ハイキュー田中龍之介の名言がかっこいい！烏野の特攻隊長の魅力とは？

ハイキュー!!といえばアニメ化もされ知る人も多い、大人気バレーボール漫画であり、現在も週刊少年ジャンプにて連載が続いている作品です。ハイキュー!!の持つ魅力は多くの青春が詰め込まれたストーリーだけではなく、登場人物達の人間味ある様々な苦悩などが描かれる事もファンの心を掴んで離さない理由の一つです。そんなハイキュー!!の中でも、主人公が属する烏野高校バレー部の田中龍之介がかっこいいと話題になっています。

今回はそんな田中というキャラクターについて、どの様な性格をしたキャラクターなのか、何故人気があるのかといった様々な情報をまとめてご紹介していきます。ビジュアルだけを見ればイケメンと称される部類ではない田中というキャラクターですが、しっかりと注目していないと田中の残す名言や名シーンを見逃してしまう事もあるかもしれません。烏野の特攻隊長と呼ばれる田中について要チェックです。

田中という苗字からしても特に珍しいものでもなく、外見も坊主頭に少々強面な顔と華やかさがあるキャラクターでもありません。ハイキュー!!に限らず別の少年漫画に登場していても特に違和感が無い、言ってみれば脇役の様なビジュアルのキャラクターであると言えるのではないでしょうか？ハイキュー!!という作品にもイケメンでバレーの才能を持つキャラクターは登場しますが、比較するとどうしても見劣りしがちかもしれません。

名前：田中龍之介(たなかりゅうのすけ)
誕生日：3月3日
クラス：烏野高校2年1組
身長：177.2cm(後に178.2cmに成長)
体重：68.8kg
好物：メロンパン
アニメ版声優：林勇

ハイキュー!!の中でも、田中は同じく烏野バレー部の3年生である東峰旭と同様に、強面の外見や荒っぽい口調などから初対面では怖い人間だという印象を持たれる事もあるキャラクターです。しかし実際には後輩に対する面倒見も良く、人情味のある性格でお調子者な一面を見せる事もある愛嬌のあるキャラクターでもあるのです。更に烏野バレー部の中では、チームの士気を高めてくれるムードメーカーの一人でもあります。

田中のプレースタイルは、特攻隊長と言われるだけあってパワープレイヤーでもあり、強靭なメンタルで敵チームに挑んでいく攻撃的なものです。時期エース候補としても素質がある為に現在の3年生の卒業後にはますます期待の高まるキャラクターでもありますが、男らしくかっこいいと感じられる田中の最近の悩みは、親切にしようと声をかけた1年生の女の子に泣かれてしまったという少々可愛らしいものでもありました。

男気がありバレーの技術も申し分ない田中ですが、ハイキュー!!内では異性にかっこいいともてはやされる様なシーンは殆ど登場しないキャラクターでもあります。むしろ田中といえばモテないイメージのあるキャラクターで、烏野バレー部のマネージャーである清水潔子に対しては度重なるアプローチも全て無視されるという場面も見られます。ただし田中自身はそんな清水の行動も一つのご褒美の様な受け止め方をしている様です。

恐らく異性とお付き合いの経験などは無いと思われる田中ですが、アニメ14話では「もしも彼女がいたら」という設定で、自らが女装をした姿で妄想を膨らませるというシーンも登場しました。清楚なイメージのある清水に憧れる一方で、妄想の中の田中はギャルの様なビジュアルであった事から、一部のファンからは「清水への好意は恋愛感情ではなく高嶺の花で、付き合う事を考える対象ではないのでは？」との考察もされていました。

そんなお調子者の特攻隊長田中ですが、女性慣れしていないと思われるイメージとは裏腹に、実は姉がいるという事が判明しました。田中の姉である「冴子」というキャラクターは坊主頭ではないものの顔は田中にそっくりであり、その性格もまた田中の様に快活とした裏表の無いもので、姉御肌で面倒見が良い点なども姉弟そっくりであることがわかります。女性らしいというよりも少々男勝りな所も冴子の魅力の一つです。

冴子は烏野高校の卒業生であり、現在は大学生という年齢差があります。実は冴子は意外な所での繋がりが多く、ハイキュー!!内ではまだはっきりと登場はしていないものの、主人公の日向翔陽がバレーを始めるきっかけにもなった「小さな巨人」とは同級生であったり、烏野バレー部1年生の月島蛍の兄である明光の存在も知っているなど、ただ「田中の姉」というだけの存在ではない重要な脇役キャラクターの一人でもあります。

過去などがはっきりと描かれているわけではないものの、田中家の姉と弟の仲は良好であるとも考えられています。冴子の最近の悩みは弟である田中の良さを理解してくれる女性がいないというものであったり、烏野バレー部の公式試合には弟の名前を書いた手作りのうちわを持参して応援に駆けつけるなど、とても良い姉である事が見て取れる描写も少なくありません。

ハイキュー!!内での女性人気があまり高いとはいえない設定の田中ですが、面倒見の良さもあって後輩からは慕われるキャラクターでもあり、試合の最中にも数々の名言と共にチームメイトを励まし、鼓舞してくれる重要な存在でもあるのです。ハイキュー!!の作中ではモテないという田中も、現実の世界にいれば他のイケメンと言われるキャラクターよりもずっと女性人気の高い人物になり得ると言えるのではないでしょうか？

日向が烏野バレー部への入部を希望した際に、同じく1年生の影山飛雄とひと悶着を起こしてしまった経緯からすんなりと入部を認めて貰う事ができず、主将である澤村大地から条件を言い渡された際にも二人の面倒を見てくれたのが他でもない田中でした。澤村に内緒でこっそりと体育館の鍵を確保してくれていたり、テストで赤点となった二人が練習に参加できないといった時にも手助けをしてくれていました。

しかし田中自身も問題を起こしてしまう事はあり、同じく2年生である西谷夕と二人で女性を見るとテンションを上げてしまったり、他校生に対して挑発的な態度を取るなどをして、度々澤村に怒られる場面も見受けられます。しかしそんな賑やかし要員でもある田中の存在があるからこそ助かる場面も多く、特攻隊長であり烏野のムードメーカーでもある田中龍之介というキャラクターはハイキュー!!において欠かせない人物と言えるのです。

そんな田中は、ハイキュー!!の中で非常に多くの名言を残しているキャラクターでもあるのです。ハイキュー!!といえば多くのキャラクターが壁にぶつかり、自分の弱さに立ち向かうシーンやチームメイトの精神面に影響を見せる様なシーンも度々登場し、読者の胸を揺さぶり共感を呼ぶ名言も非常に多い作品でもあります。そんな中で田中が口にした名言の数々を順番にご紹介していきます。

「落ちた強豪」と呼ばれた烏野に対して甘く見る様な発言をしていた他校生に対して田中が口にした名言ですが、強面の田中が言うからこそ迫力があり、敵に対しても緊張感を与える事のできるセリフであると言えそうです。ただしこの後は相手を挑発しすぎるあまりに澤村に怒られてしまうというワンシーンが挟まれ格好をつけきる事はできていませんが、チームに自信を持つからこそ出てくるセリフとも言えるのかもしれません。

ハイキュー!!の田中といえばこの名言を思い浮かべる、という人も多いかもしれません。日向が緊張のあまり試合でミスをしてしまった際に、責められるかと思いきや飛び出したのが田中のこの名言でした。裏表は無くそれが当然の事であると断言できる田中が口にするからこその名言であり、ハイキュー!!内では後に成長した日向がチームメイトに対してこのセリフを引用する場面も見られます。

ハイキュー!!内でも屈指の名シーンである、2年生の縁下力が活躍する試合の中でも田中の名言が飛び出しました。主将である澤村の代わりに公式試合へと出場した縁下が、自身のレシーブに対してチームメイトに謝罪をした際に田中は縁下の背中を押してくれました。その直前に落ち込みかけていた田中に対して縁下がかけた言葉を、今度は田中が返すという名シーンでもあり2年生同士の絆を感じさせてくれるワンシーンでもあります。

多くの名言を残す田中は、同時に西谷と共に迷言を口にする事もあるキャラクターです。正確には迷言というよりも迷曲と呼べるのかもしれませんが、早朝練習の際に自作と思われる替え歌を口ずさむシーンも見受けられました。これはアニメ版のハイキュー!!でも実際に田中が歌っていた替え歌であり、一度耳にすると何だか思わず口ずさんでしまいそうになる一曲です。ある意味では名シーンとも呼べるのかもしれません。

そんなムードメーカーであり特攻隊長を担う田中ですが、癖のあるキャラクターが多いハイキュー!!の中では決して目立つ技術を持っているというわけでもなければ、目を見張る様な飛び抜けた必殺技を持っているというわけでもなく、いわゆる平平凡凡なキャラクターでもあるのです。けれどだからこそ田中に共感するという読者も多く、田中の平凡さに自分を重ねて見ているという読者もいるのではないでしょうか？

非常にポジティブで落ち込んでいる様な姿を見せる事は無い田中というキャラクターですが、自分自身が平凡な人間であるという事は理解しており、努力を怠る事も無ければ時に己の平凡さに真正面からぶつかる事もある様です。しかしそこで心を折ってしまわないのが田中というキャラクターのかっこいい所でもあり、そんな田中の生み出す名言や名シーンだからこそその言動が強く心に残るのかもしれません。

試合の中で自分ばかりが狙われてしまいミスを連発し続けている中で、明らかに精神的に追い込まれている様子であった田中ですが、何か声をかけて励ますべきかと悩むチームメイトの前で、田中は自分自身で頬を叩き自らを奮起させる行動に出ました。落ち込んでいる場合ではないと頭では理解していても気持ちを切り替えるのは難しいものですが、烏野の特攻隊長のメンタルはまさに才能を感じさせるほどに強いものでした。

少年漫画といえば華やかで目立つキャラクターを描いた方が読者の目を惹く上に、盛り上がる場合も多いものです。しかしハイキュー!!では必ずしも華やかなキャラクターばかりが焦点を当てられるとも限らず、また一人一人に違った苦悩を抱えて生きているという事がわかる場面が描かれる事も多々あります。苦い敗北や逃げを知り、そこから成長していくキャラクター達に感情移入する読者もとても多い筈です。

ハイキュー!!内でも人気が高くビジュアルも華やかな青葉城西の及川徹ですが、及川というキャラクターもまた天才と呼ばれるキャラクターの影に追われ、才能あるライバルの背を追いながら必死に努力を続ける一人でもあるのです。外見や性格を見れば田中とは正反対の及川ですが、己の実力を認めた上で妥協せずひたむきに努力を続ける姿というのは、ある意味では似た物同士であるとも言えるのかもしれません。

そんなただの凡人で終わろうとしない田中の名言や名シーンは、まだまだこれだけではありません。田中がかっこいいと言われる理由の一つには、落ち込んだ時にも決して他人からの励ましに頼るのではなく、自らの力でメンタルを持ち直し壁に挑んでいく姿があるのではないでしょうか？才能や高い技術を持つ人間に囲まれながら前を向き努力を続けるというのは、想像以上に簡単な事ではない筈です。

自身の平凡さ故に技術の高い相手に追い込まれてしまう事もあり、普通の人間であれば心に隙が生じてしまってもおかしくない様な場面でも、常に己を奮起させて前を向き続ける所も田中のかっこいい一面であり、平凡である事は決して悪い事ではないのだと教えてくれるのが田中の名言や名シーンなのではないでしょうか？自分が天才ではないと理解しているからこそ、立ち止まっている暇は無い事も理解しているのです。

こんなにかっこいい特攻隊長がモテない筈はない！と思う人も多いかもしれません。しかし高校生という年齢を思えば異性の外見を重視してしまう人も多いというのも、ある意味では現実味があると言えるのではないでしょうか？けれどそんな田中にも、ハイキュー!!の連載が進んでいくにつれて春の予感が到来していると噂になっている様です。しかもそのお相手は憧れの清水ではなく、全く別の女性キャラクターだったのです。

田中の魅力にいち早く気付いた女性キャラクターというのが、新山女子高校のバレー部に所属する天内叶歌という女性キャラクターです。田中とは同い年の天内ですが、実は田中の幼馴染みでもあり身長の高さをコンプレックスとしていた女の子で、田中にバレーを誘われた事がきっかけとなり吹っ切れると同時に、田中に対して想いを寄せる事となった様です。ちなみにポジションは田中と同じくウイングスパイカーです。

思わぬ新キャラクターとの恋愛フラグが立つのかと思いきや、天内と顔を合わせた際の田中は清水と対面した時の様な反応はしないどころか、他の女性キャラクターを前にした時の様にはしゃぐ素振りも見せず、本当に幼馴染みという関係性だけで接している様にも見られました。その後の展開でも天内の向ける想いに関する描写はされていますが、今後二人の関係性に進展はあるのかどうかも目が離せません。

ハイキュー!!内での魅力がますます増していく田中というキャラクターですが、まだまだご紹介したい名シーンが残っています。数々のキャラクターが記憶に残る名シーンを見せてくれるハイキュー!!ですが、烏野の特攻隊長である田中の名シーンも改めて確認してみると、確かに田中はかっこいい男だったのだと再認識する事ができるかもしれません。こちらも順番にご紹介していきます。

日向と影山が内密に早朝練習を行う事を計画していた際に、肝心の体育館の鍵を持っておらず肩を落とす場面で、鍵を手に颯爽と現れる田中の名シーンです。自らも叱られるリスクを冒してまで後輩を助けてくれる田中の姿に、日向と影山と一緒に思わず「田中先輩！」と呼んでしまったという人も多いのではないでしょうか？こんな先輩がいてくれたらと感じさせてくれる名シーンです。

バレーとはチームスポーツであり、田中自身の名言にもある様にピンチには仲間同士で支え合う事も大切なものです。しかし時には自分の力だけで切り抜けなければならない場面も訪れる中で、田中は見事に己のメンタルを支え試合の空気を変える事に成功しました。最高にかっこいい瞬間だったと言えるのではないでしょうか？この名シーンを見て田中に惚れてしまったというファンもいる筈です。

ハイキュー!!に登場する田中龍之介というキャラクターについて、その魅力を存分にお伝えしてきましたが、これまで田中というキャラクターにはあまり注目してこなかったという人も、田中が本当はかっこいい人物なのだという事を理解する事ができたのではないでしょうか？かっこいいキャラクターといえばついつい外見にばかり注目してしまいがちですが、田中はまさに性格イケメンと言えそうです。

ご紹介した以外にも田中の名言や名シーンはまだまだありますし、今後ハイキュー!!の原作を読み返す機会があった場合には、田中の活躍に注目してみるとかっこいい特攻隊長に夢中になってしまうかもしれません。