2018年10月26日公開
2018年10月26日更新
ラスト・フレンズのあらすじを紹介!ドラマ最終回の結末もネタバレ
2008年フジテレビ系列で放送されたドラマ「ラスト・フレンズ」は、当時の現代の若者がかかえるとされているいくつもの問題(DV、性同一障害、性的虐待など)が交錯しており、10年経った現在の方がよりリアルな問題として見れるあらすじとなっています。さらに「ラスト・フレンズ」出演者のほとんどが現在も第一線で活躍している俳優陣ということもあり、その演技にも注目しつつあらためてあらすじを結末までネタバレ紹介します。結末までのネタバレがありますのでご注意ください。
目次
ラスト・フレンズのあらすじが気になる!
「ラスト・フレンズ」は第1話が放送されてからかなり評判になりました。当時まだ今よりは利用者がすくなかったツイッターの使用場面から始まり、また現代人の象徴のようなシェアハウスという環境、さらに旬な俳優達の1話目からのそれぞれの存在感。強烈な印象により1話目からはまる人が続出でした。
とくに「のだめカンタービレ」の役の色が強くなってしまっていた上野樹里が、まったく異なる雰囲気で登場し、とくに女性ファンからかっこいいと評判になりました。そんなドラマ「ラスト・フレンズ」について、あらすじをネタバレ紹介していきます。衝撃の結末に大注目です。ネタバレ注意です。ではあらすじを見ていきましょう。
ラスト・フレンズのドラマキャストを紹介!
長澤まさみ/藍田美知留役
母子家庭で育った藍田美知留は明るくて優しくて、とても素敵な笑顔でみんなから愛される人柄。しかしその反面他人に流されることが多く優柔不断な性格でもありました。家では母親が度々男を連れ込んでくるので居場所がなく、また職場では先輩からひどいいじめを受けていたところ、恋人の宗佑から同棲の話を持ち掛けられ、一緒に住むことに。しかしその居場所も…。
「ラスト・フレンズ」の藍田美知留を演じたのは、当時「世界の中心で愛を叫ぶ」などが代表作であった長澤まさみ。長澤まさみは、この頃はまだ女子力が強く、「ラスト・フレンズ」でもたまらない笑顔でみんなを癒していた一方で、自分の意見がなさすぎるところや何度も宗佑にだまされるところなど、イライラするという声も多かったようです。
上野樹里/岸本瑠加役
全日本選手権の優勝を目指すモトクロス選手である岸本瑠加は、見た目も性格もボーイッシュ。自分が性同一障害であることもわかっており、それについて一人で悩みを抱えていました。そんな中、中学・高校の同級生で、同性だけど昔から恋心を抱いてしまっていた藍田美知留と再会します。そして美知留が宗佑からDVを受けていることを知り、必死で彼女を救おうとする姿がとても勇ましいと言われてました。
「ラスト・フレンズ」でそんな難しい役どころを演じたのが上野樹里。当時「のだめカンタービレ」でのキャラがかなり強かった中、ガラッとイメージの違った役を演じたことでも話題になりました。演じていく中でだんだんその役にそまっていける俳優さんは多くいますが、このドラマでの上野樹里は、最初の登場から別人のように思えるほどこの役にもはまっていたと大変評判になりました。
瑛太/水島タケル役
出典: https://eiga.com
水島タケルはヘアメイクアーティストである傍ら夜はショットバーの店員の仕事もしているイケメン。瑠加とエリーが住むシェアハウスに途中からシェアハウスメンバーとして追加されます。誰にでも分け隔てなく優しく接することができ、他人の気持ちも敏感に感じ取ることができるとてもかっこいい男でした。
しかし彼には、血がつながっていない姉から性的虐待を受けていたという壮絶な過去があったのです。そんな過去によるトラウマで、女性との接触が苦手になってしまいセックス恐怖症に陥ってしまうのですが、瑠加には恋心を抱いてしまいます。「ラスト・フレンズ」でそんなイケメン役を演じたのが瑛太。優しい目の奥で何か大きな問題も抱えてしまっていて安心できないと思わせるあの表情。難しい役どころをうまく演じていました。
錦戸亮/及川宗佑役
美知留の恋人である及川宗佑は、区役所の児童福祉課で働く一見普通の公務員。しかし幼少期に母親に捨てられ親戚中をたらい回しにされたという過去を持ち、そのためからか、人の愛し方が歪んでいます。恋人である美知留にも、愛するが故にある強い執着心と異常な独占欲から、常に彼女を束縛し、自分の思い通りにいかなければ暴力をふるうようになります。
「ラスト・フレンズ」でそんな強烈な人格を演じたのがジャニーズの錦戸亮。あの甘いマスクでは表の優しい顔を演じ、その愛からくる憎しみへ変化する表情もするどい目つきでうまく演じられていたと評判になりました。こんなに強いイメージの役を演じた後も、「ラスト・フレンズ」の放送が終わればまたあの甘いマスクでジャニーズのアイドルへと戻ることができたのがさすがだといわれています。
水川あさみ/滝川エリ役
契約制客室乗務員で瑠加とは友達でありシェハウスで一緒に住んでいた滝川エリ、通称エリーは、サバサバした性格で思ったことをストレートに言えるタイプの女性でした。シェアハウスメンバーの悩みを聞いて上げれる優しい性格も持ち、明るいムードメーカでもありましたがが、そんな彼女も本当は孤独で寂しがりすぎて、真実の愛を信じることができず、簡単に人を好きになり、セックス依存症に陥ることも。
「ラスト・フレンズ」でこのエリーを演じたのが水川あさみ。このラスト・フレンズで共演している上野樹里、瑛太、水川あさみは、のだめカンタービレでも共演していますが、皆さん全く違う役柄で、「ラスト・フレンズ」でもそれぞれに存在感があり、より俳優として高評価を受けていました。
ラスト・フレンズのドラマあらすじをネタバレ!
では「ラスト・フレンズ」のあらすじをネタバレ紹介します。明るくて優しい性格の美知留ですが、家では母親が度々男を連れ込んでくることで居場所がなくなり、また職場では先輩からひどいいじめを受けていて、家でも職場でも居場所をなくしていました。
そんな時恋人だった宗佑から同棲の話を持ち掛けられます。もともと娘のことなんてどうでもよかった母親には、家賃を今まで通り支払うという条件で家を出ることを了承してもらい、宗佑との同棲生活が始まります。
そんな時、中学・高校で同級生だった瑠加と偶然再会します。瑠加は友人であるエリーとシェアハウスで暮らしており、美知留にもシェアハウスメンバーにならないかと誘いますが、美知留は宗佑と同棲を決めたばかりだったので断ります。
一方でヘアメイクアーティストであるタケルは、瑠加と雑貨店で初めて出会いますが、瑠加は美知留を追いかけるためその場をすぐに去ったので、その場はそれっきり。でもその後偶然にタケルがバイトをしているお店に瑠加とエリーが来て再会することができ、その後シェハウスメンバーに仲間入りすることになります。
恋人である宗佑は、一見は優しそうな人柄で頭のいいまじめな公務員なのですが、幼少期に母親から愛されなかった経験からか、人の愛し方がわかりませんでした。そして、同棲が始まるとそれが露になります。
自分だけのものにしたいという強い執着心と異常な独占欲から、美知留に対しすごい束縛をし始め、自分の思うようにならなければ暴力をふるいます。でもまた甘いマスクで優しい態度も見せようとするのですが、美知留は危険を感じ、なんとか部屋を抜け出すも、居場所がなく雨の中さまよいながら瑠加に助けを求め、その夜はシェアハウスに泊めてもらうことになりました。その日の夜、瑠加は寝ている美知留にキス。
瑠加は美知留を愛しています。それでも優しい言葉をかけてくる宗佑、それにだまされてまた家に戻ってしまう美知留を、瑠加とタケルは一緒になって救おうとし続けます。
そんな中、瑠加は自分が性同一障害であるという悩みを、タケルなら理解してくれるかもという思いでタケルに告げようとしますが、その直前にタケルから逆に自分に思いを寄せられていることを告白されてしまい、瑠加はその思いには応えられないと告げてその場を去り、結局自分の悩みは打ち明けられませんでした。そして美知留は町で宗佑と偶然会ってしまった時に「好きな人がいる」と言ってしまいます。
宗佑はそれがタケルだと知り、仕事終わりのタケルを待ち伏せして暴行します。さらに瑠加も、とにかく宗佑から美知留を救うため、一人で戦いを挑みに行くも、力では負けてしまいます。美知留はシェアハウスのメンバーが宗佑にビクついていることに気づき、それは自分のせいだと思います。自分が部屋を出て、自分だけが耐えればいいのだと思い、部屋を出ることを決意し、実家に戻ります。
そして美知留は自分のことを何度も介抱しようしとしてくれるタケルに思いを寄せ、弱っているときに思わず告白してしまいます。タケルはやわらかく断りますが、瑠加にそれを知られてしまいます。また一方で瑠加に対して敵対心むき出しの宗佑は、瑠加が性同一障害であることを非難する内容のビラを、職場や実家に配ったりする嫌がらせをしていました。
実家にいる美知留に宗佑から連絡が入り、荷物を取りにおいでと言われます。そこで美知留はまた宗佑の部屋に行ってしまいます。そこで美知留は、瑠加が宗佑の部屋に一度来て痛めつけられたことを知り決心します。もう自分は宗佑の言うことを全て聞くから、みんなには手を出さないよう約束をさせ、嫌々身をあずけることになります。そしてそのまま眠りにつきました。
先に目を覚ました宗佑は、部屋を出て美知留の荷物からシェアハウスメンバーとの写真を見つけます。そこには自分が見たことのない美知留の笑顔があります。そして美知留は目を覚まし、宗佑が横になっているのをにらみつけたその視点の延長にあったのは、なんとウエディングドレスの横に血まみれで横たわっている宗佑でした。
ラスト・フレンズのドラマ最終回の結末をネタバレ!
衝撃な結末で10話を終え、ついに「ラスト・フレンズ」最終回。ここからどうやってたたみかけるのか、最終話のあらすじをネタバレ紹介します。美知留は宗佑が残した遺書を見つけました。その内容は、とにかく美知留のことが大好きであったこと。でも愛し方がわからなかったこと。美知留が他の場所で幸せを見つけたことに気づいたこと。
自分が生きている限り美知留の自由を奪ってしまうから、自分が命を絶とうと決意したことなどが書かれていました。一方で瑠加はモトクロスの全日本選手権の関東大会で優勝しました!性同一障害のことはマスコミにも取り上げられており、注目されている中でのレースだったので、レース後は多くの報道陣が詰め寄りました。そこで瑠加は堂々と発言します。
このレースに優勝できたのは、自分が女だからとか男だからとか関係なく、人間として支えてくれた家族と友人のおかげですと。そして記者団からは拍手が起こります。美知留がレースに来てくれていなかったことについて、瑠加はもう二度と会えないんだろうなと諦めていた時、美知留の母から連絡が入り、宗佑の死について知ることになります。
今は美知留を一人にしておいた方がいいのではという考えでいたところ、シェアハウスに美知留からハガキが届きました。そこには、ひとりでやっていくから心配しないでね、と書かれていました。美知留は昔母と暮らしていた港町で海を眺めて自殺する前にも見える状況のところ、母の昔の友人であるシヅエさんに気づかれて声をかけられます。
とりあえずご飯をいただき、シヅエさんが仲居頭を務める旅館の仕事をするよう勧められ、住む場所も提供してくれました。そこで美知留は働いていたところ、急に吐き気がします。そう、妊娠していたのです。産婦人科に行ったところ、5週目でした。そこで宗佑と出会った頃を思い出します。美知留が部屋に戻ると母が待っていました。シヅエさんが連絡したそうで、妊娠のことも知っていました。
母は、子供は足手まといになるから産まない方がいいと美知留に言います。美知留は自分が母親からそう思われていたのは気づいていたことを伝えました。だから自分は早く大人になりたかったとも。でも自分はお母さんのようにはならない、子供にたっぷりの愛情を注いで育てると言い放ったところでまたつわりがきます。
そして母は言います。「おなかにいるだけでそんなにしんどいのになんでそんなに産みたいの?」と。「2人なら頑張れるから。赤ちゃんと2人なら。」と美知留が答えると、母は「そういえばお母さんも同じこと思った。お父さんがいなくなってからね。ま、勝手にしなさい。」と笑顔で言いました。
一方シェアハウスでは、エリーと友彦が結婚のためシェアハウスを出ることになり、瑠加とタケルは2人で済むことになります。タケルは瑠加と一緒にい続けることは楽しいけど、美知留がいないことで瑠加の心に空いている穴を見るのはつらく感じていました。そこで、一緒に美知留を探しに行こうと瑠加を誘い出し、2人はバイクで心当たりのある場所に向かいました。
そこで瑠加とタケルが乗っていたバイクがトラックと事故を起こしてしまいます。幸いタケルは無傷で瑠加も軽傷で済みました。そして偶然にもその治療をしてもらった病院が、美知留が通っていた産婦人科のある病院でした。病院の前で3人は再開を果たせました。
瑠加とタケルは東京で一緒に住もうと美知留を誘います。瑠加もタケルも赤ちゃんの父親代わりになってくれると言って和んだところで、美知留が腹痛を訴えました。慌ててタクシーで病院へ向かいます。難産ではありましたがなんとか母子ともに健康で無事出産。みんなで赤ちゃんを抱っこして幸せな笑顔に包まれます。
赤ちゃんの名前は美知留と瑠加とタケルの名前からとって瑠美と名づけられ、赤ちゃんを含む4人はシェアハウスで、家族、友達、夫婦、恋人のどれかであるようでどれでもない関係だけど、この幸せを大事にして生きていこうと思うという、穏やかな結末となりました。
ラスト・フレンズの宇多田ヒカルのドラマ主題歌を紹介!
このドラマ「ラスト・フレンズ」に欠かせないのが、宇多田ヒカルが歌う主題歌「Prisoner Of Love」です。この切ないメロディがドラマ「ラスト・フレンズ」ととてもあっていて、またドラマ中流れてくるタイミングがいつも絶妙だといわれています。「ラスト・フレンズ」を思い出すと反射的にこの曲を口ずさんでしまうくらい、ドラマ「ラスト・フレンズ」にはまっている主題歌だと言えるでしょう。
ラスト・フレンズのドラマあらすじまとめ!
ドラマ「ラスト・フレンズ」をあらためて振り返ってあらすじをネタバレ紹介してきましたが、いかがでしたか。「ラスト・フレンズ」は、2017年に関西で再放送されたときにもまたトレンド入りしたそうです。
母親からの愛情を受けられなかったために人の愛し方がわからない宗佑、性同一障害で悩む瑠加、そんな瑠加を好きになってしまう女性の体恐怖症のタケル、みんながそれぞれに問題を抱えている中で、宗佑からDVを受ける美知留、そして彼女を愛してしまう瑠加。もう色々な問題が交錯しているドラマ「ラスト・フレンズ」のあらすじネタバレ紹介でした。
問題が交錯しすぎて11話でどのような結末で解決されていくのかと思われていましたが、なんとか全員が落ち着くところに落ち着いた結末にはなりました。宗佑の死という結末は衝撃でしたが、死ぬか捕まるかしかしないとドラマ「ラスト・フレンズ」が結末を迎えられなかったかともいわれています。
恋愛としては結局エリーと友宏以外はみんな成就していないですが、それぞれ人間として愛することの大切さに気付いたという穏やかな結末となりました。「ラスト・フレンズ」の続編についての期待もまだある中、あらすじネタバレ紹介でした。