【九条の大罪】京極清志は伏見組の若頭！九条・壬生との関係や息子を殺した犯人は？

『九条の大罪』には裏社会で生きる極悪人・京極清志（きょうごくきよし）が登場します。ヤクザとして強大な権力を持っており、部下たちを巧みに使い私腹を肥やしていました。ここからはそのような京極の息子や息子を殺した犯人、九条・壬生との関係、モデル、今後の展開を紹介していきます。それではまず、九条の大罪の作品情報から見ていきましょう。

• 漫画タイトル：九条の大罪（くじょうのたいざい）
• ジャンル：青年漫画
• 作者：真鍋昌平（まなべしょうへい）
• 掲載誌：ビッグコミックスピリッツ
• 発表号：2020年46号～
• 巻数：既刊8巻（2023年3月時点）

『九条の大罪』はビックコミックスピリッツにて2020年46号より連載されている漫画作品です。単行本は2023年3月時点で8巻が刊行されています。作者は大人気漫画『闇金ウシジマくん』を手掛けた真鍋昌平先生です。真鍋昌平先生によれば、「人間が抱える葛藤、心の揺れ動きを描きたかった」とのこと。累計発行部数は2023年8月時点で222万部を突破しています。

ここでは九条の大罪のあらすじを簡単に紹介します。弁護士・九条間人（くじょう たいざ）は、インターネット上で悪徳弁護士と罵られながらも、前科持ちや半グレ、ヤクザなど訳ありな人々の利益のために最良の解決策を追求していました。本作は思想信条を持たず、道徳上許しがたいことでも依頼者を弁護する九条の姿を描いた社会派ドラマとなっています。

九条の大罪の京極清志（きょうごくきよし）は伏見組の若頭です。初登場回はコミックス第3巻の「第25審死者の心境」。ヤクザとして強大な権力を持っており、半グレや手下たちを使い自身の手を汚すことなくさまざまな犯罪をおこなっています。

京極清志は半グレの壬生憲剛とけつ持ちのような関係で繋がっています。壬生は表向きは自動車整備工場の経営者ですが、裏の顔は街の不良少年たちから怖れられつつも慕われる半グレのリーダーです。サパークラブやラウンジなど飲み屋を何件も経営しています。

九条は壬生から後輩たちが起こす事件の法的処理を依頼されていました。九条とは「先生」「壬生くん」と呼び合う関係です。そして、壬生は九条を京極に紹介します。そこから九条と京極の付き合いが始まります。では、ここから京極と九条・壬生との関係について詳しく見ていきましょう。

京極清志は傷害容疑をかけられた事件をきっかけに壬生から九条を紹介されます。九条を紹介した壬生に対して、「あんな動きのいい弁護士、独り占めしやがって」と言い放った京極は、九条を伏見組に取り込もうと画策します。一方、九条は「道徳上、許しがたいことでも依頼者を擁護するのが弁護士の使命だ」という考えを持っており、たとえヤクザであっても依頼を断りません。

そして、九条を取り込もうとする京極は、九条にマンションの一室を提供したり、自分の息のかかった会社の顧問を斡旋したりします。ところが、九条にはそんな欲はなく、京極になびきません。そこで、京極は「飴が気に入らないなら鞭で叩くまでだ。いずれ…九条先生は俺の従順な鳩になる」と強硬手段に打って出ようとします。

そのような中、京極との関係を続ける九条に対して、相棒の鳥丸は「自己保身のためなら簡単に証言をひっくり返す人間です。いつかさされますよ」と忠告しました。しかし、九条はあえて京極の依頼を受けているのか、リスクを背負ってまで京極と関わり続けます。

九条の大罪の壬生は表向きには自動車整備会社の社長ですが、裏ではあらゆる悪事に手を染めている半グレです。京極清志と壬生憲剛の関係は、壬生の仲間の人間が伏見組の賭場の売り上げに手を出したときから始まりました。そして、壬生は京極に拷問を受けることとなり、「壬生が死ぬか」「壬生の心の支えであった愛犬（おもち）を殺すか」の選択を迫られます。

そのとき、京極は「お前が選択して殺したんだ。俺の命令で殺したら、俺を恨むことで解消しちまうからな」と言っています。これが非情な京極の忠誠心の計り方でした。壬生は自分の死を選ぶことができず、愛犬であるおもちの命を自らの手で奪ってしまいます。おもちの一件以降、壬生はどんな汚れ仕事でもきっちりやり遂げて結果を出し、京極に従順な部下であることを示します。

しかし、京極は心の底では壬生を信頼しきっているわけではありません。一方、壬生はのちの回想でおもちの一件での行動を振り返って、「奴をバットで叩き殺して自分も死ねばよかった」と語っており、京極を殺したいほど憎んでいます。また、壬生は「俺にはやらなきゃいけないことがある」と言っており、これにはそのうち京極への恨みを果たすという意味が込められているのかもしれません。

ただ、今は時期ではないと、京極の指示で拉致や殺害をおこなったり、伏見組の資金洗浄をおこなったりするなど汚れ仕事を引き受ける舎弟関係のような状態を続けていました。しかし、犬飼に京極の息子の殺害容疑がかけられたことにより、壬生と京極は敵対関係へと変わっていきます。

先に犬飼に京極の息子の殺害容疑がかけられたとお伝えしましたが、果たして本当に犬飼が京極の息子を殺した犯人なのでしょうか？では、ここから京極の息子について詳しく紹介しつつ、殺した犯人が誰なのか、その疑問に迫ります。

京極清志の息子の息子は、父親に負けず劣らずのワルである京極竜也です。地元では父親が若頭であることを後ろ盾に好き勝手していました。京極の息子の悪行はいじめや恐喝、強姦、売春斡旋、美人局など多岐に渡ります。そのような息子も実は、医者になるという夢があったようです。しかし、京極の息子は何者かに拉致されてしまいます。京極清志は妻から連絡を受け、息子と連絡が取れなくなっていることを壬生に伝えました。

京極から連絡を受けた壬生は、その前に後輩の犬飼から知らないやつを拉致したと連絡を受けていたため、嫌な予感がよぎり、すぐに犬飼に連絡を入れようとします。しかし、犬飼に電話をかけても繋がりませんでした。そこで、壬生は手下を使って犬飼の捜索をはじめます。そのころ、京極清志は自身の口座資産や不動産を息子の名義にできないかと九条の法律事務所に相談にきていました。

一方、犬飼が京極の息子を殺害しているという最悪の状況を想定して動く壬生。その後、壬生の嫌な予感は的中し、犬飼が拉致した京極の息子を口封じのために山中に生き埋めにしました。そもそも犬飼は殺した人物が誰なのか分かっていませんでした。依頼された襲撃だったのです。依頼者は大金を用意しており、もし殺してくれるなら、さらに言い値を払うと約束していたのです。

ただ、犬飼は殺すところまでやる気ではありませんでした。音楽をきかせていたであろうところからコードが抜けて、自分たちの会話を聞かれていたため、その口封じのために殺しています。ちなみに犬飼は、10年前に起こった嵐山刑事の娘の殺害事件の実行犯です。

前述したように壬生の後輩でもあります。犬飼は当時未成年だったため、不定期刑10年の服役となりました。そして、犬飼は刑期を終えて少年刑務所を出所します。このとき、犬飼はいいように使われた壬生を恨んでいたため、同じく壬生に恨みを持つ半グレの菅原に会いに行きました。

犬飼に殺害された嵐山刑事は、犬飼が逮捕されているのにも関わらず執拗に事件を追っていました。執念で娘のスマホロックを解除し、売れないグラビア嬢やタレント崩れの少女たちを売春目的で金持ちに斡旋していた小山と娘が付き合っていたことを知ります。その小山とつながっていたのが京極でした。

嵐山は自分の娘が小山の悪事を暴露しそうになったため、その口封じのために京極を使ったと推理しています。嵐山は自分の人生をかけて事件の黒幕である京極に辿り着くことを決して諦めません。おそらく嵐山が壬生だけでなく、その背後にいる京極に辿り着くのは時間の問題でしょう。では、京極清志の今後はどうなっていくのでしょうか？ここからは京極清志のモデルを交え、今後の展開を考察していきます。

京極清志の見た目はがっちりした体付きと後ろにかきあげたオールバックのような髪型が特徴です。また、刺青が入っており、ダイヤが散りばめられた高級時計をしています。では、そのような京極のモデルは誰なのか調査してみたところ、今のことろ情報がないためモデルとなった人物がいるのかも分かっていません。

ヤクザとして強大な権力を持つ京極清志はさまざまな犯罪行為に手を染めています。今のところ明らかになっているのは、違法ギャンブルの運営、薬物の密売などがあります。そのため警察にもマークされていました。警察ともぶつかることになると考えられます。そうなると主人公・九条とも関わることとなり、鳥丸がフラグを立てているように、京極が九条の生死に関わってくるでしょう。

ここまで九条の大罪の京極清志について、九条・壬生との関係や息子を殺した犯人、モデル、今後の展開などを交えて紹介してきました。では、最後に九条の大罪の京極に関して寄せられたネット上の感想や評価を見ていきましょう。ネット上では京極と九条・壬生との関係に関する声がいくつかあがっていました。

京極清志と九条の関係に関する声があがっています。こちらでは九条と京極の今後の関係性に注目されているようです。果たして九条は京極のお抱え弁護士になるのか？今後の2人の関係に目が離せません。

京極清志に恨みを持つ壬生に関する声があがっています。こちらでは壬生の狙いに注目されているようです。壬生は京極に九条を紹介した際、どうして今まで紹介しなかったか京極に問われて、「伏見組とお付き合いのある弁護士先生がいらっしゃるので自分から言うのも差し出がましいかと」と冷静に答えていました。策略を持っていろいろな絵を描ける壬生がとったこの行動には、何か意図があると考えられます。

また、九条も京極に近づく理由があったのかもしれません。嵐山に「自分の娘が強姦殺人されたら同じように弁護できるのか」と問いかけられた時、九条は「自分の娘がもしも殺されたら、司法になんて委ねたくないね」と答えており、九条の過去に許すことのできなかった出来事があったことがうかがえます。

そのため、その許すことができない何かに京極が関わっていたとしたら、自分で裁こうとするはずです。実際に鳥丸の忠告も聞入れずに京極に近づいています。もしかしらた九条と九条は、京極を破滅の道に追い込もうとしているのかもしれません。

京極清志に関する声があがっています。こちらでは京極はラスボス候補ではないかと推測されているようです。また、「京極さんやっと出てきた」とのことから、京極の登場を心待ちにされていたことがうかがえます。

本記事では九条の大罪の京極清志について、息子を殺した犯人や九条・壬生との関係などを交えて紹介してきました。京極は薬の元締めやアダルトビデオ会社社長の小山との繋がり、部下たちを利用しヤクザとしてのしあがってきた人物です。そして、傷害の共謀共同正犯で捕まった際に壬生に紹介された弁護士・九条を気に入り、トラブルがあるたびに九条に連絡をしています。

京極の息子が殺害された際も九条弁護士事務所に部下を引き連れて押し入り、壬生と連絡が取れないことを九条に伝えました。その後壬生の居場所を吐かせようとします。愛犬を殺され京極を殺したいほど憎んでいる壬生と、その後輩に息子を殺され壬生を探す京極が敵対する関係となりました。京極が中心となり波乱が起きるであろう今後の展開にも目が離せません。