ジョジョ3部のラバーソールの強さは？スタンド・イエローテンパランスの能力を考察

言わずと知れた名作「ジョジョの奇妙な冒険」は、荒木飛呂彦さんによるアクション・アドベンチャー漫画を原作としています。1986年から『週刊少年ジャンプ』、2005年から『ウルトラジャンプ』で連載されている長編ストーリーとして、累計発行部数が1億部を超える大人気漫画となりました。ジョジョは、ホラーサスペンスを土台に、個性あふれる不気味さと仲間たちとの絆やアクションなどを取り入れた作風です。

アニメ化もされ、現在第4部「黄金の風」までが描かれています。他にも2017年には第4部「ダイヤモンドは砕けない」が山﨑賢人さん主演で実写映画化され話題になりました。ジョジョは漫画以外にも多くの外伝作品が刊行され、第4部のキャラクター岸辺露伴を主人公にした『岸辺露伴は動かない』や『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』、『岸辺露伴 グッチへ行く』などがあります。

また、「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズは、海外でも翻訳版が発売され海を越えて絶大な人気があります。2006年に行われた文化庁主催の「文化庁メディア芸術祭10周年」では、漫画部門「日本のメディア芸術100選」で2位に輝きました。

大人気アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」は、荒木飛呂彦さんによるアクション・アドベンチャー漫画を原作としています。原作漫画は100巻を超えており、ストーリーは全部で8部（パート）に分かれている長編作品です。ジョジョはパートごとに舞台となる国と主人公が異なるのが特徴的な作風として知られます。

全ては第1部「ファントムブラッド」ではイギリスを舞台に、主人公のジョナサン・ジョースター通称ジョジョとその宿敵ディオ・ブランドーの”波紋”という能力による抗争劇から始まります。第2部「戦闘潮流」では、アメリカを舞台に波紋を持つジョジョの孫ジョセフ・ジョースターが主人公で描かれました。そして、今回まとめの中心となるラバーソールは第3部「スターダストクルセイダース」に登場するキャラクターです。

第3部では、第2部から100年後の日本を舞台にジョセフの孫空条承太郎を主人公に描かれました。空条承太郎はスタンドという能力を持ち、復活した宿敵DIOと戦います。また、単行本では12巻～28巻に該当しています。以降、第4部「ダイヤモンドは砕けない」、第5部「黄金の風」、第6部ストーンオーシャン」、第7部「スティール・ボール・ラン」があり、現在第8部「ジョジョリオン」は『ウルトラジャンプ』で絶賛連載中です。

第3部「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」は、1980年代後半の日本を舞台に復活したDIOとの死闘が描かれます。主人公はジョセフの孫・空条承太郎は悪霊に憑りつかれたと留置場にこもりますが、それは悪霊ではなく空条承太郎のスタンド能力でした。復活したDIOは、スタンド能力を持つ者を集め世界征服の野望を抱いていたのです。

承太郎の母親にもスタンド能力が現れます。しかし身体の弱い母親にはスタンドが負担となっていました。推定50日以内で命が尽きてしまうことが判明し、それまでにジョースターの肉体を乗っ取っているDIOを見つけ倒すこと、スタンド能力の調査も併せ一行はエジプトへと向かいます。

ジョジョ第3部に登場するラバーソールは、空条承太郎の敵キャラクターとして登場します。DIOを崇拝しているエンヤ婆が承太郎たちの元に送り込んだ刺客7人のうちの1人で、自身をハンサムだと自称しあくどい性格をしています。スタンド能力は、イエローテンパランス（黄の節制）というスライム状のスタンドを特徴とします。ラバーソールという名前は荒木先生によると、ビートルズの6枚目のアルバム「ラバー・ソウル」が由来です。

ラバーソールがなぜ空条承太郎の敵として登場したかというと、「承太郎を殺害したら1億ドル貰える」という契約を結んだからです。DIOを崇拝しているエンヤ婆とは違い、承太郎を殺すようにとお金で雇われているためDIOに微塵も忠誠心はありません。そのためDIOのことを呼び捨てにし少しもリスペクトの気持ちを持たない態度を見せます。

ラバーソールは自信家のナルシストとして描かれています。実際、ラバーソールのルックスはよく端正な顔立ちをしているのも事実なのですが、自分のことを随一のハンサムだと思っており過度な自信家で自惚れが強い性格をしています。承太郎と戦う際にも自分の顔をハンサムな顔を披露していました。ですが、一方で下劣な性格をしており、暴力的で罵倒・挑発セリフはもはや天下一品と言えます。

ラバーソールのスタンド・イエローテンパランスには弱点のない強さを持っていると言われています。実際、イエローテンパランスの”身に纏える”という特徴から、承太郎の仲間である花京院典明に扮し承太郎に近づいたことがありました。その時、ラバーソールは花京院に変装した上に花京院のスタンドである「法皇の緑(ハイエロファントグリーン)」を出したのです。

花京院のスタンド能力「法皇の緑(ハイエロファントグリーン)」は、必殺技エメラルドスプラッシュを出す能力でもあり、体を帯状に変化させ人型の遠距離操作をすることが可能になる能力のことです。花京院のスタンド能力を出せたのは、イエローテンパランスによる変形によってだと言われていますが、詳細は明らかになっていません。

イエローテンパランスは優れた防御力を持っており、ラバーソール自身も「弱点なし」と言うほどの強さを持ちます。イエローテンパランスは、全身に纏うことによって相手からの物理攻撃はほぼ通用することはありません。

また、イエローテンパランスは温度変化にも俊敏に対応する能力があり、火で焼くと弾けて広がり、反対に凍らせると液体はスパイク状に変化して人間の体内に侵食していくという特徴を持っています。このような隙のないスタンドであることを承太郎も認めており、「弱点はない」と言っていました。

このように、スタープラチナという最強の技を持つ承太郎に「弱点はない」と言わせたイエローテンパランスは、高い防御力と相手の隙をついて体内に入り込み執着する粘着力を持っています。DIOと契約した「承太郎を殺せば5億ドル」というお金に目がくらんでいるラバーソールは、どんな手を使ってでも承太郎を追い込みあらゆる隙をついて殺しにかかろうと画策しました。花京院に扮した際には、目論んだ通り承太郎を追い詰めました。

ですが、ジョースター家にある言い伝えにより承太郎は窮地を逃れます。そのある言い伝えとは、「逃げる」という奇策でした。この「逃げる」という言い伝えを守った承太郎は殺さることはありませんでした。

ラバーソールの最強スタンド・イエローテンパランススタンドはとてつもない強さを誇ることが分かりましたが、どれだけスタンドが無敵の強さを持っていてもそれを操る本体・ラバーソールの強さが伴わなければそれは十分に発揮することはできないと言えます。

実際に、承太郎とイエローテンパランスがケーブルカー内での戦闘した際窮地に追い込まれた承太郎でしたが、イエローテンパランスを水中へ引きずり込み反撃に出ることができました。

イエローテンパランスの性質上、呼吸をしなければならなく、水中に引きずり込まれたことで息を吸う時にタイミングを見計らった承太郎は、ラバーソールを殴り飛ばすことに成功します。これまでイエローテンパランス自体に攻撃しても無力化されていましたが、それはスタンドにだけ通用することであり、本体であるラバーソールを狙えばそれは回避できることを承太郎は証明したのです。

スタンド能力という設定が組み込まれてきたのは、ラバーソールも登場する第3部「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」からです。まず、スタンド能力の概念をおさらいしておきます。スタンド能力は、1人につき1体・1体につき特殊能力が基本です。スタンドの種類によっては複数体存在（ex.ハーヴェスト）しているように見えますが、複数で1体とします。そして、スタンドには必ず本体が存在します。

ですが、本体は必ずしも人間ではなく、人間以外の生物である場合もあります。スタンドと本体は共同体であり、スタンドが怪我をすれば本体も怪我をします。また、本体の精神的成長によってスタンドも成長することがあります。そんな超能力を持つスタンドは、本体によって様々な特殊能力を持つのです。

ラバーソールのスタンド能力は、イエローテンパランスです。では、イエローテンパランスとは一体どんな能力を持つスタンドなのでしょうか？

ラバーソールのスタンド・イエローテンパランスは、最強の強さを誇るスタンドとして承太郎も認めています。その弱点なしの強さを持つイエローテンパランスは、スライムの形状をした独特の見た目をしています。そんなスライム形のイエローテンパランスは、本体であるラバーソールの全身に纏わりつくことで他人にそっくりな見た目へと変装することが可能です。それは、相手が人間でなくても生物、また無機物でも力を発揮します。

「ジョジョの奇妙な冒険」第3部に登場するスタンドたちは、タロットカードを由来にしたものが登場してきます。ジョジョ3部の主人公である承太郎のスタンド・スタープラチナは、17番目のタロットカード「星」の暗示が由来になっています。ラバーソールのスタンド・イエローテンパランスは、14番目のタロットカード「節制」が由来となっています。

ラバーソールのスタンド、イエローテンパランスは承太郎もその強さを認めています。ラバーソールのイエローテンパランスの能力について考察しつつ紹介していきます。

イエローテンパランスはスライムの形状をすることから、実際に花京院に扮し承太郎を殺害しようと企んだこともありました。イエローテンパランスは、スタンド能力を持たない普通の人達にも視認したり接触したりすることができるのが恐ろしいポイントでもあります。

そんなイエローテンパランスは、接触したあらゆる生物に吸着し対象を溶かしていきます。そして、溶かしたものをエネルギーとして体内に取り込み能力をパワーアップすることができるのです。

ラバーソールのスタンド・イエローテンパランスは、直に触れると体内侵食し蝕んでいくという「攻撃する防御壁」の強さを持ちます。このイエローテンパランスの防御力が優れていることは何度も書いていますが、本体であるラバーソールに隙がなければ今頃承太郎はDIOの目論見通りラバーソールに殺害されていたかもしれません。それくらい、弱点なしで防御力が高いスタンドなのです。

アニメ「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」でラバーソールの声優を務めたのは、声優の川田紳司さんです。声優の他、趣味でもあるのボルダリングのジムを開業し、オーナー兼トレーナー兼声優として活動しています。

声優・川田紳司さんは、1971年10月6日に栃木県で誕生しました。賢プロダクションに所属しています。高校卒業後は普通にサラリーマンをしていましたが、劇団俳優に転身して2000年にアニメ「銀装騎攻オーディアン」で声優デビューをしました。以降様々な作品に出演しています。

川田紳司さんの主な出演作は、テレビアニメ「ジーンシャフト」、「電脳冒険記ウェブダイバー」、「シャーマンキング」、「NARUTO -ナルト-」、「ボボボーボ・ボーボボ」、「スクールランブル」、「蟲師」、「のだめカンタービレ」、「みなみけ」、「カードファイト!! ヴァンガード」、「進撃の巨人」、「弱虫ペダル」、「食戟のソーマ」、「SHIROBAKO」、「BANANA FISH」、「博多豚骨ラーメンズ」などがあります。

1998年に登場したカプコンのアーケード用対戦型格闘ゲーム「ジョジョの奇妙な冒険」でラバーソールの声を担当したのは、声優の岸祐二さんです。岸さんは、声優の他に俳優やナレーターとしても活動しています。1996年に放送された特撮ヒーロー「激走戦隊カーレンジャー」では、カーレッド陣内恭介を演じたことでも知られています。また、ミュージカル「レ・ミゼラブル」ではアンジョルラス、ジャベールを演じました。

岸祐二さんは、1970年9月28日に東京都で誕生しました。キューブに所属しています。大学卒業後に芸能界へ入り、特撮などを経て舞台俳優や声優として数々の作品に出演しています。ポテンシャルが高いことから、幅広い役柄を演じることができ、舞台や声優では違う役柄を演じることが多いと言います。

声優岸祐二さんの主な出演作は、テレビアニメ「あぃまぃみぃ!ストロベリー・エッグ」、「韋駄天翔」、「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX」、「英國戀物語エマ 第二幕」、「京四郎と永遠の空」、「レ・ミゼラブル 少女コゼット」、「湾岸ミッドナイト」、「ウエルベールの物語 第二幕」、劇場アニメ「劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール アルセウス 超克の時空へ」、「EX MACHINA」などがあります。

ここまで、ラバーソールのスタンド・イエローテンパランスの強さや能力など最強と言わしめた内容をまとめてきましたが、ここでは本体であるラバーソールの下品で強気なセリフを紹介していきます。

まず、ラバーソールと言えばこの「レロレロ　レロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロ」というセリフです。この「レロレロ」は挑発の一つで、エジプトに到着した承太郎の前に花京院に扮したラバーソールがさくらんぼを口の中で転がす食べ方です。

他にも下品なセリフとして有名なものがあります。普通に会話ができないナルシストと言われるだけあり、セリフの下品さが際立ちます。

上記についで下品なセリフは、挑発ともとれるセリフでした。度の超える下品なセリフを言うラバーソールには、笑えてくると評判です。

最強の強さを誇るイエローテンパランスの本体であるラバーソールが最弱であると分かるセリフは「はひィ～はひィ～　や…やめちくれェ～～っもう戦えない…もう殴るのはやめてくれーっもう再起不能だよォ～～」です。

ラバーソールは、承太郎に鼻を折られ「ま、まさかもう殴ったりしないよね？重症患者だよ　鼻も折れてるしあご骨も針金でつながなくちゃあアハハハハハ」と必死に怪我の状態を猛アピールし始めます。

怪我をし命乞いをしたにもかかわらず、承太郎に話を続け神経を逸らせたあとに再び承太郎の隙を狙って攻撃に出たラバーソール。ですが、承太郎も馬鹿ではないので反撃に成功しラバーソールは敗北します。「ちょ…ちょっとしたチェメッ気だよォ～～～～ん！ 」とプライドを捨ててなのか、命乞いのセリフを吐きます。

殺害するはずの承太郎に2度も命乞いをし「とても哀れすぎて何も言えねぇ」とオラオラとハンサムな顔をボコボコにされました。

ジョジョの奇妙な冒険3部に登場するラバーソールは、存在感のあるキャラクターとして人気があります。また、彼が自称するように「ハンサム」としても視聴者からは受け入れられている様子です。

ジョジョの奇妙な冒険3部に登場するラバーソールは、「ジョジョ屈指の芸人」と言われています。それは、承太郎も認める強さを持つ一方で下品で脆弱なセリフを吐くところからきており、視聴者や読者からは「面白い」と芸人枠で受け入れられていました。

ジョジョの奇妙な冒険3部のアニメを視聴していた方からは、「レロレロが上手い」「レロレロが面白い」といったように下品なセリフも受け入れられています。ジョジョ第3部では、「レロレロ」といったセリフやラバーソールと承太郎のバトルが見所ですので、まだ未視聴の方はぜひご覧ください。

以上、大人気アニメ3部「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」に登場するラバーソールまとめでした。ラバーソールの下品なセリフや、スタンド能力・イエローテンパランスについて考察も含め紹介してきいましたが、いかがでしたでしょうか？サイト内には、「ジョジョの奇妙な冒険」に関する他のキャラクターについてのまとめもありますので、そちらもぜひ参考にしてみてください。