ライナーとベルトルトの目的はなに?二人の故郷・伏線も考察【進撃の巨人】

ライナー、ベルトルト、アニの3人ですが、アニメでは正体が判明し、原作コミックにおいては彼らの故郷や目的について描かれています。今回はライナー、ベルトルト、アニを中心としたキャラクター紹介や故郷、まだ明かされていない伏線についての紹介です。

ライナーとベルトルトの目的はなに?二人の故郷・伏線も考察【進撃の巨人】のイメージ

目次

  1. ライナーたち故郷組の3人とは
  2. 進撃の巨人:ライナー・ベルトルト・アニの紹介
  3. 進撃の巨人:ライナー・ベルトルト・アニの目的とは?
  4. 進撃の巨人:ウォール・マリア最終奪還作戦
  5. 進撃の巨人:ベルトルトの最期
  6. 進撃の巨人:ライナーとベルトルトの故郷とは?
  7. 進撃の巨人:ライナーの精神状態
  8. 進撃の巨人:その後のライナーの話は?
  9. 進撃の巨人:残されている謎
  10. 今後のライナーの行方は?

ライナーたち故郷組の3人とは

訓練兵団の実力者ライナー・ベルトルト・アニ

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進撃の巨人に登場するライナー、ベルトルト、アニは、所属していた第104期訓練兵団の中でも上位の成績で卒業しました。実力者揃いの3人ですが、その正体は知性を持つ巨人でした。まずはライナー、ベルトルト、アニの順にプロフィールを紹介します。

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進撃の巨人:ライナー・ベルトルト・アニの紹介

ライナー・ブラウン

進撃の巨人のライナーは第104期訓練兵団の中でも、ミカサに次ぐ実力者です。仲間からの信頼も厚く、リーダー的存在と言えます。ベルトルトと同郷で、故郷に絶対帰る、という強い目的を持っています。立体機動装置をうまく扱えないエレンにアドバイスしたり、ウトガルド城跡では体を張ってコニーを守ったり、ライナーは常に仲間を気遣っていました。

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ライナーはクリスタに対して行為を寄せている様子が描かれていますが、ユミルからは「女に興味があるようには見えない」と言われています。非常に印象的なシーンで、ライナーと言えばここを思い出す人も多いのではないでしょうか。

ライナーが正体を明かす際に「こんな奴らがいるなんて知らずにいれば、こんな半端なクソ野郎にならずに済んだのに」と仲間への思いと本来の目的との間で苦悩するセリフも出てきます。後のライナーたちの故郷を語るための伏線になっています。

ライナーの正体は

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ライナーの正体はウォール・マリアの内門を破壊した鎧の巨人でした。巨人化してもライナーの面影が残っています。硬質化に特化した体は超硬質スチール製の刃を弾くほどで、弱点であるうなじ部分に傷付ける事すらできません。また、ライナー自身の格闘能力も反映されているので、非常に高い戦闘能力を有しています。

ベルトルト・フーバー

進撃の巨人のベルトルトはライナーと同じ故郷で、訓練兵団を3番目の成績で卒業しました。教官からは「高い潜在性を感じさせるが、積極性に欠ける」と評価されていました。また、ユミルからは「ベルトルさん」と呼ばれています。また寝相の悪さはもはや芸術的で、同期の間ではベルトルトの生み出す作品を楽しみにして、その日の天気を占っていました。

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ライナーとベルトルトはよく行動を共にしており、ウトガルド城跡ではピンチのライナーに対して真っ先に助けに駆けつけ巨人を撃退しました。ライナー同様、故郷に帰りたい、という強い思いが随所に表れています。またベルトルトはアニに対しての恋心を抱いていますがなかなか振り向いてもらえていないようです。

ベルトルトの正体は

ベルトルトの正体は、超大型巨人でした。ウォール・マリアとウォール・ローゼを破壊しました。50メートルの壁を超えるほどの巨体で、動きは緩慢ですが体から超高温の蒸気を噴出させる事ができます。巨人化したベルトルトは、まさに破壊の神と言えます。

アニ・レオンハート

進撃の巨人のアニもベルトルトたちと同郷ですが、最初は明かされていませんでした。父親から対人格闘術を教わっており、特に蹴り技が得意です。エレンどころかライナーでさえ軽々と宙を舞いました。寡黙でいつも冷静です。立体機動においても「斬撃の進入角度に非の打ち所がない」と教官に評価されていました。

アニの正体は

憲兵団に入って一時は姿を消しましたが、その正体は女型の巨人でした。第57回壁外調査の際に現れ、その力を発揮しました。高い機動力と持続力に硬質化能力を持ち、巨人を呼び寄せる事もできます。彼女の格闘技術も持ち合わせているので、非常に強力な巨人です。現在は硬質化した水晶体の中に閉じこもったまま捕獲されて、ベルトルトたちとは離れ離れになっています。

故郷の戦士

進撃の巨人のライナーとベルトルトとアニの3人は巨人能力を持った戦士です。3人の正体が発覚した時は衝撃的でしたが、序盤から伏線はあり、第2巻の時点で描かれていました。正体が分かってから読み返すと、ライナーのセリフの意味が分かります。

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何も知らなかったエレンとは違い、3人とも巨人能力を使いこなしており、目的を持って行動しているようです。では、ライナーとベルトルトとアニの目的とはなんでしょう。

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進撃の巨人:ライナー・ベルトルト・アニの目的とは?

目的は「始祖奪還」

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「始祖の巨人」の力を故郷に持ち帰る事、それがライナーたちの目的でした。「座標」と呼んでいた力です。その手段として壁の中の人類を全滅させようとしましたが、獣の巨人を目にしてから、少し事情が変わります。ライナーとベルトルトは自ら正体を明かして、エレンに協力するように求めます。

ライナーとベルトルトの故郷への帰還

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この時点でライナーとベルトルトは調査兵団に疑われていました。アニの身辺調査の結果、同郷の2人として名前が上がっています。説得は失敗し、2人はエレンとユミルを無理矢理奪っていきます。

連れ去る間、同期の仲間たちからの言葉にベルトルトは、好きでこんな事したいわけじゃない、と本音を爆発させます。その時ベルトルトは「誰か僕らを見つけてくれ」と意味深な言葉を漏らしています。ベルトルト自身、兵士を演じている自分と本来の目的の間でずっと葛藤し続けていたようです。

同郷の仲間である事を利用したアルミンの作戦で「アニが拷問されている」とベルトルトは聞かされます。アニに片思いしているベルトルトには非常に効果的で「悪魔の末裔が!」と激昂しますが、その隙をエルヴィン団長に突かれてエレンの救出に成功します。

調査兵団の側も多くの犠牲を払いながらもエレンは連れ戻しますが、ユミルはライナーとベルトルトについていく形となりました。またエレンが座標の力を発揮した事で、探していた物の在処が分かりました。

その後のライナーとベルトルト

壁の中ではフリッツ王を打倒すべく戦っていた時のライナーとベルトルトは、獣の巨人と合流していました。ウォール・マリアで調査兵団を待ち構えます。

獣の巨人の正体はジークと言い、ライナーとベルトルトの上官である戦士長でした。立場も実力もライナーより勝り、アニの救出を進言したようですが実力により却下され、本来の目的である座標の力の奪取を優先します。ライナーとベルトルトはもう一度調査兵団と戦う事になりました。

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進撃の巨人:ウォール・マリア最終奪還作戦

ライナーとベルトルトは再度戦いに

ユミルを連れてきたライナーとベルトルトですが、故郷に帰る事はできませんでした。ウォール・マリアを奪還しに来た調査兵団との決戦に挑みます。ライナーとベルトルト、獣の巨人と車力の巨人も加えて戦います。

鎧の巨人のライナーには刃は歯が立ちませんが、調査兵団側の新兵器「雷槍」が登場します。扱いが難しいようですが、王政を打倒した際に中央憲兵団が隠していた新技術を用いたこの武器は、ライナーの硬質化した巨人の体を破壊します。

進撃の巨人:ベルトルトの最期

ベルトルトVS調査兵団

ベルトルトを空中に投げ、巨人化した際に巨大爆炎を引き起こし、調査兵団を吹き飛ばそうとしました。ベルトルトが巨人化直前に見たのは、ライナーが雷槍によって行動不能に陥っており、うなじから人間の体が露出している姿でした。ベルトルトは躊躇う事なくライナーの元へと近付きます。ライナーの無事を確認するとベルトルトは巨人化し、シガンシナ区を火の海へと変えていきます。

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エレンとアルミンは超高温の蒸気を噴出するベルトルトに苦戦を強いられます。しかし、アルミンの決死の作戦により、ベルトルトは敗れます。この戦闘によってベルトルトは両手足を失った状態で捕らえられ、巨人の食われて死亡してしまいます。ベルトルトは最後に敵であるエレンたちに助けを求めますが助けてくれないと悟ります。

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最期はライナーとアニの名前を叫びます。以後、ベルトルトが持っていた超大型巨人の力はアルミンへと引き継がれ、戦いに敗れたライナーたちは故郷へと帰ります。

進撃の巨人:ライナーとベルトルトの故郷とは?

ライナーとベルトルトの故郷はどんな所でしょうか。21巻からの「地下室の本」の内容と、23巻から始まった「マーレ編」によって徐々に明らかになってきました。

ライナーたちの故郷「マーレ」

壁の外の海の向こうにあるのが、大国マーレ。ここがライナー、ベルトルト、アニの故郷です。周辺国と戦争を繰り返し、巨人を兵器として扱う国家です。マーレでは巨人化できる人種を「エルディア人」と呼び、収容区で管理されています。ライナーとベルトルトとアニもエルディア人収容区出身です。

彼らは巨人との戦闘がありませんので、立体機動装置を知りません。塹壕を掘り、巨人部隊を空中投下して砦を制圧するなど、壁の中とはまた違った科学の発展と戦い方をしています。伏線として獣の巨人が立体機動装置を知らなかったのは、そういった背景があります。

1820年前にエルディア人の始祖「ユミル・フリッツ」が巨人の力を手に入れ、ユミルの死後「九つの巨人」に魂を分け、エルディア帝国を築きます。エルディアは一度は古代の大国マーレを滅ぼして大陸を支配します。

かつての大国マーレは、内部工作を挑む事で起こった内戦によってエルディア帝国を弱体化させると、九つの巨人のうち七つを従え「巨人大戦」に勝利します。王は残されたパラディ島に三重の壁を築き、国民と共に逃げ込みましたが全てではなく、大陸に残されたエルディア人もいました。残されたエルディア人はパラディ島の人々を「悪魔」と呼んでいます。ベルトルトが悪魔の末裔と呼んでいたのが伏線となっています。

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マーレ人はエルディア人から少年少女を募り、「マーレの戦士」として訓練しています。巨人の力を使えるエルディア人に能力を継承させて戦力とし、始祖の巨人を奪還するのが目的です。マーレの戦士として選ばれたのが、ライナー、ベルトルト、アニ、マルセルの4人で、彼らによって作戦は実行されます。

ベルトルトが壁を破壊し冒頭の場面へ

しかしライナーたちが壁の中にたどり着く途中、マルセルが巨人の犠牲になってしまいます。初めて巨人に遭遇し、ライナーもベルトルトも逃げるのが精一杯でした。ちなみに、この時マルセルを食った事で人間に戻ったのがユミルです。マルセルを失ったライナーとベルトルトとアニは、作戦実行が不可能として本国へ帰ろうとします。

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しかし、帰れば巨人の力を奪われ他の巨人に食われてしまう、と恐れた3人は作戦を強行します。女型の力で巨人を呼び、近付いた外壁でベルトルトが巨人化し、ウォール・マリアの破壊される冒頭のシーンに繋がります。超大型巨人のベルトルトが子供の時のエレンたちを見下ろしています。そしてライナーが内壁を破壊しました。

進撃の巨人:ライナーの精神状態

ライナーの精神

ライナーはたびたび精神状態が不安定で混乱しているような描写があります。これは話を聞かれてしまった同期のマルコ・ボットを口封じのために死なせた時に現れました。これにはベルトルトとアニも加担しました。序盤で死んでしまったマルコがコミックスの登場人物の欄に載り続けていたのは、そういう伏線だったようです。

ライナーがリーダー的存在になったのはマルセルの影響があり、彼自身も認めています。マルセルが死んでしまった事に責任を感じて彼の代わりになろうとしました。それが故郷に帰る唯一の手段と信じて行動していました。以後、ライナーがベルトルトとアニを引っ張っていきます。

ベルトルトが言う戦士とは

ライナーとベルトルトは度々「戦士」という言葉を使っています。ベルトルトが戦士という言葉を口にした途端ライナーの様子が変わるという描写もありました。作中でもベルトルトたちは「戦士」と「兵士」を使い分けています。戦士はマーレの任務を遂行する際の言葉で、兵士は壁内で巨人と戦う立場の事を表現しています。

ライナーの中には戦士と兵士の精神が分裂したような状態で存在し、ベルトルトが「戦士」と口にする事で切り替えていました。ライナーもベルトルトも壁内の人々は悪魔だと教えられてきました。しかし実際には違っていました。個性的で楽しい人々ばかりで、そこに悪魔の姿はありません。そんな彼らを壁を破壊する事で殺してしまった事と、兵士を演じて仲間を騙している事に、ライナーとベルトルトは苦悩していきます。

進撃の巨人:その後のライナーの話は?

4年後のライナー

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ライナーはマーレへと帰り、戦士隊副長となっています。作中では4年が経過しています。一時は鎧の巨人の力を剥奪寸前のライナーでしたが、命を賭した数々の戦果によりマーレへの忠誠心を示してきました。現在のライナーは収容区の人々にも慕われているようですが、精神的には不安定な状態で、自殺を図ろうとしています。そして1年以内にパラディ島を征服する作戦が始まろうとしています。

マーレは周辺国の対巨人兵器の発達してきた事に危機感を覚えます。地上では無類の強さを誇るマーレですが海軍は他国の劣り、敵国の艦砲射撃は、鎧の巨人のライナーの体を破壊するほどの威力を持っています。このまま航空機が発展して戦場が空へと移ると、地上を歩く巨人には手が出せません。マーレの戦力が整うまでの間の戦力増強として始祖の巨人の力が必要です。

ライナーは残り2年

彼らには時間がありません。巨人の力を継承した者は13年しか生きる事ができないのです。ライナーの任期はあと2年、ジークは1年足らずである事が明らかになりました。ライナーが持つ鎧の巨人の継承者を争う少年少女たちのストーリーも描かれています。ライナーがパラディ島での思い出を話すシーンもあります。その日々は「地獄だった」と言っていますが、ライナーにとっては決して忘れる事のできない体験だったのでしょう。

鎧の巨人の後継者候補として、ライナーの従姉妹のガビと、ガビに思いを寄せるファルコの2人が登場しています。血縁者に巨人の力を継承させると、記憶も受け継ぎやすいそうです。ライナーは島での記憶を知られないように、ガビではなくファルコに継承させようとしているのかもしれません。

祭りの夜、ライナーはファルコに連れられてある場所へ行かれます。24巻最後のページで、ライナーは負傷兵としてマーレに潜入していたエレンと4年ぶりに再会します。

進撃の巨人:残されている謎

かなりの部分が明らかになってきましたが、まだ分からない所や伏線と思われる部分があります。ここではライナーとマーレに関連した2つの伏線について取り上げます。

瓶の中身

1つ目の伏線は、ロッド・レイスが持っていた鞄の中の小瓶です。「ヨロイ ブラウン」と書かれています。これを飲んだエレンは、その後硬質化の能力を得ています。

マーレの科学力の産物でしょうか?ロッド・レイスが持っていた事も気になります。ブラウンとはライナーの事でしょうか?だとしたらこの人間の脊髄液由来の瓶の中身は、いつ作られたのでしょう?ベルトルトや他の巨人能力も同様に存在しているのでしょうか?この伏線がどう今後に影響してくるのか、気になる所です。

座標の力の謎

2つ目はライナーが「エレンが座標の力を持ってる事が最悪だ」と言っている場面です。これはどういう意味でしょうか?エレンの性格に対してなのか、限定的にでも力を使っている事に対してなのかは分かりません。こちらの伏線も未だ回収されていません。

今後のライナーの行方は?

4年振りに再会したエレンとライナーは何を語るのでしょう。パラディ島とマーレ両国の関係はどう発展、激突していくのでしょう。そしてライナーを中心に丁寧に描かれたマーレ編は何を意味しているのでしょう。

また4年経ったパラディ島のキャラクターも登場してきます。ライナーたちとどんな戦いを繰り広げるのでしょう。ベルトルトから引き継がれたアルミンの超大型巨人も出てくるのでしょうか。これからも進撃の巨人から目が離せません。

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