パディントン発4時50分のドラマあらすじやキャストは?!犯人は誰?

アガサ・クリスティの小説『パディントン発4時50分』が、2018年に日本でドラマ化されました。ここではドラマ『パディントン発4時50分』のあらすじやキャスト、事件の真相などをネタバレ満載で紹介していきます。舞台設定が原作のイギリスから日本に変わり、探偵役であるミス・マープルは天乃瞳子に、事件に大きく関わることになるクラッケンソープ家は富沢家になるなどしています。アレンジされた『パディントン発4時50分』の魅力を知っていきましょう。

パディントン発4時50分のドラマあらすじやキャストは?!犯人は誰?のイメージ

目次

  1. ドラマ「パディントン発4時50分」とは?
  2. ドラマ「パディントン発4時50分」のあらすじネタバレ
  3. ドラマ「パディントン発4時50分」のキャストと登場人物
  4. ドラマ「パディントン発4時50分」の犯人と恋の行方
  5. ドラマ「パディントン発4時50分」に関する感想や評価
  6. ドラマ「パディントン発4時50分」まとめ

ドラマ「パディントン発4時50分」とは?

今回紹介する『パディントン発4時50分』とは、正式なタイトルを『パディントン発4時50分~寝台特急殺人事件~』と言い、2018年に日本で制作された、アガサ・クリスティの小説を原作とするテレビドラマです。ドラマ「パディントン発4時50分」の詳細に触れて行く前に、まずはドラマの基本情報を確認しておきましょう。

パディントン発4時50分のドラマ作品情報

パディントン発4時50分の放送日

『パディントン発4時50分』は、2018年の3月24日、土曜の夜9時から11時10分まで、テレビ朝日系にて放送されました。アガサ・クリスティの傑作を2夜連続で放送する企画の第1弾が『パディントン発4時50分』で、翌日には第2弾である『大女優殺人事件~鏡は横にひび割れて~』が放送されています。

パディントン発4時50分の制作陣

『パディントン発4時50分』の監督は『相棒』シリーズなどで知られる和泉聖治です。脚本は松本清張ドラマスペシャルシリーズや、大河ドラマ『秀吉』などを担当した竹山洋でした。音楽は『新・警視庁捜査一課9係』『臨場』などで知られている吉川清之が担当しており、作品に深みを与えています。

原作はアガサ・クリスティの小説

『パディントン発4時50分』の原作はアガサ・クリスティによって書かれた同名の小説です。アガサ・クリスティはイギリスの推理小説作家で、質の高いミステリ小説を数多く生み出してきたことから「ミステリーの女王」と言われています。

アガサ・クリスティのミステリー小説に登場する探偵と言えば、灰色の脳細胞を持つ名探偵エルキュール・ポアロと、物腰穏やかな老婆探偵ミス・マープルです。ドラマ化された『パディントン発4時50分』は、ミス・マープルを主人公とする長編シリーズの第7作目にあたる作品であり、傑作揃いのアガサ・クリスティの小説の中でも、特に人気の高い物語のひとつです。

パディントン発4時50分の見所

『パディントン発4時50分』の見所は、ドラマのために作られた独自のストーリー設定、キャラクター設定です。原作の舞台はイギリスですが、日本でのドラマ化ということで物語の舞台は日本になりました。原作の要素を崩すことなく、いかに日本ならではのオリジナリティを出して作品を面白くするかに力が入っていることがわかるので、注目してみてください。

アガサ・クリスティ 二夜連続ドラマスペシャル|テレビ朝日

ドラマ「パディントン発4時50分」のあらすじネタバレ

あらすじネタバレ①消えた死体

主人公の天乃瞳子は、元敏腕刑事です。ある日瞳子は義母である天乃雀から殺人事件を目撃したという話を聞かされました。雀は「特急オリオン」に乗っていた際、並走する「寝台特急朝霧」の中に、女性の首を絞める男の姿を見たというのです。

雀が見た光景が真実なら、どこかに女性の死体があり、大きな騒ぎになるはずです。しかし死体が発見されたというニュースはどこにも出ていません。それでも間違いなく見たのだという雀の言葉に動かされ、瞳子は消えた死体の謎を探ることになります。

あらすじネタバレ②遺体発見

瞳子は雀の言う事件現場である寝台特急朝霧に乗り込み、捜査を開始しました。その結果、死体を遺棄したのならばここだ、というポイントが浮上します。その場所は線路沿いにある製菓会社社長・富沢信介の邸宅でした。

瞳子は調査のため、何でもこなせるスーパー家政婦の中村彩を富沢家に潜入させます。彩は社長宅で家政婦の仕事をしながら情報を集め、ついに敷地内の建物の中で、寝台特急朝霧から消えたものだと思われる絞殺死体を発見しました。

あらすじネタバレ③中国人の遺体?

敷地内で身元不明の遺体が発見されたため、富沢家には警察がやってきました。そこで富沢家長女の恵子が、遺体は中国人かもしれないと言い出します。今は亡き富沢家の長男・鋭一は存命中に中国人女性と交際しており、その中国人女性から恵子宛に手紙が送られてきていたのです。内容は鋭一との間に子供がいること、お金に困っていること、品川のホテルで恵子に会いたい、というものでした。

恵子は中国人女性に会いに行きましたが、結局彼女はホテルに現れなかったそうです。話を聞いた瞳子は、中国人女性の写真を雀に見せました。写真を見た雀は、首を絞められていたのはこの女性ではないと言います。では、雀が見た首を絞められている女性は誰だったのでしょうか。

あらすじネタバレ④再び事件が

富沢邸にて、警察による一家の事情聴取が始まりました。そこで再び事件が起きてしまいます。警察に呼ばれ話をしていた四男・志郎が突然倒れ、そのまま死亡してしまったのです。それだけに留まらず、その後三男の晴三が毒入りの薬を飲んで死んでしまいました。立て続けに起こった不可解な死に、警察を含め関係者たちは混乱します。果たして、真犯人は一体誰なのでしょうか?

Thumbパディントン発4時50分のネタバレあらすじ!感想や犯人の正体・動機は? | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

ドラマ「パディントン発4時50分」のキャストと登場人物

天乃瞳子役/天海祐希

天乃瞳子は、原作のミス・マープルにあたる探偵役のキャラクターです。元敏腕刑事で、現在は危機管理のプロとして民間企業の顧問をしています。瞳子を演じたのは、元宝塚歌劇団月組トップスターの天海祐希です。主な出演作に『女王の教室』や緊急取調室』などがあります。

中村彩役/前田敦子

中村彩は、高学歴で文科省に勤務していたというキャリアの持ち主でありながら、何故か家政婦に転職した女性です。何でもこなせるスーパー家政婦として、瞳子の依頼により死体が投げ込まれたと思われる富沢家に潜入し調査することになります。彩を演じたのは、元AKB48のセンターである前田敦子です。主な出演作に『イニシエーション・ラブ』『クロユリ団地』などがあります。

天乃雀役/草笛光子

瞳子の義母で、寝台特急朝霧内で起こった殺人現場を目撃した人物です。彼女が瞳子に事情を話したことがきっかけで、瞳子が事件の捜査に乗り出します。主な出演作に『渡る世間は鬼ばかり』『犬神家の一族』『沈まぬ太陽』などがあります。

唐木役/勝村政信

瞳子の推理力を知っている捜査一課の警部です。事件に首を突っ込んでくる瞳子を牽制します。唐木を演じたのは俳優の勝村政信です。主な出演作に『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~』『ドクターX~外科医・大門未知子』などがあります。

鈴木役/桐山漣

唐木とともに事件を捜査する巡査部長です。彼も瞳子を牽制する立場にあります。鈴木を演じたのは俳優の桐山漣です。主な出演作に『仮面ライダーW』『スイッチガール!!』『曇天に笑う』などがあります。

山口役/橋爪功

警視庁刑事部の参事官で、警察の体面を重んじることから瞳子の捜査を牽制します。山口を演じたのは、俳優の橋爪功です。主な出演作に『弁護士・高林鮎子』シリーズや『京都迷宮案内』シリーズなどがあります。

富沢信介役/西田敏行

トミー製菓の会長で、死体が遺棄された富沢家の主でもあります。金にうるさいワンマンな性格で、子供たちのことすら信用していません。信介を演じたのは俳優の西田敏行です。主な出演作に『西遊記』『釣りバカ日誌』シリーズなどがあります。

富沢恵子役/原沙知絵

富沢家の長女で、信介の担当医である佐伯慶一に想いを寄せています。事件の真相解明の鍵となる人物です。恵子を演じたのは女優の原沙知絵です。主な出演作に『お水の花道』『7人の女弁護士』などがあります。

富沢哲次役/鈴木浩介

富沢家の次男で、普段は八丈島に住んでおり時折富沢家にやってくる画家です。哲次を演じたのは、俳優の鈴木浩介です。主な出演作に『LIAR GAME』『交渉人~THE NEGOTIATOR~』などがあります。

佐伯慶一役/石黒賢

信介の主治医で、富沢邸にはよく出入りしています。佐伯を演じたのは、俳優の石黒賢です。主な出演作に『すてきな片想い』『振り返れば奴がいる』『ショムニ』『ホワイトアウト』などがあります。

木村麗子役/黒谷友香

富沢邸に遊びにくる小学生の母親です。実は重大な秘密を抱えています。麗子を演じたのは女優の黒谷友香です。主な出演作に『はみだし刑事情熱系』『ドレミソラ』『ハンチョウ~神南署安積班~』などがあります。

ドラマ「パディントン発4時50分」の犯人と恋の行方

大まかなあらすじと登場人物については理解できたかと思います。ここからは真犯人と事件の真相についてネタバレしながら紹介していきます。瞳子が辿り着いた真実は、驚愕のものでした。また、前田敦子が演じた中村彩の元ネタである原作キャラ、ルーシー・アイルズバロウの恋の行方についても触れていきます。

パディントン発4時50分の犯人は佐伯

『パディントン発4時50分』の犯人は、富沢信介の担当医である佐伯慶一でした。瞳子は何故佐伯が犯人だとわかったのでしょうか。佐伯が殺人を犯した動機は何だったのでしょうか。事件の真相を明らかにしていきましょう。

犯人が佐伯である根拠

瞳子が佐伯が犯人であると考えた根拠として、佐伯の癖が挙げられます。恵子が中国人女性から受け取ったという手紙が気になった瞳子は、手紙に書かれていた待ち合わせ場所である品川のホテルに向かい、聞き込みをしました。するとホテルのバーで、興味深い証言を得ることができます。中国人女性は確かにホテルに来ており、彼女の傍には男性が一緒にいたというのです。瞳子はバーの店員から、男の特徴を聞き出しました。

佐伯は喫煙者なのですが、彼には煙草の吸い方に独特の癖がありました。その癖は、瞳子がバーの店員から聞いた男の特徴と一致していたのです。恵子に送られた手紙は、犯人の偽装工作であることがすでに判明していました。偽装工作の手紙に佐伯が関わっているということがわかったため、瞳子は佐伯が犯人だと確信したのです。

佐伯の犯行動機

殺害された中国人女性は、富沢家長男・鋭一の恋人ではなく、佐伯の妻である中国人女性でした。佐伯は自分の人生を滅茶苦茶にされた、と妻を憎んでいました。そのため妻を殺害し、恵子と一緒になって富沢家の莫大な遺産を手に入れるつもりだったのです。富沢家の人々を次々と殺したのは、遺産が回ってくるようにするためでした。

ルーシーの恋の行方

原作『パディントン発4時50分』に登場するスーパー家政婦、ルーシー・アイルズバロウは作中で、ブライアンとセドリックという2人の男性とのロマンスを匂わせます。しかし本の中では、ルーシーがどちらを選んだのか、という部分は名言されていません。そのためルーシーの相手について、ファンたち今も議論を続けています。

日本のドラマ版では、前田敦子演じる中村彩がルーシー、鈴木浩介演じる富沢家の次男・富沢哲次がセドリックにあたります。ブライアンにあたるキャラクターは、ドラマには登場していません。ドラマでは彩が哲次のアピールを笑って袖にしており、ロマンス要素はほとんどありませんでした。

ドラマ「パディントン発4時50分」に関する感想や評価

主演の天海祐希と、作中で重要なキャラクターを演じた前田敦子のコンビに対する賞賛のコメントです。他の作品も続編として制作してほしい、という声がいくつか見受けられました。

原作を知らないからこそ、新鮮な気持ちでストーリーを楽しめたという人もいました。前作である『そして誰もいなくなった』が高評価でしたので、『パディントン発4時50分』にも期待していた人たちがいたようです。ドラマから原作に興味を持ったという人の声も多く見られました。

一方、原作ファンからは仕方のないことですが不満の声も上がりました。原作を知らない人の中にも、謎解きシーンがスムーズに進み過ぎて物足りなさを感じてしまった人がいたようです。

ドラマ「パディントン発4時50分」まとめ

ドラマ『パディントン発4時50分』について紹介してきました。この作品には文章だけでは説明できない魅力がたくさん隠れています。興味を持った方はぜひ動画配信サービスなどを利用して視聴してみてください。また『パディントン発4時50分』以外にも、アガサ・クリスティの傑作小説がドラマ化されているので、そちらもチェックしてみましょう。

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