おやすみプンプンの感想・評価は?名作鬱漫画のあらすじと魅力をネタバレ紹介

浅野いにお先生原作の名作鬱漫画「おやすみプンプン」にはどのような感想や評価が寄せられているかご存知でしょうか?浅野いにおシリーズの中でも名作と名高い「おやすみプンプン」は、ファンから「鬱になる」「泣いた」などの様々な感想や評価が寄せられています。そんな名作鬱漫画「おやすみプンプン」に寄せられた感想や評価について、あらすじのネタバレや登場人物と共にご紹介していきます。

おやすみプンプンの感想・評価は?名作鬱漫画のあらすじと魅力をネタバレ紹介のイメージ

目次

  1. おやすみプンプンとは?
  2. おやすみプンプンの面白い魅力
  3. おやすみプンプンは鬱漫画?あらすじをネタバレ
  4. おやすみプンプンの逃避行編を最終回結末までネタバレ
  5. おやすみプンプンの名言や名セリフ集
  6. おやすみプンプンのキャラ一覧
  7. おやすみプンプンに関する感想や評価
  8. おやすみプンプンの感想まとめ

おやすみプンプンとは?

おやすみプンプンの概要

「おやすみプンプン」は浅野いにお先生による漫画作品です。2007年から「週刊ヤングサンデー」で連載が開始され、2008年からは「ビッグコミックスピリッツ」で連載されました。2013年に連載が終了した「おやすみプンプン」は、全13巻の単行本が発売されました。「鬱漫画」として人気を博した「おやすみプンプン」は、累計発行部数300万部を突破しており、浅野いにおシリーズの中でも人気の高い作品となっています。

おやすみプンプンの作者

「おやすみプンプン」の作者は、漫画家の浅野いにお先生です。浅野いにお先生は、1980年9月22日生まれの茨城県出身です。幼少期から絵を描く事が好きだったという浅野いにお先生は、高校2年生の春休みに描いたというギャグ漫画が代原として掲載され、「ビッグコミックスピリッツ増刊Manpuku!」でデビューを果たしました。その後、「子ども向けじゃない漫画」を目指して様々な掲載誌で活躍されています。

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おやすみプンプンの面白い魅力

人間の精神状態や心情が情景的に描かれる事で有名な浅野いにお先生の作品ですが、その中でも「おやすみプンプン」は「鬱漫画」として有名になっています。しかし「おやすみプンプン」は、ただ「鬱になる」だけの漫画ではなく、読み終わった後に何とも言えないような感動が待っているという感想も多い作品です。そこでまず初めに「おやすみプンプン」の面白いと言われる魅力についてご紹介していきます。

面白い魅力①哲学の応酬

名作鬱漫画「おやすみプンプン」の面白い魅力1つ目は、「哲学の応酬」です。「おやすみプンプン」は主人公が鳥のような姿をしているなどインパクトが大きい作品ですが、その最大の特徴は「過剰と言われる程の哲学の応酬」と評価されています。この「過剰と言われる程の哲学の応酬」というのは、「おやすみプンプン」に登場する登場人物達が、それぞれ自身の人生観についての哲学を語っている事から言われています。

「おやすみプンプン」では、登場人物が老若男女問わず多く登場しますが、そのどれもが「人生について」自分の考えを語っているシーンが多く描かれています。そして最も評価されているのが、そのキャラクター達の語る「人生哲学」の引き出しの多さでした。1人の人間が描いたとは言い難い多種多様な哲学が描かれており、この事から浅野いにお先生の持つ引き出しの多さと多様さにファンは思わず脱帽したとも言われています。

面白い魅力②伏線が多い

名作鬱漫画「おやすみプンプン」の面白い魅力2つ目は、「伏線が多い」事です。浅野いにおシリーズの中でも名作と評価される「おやすみプンプン」は、作中で長い年月が経過します。幼少期から青年に至るまでプンプンの成長と共に描かれているストーリーは非常に作り込まれていると評価されています。その評価の要因となった1つが「伏線回収の素晴らしさ」です。「おやすみプンプン」には様々な伏線が登場しています。

そんな作中に散りばめられた伏線の数々が、ファンでも忘れかけている程長い年月が経ってから回収される事もありました。そんな事細かに計算されたストーリー展開から、浅野いにお先生の「作り込まれたストーリー」の素晴らしさを実感する評価も多く、その典型的な例が「おやすみプンプン」であると言われています。その為、1周2周と何度読んでも楽しめる名作漫画となっていました。

面白い魅力③美しい文章

名作鬱漫画「おやすみプンプン」の面白い魅力3つ目は、「美しい文章」です。浅野いにお先生の作品では「美しい言葉」が度々評価されてきましたが、登場人物達の「自分語り」がメインに描かれた本作品では、特にその「美しい文章」が評価されていました。作品の特性上セリフが多く、つらつらと長いセリフも数多く登場する「おやすみプンプン」ですが、不思議と「文字が多くて読みづらい」という感想は多くありませんでした。

「おやすみプンプン」が長いセリフを多用しても高評価が寄せられる要因として、「まるで純文学を読んでいるような美しい文章」が描かれている為と評価する声が寄せられていました。「おやすみプンプン」は、漫画ではあるものの、読者にまるで純文学を読んでいるかのような錯覚を起こさせる程美しい文章が紡がれていました。そんなセリフの文章の美しさが名言としてファンの間で高く評価されていました。

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おやすみプンプンは鬱漫画?あらすじをネタバレ

浅野いにお先生原作の「おやすみプンプン」は鬱漫画と評価されていますが、その一方で作品自体の完成度が高い事から「浅野いにお史上No. 1の名作」という高評価も寄せられていました。そんな「鬱になる」のになぜか心に残る不思議な魅力を持つとされている「おやすみプンプン」について、次はあらすじをネタバレしながらご紹介していきます。

あらすじネタバレ①小学生編

名作鬱漫画「おやすみプンプン」のあらすじネタバレ1つ目は「小学生編」です。小学5年生のプンプンの元へ、転校生として愛子は現れました。笑顔が可愛い愛子に一目惚れしたプンプンは、すぐに愛子と意気投合し、仲良くなっていきました。ある日クラスで「将来の夢」について作文を発表する機会があり、プンプンは自分の夢である「宇宙の研究者」と発表するものの、恥ずかしくなって教室を飛び出してしまいました。

そんなプンプンを愛子は追って来てくれ、自分の夢を恥ずかしがっているプンプンを励ましてくれました。そんな愛子へプンプンは告白し、愛子もプンプンの想いに応えてくれました。そんな幸せな2人でしたが、一方で愛子はある闇を抱えていました。その闇と言うのが、実の母親が新興宗教の信者であると言う事です。それが原因で転校する事になってしまった愛子は、プンプンに母親の事がバレてしまうのを恐れていました。

そして愛子の恐れていた事態が起こってしまいます。愛子はプンプンに秘密がバレてしまい、ある提案をしました。その提案と言うのが、母親の元から逃げて叔父の家がある鹿児島へ逃避行したいと言うものでした。愛子はプンプンが「自分を母親の元から連れ出してくれる」存在だと思っており、またプンプンも愛子を「運命の人」と感じていた事から愛子を母親から救おうと鹿児島への逃避行を承諾しました。

愛子はプンプンに「約束を破ったら殺す」とストレートな言葉を投げかけ、2人は約束の日を迎えます。しかし愛子との約束の日、プンプンに思いも寄らない事態が起こってしまいました。プンプンの父親から暴行を受けていた母親が、入院中に怪我をしたという報せが入りました。急いで病院へ向かうプンプンですが、プンプンが通りがかった愛子との約束の場所では、泣き崩れている愛子の姿がありました。

あらすじネタバレ②中学生編

名作鬱漫画「おやすみプンプン」のあらすじネタバレ2つ目は「中学生編」です。愛子との約束を破ってしまったプンプンは、それ以降愛子と距離を取るようになりました。そんな2人は中学生になり、プンプンはバドミントン部に所属します。そしてある日、バドミントン部の先輩である矢口が愛子と付き合っている事を知りました。プンプンは愛子と疎遠になったものの愛子への気持ちは変わっておらず、ショックを受けます。

そんなある日矢口と喧嘩をして泣いている愛子の姿を目撃しました。矢口の話によると愛子は「プンプンの話題を出したら泣いてしまった」と言います。そして矢口はバドミントン部の試合の勝敗で愛子を賭けた戦いを申し出ました。そんな矢口の姿を愛子は冷ややかな目で見ていました。愛子の気持ちはプンプンに向けられており、愛子は小学生の頃と変わらず、プンプンが自分を母親の元から連れ出してくれる事を信じていました。

結局勝負の最中に矢口は怪我で倒れてしまい棄権となりました。その後、プンプンは愛子に約束を破ってしまったことを謝罪しました。すると愛子は全く怒る素振りも見せず、プンプンの謝罪を受け入れました。そしてプンプンに「今から鹿児島へ行こう」と明るく言います。プンプンはそんな愛子の様子に思わず恐怖を覚えてしまい、愛子からの重圧に耐えきれず誘いを断ってしまいました。

愛子の約束を2度も破ってしまった事に罪悪感を覚えたプンプンは、その出来事以降塞ぎ込むようになります。他人との関わりを一切絶つようになり、プンプンは勉強にのみ打ち込む生活を送るようになっていきました。こうして再びプンプンと愛子は疎遠になっていきました。

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おやすみプンプンの逃避行編を最終回結末までネタバレ

名作鬱漫画「おやすみプンプン」のあらすじについて、小学生編から中学生編をネタバレ紹介してきました。そして次はいよいよプンプンと愛子の逃避行編から最終回結末までのあらすじについてネタバレ紹介していきます。

あらすじネタバレ①愛子と再会

名作鬱漫画「おやすみプンプン」逃避行編のあらすじネタバレ1つ目は「愛子との再会」です。中学生編で疎遠になった愛子とは高校生になっても接点がありませんでした。一方でプンプンは高校の同級生である蟹江梓と親しくなるものの、自身の感情を上手くコントロール出来ずに梓を傷つけてしまいました。そしてプンプンは「人を好きになるのをやめよう」と決心し、塞ぎ込んでいくようになりました。

そんなプンプンに新たな不幸が起こります。プンプンは離婚した両親の母親に引き取られていましたが、その母親が癌で亡くなってしまいました。その後プンプンは母親と暮らした部屋で、貯金を切り崩しながらフリーターとして生活を始めます。そんなプンプンはある日駅で愛子を見かけました。そこでプンプンは愛子を見かけた駅の近くに部屋を借り、2年経っても愛子と会えなければ自殺しようと決心しました。

そんな生活を送るプンプンは、過去に感銘を受けた絵を描いた女性・南条幸と再会します。南条はプンプンが過去に書いた架空のストーリーに心を打たれたようで、共作で漫画を製作しないかと持ちかけました。プンプンと南條は共作の漫画を描き上げ編集社へ持ち込みますが、全く相手にされませんでした。その後2人の関係はぎこちなくなっていき、やがて疎遠になってしまいました。そんな中で、プンプンは愛子と再会します。

プンプンは通っていた自動車教習所で愛子と再会します。そしてモデルになる夢を叶えたという愛子に見栄を張ったプンプンは、自分が大学生であると偽りました。しかし数日後にそれぞれが嘘をついていた事を明かしあい、愛子は依然として母親の虐待を受け、縛られた生活を送っている事が判明します。そんな愛子の姿を見てプンプンは放っておけず、愛子と2人で遠く離れた場所で同棲しようと提案しました。

あらすじネタバレ②母親を殺す

名作鬱漫画「おやすみプンプン」逃避行編のあらすじネタバレ2つ目は「愛子の母親を殺す」です。2人で同棲する事を決めた愛子とプンプンは、愛子の母親の元へ承諾を得る為訪れました。愛子の母親は2人の話にまるで興味がない様子でしたが、次第に言いなりだったはずの愛子が反抗している事に腹を立てた母親は、包丁を持ち出して愛子を刺してしまいました。

激昂する母親から愛子を守る為、プンプンは無我夢中で母親に飛びかかり首を絞めていきます。そしてプンプンが目を離した隙に愛子が包丁でトドメを刺してしまいました。こうして愛子の母親を殺してしまった2人は、母親の遺体を山中に隠し、2人で逃避行という名の逃亡を実行に移しました。

あらすじネタバレ③愛子とプンプンの逃避行

名作鬱漫画「おやすみプンプン」逃避行編のあらすじネタバレ3つ目は「愛子とプンプンの逃避行」です。愛子の母親を殺し、遺体を隠したプンプン達が向かったのは、かつて逃避行の場所と決めていた鹿児島でした。長い年月を経てようやく鹿児島の地に降り立った2人は、頼みの綱であった愛子の叔父の家へ向かいました。小学生時代の思い出話をしながら穏やかな時間を過ごす2人ですが、待ち構えていたのは厳しい現実でした。

頼りにしていた叔父の病院はすでになくなっており、山中に隠してあった愛子の母親の遺体も発見されたとニュースで報道されてしまいました。ひっそりと身を潜める事しか出来なくなってしまったプンプンと愛子は、自分たちの力ではもうどうする事もできないと痛感し、プンプンは出頭する事を提案します。そんなプンプンに愛子は思い出話を始め、プンプンをずっと想っていた事を明かします。

出頭すれば別々の場所に収監されるだろうと考えた2人は、たとえ別々の場所で離れ離れになったとしても、お互いの事を忘れずにいようと約束をしました。そしてプンプンと愛子は覚悟を決め、静かに寄り添って眠りにつきました。しかしプンプンはこの後衝撃的な光景を目にする事になりました。

あらすじネタバレ④愛子の自殺

名作鬱漫画「おやすみプンプン」逃避行編のあらすじネタバレ4つ目は「愛子の自殺」です。眠っていたプンプンが目を覚ますと、隣に愛子の姿はありませんでした。愛子の姿を探すプンプンの目に飛び込んできたのは、側にあった廃屋で首を吊っている愛子の姿でした。愛子はすでに息はなく、プンプンはそんな愛子の遺体をおんぶしながら、2人の逃避行を続けようとしました。

しかしそんな歪なプンプンと愛子の逃避行は順調に進むはずもなく、空き家で休憩していたところを学生に見つかってしまいます。その場を切り抜けようとするプンプンですが、1人覚悟を決めて救急隊を呼び、愛子の遺体は救急隊の手によって搬送されていきました。愛子を失って1人になったプンプンは生きる意味も目的もなくし、空っぽになった状態で東京へと戻ってきました。

あらすじネタバレ⑤プンプンのその後

名作鬱漫画「おやすみプンプン」逃避行編のあらすじネタバレ5つ目は「プンプンのその後」です。プンプンは愛子を失ってしまった事で、虚無感に苛まれます。そんな精神状態でプンプンは愛子と小学校時代に遊んだ廃工場へ向かい、そこで自殺を図りました。愛子にとってプンプンは母親から救ってくれる唯一の存在でしたが、プンプンにとっても愛子は自分を生かしてくれる唯一の存在だった事が判明します。

愛子とプンプンはそれぞれが欠けては生きていけない運命共同体で、プンプンはそんな愛子に自分を殺して欲しかったと嘆く事しかできませんでした。そんなギリギリの状態で生きていたプンプンを救ったのは、かつてプンプンの才能を見出し、漫画の共作を申し出た南条でした。南条に保護されたプンプンは一命を取り止め、搬送された病院で愛子と愛子の母親の事件について事情聴取を受ける事になりました。

あらすじネタバレ⑥晴見の再登場

名作鬱漫画「おやすみプンプン」逃避行編のあらすじネタバレ6つ目は「晴見の再登場」です。愛子の死とプンプンの自殺未遂から時は流れ、プンプンの友人である晴見俊太郎が登場するシーンへと移り変わりました。晴見は小学生時代のプンプンの友人で、真面目な性格をしていました。そんな晴見の事をプンプンは好きでしたが、晴見はその後転校してしまい、プンプンの前からいなくなってしまいます。

真面目な性格の晴見は小学校の先生になっていました。晴見は同僚の女性と結婚間近となっており幸せの絶頂にいました。そんな晴見の前にプンプンが突然現れました。プンプンは晴見に「君が転校してしまって寂しかった」と当時の気持ちを吐露します。しかしそんなプンプンの名前を晴見は思い出す事ができませんでした。そして晴見のクラスに女の子が転校して来て、その女の子に思わず見惚れてしまう男の子のシーンが描かれました。

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おやすみプンプンの名言や名セリフ集

名作鬱漫画の「おやすみプンプン」は複雑なストーリーと、伏線を回収していくラストシーンへの展開が高評価されている作品です。そしてもう一つの大きな魅力と言われているのが、数々の名言や名セリフでした。そこで今回は、「おやすみプンプン」の中でも特に高評価されている名言や名セリフについてご紹介していきます。

名言①「なーんてことを真顔で言えちゃう…」

焦らずゆっくり考えればいいさ。なぜなら君には無限の可能性があるから…
なーんてことを真顔で言えちゃう大人になっちゃダメだよーーーー

名作鬱漫画「おやすみプンプン」の名言・名セリフ1つ目は上記のセリフです。このセリフはプンプンが「僕は将来どんな大人になるんだろう?」と考えた時、心の中の神様がプンプンに投げかけた名言です。プンプンの両親はこの頃には非常に仲が悪く、プンプンパパがプンプンママに暴力を振るったり、プンプンママの情緒不安定な騒動に巻き込まれたりとプンプンも幼いながらも疲弊していました。

そんな大人を間近に見て育ったプンプンは、小学校で出された「将来の夢」に関する作文を考えていた時に、自分はどんな大人になるのだろうかと考えます。そこで、プンプンの心の中にいる神様が陽気かつ的確に「ダメな大人」についてプンプンへ助言している様子が描かれた名シーンです。この名言はファンの中でも印象に強く残ったという方が多く、私生活でも人生のアドバイスなどで使用したという経験談も寄せられていました。

名言②「いやぁ〜プンプンはホントいい子だねぇ…」

……いやぁ~プンプンはホントいい子だねぇ ヘドが出るほど。みんながみんな幸せなんてあり得ると思うかい? 人の幸せは他人の不幸の上に成り立ってるんだぜ? どんな善人でも無意識に誰かを傷つけてるんだよ。それとも世界中の不幸を引き受けるだけの勇気が君にあるってのかい?

名作鬱漫画「おやすみプンプン」の名言・名セリフ2つ目は上記のセリフです。こちらもプンプンの神様が言った名言になっています。プンプンはこの時初恋の相手である愛子に恋人がいる事を知ってショックを受けました。それでもそんな状況を受け入れようとするプンプンに、神様は辛辣な言葉を投げかけます。この神様のストレートな言葉選びがファンの心にも刺さるようで、人気のある名言となっています。

名言③「罪を背負った人間が…」

罪を背負った人間が本当に必要なものは罰じゃなくて、許される苦しみを知ることなんじゃないかって思うんです。

名作鬱漫画「おやすみプンプン」の名言・名セリフ3つ目は上記のセリフです。こちらは小野寺雄一の乗ったタクシーの担当ドライバーが言った名言になっています。このドライバーは決してメインキャラクターでもなく、たまたま登場した脇役ですが、その脇役のはずのタクシードライバーの言葉がとても的を得ていると評価され、シンプルでもスッと心に沁み入るような名言が高く評価されていました。

名言④「みんなに馬鹿にされるのが…」

みんなに馬鹿にされるのが こわかったんでしょ? そんなの勝手に言わせとけばいいの!!他人の足ひっぱるような奴なんて、絶対幸せになんて なれないんだから!!…いいじゃんね、夢くらい、何見たって。 …普通に生きるのだって 大変なんだから。

名作鬱漫画「おやすみプンプン」の名言・名セリフ4つ目は上記のセリフです。こちらはプンプンが宿題で「将来の夢」を発表する事になり、自分の夢である「宇宙関係の研究」を作文にしてクラスメイトの前で発表した際に、馬鹿にされるんじゃないかと怖くなり逃げ出してしまったシーンに登場した名言です。

教室から逃げ出してしまったプンプンを追いかけて来てくれたのは愛子でした。そして愛子は、プンプンに上記のセリフを言って励ましました。愛子も自身の母親という闇を抱えており、だからこそ自分自身にも言い聞かせるように口から出た強気な言葉で、愛子らしい優しくて強い名言になっています。

名言⑤「失うものもなければ…」

失うものもなければ守るものもない。不安も葛藤も優しさも。
これが自分が求めていた理想だったんだ。

名作鬱漫画「おやすみプンプン」の名言・名セリフ5つ目は上記のセリフです。こちらはプンプンが愛子を失った後に感じた心情をセリフにしたものです。プンプンと愛子は互いに依存し合っていました。そしてプンプンは愛子を守り救う事が自分の生きる意味だと感じていました。

しかし愛子は自ら命を絶ち、プンプンの前からいなくなってしまいます。愛子がいなくなり、ひとりになって初めてプンプンは「何もしなくていい」平穏を感じました。そしてそれが理想だったと気付く皮肉にも切ないシーンになっています。

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おやすみプンプンのキャラ一覧

プンプン

次は名作鬱漫画「おやすみプンプン」の登場人物をご紹介していきます。まず初めは「おやすみプンプン」の主人公プンプンです。プンプンは鳥のような姿をした男の子です。本名はプン山プンプンで、後に両親の離婚を経て小野寺プンプンになります。プンプンは容姿が「ジョニーズ系」と称されている事もあり、アイドル系の整った顔立ちであると推測されています。

元々は社交的で明るい性格の男の子でしたが、幼少期に自分と共にいた友人が怪我をした事をきっかけに、次第に消極的で内向的な性格になっていきます。そんなプンプンは小学生の頃、転校生の愛子に一目惚れし、その後青春時代のほとんどを愛子を想う事で行動するようになります。自分の両親とはあまり仲が良くないようで、母親に引き取られたものの、死の最後まで母親の事は好きになれなかったと語っています。

プンプンパパ

プンプンの父親であるプンプンパパは、リーゼントの髪型で口髭を生やしています。性格はとても優しく家族想いで、プンプンは「お父さんっ子」である事が明かされています。しかし家族を想うあまり単身赴任を断ってしまい、会社をクビになってしまいました。この出来事をきっかけにプンプンママとは仲が悪くなっていきます。

やがて元々あまり精神的に強くなかったプンプンママが自暴自棄になり、プンプンを道連れに自殺しようとした為、止めようとしたところプンプンママに暴力を振るってしまいます。これが全ての決定打となり、プンプンママとは離婚し、プンプンは母親に引き取られて行った為疎遠になってしまいます。

プンプンママ

プンプンの母親であるプンプンママは旧姓が小野寺と言います。パーマを当てた髪型に口紅をしているのが特徴になっています。プンプンママは自己中心的な性格で、破天荒な為家族を振り回していました。幼いプンプンも母親の異常性には気付いており、母親には懐いていませんでした。母親である前に自身を1人の女と考えているプンプンママは、愛人を作るなど自分勝手な行動が目立つ人物でした。

しかし決してプンプンを愛していない訳ではなく、プンプンパパと離婚後は、「お父さんっ子」であったプンプンの為に、プンプンパパのフリをして手紙をプンプンに送るなど愛情深い一面もありました。しかし最後までプンプンとは和解できなかったようで、癌を患ってしまい若くして亡くなってしまいました。

小野寺雄一

小野寺雄一はプンプンママの弟です。プンプンの叔父にあたる小野寺雄一は、眼鏡をかけています。プンプンママに変わってプンプンの保護者になった小野寺雄一は、プンプンにとって1番の良き理解者となり、最後までプンプンを支える重要な役割を果たしています。

田中愛子

田中愛子はプンプンのクラスに転校してきた女の子で、笑顔の可愛い天真爛漫な女の子です。しかし実は家庭環境が非常に劣悪で、愛子の母親は新興宗教の熱心な信者で、愛子は母親の宗教活動のせいで前の学校を転校する羽目になっています。そんな母親の存在を隠したかった愛子ですが、プンプンには偶然秘密を知られてしまい、以降運命共同体のような存在となっていきました。

晴見俊太郎

晴見俊太郎はプンプンの小学生時代の友人で、眼鏡をかけています。小学生の頃、転校して行ったきりプンプンとは疎遠になっていました。その後、愛子を亡くし自暴自棄になりかけていた頃のプンプンに再会しました。大人になった晴見は小学生の教諭になっており、近々同僚の女性との結婚が決まっています。

清水

清水はプンプンのクラスメイトで、いつも鼻水を垂らしている男の子です。亡くなっているはずの母親と毎朝会話する習慣がある清水は、少し抜けたところのある心優しい少年でした。関というクラスメイトと仲が良く、プンプンとは中学生に上がる頃に疎遠になりますが、関とはその後も親しい関係を続けていました。

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おやすみプンプンに関する感想や評価

こちらは以前「おやすみプンプン」を読んだ子供の頃とは異なり、大人になって読むと心に響くと感じた方の投稿です。「おやすみプンプン」は読む人の年齢によって捉え方が異なると言われており、読み手の精神状態によっては辛い鬱漫画になるという声も多く寄せられていました。一方で鬱展開だけではないストーリーは、読了後に清々しい感動を残すとも言われていました。

こちらも数年ぶりに「おやすみプンプン」を読んで、以前と比べて愛子に感情移入できると感じた方の投稿です。愛子の言動や行動は破天荒で理解不能と言われる事も多いようですが、一方で非常に共感できると感じる方も多いようです。

こちらは「おやすみプンプン」を浅野いにお先生の名作と紹介されている方の投稿です。見る人によっては心に傷を残すとも言われている「おやすみプンプン」ですが、読んだ後の後味は感動を残すと評価される事も多いようで、読者を惹きつけてやまない「おやすみプンプン」の魅力を不思議に思う方も多いようです。

おやすみプンプンの感想まとめ

名作鬱漫画「おやすみプンプン」の評価や感想に関するまとめはいかがだったでしょうか?「おやすみプンプン」は高い画力と予測不能なストーリー、複雑な伏線が魅力的な名作漫画であると言われています。そんな「おやすみプンプン」には多くの名シーンと心に残る名言も残されていました。そんな魅力溢れる「おやすみプンプン」を、ご覧になった事がない方は、この機会にぜひご覧になってみてはいかがでしょうか?

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