【おやすみプンプン】南条幸はプンプンの良き理解者！過去や結婚・子供をネタバレ

大人になったプンプンのよき理解者であり、彼に影響を与える人物となった南条幸。自分の意思をハッキリと持つ芯の強い女性であり、最後までプンプンを見捨てませんでした。また、性格がプンプンママに似ているとも評され、ママとは対照的なキャラでしょう。以下では、おやすみプンプンから、南条幸とプンプンの関係をネタバレ考察しました。その他、南条幸の過去や整形、結婚、子供などもまとめました。

浅野いにお先生の漫画おやすみプンプンは、2007年～2013年にかけて「週刊ヤングサンデー」「ビックコミックスピリッツ」で連載された作品です。単行本は全13巻で構成されています。

主人公のプンプンは、ひよこの落書きのような見た目以外はどこにでもいる普通の男の子でした。ある日、プンプンの小学校に田中愛子が転校し、彼女に一目ぼれします。将来の夢の語り合うなど、愛子との交流を深めるプンプン。しかし、愛子との約束を破ったことを機に、プンプンは思い悩むようになります。また、家庭仲の悪さから精神的に不安定となり、時には傷つきながら成長していきます。

おやすみプンプンの高校生編から登場する南条幸は、プンプンの同級生・蟹江梓の姉の友人である、絵本作家を目指す女性です。ひょんなことからプンプンの文章の才能を見いだし、再会時には漫画の原作原稿を依頼しました。最後までプンプンに寄り添い続けた南条。プンプンとはどのような関係だったのでしょうか。以下では、おやすみプンプンから、南条幸とプンプンの関係や結婚について考察しました。

プンプンの通う高校のOGであり、早稲田大学を中退して美大に通った異色の経歴を持つ南条幸。現在は、予備校の講師をしながら、絵本作家としてのデビューを目指しています。プンプンとの出会いは、高校のOG展であり、友人である蟹江小雪に誘われて会場に足を運びました。自意識の高さから自分の作品に自信を持っていた南条。半ば強引に、プンプンに自身の作品を感想を書かせています。

初対面時はプンプンママを彷彿させる性格から、プンプンからはあまり良い印象は持たれていなかったでしょう。一方、南条は彼が書いた感想から、彼の文才を見いだします。また、プンプンに煽られたことで漫画家へ転向し、再会時には彼へ漫画の原作を依頼しています。辛辣な口調や自分勝手な性格から、プンプンとの相性が悪いと思われた南条。しかし、内面は心優しく、面倒見の良さを見せることもありました。

キツイと感じられる物言いから、プンプンと衝突することも多かった南条でしたが、自身の過去を明かすことでプンプンとの距離を縮めていきます。やがて、プンプンとの間に愛が育まれるも、プンプンの身にさらなる試練が訪れました。教習所で愛子と再会し、彼女と失踪したプンプン。南条も彼の行方を追うべく、プンプンパパや叔父の雄一の元を訪れ、プンプンの知られざる過去を聞かされます。

プンプンの壮絶な過去や体験を改めて知り、彼の苦悩や葛藤に理解を示した南条。そして、プンプンを守れるのは自分しかいないと考え、行動に出ました。一方、プンプンと愛子は、鹿児島へ逃避行していました。小学校時代に果たせなかった約束を、大人になって果たすことが出来たプンプン。しかし、精神的に限界を迎えた愛子は自ら命を絶ち、地元に帰ったプンプンも愛子の後を追う覚悟を決めました。

子供時代、同級生と共に星を見た廃工場へやってきたプンプン。屋上で七夕の夜空を眺めていると南条幸がやってきました。プンプンを守ることが自分の使命であり、彼の説得を試みる南条。すでに覚悟を決めたプンプンは自殺を図ります。しかし、未遂に終わったことでプンプンは大怪我を負い、目が覚めると工場とは別の場所に移されていました。

プンプンの気持ちを理解し、今は何も聞かないことにした南条。自分から話してくれる日を待つことにし、明日も来ると言うと部屋を出ていきました。その後、警察がやってきて、愛子の母親の殺害容疑で逮捕されたプンプン。執行猶予の判決を受けた後、小学校時代の同級生・晴見と再会し、さらに子供を連れた南条とも遭遇します。

南条の子供に懐かれ、晴見から結婚を指摘されたプンプン。しかし、南条とは友人であると断言し、彼女との結婚を否定しました。同時に、南条の子供からパパ同然に慕われていることに、困惑するような素振りを見せます。プンプンの良き理解者であり、最後まで彼を見捨てなかった南条。結婚こそしなかったものの、お互いを理解し合える良き友人として交流し続けているでしょう。

プンプンママを彷彿させる性格であるものの、プンプンの良き理解者であり続けた南条幸。作中では、整形や結婚した過去を明かしており、プンプンとは異なる波乱な半生を歩んできたでしょう。しかし、自分の意思で人生を決めてきたという自負が、彼女の精神的な強さとなっています。以下では、おやすみプンプンの南条幸から、整形した過去や結婚と離婚、子供の存在についてまとめました。

作中では、ロングヘアに眼鏡をかけ、クールビューティーな印象の南条幸。スレンダーな体形で、思わず二度見してしまう美女でしょう。また、日本人と外国人のハーフという生まれも、南条の美貌を引き立てています。しかし、南条の恵まれた容姿と体形は生まれつきではなく、過去に整形と過激なダイエットを行った結果でした。子供時代はふくよかな体形で、下膨れの顔と厚ぼったい一重まぶたを気にしていた南条。

彼女の過去の姿は、おやすみプンプンの肝試しのエピソードにて見ることができ、現在のスレンダー美女と同一人物には思えないでしょう。一方、南条幸が整形を決意した理由は、容姿へのコンプレックスや理想の自分に近づくためでした。自分の生き方は自分で決めることを信条とする南条幸。子供時代から別人のように変貌した姿からは、彼女の強い意志を感じられるでしょう。

過去に整形手術を受け、ダイエットにも励んだことで理想の姿を手に入れた南条幸。さらに結婚と離婚を経験していた衝撃的な事実も判明します。相手は大学時代の同級生であったものの、プンプンと出会った頃には離婚していました。その後、プンプンと交流を深め、彼との再婚も予想された南条。しかし、結婚には至らず、最終的には友人関係を保っています。

夫とはすでに離婚していた南条幸でしたが、彼との間には子供が生まれていました。おやすみプンプンの終盤で、娘と一緒に現れた南条幸。当初はプンプンとの子供と予想されたものの、すぐさま前夫との子供だと示唆されました。プンプンとの再婚も期待されるも、最終的には子供を育てながら自分の力で生きていく道を選んだ南条。しかし、プンプンとは良き友人として交流を続けている模様です。

また、南条の子供はプンプンに懐いており、彼のことを本当のパパのように慕っています。南条と結婚する意思のないプンプンは困惑しつつも、彼女の子供を娘同然にかわいがっています。もし、南条と結婚した場合、プンプンは幸せな家庭に恵まれたでしょう。

主人公の報われない展開から鬱漫画とも評されるおやすみプンプンですが、心に響くセリフの多さから名言の宝庫とも言われています。その中でも、自分の意思をしっかりと持つ南条幸の名言は、読者の心を魅了しています。以下では、おやすみプンプンから南条幸の生き方や思想がもっとも現れた名言・名セリフを紹介します。その他、プンプンの名言もまとめました。

南条幸といえば、心に響く名言を数多く残した味のあるキャラクターです。どのセリフも彼女の意思の強さや原動力が伝わるでしょう。その中でも、以下に取り上げたセリフは、南条幸という1人の人間の生き方がもっとも現れたセリフです。部屋探しの帰り道で、自身の過去を語り始めた南条。自身の容姿にコンプレックスを持ち、美容整形とダイエットによって現在の姿になったことを告白しました。

理想の自分や人生を手に入れるためなら手段を選ばない南条。彼女にとって、美容整形は理想の容姿を手に入れるための手段であり、整形への抵抗もなかったでしょう。また、難関大学を中退してまで絵本作家を目指すなど、南条の過去は普通から外れるような生き方にも見えます。しかし、それらは全て自分が決めたことであり、例え悪い結果になっても彼女は自分の選択に後悔していないでしょう。

南条幸の過去は、他人から非難されかねない出来事の連続にも捉えられるも、彼女は自分の人生に自信を持っています。誰の指図も受けない、人生の選択は自分が決める、内に秘める精神的な強さも感じさせます。また、彼女の強さはプンプンにも影響を与え、精神的な成長を促すきっかけになったでしょう。

母親に恵まれなかった子供時代や苦い経験から、精神的な不安定さが目立っていたプンプン。小学校時代から思い続けていた愛子の死を受けて、彼女を後を追う行動にも出ました。また、これまでにも精神的に追い詰められてきたプンプン。しかし、今の彼には南条幸という心強い理解者がいます。最初の出会いはあまり良くなかったものの、お互いを知ることで愛を育みました。

南条幸との出会いを機に、平凡な日常が訪れたプンプン。ある晩、夢の中で愛子と再会しました。これまで愛子に囚われ続けていたものの、この出来事を機に愛子との決別を果たします。そして、自分の人生を生きる南条のように、プンプンも自分の気持ちを強く持ちます。どんなに辛い人生でも、前に進み続けなければならない、プンプンの精神的な成長が読み取れる名言でしょう。

南条幸という理解者を得られたことで、人生を前向きに考えられるようになったプンプン。しかし、彼女と出会うまでは多くの苦悩や葛藤を抱えていました。その背景には母親との険悪な関係があり、その後のプンプンの人格に大きな影響を及ぼしています。果たして、プンプンと母親との間に何があったのでしょうか。以下では、おやすみプンプンから南条幸と関係するプンプンについて考察しました。

おやすみプンプンといえば、子供の落書きのようなデフォルメされたひよこの姿をした主人公が印象的でしょう。また、プンプンのパパやママ、おじさんの雄一も似たようなキャラデザとなっています。しかし、南条や愛子など他キャラは、普通の人間として描写されています。読者目線では、プンプン達の存在は作中世界ではかなり浮いた存在に思えるでしょう。一方、登場キャラには人間として見えています。

さらに南条幸からは容姿を褒められたことや、複数の女性と関係を持つシーンからプンプンの素顔はイケメンとも予想されています。同時に、異性からモテるようなかっこいい男性だったとも推測されます。プンプンの本当の姿はどのような感じなのか、気になった方も多いでしょう。しかし、おやすみプンプンでは、プンプンや身内の素顔を描いたコマはなく、読者の想像に任せる形となっています。

デフォルメされたひよこの姿で表現されたプンプン。この姿はプンプンの精神状態を表しているとも考えられ、ストーリーによって三角錐や悪魔のような姿に変えています。小学校時代の出来事をきっかけに、精神的に不安定になってしまったプンプン。家庭環境も決して良いとは言えず、両親の喧嘩が絶えません。また、母親からは邪魔者のように扱われ、愛情を受けることもできませんでした。

プンプンママは、母親ではなく「女」としての生き方にこだわる女性でした。また、自分勝手でヒステリックな性格も相まって、夫との関係も悪かったです。息子に対しても、母親役を強制させられる、自身の自由を奪う存在として疎ましく感じていました。母親として我が子に愛情を注ぐことが出来ず、邪険に扱っていたママ。そのような関係性から、プンプンもママへ愛情を持つことがありませんでした。

そんな中、パパからのDVを理由に両親は離婚することになり、プンプンはママに引き取られることになりました。母子2人の生活が始まっても、母親との関係は以前と変わらず、毎月送られてくるパパの手紙が心の支えとなっていました。そして、プンプンが高校生になった頃、ママは癌の告知を受けます。症状は重く、これ機会に良い母親になろうと心を入れ替えました。

プンプンのためにも手術を受けることを決意したママ。しかし、プンプンは、ママの病気を他人事のように捉え、手術当日は梓との初デートに出かけています。ママへの愛情のなさから、自分の行動が普通だと思っていたプンプン。母親の手術日に出かけるのはどうかと梓に指摘されたことで、考えが揺らぎました。自分と他人の認識の違いに気づかされると共に、自分の考えがおかしいのではと思い詰めます。

さらに、自分が他人との認識にずれが生じたのは母親に原因があると思い込み、ママへの憎悪を募らせていきます。その後、手術も成果もむなしく、ママは息を引き取りました。死の間際に、息子を邪険に扱ってきたことを謝罪するママ。不器用ながらも、プンプンを愛していたことを明かします。しかし、その言葉はプンプンに伝わることなく、母子は和解できないまま別れました。

離婚後、毎月のようにプンプンへ手紙を送り続けたパパ。ママの死を受けて、一緒に暮らそうと手を差し伸べます。ママとの関係に悩んでいる中、パパの手紙を心のよりどころにしていたプンプン。しかし、ママのカバンからパパの手紙の真相を知ります。表面では辛く当たっていたママでしたが、内面では息子の愛情にあふれていました。しかし、不器用な性格から、愛情をうまく表現できません。

そこで、パパを慕っていたプンプンのために、パパに成りすまして手紙を書き始めました。パパからの手紙だと信じて疑わないプンプンは、例え母親が書いた手紙であろうと大喜びです。自分なりの愛情表現として、パパの手紙を書き続けたママ。プンプンを思って書き続けたものの、プンプンとパパの関係を壊す結果を招きました。

手紙の真相を知り、パパに裏切られたような感覚を覚えたプンプン。手紙が原因でパパのことも信じることが出来なくなり、一緒に暮らすことを断りました。

整形によってクールビューティーに生まれ変わり、自分の人生を歩み始めた南条幸。作中では絵本作家から漫画家に方向転換し、プンプンにも漫画の原作原稿を依頼しています。南条との出会いによって、人生を前向きに考えることができたプンプン。様々なことに思い悩み、葛藤してきたプンプンにとってかけがえない存在だったでしょう。以下では、おやすみプンプンの南条幸に関する感想や評価を紹介します。

おやすみプンプンの南条幸といえば、眼鏡が似合うクールビューティーであり、言葉は辛辣であるものの内面は優しいキャラクターです。プンプンパパからは性格がママに似ていると評されるも、最後までプンプンを見捨てず彼の理解者であり続けた姿勢は、読者の好感を呼びました。SNSでも南条幸が好きとの感想が多く見られ、プンプンの良き友人としてその人柄が高く評価されています。

初登場時は容姿端麗な美女という印象が強かった南条幸でしたが、過去には容姿にコンプレックスを持っており、整形とダイエットによって現在の手に入れました。また、結婚と離婚を経験し、女手1つで子供を育てるなどプンプンとは異なる苦労をしていたでしょう。しかし、彼女は過去に囚われることなく、常に前を向きながら生きています。このように芯の強さも南条幸の魅力であり、南条に惚れたとの声も寄せられています。

プンプンとの再会時に結婚と離婚した過去を明かした南条幸でしたが、ファンからはプンプンの結婚相手としても注目されました。整形した過去を明かすなど、プンプンに対して特別な感情があったと推測される南条。彼女の子供もプンプンを本当の父親に慕っており、2人の結婚もあり得たでしょう。しかし、最終的に2人は友人関係を続けており、その後も結婚することはないと考えられます。

鬱要素の強いストーリー展開であるものの、心に響く名言の多さが読者をひきつけるおやすみプンプン。その中でも、プンプンの理解者である南条幸の名言には、人生を前向きに生きるためのヒントが盛り込まれています。顔の整形だけでなく、結婚や離婚、子供の出産と様々な人生経験を積んできた南条幸。自分の生き方は自分で決める、彼女の強い意志は読者の共感を呼び、南条の名言が良いとの評されています。

コンプレックスの裏返しからプライドが高く、自分は他人とは違うという思いが人一倍強い南条幸。しかし、結婚をして子供にも恵まれた過去からは、やはり普通の人間だという見方もされています。自分が特別な存在だと思い込むも、実際は平凡な生き方をしてきた南条。言葉と行動が矛盾しているものの、その人間味あふれる姿が良いとの意見も見られ、南条幸という魅力的なキャラクターを生み出したでしょう。

おやすみプンプンの南条幸とプンプンの関係、過去や結婚、子供などをまとめました。生まれ持った容姿にコンプレックスを持ち、整形で別人のように変貌した南条。なりたい自分や明確な人生の目標を持ち、それに向かって突き進む芯の強い女性でしょう。プンプンの良き理解者として、彼の苦しい時期を支えてきた南条。プンプンと結婚に至らなかったものの、これからも良き友人であり続けるでしょう。