2019年02月18日公開
2019年02月18日更新
【コードギアス】マリアンヌのギアスと能力は?その魅力や過去・目的を考察
オリジナルSFロボットアニメコードギアスの主人公であるルルーシュの母親で知られるマリアンヌは多くの謎に包まれている不思議な人物とされています。マリアンヌは本編では死亡しており、ルルーシュがブリタニアに復讐をする理由にもなっているのですが、コードギアスの物語の後半でギアスを使用して再登場します。本記事ではそんなギアスの能力を持っている死亡したはずのマリアンヌについてその能力や過去、再登場した目的などについて声優を務めた人物などを交えながらまとめてご紹介していきます。
目次
マリアンヌが登場するコードギアスとは?
コードギアスの作品情報
コードギアスはサンライズが制作したオリジナルSFロボットアニメであり、2006年の10月から2007年の3月まで全23話構成で放送されました。ロボットアニメならではの迫力あるシーンや、物語の先が読めない展開に多くのファンを集めることになり、第1シーズンのコードギアス反逆のルルーシュの続編であるコードギアス反逆のルルーシュR2が2008年の4月から各テレビ局で放送されることになりました。
第2シーズンであるコードギアス反逆のルルーシュR2ではルルーシュの最後が描かれており、さらなる人気を集めることになりました。その後多数の人気を獲得したコードギアスはスピンオフアニメ作品としてコードギアス亡国のアキトやコードギアス反逆のルルーシュナナリーinワンダーランドなどが放送されることになり、他にも多数の漫画作品やゲームまでもが発売されることになりました。
このように多数のスピンオフ作品などが制作されているアニメコードギアスはガンダムシリーズと同じく海外からも注目を集めることになり、まさに日本を代表するロボットアニメ作品といえるでしょう。コードギアスは今現在も人気が衰えることなく、2019年の2月9日にコードギアスの新たなる続編としてコードギアス復活のルルーシュの劇場公開が決定しました。
この新しく制作公開されることが決定した劇場版アニメコードギアス復活のルルーシュはR2で死亡したはずのルルーシュが再登場したり、本編で死んだはずの人が生存しているなどIFの物語が描かれたものであり、多数のコードギアスファンが一目見ようと劇場に駆けつけることになりました。
コードギアスのあらすじ
様々なスピンオフ作品やゲームが制作されているアニメコードギアスの舞台となったのは世界を支配する神聖ブリタニア帝国に支配された日本です。舞台となった日本は神聖ブリタニア帝国との戦争に敗北したことから、その代償として自由・権利・名前を奪われてしまい、日本国はエリア11という名前となり、神聖ブリタニア帝国の人々から差別される存在となってしまいました。
そして日本と神聖ブリタニア帝国との戦いから7年の時が経った頃、ある一人の少年が立ち上がります。その少年の名前はルルーシュといい、神聖ブリタニア帝国皇帝の息子でした。ルルーシュは自らの母親であるマリアンヌが死亡した時、父親が見殺しにしたことを深く恨んでおり、ルルーシュは母親マリアンヌの仇を取るために王の力とされるギアスを使い、強大なブリタニア帝国に反逆を開始するのでした。
ギアスとは?
ルルーシュがブリタニア帝国に反旗を翻すきっかけとなったギアスという能力は俗に「王の力」と呼ばれており、「コード」という能力を持っている「コードユーザー」と契約することでギアスを使用できるようになります。このギアスを使用すると瞳が紫色に輝くと共に、瞳の中央に不死鳥が羽ばたくようなマークが浮かび上がるのが特徴となっています。
このギアスを使用した際の効果は様々あり、「コードユーザー」と契約した者の「願い」が映し出されるものになっています。主人公のルルーシュの願いは復讐であり、絶対遵守のギアスを会得しました。またもし契約者がギアスの素質が低い場合発動することが出来ず、さらに使用できたとしても体に影響を及ぼすことになります。マリアンヌの場合素質が低いためにギアスを使用すると死んでしまうという条件が付けられていました。
ただ素質があると絶対無比の力を秘めているギアスですが、その対価に強靭な精神力を持っていないとギアスの能力に飲み込まれてしまいます。作中では人の心を読むギアスを使用するマオが暴走状態になってしまい、普通の生活が出来なくなってしまいます。それほどまでに強力な能力を持つギアスは使いこなすことで両目でギアスを使用することが可能となっており、不老不死の力まで会得することができます。
逆に強靭な精神でギアスの能力を抑えこむことができる者を「達成者」と呼んでおり、この達成者になった者は「コードユーザー」から「コード」を剥奪することが可能となります。そして達成者が「コード」を「コードユーザー」から剥奪することによってギアスの能力は失われます。ルルーシュは作中でギアスの能力を最大限まで発揮したことで両目にギアスを宿すことになっていきます。
マリアンヌのギアスと能力は?
マリアンヌのギアス
ルルーシュの母親であるマリアンヌは死亡前にギアスの能力を与える「コードユーザー」であるC.C.と契約します。しかしC.C.と契約したマリアンヌはギアスの素質がとても低いものであり、ギアスの発動が叶うことはありませんでした。ギアスの素質が低くギアスの能力を発動しないと思われていたマリアンヌはルルーシュが生まれて10年の時が経った時にギアス嚮団の首領であるV.V.に射殺されてしまいます。
するとV.V.によって射殺されたマリアンヌは死亡したと同時に「他者の心を渡る」という能力を持ったギアスが目覚めます。そして「他者の心を渡る」というギアスを目覚めさせたマリアンヌはその場にいたアーニャに意識を転送させ、肉体が死んでも意識が死ぬことはありませんでした。
マリアンヌの「他者の心を渡る」能力
マリアンヌが目覚めたギアスの「他者の心を渡る」という能力は他の人に精神を転送させることが出来、マリアンヌはアーニャに精神を転送させることで死を免れていました。その後アーニャに精神を転送させたマリアンヌはC.C.と交信し、ブリタニア帝国皇帝のシャルルに何度も「コード」を渡すように説得を行っていました。
精神を乗っ取られたアーニャはマリアンヌのギアスが発動している間は記憶を失くすことになり、アーニャが記憶の欠落の悩みを解消するために携帯に記憶や思い出を記録するきっかけとなりました。
マリアンヌの魅力や声優は?
マリアンヌのプロフィール
マリアンヌ・ヴィ・ブリタニアは神聖ブリタニア帝国皇帝シャルルの皇妃の一人であり、ルルーシュとナナリーの母親にあたるキャラクターです。マリアンヌは皇妃の中でも群を抜くほどの美貌を持っており、ブリタニア帝国皇帝シャルルが最も愛した人でした。明るい性格をしており、ルルーシュやナナリーから慕われていたマリアンヌですが、庶民出身ということから周囲の皇妃たちから嫌われてしまいます。
そんなマリアンヌは過去にパイロットをしており、驚異的な強さから「閃光のマリアンヌ」とあだ名され、恐れられていました。しかしマリアンヌはV.V.に射撃され、肉体は死んでしまいます。ギアスで精神だけ生き残ったマリアンヌですが、ギアスの存在を知らない息子である幼い頃のルルーシュにシャルル皇帝へ強い憎しみを抱かせることになってしまいます。
マリアンヌの出世歴を紹介
かつて庶民として生活を送っていたマリアンヌはアッシュフォードが先導する「KMF開発計画」においてガニメデのテストパイロットとして参加します。するとそこで優秀な働きをすることになり、マリアンヌは庶民から騎士の道を歩んでいきます。その後ブリタニア帝国のパイロットとなったマリアンヌはその活躍からブリタニア帝国を代表するパイロットが集うナイト・オブ・ラウンズの第6位へと昇進します。
ナイト・オブ・ラウンズに選ばれたということはブリタニア帝国で最強のパイロットである証となっており、ブリタニア帝国の中で頭角を現していきます。その後マリアンヌはブリタニア帝国皇帝シャルルに嫁ぐことになり、主人公であるルルーシュとその妹ナナリーを出産します。一介の庶民から皇帝の妃にまで昇りつめたマリアンヌはコードギアスで一番出世したキャラクターといえるでしょう。
マリアンヌはコードギアスの最強キャラ?
マリアンヌは過去にパイロットとして数々の功績を残したことにより、「閃光のマリアンヌ」とあだ名されていました。さらにマリアンヌはその活躍からブリタニア帝国の最強パイロットで構成されたナイト・オブ・ラウンズの第6位をすることになります。そこでマリアンヌは未来を読むギアスを使用するブリタニア帝国最強のパイロットビスマルクさえ苦戦させるほどの腕前を見せます。
ビスマルクは枢木スザクに敗北したものの、未来を読むという恐るべき能力を持っています。そんなビスマルクを苦戦させたマリアンヌはブリタニア帝国で最強のパイロットと呼んでもいいのではないでしょうか。
マリアンヌ役の声優・百々麻子
アニメコードギアスでマリアンヌの声優を務めたのは日本の声優である百々麻子です。声優の百々麻子は1967年の11月8日に神奈川県で生まれ、現在51歳です。声優である百々麻子は声優事務所である賢プロダクションに所属しており、アニメの声優以外にも舞台女優として活動しています。そんな百々麻子はマリアンヌを見事に演じきっており、マリアンヌの魅力を最大限に発揮しました。
そんな声優の百々麻子は1995年にアニメの声優としてデビューし、「リリカルなのは」や「犬夜叉」など誰もが知る有名作品で声優を務めています。またアニメの声優以外に映画の吹き替え声優やナレーションなどもしており、現在も多数の方面で活躍し続けている声優です。またベテラン声優として知られていることから今後、若手声優の育成にも期待される声が多数寄せらています。
マリアンヌの過去は?
マリアンヌはかつてエースパイロットだった
シャルル皇帝の皇妃であるマリアンヌは昔ブリタニア帝国で最強のパイロット集団ナイト・オブ・ラウンズに所属していたエースパイロットでした。ナイト・オブ・ラウンズに所属していたマリアンヌはナイト・オブ・ワンを冠する帝国最強パイロットビスマルクすら苦戦するほどの戦闘能力を持っており、コードギアスのキャラクターの中でも最強に位置するパイロットといわれています。
マリアンヌは過去にC.C.と契約していた
エースパイロットだったマリアンヌはシャルル皇帝の皇妃となった後、C.C.と契約していたことが作中で明らかになりました。しかしC.C.と契約したマリアンヌはギアスの素質がないため、ギアスの能力が開花することはありませんでした。するとマリアンヌはルルーシュが10歳の時にV.V.に射殺された際、突如として「他者の心を渡る」という能力を持つギアスが発動します。
もしC.C.との契約でギアスを発動していたと考えると、おそらくコードギアスで最強のキャラクターといえる存在になり、そうすると殺されることはないと考えられます。もし殺害されなければルルーシュはブリタニア帝国に反旗を翻すこともなかったので、物語を進めるうえでマリアンヌがギアスを発動しない設定は極めて重要な設定だと考えられます。
マリアンヌは皇帝シャルルから最も愛されていた
ブリタニア帝国皇帝であるシャルルは皇帝の立場として多数の皇妃を抱えていました。しかしシャルルは多数の皇妃の中でマリアンヌのことを一番愛しており、ルルーシュやナナリーも同様に愛情を注いでいました。しかしこれは周囲の皇妃から嫉妬され嫌われることになってしまうのですが、マリアンヌは気丈な精神で嫉妬をする妃たちを無視します。
そんな気丈な精神を持ったマリアンヌはシャルルと同じ「嘘のない世界」を創ろうとしており、このことからシャルルが最も信頼していた人物だったのではないかと考えられます。
マリアンヌは皇族から嫌われていた
マリアンヌは上述で何度もご紹介した通り、シャルルに一番愛されていることやその才能に嫉妬されてしまい、周囲の皇族から嫌われてしまいます。庶民から妃まで成り上がった訳ですから、皇族から嫌われても仕方がありません。しかしマリアンヌはそのような周囲の感情に流されることなく自分を貫き通します。もしかするとこのメンタルの強さもシャルルがマリアンヌを愛した理由の一つかもしれません。
マリアンヌの目的を考察
マリアンヌとシャルルのしたかったこと
マリアンヌとブリタニア帝国皇帝シャルルは全人類の意識を一つにまとめて支配するという目的を掲げていました。マリアンヌとシャルルはこの目的を達成すると、世界が統一されて平和な世界が訪れると考え、その目的のためにマリアンヌとシャルルは共にCの世界を手に入れようとします。この意識が統一された世界は「ウソのない世界」が現実になり、死亡しても意識が残ることから人間は不死身の存在となります。
しかし息子のルルーシュはマリアンヌの目的である「ウソのない世界」について人間が生きていく上で嘘をつくことも必要だと話して反対されます。ルルーシュのいう通り人間が生きていく中で必要最低限の嘘は必要です。なのでこのマリアンヌの目的が成功すると人間の本質さえも奪ってしまうことになるのではないでしょうか。
マリアンヌの死に対する真相
マリアンヌはシャルル皇帝の義兄弟であるギアス嚮団頭領V.V.に射殺されてしまい、精神をギアスの能力でアーニャに移行し、死を回避しました。実はこのマリアンヌが射殺された後、シャルル皇帝がマリアンヌの遺体を隠し、肉体の復活を妨げています。となればマリアンヌがV.V.に殺された事件の黒幕となったのはシャルル皇帝だと考えることができます。
またマリアンヌを撃ったV.V.はマリアンヌにシャルルを取れるのではないかという孤立感を味わっており、二人が仲良くなることは面白いものではありませんでした。一方でV.V.もシャルル同様にマリアンヌの魅力に惹かれていたとも考察されており、シャルルという同じ人を思う愛情が裏返しとなってしまってマリアンヌを撃ったのではないかといわれています。
マリアンヌの最後について
マリアンヌはアニメコードギアスの後半においてルルーシュに自らの目的を語るために全てを打ち明けます。しかしマリアンヌはこの目的をルルーシュに反対されてしまいます。反対されたマリアンヌは持ち前の気丈さでルルーシュの成そうとしている目的に対して自分にだけ優しい世界だと反論します。その後マリアンヌはシャルルと共に消滅して最後を迎えます。
結局のところマリアンヌ自身の本当の目的は分からず物語は終了しており、謎を多く残すことになりました。マリアンヌは作中でシャルルの成そうとしている目的に協力していましたが、消滅する際にシャルルの目的を批判するようなセリフを残します。もしかするとマリアンヌはシャルルと協力することによってルルーシュの歯止め役をしていたのではないでしょうか。
マリアンヌと「アーカーシャの剣」
アーカーシャの剣はシャルル皇帝とマリアンヌが身を置いている神殿のようなかたちをした仮想空間の名前です。アーカーシャの剣と呼ばれる仮想空間はシャルルが「ラグナレクの接続」という目的を成すために作られたシステムであり、人の集合的無意識の世界と呼ばれている「Cの世界」に干渉することができる力を持っています。シャルルはこのアーカーシャの剣のことを「神を殺す武器」と呼んでいます。
マリアンヌが望む「ウソのない世界」
マリアンヌは上述でご紹介した通り、シャルルと共に「ウソのない世界」を創造するという目的を持っていました。しかし最初マリアンヌは自分自身にギアスの能力があることを知りませんでした。しかしギアスの能力が目覚めなくてもマリアンヌは「ウソのない世界」を創るためにアーカーシャの剣が必要でした。これほどまでに自らの目的に執着するということはマリアンヌ自身どうしても成し遂げたかった世界なのでしょう。
マリアンヌの重要なシーンを考察
マリアンヌがルルーシュを遠ざけていた理由
ルルーシュがこれまでの事についてシャルルに語っている時に、Cの世界で精神のみの存在となったマリアンヌが登場します。この時精神となって現れたマリアンヌはルルーシュに対してルルーシュとナナリーを日本へ送ることは仕方のないことだったと話し、日本へ移送したことは二人を守るためにしたということが判明しました。
そのマリアンヌの話しを聞いたルルーシュはC.C.がかつて話した「本当に大切なモノは遠ざけておくものだ」という言葉を思い出しました。マリアンヌとシャルルはルルーシュとナナリーのことを愛しており、二人を遠ざけたのも愛情の表れだったのです。
マリアンヌの愛情は一方的だった?
マリアンヌやシャルルが目的とするウソのない世界は争いが起こらない平和な世界になると考えられます。しかしウソや争いがない世界では人間は未来へ歩みを進めることが出来なくなってしまいます。ルルーシュはマリアンヌが言うウソのない世界に明日が欲しいと反発します。マリアンヌはただ一方的で身勝手な愛情でこのウソのない世界を創造していただけでした。
スザクも死亡したユーフェミアと1つになりたいと思うはずがありません。結局マリアンヌとシャルルは現実世界との境界線が無くなってしまい、消失してしまいます。消失する時にC.C.はマリアンヌに自分が好きなだけだと言い放ちます。マリアンヌは一方的な愛情を身勝手な行動をしていただけであり、最後はC.C.からも見放されてしまい、孤独の中消えていきます。
マリアンヌに関する感想や評価は?
ぶっちゃけマリアンヌがコードギアスの作中一番最強の騎士
— ロン (@coprisanguineus) January 6, 2019
コードギアスの視聴者でマリアンヌに関する感想で見受けられたのがマリアンヌがコードギアスで最強なのではないかという感想です。マリアンヌはブリタニア帝国でエースパイロット組織であるナイト・オブ・ラウンズに所属していた過去を持っており、ナイト・オブ・ワンのビスマルクを苦戦させるほどの腕前を持っています。このことからマリアンヌはコードギアスで最強のパイロットではないかと考えられています。
コードギアスといえば、ほんとうにマリアンヌさんが毒親だったな。
— ハイイロカネ (@haiirokane) October 16, 2018
マリアンヌに関する感想で他にはあまりよくない母親と感じたという感想も見受けられました。マリアンヌはルルーシュとナナリーのことを愛していたのですが、結局自分が大好きだっただけでルルーシュ達に間違った愛情表現をしてしまいます。結局のところルルーシュ達にとってマリアンヌは自分たちを蔑ろにするだけの毒親だったのではないでしょうか。
マリアンヌのギアスや目的まとめ
本記事ではアニメコードギアスに登場するマリアンヌについて過去やギアスの能力、成そうとしていた目的などをまとめてご紹介しました。マリアンヌはルルーシュとナナリーのことを愛していたということが分かったのですが、一方通行の間違った愛情表現でその想いは台無しになっていました。
しかしマリアンヌが射殺されなければルルーシュがブリタニア帝国を裏切ることが無く、物語が始まらなかったと思います。なのでマリアンヌというキャラクターはアニメコードギアスを語る上で忘れてはいけない重要人物といえるでしょう。