2020年12月23日公開
2020年12月23日更新
【ワールドトリガー】三雲修の強さは最弱クラス?戦闘スタイルや名言・声優を紹介
ワールドトリガーでも最弱だけど最強と言われるのが三雲修です。強さ・実力で言えばB級隊員とは思えない部分もあるほどの強さしかないにも関わらず、芯の強さを持ったキャラクターとして周囲を引きつける能力を持っているとも言われています。今回はワールドトリガーの三雲修について、作中で多いと言われる名言や人気の秘密、戦闘スタイルからアニメワールドトリガーの声優についてなど三雲修についてまとめて紹介していきます。
目次
ワールドトリガーの三雲修とは?
ワールドトリガーの主人公の1人であり、数多くいるイケメンキャラを抑えて高い人気を獲得しているのが三雲修です。その一方で人気に反比例して作中でもクローズアップされているのが実力不足であるとする声もあります。今回はそんな三雲修についてまとめて紹介していきます。
ワールドトリガーの作品情報
ワールドトリガーの概要
ワールドトリガーは2013年から週刊少年ジャンプで葦原大介先生が連載を開始したSFアクション漫画です。数多くある漫画の中でも非常に多い個性豊かなキャラクターとそれらのキャラクターが織りなす多対多の戦闘シーンが面白いと高い人気を集める作品です。2016年からの長期休載を経て2019年からはジャンプスクエアに移籍し2020年現在も連載が継続されている作品になっています。
メディアミックス展開も積極的に行われた作品で、2014年に放送が開始されたアニメの他、VOMIC化やキャラクターの多さや世界観を活かした単独のゲーム、他作品とのコラボレーションの他、ワールドトリガー作中で度々登場するぼんち揚げとのタイアップ企画など幅広いメディアミックス展開が行われている作品になっています。
ワールドトリガーのあらすじ
中規模都市の三門市に突如開いた異世界の門(ゲート)。そこから現れたネイバーと呼ばれる怪物には地球上の兵器は一切通じず人々は恐怖する事になります。しかし謎の集団ボーダーが現れ怪物は撃退。ボーダーはネイバーに対する防衛体制を整え三門市では変わらぬ日常を取り戻す事になります。それから4年半後、ボーダーのC級隊員としてネイバーの少年空閑遊真と出会う事になるのが今回紹介する三雲修です。
三雲修のプロフィール
三雲修はワールドトリガーの主人公の1人で真面目でとても正義感が強い少年です。初対面の空閑遊真からもそういう印象をもたれる程の「面倒見の鬼」でもあり、その行動力の結果として周囲から信頼を得ています。一方で問題の中心にいる場合も多い事から一部の人には煙たがられていたりもします。
4人いる主人公の中では、能力面でも才能面でも優れないという立ち位置ながらも自身が実力不足という事を認識した上で行動をする事が出来る強さを持っており、戦闘経験などもしっかり反省して次に活かそうとする姿勢は評価を受けています。ワールドトリガー作中で空閑遊真と雨取千佳と共にネイバーの世界を目指すべく部隊を結成、隊長となりました。
主人公という事もあって他にはないアイデンティティもあり、22巻最新巻時点で唯一の中学生隊長でもあります。また数少ない家族が登場しているキャラクターでもあり、母親は厳しいながらも周囲から姉弟と思われる程に美人です。その他判明しているプロフィールとしては中学3年生で15歳、左利きであり、誕生日は5月25日のうさぎ座、身長168cmで血液型はA型だという事が明らかになっています。
三雲修の主人公としての立ち位置
ワールドトリガーは三雲修の他に空閑遊真、雨取千佳、迅悠一と4人の主人公がいますが、それぞれの立ち位置は微妙に異なっています。ワールドトリガーの醍醐味とも言える多対多のバトルにおいて表立った活躍が目立つ役割を持つのが空閑遊真、暗躍や裏で動き回る影の主人公的立ち位置が迅悠一、物語の役割を担う雨取千佳に対し、三雲修はストーリー部分で中心にいる事が多いキャラクターになっています。
ワールドトリガーの三雲修の強さは最弱クラス?戦闘スタイルを考察
強さや実力①B級最弱クラス?
三雲修のある種アイデンティティと言えるステータスになっているのが「最弱」であるという点です。この実力不足という点はワールドトリガー作中でも度々指摘され、自身も認識している程で、作中でもA級3位の風間に模擬戦で24連敗を期したり、緑川に0-10で敗れたりと事個人戦に置いては活躍らしい活躍が描かれていないと言える程になっています。
そもそも三雲修はボーダー入隊時にもその能力の低さから「どうしても入隊したいならエンジニアとして」と勧められる程でした。教えを乞いた相手にもその実力を困惑されてしまう程で、直接の師匠である烏丸には「本当にB級か?」と疑問を呈されたり、シューターとしての実力を磨く為に頼み込んだ出水には「B級隊員と比べても結構見劣りするレベル」の実力とされる唯我が修行相手にちょうどいいと言われる程になっています。
極めつけは、戦闘が基本的にトリオン体であり、生身での戦闘を行わない事で「好きなキャラが死ぬ危険性が少ないから安心して読める」とまで言われるワールドトリガーにおいて数少ない「死の淵を彷徨っていた経験を持つ」キャラクターでもあります。まさしくB級最弱と言われる実力であると言わざるを得ません。
強さや実力②観察と戦術
そんな三雲の強さであり人気の秘密とも言えるのが「自分が実力不足である」という事を認識した上で、周囲を観察、戦術を練って戦う術を模索する事が出来るという点です。大規模侵攻時にはまだまだ「拙い」と言われた戦略もB級ランク戦を戦ううちに、「いつでも倒せる敵」ではあるものの、味方をサポートし敵を妨害しまくるスタイルで「決して無視は出来ない存在」であると認識されつつある状態です。
三雲修を中心として考えられる戦術は味方の戦力の把握、敵を徹底的に分析した上で成り立っているという事もあり、B級ランク戦ラウンド8時点では少なくとも二宮が三雲の戦術を「驚異」として認めている事が分かる描写もあります。
強さや実力③能力を示すパラメータ
ワールドトリガーはオフィシャルブックにてキャラクターの能力が数値化されて紹介されています。当然主人公の三雲修も紹介されておりそのパラメータは「トリオン2、攻撃3、防御・援護4、機動4、技術5、射程4、指揮6、特殊戦術4」のトータル32となっています。このトータル32はパラメータが判明している現役隊員の中でもワースト3に入る低さになっています。
上記でも紹介したように指揮や特殊戦術こそ多少高めにはなっているものの、もっと上の相手は山のようにおり、逆にトリオン2という数字は判明しているボーダーの正規隊員の中でも最低ランクになっています。ちなみにワールドトリガー作中で「昔トリオン量が少なくて迷った経験がある」として三雲修が紹介された木虎ですら4であり、如何に三雲修のトリオン量が少ないかを表現するものとなっています。
強さや実力④トリオン量
三雲修の弱さの要因の1つになっているのが致命的なトリオン量の少なさにあります。トリオン量が多ければそれだけ取れる戦術の幅も広がるので三雲修は最初からハンデを背負っている状態です。上記でも触れたように公式でもボーダー最小量であるとされるトリオン量はボーダー正規隊員では最小であり、B級隊員となりシューターとなった後も基本的な戦術が他のシューターと異なっています。
シューターの強さの生命線でもあるとされる火力・弾速・射程・段数は全てトリオン量に依存しています。その為、三雲修自身、勧められるまで自身がシューターになるという選択肢を考えなかった程です。多くのシューターがある程度「数を打って当たれば良い」という考え方をするのに対し、三雲修の場合は要所でガードができない相手を削る事に特化した使い方をするようになっています。
ちなみにトリオン量の少なさは異常とも言える程であり、戦闘員ではなく訓練をしていないオペレーターの中にも三雲修よりも高いトリオン量を持っている物もいるほどです。
ワールドトリガーの三雲修の名言や名セリフ・名シーン集
三雲修の名言①「ぼくがそうするべきだと…」
ぼくがそうするべきだと思ってるからだ!
三雲修の性格の根幹が描かれている名言とされて人気が高いのがこの名言です。三雲修の行動原理の根底にはまず「そうするべき」という思いがあります。この思いは嘘を見抜くサイドエフェクトを持つ空閑遊真も本心であるとしており、空閑遊真が三雲修に興味を持つきっかけになったとも言えます。
実際にこの名言が使用されたのは空閑遊真がこちら側の世界に来たばかりの頃で、トリオン兵に襲われた不良を三雲修が助けようとした時、空閑遊真が「何故助けるんだ?」と問いた時の答えでした。この時、三雲修には当然相手のトリオン兵を倒す方法などはなく、この答えを聞いた空閑遊真の助けを得た事で倒しています。三雲修のキャラクター性が良く体現された名言であり名シーンだと言われます。
三雲修の名言②「ぼくはヒーローじゃない…」
三雲修の心の強さが現れているとされて人気を集めている名言がこの名言です。この名言はアフトクラトルによる大規模侵攻後に行われた記者会見での一言で、記者からC級隊員、つまり訓練生時代に規定違反を破った事を持ち出された際の返しの一言になっています。記者は三雲修を「ヒーローになりたい少年」と考え「ヒーローになりたいなら順序を守るべきじゃないか」と批判したのです。
この名言に加えて三雲修は「目の前の人間を見捨てていい理由にはならない」とも返しています。このセリフを大人が大勢集まる記者会見の中で自らの信念を持って答えられる15歳の三雲修という構図は三雲修の心の強さが垣間見える名言として人気を獲得しています。
三雲修の名言③「取り返します…」
取り返します 責任とか言われるまでもない
上記の名言に対して記者は聞きたいのは覚悟ではなく、アフトクラトルの大規模侵攻で拉致された32人の責任をどう取るのかという質問だと返します。それに対して三雲修が答えたのがこの名言です。これによりボーダーは「遠征を計画している」という事を発表する事になりました。「お前が悪い」と露骨に言われる中でこれだけはっきりと言えるというのが三雲修の人気の秘密にもなっています。
三雲修の名言④「本当に戦わなきゃ…」
本当に戦わなきゃいけないときにも逃げるようになる
三雲修のそうした「そうするべき」という信念とそれに基づく根底にあるのもやはり弱さにあるというのが分かる名言がこの名言です。この名言に三雲修というキャラクターの全てが詰め込まれているとも言えます。三雲修は自らが最前線で戦うには実力不足である事を誰よりも自覚しており、だからこそ「そうするべき」と思った事は実行した上で反省や後悔をするという「生き様」を作っています。
この名言はそうありたいと思う人から高い人気を集め、ひいては三雲修が、ワールドトリガーの数多くいるイケメンと言われるキャラクターを差し置いて人気ランキングで複数回1位を獲得する程に人気を集める要因となっています。
ワールドトリガーの三雲修のアニメとVOMIC版声優
三雲修の声優①梶裕貴
アニメワールドトリガーで三雲修役の声優を担当したのが梶裕貴さんです。2004年にデビューした声優さんで、男性声優としては中性的で「甘い」と言われる声質と、「叫び声」の凛々しさに定評のある声優さんで、アニメやゲームでの声優の他、バラエティ番組やCMでのナレーションも多くこなす人気声優になっています。
これまでに声優として出演した作品としては「アクセル・ワールド」の有田春雪役、「からかい上手の高木さん」の西片役、「鬼滅の刃」の錆兎役、「食戟のソーマ」の久我照紀役、「進撃の巨人」のエレン・イェーガー役、「ダイヤのA」の成宮鳴役、「七つの大罪」のメリオダス/ゼルドリス役、「ハイキュー」の孤爪研磨役、「バクマン」の小杉達朗役、「FAIRYTALE」のリオン・バスティア役などの声優を担当しています。
三雲修の声優②逢坂良太
アニメ化の前に行われたVOMIC版ワールドトリガーにて三雲修役の声優を担当したのが逢坂良太さんです。2010年にデビューした声優さんで、声優デビュー当時は端役や脇役が多かったものの、2012年「つり球」での真田ユキ役でTVアニメ初レギュラー・初主演を務めたのをきっかけに主人公キャラクターや主要キャラクターの声優を担当する事が多くなりました。
これまでに声優として出演した作品としては「進撃の巨人」のマルコ・ボット役、「マギ」のスフィントス=カーメン役、「ダイヤのA」の沢村栄純役、「シドニアの騎士」の谷風長道役、「極黒のブリュンヒルデ」の村上良太役、「暗殺教室」の磯貝悠馬役、「赤髪の白雪姫」のゼン・ウィスタリア・クラリネス役、「山田くんと7人の魔女」の山田竜役、「ハイキュー」の赤葦京治役などの声優を担当しています。
ワールドトリガーの三雲修のかっこいい魅力
かっこいい魅力①メガネくん呼び
ワールドトリガーはキャラクターが多いだけに身体的特徴がかぶっているとされるキャラクターも多く、メガネをかけているキャラクターも多数登場しています。しかし作中で「メガネくん」と呼ばれるのが三雲修だけであり、あだ名を持つキャラクターでも多くは名前の捩りなどが多いです。作者の葦原大介先生も本編外では三雲修の事を「持たざるメガネ」「エターナルメガネ」と表現するなどメガネをトレードマークとして扱っています。
かっこいい魅力②女性慣れしている
三雲修は作中では別段モテるキャラというわけではありません。しかし女性慣れしてあまり意識しないという一面も持ち合わせています。ある時、玉狛支部で食事をする事になりますが、参加するのは三雲修以外小南、千佳、宇佐美の女子3人だけでした。思春期の男子なら意識してしまいそうな場面ですが、三雲修は訪れた焼肉屋で偶然鉢合わせ、女性慣れしていない事からすぐに気づいた二宮隊の辻に指摘されるまで気づかない程でした。
ちなみに三雲修はその事に対して、「母よりプレッシャーのある女の人に出会った事がないかも」と考察しています。加えて小南は三雲修の母親が姉と間違われる程に美人である事も指摘して慣れているのではないかともしています。上記でも触れた記者会見の際に表情1つ変えずに「記者達をぶん殴ってやりたいわ」と発言してしまうようなスリリングな母親を持っている事が三雲修のメンタルの強さに繋がっているのかもしれないともされています。
かっこいい魅力③空閑遊真との関係
最新巻でこそよき相棒のようになっている三雲修と空閑遊真ですが、出会った当初から親密な関係だったわけではありませんでした。三雲修は空閑遊真の事を警戒して監視するような「そうするべき」と思った行動を取っただけだったのです。しかし「面倒見の鬼」である三雲修に父の面影を感じた空閑遊真が協力する事で徐々に関係が構築されていく事になります。
この両者の関係性はある意味で三雲修というキャラクター性を良く体現しているとする声も多いです。三雲修はその行動によって信頼を得ていくタイプであり、空閑遊真が「父親を復活させる」という目的を失った後も三雲修に協力する事を決めたのもその信頼があってこそになっています。
加えて三雲修のキャラクター性は普段は見せない空閑遊真の一面を引き出すような場面も見られます。その最たる例が、緑川駿との一見でした。緑川駿は評価を上げている三雲修を晒し者にしようとタイマンを仕掛け、結果ボロボロに敗れた三雲修。その様子に普段は飄々としていて感情が見えない空閑遊真が明確に怒りの感情がはっきりと描かれていました。やはり空閑遊真にとっても三雲修は特別な存在になっている事が分かる一幕になっています。
かっこいい魅力④トレードマークは汗?
上記でも触れたようにワールドトリガー公式の三雲修のトレードマークは間違いなくメガネですが、ファンの間でメガネ以上に三雲修のトレードマークと言われているのが「汗」です。というのも三雲修は常に何かを考え心配しているので原作ワールドトリガーにおいて常に冷や汗をかいているような状態なのです。
作者の葦原大介先生にも自覚はあるようで作者コメントでこの三雲修の汗をいじるような場面も見られる程になっています。三雲修の性格に加えワールドトリガーのストーリーの根幹に関わる事が多く、大人でも頭を抱えそうな難題にぶつかる事も多い三雲修だからこそと言える隠れたトレードマークになっており、ある意味で三雲修らしさになっていると言われています。
かっこいい魅力⑤基地の柵をペンチで破り侵入
三雲修の「そうするべき」という精神は時に善悪の壁を安々と超えてしまう危うさも持ち合わせています。中でもファンの間で愛される事になっているのがボーダー入隊前の三雲修のとある行動です。三雲修は1度入隊試験に不合格してしまいました。しかしその結果に納得がいかず、ボーダー本部基地に直談判に行く為に、鉄線をペンチで切って進入禁止地域に入ってしまうという行動を取っているのです。
この時は侵入直後にトリオン兵に襲われてしまった事で直談判は叶いませんでしたが、トリオン兵を倒しに来た迅悠一に結果的に出会う事になり、それが三雲修がボーダーに入隊するきっかけにもなりました。
かっこいい魅力⑥雨取千佳を守るためにボーダー入隊
そもそも三雲修がそうまでしてボーダーに入隊しようと思ったきっかけも三雲修らしいと言われています。三雲修がボーダーへの入隊理由は「雨取千佳を守る為」です。元々三雲修の家庭教師の妹が雨取千佳であり雨取千佳が稀有なトリオン量を誇る為に常に狙われ続けてきました。しかも雨取千佳は自身が狙われた結果、兄と心配してくれた友人を拉致されたという過去があり、他に誰にも頼ろうとしなかったのです。
「街を守りたい」というヒーロー的な思想ではなく、あくまでも身近な存在である雨取千佳を守りたいという考えからその手段としてボーダー入隊を考えるというのが三雲修らしいとして上記で紹介したペンチでの侵入と合わせて当時から変わらない信念の強さを持つ三雲修のエピソードとして人気を集めています。
かっこいい魅力⑦二宮を落とした?
ワールドトリガーにおいてB級ランク戦、つまり戦闘での主人公は基本的には空閑遊真であり、表立った活躍が目立つのも空閑遊真の役目であると言えます。しかし同時に三雲修の戦術などが試合の展開を作っているのも事実であり、三雲修のの実力は認められつつありました。ただそれはあくまでも「指揮官としての強さ」であり、三雲修の個人の強さというわけではありません。
しかし三雲修の最大の戦功とも言えるのがB級ランク戦最終試合であるラウンド8です。この試合は紆余曲折を経て空閑・三雲修対二宮の戦闘にもつれ込みます。これまでのワールドトリガーであれば実質的に空閑と二宮の一騎打ちとも言える場面ですが、しっかりと三雲修も存在感を放っています。空閑と対峙するべくフルアタックを仕掛ける二宮に対し三雲修がアステロイドで防御できない隙を付いたのです。
しかしそれは二宮も読んでおり避けられてしまいます。もう三雲修に出来る事はないかと思われましたが、なんと三雲修の放った弾が二宮に直撃、実は三雲修はこの試合アステロイドを追尾性能のあるハウンドに変更した上で、あえて追尾性能を切ってアステロイドのように見せかけていたのです。残念ながら三雲修の一撃では完全に倒しきれませんでしたが、戦闘不能状態に近く最後は空閑遊真がトドメを指す事でチームの特典としています。
この作戦は紛れもない奇策であり2度は通用しない手段ですが、この試合は最終戦であり三雲隊の遠征部隊入りがかかった試合です。三雲修はこの試合に勝つための戦術をしっかりたて、自らにもしっかりと武器を用意していたのです。作戦などをしっかりたてつつも戦術をしっかりたてて勝つという三雲修らしい試合の締めくくりがかっこよかったという声も多くなる試合になっています。
ワールドトリガーの三雲修の謎を考察
考察①サイドエフェクトは発現する?
ワールドトリガーでも単体での戦闘能力でいえば最弱とも言える三雲修ですがそれは裏を返せばワールドトリガー作中での成長幅が大きいという事でもあります。主人公という事もあり成長が期待される三雲修ですが、急成長のきっかけになるのがサイドエフェクトになるのではないか?という考察もあります。
サイドエフェクトは副作用のようなものですが、迅悠一の「未来予知」や村上剛の「強化睡眠記憶」など戦闘にも直結するようなものが多い事から急成長するならサイドエフェクトの発現は大きな要因になるのではないかと考えられているのです。黒トリガーを得た際にサイドエフェクトを得た空閑遊真のような例もあるので、今後三雲修がサイドエフェクトに目覚める可能性も十分に考えられます。
考察②迅悠一が三雲修を気にかける理由
上記のサイドエフェクトの件も含めて気になると言われているのが「迅悠一が三雲修を気にかけている理由」です。今回紹介したように三雲修は本来であればボーター隊員になれなかった所を迅悠一と出会った事でボーター隊員になれたという過去を持っています。迅悠一の未来視は「目の前にいるものの未来が視える」「確定的なものなら年単位で視える」能力である事からこの時に三雲修に重要な未来を見たのではないかと考察されているのです。
大規模侵攻の際も迅悠一はその結果について「1番いい結果から2~3番目の結果」とする反面、最悪の未来は「三雲修の死」であると明言しています。この事からもワールドトリガーの先々の展開の中で三雲修が重要な役割を担う事が考察されているのです。
迅悠一が黒トリガーになって三雲修がサイドエフェクトを引き継ぐ?
上記2つの考察を元に考えられているのが迅悠一が黒トリガーになって三雲修がその適合者となり「未来視」のサイドエフェクトを引き継ぐのではないかという説です。迅悠一には三雲修が自身の後継者となる未来が見えており、その時が重要な場面である事から三雲修を気にかけているのではないかと考察されているのです。
これは迅悠一は間接的に自身の死を見ているという事でもありますが、元々未来視は「可能性のある未来は全部視える」能力であり、その中には仲間の死も含まれています。それだけに高い判断力、そして精神力が求められる能力であるともいえ、ワールドトリガー作中における三雲修の特徴であるとも言える「精神力の強さ」「戦術・戦略で戦うタイプ」というのはこの未来視を引き継ぐ伏線ではないかとも考えられているのです。
考察③三雲修の父は外国へ橋を作りに行っている?
ワールドトリガー作中、三雲修は珍しく家族である母親が登場しているキャラクターですが、反面父親については登場していません。三雲修が重傷で入院した時にも父親は姿を見せなかったのです。この事について、作者の葦原大介先生は本編外で「外国へ橋を作りに行っている」という返答をしています。
この「橋」という表現は旧ボーダーの思想である「こちら側の世界とあちら側の世界をつなぐ橋になる組織」に関係しているのではないかとする考察もあるのです。この事から実は三雲修の父は旧ボーダーの関係者でありネイバーフッドに行っているのではないかと考察されているのです。
ワールドトリガーの三雲修に関する感想や評価
ワートリ面白すぎて既刊全部読んじゃった……三雲修が今まで出会ったことないタイプの主人公でかなり新鮮。弱いくせに強い。意味わかんない
— い ち (@chin34chin) December 10, 2020
ここからは既にワールドトリガーを視聴している人の三雲修に関しての感想を紹介していきます。三雲修に関しては今までにあまりいないタイプの主人公キャラクターという印象を抱く人が多くなっています。戦闘面では確実に弱く、B級隊長を務めるには明らかに実力不足であるにも関わらず、その精神面の強さには驚くという声も多くなっています。
特に個人戦やB級ランク戦において負けた後にも自らを客観的にみて冷静に分析し、必ず次への対策を立てている事が凄いという声も多いです。目標に向かってしっかりと一歩ずつ進んでいる姿が良いという声も多く、高い人気を獲得する要因にもなっています。
ワートリ人が死なない話だけど、人が大量に死んだ後どうやったら死なないように必死に考えた先の世界なんだよね…….だからこそそれで死にかけた三雲修is何
— きのさき (@kn_sk00) December 14, 2020
また三雲修がワールドトリガーでも稀有な存在である点として「死にかけた」経験にあるという声とそれすらも後悔した一面を全く見せない点にあるという声も多いです。ワールドトリガーの人気の理由の1つにもなっている「バチバチのバトルでも誰も死なない」という点を覆しかけるような存在である事、そこにもまた「そうするべき」という三雲修の考えがあった事が良いという声も多くなっています。
ワートリで個人的に気になっているのは、修の過去。
— 長月ソーダ (@nagatsuki_soda) December 8, 2020
遊真も千佳も過去に関して触れられているがそれに比べて修は少ない。しかも東さんには第177話で「アンバランス」と評価されている。
三雲修の過去には、一体何があったんだ…?
また三雲修は主人公でありながら謎が多いキャラクターという声も多いです。過去があまり描かれない事、謎に登場しない父親と「橋を作りに行っている」という説明、など何かの伏線になるのではないかと思わず考察してしまうような点の多さも三雲修の魅力になっているという声も多くなっています。
ワールドトリガーの三雲修まとめ
三雲修はワールドトリガーの主人公であり、最弱とも実力不足とも言われる実力ながらもその前向きで諦めない姿勢などが読者の心を掴み高い人気を獲得しているキャラクターです。ボーダー試験で不合格になってしまう程少ないトリオン量ながら分析と工夫で戦う姿、そして「やるべきこと」をやりきろうとする姿勢は学びたいとも言われる程になっています。
その人気の高さは公式で複数回実施されている人気投票でも複数回1位を獲得する程であり、物語的にも重要なキーパーソンになるのではないかとする声も多くなっています。まだワールドトリガーを視聴していない人は、三雲修の弱すぎる実力とそれを覆す工夫や考え方、人気の秘密などにも注目しながら視聴してみてはいかがでしょうか?