【ポケモン】ジャリボーイとサトシが呼ばれる理由は？意味や元ネタ・由来を考察

「ポケモン」の名セリフにも数えられ、ロケット団がつけたサトシのあだ名「ジャリボーイ」。なぜ、名前で呼ばずジャリボーイなのか、その理由を気になった方も多いでしょう。以下では、「ポケモン」からサトシがジャリボーイと呼ばれる理由、ジャリボーイの意味や由来・元ネタを考察しました。その他、ジャリガールの意味や、ロケット団がつけたその他のあだ名もまとめました。

ゲームやアニメシリーズにて高い人気を誇る「ポケットモンスター」。「ポケモン」の略称で親しまれ、1997年にテレビアニメシリーズが開始されました。物語はポケモンマスターを目指す少年・サトシと、相棒のポケモン・ピカチュウとの冒険や成長を描いています。

シリーズごとに様々なポケモン・トレーナーが登場し、幅広い世代から絶大な人気を誇る「ポケモン」。2023年4月からアニメ8作目「リコとロイ編」の放送が開始され、シリーズ初となる主人公の交代が大きな話題を呼びました。

ポケモンと呼ばれる不思議な生き物が存在する世界では、人間とポケモンがお互いに助け合いながら生活を営んでいました。また、ポケモンを持つ者はトレーナーと呼ばれ、自身と相手のポケモンを戦わせるバトルも盛んでした。10歳の誕生日を迎え、オーキド博士からポケモンをもらった少年サトシ。憧れのポケモンマスターを目指し、相棒のピカチュウと共にマサラタウンを旅立ちます。

ポケモンのアニメシリーズの初代主人公であり、ポケモンマスターに憧れる少年です。年齢は10歳、出身はカントー地方のマサラタウンです。仲間やポケモンを大切に思う優しさと正義感にあふれた性格である一方、負けず嫌いが過ぎる点が玉にキズでしょう。ポケモンバトルが大好きで、旅先では様々なトレーナーとのバトルに挑んでいます。

どこか憎めないラブリーチャーミーな敵役・ロケット団から「ジャリボーイ」と呼ばれているサトシ。アニメでは一貫してジャリボーイと呼ばれ、一度もサトシと呼ばれたことがありません。そこから、ジャリボーイには何か意味があると考えられています。以下では、「ポケモン」からジャリボーイとサトシが呼ばれる理由や元ネタについて考察しました。

「ジャリボーイ」の「ジャリ」は、大阪の方では「子供（ガキ）」という意味で使われています。また、ジャリ＝砂利と変換でき、泥まみれになって遊ぶ子供の姿から生まれたとも考察できます。アニメでは実年齢より年上に見える傾向が多いサトシ。しかし、ロケット団から見ればサトシはまだまだ子供です。事あるごとに自分たちの邪魔をするサトシを、生意気なガキのように感じていたでしょう。

しかし、子供向けのアニメにおいて、「ガキ」という言葉遣いは良くありません。そこで、生意気な子供＝ジャリ、少年＝ボーイから「ジャリボーイ」が誕生したでしょう。サトシのピカチュウを狙って、一行の前に立ちふさがるロケット団。彼らの悪だくみは、毎回のように散々な結果に終わっています。ジャリボーイには、自分たちの計画が思い通りにいかない、そのように進ませないサトシへのいら立ちも込められているでしょう。

ポケモン都市伝説でささやかれるジャリボーイの元ネタであり、SNSでも有力視されている説です。ジャリは「砂利」に変換することでき、単語を分解すると「砂」「利」となります。また、「砂＝さ」「利＝とし」と読め、ここから「さ・とし＝サトシ」の名前が浮上します。つまり「ジャリボーイ」とは、サトシを砂利に変換した呼び方と考えられるでしょう。作中では一度も「サトシ」と呼んだことのなかったロケット団。

もし、「ジャリボーイ＝砂利＝さ・とし」説が本当だった場合、ロケット団は「サトシ」と呼びかけていたことになります。しかし、ジャリボーイ＝砂利はこじつけにも感じられ、やはり都市伝説にすぎないとの考えもあります。

ジャリボーイを英語に変換すると「jolly boy」となり、陽気な男の子を意味します。まさに、サトシの明るい性格を表した単語であり、ジャリボーイとも発音が似ています。「jolly boy（ジョリーボーイ）」では、少し変な響きに聞こえるから「ジャリボーイ」に変化させたでしょう。

ロケット団といえば、サトシとのバトルに負けて遠くに飛ばされる際に放たれる「嫌な感じ〜～！！」のセリフも有名でしょう。このセリフは、ロケット団の声優陣によるアドリブと判明しており、「ジャリボーイ」もアドリブの可能性が浮上しました。ポケモンのアニメ初回収録時に、ムサシ役の声優・林原めぐみさんから、汚い言葉は使うべきではないと提案がありました。

ポケモンのアニメは対象年齢が低いため、「ガキ」というセリフも子供向けの番組にはよくありません。そこで「ガキ」に代わる言葉として「じゃり・じゃんりんこ」が浮上し、「ジャリボーイ」が誕生したでしょう。

アニメでは、ピカチュウの10万ボルトを浴びせられることのあるサトシ。普通の人間ならば命の危険すらあるものの、サトシだけは耐え抜いています。毎回、強烈な電気を浴びせられても、致命傷にもならないサトシ。このように、ピカチュウの電気をモノとしない姿も、ジャリボーイと呼ばれる理由や元ネタとも考察できるでしょう。

ポケモンバトルにおいて、土タイプのポケモンには電気タイプの技は通用しません。また、ピカチュウの10万ボルトを耐えられるサトシも、土タイプを彷彿させます。ここから土＝砂利でジャリボーイとなったでしょう。しかし、ジャリガールと呼ばれたヒロインたちには、ポケモンの電気技に対する耐性はありません。そのため、この説は否定的な見方が強いでしょう。

サトシに限らず、彼の仲間や他キャラに対してもあだ名で呼ぶことが多いロケット団。そのほとんどは「ジャリ」がつくことが多く、ロケット団のあだ名の特徴になっています。また、歴代ヒロインはジャリガールと呼び、それぞれの特徴を表す単語が付く場合もありました。以下では、「ポケモン」からジャリボーイ2号やジャリガールについて解説しました。

ジャリボーイはサトシだけでなく、彼の仲間にもつけられ、過去には「ジャリボーイ2号」も登場しました。ジャリボーイ2号の正体はタケシであり、サトシの次に来る者として命名されたでしょう。一方、サトシより大きいという意味から「ジャリボーイ大」「ジャリガイ」とも呼ばれています。

「ジャリガール」とはその単語の通り、ジャリボーイの女の子バージョンであり、サトシと旅を共にしたヒロインを指した言葉です。ポケモンのアニメでは、シリーズごとにヒロインの交代が行われ、魅力的なキャラの登場が人気を集めています。また、ジャリガールに関しては、ヒロインごとに区別されています。例えば、年少のユリーカは「リトルジャリガール」、リーリエは「シャレオツ帽子ジャリガール」です。

キャラの特徴を掴んだあだ名が面白いロケット団。当初は、サトシとその仲間に対してあだ名をつけていたものの、近年のアニメシリーズでは他キャラもあだ名で呼んでいます。キャラの特徴を一言で表した、ユーモアセンスのあるあだ名でしょう。果たして、ロケット団はどのようなあだ名をつけてきたでしょうか。以下では、「ポケモン」からロケット団がつけたその他のあだ名について紹介します。

サン＆ムーン編で登場したサトシの最大のライバルであるグラジオ。あだ名の通り、金髪が目を引くポケモントレーナーであり、ニャースが命名しました。ロケット団がつけたあだ名の語尾は、多くは「ボーイ」「ガール」がつきます。しかし、グラジオに関しては「トレーナー」となっています。グラジオの強さはロケット団でも無視できず、その感情があだ名にも反映されているでしょう。

ダイヤモンド・パール編のライバルであり、「罰金〇〇な！」が口癖のジュン。事あるごとに「罰金」と口にするため、ロケット団からも「お騒がせ罰金ボーイ」と呼ばれました。一方、ジュンが罰金の徴収をちらつかせる理由は、自分のバトルタワーを建てるための資金を集めるためでした。しかし、実際は罰金を取っておらず、彼の単なる口癖に留まっています。

XY編のジムリーダーであり、サトシの仲間に加わったシトロン。リトルジャリガールことユリーカのお兄ちゃんであり、発明が大好きな少年です。ロケット団からは、トレードマークの眼鏡から「ジャリメガネ」と呼ばれています。また、作中では一度だけ「発明ジャリボーイ」と呼ばれたこともありました。

XY編の敵チームであり、醜い世界を変えることを目論むフレア団。赤い髪と、赤いスーツ・サングラスを着用した、かなり個性的な悪の組織でしょう。「スマート」を信条とし、オシャレ団を自称するフレア団。しかし、ロケット団からはナルシストなメンバーが集まった集団にした思えなかったでしょう。「カッコつけメガネ団」からは、偏った美しさに固執するフレア団への皮肉とも捉えられます。

ロケット団が敵とみなした人物へつけるあだ名は、多くは相手への敵意や皮肉が込められている一方、相手に一目置いたあだ名も存在します。その1つが、トロバの「オタクボーイ」です。ポケモン図鑑のかんせいを目指し、世界中を旅するトロバ。彼のポケモン図鑑に対する情熱は、ロケット団を感心させました。

これまでは相手の特徴からあだ名をつけることが多かったロケット団。しかし、過去には手持ちのポケモンをあだ名につけたこともありました。「XY特別編 最強メガシンカ」にて主人公を務めたアラン。ポケモンバトルではリザードンとメタグロスだけで決勝戦まで勝ち進み、圧倒的な強さを見せつけました。

子供時代は何気なく聞いていたものの、大人になってふとロケット団がつけたあだ名が気になった方も多いでしょう。ポケモンのあだ名といえば「ジャリボーイ」が有名であり、ネット上では様々な考察が浮上しています。ジャリボーイの由来はどれなのか、あだ名に意味はあるのか、ポケモンファンの興味を掻き立てるでしょう。以下では、「ポケモン」のジャリボーイに関する感想や評価を紹介します。

アニメで何気なく聞いていたものの、大人になって「ジャリボーイ」の意味や理由を気になった方も多いでしょう。サトシのあだ名としてロケット団が使用してきたジャリボーイは、様々に考察ができる一方、都市伝説となったジャリ＝砂利説が有力視されています。また、ジャリ＝子供が元ネタと考える投稿も見られるも、SNSでは砂利説が多く見られ、ジャリボーイの意味や元ネタを知った衝撃を受けたとの声も見られます。

ポケモンのアニメの名セリフでもあった「ジャリボーイ」。主人公が交代したことでロケット団の名セリフを聞けなくなったことを惜しむ声も寄せられています。一方、ポケモンのアニメを見ていた方からは、ジャリボーイの意味が分からないとの感想も見られます。ジャリボーイの意味や元ネタについて様々な考察が浮上するも、どれも憶測にすぎないため断言することはできません。

ネット上では、サトシのあだ名である「ジャリボーイ」に関する考察が見られる一方、単なるあだ名だと思っていたとの声も寄せられています。「ジャリボーイ」は、ロケット団がつけたサトシのあだ名としてつけられ、彼の仲間に対しても「ジャリOO」と呼んでいます。相手の特徴を掴んだロケット団のあだ名も、ポケモンのアニメの面白い魅力であり、ネタとして楽しめる要素だったでしょう。

ポケモンのアニメのレギュラーメンバーとして活躍してきたサトシやロケット団。ポケモンといえば、彼らを思い浮かべる方も多く、新シリーズでのリニューアルは、ポケモンファンにとって衝撃的な出来事となったでしょう。サトシやピカチュウ、ジャリボーイと呼ぶロケット団の卒業に喪失感を覚えた、ジャリボーイが聞けないことに寂しいなど、彼らの卒業を惜しむ声が寄せられました。

「ポケモン」のサトシがジャリボーイと呼ばれる理由や意味・元ネタなどを考察しました。普段は敵対関係にあるものの、いざという時には協力することもあるサトシとロケット団。アニメでは一貫してジャリボーイと呼び、サトシと呼ぶことはありませんでした。しかし、「ジャリボーイ」のあだ名にはロケット団なりのサトシへの親近感とも捉えられ、そこに悪意はないでしょう。