進撃の巨人のハンジ・ゾエの性別はどっち？作者の発言で公式に確定？

『進撃の巨人』に登場するハンジ・ゾエ。巨人の生態研究に情熱を注ぐ『進撃の巨人』の中でも人気のキャラクターです。情熱のあまり奇妙な言動をとることも多々ありますが、基本的には面倒見がよく、どんな相手にも気さくに話しかける優しい人物。『進撃の巨人』には魅力的なキャラクターが多数登場しますが、ハンジには他のキャラクターと一部異なる点が。なんと、『進撃の巨人』公式プロフィールで性別不明とされているのです。

性別不明とはいったいどういうことなのでしょうか？何故ハンジだけが性別不明とされているのでしょう。『進撃の巨人』ハンジ・ゾエのプロフィールや経歴の他、魅力や普段の言動を確認しながら、性別について考えてみましょう。

ハンジ・ゾエは『進撃の巨人』に登場する『調査兵団』に所属。『進撃の巨人』の作品内における、845年から調査兵団に所属する『5年前から生き残っている』精鋭ともいえる兵士。エレンが調査兵団へ入団した850年時点では第四分隊、分隊長を務めています。

誕生日は9月5日。身長170cmで体重は60kg。髪の毛はポニーテールか、ハーフアップなのか判断が難しいところですが、『進撃の巨人』原作第52話で髪を下ろした時、長さが変わらなかったので、おそらくハーフアップなのでしょう。顔を見ただけでは性別がはっきりしませんし、体格も中性的です。身長・体重ともに男性であっても女性であっても不自然な数字ではありません。

『進撃の巨人』ハンジの一人称は「私」。基本的には丁寧な喋り方をします。また、少し感情的になったシーンでも、サバサバした喋り方をしているので、一人称や言葉遣いだけでの判別は難しそうです。ですが、ハンジは『進撃の巨人』作品内に登場する唯一の巨人生態研究者。研究対象である巨人を目の前にした場合は少し口調が崩れます。

巨人を目の前にすると、かなり感情が高ぶり、リアクション大きくなります。こちらの写真は、一部巨人化したエレンに対するリアクションですが、「すッッげぇ熱いッ！！」のシーンだけをみてみると、その気迫と言葉遣いは若干男性寄りのように感じます。ですが、それでも女性であるという可能性がなくなる程のことでないようにも思えます。

プロフィールや容姿、言動だけを見ても性別がいまいち分からないハンジ。『進撃の巨人』には、ナナバ等外見だけでは性別が分からないキャラクターが他にもいます。ですがそんな中、何故ハンジは公式プロフィールでわざわざ性別不明とされているのでしょうか。その理由は『進撃の巨人』の作者である諫山創先生のコメントにありました。

読者が『進撃の巨人』ハンジの性別について訊ねたところ、作者から「そのキャラの性別は明言しない方がよさそうだと確信しました」というコメントがあったのです。『進撃の巨人』において、究極の公式である原作者がこうコメントしている以上、ハンジの性別について、『進撃の巨人』という作品内では、はっきりした情報を得ることは難しいかもしれません。

『進撃の巨人』ハンジの性別について、作者が「明言しない」となると、『進撃の巨人』ファンとしては余計に気になりますよね。ハンジの性別については『進撃の巨人』という作品の中の謎のひとつともされています。また、様々な憶測がなされる中、ファンの間ではハンジが男性・女性のどちらなのか、意見が分かれているようです。

『進撃の巨人』ハンジは周囲への気遣いを忘れない優しさを持っているキャラクター。その上、容姿が整っているので、男性だとするとイケメンの部類に入ります。また、女性であった場合には、『進撃の巨人』の中で死亡率が高いとされる調査兵団に所属し、更にそこで分隊長を務める程の腕前を持つキャリアウーマンキャラということになります。このことから「格好良い女性であって欲しい」というファンもいるようです。

男性であっても、女性であっても魅力的なキャラクターではありますが、「男性であってほしい」というファンも、反対に「女性であってほしい」というファンもそれぞれ多いようです。ここで、ハンジについて「女性派」「男性派」それぞれのファンの意見とその根拠をまとめてみました。

まずは「ハンジ・ゾエは男性」と考える方が、どうしてそう考えるのか、その意見と根拠を見てみましょう。

『進撃の巨人』ハンジは何日も風呂に入らない、髪を洗わないという公式設定があります。おそらく、巨人の研究に没頭するあまり入浴することも忘れてしまっているということなのでしょうが…。この設定から、ハンジが女性と考えるのは少し厳しい…という意見も。

ハンジは基本的に穏やかな性格をしています。ですので、感情的になる場面は割と珍しいシーンといえます。しかし、だからこそ感情が高ぶると行動が派手になることも。しかも、発散した後はウジウジ悩まず普段通りの対応に戻る事がほとんどです。このさっぱりとした性格からハンジを男性だと考える人もいるようですね。

ハンジはとても中性的なスタイルをしています。プロフィールでも紹介しましたが、ハンジの身長は170cm。『進撃の巨人』には身長160cmのリヴァイや、163cmのアルミン、更には158cmのコニーと、身長の低い男性キャラクターも登場します。そのことを踏まえて考えてみると、身長が170cmあるハンジは男性と考える方が自然では、という意見もあります。

では、反対に「ハンジ・ゾエは女性」と考える方の意見、根拠はどのようなものなのでしょうか。まとめてみました。

一人称が「私」というところから、ハンジは女性であると考える方もいらっしゃいます。男性も使う一人称ではありますが、普段の話し方も丁寧なことから、女性との判断される方が多いようです。

『進撃の巨人』コミックス第5巻の巻末嘘予告ではスカート姿のハンジが。この姿が確認できたところからハンジは女性だと考えた方もいらっしゃいます。あくまで嘘予告なので、女装しているだけという考え方もできますが…。実際はどうなのでしょうか。

実写映画版『進撃の巨人』ではハンジ役を女優である石原さとみさんが演じていました。そうすると、ハンジは女性では…と考える方も。実写映画なので、男性女性どちらかの俳優さんがハンジを演じることにはなりますが…。実写版『進撃の巨人』と原作は同じと考えて良いのか、それとも原作の『進撃の巨人』とは別物と考えるべきなのか難しいところです。

この時点までの話では、ハンジの性別については原作者である諫山創先生の意向もあって、謎のままとなっていました。しかし、ある日意外なところからハンジの性別が判明したのです。

アニメ版『進撃の巨人』のワンシーン。ハンジは超大型巨人との戦いで負傷してしまいました。その際、調査兵団用の外套をはずして横になっている姿が。何気ないワンシーンですが…胸がはっきりと膨らんでいますよね？今までは外套を羽織っている事が多かったため、胸部が隠れていたりと、なかなかはっきりしたシーンはありませんでした。実際、このシーンでびっくりされたファンの方もいらっしゃったようです。

意外なところで女性であることを示すような描写がされたハンジ。これは公式に女性と認定されたということでしょうか？アニメのワンシーンからの情報だけだとあくまで公式発表とは別物ですし、本当に女性と決めつけてしまって良いのか難しいところです。しかし、作者である諫山創先生が、とあるインタビューをうけていました。

月刊進撃の巨人公式フィギアコレクションvol.8の記事の中で諌山創先生が「アニメや実写映画では女性になりました」とはっきりと述べていたのです。作者も認めていますので、アニメ版『進撃の巨人』と実写映画版『進撃の巨人』に登場するハンジは女性と判明したと考えて良いでしょう。

アニメ版『進撃の巨人』、そして月刊進撃の巨人公式フィギアコレクションの記事でついに性別が判明したハンジ。性別判明後のファンの反応は様々でした。

もともとハンジを女性と予想していて、予想的中を喜んだ方や、行動力がある女性だからこそ好きになった、という方も。たしかに女性ながらに、調査兵団という厳しい環境の中で生き抜くことができる強さや、仕事ができる人物であるという描写は格好良くて魅力的ですよね。

アニメ版『進撃の巨人』、実写映画版『進撃の巨人』での性別確定が納得できない方もいらっしゃいます。確かに、原作だとアニメよりも中性的で、男性にも見えます。突然予想しなかった形でハンジが女性であると判明したことに、事態を飲み込めなかった方も沢山いらっしゃるのかもしれません。

性別が判明したことについて、喜ぶファンだけではなかったようです。中には、やはり男性であってほしかったというファンも…。魅力的なキャラクターなだけに、原作からのイメージと一致せず、がっかりされたのかもしれません。

アニメ版『進撃の巨人』を通じてハンジの性別は女性と判明しました。では、ハンジは正真正銘女性ということで決着がついたのでしょうか。…実は、一部からはアニメ版『進撃の巨人』と、原作版『進撃の巨人』のハンジは別物であるという指摘もあります。

その指摘の根拠となるのが、アニメと原作でのハンジの顔つきの違い。フェイスラインや瞳の大きさが違っており、確かにアニメと原作とでは印象が異なります。体格そのものも、原作の方がより中性的に描かれています。

また、原作版『進撃の巨人』とアニメ版『進撃の巨人』での服装のがわずかに違います。服装の違いというと大げさですが、ブラウスの止め方がアニメ版『進撃の巨人』と原作版『進撃の巨人』では異なっています。アニメ版『進撃の巨人』では左ボタン(女性服)。原作版『進撃の巨人』では右ボタン(男性服)になっているのです。

アニメ版『進撃の巨人』と原作版『進撃の巨人』でのイメージと服装が少し違うハンジ。こうなると確かにアニメ版『進撃の巨人』と原作版『進撃の巨人』は別物と考えてもいいのかもしれません。しかも、インタビュー記事をよく読むと、作者はこう答えています。「アニメや実写映画では女性になりましたが、原作ではそこを明らかにしていません。」

あくまで、女性として描かれているのはアニメ版・実写映画版の『進撃の巨人』に登場するハンジであって、原作版『進撃の巨人』に登場するハンジは今なおもって性別不明である、というのが原作者からの正式なの回答のようです。

アニメ版『進撃の巨人』と実写映画版『進撃の巨人』に登場するハンジについては、『進撃の巨人』原作者諫山創先生のコメントにより、女性と判明しました。しかし、公式的に女性と判明したのはあくまでアニメ版・実写版の『進撃の巨人』のみ。原作の『進撃の巨人』に登場するハンジについては性別不明のままです。しかし、性別が分からなくてもハンジの魅力は変わらないと考える方もいらっしゃいます。

作者が意図的に性別を隠しているところが、むしろ魅力ととらえている方もいらっしゃいます。確かに、公式で判明していないからこそ、考察しながら楽しめる部分はありますよね。どちらの性別なのか考えながら『進撃の巨人』を読み進めるのも、楽しみ方の1つ。また、ハンジ性格的な魅力にひかれているファンも。巨人を目の前にした時にタガが外れてしまうところが好き、と仰る方もいます。

普段は穏やかともいえるハンジが巨人を目の前にした時に見せる輝きは、他のキャラクターにはありません。あくまでハンジ特有のものであり、その魅力はハンジが男性キャラであっても女性キャラであっても失われるものではありませんね。

アニメ版『進撃の巨人』そして実写映画版『進撃の巨人』のハンジは女性と決定。そして作者である諌山創先生の意向もあり、原作版『進撃の巨人』では性別が不明となりました。ファンの間では様々な意見があるようですが、実写映画・アニメ・原作の『進撃の巨人』において、ハンジが魅力的なキャラクターであることには変わりません。

ハンジは『進撃の巨人』という物語の中で、様々な役割を担うキャラクターです。公式からハンジの性別に関して情報が開示される可能性は低いかもしれませんが、これからもハンジが活躍する場面は数多くあるでしょう。ハンジという魅力的なキャラクターがこの先どんなふうに動いていくのか、期待しながら『進撃の巨人』を見守っていきましょう。