【さんかれあ】アニメ2期制作の可能性は？円盤売上や原作ストックから考察

『さんかれあ』は、別冊少年マガジンにて漫画家の（はっとりみつる）が連載していたダークファンタジーラブコメディです。原作漫画は2009年から2014年まで掲載され、全11巻のコミックスが発売されています。またさんかれあのアニメは2012年に放送されており、全12話と3話分の未放送回が公開されています。

登場人物の名前は主にホラー映画に関するものから取られており、さんかれあの主人公・散華礼弥（さんかれあ）はゾンビ映画『サンゲリア』、キーパーソンの降谷千紘（ふるやちひろ）は『サンゲリア』の映画監督ルチオ・フルチの名前が由来となっています。

さんかれあのテレビアニメは現在まで第1期まで放送されており、DVDとブルーレイディスクが第6巻まで登場しています。原作漫画が完結しているということで、アニメ第2期の放送日はいつになるのかについてファンから注目が集まっている作品となっています。

ゾンビっ娘が大好きな高校生・降谷千紘。事故で亡くなった飼い猫の"ばーぶ"を生き返らせようと毎晩蘇生を試みていました。そんなある日、古井戸に向かって父親への恥ずかしい不満を叫んでいた少女を目撃します。そんな彼女に興味を持った千紘は、彼女と共に紫陽花を使ってある薬を作る事に。しかし、少女・散華礼弥は黙って夜中に家を抜け出していたことを父親に知られ、外出を禁止されてしまうのでした。

アニメ第2期の放送日がいつになるのか、またその可能性について注目されている『さんかれあ』。こちらの項目では、そんなさんかれあの続編アニメ2期が制作されるのか、その可能性について『原作ストック』『スタジオディーンの制作状況』『円盤売上』『円盤以外の収入源』をもとに考察していきます。

まずはさんかれあの原作漫画のストックから見ていきましょう。さんかれあの原作漫画は全部で11巻まで発売し完結しています。さんかれあのアニメ第1期ではコミックス2巻までの内容となっているので、第2期以降も1期と同じ配分量で制作する場合には約4期分のストックがあります。そのため、さんかれあアニメ2期の可能性を原作漫画から見た場合、十分なストックがあるため、アニメ第2期が制作される可能性は十分にあります。

さんかれあのアニメ第2期が放送される可能性考察の2つ目は、制作会社である『スタジオディーンの制作状況』から見ていきます。アニメ2期は大抵第1期の制作会社と同じ会社が制作することが多く、さんかれあもアニメ第2期が放送される際には第1期の制作会社・スタジオディーンが作画を担当することになる可能性が高いです。

現在スタジオディーンは制作を中止しているといった問題は抱えていないため、制作会社の運営状況の点でも問題なく製作できる可能性が高いでしょう。スタジオディーンはさんかれあ以外の作品も『鬼灯の冷徹』『この素晴らしき世界に祝福を』『ひぐらしのなく頃に（2006年版）』といった人気有名アニメの作画を制作しています。

さんかれあのアニメ第2期が放映される可能性3つ目は、アニメ第1期の円盤売上状況から見ていきます。アニメ作品はテレビで放映されるとDVDやブルーレイといった円盤が販売され、その販売状況が作品の第2期を制作するかどうかの大きな基準として関わってきます。

その制作ラインというのが円盤売上4000枚以上を達成しているかどうかという点ですが、さんかれあの円盤売上は制作ラインの基準である4000枚を満たしておらず、2012年に放映されたアニメの中でも円盤売上は不評の作品となっています。そのため円盤売上から見ると、さんかれあのアニメ第2期が放送される可能性は低いと考えられます。

さんかれあアニメ第2期が制作される可能性4つ目は『円盤以外の収入源』。こちらの円盤以外の収入源というのは、アニメ化した際にショップ・通販などで販売されるグッズや、コラボカフェなどのイベント収益のことを指します。また最近ではスマホゲーム、ビデオオンデマンドといった円盤以外からの収益も含まれます。

しかし、さんかれあは特に話題となったグッズがなく、イベントもトークショーが単発で開かれた程度で、長期的に収益が見込めるようなコラボも特にされていません。そのため円盤以外の収益から見た点でも、さんかれあのアニメ第2期が制作される可能性は低いといえるでしょう。

上記の『原作ストック』『スタジオディーンの制作状況』『円盤売上』『円盤以外の収入源』の結果のみから考えると、今後さんかれあのアニメ第2期が制作される可能性は半々といったところでしょう。ではもっと現実的な部分も含めて考えた場合、さんかれあのアニメ2期の放送日が決まる可能性はどれくらいでしょうか？

さんかれあは、原作ストックが多く製作する面では問題ないものの、アニメを制作するアニメーターや関係者に支払うための制作費用が赤字になっている部分が大きな問題となっています。そのため、さんかれあのアニメ第2期を製作しても、全体の収益面から考えた場合には、続編の放送日が決まる可能性は難しいと考えられます。

また、さんかれあのアニメ第1期の放送日が2012年と10年近く時間が経ってしまったこともあり、前作から引き続き視聴する人が少なくなる可能性が高いといった面からも、さんかれあのアニメ第2期が制作される可能性はほとんど無いと予想されます。

父親の偏愛に精神を蝕まれ、死ぬことでその窮屈な生活から逃れようとした礼弥。毒薬だと思い飲んだ薬が蘇生薬だったため、崖から落ちて腹を裂かれた状態からも、奇跡的に生還しました。しかし完全に生き返ったのではなく、半分死んでいるゾンビ状態となってしまった礼弥は、元の体に戻るために千紘とその方法を探し始めるのでした。

ここまでがアニメさんかれあの最終回の内容となっています。さんかれあのアニメ1期は全11巻まで発売されている原作コミックスの2巻までの内容となっているため、物語のあらましが終わったシーンで、一見するとハッピーエンドに見える展開で最終回を迎えています。しかし、実際にはこの後も礼弥の体はゾンビ化が進み、精神も人間からかけ離れていくという悲劇が待ち構えています。

アニメ版の最終回では、これから二人で未来を進んでいく明るい描写で終わったさんかれあ。では原作である漫画版ではどんな最終回を迎えたのでしょうか？2人で生活をすることを認められた礼弥と千紘。しかし礼弥のゾンビ化の進行が止まることはなく、日に日に体も心も人間から離れていきます。そんな礼弥の姿を見た千紘は、自分の唇を食べさせたらどうかという考えに行き着きました。

そして理性を失った礼弥に自ら体を差し出す千紘。そんな千紘を食べながら、礼弥は楽しかった二人の思い出を呼び覚ましていきます。そしてとうとう意識を取り戻した礼弥でしたが、その時にはもう千紘の心臓までをも口に入れてしまい、取り返しのつかない状態になっていました。その現実を目にしてショックを受けた礼弥は周りから距離を置きますが、千紘の祖父の一周忌の連絡を受け取り、もう一度皆の前に姿を現します。

するとそこに千紘が生きたままの姿で現れ、礼弥は驚きます。千紘は礼弥が姿を消した後、団一郎のもとで治療を受け再生していたのでした。千紘は普段から礼弥にゾンビの毒を与えられていたため、死に対して耐性がついていたのです。そして久しぶりに礼弥にあった千紘は「お前に呼びかけた言葉があったんだけど」と口にし、礼弥はその言葉に対して「ごちそうさまでしたっ」と返事をするのでした。

アニメ最終回が2巻という序盤の方で終わってしまったさんかれあ。「いつアニメ第2期が始まるのか」という期待が持たれているさんかれあですが、続きが待ち遠しいファンの中には原作漫画を読んでいる人もいるようです。第2期のアニメ化は難しいと見られているので、続きが気になった人は原作漫画で続きを確認してみてはいかがでしょうか？

礼弥がゾンビ化するきっかけにもなった「紫陽花（あじさい）」。さんかれあの中で度々登場する紫陽花ですが、紫陽花には実際に毒があり、さんかれあの物語もその特性を使ってストーリーが作られています。しかし実際には致死量に達するほどの毒はなく、腹痛や嘔吐をする程度の症状が起こると言われています。

さんかれあの物語を盛り上げてくれる登場人物たち。そんな彼らの名前の由来はゾンビ映画やホラー映画に関連するものからつけられています。主人公の礼弥はゾンビ映画の『サンゲリア』から。千紘はその映画の監督である『ルチオ・フルチ』が由来となっています。

他にも来宮・ダリン・アーシェントはホラー映画の吹き替えを担当することの多い声優・来宮良子さんと、ホラー映画監督ダリオ・アルジェントさん、萌路はゾンビ映画監督のジョージ・A・ロメロ、ボイル教授もホラー映画監督ダニー・ボイルからといったように、ホラーと親密な人物や作品の名称がいたるところに隠されています。

アニメ第1期の放送が終了し、第2期の放送日がいつになるのかといった声が上がっているさんかれあ。今回ご紹介した『原作ストック』『スタジオディーンの制作状況』『円盤売上』『円盤以外の収入源』から見た場合、さんかれあのアニメ第2期制作は難しいと言う結論に至りました。しかし、原作コミックスは完結しているので、アニメ第2期がいつになるのか気になっている人は原作で続きを楽しんでみてはいかがでしょうか？