リズと青い鳥の原作小説のあらすじ・結末ネタバレ!タイトルの意味は?

京都アニメーションが製作をし大人気となった「響け!ユーフォニアム」シリーズは、スピンオフ映画も公開されていました。今回はそんな映画「リズと青い鳥」について原作を中心に紹介をしていきます。映画「リズと青い鳥」の原作となった小説のあらすじから、ラストの結末までを詳しくネタバレ解説し、映画のタイトルとなった「リズと青い鳥」に込められた意味についても考察をしていきます。さらに「リズと青い鳥」を見た視聴者の感想もいくつか紹介していきます。

リズと青い鳥の原作小説のあらすじ・結末ネタバレ!タイトルの意味は?のイメージ

目次

  1. リズと青い鳥とは?
  2. リズと青い鳥の原作小説のあらすじ結末ネタバレ
  3. リズと青い鳥のタイトルの意味
  4. リズと青い鳥の映画を考察
  5. リズと青い鳥に関する感想や評価は?
  6. リズと青い鳥の原作まとめ

リズと青い鳥とは?

アニメ「響け!ユーフォニアム」は武田綾乃の小説を原作としてアニメ化された作品でした。今回はそんな「響け!ユーフォニアム」のスピンオフ作品であり、アニメ第2期のその後が描かれている映画「リズと青い鳥」について詳しくネタバレ解説をしていきます。「リズと青い鳥」の原作小説のあらすじの解説や、タイトルの意味、さらには映画の演出の考察、視聴者の感想も紹介し「リズと青い鳥」の魅力に迫っていきます。

リズと青い鳥の映画作品情報

映画「リズと青い鳥」の原作小説のあらすじを解説していく前に、ここからは映画「リズと青い鳥」の作品情報について詳しく解説をしていきます。映画「リズと青い鳥」は2018年4月21日に公開された長編アニメーション映画でした。「響け!ユーフォニアム」に登場した鎧塚みぞれと傘木希美を中心としたスピンオフ作品で、「響け!ユーフォニアム」第2期のその後が描かれています。

みぞれたちが三年生になった北宇治高校が描かれている「リズと青い鳥」ですが、映画の監督はこれまでに「けいおん!」「たまこラブストーリー」「聲の形」といった京都アニメーションを代表する作品を手がけてきた山田尚子でした。劇中に登場する童話の声優にはゲストとして本田望結がキャスティングされています。観客からの評価も高く、第73回毎日映画コンクールでは大藤信郎賞を受賞していました。

リズと青い鳥の予告編動画

武田綾乃の小説が原作である映画「リズと青い鳥」の予告映像がこちらです。予告では、コンクールで使用される楽曲の元になった童話「リズと青い鳥」について希美から説明があります。希美とみぞれの学校での日常の風景も映し出され、「響け!ユーフォニアム」ではお馴染みのキャラクター達も登場しています。予告映像は、希美とみぞれの後ろ姿で締めくくられていました。

リズと青い鳥の原作小説

映画「リズと青い鳥」の原作は「響け!ユーフォニアム」同様、武田綾乃による小説シリーズでした。原作小説のタイトルは「北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章」となっていて映画のタイトルとは別のタイトルがつけられていました。この原作小説では、二年生に進級した主人公久美子達の話が描かれています。

『リズと青い鳥』公式サイト

リズと青い鳥の原作小説のあらすじ結末ネタバレ

ここまでは映画「リズと青い鳥」の作品情報や、原作小説情報について解説をしてきました。全国大会への出場から数ヶ月が経ち、みぞれや希美達は二年生から三年生へと進級します。二人が最高学年となった年に選ばれた楽曲はフルートとオーボエのソロパートが非常に目立つ「リズと青い鳥」という楽曲でした。ここからは映画の原作小説のあらすじをネタバレ解説していきます。

あらすじネタバレ:青い髪の少女

コンクール自由曲「リズと青い鳥」は童話を元にした楽曲でした。リズは既に両親を亡くしていて、一人で町外れの家に住んでいます。パン屋で働いているリズは、余ったパンを森の動物達に分けていました。そんな動物達の中でリズと最も親しい動物が青い鳥だったのです。ある日嵐が森を襲います。その翌日リズは青い髪の少女を保護しました。二人は一緒に暮らすようになります。リズにとって少女は大切な存在になっていきます。

ある日リズはその少女が青い鳥であったことに気がつきます。リズが気づいたことを知れば少女は家を出て行ってしまうかも知れないとリズは不安になります。しかし、そんな少女が美しい羽で羽ばたくのを自分が止めてしまっているのではないかと同時に思い始めました。リズは少女を空に返すことを決意します。少女はなかなかリズの決意を受け入れてくれません。しかし青い鳥の少女はリズの思いを受け止め旅立っていきました。

あらすじネタバレ:コンクールの自由曲

「リズと青い鳥」の原作小説のあらすじを解説していきます。コンクールの自由曲として選ばれた「リズと青い鳥」の童話を北宇治高校吹奏楽部の部員達はそれぞれ読んでいきます。久美子は童話を読み終えリズと青い鳥の関係とみぞれと希美の関係が似ていると感じました。青い鳥を眺めていることしかできないというリズの姿がみぞれにそっくりだったのです。希美も童話を読み、久美子と同じような感想を抱いていました。

リズと青い鳥の関係が自分達に似ていると思った希美はコンクールでこの曲を吹くことが楽しみになってきます。希美はみぞれにその思いを伝えますが、みぞれはある心配をしていました。それは部活の引退です。コンクールが終わってしまえば、希美と一緒に演奏することはもうありません。みぞれはそのことを思い、憂鬱な気分になっていました。前編のエピローグでみぞれは滝の知り合いである新山からある提案を持ちかけられます。

あらすじネタバレ:希美とみぞれ

「リズと青い鳥」の原作小説のあらすじを解説します。進路を決めきれていなかったみぞれは、顧問の滝の知り合いであり吹奏楽部にアドバイスをしにきてくれる新山から音楽大学の受験を勧められてました。新山はみぞれにプロのオーボエ奏者になる道を提案したのです。みぞれは新山からパンフレットを受け取ります。希美はそのパンフレットを見て音大受験をしようかなと言います。希美の言葉を聞いたみぞれも直ぐに決断しました。

みぞれがオーボエを始めたきっかけを作ったのは希美でした。中学時代孤立していたみぞれに声をかけ吹奏楽部に誘ったのです。希美はフルートが大好きで音楽に真剣に向き合っていました。しかしみぞれはそうではなく、ただ希美との繋がりを無くさないためにオーボエを吹いていたのです。しかし、才能があったのはみぞれの方でした。みぞれは、無意識のうちに希美に合わせるようなソロを披露してしまいます。

「リズと青い鳥」の原作小説のあらすじを解説します。無意識に希美に合わせるためにレベルを落としてしまうみぞれですがそのせいで演奏は噛み合いません。しかし、関西大会出場をかけ、吹奏楽部の練習はさらにハードなものになっていきます。そんな中、みぞれが突然才能を開花させました。これまで出し惜しみをしていたかのような圧倒的な演奏に希美だけではなく吹奏楽部員全員が、驚き魅了されてしまいました。

あらすじネタバレ:別れ

「リズと青い鳥」の原作小説のあらすじをネタバレしていきます。みぞれにとって希美の存在はとても大きなものでした。希美が一時期部活を辞めていた時でも希美とのたった一つの繋がりを守るようにみぞれは吹奏楽を続けています。しかし、音楽という存在そのものがみぞれにとって既に大きなものでした。みぞれは自分が希美に抱いていた期待が、希美を苦しめていたことを知りつつも彼女との日々を手放したくないと思っていました。

しかし、みぞれは希美の元から旅立ち自分の道を進むことを決心します。希美は、音楽大学を受験せず一般の大学を受験するようでした。しかし、希美の元から旅立つことを決めたみぞれはそのまま音楽大学を受験することにします。それぞれの道を選んだ二人は、再び仲良くなりました。物語の序盤、常に希美の後を歩いていたみぞれですが、最後には希美よりも先に歩いているシーンが描かれ物語は幕を閉じました。

Thumbリズと青い鳥のあらすじと感想をネタバレ紹介!映画で描かれた愛について考察 | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

リズと青い鳥のタイトルの意味

小説を原作としている映画「リズと青い鳥」では、「響け!ユーフォニアム」に登場したオーボエ担当のみぞれとフルート担当の希美が中心人物として描かれています。ここまではそんなストーリーのネタバレや作品情報について解説をしてきました。みぞれの成長が感想でも大好評だった作品ですが、映画のタイトルと小説のタイトルは異なったものでした。ここからはタイトルの意味について詳しく解説をしていきます。

リズと青い鳥のタイトルの由来は自由曲と童話

映画「リズと青い鳥」のタイトルについて紹介をしていきます。原作となった小説のタイトルは「北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章」でした。しかし映画ではこの原作のタイトルは使用されていません。代わりにタイトルとなったのが「リズと青い鳥」でした。この「リズと青い鳥」ですが、北宇治高校吹奏楽部が今年コンクールで演奏する自由曲であり、またその自由曲が作られるきっかけとなった童話のタイトルでもありました。

リズと青い鳥のタイトルに込められた意味

映画のタイトルとなった「リズと青い鳥」にはどのような意味が込められているのでしょうか。ここからは映画のタイトルの意味について解説をしていきます。この映画のタイトルは主要人物として関係性が描かれていた希美とみぞれの関係を象徴しているタイトルだと考えられていました。童話で登場する孤独な少女リズと、自由で明るい青い鳥。そんな二人の関係性は希美とみぞれにそっくりだったのです。

この童話を元にしたコンクールの自由曲ではオーボエのソロとフルートのソロが語り合うような演奏が見どころとなっていました。ソロを担当するのはもちろんみぞれと希美です。初めは部員もリズがみぞれで青い鳥が希美だと思いますが、実はそうではなかったということが終盤で明らかになります。映画のタイトルにはそんな二人の関係性が凝縮されていました。

リズと青い鳥の映画を考察

映画「リズと青い鳥」で描かれている希美とみぞれの関係性や、タイトルの意味についてネタバレ解説をしてきました。希美に依存していたみぞれですが、終盤では自分の道を歩んでいくことを決意します。そんな映画についてここからは考察をいくつか紹介していきます。

考察①山田尚子監督流の焦点化

映画「リズと青い鳥」の考察の中には監督である山田尚子がよく用いる技法について言及しているものもありました。山田尚子監督作品の特徴として挙げられているのは登場キャラクターの焦点化です。大ヒットした映画「けいおん!」では、卒業旅行という部分にのみ焦点を当てそれ以外の部分は殆ど描かれていませんでした。映画「リズと青い鳥」でも、焦点化の技法が用いられていました。

考察②足のカット

映画「リズと青い鳥」の考察の中には、足に関するカットが挙げられていました。山田尚子監督は「動く足には心情が宿る」というコメントをしていて、映画「リズと青い鳥」でも印象的な足のカットが採用されていました。映画の冒頭では校舎に入ってくる足だけが映し出されます。このカットだけで希美を待っているみぞれの心情が手に取るように分かると視聴者の感想でも大好評のシーンでした。

印象的な足のシーンはこのシーンだけではありません。立っている時の足、演奏している時の足、様々なシーンで足のカットが使用されています。「リズと青い鳥」ではその足を見るだけで、二人の心情が分かるという仕組みになっていました。

考察③劇伴音楽

映画「リズと青い鳥」の考察の中には劇中の音楽に関するものもありました。作中では、現実の世界と童話の世界がクロスオーバーして描かれていきます。童話の部分の音楽を担当したのは「響け!ユーフォニアム」の音楽も担当している松田彬人でした。日常である現実世界の音楽を担当したのは牛尾憲輔です。二人の音楽の違いも映画「リズと青い鳥」の見どころの一つとなっているようでした。

リズと青い鳥に関する感想や評価は?

今回ネタバレ解説をしてきた映画「リズと青い鳥」に関する視聴者の感想や評価を紹介していきます。映画「リズと青い鳥」に関する感想や評価の中には、アニメだけどアニメ的ではなく繊細だったという感想がありました。刺さる人には刺さると述べられていますが、一方で「響け!ユーフォニアム」のような青春群像劇を期待している人には物足りないかもしれないという指摘もされていた感想でした。

「リズと青い鳥」に関する視聴者の感想や評価の中には、純粋青春ものとして楽しめたという感想もありました。また、こちらの感想ではアニメならではの感情表現に感動したということも述べられています。スピンオフ作品として製作された「リズと青い鳥」ですが、本編である「響け!ユーフォニアム」を見ていなくても単体で楽しめる映画として製作されたため、本編を見ていない視聴者も多くいたようでした。

映画「リズと青い鳥」に関する視聴者の感想や評価の中には、オーボエやフルートの音が綺麗で感動したというものがありました。映画の終盤ではオーボエを吹くみぞれの才能が演奏中に開花していきます。そんなみぞれの圧倒的な演奏に、圧倒されるように掠れていく希美のフルートの音が細かく表現されていました。さらに今回から初登登場となったみぞれの後輩剣崎がかわいいという指摘もされていました。

リズと青い鳥の原作まとめ

映画「リズと青い鳥」について今回はネタバレ紹介をしてきました。京都アニメーションが製作をし大人気となったアニメ「響け!ユーフォニアム」のスピンオフ作品であり、三年生となったみぞれと希美の関係について描かれている作品です。希美から旅立つことを決めたみぞれの姿に視聴者の感想も盛り上がっていました。そんな映画「リズと青い鳥」一度ご覧になってはいかがでしょうか。

関連するまとめ

人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ