【機動戦士ガンダムSEED】キラ・ヤマトの名言集!有名な早口長セリフも紹介

「機動戦士ガンダムSEED」の主人公・キラ・ヤマトの名言と言えば、担当声優の凄さが発揮された早口長セリフが名言として有名ですが、心に響くかっこいい名言も多数生み出しています。本文では、「機動戦士ガンダムSEED」のキラ・ヤマトの名言集から、早口長セリフがファンの目を引いたあの名言や、人々の心を突き動かした名言・名セリフ、キラの搭乗機体やアニメ声優などを、あらすじネタバレ紹介します。

【機動戦士ガンダムSEED】キラ・ヤマトの名言集!有名な早口長セリフも紹介のイメージ

目次

  1. キラ・ヤマトとは?
  2. キラ・ヤマトの名言集!早口長セリフも紹介
  3. キラ・ヤマトが嫌いと言われる理由やその後
  4. キラ・ヤマトの声優
  5. キラ・ヤマトの搭乗機体
  6. キラ・ヤマトの強さや種割れを考察
  7. キラ・ヤマトに関する感想や評価
  8. キラ・ヤマトの名言まとめ

キラ・ヤマトとは?

「ガンダムSEED」のキラ・ヤマトの名言や名セリフの紹介・イメージ画像

ガンダム主人公の人気キャラ・キラ・ヤマトと言えば、ストライクのOSを完成させる際の早口の長セリフの名言が有名ですが、他にも非戦を訴える名言も数多く見られ、キラの戦争への考えが垣間見えるでしょう。以下では、「機動戦士ガンダムSEED」から、キラ・ヤマトの名言集や早口長セリフの名言、早口の名言を生み出したアニメ声優等を紹介します。

ガンダムSEEDの作品情報

平成ガンダムの人気作「機動戦士ガンダムSEED」は、2002年10月~2003年9月にかけてTBS系列で放送されたガンダムシリーズであり、「SEED」の略称で親しまれています。新しい世代に向けた、新たなスタンダードとなりうるガンダムとして制作された「ガンダムSEED」は、遺伝子操作で生まれた人間と、そうではない人間による戦い・第1次連合・プラント大戦を描き、反戦のメッセージが込められた作風が高く評価されています。

ガンダムSEEDの概要

ガンダムシリーズ初となるデジタル制作となった「ガンダムSEED」は、アニメは勿論、ガンプラ等の関連グッズも初代ガンダム以来のヒットを記録し、2004年には、続編「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」が放送されました。また、地上波のデジタル放送への移行が実施された2011年からは、リメイク版「機動戦士ガンダムSEED HDリマスター」が制作され、ネット動画配信を経て、地上波・BSでの放送が行われました。

ガンダムSEEDのあらすじ

C.E.(コズミック・イラ)70年、地球連合がプラントに宣戦布告したことで始まった第1次連合・プラント大戦の開戦から11ヶ月後、中立国オーブのコロニーにて、連合軍のMSを巡ってザフトのクルーゼ隊との間で戦いが勃発します。偶然、現場にいたキラ・ヤマトは、連合軍の技術士官に促されるままストライクガンダムに乗り込み、友人たちの命を守るため、コロニーからの脱出を目指して戦場に出撃します。

キラ・ヤマトのプロフィール

「ガンダムSEED」の主人公であり、遺伝子操作された人類であり、かつ人工子宮によって誕生した唯一の例として「スーパーコーディ―ネイター」です。初登場時は、中立国オーブのコロニーにて、工学を専攻する学生であったものの、コーディネーターによって形成されたザフトからの襲撃を受け、その時に発揮したMSパイロットとしての才能を見込まれ、地球連合軍・アークエンジェルの搭乗員となります。

クルーゼ隊の襲撃に遭い、成り行きでストライクガンダムの操縦を担うことになったものの、パイロットとしての適性の高さや、未完成のOSを書き換えるなど技術面も評価され、搭乗機体「フリーダム」の異名で広く知られます。一方で、元民間人という経歴から、人の生死に対して敏感であり、特に仲間の命が危険だと知ると、動きが鈍くなってしまうなど、精神的な弱さや繊細さも見せています。

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キラ・ヤマトの名言集!早口長セリフも紹介

キラ・ヤマトの名言集の紹介・イメージ画像

以下では、早口の長セリフだけでない、「ガンダムSEED」のキラ・ヤマトの名言集や、担当声優の凄さが垣間見える早口長セリフの名言を紹介します。

キラ・ヤマトの名言①「キャリブレーション取りつつ…」

キラ・ヤマトの名言集の1つ目は、ザフトのクルーゼ隊の襲撃に対抗するべく、早口でリストアップしながらストライクのOSを書き換えてしまうキラの名言・名セリフです。ミゲル・アイマンのMSジンが攻撃を仕掛ける中、システムの知識に明るいキラは、MSジンとの戦闘と並行してOSにも取り掛かり、早口と合わせるようにタイピングを打ち始め、見事、危機的状況を脱することに成功します。

また、キラのこの名言は、文字起こしするととてつもなく長く、かつ舌が回りにくそうな専門用語が多くちりばめられており、かつ、この長セリフを早口で言い切ることはベテラン声優でも難しいでしょう。しかし、キラの声優・保志総一朗さんは、アフレコにて一発OKを出しています。長い・早口・専門用語多しという、難しいセリフを一回で言い切る声優・保志総一朗さんの凄さも感じられる名言でしょう。

キャリブレーション取りつつ、ゼロ・モーメント・ポイント及びCPGを再設定 チッ!なら擬似皮質の分子イオンに制御モジュールを直結! ニューラルリンゲージ・ネットワーク、再構築 えぇい!メタ運動関数!コリオリ偏差修正!運動ルーチン接続! システム、オンライン!ブーストラップ起動!

キラ・ヤマトの名言②「やめてよね。本気で喧嘩したら…」

キラ・ヤマトの名言集の2つ目は、砂漠のゲリラの野営地にて、キラ・フレアの関係を疑うサイに対して、自分の所へ逃げてきたフレアを庇うようにサイにきつい言葉を放ったキラの名言・名セリフです。フレアとサイは婚約関係にありましたが、ある晩、フレアがキラの部屋で過ごしていたことを知り、真相を確かめるべく、サイはフレアに迫ります。

一方のフレアは、サイとの婚約破棄をキラに告げており、サイに追いかけられていた状況を察したキラは、フレアを庇うことにしました。一部では、友人の婚約者を寝取ったなどと、あまり良い印象が持たれない名言やですが、キラのそっけない名言からは、彼のコーディネイターとしての苦悩や精神的な弱さが現れているでしょう。

やめてよね。本気でケンカしたら、サイが僕に敵うはずないだろ

キラ・ヤマトの名言③「でもカガリは、今泣いているんだ…」

キラ・ヤマトの名言集の3つ目は、地球連合軍の指揮の下、オーブ軍によるザフト軍艦ミネルバの撃墜が行われるも、カガリはオーブの理念に基づいてザフトの説得に乗り出し、自らの敵ではないと判断したミネルバを守ろうとします。しかし、地球連合軍が背後にいる手前、オーブ軍はミネルバへの攻撃の手を止めることができず、ムラサメ隊は軍人としての役目を胸に秘めて、ミネルバへ突撃していきました。

次々と味方が戦場に散っていくことに胸を痛めるカガリは涙を流し、アスランも、ザフト軍として戦わざるを得ない状況にあり、人知れず葛藤を抱えていました。そんな2人の救いとなったのがキラであり、カガリを一番理解している人物はアスランしか居ないと説得、同時にカガリが大切にする人々を傷つけることへの怒りが込めた名言でしょう。

でもカガリは、今泣いているんだ!こんなことになるのが嫌で、今泣いているんだぞ!何故君はそれが分からない!
なのにこの戦闘もこの犠牲も仕方がないことだって、全てオーブとカガリのせいだって、そう言って君は討つのか!今カガリが守ろうとしているものを!
なら僕は君を討つ!

キラ・ヤマトの名言④「これで僕はまた、ちゃんと戦える…」

キラ・ヤマトの名言集の4つ目は、「SEED DESTINY」にて、デュランダル議長の刺客に狙われたラクスの窮地を救い、大切な人を守るために戦い抜くことを誓うキラの名言・名セリフです。その後、キラはフリーダムの後継機として、ストライクフリーダムを譲渡されており、キラ・ラクスの信頼関係の深さも感じられる名言でしょう。

これで僕はまた、ちゃんと戦える。僕の戦いを。

キラ・ヤマトの名言⑤「でも僕たちはそれを知っている…」

キラ・ヤマトの名言集の5つ目は、ジュランダルとの一騎打ちの場面にて、人の在り方を能力で決定するデスティニープランを目指すジュランダルの考えに対して、人がシステムに支配される世界を否定するキラの名言・名セリフです。全てが決められた世界で生きるデスティニープランが現実化すれば、人間同士の争いもなくなり、文字通りの平和を謳歌することができます。

しかし、それは同時に未来に希望が持てなく事を意味し、例え、苦しい未来が待っていても、それを変えることができる可能性に賭けたい、キラの強い想いがあらわれた名言でしょう。

でも僕達はそれを知っている!分かっていけることも、変わっていけることも!

キラ・ヤマトの名言⑥「モビルスーツを動かせたって…」

キラ・ヤマトの名言集の6つ目は、自分がモビルスーツに乗る理由は、アークエンジェルに避難してきた民間人を守るためであり、ザフト軍と戦いたいわけではないと訴えるキラの名言・名セリフです。マリューに促される形でストライクガンダムの操縦を担ったキラでしたが、今、ストライクを乗りこなせるパイロットはキラしかおらず、アークエンジェルにとってもキラは欠かすことの出来ない戦力となっていました。

キラの能力はMSのパイロットとして最高でしたが、キラ自身は戦争に反対の意思を持っており、戦いに勝つためでなく、大切な人を守るために戦う道を選びました。キラの名言からは、MSを操縦できるという理由で戦争に駆り出されたことへの怒りや反発が感じられるでしょう。

モビルスーツを動かせたって……戦争が出来る訳じゃない……!

キラ・ヤマトの名言⑦「けどあの艦には…」

キラ・ヤマトの名言集の7つ目は、アスランと思わぬ再会を果たすも、ヘリオポリスの友人たちを助けるために戦わざるを得ない状況に追い込まれた、キラの苦悩の名言・名セリフです。コーディネイターでありながら、ナチュナル側(地球連合軍)についたキラに対し、アスランは驚きを隠せなかったものの、キラはあくまで自分は中立の立場にあると訴えます。

しかし、自分の意思ではないとはいえ、ナチュナル側として戦い、かつコーディネイターに対して攻撃を仕掛けてきたことは事実であり、キラの言い分は通用するはずがありませんでした。そして、アスランとの再会は、コーディネイター・ナチュナル間の対立や偏見を知るきっかけにもなり、キラを精神的に追い詰めていきました。

けどあの艦には仲間が...!友達が乗ってるんだッ!!!

キラ・ヤマトの名言⑦「気持ちだけで…」

キラ・ヤマトの名言集の8つ目は、レジスタンス・明けの砂漠の拠点だった街を焼いたアンドリューへの報復を行うカガリに対して、仲間の命を無駄にするような真似はやめろと怒りを顕わにするキラの名言・名セリフです。バクゥのMSに対して明けの砂漠はロケットランチャー等の武器で挑み、明らかに無謀な戦いと分っていながら、それでもカガリは報復を止めようとせず、結果、多くの犠牲者を出してしまいます。

その後、キラが駆けつけたことでバクゥ部隊を退けることができたものの、カガリとキラの間で口論が起きます。自分の正当性を主張するカガリに対し、キラは思わず平手打ちを繰り出し、カガリの考えの甘さを指摘すると共に、この名言を放ちました。

気持ちだけで、一体何が守れるって言うんだ!

キラ・ヤマトの名言⑨「昔、友達に…」

キラ・ヤマトの名言集の9つ目は、鳥型ペットロボ・トリィを通じて、アスランとの変わらない友情を示すキラの名言・名セリフです。トリィは、月面都市コペルニクスにいた頃、アスランからキラに渡された思い出の品であり、今は敵対同士となってしまい思うように話せなくなったものの、トリィが2人の友情を繋ぎ止めていたでしょう。

フェンス越しに渡されたトリィがキラ・アスランの友情を復活させたと思われた矢先、その後の戦闘で2人はお互いの友人の命を奪ってしまい、2人は憎みあう関係へとなってしまいます。

昔、友達に…大事な友達に貰った大事なものなんだ

キラ・ヤマトの名言⑩「キラ・ヤマト!…」

キラ・ヤマトの名言集の10つ目は、ザフトの戦艦ナスカ級の追撃に向け、アークエンジェルから初めて出撃する際に放ったキラの名言・名セリフです。元は民間人であるため、MSに乗って戦うことに抵抗を示していたキラでしたが、艦内には自分の友人も避難民として搭乗しており、彼らを守れるのは自分しかいないと、キラはストライクガンダムに乗る決意を固めます。

キラのこの名言は、ガンダムシリーズの初代主人公アムロ・レイを彷彿させ、誰もが一度は聞いたことのあるアムロの名言をオマージュしたようなセリフや、平成ファーストガンダムを意識した制作陣の想いが込められた名言でしょう。

キラ・ヤマト!ガンダム!行きます!

キラ・ヤマトの名言⑪「君に出来ないこと…」

キラ・ヤマトの名言集の11つ目は、イージス(アスラン)戦で行方不明となり、死亡したと思われていたキラの帰還に複雑な思いを抱くサイへかけたキラの名言・名セリフです。MIAに認定されたキラの帰還に、アークエンジェルは喜びに沸くも、フレイとの一件でぎくしゃくした関係にあったサイだけは素直に喜べず、そんな自分への嫌悪やキラへの劣等感から、キラへ辛く当たってしまいます。

そんなサイに対し、キラは自分が辛くても他人を気遣える人柄の良い性格は、サイにしかない長所だと言い、お互いのわだかまりを解消していきました。そして、キラのこの前向きなセリフは、サイが艦内で自分にしか出来ないことを見いだすきっかけにもなり、キラの精神的な成長が垣間見える温かい名言でしょう。

君に出来ないことを僕は出来るかもしれない。でも、僕に出来ないことを 、君は出来るんだ。

キラ・ヤマトの名言⑫「僕は……僕は…」

敵の命を奪うことに罪悪感を覚えるキラ・イメージ画像

キラ・ヤマトの名言集の12つ目は、アンドリュー・バルドフェルトとの戦いを制したものの、フレイを守るために無我夢中で戦った自分に対する戸惑いと嫌悪に苛まれるキラの名言・名セリフです。キラの名言や涙からは、自分の意思とは関係なく戦い、相手は敵とはいえ、人の命を奪ってしまった自身への失望が感じられるでしょう。

僕は……僕は……殺したくなんかないのにぃぃっ!

キラ・ヤマトの名言⑬「覚悟はある…」

キラ・ヤマトの名言集の13つ目は、デスティニープランを掲げるデュランダルの考えを否定し、その先に起こる新たな戦いへの決意と覚悟を決めたキラの名言・名セリフです。デュランダルの思想は、世界の平和や人類の未来にとっても理想的なものであり、世界から戦争をなくすための手段としては非常に有効な考えでしょう。

しかし、未来の可能性にかけるキラにとって、デュランダルの思想は受け入れがたいものであり、彼と対立することで新たな戦いの火種が生まれることを覚悟のうえで、キラは自分の意志を貫くために戦う道を選び、この名言が放たれました。

覚悟はある。僕は…戦う!

名言⑭「でも違う!…」

レイの心を突き動かしたキラの名言・イメージ画像

キラ・ヤマトの名言集の14つ目は、もう1人のクルーゼを演じることに囚われるレイ・ザ・バレルの心の鎖を解き放ったキラの感動の名言・名セリフです。ガンダムSEED DESTINYの最終決戦でのレイとの戦いは、2年前のある戦いを彷彿させるようなもので、その中でキラは、レイがデュランダルに囚われていることに気が付きます。

自分の命は主君であるデュランダルのものだと信じ、デュランダルに臨まれるままクルーゼになりきっていたレイでしたが、キラから1人の人間として認められたことが、レイの自我を目覚めさせるきっかけとなりました。最終回では、デュランダルを裏切ってキラの窮地を救っており、レイの運命を変えた名言としても知られています。

でも違う!命は何にだって一つだ!だからその命は君だ、彼じゃない!

キラ・ヤマトの名言⑮「だから明日が欲しいんだ…」

キラ・ヤマトの名言集の15つ目は、機動要塞メサイアを舞台に、デスティニープランを提唱するデュランダル議長の考えを否定し、どんなに苦しくても、希望の可能性を見いだせる明日を迎えたいと、自分の意志をぶつけるキラの熱い名言・名セリフです。争いの絶えない世界を変えるには、デスティニープランはもっとも有効な方法であり、キラもその計画の長所を認めていました。

しかし、全てを管理された世界は、明日に対しても希望が持てない無気力な光景が広がっていくことが想像されます。キラの名言からは、希望を失わないことこそが、未来を変えるきっかけになり、キラの名言はレイをはじめ多くの人々の心を突き動かします。

だから明日が欲しいんだ!どんなに苦しくても、変わらない世界は嫌なんだ

キラ・ヤマトの名言⑯「それでも…」

キラ・ヤマトの名言集の16つ目は、ラウ・ル・クルーゼが操るプロヴィデンスガンダムとの戦いを通じて、自身の想いを力に変えて、クルーゼのコックピットを指し貫いたキラの名言・名セリフです。クルーゼの言うことが真実であろうとも、それでも大切な世界を守るために戦う、キラ・ヤマトの代表的な名言です。

それでも…!守りたい世界があるんだ!!

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キラ・ヤマトが嫌いと言われる理由やその後

キラ・ヤマトが嫌いと言われる理由やその後を考察・イメージ画像

非戦がテーマであることから、メッセージ性に富んだ名言が数多く誕生した「ガンダムSEED」は、キラの精神的な成長はもちろん、敵の心を突き動かす力強い名言が魅力である一方、一部ではキラ・ヤマトに対するアンチコメントも絶えません。以下では、多数の名言を生み出したキラ・ヤマトが嫌いと言われる理由や、キラのその後についてネタバレ紹介します。

キラ・ヤマトが嫌いと言われる理由

2018年にNHKで行われた「発表!全ガンダム大投票・キャラクター部門」にて4位にランクインするなど、絶大な人気を誇るキラ・ヤマトでしたが、一部ではキラの性格を理由に、嫌いという声も見られます。キラ・ヤマトは、良く言えば恋多き主人公と言えるものの、悪く言えば女性関係にだらしないとも解釈でき、その中でも、サイと婚約関係にあるフレイ・アルスターと関係を持ったことは、賛否両論が飛び交いました。

キラとフレイの関係は、ガンダムSEED・第16話「インド洋の死闘」の回で描かれ、悲惨な過去のフラッシュバックが起き、その時に慰めてくれたフレイと関係を持ちました。この一件は間もなくサイに知られるも、キラは、自分とフレイは両想いであり、サイが彼女を追いかけまわしていると思い込み、サイを突き放すような態度を見せつけます。

その時に放ったサイへのセリフは、キラの名言でも取り上げましたが、捉え方によっては友達であるサイを見下しているようにも聞こえ、キラ・ヤマトが嫌いと言われる発端になったでしょう。しかし、キラ・フレアの関係は、コーディネイターに対する強い偏見や、彼らを戦わせることでコーディ―ネイターの根絶を目論むフレアの目論みとも考察され、この件に関してはキラ・サイのどちらも被害者だと言えるでしょう。

また、キラ・ヤマトが嫌いと言われる理由の中には、彼が敵の命を奪うことはせず、腕や足を負傷させることで相手の戦力を奪う行為も見られます。ファンの間では、不殺行為や不殺主義とも言われ、キラの精神的な弱さや、軍人としては優しすぎる性格が、そのような行為へ走らせてしまうと考えられます。

軍人として敵陣の命を奪う行為について思い悩む描写は、アムロ・レイを初めとする歴代主人公に見られる傾向がありましたが、キラのように相手の戦力を奪う程度に留めることはしませんでした。そのため、キラの不殺行為は、歴代シリーズを見てきたファンにとって違和感を覚えるものであり、戦いの最中で不安定になり、判断力が鈍ってきたキラの行動は、一部からは偽善的だとも批判されています。

キラ・ヤマトの白服の理由やその後

「機動戦士ガンダムSEED」の最終回ラストでは、主要キャラのその後が描かれ、主人公のキラ・ヤマトは、白服姿で登場しました。キラの白服は、ザフトの制服に似ており、恋人同士となったラクス・クラインを支えるために、ザフトに籍を移したと推測されています。また、サブトは、キラにとっては敵陣営にあたるものの、ザフトは正式な軍隊ではなく、義勇軍だったこともキラの移籍を可能にしたでしょう。

ザフト軍の制服は、階級ごとに色分けされており、緑服:士官学校の卒業成績が上位11位以降の者、または除籍後、軍に復帰した元赤服の兵士、赤:士官学校の卒業成績が上位10位以内の者、黒:白服の補佐官と定められています。一方、キラ・ヤマトに支給された白服は、戦艦クラスの指揮官に相当し、キラの軍人としての能力の高さが評価されたもの、または、キラをザフトの敵に回さないためなどと、考察されています。

また、機動戦士ガンダムSEEDは「 C.E.73 STARGAZER」とは別に、もう1つの劇場版作品の制作も検討されていました。その作品は残念ながら白紙になってしまいましたが、本編の流れを汲む作品という情報から、キラの白服の理由や、戦後の活躍が描かれる予定だったのではと推測されています。

キラの白服は、いまだ憶測の域を出ることはありませんが、明確な階級を設けていないザフト軍においては、最高級の地位を占める色にあたります。また、キラが白服となった経緯について、フリーダムのパイロットとしての戦果だけでなく、オーブの代表・カガリの実弟という血筋も重視されたとも言われています。

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キラ・ヤマトの声優

キラ・ヤマトの声優のイメージ画像

キラ・ヤマトと言えば、名言にもなった早口長セリフですが、セリフそのものよりも、それら名言を一息で言い切った声優・保志総一朗の凄さもうかがえるでしょう。以下では、早口長セリフの名言でファンを圧倒した声優・保志総一朗さんのプロフィール等を紹介します。

保志総一朗のプロフィール

キラ・ヤマトのアニメ声優・保志総一朗さんは、1972年生まれ、福島県出身の声優・歌手です。専門学校及び声優養成所を経て1994年に声優デビュー、2003年・2006年・2007年にはアニメ―ジュのアニメグランプリ声優部門にて3度のグランプリに選ばれています。

保志総一朗の主な出演作品や演じたキャラ

声優・保志総一朗さんの主な出演作品は、アニメ「中二病でも恋がしたい!」一色誠役、「マクロスF」ブレラ・スターン役、「ロスト・ユニバース」ケイン・ブルーリバー役、「ひぐらしのなく頃に」前原圭一役、「ACTORS -Songs Connection-」光司陽太役等です。

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キラ・ヤマトの搭乗機体

キラ・ヤマトの搭乗機体の紹介・イメージ画像

以下では、アニメだけでなく、ガンプラでも大ヒットを記録した、ガンダムSEEDのキラ・ヤマトの搭乗機体を紹介します。

搭乗機体①GAT-X105ストライクガンダム

地球連合軍が極秘に開発していたGAT-Xシリーズであり、「平成のファーストガンダム」を目指して誕生した機体です。GAT-Xシリーズは計5機が開発・製造され、ザフトに奪取されなかった唯一の機体が、ストライクガンダムです。戦場に応じてガンダムの装備を変えるストライカーパックシステムを搭載し、エール・ソード・ランチャー・マルチプルアサルト・ライトニングの5種類があります。

劇中では、ザフト襲撃時にマリュー・ラミアスに代わってキラが操縦を担い、OSを書き換えたことやキラのパイロット適性の高さを受け、キラの初代専用機として使用され、連合軍の主力機として活躍するも、アスランのイージスガンダムとの戦いで大破しました。

搭乗機体②ZGMF-X10Aフリーダムガンダム

ストライクの大破後に、キラの専用機となったMSで、GAT-Xシリーズとザフトの技術力を結集して開発されたザフトの核機動MSでもあります。1対多数での戦闘を想定して開発されたフリーダムの特徴は、火器を初めとする装備数の多さや威力の高さにあり、また防御面の性能の高さも相まって、最強のMSとも評されています。

一方で、MSの操縦には、フリーダムの複雑なシステムを使いこなせる技術力に加え、高度な空間認知能を備えていなければ、その性能を最大限に引き出せないと言われ、性能の高さと比例するように操縦技術の難易度も上がっています。「ガンダムSEED」では、ラクスからキラに譲渡された経緯を持ち、続編「ガンダムSEED DESTINY」でも、キラの専用機として活用されています。

搭乗機体③ZGMF-X20Aストライクフリーダムガンダム

「ガンダム SEED DESTINY」にて、キラ・ヤマトの3代目機体となったMSで、フリーダムの後継機として開発後、ラクスからキラに譲渡されました。当初は、フリーダムの量産機として開発されるも、ドラグーン・システムと新型高機動スラスターの開発に遅れが生じたことで一度は封印されたものの、クライン派によって機体は奪取され、キラの専用機として開発されました。

セカンドステージシリーズを初めとする最新技術が取り入れられたことから、ハイブリッドのMSとも評され、最新鋭機のデスティニーに匹敵する高性能に仕上がりました。また、非凡極まるパイロットの非凡な要求に答えるために生み出されだけに、操縦技術の難易度も非常に上がっており、ストライクフリーダムの性能を最大限に引き出せるパイロットは、キラ・ヤマトしかいないとされています。

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キラ・ヤマトの強さや種割れを考察

キラ・ヤマトの強さや種割れを考察・イメージ画像

ガンダムSEEDと言えば、メッセージ性の強いセリフや名言だけでなく、種割れと呼ばれる覚醒シーンも特徴で、ガンダムSEEDの欠かせない要素となっています。以下では、キラ・ヤマトの強さや、種割れという現象の正体について考察しました。

考察①キラ・ヤマトの強さと覚醒後

MSパイロットの強さと言えば、MSの操縦や戦闘技術面が重視されがちですが、キラ・ヤマトの場合は、MSパイロットとしての技術力の高さに加え、空間認知能力の高さ、機体の設計やシステムの知識の豊富さも彼の強み含まれます。それらの強みは、操縦が難しいと言われるMSの性能を最大限に引き出すことが可能となり、最強のパイロットとも評されています。

また、キラと言えば「種割れ」と呼ばれる覚醒現象も挙げられ、戦闘時の集中力が一定の超えることで、戦闘力をはじめあらゆる能力が上昇します。キラの覚醒は、味方が危機的状況に陥った際に見られ、敵の攻撃に対して的確に回避・防御し、ミサイルやビーム兵器にも迎撃を繰り出すなど、神業も披露しています。

考察②種割れという現象の正体

種割れという現象の正体を考察・イメージ画像

「ガンダムSEED」にて、キラの覚醒時に描かれる種割れの現象について、福田巳津央監督によると「火事場の馬鹿力の映像的表現」と説明され、何か能力が与えられることではないと言われています。また、「ガンダムSEED」にて、覚醒とは、優れた種への進化の要素を持ち、その事を運命づけられた因子を言われ、それらを英語表記に変換し、頭文字をつなげたのがタイトルの「SEED」となります。

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キラ・ヤマトに関する感想や評価

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以下では、「機動戦士ガンダムSEED」から、敵キャラの心も突き動かす名言・名セリフを生み出した、キラ・ヤマトに関する感想や評価を紹介します。

感想1:早口長セリフの名言が印象的

ガンダム主人公屈指のカッコよさを誇るキラ・ヤマトと言えば、ストライクのOS書き換え時の早口セリフ・名言が有名であり、難しそうなセリフやそれらを早口で言い切ってしまうアニメ声優の凄さが注目されています。また、キラの早口長セリフのシーンは、ガンダムSEEDの印象的な場面にも挙げられており、声優・保志総一朗さんの実力の高さもうかがえる名言としても親しまれています。

感想2:アムロを彷彿させる雰囲気

平成のファーストガンダムを意識して作られた「ガンダムSEED」は、第1作「機動戦士ガンダム」を彷彿させる内容であり、主人公・キラ・ヤマトがアムロに似ているとの感想や評価が寄せられました。名言集でも取り上げたアムロの名言のオマージュや、戦うことに対する苦悩など、アムロを意識したようなキャラ設定であり、キラの中にアムロを思わせる要素がある点が面白いとも言われています。

感想3:SEEDシリーズの主人公と言えばキラ・ヤマト

本編終了後も続編が制作されるなど、ガンダムシリーズで絶大な人気を誇った「ガンダムSEED」ですが、やはりSEEDシリーズの主人公はキラ・ヤマトであり、続編「SEED DESTINY」の主人公もシン・アスカではなく、キラだと勘違いしたとの感想も見られます。キラ・ヤマトは、一部ではアンチコメントも多いですが、SEEDシリーズの主人公として高い認知度を誇り、人気を集めています。

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キラ・ヤマトの名言まとめ

キラ・ヤマトの名言まとめ・イメージ画像

キラ・ヤマトの名言集や、担当声優の凄技が話題を呼んだ早口長セリフの名言、キラの搭乗機体やその後、キラ・ヤマトのアニメ声優などを、あらすじネタバレ紹介しました。非戦をテーマにした「ガンダムSEED」では、反戦を訴えるメッセージ性に富んだ名言・名セリフが多く生まれ、戦うことに苦悩しながらも、大切な人を守るために戦うことを選んだキラ・ヤマトのセリフも、心に響く名言として親しまれています。

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