とと姉ちゃんの視聴率一覧!高視聴率なのに不評だった理由は?「まれ」化してる?

2016年の朝ドラ「とと姉ちゃん」は好評な視聴率だったが、作品に対しての評価には厳しい言葉も寄せられている。成功する保証もないのに突然自分の出版社を作る無鉄砲さ、「その金はどこから」などの疑問が多かった「とと姉ちゃん」について視聴率が高い理由・評価が厳しくなってしまった理由など.あらすじをネタバレしながら考察する。視聴率の一覧や高畑充希をはじめとしたキャストの一覧などから高視聴率の理由の一つに挙げられているキャスト選びの上手さなども見ていく。

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目次

  1. とと姉ちゃんとは?
  2. とと姉ちゃんの視聴率一覧!平均視聴率は?
  3. とと姉ちゃんが高視聴率なのに不評の理由は?「まれ」化?
  4. とと姉ちゃんが高視聴率の理由
  5. とと姉ちゃんに関する感想や評価
  6. とと姉ちゃんの視聴率一覧まとめ

とと姉ちゃんとは?

とと姉ちゃんの作品情報

2016年上半期の朝ドラとして「とと姉ちゃん」は放送された。NHK連続テレビ小説としては94作目の作品となる。前作の朝ドラ「あさが来た」が高視聴率で終了し「とと姉ちゃん」はその流れを汲んで好調なスタートを切った。

とと姉ちゃんの概要

94作目の朝ドラ「とと姉ちゃん」は12歳で父を亡くした常子が、父が死ぬ前体の弱い母と二人の妹を守ってという遺言を胸に家族を守って頑張る物語。「あなたの暮らし」という雑誌を創刊させ、高度成長期の日本での日本人のニーズにこたえる雑誌として広く愛されるまでを描く。

父の死による生活苦ののち祖母を頼って静岡県から東京への移住、第二次世界大戦などの中であらゆる困難の中働く女性として描かれている。常子は2人の妹を父に代わって嫁がせる。常子は恋をするけれど、本人は独身として物語は終わる。

とと姉ちゃんの脚本担当

「とと姉ちゃん」の脚本家の西田征史は、学習院大学法学部卒の元お笑い芸人という経歴がある。西田征史のこれまで担当してきた脚本の一覧をみると、「怪物くん」「魔王」「妖怪人間ベム」など評価されている作品も多い。「妖怪人間ベム」は実写化に際してかなりの批判があったが、出来上がったものは妖怪人間の悲しさがよく表れていたと評価されていた。

友人でもある向井理とは西田が書いた舞台劇「ママさんバレーでつかまえて」というコメディで向井理が主演を演じ、それから縁が続いているという。

とと姉ちゃんの主演は高畑充希

「とと姉ちゃん」の主演はオーディション形式で行われ2564人の応募者から「ごちそうさん」で朝ドラに出演経験のある高畑充希が選ばれた。高畑充希は、子供の頃からミュージカルが大好きでミュージカルの曲を聞いて育ったという。いくつかの劇団のオーディションを受けていた中で、ホリプロのミュージカル部門でのオーディションに合格し出身地の大阪から東京に出てきた。

歴代ホリプロのタレントが演じてきたピーターパンを高畑充希も2007年から2012年まで担当してきた。その後は舞台の他テレビドラマ、映画にも出演するようになり「3年B組金八先生」「問題のあるレストラン」「軍師官兵衛」などにも出演している。

とと姉ちゃんのモデル

「とと姉ちゃん」は「暮らしの手帳」の創業者である大橋鎭子と彼女をささえた花森安治をモチーフにあらすじが作られている。事実から引用している部分も多いが、主人公の出身地などに違いがある。「暮らしの手帳」の評価をあげた花森の寄稿した戦争特集もドラマの中で感動的なあらすじで取り上げられ評判になった。

とと姉ちゃんのあらすじ

静岡県浜松市、常子は繊維会社に勤める小橋竹蔵と君子の間に生まれた。妹毬子・美子が生まれ明るく元気に暮らしていたが、父が結核で亡くなってしまう。生活のために母方の祖母である青柳滝子の元に身を寄せる。父が死を迎える前夜、父から「母や妹たちを守って欲しい」と頼まれる。「家を守り、妹たちを幸せに嫁に出し父(とと)のような姉になる」と決心する。

静岡から東京の材木問屋の祖母の元で常子は女学校に通いながら、材木問屋の祖母に才覚を認められる。祖母は養子縁組していた清と常子を結婚させ、この青柳商店を任せたいと言い出す。かつて君子も母から勝手に結婚を決められそうになって家を飛び出した。このことが原因で小橋家は祖母の家にいられなくなってしまう。そんな小橋家は、弁当屋の森田家で雇ってもらうことになった。

娘たちは学校から戻ると、弁当屋を手伝い弁当屋の人たちとの関係も築いていく。そんな中常子は、空き地で植物の研究をしている帝大生の星野と出会い恋に落ちる。けれど星野が卒業と同時に実家に戻ると言い常子にプロポーズする。星野と家族を選ばなければいけなくなった常子は家族を選ぶ。女学校卒業後タイピストとして働きだす。戦争で仕事も減り人員削減の風が吹くころ、仲の良い同僚に裏切られ仕事を辞めることになった。

戦争の色が濃くなり森田屋は、弁当を作る材料にも困るようになり君子にも給料が払えなくなった。常子は祖母に相談するために祖母滝子の元に行くが、滝子もまた軍からの経済統制で仕事が減り体調を崩す。頼れるところが無くなり、森田屋も群馬で店を開くと聞かされ、常子たちは住むところも失う窮地に立たされる。新聞広告に出版社の事務員募集を見付け、早速出向くと即採用。その日から常子は働き始める。

出版社の勤務に常子はやりがいを感じ、忙しいながらも元気に本を作っていた。そんな中で常子の後の運命に大きくかかわる花山に出会う。暗い時代だからこそ「明るく生きよう」そんな本を作った常子たち。けれどその本は不謹慎と言われ出版停止になってしまう。祖母のいる青柳商店も店をたたむことになり、青柳商店は軍の宿舎になり、滝子は清と隈井に付き添われ木曾へと旅立つ祖母を常子たちは見送る。

滝子のツテで目黒の借家へ移り、庭に野菜を植え自給自足を目指す常子たち。出版社も次々に職員に召集令状が来て年齢的に呼ばれないだろうと思っていた五反田も出征することになり常子は会社のカギを任され会社は休業状態になる。戦争はますます悪化し、東京大空襲の難は逃れたが常子の思い出の地は焼け野原になった。そして終戦を迎える。

出版社の五反田たちは続々復員してくる。常子は妹たちと話し合ったスタイルブックを自分たちで作りたいといって出版社を退社して闇市で作った本を売る。本を作る際に闇市で紙を安く買うのを手伝ってくれた水田も加わり、常子たちはいくつかの困難を乗り越え雑誌作りを始める。戦場から戻ってきた花山は勤務していた役所に戻ったが、覇気が無くなっていた。

花山は死んだ母が「平塚らいてふ」の本を読み元気になった経験があった。国民を戦争に駆り立てるような標語を作っていた花山は自分の仕事の罪深さを感じていた。常子は花山を説得し3姉妹と母の力で花山を常子の会社に引き抜いた。雑誌作りは花山の助言で戦後洋服に代わる女性たちに必要な下着の型紙や作り方などを載せた本を売り出した。

常子たちの本は高評価を受け「あなたの暮らし」は「平塚らいてふ」に政治的な文ではなく日常のエッセイを書いてもらう企画などが次々に成功していった。高度成長期に次々発売される新製品。メーカーによって粗悪な商品も出回っていたことからそれぞれの利点・欠点をまとめる雑誌を売り出した。

メーカーたちからの横やりもあったが、商品に一生懸命向き合う事で、嫌がらせもはねのけた。いくつかの企画は成功したけれど、すべての製品を自腹で購入して検査している常子の会社は費用がかさみ経営が立ち行かなくなってきた。広告を載せないからこその公平さだったが常子は広告を載せて、ひとまず経営を立て直す事を花山に無断で決定し花山を怒らせてしまう。

花山は広告には大反対だったから、花山に無許可でやってしまった。発売された本を見た花山は会社を辞めるといって出て行ってしまう。案の定広告主は広告を載せたことで記事に注文を付けてきた。常子たちは花山に戻ってもらうように頼みに行くが話も聞いてもらえない。花山を父のように慕う美子だけはあきらめずに何度も通い、花山を説得した。

その後二人の妹を結婚させ、星野との再会もあったがお互いを思うふたりはまたも別れてしまう。そして花山の死…。いろいろな業者からの苦情や怒りを買う事はあったが、自分たちの信念を貫いて常子は人生を走り抜けていく。

【公式】連続テレビ小説「とと姉ちゃん」 (@totonee0404) | Twitter

とと姉ちゃんの視聴率一覧!平均視聴率は?

とと姉ちゃんの視聴率一覧

NHKの朝ドラは、半年間日曜日を除く毎日放送されている。その為朝の習慣になっている家庭も多く、おはよう日本~朝ドラ~あさイチという流れでNHKを視聴する家庭も多い。さらに朝ドラの時間が8時からに代わった時に始まったあさイチの朝ドラ受けも朝ドラの視聴率をあげている一因という推察もある。NHKの番組なのに疑問に思ったこと、おかしいと思ったことをあさイチ初代MCの有働・井ノ原・柳沢は言ってのける。

酷評される朝ドラであっても、テレビの向こう側で「先週のあの件はどうなったの?」と伏線回収がないのを突っ込んだ意見などは、ひとりでテレビを見ている人たちの心にヒットした。一方で前作の朝ドラの視聴率がダイレクトに影響する。直前の朝ドラが高視聴率だと、そのまま数字を引き継ぎ高視聴率が続くが、前作が不人気の場合低い視聴率で始まる。

「とと姉ちゃん」の初回放送は「五代様ロス」や「びっくりぽん」などの流行語を生んだ「あさが来た」だったため初回の視聴率は22.6%となった。父の死を乗り越えて家長として家族を守る常子の姿が今度はどんな行動をとるのかという、戦争を挟んだ視聴率の流れは、敏感に反応した。婦人参政権などで活躍した平塚らいてふに一人の女性としての日々の食事などのエッセイを取ってきたシーンなども好評だった。

今ではネットでのレビューなどで商品の良し悪しを決めて商品を買っている人も多い。ネットの無い時代にどこのメーカーがどんな製品なのか比較した企画などが描かれたシーンも高視聴率となった。そして常子の恩人とも言える花山編集長(唐沢寿明)が登場し更に視聴率も伸びて行く。視聴率の一覧をみると常子の恋のあらすじが描かれる週よりも雑誌の記者として輝いて居る常子のあらすじの方が視聴率は上がっている。

最高視聴率25.9%をたたき出したときのあらすじは、あらすじネタバレをまとめたサイトの一覧をみてみると、行動成長期いろいろな製品が出て来てその製品テストの最中に、初恋の星野(坂口健太郎)と出会うあらすじの回だった。週のタイトルの一覧でみると製品テストであるが、その中の常子の心の揺れのあるシーンが最高視聴率という事は、恋愛要素も大切である事がわかる。

とと姉ちゃんの平均視聴率

「とと姉ちゃん」は細かなところで批判的な評価のある作品であるが、飽きさせないあらすじや魅力的な登場人物が多いことから視聴率は大きく落ちる事は無かった。そのため平均視聴率は22.8%で高視聴率朝ドラとなった。

Thumbとと姉ちゃんの出演キャストとあらすじまとめ!相関図も一覧で紹介【朝ドラ】 | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

とと姉ちゃんが高視聴率なのに不評の理由は?「まれ」化?

不評の理由①脚本や演出の違和感

朝ドラ「とと姉ちゃん」は高畑充希演じる常子が父の意志を継いで前向きに頑張り、「あなたの暮らし」という多くの人に愛された雑誌を作る様子を描かれている。高畑充希演じる明るい常子の人物設定が、あの暗い時代を明るくしたという脚本家の意図はわかっても、明るさを通り過ぎて「戦争の悲惨さが描けていない」と実況サイトなどでは多くの批判が起こった。

いつもは優しかった近所のおじさんが戦争で息子を取られ、残った町の人たちを厳しく指導する町会長に変化してしまうあらすじの設定はよくても、それを茶化すような演出・深堀しない演出にも厳しい評価があった。 
 

不評の理由②「暮しの手帖」を知る視聴者の不満

常子たち三姉妹が力を合わせて作る「あなたの暮らし」の商品テスト、平塚らいてふのエピソードは「暮らしの手帳」にも取り上げられた。けれど古田新太演じる男のようなわかりやすい悪人の話はなかったと当時を知る人から批判も出た。

脚本が持って行きたい展開にするために常子以外の人間をどれだけひどいヤツにしてもそれは仕方ない的な、「人」を全く大事にしない姿勢にちょいちょいがっかりさせられる。西田征史氏は「暮らしの手帳」的丁寧な世界観に手を出すべきではなかったのでは。

ツイッターでの感想や実況サイトでは「常子がダーッと走ってぶつかって簡単にヒントがでてきたり、お気楽すぎる」という意見もあった。「丁寧にコツコツ何かを探しぬいたと言う形ではなかったことが目についた」という意見もある。そして「人」のために作る「あなたの暮らし」が、誰かを悪者にしてヒロインを引き立てるやり方になった事にも批判が出た。

不評の理由③「まれ」化

朝ドラは毎朝の習慣に組み込まれていることもありほとんどの朝ドラを見ているという人もいる。その為、朝ドラを見比べて評価されることも多い。朝ドラ一覧をみると、大人気の「あさが来た」の前が「まれ」となっている。「まれ」は舞台を金沢に移してから批判が見え始めた。主人公があれもこれもとやりはじめ、何がしたいのかわからないという意見が見られた。

「とと姉ちゃん」は何がしたいのか見えないといよりも、常子を持ち上げるために周りを下げるやり方などが批判され始めた。また「まれ」にもあった伏線の回収がされないことへの不満もではじめた。お世話になった祖母の戦争後の安否すらもドラマの中で知らされない。人気のある朝ドラ「ひよっこ」「あさが来た」のような登場人物への愛情が感じられないという批判もあった。

とと姉ちゃんが高視聴率の理由

高視聴率の理由①展開が早い

「とと姉ちゃん」のあらすじ一覧をみると常子(高畑充希)には何度も転機が訪れている。父の死、母と祖母の対立、常子の就職、戦争。同じ仕事を続けたくても続けられない時代背景も高視聴率の理由といえる。高畑充希は人気朝ドラ「あさが来た」で主人公の義妹を演じている。その時も大人しくてしゃべれなかった高畑充希演じる希子がみんなの前歌を歌うシーンは話題になった。

人生の転換期を見せられるシーンは、多くの人に勇気や元気を与えたりしているという推察もある。朝ドラの一覧をみると、逆境に負けない主人公たちの生き様が人気に影響している事がわかる。

視聴率の理由②脚本が面白い

「とと姉ちゃん」の脚本家の西田征史は元お笑い芸人でウケ狙いと思われるシーンは滑っていることが多いが、視聴者を飽きさせない展開の速さ、キャラクターの選び方は面白いと評判になった。難点は興味深いキャラクターを出すのだが、その伏線が回収されないという不満も多くあった。

高視聴率の理由③キャストの配役が良い

「とと姉ちゃん」始め朝ドラの配役には、後にヒロインよりも評価される俳優がいる。「とと姉ちゃん」の中では末っ子を演じた杉咲花である。子役から活躍している杉咲花の演技力は確かなものがあり、日本アカデミー賞で最優秀助演女優賞を杉咲花が撮った時、新人俳優賞でその場にいた高畑充希が泣きながらお祝いしていたシーンが映し出された。

他にもタイピストとしてのプライドを持ち働く真野恵里菜演じる早乙女は高畑充希演じる常子に女性の働き方を伝える重要な役であった。真野恵里菜は「逃げ恥」で注目されるが海外で活躍するサッカー選手と結婚したことで、女優は休んでいるようだが、彼女もまたよい俳優と評価されていた。

他には祖母役の大地真央、父親役の西島秀俊、「とと姉ちゃん」の頃は知名度が低かった坂口健太郎も「とと姉ちゃん」以降主演ドラマ・主演映画にひっぱりだこである。常子の叔父役の向井理は、西田征史の友人であり今回の配役は友情出演の要素もある。向井理は、あさイチで西田が朝ドラに憧れていて脚本を書けることを語った時に涙を流していた。

高視聴率の理由④キャストの演技力

キャストの演技力は元々演技力の高いキャストが多いのだが、演出のせいかどこかだれるという批判もあった。そんなところに、大地真央や唐沢寿明と言った場を引っ張る座長のような俳優がドラマを引き締めていたという推察もある。高畑充希に関しては、「演技中のカラコンが演技を殺しているからやめた方がいい」という意見などもあった。

とと姉ちゃんに関する感想や評価

こちらは9週のストーリーだが、実況サイトでは、タイピストたちはプライドをもって自分たちの仕事を守っているのに、常子は男性社員の雑用係をしているところに批判があった。女性の働きやすい職場環境づくりという点では、常子の行動に首をかしげる人も多い。

宇多田ヒカルの花束を君にという「とと姉ちゃん」主題歌は宇多田ヒカルの死んだ母(藤圭子)に向けて歌われている。死んだ父(とと)から家族を頼むといわれた女性が父の思いを最後まで胸に抱いて走り抜ける。ドラマ主題歌の評価はその点でも上がっていた。

大きくなった自分の会社を突然現れた死んだ父に案内する常子。父(西島秀俊)は、娘に自分の役を押し付けてしまったことを詫びる。最終回多くの人がこのシーンに涙が止まらなかったと評価されている。

とと姉ちゃんの視聴率一覧まとめ

批判的な意見も多いのに視聴率が高いという高畑充希主演の「とと姉ちゃん」についてまとめた。伏線が回収されない、一度使ったキャラクターはその場かぎりなどいろいろ言われているが、いろいろな引き出しが多いところが評価されている作品。ブレイク前の坂口健太郎の可愛さも話題になったので、気になる人はチェックしてみては?

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