2021年12月10日公開
2021年12月10日更新
【おやすみプンプン】心に残る名言を紹介!鬱漫画を引き立たせる名セリフを厳選
漫画「おやすみプンプン」は、落書きのようなキャラデザが特徴の主人公・プンプンの半生や苦悩を描いた作品で、人生について考えさせられる奥深い名言・名セリフや、涙を誘う名シーンの多さが注目されました。本文では、泣ける鬱漫画として人気を集める漫画「おやすみプンプン」から、心に残る名言や鬱漫画を引き立たせる名セリフ・名シーンまとめを、ネタバレを交えながらまとめて紹介します。
おやすみプンプンとは?
泣ける鬱漫画として人気を集める「おやすみプンプン」は、ひよこの落書きのような見た目が特徴の主人公・プンプンの波乱の半生と周囲との交流を描いた作品です。以下では、漫画「おやすみプンプン」から、人生について考えさせられる、心に残る名言や、鬱漫画を引き立たせる名セリフ・名シーンまとめを、あらすじネタバレを交えながらまとめて紹介します。
おやすみプンプンの概要
浅野にいお先生の漫画「おやすみプンプン」は、2007年に「週刊ヤングサンデー」にて連載開始された作品で、2008年に「ビックコミックスプリッツ」に移籍し、2013年まで連載されました。主人公の落書きのようなキャラデザや独特のネーミングなど実験的な表現手法が話題を呼び、第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門・審査員委員会推薦作品に選ばれました。
おやすみプンプンのあらすじ
不遇な家庭環境に置かれたプンプンは、自分と同じ悩みを持つ転校生・田中愛子と仲良くなり、2人は小学校の一学期の終わりに、愛子の鹿児島の親戚の家に行くことを約束します。しかし、プンプンの両親の離婚や、愛子との約束を果たせなかったことがきっかけで、プンプンと愛子の距離は遠ざかっていき、その出来事はやがてプンプンの人生に暗い影を落とし始めます。
おやすみプンプンの名言や名セリフ・名シーン集
鬱漫画と言えば、救われない展開や後味の悪い結末を迎える傾向が多く、漫画「おやすみプンプン」も、目を背けたくなるような、主人公の波乱の半生が描かれています。しかし、「おやすみプンプン」は、不遇な状況をどう打開すべきか、人生を切り開くヒントも隠されており、名言の宝庫とも言われています。以下では、おやすみプンプンから名言や名セリフ・名シーンまとめを、厳選して紹介します。
名言①「焦らずゆっくり考えればいいさ…」
出典: https://prcm.jp
漫画「おやすみプンプン」の1つ目の名言は、自分の人生について考える主人公・プンプンの名言です。セリフの前半パートは、非常に前向きな言葉を並べつつも、後半パートでは前者で述べた言葉を否定するかのような意見に方向転換され、理想を追い求めることの素晴らしさと、思い通りにいかない人生の厳しさを1言で表現した、奥深いセリフ・名シーンです。
焦らずゆっくり考えればいいさ。なぜなら君には無限の可能性があるから…… なーんてことを真顔で言えちゃう大人になっちゃダメだよ――――――――
名言②「わけもわからず涙が…」
漫画「おやすみプンプン」の名言2つ目は、自分を振り回す周囲への怒りや悲しみ、誰も自分を理解してくれないことへの苛立ち・寂しさをつのらせるプンプンの心の叫びです。愛子との約束を破ったことを原因とする彼女との関係悪化に、両親の離婚に伴う父親との別れは、プンプンの心を深く傷つけ、やり場のない怒りや、周囲から取り残されているような孤独感が、プンプンの人生に影を落としました。
プンプンは――わけもわからず涙が止まりませんでした。
名言③「いやぁ~プンプンはホントいい子だねぇ…」
漫画「おやすみプンプン」の3つ目の名言は、プンプンが呪文を唱えると出てくる神様の名言です。小学校時代の体験から、自分が傷つかないように偽善者として振る舞うプンプンでしたが、心の底では本当の自分との葛藤に苦しんでいました。プンプンの自問自答とも称される神様のセリフからは、表にさらけ出すことができない、プンプンの心の弱さが垣間見えるでしょう。
・・・いやぁ~プンプンはホントいい子だねぇ ヘドが出るほど。
みんながみんな幸せなんてあり得ると思うかい?
人の幸せは他人の不幸の上に成り立ってるんだぜ?
どんな善人でも無意識に誰かを傷つけてるんだよ。
それとも世界中の不幸を引き受けるだけの勇気が君にあるってのかい?
ねぇ弱虫の偽善者プンプン、
他人に傷つけられないための一番の方法って知ってる?」
おやすみプンプンは鬱漫画?魅力を紹介
名言・名セリフの厳選まとめのように、「おやすみプンプン」では、心に残る名言・名シーンが数多く生み出され、人生について考えさせられる哲学要素を交えたセリフも、人気に拍車をかけています。以下では、読者の涙を誘うストーリー展開も注目された、漫画「おやすみプンプン」の魅力について、あらすじネタバレを交えながらまとめて紹介します。
面白い魅力①哲学
出典: https://prcm.jp
鬱漫画に数えられる「おやすみプンプン」は、主人公・プンプンの半生を通じて、人間関係の難しさや生と死・愛、自意識の高さがもたらす精神的な苦悩など、重苦しいテーマが特徴です。そして、主人公・プンプンも、小学校時代の壮絶な体験から自分を軽薄な人間だと過小評価し、過去のトラウマを引きずりながら、自分を偽ることで生きることができました。
しかし、プンプンの鬱人生は、主人公目線で見れば、これ以上の不幸はないと呼べるほど、悲惨な出来事に見えるでしょうが、プンプンの叔父さんなど客観的な目線で捉えると、プンプンの人生に対する見方も変わります。「人生自業自得」や「1人でいじけていても誰も助けてくれない」のように、プンプンの人生を多面的に捉えたセリフも見られる一方で、自分の人生を多面的にみることができない難しさも追及しているでしょう。
面白い魅力②秀逸な伏線
鬱展開の多さから読み進めることが辛いとも評される漫画「おやすみプンプン」は、ストーリーの至るところに伏線が隠されており、伏線が張られた意図を知ることで、「おやすみプンプン」の面白さに気が付けるでしょう。初見では、単なる名セリフ・名シーンにしか見えなかった場面も、ストーリー全体を知ったうえで読み返すと、その場面が重要な伏線だったことや、伏線回収の意味を理解できるでしょう。
面白い魅力③美しい文章
漫画「おやすみプンプン」が鬱漫画と呼ばれる理由や、プンプンの壮絶な体験や、どこかホラーチックな作画だけでなく、プンプンのネガティブな感情を引き立てるようなナレーションも挙げられます。「おやすみプンプン」のナレーションは第三者目線で語られ、詩を詠んでいるような美しい言葉遣いが、物語全体やプンプンの鬱状況を増幅させています。
おやすみプンプンの登場人物一覧
「おやすみプンプン」の登場人物は、主人公・プンプンとその家族・親戚キャラは、プンプンと同様にデフォルメされたキャラデザであり、丁寧に描かかれた作画の中で、圧倒的な存在感を放っています。以下では、登場キャラの心理描写にも注目が集まった、漫画「おやすみプンプン」の登場人物一覧をまとめて紹介します。
プンプン
漫画「おやすみプンプン」の主人公で、名字はプン山(小野寺に改姓)、ヒヨコのような落書きのキャラデザや、セリフは独白などデフォルメされています。幼少期の壮絶な体験や、感情を表に出すことが苦手な性格から、次第に内気かつ自意識過剰な性格へ変貌していきます。片思いの相手・愛子との関係に悩むも、最終的には自分が変わることで、人生に希望を見出しました。
田中愛子
小学校5年生の時にプンプンのクラスに来た転校生で、プンプンが一目ぼれした少女です。家庭では、両親が離婚しており、母親が新興宗教に入信していることをコンプレックスに持ってます。また、母親が腰を痛めて不自由になってからは、母親からの肉体的・精神的な暴力による束縛を受ける受けるようになり、高校卒業後には我慢の限界を迎え、プンプンと共に逃避行に出ます。
プン山プンプンパパ
プンプンの父親で、プンプンとは宇宙に宇宙について語ったり、彼に天体望遠鏡をプレゼントするなど、良好な親子関係を築いていました。普段は穏やかな人物であるが、会社をリストラされ、無職になったことを機に夫婦喧嘩が勃発、命の危険にさらされたプンプンを守るため、やむをえず妻に暴力をふるい、その後プンプンママと離婚し、プンプンとも別れました。
プン山プンプンママ
プンプンの母親で、旧姓は小野寺、自由奔放で自分に正直な性格であるものの、自己中心的でヒステリックな言動も目立ち、息子・プンプンとは折り合いが悪いです。プンプンからは、良い印象を持たれていない一方、プンプンママは、息子への愛情を持っており、自身の病気発覚を機に、良い母親になることを決意するも、病を克服することができず、プンプンとも和解できないまま息を引き取りました。
小野寺雄一
プンプンの叔父で、美大の大学院卒業後は陶芸教室の講師をしていたが、トラブルを起こし退職を余儀なくされました。プンプンママの実弟であり、離婚したプンプン母子と同居・プンプンの保護者となりました。独特の人生観を持ち主である一方、繊細かつ不安定な性格も秘めており、心の弱さをさらけ出すこともあります。プンプンとは、自分と似たような点があるとみて、彼を大切に想っています。
小野寺翠
プンプンの叔父・小野寺雄一の恋人で、後に妻となる女性で、初登場時は、プンプンママが入院する病院の看護師でした。再登場時は、喫茶店のアルバイト店員となっており、後に雄一と交際・結婚しました。雄一が不倫をして失踪した際、寂しさからプンプンとただならぬ関係になるも、物語終盤では、雄一との間に第一子を授かり、出産しました。
南条幸
プンプンのクラスメイトの姉・蟹江美雪の友人で、漫画家志望、プンプンとは絵画展で出会いました。その時、プンプンが書き留めていた感想文から彼のセンスに注目し、再会をきっかけに漫画の原作執筆を持ちかけます。スレンダーの美女であるが実は整形手術をしており、性格はプンプンママと彷彿させるものの、面倒見が良く優しい一面を兼ね備えた、プンプンの良き理解者です。
おやすみプンプンに関する感想や評価
鬱漫画と称されながらも、根強い人気を誇る漫画「おやすみプンプン」は、自分の人生について考えさせられる名言や、インパクトある名シーンの数々が支持され、プンプンの波乱の半生を丁寧に描いたストーリー展開が、更なる人気を呼んでいます。以下では、鬱漫画を引き立てる名言や名セリフ・名シーンが注目される、漫画「おやすみプンプン」に関する感想や評価をまとめて紹介します。
感想1:「おやすみプンプン」が面白い
おやすみプンプンって漫画おもろいな
— げぇじの民 (@mzJXA93JCo9W1Sp) December 5, 2021
鬱漫画に数えられる漫画「おやすみプンプン」は、落書きのようなキャラデザの主人公というシュールな作画が目を引く一方、プンプンの波乱に満ちた半生は、読み手の興味を惹きつけます。読者の中には、あまりにも鬱要素が多いために、読み進めることが恐い等の感想も見られる中、心に残る名言・名シーンの多さから、「おやすみプンプン」は面白いと評する読者もみられます。
感想2:内容の深さにひかれる
おやすみプンプンの内容すっごい深いし、めっちゃ刺さる
— タスク🐙🌸⏳🍃 (@plusk_tagoochi) December 9, 2021
鬱漫画と称される作品の多くは、エンターテイメント性が強く、読み終えた後に襲う後味の悪さから苦手とする方も多い作風でしょう。今回、名言まとめを紹介した「おやすみプンプン」も、プンプンの鬱過ぎる心理描写から、続きを読むことをためらう読者も見られた一方で、自分の人生や他人との関係、生や死について考えさせられる奥深い内容や、心に残る名言・名セリフが高く評価されています。
感想3:不思議な魅力に富んだ作品
おやすみプンプン、俺は20代前半頃に勧められて読んだけどマジきつかったぞ
— 立夏 (@ricca__55) December 2, 2021
や、なんかこう、不思議な作品でな……
主人公・プンプンに降りかかる不幸の数々や、ネガティブな感情に蝕まれていく様子は、読み手にとってもきついと感じるものの、何故か無性に読みたくなったり、恐いけれど続きが読みたくなるなど、前向きな感想も見られます。ストーリーそのものは、鬱漫画らしい精神的な過激さが見られる一方、哲学要素を絡めた名言やセリフの数々が、「おやすみプンプン」の不思議な世界観を作り上げているでしょう。
感想4:名セリフに心が救われた
人々の交流や心の機微を描いた作品を見るのは少し退屈な気がして昔から得意では無い。
— Simarisu_is_gamer (@Simarisu_maru) December 4, 2021
ただ、おやすみプンプンだけは好きだった。
「暗い過去があっても良いじゃない。それも人生だよ」と作者に言われた気がして、読んでいて心が救われた作品だった。
哲学要素を絡めた、奥深いストーリー展開が特徴の「おやすみプンプン」には、長い人生において厳しい状況を乗り越えるためのヒントが込められており、ネガティブでありながら、考えさせられる奥深い名言が支持を集めています。また、「おやすみプンプン」の名言の中には、作者・浅野にいお先生のメッセージと捉えられるセリフも見られ、読んでいて心が救われたとの感想が寄せられています。
感想5:良い感じに気分が落ち込んでいく漫画
おやすみプンプン…色んな伏線に気付かないふりをして読んでるけど…良い感じに気分が落ち込むな…
— 真咲 (@anpontantan_) December 8, 2021
緻密な伏線も作品の魅力である「おやすみプンプン」は、その世界観をもっと知ろうとするほど、気分が落ち込んでいくような感覚を覚えるとも言われ、読者の中には、あえて伏線を無視して読み進めている方もいます。また、「おやすみプンプン」を読むたびに良い感じに気分が落ち込むとの感想も見られ、他の鬱漫画にはない、独特の読み応えが人気に拍車をかけています。
感想6:不気味でありながらページが進む
マンガワンでおやすみプンプンが連載開始したのでとりあえず無料分と通常コインで読めるところまで読んだ
— ひろき (@hiroki_2918) December 6, 2021
たまに狂気混ぜてくるの不気味で何故かページが進む
鬱漫画に限らず、身体的・肉体的に過激な描写が多い作品ほど読み進めることが苦痛に感じることもあり、あまりにもきつすぎる展開から、物語の途中で読むことを断念することもあるでしょう。漫画「おやすみプンプン」も、狂気とも呼べる鬱シーンがきついとの感想が見られる一方で、続きが気になりすぎてページをめくる手が止まらないなどの感想が見られ、読者の興味を惹き付けています。
感想7:内容が難しいと感じていた作品
おやすみプンプン、中一の頃の私には理解が難しい話だったが今なら読める。読もう。
— ミリー (@m____o_0) December 5, 2021
生と死、人間関係、愛など、重苦しいテーマを掲げる「おやすみプンプン」は、漫画とは思えない内容の緻密さや、人生について考えさせられるメッセージ性の強さが高く評価され、ファンの間では泣ける鬱漫画と称されています。一方で、哲学要素を含めた内容は、読み手によって難しいと感じる方もおり、中学生時代に初めて読んだ時には内容を理解できなかったとの感想も見られます。
おやすみプンプンの名言まとめ
漫画「おやすみプンプン」の心に残る名言や名セリフ・名シーン、「おやすみプンプン」の魅力などを、あらすじネタバレを交えながらまとめて紹介しました。鬱漫画としても知られる「おやすみプンプン」は、主人公・プンプンの波乱の半生に目を背けたくなる一方、哲学要素を含めた名言や、鬱漫画を引き立てる名セリフ・名シーンが、読者の興味をそそるでしょう。