はじめまして、愛しています。の子役は横山歩！鈴木福に似てる？年齢や演技評価まとめ

「はじめまして、愛しています。」は「女王の教室」「家政婦のミタ」朝ドラ「純と愛」など話題の作品を手掛け好き嫌いの評価が別れた遊川和彦による「特別養子縁組」という制度をテーマにした作品です。中心となる尾野真千子・江口洋介夫婦のキャスト、行政の立場から助言を行う児童相談所の職員に余貴美子など確かな演技力のキャストが選ばれました。

「はじめまして、愛しています。」のキャストの中でも難しいのは子役です。虐待を受け、感情を無くしている子役の演技は高度なものを求められます。テレビ朝日木曜9時の枠で2016年7月14日から9月15日まで放送された時点で8歳の横山歩を選びました。役柄の年齢は5歳です。8歳を選んだのは、演技力のあるキャストが必要だったのだろうと推察されています。

「はじめまして、愛しています。」の主役の美奈は結婚10年目。夫にはピアニストとしてコンテストで認められるまで子供は待ってほしいといっています。そろそろ無理という気持ちと夫のために子供の事も考えなければと思っているところです。自宅で子供達にピアノを教えている美奈。子供に苦手意識を持っている自分も知っています。

ふと庭を見ると、見知らぬ汚れた子供が庭に入り込んで美奈のピアノを聞いています。お腹が空いているようだったのでピアノ教室の子供たち用に置いてあるドーナッツとレモネードを渡すと何も言わずに食べる子供。とりあえず美奈はその子を連れて病院に行くとひどい栄養失調で虐待された形跡があると言います。子供は病院から児童相談所に預けられることになりました。

児童相談所で暮らしているはずの子供が、また美奈の庭にやってきます。ピアノを弾く美奈をじっと見ているその子をみて美奈は運命を感じます。「特別養子縁組」気になっていた言葉を調べ始める美奈。運命論者である夫は大賛成です。児童相談所の職員の堂本（余貴美子）に相談すると「特別養子縁組」が出来る家庭の審査があることを知らされます。

家庭調査員が来た時に住所不定無職に近い信次の弟（速水もこみち）が来たりして危機もありました。それでも何とか里親として合格します。美奈のピアノを気に入って来てくれるその子と少しでも一緒に過ごしたいと美奈は堂本に頼みます。始めは承諾しなかった堂本ですが、美奈の熱意に負けて夕方の6時までに児童相談所に戻す事を条件に日にちを決めました。

約束の日、迎えに来た信次と美奈の手を握ってくれた子供。信次は直接家に向かう約束だったのに、その子を動物園に連れて行きたくなります。美奈も「すこしだけなら」と寄り道をします。けれどほんの少し目を離したとき、その子がいなくなってしまいます。あちこち探しても見つかりません。そんな時に美奈の目に飛び込んできたのは、ステージの上のピアノでした。

その子と初めて会ったのはピアノがきっかけでした。美奈はピアノを弾かせてもらう許可を得てピアノを弾き始めました。するとその子は出て来てくれました。6時の門限に間に合うように3人はまた手をつないで児童相談所に戻ります。しばらくして美奈たちは里親候補としてその子を預かることになりました。一定期間児童相談所の堂本の見守る中、何もなければ正式に里親になります。

自分の名前も何も語らないその子に美奈と信次は「一（ハジメ）」という名前をプレゼントします。始めは穏やかに暮らしていました。しかし、3日目になると、突然ハジメは言う事を聞かなくなります。部屋にマヨネーズやケチャップをばらまいたり、部屋を水だらけにしたり。美奈は何が悪かったのか、ハジメが何故突然こんなことをし始めたのかわかりません。堂本に相談すると親としての「美奈たちを試している」と言います。

こんな自分でも「この人たちは愛してくれるのか」ハジメは無意識の中での行動だと堂本に言われても、美奈には耐えられない時間でした。1日中ひとりでハジメに向き合うのに疲れてハジメを返す決心をします。信次にも連絡してそのまま堂本の所にハジメをつれていきました。堂本は事務的に淡々とハジメを美奈から引き取ります。帰り道美奈は、自分から手を伸ばしてつないだ手を勝手に離した自分を後悔し始めます。

「やっぱりハジメを連れて帰りたい」美奈が堂本の所に行った時、そこには信次がいて「妻を必ず説得するからハジメを返してほしい」と言っていました。ふたりは堂本からハジメを託され家に帰ります。家に帰るとハジメは暴れなくなっていました。けれど次の朝からは赤ちゃん返りしたかのように美奈に張り付いてはなれません。美奈はトイレもひとりで行けなくなります。

美奈のストレスに信次は、ハジメを産まれるところからやり直させてあげようと「出産ごっこ」を提案します。ネットなどでは評価の別れたシーンでしたが、この経験によりハジメは美奈たちを親と認めたのか「お父さん・お母さん」と呼び始めます。美奈は「次はハジメの笑顔が見たい」と頑張ります。でもハジメはマナーを押し付けようとする美奈に「大嫌い」と言ってしまいます。

そんなハジメを初めて叱る信次。ハジメは家を飛び出していってしまいます。美奈たちが探すとハジメは堂本の元にいました。ふたりに謝る手紙の書き方を教わりに来ていたのだと堂本は説明してくれます。「お母さんもまだ新人だから」と美奈はハジメに謝ります。そして3人で記念写真を撮った時ハジメは初めて笑います。

マナーも覚えたハジメは幼稚園に通い始められるようになりました。幼稚園でいじめられている子をかばって相手にケガをさせてしまいます。謝る美奈にハジメは「なんで謝るの？僕は悪いことをしたの？」と聞いてきました。その時に信次と美奈は「ハジメの思う通りにしていい、私たちが全力でハジメを守るから」と伝えてます。幼稚園のお遊戯会の最中いじめっ子はまたいじめをしています。

ハジメはいじめっ子といじめられていた子の手を引いてピアノの前に連れてきます。「3人でピアノを弾こう」そう言って3人でピアノを仲良く弾いていじめ問題は解決に進みます。しかし、家族としてまとまってきたそんなころ、ハジメの親だと名乗る女性が現れハジメを取り戻しに来たのです。虐待されていたハジメを元に戻す事に信次も美奈も激しく抵抗します。ただ、役所の規則では実の親が養子を認めないと言ったら返す規則です。

なんとかハジメを取り戻そうと美奈と信次は頑張ります。けれど最後には誘拐犯扱いまでされてしまいます。このことが原因で美奈と信次は離婚の危機を迎えます。お互いの実家に戻るふたり。実は信次も美奈も問題のある家族でした。それぞれにお互いの家族と向き合い、完全な和解とまでいかないにしても、ふたりは自分の家族と一歩進んだ形になりました。そしてふたりはまた夫婦に戻ります。

ハジメを育児放棄という虐待をした泉（志田未来）にはとんでもない秘密がありました。ハジメの父親は泉の死んだ父親です。泉の父親は実の娘をレイプしていたのです。自分の子供として愛せるかと思って家を出て一人頑張っていた泉でしたが、日々父に似てくるハジメを見るのが辛くなり鎖でつないでアパートに置き去りにしたのです。泉もハジメと暮らすことを望んでいません。

泉の母でありハジメの祖母である月子（富田靖子）だけが、ハジメを引き取ることにこだわっていたのです。この事情を裁判所に伝えハジメは正式に美奈たちの元に戻ってきてこのドラマは終わります。

「はじめまして、愛しています。」に子役として起用された横山歩（よこやまあゆむ）は2008年7月31日東京生まれです。「はじめまして、愛しています。」は2016年の放送で当時横山歩は8歳になっていました。5歳児の役でしたが、見た目が幼稚園児にみえる身長・体重だったため、ハジメ役に選ばれました。

「はじめまして、愛しています。」に横山歩がキャストとして起用された理由に、大手子役事務所の「ごり押し」や「鈴木福の弟だから」などというものがありました。その点について調べました。

横山歩が所属しているテアトルアカデミーは、子役の事務所としては大手で活躍している子役は多いです。今回の横山歩が演じた「ハジメ」役は難しい役なので、「5歳児を演じることが出来る、オーディション時7歳の横山歩が選ばれた」と言われています。

「はじめまして、愛しています。」のハジメ役は無表情での演技が続きます。泣いたり笑ったりする演技よりも感情を乗せない無表情の演技は大人でも難しいと言います。それをやり切り、美奈たちになついていく表情の変化を演じきった横山歩の演技は評価されています。

「はじめまして、愛しています。」の演技で子役キャストとして評価の高かった横山歩のこれまでの出演作について紹介します。

横山歩は2014年サイレント・プアのゲスト子役キャストとして初めてのドラマに出ます。祖母と姉と暮らす家庭でその祖母が認知症になりという役でした。「はじめまして、愛しています。」に通じるものがある児童相談所のお世話になる子役キャストでした。朝ドラ「花子とアン」では5歳で亡くなる花子の息子歩のキャストです。父親役のキャスト鈴木亮平は名前も同じ横山歩の演技を本当の息子のようだったと評価していました。

2015年ではシングルマザーの息子キャストです。シングルマザーの母親を応援するような横山歩の演技の評価も好印象でした。そのほか「ドクターX大門未知子」のキャスト・「問題のあるレストラン」のキャスト・「過保護のカホコ」のキャストとしても良い評価を受けています。

「はじめまして、愛しています。」の後に出演した「佐江内氏」では、キャストを代表してオリコンに出向きPR大使も務めました。

横山歩のCM出演はアース製薬「アース渦巻香」やコカ・コーラ社の「アクエリアス」などの他にドラマ仕立ての「やさしい十勝の飲むヨーグルト」などがあります。CMだけの演技ではもったいないと評価されています。

「はじめまして、愛しています。」の中心である虐待されていて何も語らない・感情の無い子供をを演じた横山歩が「マルモのおきて」などの作品で人気の子役鈴木福に似ていると話題です。笑顔のかわいい子役として人気の鈴木福。「はじめまして、愛しています。」の子役を演じた横山歩はこのドラマでは無表情の演技が多かったのですが「鈴木福の弟だ」という噂は多くありました。

横山歩が所属するのはテアトルアカデミー。今回似ていると言われた鈴木福もテアトルアカデミー。子役を養成する事務所としては最大手ともいえる事務所です。似ていると言われた鈴木福は4人兄弟の一番上。鈴木福より2つ下の妹の夢・弟の楽は9歳・一番下の妹誉は11歳年下です。4人とも子役としていろいろなドラマに出ているようです。

横山歩の笑顔が鈴木福に似ています。でも残念ながら兄弟でありませんでした。似ていることを利用して「今後兄弟役などがあるかもしれない」と期待する声も聞こえてきます。

「はじめまして、愛しています。」のメインキャスト・一部の家族キャストの過去作品なども紹介します。

「はじめまして、愛しています。」の主人公。国際的指揮者（藤竜也）の娘として育ったピアニスト。ピアニストとして国際コンクールで入賞を目指しています。10年前に結婚した夫梅田信二（江口洋介）にはコンクールに入賞するまで子供は待ってほしいと伝えてあります。美奈は今度のコンクールが最後と覚悟を決めていました。自宅で子供達にピアノを教えた後の時間に一人でピアノを弾いていると庭に一人の子供（横山歩）がやって来て…。

尾野真千子（おのまちこ）は1981年11月4日奈良県生まれの女優。奈良の奥深い村の出身で家族や村の話が独特です。そんな地元中学の下駄箱の掃除をしていたところを世界的名監督の河瀬直美に見いだされます。過疎化した村の現実と人々を描きたかった河瀬直美は、尾野真千子を主演に「萌の朱雀」を撮ります。この作品はカンヌ映画祭でカメラ・ドール（新人監督賞）を受賞します。

この作品から10年後の2007年「殯の森」で再び奈良県を舞台にした映画の主演。この作品はカンヌ映画祭の最高賞パルムドールを受賞。テレビドラマでは「名前を無くした女神」で夫からDVを受ける主婦役を演じ話題になりました。その後オーディションで朝ドラ「カーネーション」のヒロイン役を射止め、その後数々のドラマなどで活躍しています。

はじめての遊川和彦作品に出演し、ヒロインが痔の設定や、引き取った息子（横山歩）にこの家の子供だと自覚させるために出産するシーンなど衝撃的な演技にも体当たりでぶつかり話題になりました。

主人公梅田美奈（尾野真千子）の夫で不動産管理会社に勤務しています。美奈に部屋を紹介したことが縁で結婚しました。運命を信じるお人よしでそれが元で損をすることもあります。けれど信次の優しさが周りをハッピーにします。老人ホームに入居中の母親（浅茅陽子）と結婚して子育て中の妹（坂井真紀）と住所不定・職業不詳の弟（速水もこみち）がいます。

江口洋介（えぐちようすけ）は1967年12月31日東京生まれの俳優です。1987年に本名に近い江口洋助役で映画「湘南爆走族」でデビューしました。この作品で一緒だった織田裕二と共演した「東京ラブストーリー」で一躍有名になりました。その後「101回目のプロポーズ」「愛という名のもとに」などで脇役を演じた後主演を演じた「ひとつ屋根の下」「救命病棟24時」などシリーズ化した作品もあります。

信次の弟で女性問題が絶えないため常に逃げ回っているなどのトラブルメーカー。姉の春代にはよく怒られます。叱りながらも優しい信次に頼ってくる憎めない男です。

速水 もこみち（はやみもこみち）は1984年8月10日東京生まれの俳優ですが料理人としてのバラエティ出演も多いです。2002年「逮捕しちゃうぞ」でデビューのあとは「ごくせん」「絶対彼氏」などに出演し、2013年からTBSの人気推理ドラマ浅見光彦シリーズで3代目浅見光彦を演じています。

口うるさい妻（坂井真紀）の尻に引かれている夫太一。妻から義兄夫婦が虐待された子供の特別養子縁組をすると聞いて心配しています。

夙川アトム（しゅくがわアトム）1979年12月22日兵庫県生まれの俳優であり元芸人でした。1999年に「昭和サーカス」というトリオでのユニットを組んでいましたが当時の事務所を退社の後、2012年に俳優業をスタートさせました。朝ドラ「べっぴんさん」のスピンオフ企画で主演を演じます。デパートの課長と子持ちの売り場店員との恋を描き評判になりました。

美奈の父親で世界的な指揮者。音楽至上主義なところがあり、家庭の事よりも音楽が大事という性格で美奈の母は自ら命を絶ってしまいます。妻の死の後も行動を変える事無く美奈の事は秘書や家政婦に任せて世界を飛び回っています。美奈の事はピアノコンクールの結果を聞くくらいで全く関心を示しません。美奈の夫の信次の名前すら覚えていないのではと言われています。

藤竜也（ふじたつや）は1941年8月27日中国北京生まれの俳優です。日活にスカウトされ入り1962年デビューしました。任侠映画などの脇役をこなしながら1980年代に渋い影のある演技が評判になりテレビにも多く出るようになりました。「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」「悪魔のようなあいつ」など出演しています。当時は放送することが出来た煙草のCMではその渋い演技が評判になりました。

「はじめまして、愛しています。」の中でハジメ（横山歩）と呼ばれていた子供は本当の名前が「光」とわかります。産んだ泉（志田未来）が出て来てハジメと引き裂かれた美奈たち夫婦。泉が育てられない本当の理由がわかりハジメが戻ってきます。その時の「ハジメの手紙は泣ける」と評判です。

「はじめまして、愛しています。」のドラマの中でもいろいろな評価が別れた美奈がハジメを出産するシーン。悲しい虐待された過去を1からやり直すために美奈と信次の元に生まれたとハジメに自覚させるシーンです。

「はじめまして、愛しています。」には「特別養子縁組」以外にも社会問題が組み込まれています。子供を育てる事に向いていないのではないかという親の元に生まれた子供の悲劇。母・泉もまた子供を育ててはいけないのではとネットで言われた親の元で育ちました。ハジメの母親役として登場したのは子役として活躍していた志田未来。絶望的な家庭で育った泉を演じた志田未来の演技も話題になりました。

「はじめまして、愛しています。」の子役のキャストである横山歩の演技力や評判を中心に調べました。難しい演技が要求される「はじめまして、愛しています。」の子役は役の5歳よりも高い8歳の横山歩が起用されている理由。「特別養子縁組」というテーマの裏にある児童虐待や親子の関係などを魅力あるキャストが演じています。このまとめを見て気になった方は確認してみてはいかがでしょうか。