【おやすみプンプン】最終回の結末・感想をネタバレ!最後は愛子が自殺?

こちらの記事では『おやすみプンプン』の最終回あらすじと結末についてネタバレを含めてご紹介しています。初恋相手の愛子と再会したプンプンは果たしてどんな結末を迎えたのか?まだ最終回を読んでいない人は、おやすみプンプンらしい一筋縄ではいかない結末をこちらの記事でチェックしてみてください。また読者の感想から作品の面白い魅力も考察しているので、そちらにも目を通してみてください。

【おやすみプンプン】最終回の結末・感想をネタバレ!最後は愛子が自殺?のイメージ

目次

  1. おやすみプンプンとは?
  2. おやすみプンプンの愛子との再会から最終回結末までネタバレ
  3. おやすみプンプンの登場人物一覧
  4. おやすみプンプンの面白い魅力を考察
  5. おやすみプンプンは気持ち悪い?最終回に関する感想や評価を紹介
  6. おやすみプンプンの最終回まとめ

おやすみプンプンとは?

おやすみプンプンの概要

こちらの記事では『おやすみプンプン』の最終回のあらすじ・結末や感想をネタバレを含めてご紹介していきます。その前にまずはおやすみプンプンの作品概要をネタバレありでご紹介。おやすみプンプンは漫画家の浅野いにお先生が2007年ら2013年まで青年漫画雑誌のビッグコミックスピリッツにて連載していた作品です。おやすみプンプンの連載開始時には小学館が発行する漫画雑誌・週刊ヤングサンデーにて掲載されていました。

しかしおやすみプンプンの掲載を開始してから数ヶ月後には週刊ヤングサンデーが休刊に入ったことにより、同じく小学館が発行している漫画雑誌・ビッグコミックスピリッツに掲載されるようになりました。そんなおやすみプンプンは"プンプン"というあだ名で呼ばれる普通の少年の壮絶な半生を描いた作品で、主人公の顔が描かれずヒヨコのような風貌で描かれていたり、その重厚な物語が話題となりました。

おやすみプンプンの単行本は全部で13巻まで出ており、累計発行部数は300万部を記録するといった人気を見せています。また第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門では審査員委員会推薦作品に選出され、娯楽として楽しまれているだけではなく、優秀な創作作品としても注目を浴びました。

おやすみプンプンのあらすじ

小学5年生の時、転校してきた少女・愛子に一目惚れしたプンプン。授業で自分の夢を発表することになり、宇宙研究をするのが夢だったプンプンは、同級生たちにバカにされると思い教室を飛び出してしまいます。そんな彼を体育倉庫で見つけた愛子は「夢くらい何見たっていい」と励まし、プンプンは彼女への想いをさらに強めます。そんなある日、プンプンの家に女児を連れた宗教勧誘の女性が訪れるのでした。

おやすみプンプン 1 | 小学館

おやすみプンプンの愛子との再会から最終回結末までネタバレ

最終回ネタバレ①愛子との再会

おやすみプンプンの結末あらすじ1つ目は、プンプンの初恋の相手・愛子との再会。小学生の時にはお互いに想い合っていたプンプンと愛子。愛子の「どこか遠くへ行きたい」という言葉を聞いたプンプンは、小学生ながらその言葉を叶えようと愛子の伯父がいる鹿児島へ行こうと約束します。しかし、約束当日にプンプンの母親が階段から転落し、プンプンは急遽病院に向かうことになります。

病院に向かうタクシーの中から外を眺めたプンプンの目に映ったのは、ひとり待ち合わせ場所で泣いている愛子の姿。その日をきっかけに、プンプンと愛子の間には心の距離ができてしまいました。それから十数年。二十歳になり大学生になったプンプンは、自動車教習所で愛子とばったりはち合わせます。久しぶりに言葉を交わした二人は、現在の状況を語り合います。

プンプンは大学生活のことを少し色を付けて話すと、愛子もまた小学生の頃からの夢であったモデルの道を歩んでいることを報告します。しかし、愛子のその言葉は自分の悲惨な家庭環境をごまかすための嘘で、実際には宗教にのめり込みんだ母親に暴力を振るわれる毎日を送っていたのでした。

最終回ネタバレ②母親を殺害

おやすみプンプンの結末あらすじ2つ目は、愛子の母親の殺害について。久しぶりに再会した初恋相手・愛子が悲惨な生活を送っていると知ったプンプン。子供の頃「どこか遠くへ行きたい」と言った愛子の願いを叶えることができなかったプンプンは、2人でどこか遠くの町に引っ越して新しい生活を始めようと申し出ます。

そしてその決断を報告しようと愛子の母親の元へ向かったプンプンと愛子。しかし愛子の母親は2人の計画に激怒し、愛子に暴力をふるいます。刃物を持ち出した愛子の母親を押さえるため応戦するプンプンですが、揉み合いの末、プンプンは愛子の母親のを絞殺してしまうのでした。

最終回ネタバレ③プンプンと愛子の逃避行

おやすみプンプンの結末あらすじ3つ目は、愛子の母親を殺してしまったプンプンと愛子の逃走について。同棲の報告をしにいったはずが、ひょんなことから愛子の母親を殺害してしまった2人。遺体を人目につかない山の中に埋めた2人は、子供の頃約束した鹿児島に向かうことにします。その道中、母親によってつけられた傷が化膿し愛子は発熱してしまいます。

乗り込んだタクシーの中では愛子の母親の遺体が見つかったニュースが流れ、2人はタクシーから降りて徒歩で目的地に向かうことに。その最中も愛子の体調は悪くなっていきます。精神的にも極限に達し、殺人という許されない過ちを犯してしまったプンプン。最悪な状況に絶望した彼は、愛子と2人で心中しようと考えます。

しかしプンプンの口からそれを聞いた愛子は、プンプンが自分の母親の首を絞めた際にはまだ息があり、その後愛子の手によって刺し殺したことを告白します。殺人を犯したのは自分だから、プンプンは殺人犯ではない。プンプンが気を負うことは無いのだと言うのでした。その後空き家を見つけたプンプンと愛子は、一晩そこで夜を明かすことにします。

最終回ネタバレ④愛子の自殺

おやすみプンプンの結末あらすじ4つ目は、愛子の自殺について。空き家で朝を迎えたプンプンと愛子。しかし、目を覚ましてみると愛子の姿は見当たりません。そして愛子を探しに周辺を探すプンプンは納屋で愛子の首吊り死体を発見します。

もう既に息をひきとった愛子を発見したプンプンは、そんな彼女を背負って道を進みます。しばらく歩いたところでプンプンが休憩していると、ここにくるまでの間に荷物を置き忘れてきてしまったことに気づきます。冷たくなった愛子を民家の軒先に残し、荷物を取りに向かったプンプン。

荷物を見つけ中を確認すると、「あなたがずっと私を忘れませんように」と書かれた短冊を見つけます。その後愛子の元に戻ったプンプンは、彼女が救急車に運ばれていく場面に遭遇。愛子を失ったプンプンは東京に戻り、幼い頃愛子と遊んだ工場跡へ赴き自殺をはかるのでした。

最終回ネタバレ⑤プンプンのその後

おやすみプンプンの結末あらすじ5つ目。プンプンが自殺をはかったその後はどうなったのかというと、幸か不幸か、以前一緒に漫画を作り上げ親しくなった南条幸に発見され、病院に搬送されます。入院中のプンプンの元には警察が来て愛子の母親の事件について事情聴取をされますが、重要参考人に留まり逮捕にはいたりませんでした。

最終回ネタバレ⑥晴見との再会

おやすみプンプンの結末あらすじ、最後の6つ目は晴見俊太郎(ハルミン)との再会です。小学生の時親しくしていた晴見。そんな彼と街中で偶然再会したプンプンは、ベンチに座ってしばらくのあいだ何気ない会話をやりとりします。話のネタも尽きた頃2人は別れ、プンプンの元には子供を抱いた幸が現れます。彼女の隣に並んだプンプン晴見の方を向き手を振り、晴見もまたそれに手を振って応じます。

晴見は「またね」と言いながらも、彼の本当の名前を思い出すことができなかったことや、彼の顔についた傷跡を見てもあえてそれに触れなかった自分の行動から、プンプンと出会うことはもうないのだろうと心のどこかで感じ取っていました。そんなことがあってからしばらく経ったある日、小学校の教師である晴見は、自分のクラスに新しく入る転入生をクラスの仲間達に紹介します。

黒板の前に立ち自分の名前を告げる少女。彼女の自己紹介が終わり教室を見渡した晴見の目に、1人の少年の姿が止まりました。転校生の少女をじっと見つめるその姿は、どことなく幼い頃に彼が見たプンプンと愛子の面影を感じさせるのでした。

Thumbおやすみプンプンをネタバレ解説!名作鬱漫画の感想と最終回・結末を考察 | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

おやすみプンプンの登場人物一覧

プンプン

以上、おやすみプンプンのあらすじと結末をネタバレを含めてご紹介してきました。次はおやすみプンプンに登場する登場人物のネタバレ。まずはおやすみプンプンの主人公のプンプンです。プンプンはおやすみプンプンの物語の中で本当の顔を出すことはなく、ひよこのような姿で描かれています。セリフも心の声が描かれ、吹き出しでの発言は出てきません。

愛子に一目惚れをし、彼女の「どこか遠くへ行きたい」という願いを叶えようと小学生ながら鹿児島行きを提案しますが、その計画は実行できずその後疎遠になってしまいます。しかし数十年後に自動車教習所で再会したことにより、再び親密な関係へと発展していきます。

神様

プンプンが伯父から教えてもらった呪文「神様神様チンクルホイ」と唱えると現れる謎の人物。頭部のみが現れ、眼鏡の成人男性で登場することが多いです。神様の正体についてプンプン自身は"自問自答"の仮の姿だと発言しており、中学生の時には呪文を唱えずとも現れ、高校生になった頃にはほとんど出てこなくなります。

田中愛子

プンプンの初恋の相手。愛子が転校してきたときプンプンが一目惚れし、鹿児島の一件で疎遠になった後にもお互い気に掛けている様子が描かれています。高校卒業後には、子供の頃からの夢だった芸能界への一歩を踏み出しますが、家庭の事情で花開くことはありませんでした。母親が宗教団体にのめり込み、日常的に暴力を振るわれています。

愛子の母親

宗教法人「コスモさん健康センター」の信者で、幼い愛子を引き連れて近所への訪問を繰り返していました。体が悪くなるにつれ娘の愛子を虐待するようになり、最終的には『おやすみプンプンの愛子との再会から最終回結末までネタバレ
』のあらすじでご紹介したように愛子に殺害されます。夫とは離婚しています。

晴見俊太郎

プンプンの小学生の時のクラスメイトで、休みの日にエロビデオ上映会を開催していた仲。小学5年生の時に転校してしまいますが、おやすみプンプンの結末や物語の途中にも登場するサブメインキャラクターです。"ハルミン"のあだ名で呼ばれており、個性の強い登場人物が多いおやすみプンプンの中では常識人的な立ち位置にいます。

南条幸

プンプンと初めて出会ったのはプンプンが高校生の時で、展覧会に展示していた「天の川」という作品にプンプンが魅入り話すきっかけとなりました。2年後スナックでプンプンと再会し、展示会においてあった感想ノートに書いたプンプンの物語が面白かったことから、プンプンに漫画の原作執筆を依頼します。プライドが高く、強い言葉を使う事もありますが、物語の中でプンプンを一番に理解しようとした人物です。

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おやすみプンプンの面白い魅力を考察

面白い魅力①哲学の応酬

こちらの項目ではおやすみプンプンの面白い魅力や、物語の感想・考察をご紹介していきます。おやすみプンプンの面白い魅力の考察・感想1つ目は、おやすみプンプンの物語に隠されている哲学について。おやすみプンプンの物語を読んだ人の感想・考察では、それぞれのキャラクターの人生観・価値観がしっかりと描かれているという感想・考察があがっています。

漫画などの作品にはその作者の伝えたい哲学や教訓がこめられていることも多いですが、おやすみプンプンでは物語に込められた哲学の多さがスゴイと感想があがっています。小・中学生のキャラクターにもそれぞれの価値観がしっかりと作りこまれていて、ストーリーだけではなく内面的にも味わい深い作品となっています。

面白い魅力②怒涛の展開や伏線

おやすみプンプンの面白い魅力の考察と感想2つ目は、ストーリーの展開や伏線について。漫画作品では、あらかじめ伏線をしっかりつくっておくタイプの作品と、大まかな流れやキャラクターを作って作者の反応などによって展開を変えるタイプの作品があります。この2種類でいうと、おやすみプンプンは前者の"伏線を作っておくタイプ"となっています。

主人公・プンプンの人生をなぞった数年間の時が描かれていますが、読者に飽きを感じさせることなく、怒濤の展開・伏線が盛り込まれているため、考察のしがいがある作品という感想があがっています。そのため、1度だけではなく何度も読めば読むほど新たな発見・考察要素のある作品と言えるでしょう。

面白い魅力③美しい文章

おやすみプンプンの面白い魅力の考察と感想3つ目は、作中に綴られている美しい文章。おやすみプンプンはその作画力も目を見張るものがありますが、登場キャラクターのセリフも美しく文学的だという意見も見られています。『面白い魅力①哲学の応酬』の感想・考察の項目でもご紹介したように、おやすみプンプンの物語に登場するキャラクターはそれぞれの価値観や哲学を持っています。

そのため、一言で言い表せるような簡素なセリフではなく、純文学を読んでいるような心に響く美しい文章が多く登場します。プンプンという1人の人間の人生を通して、様々な人物の価値観も吸収することができるおやすみプンプンは、漫画作品の中でも娯楽以上の価値を持つ作品のひとつなのではないかと考察されます。

おやすみプンプンは気持ち悪い?最終回に関する感想や評価を紹介

愛子の死という結末を迎え、完全なハッピーエンドとはいかなかったおやすみプンプン。最後に登場した晴見のどこか達観した感情や、晴見のクラスにやってきた転校生の少女と彼女を見る少年の視線がどこかプンプンと愛子を思わせ、何とも言えない気持ちにさせ、いろいろと考えさせられる物語となっています。

そんな人間心理を余すところなく描いているためか、上記の感想のように「気持ち悪い」と言われることもあります。しかしそれは嫌悪の意味ではなく、誰もが感じたことのある言葉にしがたい感情を思い起こさせてくれる、秀逸な物語として良い意味で使われているようです。

そんな"哲学的"と評価され注目されているおやすみプンプン。現在は物語が完結しコミックスが13巻まで発売されています。こちらの記事では最終章でスポットが当たった愛子との物語についてご紹介してきましたが、他の章にも心を揺さぶる様々なストーリーが描かれているので、この作品が気になった人はおやすみプンプンの単行本を手に取ってみてはいかがでしょうか?

おやすみプンプンの最終回まとめ

以上、おやすみプンプンの最終回のあらすじ・結末と登場キャラクター、作品の魅力についてご紹介してきました。読者の感想・考察では「哲学的」「鬱作品だけど心に響く」と多くの高評価を得ています。プンプンの初恋の相手・愛子は自殺という衝撃的な結末を迎えましたが、そんな王道ハッピーエンドで終わらないところがおやすみプンプンの最大の魅力なのかもしれません。

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