2019年07月30日公開
2019年07月30日更新
サーガの意味とは?前作ストロベリーナイトとの違いをキャストなどから解説!
『ストロベリーナイト・サーガ』は二階堂ふみでドラマ化された『姫川玲子』シリーズの最新ドラマです。以前は竹内結子でドラマ化され、劇場版映画が製作されたほどの大ヒットを記録しました。二階堂ふみを始め、すべてのキャストを一新して制作されたリブート作品『ストロベリーナイト・サーガ』には賛否両論が巻き起こりました。タイトルに追加されたサーガの意味なども気にされています。今回は『ストロベリーナイト・サーガ』のキャストや前作との違い、タイトルの意味、原作となった『姫川玲子』シリーズを紹介していきましょう。
目次
サーガ(ストロベリーナイトサーガ)とは?
『ストロベリーナイトサーガ』は大ヒットしたドラマ『ストロベリーナイト』を二階堂ふみや亀梨和也などを起用してリブートさせた作品であり、『ストロベリーナイト』ファンから賛否両論が挙がった作品として知られています。ここでは『ストロベリーナイト』シリーズの基本情報をまとめていきましょう。
ストロベリーナイトとは?
『ストロベリーナイト』シリーズは誉田哲也原作の『姫川玲子』シリーズの実写ドラマおよび劇場版作品を総称です。竹内結子の演じる姫川玲子シリーズは『ストロベリーナイト』と呼ばれ、二階堂ふみが演じる姫川玲子シリーズは『ストロベリーナイトサーガ』と区別しています。まずは『ストロベリーナイト』の概要を見ていきましょう。
ストロベリーナイトの概要
『ストロベリーナイト』は誉田哲也の同名小説を主演・竹内結子で、2010年11月13日に『土曜プレミアム』特別企画として製作した作品です。このスペシャルドラマの大ヒットを受けて、連続ドラマ『ストロベリーナイト』が制作されました。連続ドラマ『ストロベリーナイト』は2012年1月10日から火曜9時枠で放送され、平均視聴率15.4%を記録しました。
2013年1月26日には劇場版『ストロベリーナイト インビジブルレイン』が公開され、同日にスペシャルドラマ『アフター・ザ・インビジブルレイン』も放送されました。最終興収は21.5億円を記録しており、竹内結子版『ストロベリーナイト』は大成功を収めています。
ストロベリーナイトサーガはストロベリーナイトの次作
『ストロベリーナイトサーガ』は2019年4月11日からフジテレビ系木曜劇場で放送され、前作『ストロベリーナイト』からキャストを一新したことでも大きな話題となりました。姫川玲子役に実力派女優の姫川玲子を起用し、亀梨和也や江口洋介など豪華キャストがわきを固めています。平均視聴率は平均視聴率6.6%と低調に終わってしまい、ファンの賛否が分かれる結果となっています。
ストロベリーナイトサーガの見どころ
『ストロベリーナイトサーガ』の見どころは『フレッシュなキャスト』と『未映像化のエピソード』です。キャストは前作よりも全体的に若くなっており、若者が感情移入しやすい作品になっています。さらに『ストロベリーナイト』では映像化されなかった原作『夢の中 闇の色』や『ブルーマーダー』のドラマ化も話題となりました。
サーガ(ストロベリーナイトサーガ)の意味とは?
『ストロベリーナイトサーガ』のタイトルの意味について見ていきましょう。前作は『ストロベリーナイト』となっていましたが、本作は前作とは違い『ストロベリーナイト・サーガ』と『サーガ』という単語が追加されています。これは前作と違い作品であるという事を意味する役割も果たしていますが、『ストロベリーナイト・サーガ』の意味はストーリーに関係するとも言われています。
ストロベリーナイトの意味
『ストロベリーナイト』は「姫川玲子」シリーズの第一作であり、作中に登場する謎の言葉「ストロベリーナイト」がタイトルとなっています。この「ストロベリーナイト」の意味とは殺人ショーの名称であり、ドラマ版『ストロベリーナイト』はこの一作目のタイトルを連続ドラマ、劇場版映画にも採用しています。
サーガとは?
今回の二階堂ふみの『ナイト・サーガ』では『サーガ』という単語が追加されています。『サーガ』というのは『伝説』や『武勇伝』、『冒険譚』という意味を表す言葉であり、『ストロベリーナイト・サーガ』とは『ストロベリーナイト伝説』という意味になります。
サーガは英雄伝の意味で付けられた?
今回の『ストロベリーナイト』は前作よりも『姫川玲子』に比重が置かれており、『ストロベリーナイト・サーガ』の意味とはいわば『姫川玲子英雄伝』という意味合いがあると言われています。
サーガ(ストロベリーナイトサーガ)と前作ストロベリーナイトとの違い
ここでは『ストロベリーナイトサーガ』と前作『ストロベリーナイト』との違いについて見ていきましょう。多くの点で違いがあり、こうした点がファンの意見を分けたポイントであり『ストロベリーナイトサーガ』の見どころでもあります。
キャストが一新
『ストロベリーナイト・サーガ』の前作との最大の違いはキャストが一新されたという事です。姫川玲子役を務めるのは二階堂ふみ、西島秀俊が演じて大好評を博した菊田役には亀梨和也、武田鉄矢が不気味に演じたガンテツ役には江口洋介が起用されるなどすべてのキャストで若返りが図られました。前作とは違い、話題性選好のキャスティングと批判する人もいました。
原作者・誉田哲也は『ストロベリーナイト・サーガ』について、『前作「ストロベリーナイト」を越えなければならない』と語っており、特にガンテツ役を演じる江口洋介に期待していると語っていました。
内容の違いは?
『ストロベリーナイト・サーガ』では『ストロベリーナイト』では映像化されなかったエピソードや劇場版映画として製作された『インビジブルレイン』のドラマ化などに挑戦しています。そのほか姫川玲子と姫川班の面々との関係性が微妙に違うなど前作との違いも注目ポイントとなっています。
サーガ(ストロベリーナイトサーガ)のキャスト
ここからは『ストロベリーナイト・サーガ』のキャスト情報について見ていきましょう。『ストロベリーナイト』からすべてのキャストを一新しているため、多くのファンがキャスト情報を気にしています。
キャスト①二階堂ふみ
主人公・姫川玲子役を担当したのは実力派若手俳優・二階堂ふみです。前作では竹内結子が演じていた女性刑事をフレッシュに演じ切りました。二階堂ふみの代表作に『私の男』や『オオカミ少女と黒王子』などがあります。
キャスト②亀梨和也
姫川班の巡査部長・菊田和夫を演じたのはアイドルグループ『KAT-TUN』のメンバー・亀梨和也です。前作で西島秀俊が演じ大好評を博したキャラクターを演じました。亀梨和也の代表作に『妖怪人間ベム』や『セカンド・ラブ』などがあります。
キャスト③江口洋介
『ガンテツ』こと捜査一課の警部補・勝俣健作を演じたのは超一流俳優の江口洋介です。前作では武田鉄矢が演じた強烈なキャラクターを演じて高評価を得ました。江口洋介の代表作に『ひとつ屋根の下』シリーズや『救命病棟24時』シリーズなど多くの主演作品があります。
キャスト④葉山奨之
過去の事件のトラウマに苦しむ若手刑事・葉山則之を演じたのは注目の若手女優・葉山奨之です。前作で小出恵介が演じて高評価を得た葉山則之を好演しました。葉山奨之の代表作に『モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-』や『透明なゆりかご』などがあります。
キャスト⑤宍戸開
姫川班の年長者で頼れる相談役の石倉保を演じたのは実力派俳優として知られる宍戸開です。前作では宇梶剛士が演じた人気キャラクターを同じく大柄な体格の宍戸開が演じました。宍戸開の代表作に『刑事貴族』や『ウルトラマンマックス』などがあります。
キャスト⑥重岡大毅
姫川班の中でも若手刑事であり、元気に動き回る大塚真二を演じたのはアイドルグループ「ジャニーズWEST」もメンバー・重岡大毅です。前作では桐谷健太が演じた重要キャラクターを五年ぶりのドラマ出演となる重岡大毅が演じました。重岡大毅の代表作に『SHARK〜2nd Season〜』や『ごめんね青春!』などがあります。
キャスト⑦今野浩喜
亀有北署の中年巡査であり、姫川のストーカーのような存在の井岡博満を演じたのはお笑い芸人として活躍していた今野浩喜です。前作で生瀬勝久が演じて人気を博したキャラクターを芸人としての経験を生かして好演しました。今野浩喜の代表作に『下町ロケット』や『真田丸』などがあります。
キャスト⑧中村大樹
姫川班のムードメーカである湯田康平を演じたのは実力派俳優の中村大樹です。前作では人気アイドルグループ『関ジャニ∞』の丸山隆平が演じて人気を博しました。中村大樹は前作で主演を務めた竹内結子と結婚を発表しています。中村大樹の代表作に『めぞん一刻』や『ゲゲゲの女房』などがあります。
サーガ(ストロベリーナイトサーガ)は姫川玲子シリーズ
ここでは『ストロベリーナイト・サーガ』の原作となった『姫川玲子』シリーズについて紹介していきましょう。前作『ストロベリーナイト』が大ヒットして以来、一般人にも認知されるようになった人気ミステリーシリーズであり女性刑事ものの代表作としてミステリー界でも評価の高い作品です。ここでは『姫川玲子』シリーズの概要や読む順番などそ見ていきましょう。
姫川玲子シリーズは警察小説
『姫川玲子』シリーズは警察小説であり、いわゆる『女性刑事モノ』にあたる作品です。近年の日本ミステリー界では女性刑事モノのヒット作がありませんでしたが、『姫川玲子』シリーズは日本のミステリー界に新風を巻き起こした作品として評論家から高評価を受けています。
原作者は誉田哲也
『ストロベリーナイト』から始まる「姫川玲子」シリーズの原作者・誉田哲也について見ていきましょう。『妖の華』でデビュー後、しばらくはホラー小説や伝奇小説を中心に出版していました。彼の転機は『ストロベリーナイト』であり、これまでの作風から一変して警察機構の緻密な描写などが絶賛され一躍人気小説家となります。誉田哲也の代表作に『武士道シックスティーン』シリーズや『ジウシリーズ』などがあります。
第1作ストロベリーナイトのあらすじ
姫川玲子は警視庁捜査一課殺人犯捜査十係の「姫川班」で主任を務めている警部補でした。男社会の警察の中で女性として主任を務める姫川へのあたりは強く、信頼できるのは係長の今泉や姫川班の面々だけでした。そんな中、都内の公園からビニールシートに包まれた男性の他殺体が発見されます。姫川はその遺体とは別の遺体があるはずだと推理します。そして姫川の予想通りに公園でから他殺体が発見されます。
捜査していくうちに、「ストロベリーナイト」という言葉が事件の謎を解くカギになっているという事が判明し、ネット上で行われている闇の殺人ショーの存在が浮かび上がってきました。そして、殺人犯の手は姫川班の仲間にも伸びていました。
原作を読む順番
ここでは『姫川玲子』シリーズを読む順番を紹介していきましょう。まずは一作目『ストロベリーナイト』です。その後、『ソウルケイジ』、『シンメトリー』の順に見るのが最適ですが、この二作品はどういった順番で見ても齟齬はありません。『ソウルケイジ』は長編、『シンメトリー』は短編集となっています。
この後の『インビジブルレイン』、『感染遊戯』、『ブルーマーダー』、『インデックス』、『ノーマンズランド』は出版された順に見る事をお勧めします。これらのストーリーは『インビジブルレイン』後の後日談となっており、出版順に見ないと姫川班の状況が分からなくなってしまいます。
サーガ(ストロベリーナイトサーガ)に関する感想や評価
ここではネット上でも多くの議論を呼んだ話題作『ストロベリーナイトサーガ』についての感想や評価などを見ていきましょう。前作のドラマが好評であっただけに、多くの厳しい意見が挙がるなど『ストロベリーナイトサーガ』はいろんな意味で話題になっています。
キャストを代えてやる意味がある?
この圧倒的な差。キャストを入れ替えてやる意味が? #ストロベリーナイト #竹内結子 #西島秀俊 #武田鉄矢 #ストロベリーナイト・サーガ #二階堂ふみ #亀梨和也 #江口洋介 pic.twitter.com/7SW5uVso9t
— 桂 (@1111425) February 10, 2019
大ヒットを記録した作品として知られる『ストロベリーナイト』をリブートする意味も疑問視されています。前作はキャストも好評だったため、キャストを一新することにも賛否の声が挙がりました。ネットには『キャストを入れ替えてやる意味あるのか』や『前のキャストが完ぺきだった』という声が挙がっています。
二階堂ふみは頑張ってる!
ふみちゃん、美人顔ではないけど普通にいたら美人さんなの間違いないし、頑張ってるよな〜。#ストロベリーナイト・サーガ
— 🍓みやぽん🔥ひきこもりたい (@jinkameddnu) May 2, 2019
『ストロベリーナイト』といえば竹内結子の近年の代表作と言われるほどイメージが定着してしまっているため、二階堂ふみには批判の声が集まりました。しかし、実際には視聴者が先入観なく見れば、二階堂ふみの好演が目立っているという評価も挙がっています。ネットには『ふみちゃん、頑張ってる』や『二階堂ふの演技は悪くない』という声が挙がっています。
高評価の声も多数!
ストロベリーナイト・サーガ、ヲタクの贔屓目抜きにしても良作だと思うんだけど。3話にして名作の予感がしてきた。スケールの大きなストーリー、揺るぎない世界観、演出へのこだわり、細部の遊び心、もう映画レベルだわ。原作と、それに対するリスペクトがあるからこそだわ。いいドラマに出会った。
— ゆう (@Yuuyuu2010) April 26, 2019
賛否が分かれた『ストロベリーナイトサーガ』ですが、ネットにはその内容や挑戦に高評価を与える声も多く挙がっています。実際、ミステリードラマとしてはクオリティーが高く、前作を見てない人には本格ドラマとして楽しめると好評でした。ネット上には『贔屓目抜きにしても良作』や『いいドラマに出会った』という声があります。
サーガ(ストロベリーナイトサーガ)の意味とは?まとめ
今回は二階堂ふみ主演作品『ストロベリーナイト・サーガ』について、タイトルの意味や新キャスト、前作との違いなどを紹介してきました。ファンの間では賛否が別れたものの、作品自体のクオリティーも高かったため『姫川玲子』シリーズのファンには必見のドラマとなっています。多くの注目を集めたドラマなので、ぜひ一度『ストロベリーナイト・サーガ』をご覧になってみてください。