【九条の大罪】壬生憲剛はクレバーな半グレ！ファッション・刺青や愛犬のおもちも紹介

ハンマーとスタンガンを武器にヤキを入れる姿や、上半身に彫り込んだ大きな刺青が印象的な壬生憲剛。九条間人のクライアントの1人であり、自動車整備工場を営む半グレです。「九条の大罪」のメインキャラであり、ファッションやモデルになった人物も気になるでしょう。以下では、「九条の大罪」の壬生憲剛のファッションや刺青、愛犬おもちとの過去、伏見組との関係、モデルなどをネタバレ紹介します。

漫画「九条の大罪」は、2020年から「ビックコミックスピリッツ」にて連載されている作品です。作者は、「闇金ウシジマくん」で広く知られる真鍋昌平先生です。

前科持ちなど訳ありの人々を顧客に抱え、彼らの厄介な案件を解決に導く弁護士の活躍を描いた「九条の大罪」。依頼人の利益を考えた巧妙な解決策だけでなく、人々の心情や葛藤を丁寧に描いた作風が人気を集めています。

訳ありな依頼主への擁護や、彼らに有利な解決策を追求していくスタイルを強みとする弁護士・九条間人。妻との離婚を機に全財産を分与し、さらに養育費の支払いにも追われていました。インターネットでも、悪徳弁護士と罵られるも、九条は全く気にしません。善悪や貴賤を問わず1人の依頼人として向き合い、彼らを擁護します。

「九条の大罪」の登場人物で、弁護士・九条間人のクライアントの1人です。表向きは、自動車整備工場を営んでいます。一方で、飲み屋やラウンジ、バー、ガールズバーなどの飲食店経営も行っています。半グレのリーダーとして後輩たちを取り仕切り、彼らの窮地の際には九条に法的処置を依頼する壬生憲剛。冷静沈着で、礼儀をわきまえた人物であるものの、裏切り者に対する制裁は容赦なく、冷酷な一面も秘めています。

作中では、警察の厄介になった半グレの後輩のために奮闘する壬生ですが、彼自身も未成年時代には事あるごとに警察の世話になっていました。成人後は、合法的な生活を営みつつも、裏では半グレの大物として悪事に手を染めています。自身の整備工場でリンチを行ったり、裏切り者の殺害に手を染めたこともありました。作中ではハンマーとスタンガンを武器とし、相手を動きを封じて粛清に取り掛かっています。

ヤキを入れる際はハンマーとスタンガンを愛用し、容赦のない攻撃を繰り広げる壬生憲剛。ファッションや腕から喉元にかけて彫り上げた刺青も目を引くでしょう。凝ったデザインからファッションとして彫り上げたように見える刺青。実は、デザインの1つ1つに深い意味が込められていました。以下では、「九条の大罪」から壬生憲剛のファッションや刺青について考察しました。

ファッションにもこだわりのある壬生憲剛。黒のTシャツとスウェットパンツのスタイルが多いでしょう。TシャツはChampion、スウェットパンツはOFF-WHITEで決め、ファッションセンスの高さがうかがえます。また、腕時計のブランドは、ウブロ ビッグバンと推測されています。

壬生憲剛といえば、ファッションはもちろん、Tシャツからのぞく大きな刺青も目を引くでしょう。上半身全体にわたって複雑なデザインの刺青を彫った壬生憲剛。これらのデザインには、壬生に関するメッセージが込められているとも推測されています。まずは、目にする機会の多い、両腕の刺青から見てみましょう。

左腕は、薔薇の花と茨をモチーフにしたトライバルデザインと、二の腕に十字架とトランプのジョーカーを彫っています。この刺青からは、ゴルゴダの丘で処刑されたイエス・キリストを連想させ、壬生の受難を表しているでしょう。一方、トランプのジョーカーは、人が言えないことを口にでき、かつ王様を批判しても処罰されない道化師を意味します。

このように、トランプではキングより強い絵札にもなりうるジョーカー。占いでは、「大逆転」を意味するカードとして用いられています。壬生の左腕の刺青は、彼の受難や道化師を演じる自分、そして大逆転のチャンス狙っていると考察できます。右腕の刺青は、民族色の濃いトライバルデザインです。また、トライバルの上には、怪鳥コカトリスを彫っています。

コカトリスとは、頭が鶏、翼が竜、尾が蛇という異形の鳥です。壬生の刺青のデザインでは、腕に巻きつくように上へと尾を伸ばしています。そして、尾の先である蛇の頭が喉元の鷲を狙っています。ちなみに、鷲と蛇の構図は、対比的な意味を持ち、光と闇、善と悪、生と死の象徴です。これは、壬生の宿敵である京極を討つという意味が込められているでしょう。

そして、コカトリスの尾の蛇が狙う鷲は、壬生の喉元に彫られています。両手を広げた大胆なデザインと、彫るのが大変そうな喉元へあしらった姿は、ひときわ目を引くでしょう。このように、腕だけでも複雑なデザインを彫り上げている壬生憲剛。彼の刺青の範囲は非常に広く、かつそれぞれに意味も込められています。胸部も左右でデザインが異なり、右胸には愛犬おもちの顔、左胸には髑髏と69の数字を彫っています。

また、胸の中心部には短刀をバツ印にクロスさせたデザインを施し、みぞおちには、全てを見通す目を表したプロビデンスの目が見られます。一方、腹部の刺青は一風変わったデザインであり、「EVERLASTING LOVE RICE CAKE」と彫られています。英文の意味は「おもちを永遠に愛する」であり、壬生の愛犬に対する愛情が読み取れるでしょう。

刺青のデザインにおもちに関する意味を含めた壬生憲剛。彼の趣向は背中にも見られ、そのデザインは壬生が背負った罪の重さを感じさせます。背中は、「RICE CAKE（おもち）」の文字とおもちの姿を彫り上げ、それらの後ろには大きな天秤があしらわれています。天秤は正義の象徴であり、法の女神テミスの象徴です。本来は、公平と平等を天秤で計ることを意味しますが、壬生の場合は自身の罪の重さを表しているでしょう。

過去に、自身の保身のために愛犬おもちの命を奪ってしまった壬生。愛犬を殺した罪を一生かけて背負うことを覚悟し、その象徴として刺青を施しました。一見すると、かなり凝ったデザインに見える壬生の刺青。しかし、デザインを一つずつ見てみると、壬生のおもちへの贖罪が読み取れるでしょう。同時に、おもちを奪い、自身に大きな罪を与えた京極への復讐の決意も感じられます。

作中ではハンマーでヤキを入れるなど、半グレらしい姿が描かれる壬生憲剛。時には仲間の窮地を救うために奔走するなど、彼のモデルも気になるでしょう。一方、壬生憲剛といえば、愛犬おもちとのエピソードも外せません。心がすさんでいた頃に支えとなってくれたおもち。壬生のおもちへの愛情も見どころです。以下では、「九条の大罪」から壬生憲剛の愛犬おもちとの思い出や、壬生のおもちへの愛をネタバレ紹介します。

ある日、九条を飲みに誘った壬生憲剛。中学時代に縄張りのようにしていた廃墟に連れ出し、酒のつまみとして昔話を語りました。早くに母親を亡くし、荒れていた壬生の心の支えとなっていたのがおもちでした。嫌なことがあった日は、それを察して慰めてくれたり、壬生もそんなおもちに安らぎを覚えます。また、壬生もおもちを非常に大事にしており、夏の散歩は、肉球を火傷させないようにと夕方に行っていました。

足腰が弱くなってからはカートに乗せて散歩に連れ出し、その風に心地よさを覚えるおもちの表情にほっこりしていました。青年時代の壬生にとってなくてはならない存在だったおもち。今でも亡き愛犬のことが忘れられず、自身の刺青のデザインにもしています。

作中では、ハンマーやスタンガンで容赦なく痛めつけ、時には人を殺すことも厭わない壬生憲剛。「九条の大罪」では、合理的で冷酷な性格が目立つ彼ですが、おもちにはかなり甘い一面を見せていました。そして、おもちへの愛は、愛犬が亡くなった後にも見られ、至るところにおもちへの愛を表現しています。刺青におもちの顔や愛のメッセージを彫りこんだ壬生。

ファッションにもおもちへの愛が表現され、チェーンネックレスのトップや指輪のデザインにもおもちをあしらっています。半グレのLINEグループ名も「おもち」にするなど、愛犬が死んだ後も愛情を注ぎ続ける壬生。過去には、飼い主を亡くした金本のドーベルマンの身請けを打診されるも、壬生は断っています。今もこれからも、壬生憲剛はおもち一筋でしょう。

伏見組に加入する前の壬生は、若さゆえに未熟な一面もあり、それが原因で愛犬おもちを失う結果を招いています。現在は、伏見組の汚れ役として、ハンマーとスタンガンを片手に殺害に手を染める壬生憲剛。しかし、部下の犬飼の行動により、伏見組との関係が悪化しました。以下では、「九条の大罪」から壬生の愛犬おもちが死んだ理由や、伏見組との関係が悪化する原因となった犬飼の行動をネタバレ紹介します。

心がすさんでいた時代の支えであり、おもちを大切にしてきた壬生憲剛。なぜ、愛犬を殺してしまったのでしょうか。その理由は、壬生の若き日にさかのぼります。当時は刺青もなく、今ほど立ち回りが上手くなかった壬生憲剛。伏見組の息がかかる賭場から売上金を奪ったことが、悲劇の始まりでした。伏見組の息がかかった場所への手出しは危険極まりない行為でした。

まもなく、実行犯の自白により壬生が黒幕だと知られ、伏見組の若頭・京極が制裁にやってきます。実は、壬生の将来性を見込んでいた伏見組。壬生に壮絶な拷問を与え、組に対して忠誠心を見せることで彼を仲間に引き入れようと画策します。まるで血液が沸騰するような過激な拷問に耐え切れず、泣き言を放ってしまった壬生憲剛。思わず命乞いをしてしまいます。

そこで、京極から交換条件を提案され、2つの選択肢が与えられます。1つ目は愛犬おもちの殺害、2つ目は自身の死でした。どんなにおもちが可愛くても、当時の壬生には自分を犠牲にするだけの度胸と覚悟がありません。そして、自身の弱さに打ち勝てず、おもちを自らの手で殺害しました。おもちの死後、京極から「生きる罪を一生背負え」と言い放たれた壬生。

その言葉通り、壬生は上半身を覆い隠すように複雑なデザインの刺青を彫りました。そこには、おもちへの愛情だけでなく、おもちへの贖罪や京極への復讐も見られました。九条とのサシ飲みで、おもちを殺したことを懺悔する壬生。あの時、京極を殺して自分も死ねば良かったと、振り返っていました。

おもちの一件後、京極の部下として暗躍し始めた壬生憲剛。表向きは京極に従順であるものの、内心では彼や伏見組への忠誠心はありません。さらに、犬飼の行動がきっかけで伏見組との関係がさらに悪化しました。事の発端は、犬飼が半グレからある人物の誘拐を依頼されたことから始まります。誘拐する相手は京極猛、伏見組の京極の息子でした。

しかし、その事実は猛を拉致した後に発覚し、犬飼たちはもう後戻りが出来ません。そこで、仲間と共に猛の殺害を計画するも、その情報は伏見組にも知られてしまいます。壮絶な拷問の末に仲間たちは死亡し、犬飼も壬生の手で殺害されました。一方、事件を起こした犬飼は壬生の部下だったこともあり、壬生も危機的状況に晒されます。

そこで、九条に相談を持ち掛け、京極から保管を頼まれていた銃を持ち出して警察に自首しました。後に、京極は銃を隠し持っていた罪で逮捕され、しばらくは服役期間に入ると考えられます。京極が刑務所に入ったことで、ひとまず身の安全が保たれた壬生憲剛。しかし、この一件で京極との関係はさらに悪化し、京極の出所後には大きな事件が起きるとも予想できるでしょう。

ハンマーを武器に仕事を遂行する冷酷さだけでなく、ファッションセンスの良さも読者の目を引く壬生憲剛。愛犬おもちとの思い出編では、壬生の意外な一面が明らかになっています。「九条の大罪」を語るうえで欠かせない存在である壬生憲剛。彼のモデルも気になるでしょう。以下では、「九条の大罪」から、壬生憲剛のモデルや部下との関係、壬生の性格について考察しました。

漫画の執筆にあたり、綿密な取材をすることで知られる作者・真鍋昌平先生。「九条の大罪」も取材を通じて構想が生まれたと言われています。一方、今回紹介している壬生憲剛にも、モデルが複数人いることをインタビューで明かしています。しかし、モデルの人物像など詳しい情報が伏せられており、モデルの特定は難しいでしょう。

半グレは上に忠誠心がないと言われる中、壬生の部下たちはリーダーである壬生に厚い信頼を寄せています。彼らの結束力の強さは、半グレの菅原が社長を務める悪徳介護施設の回で見ることができます。菅原を陥れ、介護施設ごと壊滅させた壬生。その背景には、壬生のためなら身体を張れると豪語する腹心の部下の存在がありました。

壬生のスパイとして、介護施設に入り込んだ久我。立ち回りの上手さから菅原に気に入られるも、彼の見えないところでひそかに暗躍していました。その後、菅原に疑いをかけられ、制裁として人間ボーリングの刑を受けます。しかし、どんなにひどいけがを負っても、信頼する壬生のためなら耐えられる男気を見せました。

かつて、若気の至りから自ら危険なことに手を出し、部下にも裏切られた苦い経験をした壬生憲剛。さらに愛犬を失った壮絶な出来事が、部下との関係性にも大きな影響を与えたでしょう。

「九条の大罪」の壬生憲剛の性格は、クレバーで冷静的と言えるでしょう。伏見組とのトラブルから多くを学び、それらを教訓に生きてきた壬生。また、非常に勉強家でもあり、整備工場を営む自動車のことや、法律や警察に関する知識も身に着けています。周囲を俯瞰的に捉えるなど沈着冷静なイメージの強い壬生ですが、裏社会では冷酷さも見せています。

伏見組に加入後は、組織の汚れ仕事を請け負うことになった壬生。時には、自身の整備工場で半グレの制裁を行うことがあり、ハンマーやスタンガンをよく用いています。このように凶悪さや冷酷さが目立つ壬生ですが、場所によっては礼儀をわきまえた行動も出来ます。また、愛犬おもちを非常に大切に思うなど、優しさも兼ね備えた魅力的なキャラクターでしょう。

愛犬おもちとの壮絶な別れをきっかけに、人生まで一変してしまった壬生憲剛。しかし、現在は九条間人や信頼できる部下と出会い、立ち直ることが出来たでしょう。半グレのリーダーとして活動し、時にはハンマーを武器に戦う壬生憲剛。彼の今後の活躍やモデルとなった人物も気になるでしょう。以下では、「九条の大罪」の壬生憲剛に関する感想や評価を紹介します。

「闇金ウシジマくん」で知られる真鍋昌平先生の作品にて、新たなキャラクター像として注目を集める壬生憲剛。ハンマーを武器に仕事を遂行する姿や緻密な刺青のデザインが目を引く一方、モデルとなった人物も気になるでしょう。読者からは、善と悪が入り混じった人物と評され、裏社会に身を置きながら悪と言い切れないキャラクター性が人気に火をつけ、壬生憲剛が好きとの声が多く寄せられています。

ハンマーで叩きのめすなど残忍な一面を除けば善良な人間にも見える壬生憲剛。SNSでは壬生がかっこいいとの感想も寄せられ、九条間人との関係や愛犬おもちとのエピソードにも注目が集まりました。壬生のかっこよさは性格はもちろん、彼の受難を表した刺青、ハンマーを武器に凶悪と戦う姿など多岐にわたります。作中では伏見組の京極との因縁が明かされ、彼との決着も気になるでしょう。

「九条の大罪」のメインキャラであり、その生き様もかっこいいと評される壬生憲剛。SNSでは、ファッションも良い、かっこいいとの意見も見られ、壬生のセンスの高さがうかがえるでしょう。また、壬生の影響から同じブランドの服が欲しいとの声も寄せられています。ファッションモデルのようなセンスの高さは刺青のデザインにもみられ、多くの読者を魅了しています。

壬生憲剛にはモデルがいることが作者のインタビューによって判明し、その正体も気になるでしょう。しかし、壬生といえば愛犬のおもちとのエピソードも外せません。子供の頃から心の支えであり、今でもおもちへの愛情を持ち続けている壬生憲剛。しかし、自身の弱さから残酷な形で愛犬を失う結果となり、SNSでも壬生と愛犬のエピソードが辛い、悲しいとの感想が多く寄せられました。

ハンマーを片手に汚れ仕事にいそしむ壬生憲剛ですが、心の中では愛犬を手にかけたことを悔やんでおり、刺青からも見ることができます。背中には愛犬おもちの刺青を入れるなど、おもちへの愛情が深かった壬生。愛犬を失った現在でも、おもちのことを忘れられず、新たなに犬を迎えようとしませんでした。壬生にとっておもちは大切な相棒とも呼べる存在であり、SNSでもおもちへの愛が大きいと評されています。

「九条の大罪」の壬生憲剛のプロフィールやファッション、刺青、愛犬おもちとの過去、モデルなどをネタバレ紹介しました。ファッションセンスの良さや派手な刺青が、厳つい雰囲気を引き立てる壬生憲剛。裏社会では汚れ仕事に徹し、ハンマーやスタンガンを用いるなど凶悪なイメージもあるでしょう。しかし、愛犬おもちとの過去からは彼の優しい一面も見られます。また、愛犬の死の原因である伏見組とのその後も気になるでしょう。