【ジョジョ】3部のスタンドはタロットがモチーフ？カードの意味や暗示を考察

タロットカードの大アルカナは22種類あります。そしてジョジョ3部に登場するさまざまなスタンドは、22種類のタロットカードがモチーフになっていました。そこで、ここからは22種類のスタンドとタロットカードの意味を、語られた「暗示」と共に紹介していきます。それではまず、事前知識としてジョジョ3部の作品情報とスタンドに関する情報を確認していきましょう。

『ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース』は、ジョジョ2部から約50年が経過した頃の物語が描かれたアクション・アドベンチャー漫画です。荒木飛呂彦の漫画作品で、今シリーズからは「幽波紋(スタンド)」という設定が新たに加えられています。以降、スタンド能力に覚醒した登場人物がスタンド使いとしてジョジョシリーズに関わってくるようになりました。

ここではジョジョ3部のあらすじを簡単に紹介していきます。舞台は1988年の日本。主人公・空条承太郎は悪霊に取り憑かれたため、周囲への安全を考慮して留置所に閉じこもっていました。それを心配した母親・空条ホリィは祖父のジョセフ・ジョースターをニューヨークから呼び寄せ、承太郎を留置所から出すようにお願いします。

実は、ジョセフには承太郎が言う悪霊の正体には心当たりがありました。そこでジョセフは悪霊の正体が精神エネルギーが具現化した「スタンド」というものだと説明します。そしてジョセフは、スタンドを使いこなせるようになれば周囲に害を与えることは無いと伝えたことで、承太郎のスタンド使いとしての物語が幕を開けました…

ジョジョ3部から加えられた「スタンド」とは、持ち主の傍に出現してさまざまな超常的能力を発揮する守護霊のような存在です。「パワーを持った像(ヴィジョン)」であり、スタンド使いがヴィジョンを思い描くことで他人を攻撃したり自身を守ることも可能。そしてスタンドを持った人間のことを「スタンド使い」「スタンド能力者」と呼びます。

ジョジョ3部のタロットカード「愚者(ザ・フール)」は、スタンド使いであるイギーが登場した時に何かを暗示していました。スタンド能力は「砂を操る」です。タロットカードの意味は正位置が型にとらわれない、自由、発想力、可能性。逆位置がワガママとなっています。

ジョジョ3部のタロットカード「魔術師(ザ・マジシャン)」は、スタンド使いであるモハメド・アヴドゥルが登場した時に何かを暗示していました。スタンドの能力は「炎を操る」です。タロットカードの意味は正位置が起源、可能性、創造、才能。逆位置が無気力、消極性、混迷、空回りとなっています。

ジョジョ3部のタロットカード「女教皇(ザ・ハイプリエステス)」は、スタンド使いであるミドラーが登場した時に何かを暗示していました。スタンドの能力は「『鉱物』に化ける」です。タロットカードの意味は正位置が期待、安心、満足、雰囲気、直感。逆位置が無神経、ヒステリー、悲観、現実逃避となっています。

ジョジョ3部のタロットカード「女帝(ザ・エンプレス)」は、スタンド使いであるネーナが登場した時に何かを暗示していました。スタンドの能力は「『肉腫』として取り憑いて成長する」です。タロットカードの意味は正位置が女性的魅力、豊穣。逆位置が浪費、怠惰、感情的となっています。

ジョジョ3部のタロットカード「皇帝(ザ・エンペラー)」は、スタンド使いであるホル・ホースが登場した時に何かを暗示していました。スタンドの能力は「拳銃の出し入れができる」です。タロットカードの意味は正位置が積極性、前向きさ。逆位置が消極的、後ろ向きとなっています。

ジョジョ3部のタロットカード「教皇(ザ・ハイエロファント)」は、スタンド使いである花京院典明が登場した時に何かを暗示していました。スタンドの能力は「エメラルド・スプラッシュ」です。タロットカードの意味は正位置が組織、秩序、社会性、助言。逆位置が信頼、頑固となっています。

ジョジョ3部のタロットカード「恋人(ザ・ラバーズ)」は、スタンド使いであるスティーリー・ダンが登場した時に何かを暗示していました。スタンドの能力は「本体が負ったダメージを他者と共有する」です。タロットカードの意味は正位置が深い結びつき、絆、共感、自分との戦い。逆位置が空回り、誘惑、不道徳となっています。

ジョジョ3部のタロットカード「戦車(ザ・チャリオット)」は、スタンド使いであるジャン・ピエール・ポルナレフが登場した時に何かを暗示していました。スタンドの能力は「剣さばき」です。タロットカードの意味は正位置が勝利、行動力、負けず嫌い、征服、成功。逆位置が暴走、視野の縮小、独断的、不注意となっています。

ジョジョ3部のタロットカード「力(ストレングス)」は、スタンド使いであるフォーエバー(オランウータン)が登場した時に何かを暗示していました。スタンドの能力は「意のままに操れる巨大な船」です。タロットカードの意味は正位置が理性、自制、持久戦、勇気、力量の大きさ。逆位置が甘え、権勢をふるう、無気力となっています。

ジョジョ3部のタロットカード「隠者(ザ・ハーミット)」は、スタンド使いであるジョセフ・ジョースターが登場した時に何かを暗示していました。スタンドの能力は「念写」です。タロットカードの意味は正位置が内面に対する探究、秘密、慎重さ。逆位置が神経質、孤独、偏屈となっています。

ジョジョ3部のタロットカード「運命の輪(ホイール・オブ・フォーチュン)」は、スタンド使いであるズィー・ズィーが登場した時に何かを暗示していました。スタンドの能力は「化け物のような車に変形」です。タロットカードの意味は正位置が転換点、変化、チャンス。逆位置がアクシデントの到来、降格、情勢が急激に悪化するとなっています。

ジョジョ3部のタロットカード「正義(ジャスティス)」は、スタンド使いであるエンヤ婆が登場した時に何かを暗示していました。スタンドの能力は「傷をつけた者を操る」です。タロットカードの意味は正位置が公平、両立、公正、善意。逆位置が偏向、不正、不公平となっています。

ジョジョ3部のタロットカード「吊るされた男(ザ・ハングドマン)」は、スタンド使いであるJ・ガイルが登場した時に何かを暗示していました。スタンドの能力は「鏡の中を移動する」です。タロットカードの意味は正位置が忍耐、抑制、着実、努力、試練。逆位置が欲望に負ける、徒労、投げやりとなっています。

ジョジョ3部のタロットカード「死神(デス)」は、スタンド使いであるマニッシュ・ボーイ(赤ん坊)が登場した時に何かを暗示していました。スタンドの能力は「悪夢の世界に引きずり込む」です。タロットカードの意味は正位置が破滅、バッドエンド、決着、全滅、離散。逆位置が汚名返上、起死回生、新展開となっています。

ジョジョ3部のタロットカード「節制(テンペランス)」は、スタンド使いであるラバーソウルが登場した時に何かを暗示していました。スタンドの能力は「老若男女どんな人物にも化けられる」です。タロットカードの意味は正位置が自制、献身、節度。逆位置が浪費、消耗となっています。

ジョジョ3部のタロットカード「悪魔(ザ・デビル)」は、スタンド使いである呪いのデーボが登場した時に何かを暗示していました。スタンドの能力は「恨みを募らせてでスタンドパワーを増す」です。タロットカードの意味は正位置が堕落、悪循環、恨み、裏切り。逆位置が回復、リセット、覚醒となっています。

ジョジョ3部のタロットカード「塔(ザ・タワー)」は、スタンド使いであるグレーフライが登場した時に何かを暗示していました。スタンドの能力は「舌で攻撃する」です。タロットカードの意味は正位置が崩壊、悲劇、被害妄想、惨劇。逆位置が緊迫、無念、誤解となっています。

ジョジョ3部のタロットカード「星(ザ・スター)」は、スタンド使いである空条承太郎が登場した時に何かを暗示していました。スタンドの能力は「素早さと精密さ」です。タロットカードの意味は正位置が希望、明るい兆候、先を見通す。逆位置が失望、先が見えないとなっています。

ジョジョ3部のタロットカード「月(ザ・ムーン)」は、スタンド使いである偽テニール船長が登場した時に何かを暗示していました。スタンドの能力は「渦を起こして鱗で攻撃する」です。タロットカードの意味は正位置が欺瞞、幻滅、洗脳、幻惑。逆位置が徐々に好転、優れた直観、過去からの脱却となっています。

ジョジョ3部のタロットカード「太陽(ザ・サン)」は、スタンド使いであるアラビア・ファッツが登場した時に何かを暗示していました。スタンドの能力は「太陽のようなものを出す」です。タロットカードの意味は正位置が成功、誕生、祝福。逆位置が落胆、衰退、不調となっています。

ジョジョ3部のタロットカード「審判(ジャッジメント)」は、スタンド使いであるカメオが登場した時に何かを暗示していました。スタンドの能力は「願いを土に投影させる」です。タロットカードの意味は正位置が敗者復活、復活、発展、覚醒。逆位置が悔恨、再起不能、悪い知らせとなっています。

ジョジョ3部のタロットカード「世界(ザ・ワールド)」は、スタンド使いであるDIOが登場した時に何かを暗示していました。スタンドの能力は「時を数秒止められる」です。タロットカードの意味は正位置が永遠不滅、完全制覇、完成、成就、攻略、優勝。逆位置が衰退、未完成、低迷となっています。

エジプト9栄神由来のスタンド「オシリス神」は、ダニエル・J・ダービーが使用しています。オシリス神の暗示は冥界の神「オシリス」。ダニエルとの賭けに敗北した人間から、魂を奪う能力となっていました。

エジプト9栄神由来のスタンド「ホルス神」は、ペット・ショップが使用しています。ホルス神の暗示は天空の神「ホルス」。氷と冷気を操って空気中の水分を冷気で凍らせ、それによって作りだしたツララ状のミサイル攻撃を放つ能力となっていました。

エジプト9栄神由来のスタンド「ゲブ神」は、ンドゥールが使用しています。ゲブ神の暗示は大地の神「ゲブ」。氷と一体化した小型のスタンドで、数㎞離れた場所から弾丸を地面に出現させ、それを空中に向かって放つ能力となっていました。

エジプト9栄神由来のスタンド「バステト女神」は、マライアが使用しています。バステト女神の暗示は愛と恐怖の女神「バステト」。コンセントの差込口の形をしたスタンドで、鉄製品を引き付けるなど磁力を帯びさせる能力となっていました。

エジプト9栄神由来のスタンド「セト神」は、アレッシーが使用しています。セト神の暗示は嵐と暴力の神「セト」。アレッシーの影と一体化したスタンドで、影と交わった人間を若返らせる能力となっていました。

エジプト9栄神由来のスタンド「クヌム神」は、オインゴが使用しています。クヌム神の暗示は創造の神「クヌム」。本体と一体化したスタンドで、本体を他の人間に変身させる能力となっていました。

エジプト9栄神由来のスタンド「トト神」は、ボインゴが使用しています。トト神の暗示は書物の神「トト」。本の形をしたスタンドで、近い未来を予言する能力となっていました。

エジプト9栄神由来のスタンド「アヌビス神」は、順にキャラバン・サライ、チャカ、カーン、ジャン＝ピエール・ポルナレフ、少年、牛が使用しています。アヌビス神の暗示は冥府の神「アヌビス」。500年前の刀鍛冶「キャラバン・サライ」が作り出した剣に宿ったスタンドで、剣を握った者の精神を乗っ取ることによって剣の達人にする能力となっていました。

エジプト9栄神由来のスタンド「アトゥム神」は、テレンス・T・ダービーが使用しています。アトゥム神の暗示は天地創造の神「アトゥム」。テレンスとの賭けに敗北した人間の魂を奪ってそれを人形に宿らせる能力となっていました。

ジョジョ3部に登場する上記の名言は、主人公・空条承太郎の口癖です。主に登場キャラのおかしな一面や、敵との戦いに決着がついて一段落したシーンでこの名言をつぶやきます。普段の承太郎は冷静沈着で寡黙ですが、「やれやれだぜ」と呟きながらも助けに入っていく様子が描かれているため、この名言からは正義感の強さや仲間思いな性格をしているのが読み取れます。

ジョジョ3部に登場する上記の名言は、空条承太郎のラッシュ攻撃の掛け声です。承太郎のスタンド「スタープラチナ」の圧倒的な破壊力を持ったオラオララッシュを炸裂させ、最後にトドメを刺すシーンが多いです。

ジョジョ3部に登場する上記の名言は、承太郎がDIOに向けて放ったセリフです。承太郎のスタンド「スタープラチナ」で時間停止能力を発動させ、DIOに対してオラオララッシュを炸裂させます。そして、最後に承太郎が指をさし、この名言で締めくくりました。

ジョジョ3部に登場する上記の名言は、DIOの口癖であり、スタンドによる連続パンチの掛け声でもあります。DIOの「無駄無駄」という口癖は吸血鬼になってから多く見られるようになっていました。承太郎の口癖「オラオラ」とDIOの口癖「無駄無駄」が炸裂した戦闘描写は必見です。

ジョジョ3部に登場する上記の名言は、花京院典明がチェリーを食べる時に放つセリフです。花京院に化けて現れたラバーソールが、承太郎の前で「レロレロ」と言いながらチェリーを食べています。これは挑発行為の1つと思われたのですが、当の花京院本人も「レロレロ」と言いながらチェリーを舌の上で転がして味わうことが判明しています。

ジョジョ3部の見どころは「新能力スタンド」という点です。ジョジョ3部からはスタンドという新要素が登場していました。スタンドには人間型や犬型、さらには昆虫型のものまでさまざまな形が存在しています。それに伴い、能力も火を操作する、剣を使う、力だけで殴るなどあらゆる能力が登場しているため、次はどんなスタンドが登場するのか、スタンド能力の秘密はなんなのか？など気になる要素が多いです。

例えば、アラビア・ファッツのサン戦ではスタンド「サン」が登場していますが、これは本体の頭上に太陽のような高温を発する玉を出現させることができます。そのため、本体はサンを相手の頭上に出現させておけばいいため、どこかに隠れていました。

そこでジョースター一行は本体の場所を探ることになるのですが、その結果、本体は車を鏡張りにして潜伏していたことが判明します。この一連の流れは実際のシーンを見ていなければ実感するのは困難ですが、スタンドの能力に応じてさまざまな推理をしたり、また登場キャラの推理の過程を楽しむことができます。

続いての見どころは「DIOの能力」です。DIOのスタンド「世界(ザ・ワールド)」は時間を数秒だけ止める能力があります。さらにDIO自身が吸血鬼ということもあり、ジョースター一行は後手後手に回っていました。そしてDIOの能力を前にして能力の正体が分からない一行は、あらゆる策を講じるのですが、結局防戦一方となります。

最終的に花京院の決死の攻撃によって時間停止能力であることが判明しますが、その代わり花京院は死亡してしまいます。承太郎はそのおかげでスタンドが成長し、承太郎も時間停止の能力を開花させました。時間の止め合いというとんでもない戦闘描写となるのですが、そのシーンはとても熱く、引き込まれる展開となっています。

こちらではジョジョ3部のタロットカードに関する感想があがっています。どうやら、スタンドとタロットカードを関連付けることがたまにあるようです。感想からはタロットカードが強く印象に残っているのが分かります。

こちらではジョジョ3部のタロットカードが正位置と逆位置が存在するのが面白いと言われています。やはり、タロットカードに意味が存在し、その意味によって何かしらの暗示があるということが作品の面白さを引き立たせているようです。

こちらではタロットカードとジョジョシリーズが関連付けられた感想があがっています。どうやらタロットカードの世界観を一番身近に感じれるものがジョジョ3部のようです。逆にジョジョ3部を見てタロットカードに興味を持たれた方も多いかもしれません。

ジョジョ3部のスタンドはタロットをモチーフにしている？ということで、タロットカードの意味や暗示を紹介してきました。タロットカードの意味とスタンド使いの人物像には深い繋がりがあります。ジョジョ3部はスタンドという設定が新に加えられた記念すべきシリーズであり、さまざまなスタンドが登場していますので、ぜひジョジョ3部のアニメと漫画を見てスタンドをチェックしてみてください。