衛の出身地である中国地方播磨国、現在の兵庫県姫路あたりを舞台とした織田信長の中国征伐時代から描かれる物語です。

明智光秀によって起こされた本能寺の変にて織田信長が倒れると秀吉の元に天下が転がり込むように立ち回り、世が豊臣秀吉の天下となるのを支え続ける献身ぷりを見せつつもその軍才を他ならぬ秀吉に恐れられるようになり冷遇される事になります。その上で秀吉の子飼いである三成との対立などが描かれる事になります。最後には天下分け目と言われる関ヶ原の戦いにてついに自らの野心を示す事になります。

軍師官兵衛(大河ドラマ)の出演キャスト一覧

ここからは大河ドラマ軍師官兵衛に出演したキャストを演じた登場人物の簡単な紹介と共に紹介していきます。

黒田官兵衛/岡田准一

大河ドラマ軍師官兵衛の主人公である黒田勘兵衛は作中では時代背景に合わせて小寺性から黒田性に、さらに出家した後は如水円清を名乗る事になります。秀吉の天才軍師竹中半兵衛亡き後秀吉の軍師として天下取りを支えますがその軍才と知略故に秀吉自身に恐れられて冷遇されるようになります。軍師官兵衛では青年期の好青年から中年老年期の狡猾さなどの面を見せる事になりました。

そんな黒田官兵衛役のキャストがV6の岡田准一さんです。ジャニーズのダンス&ボーカルグループのV6のメンバーであると同時にドラマや映画への出演経験も豊富でジャニーズ事務所屈指の演技派としても知られています。特に軍師官兵衛への出演以降、演技派としての知名度はかなり高くなり数々の作品に出演すると同時に俳優としても数々の賞を受賞しています。

軍師官兵衛以前にはドラマ「木更津キャッツアイ」、「タイガー&ドラゴン」に出演していた他、軍師官兵衛前後には「永遠の0」、「図書館戦争」、「海賊と呼ばれた男」などに出演し、多くの作品で主演を務めています。いずれも高い評価を集めるに至っています。また2017年公開の映画「関ヶ原」では軍師官兵衛で対立した石田三成役を演じています。

光/中谷美紀

元々は政略結婚ながらも最後まで岡田准一さん演じる官兵衛の妻としてその身を支えるのが光です。元々官兵衛との政略結婚は姉の力が行う予定でしたが本人の拒絶と光自身の申し出もあって結婚する事になります。基本的には官兵衛に意見をする事もない良妻賢母ですが、同時に才色兼備でもあり、女性でありながら薙刀の名手として幼少期の長政、又兵衛に教えを解いた事もあります。

演じた中谷美紀さんは、2005年公開の映画「電車男」にてヒロインである「エルメス」役を演じた事で知名度を高めた女優さんです。高い演技力を持ち合わせると同時に正統派の和服美人であるとも言われ、軍師官兵衛はもちろんの事、その他のCMやドラマ、映画などでも着物姿で登場する機会が多いです。その他には「リング」の高野舞役、「嫌われ松子の一生」の川尻松子役などを演じています。

黒田長政/松坂桃李

官兵衛の嫡男であり後に家督を譲る事になるのが黒田長政です。幼少期を人質として秀吉の長浜城に預けられていた為、秀吉の妻であるねねをもう1人の母として「おかか様」と呼んで慕っています。官兵衛が幽閉から解放されると同時に人質から解放されました。元服してからは父の才覚と自身を比較して苦悩する姿が描かれます。最後の関ヶ原の戦いでは徳川勢について武功一番の成果を上げて官兵衛に「わしを越えた」と言わしめました。

そんな長政を演じたキャストは松坂桃李さんです。2009年に「侍戦隊シンケンジャー」の志葉丈瑠 / シンケンレッド役で俳優デビューを果たし、同作の劇場版で映画デビューも果たしました。以降、ドラマや映画で活躍する機会が一気に増えました。近年では「不能犯」、「娼年」の両作で主演を演じて話題になりました。

糸/高畑充希

蜂須賀小六の娘で黒田長政の正室が糸です。黒田家の倹約を是とする考え方に当初こそ馴染めなかったものの、長政の良き妻として、時に長政を励まします。光とは違って元来の性格が強気かつ奔放な性格であるものの、良妻である点は共通しており、加えて義母である光との仲も良好でした。しかし長政が徳川につく際、元々豊臣側の父である事もあって離縁させられてしまいます。

演じたキャストの高畑充希さんは、2005年に倍率約1万人の中から選ばれる形でシンデレラガールとして女優デビューを果たすと、主に舞台で活躍していきます。東京の高校進学後には活動の場をドラマなどにも広げ、「3年B組金八先生」などに出演して知名度を高めました。さらに2013年には連続テレビ小説「ごちそうさん」にも出演、軍師官兵衛への出演も合わせてブレイクしました。

栗山善助/濱田岳

元々は農民の出ながら官兵衛に志願する形で仕官、官兵衛最初の自身で雇った家臣になりました。官兵衛の傅役である母里小兵衛とその息子であり、官兵衛第一の家臣母里武兵衛の死を目の当たりにしてからは第一の家臣として行動すると同時に、元々の出自故に潜入任務なども器用にこなしました。後に黒田家の筆頭家老にまでなり官兵衛の参謀として最後まで官兵衛を支える事になります。

演じた濱田岳さんは、1998年に子役としてデビューして以来数々のドラマ、映画に出演している俳優さんで、主演から助演まで幅広く務めています。知名度を高めたのが2004年放送の「3年B組金八先生」第7シリーズでの狩野伸太郎役です。また近年では長年続く人気映画シリーズ「釣りバカ日誌」初の連続ドラマにて主人公浜崎伝助(ハマちゃん)役を演じた事でも話題になっています。

母里太兵衛/速水もこみち

黒田家随一の武辺者として活躍するのが母里太兵衛です。母里の名を継いでいますが、母里武兵衛の死によって途絶えてしまった母里家を絶やさない為に官兵衛の申しつけで家を継ぐ事になりました。元々は口下手な上に人づきあいが苦手な為に他の家臣との衝突も多かったですが、先輩家臣である善助と義兄弟の義弟となってからは善助の命を守り、槍の名手へと成長、黒田家の家老の1人となります。

演じた速水もこみちさんは2002年にドラマ「逮捕しちゃうぞ」で俳優デビューを果たすと2005年「ごくせん」への出演でブレイクしました。以降演技力の高さもあって出演する作品の多くで各賞を受賞して実績を重ねています。また幼少期から料理を得意にしており、現在では情報番組ZIPにて2011年より2018年現在まで「MOCO'Sキッチン」コーナーを担当しています。

井上九郎右衛門/高橋一生

黒田家全体のまとめ役である善助、黒田家一の猛将である太兵衛に対して一歩引いた冷静さと知略面で官兵衛を支えるのが井上九郎右衛門です。寡黙であまり感情を表に出す事はありませんがその智謀を買われて官兵衛と行動する事も多い家臣です。同時に笛や琵琶を演じるなど音楽などにも精通しています。同時に九州の関ヶ原の戦いでは元部下との一騎打ちシーンが描かれるなどしています。

演じる高橋一生さんは、1990年に俳優としてデビューして以来数々のドラマ、映画に出演して実績を持つ俳優さんです。最初に知名度を高めたのは俳優としてではなく声優として出演したスタジオジブリのアニメ映画「耳をすませば」の天沢聖司役で、以降舞台、ドラマ、映画などに多く出演する事になります。大河ドラマへの出演も多く、「元禄繚乱」「新撰組」「風林火山」などに出演していた他「おんな城主直虎」にも出演しました。

豊臣秀吉/竹中直人

官兵衛の主君であり、その助けもあり天下統一という偉業を果たすのが豊臣秀吉です。元々は木下藤吉郎、羽柴秀吉と名乗りましたが、軍師官兵衛では時間軸的に羽柴性とその後の豊臣性を名乗る時期が長くなっています。官兵衛の才を信頼すると共に中国大返しの際の官兵衛の策が見事にハマりすぎた故に官兵衛に恐れも抱いています。晩年には政治的暴走も起こすようになり官兵衛演じる岡田准一さんに直言されるシーンが目立ちました。

演じた竹中直人さんは大学卒業後に俳優としての活動を始めると同時にコメディアンとしても名を上げました。俳優としての知名度を高める事になったのが1996年に放送された大河ドラマ「秀吉」の主演、豊臣秀吉役で、そのあまりの当たり役っぷりで、CMやパチスロでも秀吉役を演じる機会が多く、その実績が軍師官兵衛でも秀吉を演じるきっかけとなりました。芸能界一秀吉を演じた男としても知られています。

おね/黒木瞳

秀吉の正室で後に長政と名乗る松寿丸を含めて秀吉子飼いの武将達から母と慕われるのがおねです。本来人質である長政を他の者と変わらずわが子のように接して育て上げました。また官兵衛の幽閉事件に際して長政が半兵衛に匿われる事になった際も秀吉を差し置いて唯一その居場所を知らされていました。同時に秀吉にとっては非常に信頼できる相手であり、老年にも唯一耳を貸す事がある相手です。

演じた黒木瞳さんは宝塚出身の女優さんで、その演技力の高さで、多数のドラマ、映画に出演しています。近年でも2012年放送の「GTO」の桜井良子役、2017年放送の「過保護のカホコ」の根本泉役で出演するなど精力的に活動を続けている他、「日本レコード大賞」や「FNS歌謡祭」にて司会を担当するなどの活躍も見せています。

淀/二階堂ふみ

浅井長政の娘で信長の姪にあたるのが淀です。本作では茶々としてよりも、秀吉の側室淀としての出演が多くなっています。淀からすれば秀吉は父2人に母を殺した憎む相手ですが、秀吉の寵愛を受け、徐々にその寵愛を受け入れるようになります。軍師官兵衛では三成との共謀し実質的に豊臣を支配下に収めようとする様子が度々描かれますが、関ヶ原の戦いでの三成の死後、最後には大阪の陣にて自害する姿が描かれる事になります。

そんな淀役を演じた二階堂ふみさんは2007年に「受験の神様」で女優としてデビューを果たすと若手注目の女優として注目を集める事になります。特に2010年頃からの活躍は凄く「劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ」「ヒズミ」「悪の教典」「地獄でなぜ悪い」「四十九日のレシピ」「脳男」「私の男」「ほとりの朔子」と出演する作品作品で数々の賞を受賞しています。

竹中半兵衛/谷原章介

まだ若輩であった序盤の官兵衛にとって師匠とも言える存在が実質的に秀吉の家臣だった織田家家臣竹中半兵衛です。出会った当初こそその才能を見極めようと挑発的な態度を見せましたが、官兵衛の行動を認めて官兵衛の行動をサポート、さらに自らの死期を悟ってからは官兵衛に自らの後を継ぐ軍師として指導し、後の官兵衛に多大な影響を与えています。

そんな竹中半兵衛を演じたのが谷原章介さんです。モデルとして芸能界入りすると1995年「花より男子」に道明寺司役で俳優デビューを果たしました。元々は2枚目役を演じる機会が多かったですが、徐々に演技の幅を広げています。大河ドラマへの出演経験も多く、「風鈴化座」にて今川義元役、「龍馬伝」にて桂小五郎役を演じた実績を持っています。

石田三成/田中圭

軍師官兵衛において岡田准一さん演じる官兵衛と最も対立しているのが石田三成です。秀吉の子飼いの武将の1人で小牧・長久手の戦い以降重用される事になります。秀吉の権威が増えるに連れて自身も増長し、他の者を陥れる為の策を巡らせるようになります。秀吉が官兵衛を遠ざける要因を作っただけでなく、朝鮮出兵の際には官兵衛をあわや切腹という所まで追いこみました。

演じた田中圭さんは2003年、ドラマ「WATERBOYS」で注目を集めると、バラエティ番組「トリビアの泉」にて再現VTRに多く出演、バラエティに出演する機会も多い俳優さんです。これまでには連続テレビ小説「おひさま」の須藤春樹役などで出演している他近年では主演をする機会も増え「ぴったれ」の伊武努役で主演を務めた事がある他「おっさんずラブ」で春田創一役を務めています。

徳川家康/寺尾聰

直接的な戦闘シーンなどは描かれていないものの、その智謀を見せるのが徳川家康です。官兵衛からは唯一秀吉に戦で辛辣を舐めさせたとして警戒され、家康も官兵衛の事を軍師として一目置いています。関ヶ原の戦いの後官兵衛と謁見、「戦いのない世を作る事」を約束してお互いを認め合う姿が描かれます。軍師官兵衛の最後は大阪の陣での豊臣家の滅亡を観ながら家康がその時点で亡くなっている官兵衛を思う形で終幕を迎えます。

そんな家康役を演じたのが、ミュージシャンとしても俳優としても活躍する寺尾聰さんです。どちらの活動でも高い評価を受けており、2018年現在、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞、日本レコード大賞の両方を唯一獲得しています。また1973年放送の大河ドラマでも同じく徳川家康役を演じています。近年のドラマでは「陸王」に飯山役として出演しています。

織田信長/江口洋介

織田家の当主として尾張の一大名から天下人へと上り詰めたのが織田信長です。軍師官兵衛においてはその道中は話で語られる桶狭間の戦いなどのみしか描かれておらず、登場シーンを多くでは既に天下人となっている姿が描かれています。官兵衛を厚遇する一方で官兵衛が幽閉された際、寝返ったと見なして人質の後の長政を殺す命令を出すなど非情な面も見せています。

演じた江口洋介さんは1987年にデビューするとトレンディドラマを中心に活躍、徐々にその演技の幅を広げて数々のドラマに出演するようになりました。また2代目案内人として「ガイアの夜明け」にも出演し続けています。大河ドラマでは「春日局」での徳川家光役、「新撰組」での坂本龍馬役に続いて3度目のキャスティングとなっています。

小寺政職/片岡鶴太郎

黒田家の本来の主君である小寺家の当主であり、官兵衛の人生に多大な影響を与える事になるのが小寺政職です。非常に優柔不断な性格で、いち早く織田に臣従を誓い、織田につくように進める官兵衛に了承しながらも毛利側に寝返り、荒木村重に説得に来る官兵衛を捕えるように依頼しました。幽閉生活を脱した官兵衛に発見されますが見逃され、最終的には和解、官兵衛に観取られる事になります。

そんな小寺政職役を演じたのが片岡鶴太郎さんです。俳優、芸人、歌手、書家など幅広い顔を持つマルチタレントで俳優としては大河ドラマに軍師官兵衛を含めて5作に出演している他、主にスペシャル系のドラマに多数出演しています。近年ではドラマ「ササエさん」の磯野波平役や、連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の隈井栄太郎役で出演しています。

軍師官兵衛主演の岡田准一の演技が凄い!

軍師官兵衛は残念な事に放送中ずっと高い人気を集めた作品ではありません。派手な戦いが描かれる事も多い大河ドラマにおいてどちらかと言えば信長や秀吉の引き立て役である官兵衛を主人公とした事で戦らしい戦が描かれる事が少ないく徐々に人気を低迷させてしまいました。しかし主演岡田准一の演技が評判を呼び、視聴率をV字回復する事になるのです。

岡田准一の演技力で視聴率がV字回復

軍師官兵衛は初回の20%越え以降視聴率が低迷していましたが人気を取り戻し始めたのは第20回前後、あらすじ的には荒木村重によって有岡城に幽閉されていた官兵衛が有岡城落城に伴い助け出された辺りです。それ以前は好青年だった官兵衛はこの時の経験を経て五体も満足に動かず、特に足には武将として致命的とも言える障害が残り、身体がやせ細り、別人と見まがう姿になってしまいます。

その状態を作り上げる岡田准一の演技に対しての真剣さに加え、そこからの官兵衛はまさに軍師のイメージが強い「冷徹さ」「腹黒さ」を見せるようになります。その演技の幅広さの裏には、演じる難しさに悩んだ事もあったようですが、人格が変わったと言われる程に難しい官兵衛役を見事にその後の官兵衛を演じ切りました。

岡田准一の演技は軍師官兵衛だけじゃない!

軍師官兵衛にて迫真の演技で官兵衛役を演じ切った岡田准一さんですが、その演技に対しての姿勢は以降の出演作品でも随所に観る事が出来ます。2016年公開の映画「海賊と呼ばれた男」では仮にも歌手としての側面を持っていながら、老年の主人公国岡鐡造を演じる為に本番前に敢えて大きな声を出して喉を潰して撮影に臨んだというエピソードなどが知られています。

軍師官兵衛を観た評価は?人格が変わりすぎるとの噂?

このように岡田准一さんの演技力にも助けられて復調を果たした大河ドラマ軍師官兵衛ですが、全編を通してみてもその評価には厳しい評価も見られます。特に岡田准一さん演じる官兵衛を始め、登場人物の人格が破綻しているのではないかと言われる程に変わる事に困惑する人が多いです。

人格が一貫してなく不自然

やはり感想として多いのは官兵衛に対しての意見です。上記でも触れたように好転のきっかけになった官兵衛のダーク化ですが、あまりの豹変ぶりに二重人格などではとさえ言われてしまっています。その上に関ヶ原の戦いの戦い前後のエピソードでも、少し前まで平和の為に戦いを無くす事を目指していたはずなのに、急に天下に野心を示したりと伏線の張り方がもう少しなかったのか?と言われるポイントは多いです。

それらの官兵衛の人格の変化には一応きっかけとなるエピソードは残されています。上記でも触れたように腹黒さなどを見せるようになったのは有岡城での幽閉生活がきっかけですし、関ヶ原の戦いでの蜂起も豊臣秀吉が死ぬ間際に放った「貴様程の男が何故天下を狙わないのか?」という言葉がきっかけです。しかしこれらのきっかけの印象がどうしても薄い為に結果として人格が不自然な官兵衛になってしまっているという声もあります。

これらの背景には基本的には史実に沿った形で描かれる大河ドラマと、官兵衛の変化を描く事に対しての時間配分が問題だとする評価も多いです。特に官兵衛の腹黒さが全面に出る事になる「本能寺の変」のエピソードなどはまだ幽閉生活前の好青年な官兵衛像の印象が残っている中だった為、その前にもう少しそれらしい演出が欲しかったとする感想が多いです。

それ以外にもそれなら最初から播磨の為に紛争する好青年の官兵衛という人格像を描く必要があったのか?と首を傾げる声も大きいです。人格の変化するきっかけとなる有岡城での幽閉生活もどちらかといえばその外側ばかりが描かれており肝心の官兵衛の心情のシーンは各話で少しずつ描かれるだけと僅かである為、人格が変化する程の生活に見えなかったとする感想も見られます。

官兵衛以外の登場人物の人格も変?

もちろん人格に関して疑問符が上がっているのは官兵衛だけではありません。声が上がっている1人が官兵衛の妻である光です。急激な変化を見せる官兵衛に対しての対応への疑問符が多いです。特に秀吉に対してのおねのように制止するような場面が一切ないというのは光の人格まで官兵衛の都合の良いように変更されてしまったのでは?という声があります。

また軍師官兵衛切っての悪役と言える石田三成に関してはそもそもの人格設定に戸惑いの声が上がっています。軍師官兵衛において三成はこれでもかと言うほどに官兵衛に嫌がらせをしますが、その理由に関して具体的なものはありません。特にどうしても官兵衛視点で描かれる物語である以上、実際とは違って官兵衛だけを冷遇しているようにも見えてしまいます。

官兵衛の腹黒さをさらに超えている三成の所業にはドラマ的に仕方ないという一定の理解がある意見がある一方でここまでやると不自然だ、せめて同じく子飼い出身で共に描かれる事の多い、加藤清正や福島正則など他の人物への描写などもあれば違うだろうけど、と否定的な意見もある状態です。官兵衛を主人公にした弊害を一番受けた人格破綻者だとする声もある程です。

軍師官兵衛のキャストに関してのネットの反応は?

ここからは軍師官兵衛に出演したキャストそれぞれの反応などを紹介していきます。ドラマ自体に対しての評価はもちろんですが、キャストに対しての評価も見事に分かれていると言えます。

圧倒的な岡田准一さんの評価

なんと言っても評価が高いのはやっぱり官兵衛役の岡田准一さんです。武将的な立ち回りとして秀吉にスポットを当てる作品においてもどうしても目立ちにくく脇役、或いは全く登場しない事さえある官兵衛という役を見事に演じ切ったと絶賛する声がほとんどです。人格が破綻しているといわれてしまう官兵衛ですが、それをまとめ上げたのは岡田准一さん自身の解釈によるものではないかとさえ言われています。

意外と高い三成役、田中圭さんの評価

その他に評価が高いのは少し以外ですが同じく人格が破綻していると言われる三成役を演じた田中圭さんです。ひたすらに悪い事をしている印象がある三成役ですが、そんな悪役に徹する形の三成をしっかり演じ切ったとして評価を集めています。ドラマ全体の評価とはまた少し異なっている点が観られる例です。

新しい淀殿像を作りだしたと高い評価を受ける二階堂ふみさん

また三成役の田中圭さんと並んで高い評価を受けているのが淀役を演じた二階堂ふみさんです。歴史上の多物に振り回される印象の強い淀殿ですが、二階堂ふみさん演じる淀殿はただ振り回されるだけでなく自らも陰謀を巡らせるシーンも目立ちます。そしてそれらのシーンで見せる表情など悪い表情が評価を集める事になっているのです。

意見が分かれる竹中直人さんの秀吉役

キャスト紹介でも紹介したように多くの作品で秀吉役を演じている竹中直人さん。演じ慣れれているだけあって評価は高いように思いました、上記の官兵衛役の岡田准一さん、三成役の田中圭さんと比較すると「まさにハマり役である」と高い評価をする意見がある一方で否定的な意見も目立ちます。というのも「派手好きな秀吉とはいえ演技が過剰すぎるのではないか」という評価です。

どうしても秀吉や信長が目立ってしまうと主役を食ってしまいかねないので、官兵衛にスポットを当てる軍師官兵衛というタイトルとして観た時に、もう少し控えめでよかったのでは?という声があるのです。また同時にあまりにも竹中直人さんの秀吉の印象が強い為に「そろそろ竹中秀吉は見飽きた」という声も見られます。

地味に人気が高い高橋一生さん演じる井上九郎右衛門

メインキャラクターとはあまり言えませんが人気が高いのが黒田家家臣で家老の1人、高橋一生さんが演じた井上九郎右衛門です。武将でありながら同時に音楽を愛しどこか風流な印象を持つ井上九郎右衛門の雰囲気を見事に醸し出していたと評価されています。また官兵衛と共に智謀を担う面があると同時に最終回付近の九州での戦いに置ける武勇などを見事に演じ切っていたという点も評価されています。

登場は少ないものの印象深いと言われる名演

軍師官兵衛は時代背景的に信長が上洛して以降を描く事になる事と播磨での出来事に焦点を当てているので活躍ははそこまで多くはないものの、軍師官兵衛にて江口洋介さんが演じた織田信長も雰囲気が良かったという評価を受けており、いずれ信長主役の際にはぜひ江口洋介さんに演じてほしいという声もあります。うつけと呼ばれた若い時代の雰囲気から威厳のある雰囲気まで熱演だったと評価されています。

また要所要所で登場し、ある意味で重要な役どころとも言える荒木村重を演じる田中哲司さんの演技も評価が高いです。登場の度に立場が変わる大変な役どころでしたが、その時々の荒木村重の心情を見事に現していると評価されています。その他にも小寺政職を演じた片岡鶴太郎さんや徳川家康を演じた寺尾聰さんなど、ベテラン勢が流石の貫録を見せていると言われるシーンも度々あります。

軍師官兵衛(大河ドラマ)は出演キャストまとめ

軍師官兵衛は近年放送された大河ドラマの中ではかなり高い評価を受けている作品です。元々豪華だと話題になったキャストも期待以上の熱演を見せています。主演を務めた岡田准一さんの評価がどうしても上がりますが、脇を固めるキャストのしっかりした演技も評価されるべきポイントが多い作品です。

あらすじとしては戦国時代を舞台にしながらも戦シーンが少なくなりがちですがその分、官兵衛を主人公としているので智謀戦を存分に観る事が出来ます。そしてその時々に見せる岡田准一さんの悪い顔を観るだけでも十分に観る価値があるドラマです。岡田准一さんの熱演はもちろん、出演した俳優陣の演技力の高さを痛感できる作品でもある為、まだ視聴した事がないという人はぜひ1度視聴してみる事をおすすめします。

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