ツイン・ピークス The Returnを最終回までネタバレ！考察や感想まとめ

ツイン・ピークスThe Returnは、アメリカ合衆国で放送された人気のテレビドラマです。日本でも、ＷＯＷＯＷが放送権を取得し、大人気を博しました。そんな人気の気になるドラマツイン・ピークスThe Returnの最終回の内容をネタバレ解説していきます。

ツイン・ピークスThe Returnは驚きの展開の連続で、どんどん次の話を見ていきたくなる名作です。ドラマを全話見る時間がないという人のためにも、またこれから見てみる予定の人の予習としても、わかりやすくツイン・ピークスThe Returnの内容をネタバレ解説するので、是非参考にしてください。

まず、ツイン・ピークスThe Returnとは、アメリカ合衆国で放送されたテレビドラマツイン・ピークスの細心のシリーズなのです。ツイン・ピークスはアメリカ合衆国で1990年～1991年に放送され、大人気となったドラマです。また、翌年1992年には映画化も果たしています。

ツイン・ピークスThe Returnは、人気ドラマツイン・ピークスの最新シリーズとして2017年にＷＯＷＯＷにて放送されました。全18話で構成されており、その内容は難解でシュールです。監督であるデヴィット・リンチの作風からも、カルトドラマとして人気となりました。

ツイン・ピークスThe Returnは、前作のツイン・ピークスの25年後を描いています。ツイン・ピークスの最終回で「25年後に会いましょう」というセリフが登場するのですが、そのとおり25年後の世界を描いているのです！主演のカイル・マクラクラン演じるクーパー捜査官をはじめとして、前作に登場した人物も多数出演しています。

ストーリーが非常に難易であるツイン・ピークスThe Returnは、見る人によってとらえ方が違います。100人100通りの捉え方で楽しむことが出来るドラマなので、ネットでの感想や考察も大変盛り上がっております。難解だからこそ、ついつい何度も見返して様々な考察をしてしまうのです。

ツイン・ピークスThe ReturnのＷＯＷＯＷでの放送はすでに終了しており、現在再配信を待つしかない状態です。もしくは、ＴＳＵＴＡＹＡＴＶで2018年7月初旬に見られるようです。気になる人は是非チェックしてみましょう。

ツイン・ピークスThe Returnのあらすじは、簡潔にまとめるのが困難なほど難解で、怒涛の展開の連続となっています。シュールで象徴的なシーンが多く、考察にも様々な意見が続出しています。そんなツイン・ピークスThe Returnのあらすじをざっくりネタバレ解説していきます。

1945年7月16日、ニューメキシコ州でトリニティ実験が行われます。この実験によって時間と空間にゆがみが生じ、異空間から現れた何者かが、「ボブ」とまだら模様の卵を送り込みます。1956年のニューメキシコ州では、「森の住人」がラジオ局に押し入り、職員を惨殺します。また、同じ夜に卵から孵った生物は民家に忍び込み、少女の身体に入り込みます。

ツイン・ピークスThe Returnでは、ツイン・ピークスで初めての大都会のシーンも登場しています。ニューヨークのある青年は、透明な箱をただ見張るだけという仕事についています。あるとき、誰もいないことを良いことに恋人を連れ込んでいると、箱の中から怪物が表れ惨殺されてしまいます。

ツイン・ピークスThe Returnの冒頭では、旧作のシーンを引用しながら展開します。色の無い世界に巨人と主人公クーパーがおり、やり取りの中に「430、リチャードとリンダ、二羽の鳥と一つの石」など現時点では意味不明な単語や、蓄音機の音などの要素が提示されます。ツイン・ピークスThe Returnの中で初めの異空間シーンです。

ツイン・ピークスシリーズでは、異空間での会話がなぞ解きにかなり重要な要素になっています。また、物語の主軸となる登場人物で、旧作にも登場するローラですが、同じく異空間で主人公クーパーに「私は25年後にあなたに会うわ」と伝える重要なシーンもあります。

ブラッグ・ボックスから現実世界に帰還する時、クーパーは様々な異空間を彷徨いながら、ダギーという男と入れ替わることで戻ってきます。この時点でクーパーは自分の記憶を失っており、ダギーとして生活をしていくうちに、過去を思い出していくのです。

主人公クーパーは異空間から現実世界へと戻ってくるのですが、もう一人バッド・クーパーと呼ばれる登場人物が登場します。主人公クーパーのドッペルゲンガーとも言われる登場人物で、最終回のネタバレでも重要な存在と言えるでしょう。異空間から送り込まれたボブがクーパーに取りついたものを思われます。

主人公クーパーは記憶をなくし、別の男ダギーと入れ替わることで戻ってきます。バッド・クーパーはロン毛に浅黒い肌、革ジャンといった悪役のような出で立ちをしています。クーパーと同じくカイル・マクラクランが演じています。物語を考察する上で重要な存在となります。

怒涛の展開で全く先の読めないツイン・ピークスThe Returnですが、最終回の展開もかなり衝撃的です。最終回の内容も、人によってとらえ方が違います。見終わった後でも考察が盛り上がるのはこのためですね。ツイン・ピークスThe Returnに最終回の内容を詳しくネタバレ解説し、考察をご紹介します。

ツイン・ピークス The Returnの最終回は、18章に当たります。前話である17章では、怒涛の展開で終末へと向かっていきました。この17章目はフロイト版のエンディングとも噂されている、非常に重要な部分です。最終回の18章の前に、まずは17章の展開を詳しくネタバレ解説していきます。

17章では、ゴードンから物語の核心に迫る内容の話が聞かれます。ゴードンの部屋にて、ゴードン・アルバート・タミーが赤ワインで乾杯しています。ゴードンは「25年間話していなかったことがある。ブリッグス少佐はいなくなる前に、異次元の発見について話をしてくれた。ジャウデイというネガティブな力についても。それが時を経てジュディになった」と話します。

また、クーパーとゴードンはジュディに到達するために計画を立てたとも語り、ししてブリッグス少佐とクーパーに何かが起こったのだと説明します。クーパーからゴードンが聞いた最後の言葉が、「もし自分が消えてしまったら、どんな手を使ってでも探し出してほしい。私は二羽の鳥を一つの石で殺すことにトライする」というものでした。

この「二羽の鳥と一つの石」は、物語初めに巨人が語っていた単語でもあります。そういったクーパーに何かが起き、そしていまクーパーは二人存在している。情報屋のレイ・モンローが刑務所であったクーパーは、ブリッグス少佐の座標を探しているという、メッセージを送っている。とゴードンは言います。いよいよ核心に迫ってきましたね！

ダギーの入院していた病院にFBIがやってきて、ゴードンに電話で「やつはもうここにはいません」と伝えます。そこにブッシュネル社長が訪れ、FBIの電話からクーパーから預かった「シェリフ・トルーマンのところに向かう。今2時53分ラスベガスだ。数字を足すと10になる。」というメッセージを伝えます。

このやり取りから状況を理解したゴードン一行は、ツイン・ピークスへ向かいます。場面は移って車を運転しているバッド・クーパー。バッド・クーパーはブラック・ロッジに近づいていきます。シカモアの木の横の水たまりかた煙が立ち上っています。そして消えてしまうバッド・クーパー。

消えてしまったバッド・クーパーですが、ブラック・ロッジではない場所へ移ります。モノクロの世界で金色のラッパがある空間。ブリッグス少佐の顔が浮かび、巨人が立っています。モニターにシカモアの木の映像と、ローラ・パーマーが写ります。巨人が手を動かすと、バッド・クーパーはツイン・ピークス保安官事務所へ転送されていきます。

転送されたバッド・クーパーにアンディが気付きます。ルーシーやトルーマンもクーパーに気づきますが、アンディが異変に気付きます。アンディがバッド・クーパーに「コーヒーを飲みますか？」と尋ねたところ、バッド・クーパーは断ります。ここで、みんなの知るクーパーではないと発覚したことになりますね。

ルーシーがトルーマンに電話を取り次ぐと、相手はダギー・クーパーです。保安官事務所へ向かっている最中です。二人のクーパーにトルーマンが当惑していると、バッド・クーパーがおもむろに銃を抜きます。銃声が鳴り、倒れたのはバッド・クーパーでした。バッド・クーパーを銃で撃ったのはルーシーでした。

そこへダギー・クーパーが登場すると、バッド・クーパーから黒い玉が出現します。黒い玉の正体はボブですね。黒い玉が燃え上がり、ゴム右手のフレディに襲い掛かります。フレディはこの直前「これが僕の運命なんだ」と話しています。フレディは黒い玉・ボブに襲われながらも立ち上がり、ゴムの右手パンチで黒い玉を見事倒します。

バッド・クーパーが消える前、ダギー・クーパーは指輪をバッド・クーパーの指にはめます。そしてブラック・ロッジに指輪が転がります。ダギー・クーパーはトルーマンから315号室のカギを受け取ります。目の見えない女ナイドとクーパーが手を合わせると、ナイドの顔が割れてダイアンに変化します。

クーパーがダイアンにキスをし、「全部覚えているか？」と聞きます。時計が2時53分を差し、画面にかぶったクーパーの顔が「我々は夢の中に住んでいる」と話します。「またみんなに会いたい」とクーパーが言い、クーパーがアップになります。ここまでの一連のシーンはクーパーの夢とも取れますね。

クーパー・ダイアン・ゴードンは315号室に入ります。クーパーが「カーテンコールで会おう」と言い、片腕の男が表れます。片腕の男とクーパーが階段を上って部屋に入ると、そこにはフィリップ・ジェフリーズが。ジェフリーズが「特定してくれ」と言うと、クーパーはローラ・パーマーの殺された日付を告げます。

煙が∞の形になり、周りを玉が回っています。クーパーが目を閉じると25年前にフラッシュバックします。25年前のツイン・ピークス、ローラとジェームズがバイクで出かけています。クーパーが転送されて来ます。クーパーがローラの元に現れ手を差し出します。浜辺にあるローラの死体写り、そして消えます。ローラは救われたという事でしょうか。

ツイン・ピークス The Returnの最終回は18章なのですが、前の17章でローラが救われたことで、大団円を迎えたように思われます。しかし、18章も驚きの展開で考えさせられるエンドとなっています。

クーパーのドッペルゲンガー、バッド・クーパーがブラック・ロッジで燃えています。片腕の男が金の玉でクーパーのトゥルパ（ドッペルゲンガー）を作り出し、彼はダギーとして家に帰ります。

1989年、ツイン・ピークスの森でローラとクーパーが手をつないで歩いています。第一話冒頭と同じカリカリという音が聞こえています。ローラが叫び、姿が見えなくなります。ブラック・ロッジにて片腕とクーパーがいます。「これは未来か？それとも過去か？」いう意味深なセリフが登場します。ローラがクーパーに耳打ちをすると、叫びながら飛んでいきます。

クーパーが赤いカーテンから出ると、ダイアンがいます。クーパーとダイアンは車で430マイルの地点まで到達します。モーテルに入ってクーパーとダイアンは一晩過ごしますが、次の日クーパーが目を覚ますとダイアンはいません。宛名がリチャードで、リンダとサインされた置手紙が残っています。第一話で登場したリンダとリチャードはダイアンとクーパーの事だったのですね。

クーパーは一人でモーテルを出ます。モーテルが昨晩と変わっており、時空を超えたようです。オデッサという町に来たクーパーは、ジュディの店というダイナーに入ります。クリスティというウェイトレスに、別のウェイトレスの住所を書かせるクーパー。その住所を訪れると、ローラ・パーマーが住んでいます。しかし、彼女はキャリー・ペイジと名乗ります。

クーパーはキャリーに、彼女がローラ・パーマーであると説明し、家に連れて行きたいと申し出ます。クーパーは車でキャリーをツイン・ピークスの家に連れて行きます。しかし、ローラの母親サラ・パーマーではない人物、アリス・トレモンドという夫人が住んでいました。

クーパーとキャリーは訳が分からず、家を後にします。クーパーが「今は何年だっけ？」とローラ（キャリー）に尋ね、家を見上げます。ローラも家を見上げると、「ローラ」と呼ぶサラの声がします。ローラが激しく叫ぶと、家の電気がすべて消えます。クーパーに耳打ちするローラ、物悲しい音楽が流れ、ツイン・ピークス The Returnは終了します。

ツイン・ピークスThe Returnには、様々な謎が隠されています。ネタバレ感想を見ても、全く解せないという謎がたっぷりです。特に印象的な謎をネタバレ考察していきます。

まずツイン・ピークスThe Returnのオープニングクレジットを考察してみましょう。ツイン・ピークスThe Returnのオープニングクレジットは毎回色が違うと話題になりました。何か隠れた意味があるのかも！と考えてしまいますよね。

ツイン・ピークスThe Returnのオープニングクレジットの中でも特長的なものを考察してみると、14章と18章が真っ黒で共通しているという点が気になります。18章は最終回なのですが、内容は衝撃的でとても難解です。14章で描かれた「青いバラ事件」や「夢見人」が最終回につながっているのではないかと考察されています。

また17章の真っ白も異質で特徴的です。17章が真っ白で18章が真っ黒なので、この二つの章は対になっていると考察されます。17章がフロストバージョンのエンディング、18章がリンチバージョンのエンディングと考えると自然ではないでしょうか？こう考えると17章でループしているという説も信憑性を増してきますね。

最終回18章で登場したオデッサという町ですが、いったいどんな場所なのでしょうか？架空の町であるツイン・ピークスがフィクションの舞台であるとしたら、オデッサは現実の町ではないか？という考察がされています。オデッサの町の看板にあったPOP99940という文字は、テキサス州オデッサの実際の人口と一致しているのです。

ツイン・ピークスから車で430マイル走った地点にあるオデッサですが、ジュディの店があった場所でもありますよね。架空の町ツイン・ピークスからオデッサに到達したクーパーですが、そこで出会ったローラ・パーマーは、キャリーと全く違う名前を名乗ります。SF的に考えても登場人物の存在が全く変わってしまうなんて、まさに異常な現象です。

また、オデッサからローラを連れてツイン・ピークスへと戻ったクーパーですが、ローラの家には全くの他人、アリス・トレモンド夫人がいました。実はこのアリス・トレモンド夫人を演じている女性は、実際のロケーションに使用された家の現在の住人なのです。

この裏設定も、クーパー＆ローラがフィクション世界から現実世界に迷い込んでしまい、二度と知っているツイン・ピークスには戻れないという事を示唆しているのではないでしょうか。ローラを連れてツイン・ピークスに戻ったシーンでは、よく見知ったツイン・ピークスの街並みが、どこかよそよそしい知らない町のように映し出されているのです。そう考察すれば物悲しいエンディングにも頷けるのではないでしょうか。

ツイン・ピークスにて重要な要素である「ジュディ」ですが、ゴードンから異次元のネガティブな力であると告げられました。このジュディの正体ですが、実はローラの母親サラではないかと噂されています。ツイン・ピークス The Returnの8章で描かれた1956年のシーンですが、卵から誕生した不気味な生物が、少女の体内に入りこむ展開があります。

この少女がサラだとすると、この時点で不気味な生物に姿を変えたジュディの取りつかれたのでしょう。1956年に少女だとすると1989年には40代となり、年代的にも辻褄はあっています。ジュディに取りつかれたサラは、ローラを支配する存在となります。旧シリーズでサラが白い馬の幻覚を見るシーンがありますが、白い馬はサラ（ジュディ）の象徴として随所に現れています。

17章ではジェフリーズからクーパーは「ここでジュディをみつけるはずだ」と言われています。15章では「お前はもうジュディに合っている。」とダギーに言い、「直接ジュディに聞いてみたらどうだ」と座標を教えます。この座標は偽物でしたが、本来の座標はパーマー家に通じていました。こういった要素でも、ジュディ=サラと考えると自然です。

ツイン・ピークス The Returnを見た人の感想では、とにかく最終回に衝撃を受けたという意見が多くみられます。17章で一度大団円と見せかけつつ、次の18章での怒涛の展開。特に18章の後半で、どうやって終わるの？と思わせて置いてのあの悲しいエンドにおいてけぼりを食らったと思う視聴者が多数です。

デヴィット・リンチ作品あるあるなのですが、シュールレアリズムな映像と難解な展開の連続で、熱中してみてしまうのに頭がおかしくなりそう！という感想も多いです。ぐんぐん引き込まれてしまうのに理解の追い付かない映像体験に、やみつきになってしまうのです。

ツイン・ピークス The Returnは連続ドラマです。映画であれば2～3時間で結末まで見られますが、連続ドラマは1時間ずつしか見られません。次のストーリーが気になりすぎて、仕事も手につかなくなってしまう人が続出しました。

ツイン・ピークス The Returnの最終回はかなり衝撃的な展開でしたね。見る人によって様々な捉え方が出来るエンディングでした。ぜひ次のシリーズも制作して欲しいものです。大人気のツイン・ピークス The Returnのあらすじや最終回の展開をネタバレ解説しましたが、一度見た人もまだ見ていない人も、是非ツイン・ピークス The Returnをチェックしてみましょう。