おおかみこどもの雨と雪の声優一覧！黒木華など主要キャスト紹介

2012年に公開されたアニメーション「おおかみこどもの雨と雪」。興行収入は40億を突破し、同年の11月末までの観客動員数は341万人を突破した人気作品です。「おおかみこどもの雨と雪」はどのような作品なのかのあらすじと、黒木華などの声優キャストを一覧、作品の評価について紹介していきます。

映画「おおかみこどもの雨と雪」は、「バケモノの子」や「未来のミライ」を手掛けたスタジオ地図製作のアニメーション映画です。日本での公開は2012年7月21日、細田守監督による長編オリジナル作品第二作です。スタジオ地図はこの作品を手掛けるために細田守監督が新たに立ち上げました。主題歌は細田守監督作詞でアン・サリーが歌う「おかあさんの唄」です。

「おおかみこどもの雨と雪」はフランスなど34の国で公開され、とくにフランスで公開される日本映画としては北野武の「アウトレイジ」や、「おくりびと」と並ぶ公開規模でした。ロサンゼルスで開催された海外映画祭「LA EigaFest2012」にて招待作品として上映されました。

テレビ放映は過去に三度行われています。初の放映は2013年12月20日で「金曜ロードSHOW！」で地上波初放送でした。放送枠を25分拡大し本編ノーカットで放映しました。視聴率は15.4％でした。その後の二回も放送枠を拡大し本編ノーカットで放映されました。

「おおかみこどもの雨と雪」は『親子』がテーマであり、19歳の大学生の少女が『おおかみおとこ』と出会い、その間に産まれた姉弟が成長し自立するまでの十年間を描いた作品です。ここからは「おおかみこどもの雨と雪」のあらすじを紹介していきます。

主人公であり女子大生の花は教室で、画像の男と出会います。出席票を出さずに帰ろうとする彼に声を掛けると、学生ではなく勝手に大学に潜り込んで勉強しているだけだと答えます。その出会いから花は彼に教科書を見せるなどし、次第に二人は惹かれ合い恋に落ちていきました。

ある日、彼は花に秘密を打ち明けます。彼は約100年前に絶滅されたというニホンオオカミの末裔であり、狼に変身できる『おおかみおとこ』だと話しました。突然告げられた秘密の告白に花は戸惑いますが、彼を受け入れ二人は結ばれました。そして二人の間に、愛の結晶である子どもを授かるのです。

花と彼の間に生まれた姉弟は姉は『雪』、弟は『雨』と名付けられました。姉弟も彼と同じように狼に変身できる『おおかみこども』でした。長女の雪が生まれ、弟の雨が生まれるまで花と彼は幸せな時間を過ごしていました。

雨の出産が終わって間もない雨天の日、彼はスーパーの袋も財布も置いたまま突然姿を消してしまいます。花が探しに行くと、川に落ちて死んでいる狼の姿の彼を発見します。しかし、人間には野良犬が死んでいると思われ、彼の遺体を無造作にゴミ袋に入れそのままごみ収集車で運ばれてしまいます。

彼を失った悲しみに暮れながらも、2人の子供たちを守るために花は1人で育児に奮闘することになります。雪と雨は感情が抑えきれなくなると、狼の耳が飛び出し顔も狼になってしまうため都会では育てられないと花は判断し、人里離れた場所に移住することを決めます。そして、3人の物語が進んでいきます。

「おおかみこどもの雨と雪」のキャラクターを演じた黒木華や人気俳優、人気声優などの豪華なキャストを一覧にして紹介していきます。メインキャラクターは勿論のこと、サブキャラ等を演じたキャストも幅広く一覧にして紹介していきます。

「おおかみこどもの雨と雪」の主人公であり、物語の中心人物である花を演じたのが女優の宮崎あおいです。4歳の時に母親の「思い出に残るように」という理由から子役デビューしました。代表作は数多くありますが、映画「NANA」の大ヒットがきっかけでブレイクしました。

「おおかみこどもの雨と雪」以外の作品の声優にも挑戦しており、代表作はテレビアニメ「魔法遣いに大切なこと」の『菊池ユメ』役、劇場アニメ「銀色の髪のアギト」の『トゥーラ』役、「バケモノの子」の『九太(幼少期)』役です。

主人公の花と恋に落ちたおおかみおとこである彼を演じたのが、俳優の大沢たかおです。元々はスカウトがきっかけでモデル活動をしていましたが、俳優に転向しドラマ「星の金貨」でブレイクしました。また、ドラマ「JIN-仁-」では主人公の『南方仁』を演じ、主演男優賞を授与されました。

「おおかみこどもの雨と雪」以外の作品では、「皇帝ペンギン」の吹替ナレーションと『父ペンギン』役、ゲーム「レイトン教授と悪魔の箱」の『アンソニー』役の声優を演じました。ドキュメンタリー番組のナレーションも多く行っています。

主人公の子どもである雪の少女期を演じたのが女優の黒木華です。名前は「はな」ではなく華(はる)と読みます。初主演映画は「東京オアシス」、おおかみこどもの雨と雪は黒木華の声優初挑戦作品です。様々な映画やドラマで新人賞や最優秀助演女優賞、主演女優賞などを受賞しました。

「おおかみこどもの雨と雪」以外の作品では、「花とアリス殺人事件」の『萩野里美』役、「バケモノの子」の『一郎彦(少年期)』役、「未来のミライ」の『ミライちゃん』役の声優を演じています。

黒木華が演じる雪の幼少期を演じたのが子役(現女優)の大野百花です。子役としてデビューし、声優の仕事は今作が初めてです。ドラマ「赤鼻のセンセイ」にて初のレギュラーを果たしています。2010年には「きな子～見習い警察犬の物語～」で日本アカデミー賞新人女優賞を受賞しました。

「おおかみこどもの雨と雪」以外の作品では、「バケモノの子」の『二郎丸(幼少期)』役の声優を演じました。雑誌では小学館の「小学一年生」に出ています。

黒木華演じる雪の双子の弟、雨の少年期を演じたのは俳優でタレントの西井幸人です。舞台『ミュージカル黒執事』の「シエル・ファントムハイヴ」役で本格的デビューを果たしました。声優の仕事は「おおかみこどもの雨と雪」以外は行っていませんが、様々なドラマや映画、バラエティに出演、出演しています。

黒木華演じる雪の双子の弟、雨の幼少期を演じたのが子役でモデルの可部亜門です。NHKの「にほんごであそぼ」や、映画「侍戦隊シンケンジャー銀幕版天下分け目の戦」や「ちはやふる」などに出演しています。声優としての出演は「おおかみこどもの雨と雪」だけです。

黒木華演じる雪の通う学校に転校してきた少年、藤井草平を演じたのが俳優の平岡拓真です。現在は病気療養のため芸能活動を休止しています。「トミカヒーローレスキューファイヤー」、「水戸黄門」や「仮面ライダーウィザード」等様々な作品に出演しています。声優としての出演は「おおかみこどもの雨と雪」だけです。

豪華な声優キャスト一覧ですが、主要キャラだけではなく他のキャラクターの声優一覧も豪華です。近所に住む農家の老人『韮崎』役は映画「仁義なき戦い」や「トラック野郎」などに主演した今は亡き名俳優であり声優の菅原文太です。ゲーム「ディシディアディオデシムファイナルファンタジー」のナレーションを声優として勤めました。

韮崎の娘である『韮崎のおばさん』役を演じたのは女優であり声優の片岡富枝です。女優業では様々なドラマに出演しており「相棒」や「三年B組金八先生」、「渡る世間は鬼ばかり」にも出演しました。声優としては「機動戦士ガンダム」や「ツヨシしっかりしなさい」、「妖怪アパートの幽雅な日常」等に出演しています。

花に農業を教えてくれる近所に住む農家『細川』を演じたのが声優でナレーターの中村正です。代表的な作品は「奥様は魔女」のナレーションです。吹き替え声優として多くの作品の吹き替えをしています。2016年には声優アワードにて功労賞を受賞しました。

近所に住む農家『山岡』を演じたのが、今は亡き俳優で声優の大木民夫です。劇場アニメの「攻殻機動隊」の『荒巻大輔』役、「交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい」の『ケンゴウ』、『クゼミ・スワイガード』役などを演じました。

黒木華演じる雪の小学校の先生『田辺』を演じたのが俳優の染谷将太です。7歳の時に子役として活動を始めました。映画「デビルマン」や「神さまの言うとおり」、「バクマン。」等に出演しました。声優としては「バケモノの子」の『九太(青年期)』役を演じました。

草平の母を演じたのは人気声優の林原めぐみです。代表作が多く、アニメ「ポケットモンスターシリーズ」の『ムサシ』役、「名探偵コナン」の『灰原哀』役、「らんま1/2」の『女乱馬』役、「シャーマンキング」の『恐山アンナ』役など人気アニメの声優をしています。

近所に住む主婦『土肥』を演じたのは女優谷山美月です。映画「神様のパズル」、「死にぞこないの青」等に出演しました。声優としては「時をかける少女」の『藤谷果歩』役、「サマーウォーズ」の『池沢佳主馬』役、「バケモノの子」に出演しました。

近所に住む主婦『堀田』を演じたのは女優の麻生久美子です。映画「ゼブラーマン」、「涙そうそう」、「宇宙兄弟」等に出演しました。声優としては「カラフル」の『真の母』役、「バケモノの子」の『九太の母』役、「未来のミライ」の『おかあさん』役を演じました。

「おおかみこどもの雨と雪」の『ラジオのアナウンサー』役を演じたのが日本テレビアナウンサーの桝太一です。「おおかみこどもの雨と雪」だけではなく、「バケモノの子」の『アナウンサー』役も演じました。その他の登場シーンの少ないキャラでも女優の上白沢慧音や、子役で声優の春名風花などが演じています。一覧を通して豪華なキャスティングなのだとわかります。

「おおかみこどもの雨と雪」は紹介したキャストの殆どが、近年増えてきた俳優や女優です。その中でもおおかみこどもの雨と雪は豪華なキャストが多い作品です。キャスト一覧の声優陣の一部は前後作である「サマーウォーズ」や「バケモノの子」、「未来のミライ」に出演している人も多いことがわかりました。

ここからは「おおかみこどもの雨と雪」の評価についてです。『家族』というテーマだけでなく、表現や考えさせられる内容、キャラクターたちの生き方や矛盾点などで賛否両論になった評価を中心に紹介していきます。

「おおかみこどもの雨と雪」を見た感想の多くはテーマである『家族』についてのことが多いです。子育てやシングルマザーとなった花の生き方、世間体のことなど考えさせられる部分も多くあり、親になった時にもう一度見たいという声も多く見られました。

もし自分が同じ状況だったらどうなるのかを考える人も多いです。人と違うということに対して考えさせられます。作中の花と雨と雪が幸せそうにする姿に心打たれる人も少なくはありませんでした。

花が母親として生きる姿に、母親の強さを感じた人もいます。自分自身が母親になった時に花のような母親になれたらと思う人も多くいました。2人の子供を一人で育てることになった花の葛藤や周りの人たちとのかかわりなど、母親というものを改めて考えさせられた人も多いです。

細かいところで疑問に思う場面もあり、深く考えると矛盾であったり疑問に思う面が見られます。どうしてその姿なのか、何故かれは死んでしまったのか等気にしすぎてしまうと楽しめないようです。

若くして結婚し子どもを授かり、そしてかれを失ったために愛情が依存に変わっているのではないかという声も見られます。母親になったからこそ、自分が母親だからこそ疑問に思う場面も多くあります。

世界観がリアルなためか、笑い続ける花に対して疑問に思う人も見られます。感動的なBGMや作画も影響して都合の良い女性像を押し付けられているという感想もありました。受け取る人によって、捉え方も違うため花が強要されているのではと考える人も多いようです。

以上、「おおかみこどもの雨と雪」の豪華なキャスト一覧、あらすじや賛否両論の評価についてのまとめ記事でした。複雑な内容で賛否両論が分かれる作品ですが、人気女優の黒木華や声優の林原めぐみなど豪華な声優キャストや『家族』について、母親についてを考えさせられる作品ですので、まだ見ていない方、興味を持たれた方は是非ご覧ください。