進撃の巨人のユミルはなぜクリスタを守る？二人の関係・正体を考察

進撃の巨人は諌山創さんが2009年より別冊少年マガジンで連載している、巨人と人間の戦いを描いた漫画です。進撃の巨人は2018年1月時点で累計7100万部を超える大人気漫画です。その進撃の巨人にはユミルとクリスタという仲の良い女性キャラクターが登場します。

ユミルとクリスタは見た目も性格も対照的ですが、深い信頼関係で繋がっています。またクリスタとユミルは過去の人生の境遇に共通点があり、正体を隠し持っていることも似ています。ユミルとクリスタが描かれたイラスト画像も多く存在し、たいがいクリスタは天使のようにかわいい画像で描かれます。

今回は進撃の巨人に登場するユミルとクリスタの関係、ユミルがクリスタを守る理由、ユミルやクリスタの正体、二人の画像についても徹底考察していきます。

進撃の巨人に登場するユミルとクリスタとは相反する特徴を持ちながらも仲が良い、信頼で結ばれた女性キャラクターを指します。サシャを平気でパシリとして扱う傲慢なユミル。優しくか弱く、周囲から女神と称されているクリスタ。両者の性格は真反対ですが、何かあればいつも一緒にいる仲良しコンビがユミルとクリスタです。ユミルはクリスタに対して「結婚しよう」と提案するほどクリスタの事を大切に思っています。

またユミルとクリスタは共通点が多いことが挙げられます。ユミルとクリスタは正体を隠しもっており、過去に辛い人生を生きてきた点で似ているのです。しかし二人はお互いの正体を知っても決して切れない深い絆で繋がれています。

進撃の巨人のユミルとクリスタの関係は女性同士なのに結婚しているようにも恋人同士のようにも見えます。実際に二人の名前で検索をすると仲が良さそうにしている画像がたくさん出てきます。ユミルとクリスタの間にはお互いを支え合う関係性があります。

例えばユミルはキツイ性格の女性ですが、クリスタの事をいつも考えています。進撃の巨人に登場する調査兵団は命をかけた危険な仕事ですが、クリスタはユミルの近くにいたいために、調査兵団に入る程です。

クリスタは正体を隠し持つキャラクターでもありますが、クリスタの正体を含めて受け止められる懐の深さをユミルは持っています。つまりユミルにとってクリスタは自らの命よりも貴重な存在なのです。ユミルは物事に投げやりな性質がありますが、クリスタのことになると途端にやる気を出します。

クリスタは犠牲的精神が強いので、自分の意に反した生き方をしてしまうことがあります。そんなクリスタにユミルが望むことは「自分の本音に素直になり胸を張って生きてほしい」という事でした。一方クリスタもユミルに対して深い想いを持っており、いつも一緒にいることを望んでいます。

クリスタはユミルの言葉、生き方から多くの影響を受けており、エレンやユミルがピンチの時に救ってくれたりもしました。これらの事からユミルとクリスタの関係は、単なる友人や戦友を越えた、深い親愛の情で結ばれていると言えます。

進撃の巨人でクリスタとの関係が深いユミルとはどんな性格をしているのでしょうか？ユミルは進撃の巨人に登場したころ、素性が分からずファンからは「そばかす」とあだ名されていました。ユミルの性格は外見に現れているように、ぶっきらぼうでずる賢いところがあります。

ユミルは男に上から目線でしゃべったり、とげとげしい言葉を使うので、コニーに「クソ女」と呼ばれることもありました。ユミルは進撃の巨人第15話でサシャにつけこんで利用する腹黒さを示しました。周りとの協調性を考えないユミルの行動の基準となるのがクリスタです。性悪な一面を持つユミルですがクリスタに対する想いは人一倍強く、クリスタのためなら命をはる程の行動力を持っています。

ユミルがクリスタに対して特別に接するのは、ユミルとクリスタの過去が似ていて、共感できるからという理由があります。ユミルとクリスタの画像では仲良く恋人みたいに一緒に描かれている画像もあるほど、分かり合えている間柄です。ここではユミルがクリスタを守るに至った関係の背後にある「ユミルの過去」や「ユミルの性格の由来」について解説していきます。

進撃の巨人でユミルが辛らつな性格になってしまったのには訳があります。ユミルはつらい人生を歩んできたが故に性格がふてぶてしくなり、悪どい要素を持つに至りました。ユミルは長いこと自分に対してウソをついた人生を生きてきました。そして2度目の生を与えられた時にユミルはこんな決意をしました。「新しい人生ではとことん正直に、自分らしく生きる」という事をユミルは考えたのです。

進撃の巨人に登場するユミルはマーレの大陸にすむエルディア人の孤児として育ちました。そしてユミルはパラディ島に送り込まれると60年間もの間、無垢の巨人として放浪してたのです。無垢の巨人ユミルの大きさは約5mほどしかありません。

しかし体が小さいぶん無垢の巨人ユミルは動きが早く、鋭い爪と顎で敵を引き裂きます。60ｍに及ぶベルトルトの巨人と比べても無垢の巨人のユミルは小さいサイズの巨人です。ユミルは無垢の巨人の力を使ってウトガルド城決戦では、仲間を救うという功績を残しています。

ある時ユミルはマーレからやってきた4人の人間に出会います。4人の人間の一人に顎の巨人の力を持つマルセルがおり、無垢の巨人ユミルは彼を食べてしまいます。顎の巨人マルセルを食べたことにより無垢の巨人だったユミルは人間に戻る事が出来ました。進撃の巨人のユミルはマルセルを食べたことにより新しい命を手にしたのです。

進撃の巨人にはユミルの民という言葉が出てきます。ユミルの民とはイルゼの手帳に載った言葉で、調査兵団が壁の外にあった遺骸の近くで手帳は発見されました。遺骸はイルゼの手帳を書いたイルゼという女性でした。

イルゼはある時6mほどの大きさの巨人と出会います。巨人はイルゼの前にひれ伏すと、イルゼに対して「ユミル様、よくぞ」という事をしゃべったのち、苦しみだしてイルゼを食べてしまったのです。

このことから以下2点の事実が分かります。1.巨人の中にはしゃべる事の出来る巨人もいる。2.イルゼは黒髪の女性であり、顔にはそばかすがある。そばかすと黒髪、女性と言えばユミルに当てはまります。このためユミルの民は「黒髪で顔にはそばかすがある女性」という可能性が考えられるのです。

いつも一緒にいることの多いユミルとクリスタですが進撃の巨人でユミルとクリスタが出会ったのはいつなのでしょうか？実はユミルとクリスタが出会ったのは調査兵団で出会う以前のことです。無垢の巨人から人間に戻ったユミルは壁に空いた穴から壁内に侵入し、孤児として教会で暮らすようになりました。

進撃の巨人で孤児として生活していたユミルは壁の秘密に関わりのあるクリスタを知り、クリスタと共に調査兵団に入団します。ユミルとクリスタは人生遍歴が似ていたことから共感を持つようになります。

調査兵団の訓練が終了した時ユミルは欄外なのにクリスタは10番の席次で、憲兵団に入る事が許されていました。クリスタ以上に能力のあるユミルが10番以内に入っていない事を不審に感じたクリスタ。ユミルが10番以内の座をクリスタに譲ってくれたのではないかと考えました。

進撃の巨人でクリスタは2度、ユミルのために命をかけて戦いました。調査兵団104期は無装備の状態で巨人に攻められたことがあります。上官たちまでもが巨人の餌食となった時、クリスタは自らも戦って死にたいと告げました。

クリスタは絶望して死を意識しますが、ユミルはクリスタを守るため無垢の巨人に変身し命をかけて敵の巨人と戦いました。数の点で不利な状況にもかかわらずクリスタを守るために戦うユミルを見て、クリスタは胸を打たれました。クリスタはどんな時でも自分を守ってくれるユミルに対して信頼の念を改めて感じたのです。

ベルトルトに捕まってしまったユミルは、故郷に連れていかれるとクリスタと会えなくなってしまうので、何とか逃げ出す方法を考えていました。壁内の世界にはこの先未来はないと考えていたユミルはクリスタが壁の中から出てほしいと考えていたのです。

ユミルを追ってきたクリスタに対して、故郷に行くように指示するクリスタ。しかしクリスタは納得しないので、嘘をついてでもユミルはクリスタを説得します。クリスタに対して「自分の命を助けるために同行してほしい」とユミルは言ったのです。このようにクリスタとユミルの関係はお互いを支え合う深い関係で結ばれています。

進撃の巨人で雪山にて訓練中、クリスタは凍死寸前の兵士に同情して見捨てることが出来なくなったことがあります。心の優しいクリスタは仲間を見殺しにする事が出来ず、自分もそこに居座ろうと考えたのでしょう。このままでは自分達も死んでしまうからとユミルはクリスタを説得しました。

クリスタが心の深いところで自殺を望んでいると受け取ったユミルは、クリスタの不幸な過去の事を知っていると告げました。ユミルは始めからクリスタの過去を知っており、そんなクリスタと出会いたいがために調査兵団の訓練兵になったことを告白します。

ユミルが執拗にクリスタを守り、深い関係でつながる理由は、クリスタと人生の境遇が似ていることが原因だったのです。ここでも一歩間違えば自殺しかねなかったクリスタをユミルは守る事が出来ました。

ユミルはクリスタが名前を変えたことや、自分を死に追いやろうとしていることに対して注意しました。またユミルは正体である無垢の巨人になり、死にかけていた二人の兵士をこっそり安全地帯に連れていきました。クリスタはユミルがどうやって兵士を助けたのかが不思議で質問をします。

しかしユミルは自分の正体をあえて言わず、いつか答えを教えた時はクリスタが本当の名前を名乗り、胸を張って生きるように忠告しました。

クリスタが自分らしさを出さず、周りに流されてしまう事が許せないユミル。その理由はユミル自身が過去、クリスタと同じように自分らしさを出せず苦しい体験をしてきたからでした。ユミルはクリスタの性格が昔の自分を観ているようで許せなかったのでしょう。

ユミルはクリスタを守るため正体である無垢の巨人になって戦いましたが、ついに倒れてしまいました。そんな時に調査兵団の仲間がやってきましたが、すでにユミルは瀕死の状態です。クリスタは自分を守るために戦ったクリスタに対して感動し、ついにクリスタの本当の名前を明かしました。

クリスタの本当の名前を聞けたユミルはこれまでにない幸せそうな微笑みを浮かべました。ユミルの最大の望みはクリスタが本当に自分らしく生きてくれることです。クリスタが偽りの名前ではなく、本当の名前を言って自らの人生を歩む決意を示してくれたことがユミルは嬉しかったのです。

状況はエルヴィン団長とアルミンによってエレンが奪還されてしまいます。このためライナーは巨人を投げて攻撃しました。コニーによって救われたクリスタはユミルを助けに行こうとします。

しかしエレンが座標の力を手にしたことにより、戦況は一変します。調査兵団が退散をするとき、ユミルはクリスタに別れを言います。そしてユミルはクリスタを残してライナー達と行ってしまいました。

進撃の巨人でユミルと親愛な関係にあるクリスタの特徴を解説していきます。クリスタは身長145cm、42㎏と小柄で、美しい金髪と青い目が特徴の女性です。訓練兵104期の中では男子から絶大な人気があるのがクリスタです。進撃の巨人においてアルミン・アルレルトもかわいさで有名ですが、クリスタはそれに匹敵します。

またユミルとの関係が深いクリスタは、動物とも親しくなれる心の優しい女性です。クリスタはジャン・キルシュタインの馬が行方不明になった時、馬を連れ戻せるほど動物と関係を築くのが上手な女性なのです。

クリスタはユミルにさえ中々明かさなかった本当の名前があります。クリスタの本当の名前は「ヒストリア・レイス」でした。クリスタの正体はかつて壁の内部を仕切っていた王家「レイス」の末裔だったのです。

クリスタの父はレイス家の血筋を継ぐレイス卿といいます。レイス卿は妻の他に妾がおり、妾との間にできたのがクリスタでした。妾の子供という運命を背負うクリスタは、ユミルのように過酷な過去を持った女性でした。

ユミルと同じく不遇な過去を持つクリスタは、幼いころ母からむごい仕打ちを受けていました、クリスタの母は話もせず、クリスタが近寄れば張り倒すような人でした。クリスタは母親から「生まなければよかった」と宣告されて深く傷つきました。

クリスタの母は夫の手下に殺され、クリスタまでが殺されそうになります。しかし父のレイス卿がヒストリアに条件を出しました。今後クリスタ・レンズという名前で生活していけば、命は助けてくれると言ったのです。こうしてヒストリアはクリスタとして人生を送る事になったのす。

母からつらく当たられ、父からは偽名を課せられたクリスタは仕方なく訓練兵団に入団する事にしました。天使のように純粋な心を持つヒストリアは、つらい過去を胸に秘めながらクリスタというキャラクターを演じていたのです。そんなクリスタの過去に共感し慕ってくれたのがユミルでした。ユミルはクリスタの苦しみを自分のことにように感じ、共感したことから二人には特別な関係が生まれました。

進撃の巨人においてクリスタとユミルはいつも一緒にいるため同じ画像で描かれることが多いです。インターネット上にはクリスタとユミルの中の良さそうな姿が描かれた画像が沢山発見されます。ユミルとクリスタの仲の良さから二人合わせて「ユミクリ」と呼ばれることもあり、ユミクリ画像も多数存在します。

進撃の巨人の中でクリスタはトップクラスに可愛いキャラなので、様々な場所で描かれたクリスタの画像が存在します。例えば青空の中でウエディングドレスを着るクリスタの画像、幻想的な夕暮れの景色の中を歩く画像などがあります。クリスタとユミルはお互い支え合いながら生きる関係性なので、やっぱり二人一緒の画像で描かれるのが似合っているでしょう。

いかがでしたでしょうか？進撃の巨人でクリスタとユミルは二人で一人とも言える親密な関係のキャラクターです。両者は過去に辛い人生を生きたという共通点があり、それがゆえに分かり合える関係でした。ユミルはクリスタを守るためなら命を懸けても戦ってくれる情を持っています。ユミルとクリスタの関係は、幸せそうに描かれる二人の画像が象徴しています。ユミルとクリスタの関係を知る事でより進撃の巨人が楽しめるはずです。