【ワールドトリガー】空閑遊真はかわいいしかっこいい！迅悠一とどちらが強い？

空閑遊真について紹介する前に空閑遊真が登場するワールドトリガーについても簡単に説明しておきます。

ワールドトリガーは2013年から集英社の発行する週刊少年ジャンプにて連載が開始されたSFアクション漫画です。2018年途中、作者の体調不良を理由に休載後、月刊誌であるジャンプスクエアに連載の場を移し2019年10月現在も連載が続けられている漫画です。早い段階からメディアミックス展開が行われ2014年から2016年に渡ってアニメ化も行われた人気作品です。

28万人が住む中規模都市三門市に異世界からの門（ゲート）が開きネイバーと呼ばれる異世界人からの侵攻を受けます。しかし界境防衛機関「ボーダー」の活躍により侵攻したネイバー達は撃退されました。ワールドトリガーのあらすじは初めてネイバーに侵攻を受けてから4年後を舞台に展開される事になります。

ボーダーのC級隊員である三雲修は周囲に自身がボーダー隊員である事を隠しながら日常生活を送っていました。そんな折、異世界からやってきた空閑遊真と出会います。亡き父親の友人を探す為にやってきたという空閑遊真に三雲修は監視も兼ねて共に行動する事を決めます。

空閑遊真はワールドトリガーの主人公の1人で、ネイバー出身で白髪と年齢のわりに小さな体が特徴的な少年です。連載当初はまだこちら側の世界に慣れずに交通ルールを知らずに車に轢かれたり、紙幣などを不思議がるような描写も多くありましたが、高い順能力で対応しました。その高い順能力は幼い頃から父親の空閑有吾によってネイバーの世界を渡り傭兵業をしていた経験が活かされています。

しかしその運命はあまりにも厳しいもので、傭兵としてとある戦場で戦っていた際、瀕死の重傷を負ってしまった空閑遊真は、空閑有吾が自らの命と引き換えにブラックトリガーを作成、そのブラックトリガーの中に瀕死の空閑遊真の身体を封印する事で生きながらえている状態です。空閑遊真がこちら側の世界にやってきたのもボーダーにいる父親の友人を訪ね、父親を元に戻す方法を探る為でした。

現在の空閑遊真の身体はトリオン体で生成されている事から成長する事が出来ず、瀕死の重傷を負い現在の身体になった11歳の時の身体のままになっています。特徴的な白髪も現在の身体になってから生まれたもので、その他、父親の空閑有吾のサイドエフェクトであった嘘をみぬく能力も継承しました。そのサイドエフェクトからくる「おまえ、つまんないウソつくね」と言うのが口癖になっています。

ボーダーの上層部や一部の登場人物は空閑遊真がネイバーであり、ブラックトリガーの持ち主である事を承知していますが、空閑遊真のブラックトリガーはその身体と一体である事、空閑遊真自身が使用を自粛し、普段はボーダーのトリガーを用いて戦っている事もあって基本的にはネイバーである事は知られていません。

空閑遊真はその設定上、年齢は三雲修と同じ15歳ですが、見た目は11歳であり、小柄な身体をしています。その愛くるしい見た目と作者葦原大介さんのデフォルメの上手さも相まって普段の空閑遊真はどちらかと言うとかわいいという印象を持たれやすいです。また本編の中でも時折描かれるデフォルメされた空閑遊真の表情がかわいいという声も多くなっています。

空閑遊真はネイバーという事もあって日本の常識が通じない部分があります。その1つが敬語で空閑遊真は例え目上の人であっても基本的に敬語では話しません。また空閑遊真の持つサイドエフェクト「嘘を見抜く能力」もあって誤魔化しが出来ず核心めいた鋭いツッコミをする事もあって、生意気な印象を抱かれる事も多いです。そんな生意気さもファンからはその見た目からどことなく溢れる悪ガキっぽさとして魅力的に捉えられています。

空閑遊真は普段はどこか抜けているかわいい雰囲気を醸し出していますが、こと戦闘面になるとかっこいい部分が光るキャラクターです。元々幼い頃から戦場に出ていた経験から戦闘能力は高いですが、ブラックトリガーを使わず、慣れないボーダーのトリガーを使ってもC級隊員の入隊試験では過去最高の記録を出し、部隊戦でも相手が使ったトリガーの面白い使い方をすぐに吸収して次の試合で使ってみせる器用さも持ち合わせています。

三雲隊では元々のスペックも高い空閑遊真ですが、成長率という意味でも入隊時から一番成長していると言えます。そんな成長さえも三雲隊の指揮を取る三雲修に組み込ませ、戦術、戦略的にも重要な役割を果たす事が多く、三雲修の「より空閑遊真が有利になる戦場を用意する」という戦術などにも見事に答えてまさにエースとして活躍しています。

空閑遊真はその見た目のかわいい要素と実際の作中でのかっこいい要素両方から来るグッズも展開されています。デフォルメされたかわいい空閑遊真から、戦闘中のかっこいい要素を活かしたグッズなど他のキャラクターに比べてもマルチに展開されていると言えます。

ワールドトリガーは人気キャラクターも多くグッズ展開によっては登場しないキャラクターもいますが、空閑遊真はかわいい系のグッズもかっこいい系グッズもどんなグッズでも多くの場合登場する他、掲載雑誌のキャラクター集合表紙などではワールドトリガーを代表して描かれる事も多いワールドトリガーを代表するキャラクターになっています。

作中での強さが光る空閑遊真ですがその強さの指標としてよく槍玉にあげられるのが元々の読み切りの主人公であり、未だに作中でその強さの全力が見えない迅悠一です。

迅悠一が作中で屈指の強者として名をあげられる要素になったのがブラックトリガー風刃の使い手だったという点です。このブラックトリガーは斬撃を物体に伝播させる事で遠隔に相手への攻撃を可能にする能力を持っており、単純な剣の性能としても孤月以上の威力と耐久力、スコーピオン以上の軽さを誇る近接戦闘における万能武器です。

ブラックトリガーは通常、元になった人物の性格や考えに大きく左右され使用者を選ぶ性質を持っていますが、このブラックトリガーはブラックトリガーには珍しく使用者をあまり選ばない性質を持っており、迅悠一は20人いる候補者の中から勝ち取りました。現在は、空閑遊真がボーダーに入隊する際その条件として本部に引き渡され、迅悠一の手元からは離れています。

非常に強力な能力を持ったブラックトリガーである風刃の力を最大限に発揮できるのが迅悠一が持つサイドエフェクト、未来予知です。この能力は見た事のある人物の未来を可能性も含めて視る事ができる能力で、迅悠一はこのサイドエフェクトを用いる事でそもそも相手の接近を許さずにブラックトリガー風刃の接近されるとその能力を活かせないという弱点を補っていました。

このサイドエフェクトは確定していないものであれば全ての可能性を見渡す事ができる為、迅悠一のこうなるだろうという読みが外れる事もあって万能ではありませんが、確定している事であれば年単位で見通す事も可能な能力であり、ボーダーの行動指針を決める1つの要因にもなっている事からかなり優秀な能力である事が確定しています。

仮に迅悠一がブラックトリガーの風刃を使って空閑遊真と戦う場合、当然空閑遊真もボーダーのトリガーでは太刀打ち出来ず、ブラックトリガーを使う事になると考えられます。そこで1番の問題になるのが空閑遊真が風刃の斬撃を掻い潜り間合いに入る事ができるのかという点です。この点は考察も大きく割れています。

空閑遊真のブラックトリガーの能力の1つに、グラスホッパーと近い効果を持つ、弾（バウンド）があります。いくら未来予知ができると言ってもその速度を上回ってしまえば接近は可能であり、風刃の斬撃よりも遠距離から一気に間合いを詰めて近距離の強力な能力である強（ブースト）を重ねがけした攻撃を当てられれば空閑遊真が勝てるのではないかという考察があります。

一方で風刃による遠距離斬撃というメリットは迅悠一にあまりに大きく、迅悠一が有利だとする声も多いです。一応空閑遊真のブラックトリガーにも遠距離から攻撃できる手段はありますが、威力や使いやすさなどの点において風刃には敵いません。この遠距離の圧倒的有利性から空閑遊真は間合いに入る事も出来ず迅悠一が勝つのではないかという考察もあるのです。

また空閑遊真が不利とする考察の中には彼のブラックトリガーの一部であるレプリカの不在も大きく左右しています。ブラックトリガーの使用自体はレプリカ不在でも可能ですがアニメオリジナルのエピソードでは印の重ねがけや合成はレプリカの機能も活用していた事から使用はできるが時間と手間がかかるという設定が加わっているのです。これもまた空閑遊真不利とする考察の1つの要因になっています。

また空閑遊真が迅悠一には勝てないのではないかと言われる考察理由の1つにブラックトリガーなしの状態での戦闘も鑑みられています。迅悠一は過去にブラックトリガーの所有者を巡って現在もボーダーの第一線で活躍するA級隊員達相手に圧倒して勝ち取ったというエピソードがあるのです。つまり迅悠一は仮にブラックトリガーが無くてもA級隊員相手には負けない強さを持っていると言えます。

空閑遊真も個人戦ではA級隊員に混ざってもかなり上位には位置しますがまだまだ発展途上という状態であり、ボーダーのトリガー同士で戦っても迅悠一の方がメリットが大きいです。空閑遊真の成長の方向性が部隊戦を意識したものであるという点、訓練とは言え小南にも負け越しているなどこれまでの個人戦の対戦成績という意味合いでも空閑遊真は迅悠一に劣ります。

迅悠一がブラックトリガーの風刃を手放した後もどこの部隊にも所属せずに単独で動いておりボーダーもそれを咎めていない事を考慮しても迅悠一の方が強いという意見が多くなっています。余談ですが、そんな迅悠一も孤月では太刀川に太刀打ち出来ず、迅悠一が太刀川に勝つために考案・開発されたのがスコーピオンという経緯もあり、ブラックトリガーを手放した後はスコーピオンやエスクードを使用しています。

風刃を手放した後はA級隊員に戻っていますが、以降明確な戦闘描写はないので現在の実力は不明ですが、風刃所有時も実践から離れていたわけではないので現在でも高い実力を保有していると考えられる事からも少なくとも現状小南らA級トップクラスのアタッカーに勝てない空閑遊真では苦戦は必至だと考えられています。

空閑遊真のブラックトリガーは特殊なトリガーでありメインウェポンとなる武装を持っていません。代わりに弾（バウンド）強（ブースト）盾（シールド）鎖（チェイン）などの特別な印を複数持っており、自己強化や武器を生成するような能力を持っています。これらの印は重ねがけをする事が可能です。またこの印はコピーも可能で、ボーダーのトリガーであるアンカーボルトを一瞬で再現して戦闘に応用する場面も描写されています。

多彩さがウリの空閑遊真のブラックトリガーですが、その最大の攻撃力はトリオンの動きを強化する「強（ブースト）」の重ねがけです。このブラックトリガーは空閑遊真と一心同体の関係にあり、その中には空閑遊真の身体が今も封印されている事からある意味で風刃とは真逆で空閑遊真しか使用する事が出来ないブラックトリガーです。

大規模侵攻以前から空閑遊真が使用を控えている為、詳細は不明ですが、レプリカはブラックトリガーの一部であるような描写もありレプリカの不在がこのブラックトリガーにどこまで作用するのかは不明です。アニメオリジナルエピソードでは多少影響はあるが問題なく使えるレベルでしたが本編では特に描写がありません。また他のブラックトリガーとの違いとして2019年10月現在、ブラックトリガーの名前も明らかになっていません。

また空閑遊真のサイドエフェクト、嘘を見抜くサイドエフェクトも戦闘に役立つ一面もあります。相手にハッタリを言って反応を見る事で部隊員の行動などを予測するのに使ったりその行動の真意を探る事で相手の罠にハマる可能性を軽減しています。ただしあくまでも空閑遊真のサイドエフェクトは嘘かどうかの判別が可能なだけで相手の真意が分かるわけではないので二者択一でもない限りは真意まで掴む事は出来ません。

アニメにもなったワールドトリガーにて空閑遊真の声優を担当しているのが女性声優の村中知さんです。2008年にデビューした声優さんですがデビュー前から劇団ひまわりのワークショップに参加して舞台に出演したり高校も放送部が有名な所を選んで入学を決めるなど小学生時代から声優に憧れていました。少年役が印象的な声優として人気を集める女性声優さんが少女役を演じる事も多い声優さんです。

またその声質を生かして本編には登場していないものの、登場キャラクターの幼少期や小学生時代が描かれる際に出演するなど、スポット出演も多い声優さんでもあります。またキャラクターソングを多数発表する程に歌唱力にも優れています。ちなみに声優に憧れるきっかけになったのが幼少期に見た「美少女戦士セーラームーン」と「忍たま乱太郎」だったというエピソードが有名です。

村中知さんがこれまでに出演した作品としては「俺牙ファイヤ」のオレガバトル役、「トランスフォーマーアドベンチャー」のラッセル役、「キラキラプリキュアアラモード」の立神あおい/キュラジェラート役、「ルパン三世PART5」のアラエニ役、「エリアの騎士」の中江美奈役、「黒魔女さんが通る」の岩田大五郎役、「はたらく細胞」の骨髄球役などがあります。

小学生時代や幼少期役を演じた作品としては「アルカナ・ファミリア」のジョーリィー役、「機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ」の昭弘・アルトランド役、「ハイキュー」の月島蛍役などを務めています。

ここからは既にワールドトリガーを視聴した人の空閑遊真に関する感想を紹介していきます。空閑遊真のかわいい要素としてよく声が上がるのは空閑遊真の高いコミュ力の根幹にある人の感情に敏感な部分が関係しているという声が多いです。嘘を見抜くサイドエフェクトはもちろん戦場で生きてきた経験や父親の影響から仲間を大切にする姿勢が空閑遊真が周囲から信頼されるような要因になっているとする声も多いです。

特に父親空閑有吾と同じ匂いを感じている三雲修に対しての態度は特別性があるとする声も多いです。単純な戦闘力だけで言えば自分よりも何倍も格下である三雲修の指示を素直に受け入れ、自らを戦術の要とする事も囮とする事にも負の感情を抱く事がありません。いつでも三雲修の意見を尊重する姿勢が好きだとする声、そんな2人の関係性がかっこいいという声も多いです。

また空閑遊真がかっこいいとする要素の1つが自らが絶対的なエースでありながらそこにこだわらずあくまでも役割を果たす事を重視する姿勢がかっこいいと言われています。三雲修や千佳の思いを理解した上でそれを叶える為に行動しているというのがかっこいいという声は多いです。同時にその思いを叶える実力を持ち、それでも尚貪欲に強さを求めて吸収している姿が良いとする声も多くなっています。

またその強さも天才的なセンスだけなら共感しにくいですが、しっかりと過去が描かれ、これまでの経験から来ているという過程までがしっかり描かれているのが空閑遊真の人気の秘密にもなっています。努力という意味では大胆な行動も多い三雲修が目立ちますが周囲のアタッカー達の凌ぎを削り、時に教えを請いて実力を高める空閑遊真もまた違う形で努力しているのでその2人が組んでいるのが良いとする声も多いです。

空閑遊真は普段は少年のように小さな身体でかわいいとさえ言われるキャラクターですが同時に戦闘になるとこれまでの経験を活かしたかっこいいキャラクターです。それも自らが活躍する事に執着せず、時に自らの身を盾にしてでも味方を守り作戦を実行させようとするスタイルがかっこいいと言われてワールドトリガーの中でも高い人気を獲得したキャラクターとなっています。

長い休載時にはこのまま連載が終わってしまうのではないかと心配されたワールドトリガーですが移籍後は安定して展開され空閑遊真の活躍も描かれています。作品自体も非常に面白い作品なのでまだワールドトリガーを視聴した事がないという人は空閑遊真の活躍にも注目しながら視聴してみてはいかがでしょうか？