進撃の巨人の特別編イルゼの手帳のネタバレあらすじ！感想や伏線も考察

人気アニメの進撃の巨人には、「イルゼの手帳」という特別編が存在している事をご存じでしょうか？絶望的な展開の連続と残酷な描写でも話題となっている進撃の巨人ですが、今回はそんな作品本編では語られる事の無かった特別編、イルゼの手帳に関するあらすじや伏線などをネタバレ込みでたっぷりご紹介します。進撃の巨人本編は知っているけれど、特別編を見た事が無いという人は必見です。

進撃の巨人は2009年から2019年現在まで別冊少年マガジンにて連載が続いている少年漫画で、諌山創が原作のダーク・ファンタジー作品です。2013年からはテレビアニメシリーズが開始となり、2019年5月現在もアニメ第3期間のPart.2が放送されています。その人気は国内のみに留まらず、進撃の巨人はハリウッドでも実写映画化の話が持ち上がっています。国内でも既に実写映画化がされている作品でもあります。

進撃の巨人は正体不明でどこから出現したのかもわからない「巨人」によって、人類滅亡の危機に陥ります。壁の中で生活を続ける人々の中には、巨人と戦うべく訓練を積んだ兵士達が、平和を取り戻す為に策を講じていました。主人公はそんな兵士である「調査兵団」へ入団する事を夢見ていましたが、ある日突然出現した巨人によって故郷を破壊されて家族を奪われ、復讐を決意する事となりました。

シガンシナ区と呼ばれるウォール・マリアの南端で生活をしていた少年、エレン・イェーガーは、調査兵団へ入団し壁外調査に出る夢を持ち過ごしていました。しかし10歳になったある日、平和だった壁の内側は突然現れた巨人によりあっという間に破壊され、母親のカルラが巨人に食べられる姿を目撃します。巨人への復讐を胸に誓ったエレンは、生き残った二人の幼馴染みと共に第104期訓練兵団へと入団する事となります。

イルゼの手帳は進撃の巨人5巻に収録されている特別編です。「イルゼの手帳 -ある調査兵団員の手記-」というタイトルで、進撃の巨人12巻ではアニメDVD付きの限定版も発売されていました。DVDでは漫画の特別編の内容に加えて、リヴァイ班の過去のストーリーや巨人捕獲作戦が実行されるまでの経緯などが描かれています。進撃の巨人本編でもお馴染みの、リヴァイやハンジといったキャラクターも登場する特別編です。

続いては進撃の巨人の特別編となる、イルゼの手帳のあらすじをネタバレも含めてご紹介します。特別編のイルゼの手帳はネタバレや伏線を知った後でももちろん楽しめる作品ですが、ネタバレなどを知らずに楽しみたいという人はあらすじの閲覧にはくれぐれもご注意ください。

調査兵団の一人であるイルゼ・ラングナーは、第34回壁外調査における帰還の際に巨人と遭遇してしまい、仲間や馬も失い自らの足だけで壁を目指し移動をしていました。イルゼは持っていた手帳に現状のメモをしながら走り続けていましたが、その道中で遂に巨人と遭遇し死を覚悟します。けれど6メートル級と思われる巨人はイルゼに襲い掛かる様子はなく、イルゼの目の前にひれ伏す様にして口を開きました。

驚く事に、その巨人はたどたどしくも言葉を発します。「ユミルさま、よくぞ」と途切れ途切れに紡がれる言葉に、イルゼは巨人が喋るなんてあり得ないと驚きを隠せません。イルゼを見て「ユミルの民」「ユミル様」と口にする巨人に対して、イルゼは巨人の謎を解き明かそうと問い続けます。しかし巨人が答える事はなく、責め立てる様なイルゼの前で自らの顔を引きちぎる巨人は逃げ出すイルゼを捕まえ、イルゼは食べられてしまいます。

その一年後、壁外調査を行っていたリヴァイとハンジは、落ちていたイルゼの手帳を見つけました。そこにはイルゼが命を落とす直前まで命がけで書き記した、巨人に関する新たな情報が残されていたのです。それを見たリヴァイは、イルゼ・ラングナーの戦果であると口にします。イルゼ自身は死亡してしまったものの、イルゼの手帳は人類が巨人に勝利する為の新たな一歩となったのでした。

あらすじを読むだけでも緊迫した空気が伝わってくる進撃の巨人の特別編ですが、短いお話の中でも見どころや伏線などが詰め込まれているのが進撃の巨人という作品の面白い所ではないでしょうか？続いてはイルゼの手帳に登場した重要な伏線についてや、押さえておきたい見どころなどをまとめてご紹介します。特別編を知らなくても本編に支障はありませんが、知っておけば更に進撃の巨人を楽しむ事のできる伏線となっています。

特別編のイルゼの手帳の見どころといえば、やはり今回のお話の主人公となるイルゼ・ラングナーの活躍です。巨人に遭遇した絶望的な状況の中で、兵士の多くは戦意を喪失してしまったり恐怖から命乞いをする事もあるのが進撃の巨人という作品です。しかしイルゼは逃げる術も戦う術も持たない中でペンを手放す事だけはせず、自らの得た巨人の情報を書き記す為に命を落とす間際まで手帳にメモを取り続けたのです。

特別編のイルゼの手帳の中には、進撃の巨人における重要な伏線がいくつも登場しています。イルゼというキャラクターには頬にそばかすがありますが、イルゼの姿を見た巨人は「ユミル」と言葉を発しています。これは同じくそばかすを持つキャラクターであるユミルとイルゼを勘違いした可能性があり、更に「ユミルの民」という発言からこの巨人は人間だった時にはユミルの民の一族だったのではないかと考えられています。

重要な伏線も登場した進撃の巨人の特別編、イルゼの手帳ですが、実は漫画とOVA版では内容に異なる点が存在しています。特別編でありながら本編へ深く関わる伏線を残す、イルゼの手帳を経た進撃の巨人の今後の展開が気になるという人もいる筈です。続いては特別編に関係した進撃の巨人に関する気になる点を順番にご紹介します。特別編を知れば更に進撃の巨人を深く楽しむ事ができる様になる筈です。

漫画版では主な登場人物が4人のみとなっていましたが、アニメ版ではリヴァイ班のオルオやペトラも登場しています。巨人により殺されてしまったイルゼの遺体もまた漫画版とは異なり、大きな木の割れ目に首の無いイルゼの身体が神聖なものの様に供えられていました。これはイルゼを食べた巨人によるもので、これを見つけたのはペトラでした。イルゼが手帳を落とすタイミングもまた、アニメでは死亡間際まで変更されています。

特別編のアニメ版でイルゼ・ラングナーの声を担当したのは、声優の國立幸さんです。その他に登場するキャラクターはアニメ版と同じ声優陣で、リヴァイ役を神谷浩史さん、ハンジ役を朴璐美さん、エルヴィン役を小野大輔さん、オルオ役を川田紳司さん、ペトラ役を相川奈都姫さんが演じています。

特別編のイルゼの手帳は若者の間でも人気が高く、アニメ版のイルゼの手帳を観た人の中にはInstagramにその画像をアップする人もいた様です。イルゼの手帳はインスタ映えにも一役買っていた様で、イルゼの生き様が伝わる様な手帳や服などはインスタを通じて他人と共有したくなるものであったのかもしれません。

進撃の巨人の23巻から、物語はマーレ編へと突入して3年という月日が流れる事となりました。マーレ編では人間と巨人の歴史が明かされる事となるだけでなく、タイトルの由来となる進撃の巨人の意味もわかる事となりました。ユミルの民はエルディア人の別名であり、唯一巨人になる事のできる種族です。ユミルの民はマーレを滅ぼしてから1700年もの間、民族浄化を行ってきたとされています。

特別編を知っても先の展開を読む事が難しい進撃の巨人ですが、レベリオの収容所でマーレ人の言いなりとなっているエルディア人達はどの様に動くのか、またヒィルズ国についてなども、気になる部分が満載となっています。予想だにしない展開で読者を驚かせてくれる進撃の巨人という作品ですが、イルゼの手帳を経て明かされていく謎や伏線が今後どの様に影響してくるのかも見逃す事ができません。

伏線も張り巡らされて今後の展開が気になる進撃の巨人ですが、特別編であるイルゼの手帳を観た人はどの様な感想や評価を抱いたのかも気になるのではないでしょうか？続いては実際にイルゼの手帳を観た人の感想についても少しだけご紹介します。驚きの展開が連続していく進撃の巨人ですが、特別編を観たかどうかで物語に対する感想は更に変化していく事もあるのかもしれません。

製作者の細かいこだわりを目にする事ができるのも、特別編のイルゼの手帳の見どころの一つかもしれません。アニメを字幕付きで鑑賞する人は少ないかもしれませんが、普通に鑑賞しているだけではわからない様な発見があるのも、字幕の楽しみ方の一つであると言えそうです。今後イルゼの手帳を観る機会があった際には、是非字幕での視聴もおすすめします。

イルゼの手帳は一人の兵士が命を落とすまでの絶望的な状況が描かれている事もあり、鑑賞しながらイルゼ同様に恐怖を感じた人も少なくなかった様です。しかし進撃の巨人という物語をより深く理解する為には、やはりイルゼの手帳の鑑賞は必要不可欠であると言えるのかもしれません。

長期連載の続いている進撃の巨人ですが、数あるストーリーの中でもイルゼの手帳のエピソードが一番好きだという意見もありました。残酷な描写や盛り上がる場面は数多く登場していますが、そんな数々のストーリーの中でも印象に残るのがイルゼの手帳という物語であった様です。イルゼだけではなく、メインキャラクターの一人であるリヴァイの数少ない台詞の中でも、その人柄が窺える事も評価の一因となっている様です。

進撃の巨人の特別編となるイルゼの手帳について、ネタバレを含めたあらすじから伏線などについてご紹介してきましたが、まだイルゼの手帳を観た事が無かったという人も興味を持つ事ができたのではないでしょうか？まだまだ物語は続いている為に、今後明かされる謎や伏線などについて気になる部分が多い進撃の巨人は、ネタバレを知ってもなお楽しむ事のできる作品となっている筈です。

既に進撃の巨人を読破しているという人であっても、イルゼの手帳を含めて改めて1から物語を読み返す事で、新しい伏線などの発見をする事もあるかもしれません。伏線の張り巡らせ方が巧妙な進撃の巨人ですが、今後どの様な展開となっていくのかを予想しつつ物語を細部まで楽しんでいく事ができれば、より感情移入しながら進撃の巨人という物語に没頭する事もできるのではないでしょうか？