【ワールドトリガー】サイドエフェクトを徹底解剖！種類・能力を発現者とともに紹介

『ワールドトリガー』に存在するサイドエフェクトとはどのようなものなのでしょうか？この能力を持っている人物はかなり稀で、使い方次第で大きな効果を発揮すると言えるのですが、実はサイドエフェクトにはデメリットも存在しているようです。ここからは、『ワールドトリガー』の作品情報を交えつつ、サイドエフェクトとはどのようなものなのかを具体的に解説していきます。

『ワールドトリガー(WORLDTRIGGER)』は葦原大介によるサイエンス・ファンタジー作品です。2013年から2018年まで週刊少年ジャンプにて連載され、その後ジャンプスクエアに移籍し2019年から連載れています。異世界からの侵略者・ネイバーと防衛組織・ボーダーとの戦いが描かれたSFアクション漫画となっており、葦原にとっては2作目となる連載作品のようです。2014年からはテレビアニメ『ワールドトリガー』が製作されました。

ここからは『ワールドトリガー』の簡単なあらすじを紹介していきます。舞台は28万人の人々が住む三門市。そこにある日、突然異世界へと繋がる「門(ゲート)」が開きます。門からは怪物「近界民(ネイバー)」が現れはじめ、その怪物たちには兵器が一切効かなかったため誰もが混乱に陥りました。

その時、謎の一団が現れました。一団は界境防衛機関「ボーダー」と名乗り、近界民を撃退した後、近界民に対する防衛体制を整えます。それから4年が経過し、三門市に空閑遊真がやってきます。そして遊真と三雲修が出会ったことで物語が大きく動き出しました…

『ワールドトリガー』に登場するサイドエフェクトとは、高いトリオン能力を持つ人間が稀に発現する特殊能力の事をいいます。そしてトリオンとは、ボーダーが使用・管理している道具「トリガー」の原動力となっている生体エネルギーです。膨大なトリオン能力者であれば、計測することで黒トリガーに匹敵する数値を示すことがあります。

またサイドエフェクトの意味とは「副作用」となります。サイドエフェクトの事をそのままの意味で呼ぶのではなく、超能力と評されることもあります。ただ、レプリカによると、サイドエフェクトは超常的な現象、例えば飛行能力や念力などのようなものではなく、「目を瞑っている間だけ感覚器官が異常に発達する」というものだそうです。あくまでも、サイドエフェクトは人間の能力の延長線上だと言えるでしょう。

サイドエフェクトにはランク付けがあるのか？という事ですが、結論から申し上げると、サイドエフェクトにはS～Cまでのランクが付けられています。ランクが一番高いのがランクS~Aの「超感覚」、2番目に高いのがランクA~Bの「超技能」、3番目に高いのがランクB~Cの「特殊体質」、一番低いランクがCの「強化五感」とそれぞれ決まっています。

ただ、あくまでもサイドエフェクトのランクは希少性に基づいて付けられているものであり、そもそもサイドエフェクトとは発現するのが稀であるため、ランクCでも十分に貴重です。そして付けられたランクとは、強さを示すというものではなく、例えば菊地が「強化聴覚」でA級まで上り詰めれたように、使い勝手の良さや使い方次第ということになります。実際にサイドエフェクトとは諜報機関や戦闘などあらゆる場面で重宝されるものです。

それではサイドエフェクトとは先天的なものなのか、後天的なものなのか発現する時期というのはいつなのでしょうか？サイドエフェクトとは先天的なタイプと、何らかの要因で発現する後天的なタイプの二通りが存在しています。

この2通りのタイプについては明確ではありませんが、おそらく多くの場合は先天的なものと言えるでしょう。実際に菊地原は定期健診で指摘されるまで気づいておらず、また千佳も自分が使っている能力がサイドエフェクトだと認識していませんでした。後天的なタイプの例を挙げると空閑遊真です。彼は父・有吾から黒トリガーと共にサイドエフェクトを受け継いでいます。

発現したキャラのサイドエフェクトの種類・能力一覧、1つ目は空閑遊真に発現した嘘を見抜く能力を持つサイドエフェクトです。サイドエフェクトの能力で相手の言葉が嘘なのか真実なのかを見極めることができます。トリオン兵やレプリカまで通用する能力となっており、直接会話を交わせる相手であれば有効。

ただ、相手が嘘だとは思っておらず真実だと思い込んでいる場合は通用しません。ということは、敵に利用されている相手に能力を使えば、真偽が分からないということになるため、このような弱点も存在していると言えるでしょう。

発現したキャラのサイドエフェクトの種類・能力一覧、2つ目は迅悠一に発現した未来視の能力を持つサイドエフェクトです。能力を使うと、少し先の未来を見ることができます。能力が使えるのは自分ではなく目の前の人間となっており、また見える未来は「起こり得る未来」として並列で分かります。つまり並列の未来に介入することによって未来を操作することが可能というわけです。

ただ、一度見た人間であれば離れた場所にいた場合も未来が見えるようですが、一度も直接見たことが無い人間の場合は未来が見えません。そして基本的には、未来が見えるのは年単位先まで見えるようですが、不確定な未来の場合は近い将来までしか見えないようです。予知によって近界にネイバーが現れる前に侵攻を知る事ができるため、侵攻される前にあらかじめ防衛線を張ることができるなど防衛力の強化に一役買っています。

発現したキャラのサイドエフェクトの種類・能力一覧、3つ目は雨取千佳に発現した気配を消す＆敵感知の能力を持つサイドエフェクトです。この能力を使うことで近界民の気配を感じ取ることができ、さらに心の中を空にすることによって自分の気配を絶つことができます。

雨取は桁外れのトリオン量を持つ人物だったため、近界民に狙われ続けていました。そこでこの能力をその都度使うことで回避してきています。元々、このサイドエフェクトの能力には「気配を消す」「敵感知」がセットで付いていたのか？という事までは明らかになっていないです。もしかすると1人で何とかしようとする彼女の性格が一方の能力を生み出したのかもしれません。

発現したキャラのサイドエフェクトの種類・能力一覧、4つ目は林藤陽太郎に発現した意思疎通(動物)の能力を持つサイドエフェクトです。この能力を使う事で動物と会話をすることができます。ただ、動物と意思疎通をして言うことを聞かせるようなものではなく、最低限の意思疎通ができるだけです。実際に雷神丸という動物は言うことを聞いていませんでした。

発現したキャラのサイドエフェクトの種類・能力一覧、5つ目は菊地原士郎に発現した強化聴覚の能力を持つサイドエフェクトです。この能力は常人の6倍近くの聴覚を持っており、さらに「聞き分け」もできます。

聴覚が常人よりも良いというだけの能力ですが、音の材質や重量、そして状態までも聞き分けることができるため使い方次第でかなりの強さを誇ると言えるでしょう。戦闘においては攻撃を予測することができていました。また、視覚だけでは測る事ができない情報を得る事ができるため、その情報を仲間に伝えることで攻撃回避に使うことができます。

発現したキャラのサイドエフェクトの種類・能力一覧、6つ目は村上鋼に発現した強化睡眠記憶の能力を持つサイドエフェクトです。この能力を使うことで学習した知識や経験した技術を、寝ることによって完全に定着させることができます。

常人であれば睡眠とインプットを繰り返すことによって頭に覚えさせていくのですが、彼の場合はたった一度寝るだけで100%定着させることが可能。遊真との対戦時には15分の間寝ただけで学習してしまいました。

発現したキャラのサイドエフェクトの種類・能力一覧、7つ目は影浦雅人に発現した感情受信体質の能力を持つサイドエフェクトです。この能力を使う事で自分に対して向けられた感情や意識を肌で感じ取ることができます。その時の感覚としては、チクチクするとのことなので負の感情ほど不快だそうです。

心を読む能力に似ていますが、本人の意志とは関係なく感じ取ることになるため、戦闘面では有利に働かせることが可能。自分への攻撃意識を感覚で察知できるため回避能力が非常に高く、さらに離れている相手からの攻撃も感じ取ることができるため、彼には不意打ちも効きません。

発現したキャラのサイドエフェクトの種類・能力一覧、8つ目はヨミに発現した完全同時並列思考の能力を持つサイドエフェクトです。この能力を使う事で作業を同時におこなうことができます。つまり常人よりも頭の処理能力が高いという事です。効率よく作業ができ、戦闘面では実際に2体のアイドラを同時に操作することによって、戦場を混乱させていました。

発現したキャラのサイドエフェクトの種類・能力一覧、9つ目は天羽月彦に発現した色識別の能力を持つサイドエフェクトです。実際は能力の詳細が分かっていません。ただ相手の強さを色で識別できるという能力であることは分かっています。

『ワールドトリガー』で描かれたガロプラ戦では、天羽がモニター越しで相手の強さを識別しており、戦場にいる仲間達のサポートをおこなっていました。事前に優先順位を決めて対処することができるため、敵が複数体いれば戦場を有利に運ぶことができます。

『ワールドトリガー』のサイドエフェクトは戦闘や諜報で有効に活用できるのですが、実は発現した人物は何かしら苦労を抱えており、デメリットの部分も存在しています。

例えば空閑遊真の場合は、周囲の人間が嘘をついているということが分かるため、人間不信に繋がったり、影浦雅人の場合は、悪意や敵意を向けられると常に不快な思いをし続けなければならないといったことがあります。ボーダー隊員としてはメリットが大きいと言えるのですが、日常生活ではサイドエフェクトの能力によるデメリットが存在しています。

サイドエフェクのデメリットが重すぎるのが「未来視」です。未来視は日常生活でも不幸を避けることができるのですが、常に先が見える状況というのは驚きや、楽しみといった感情が湧かないため退屈してしまいます。自分の行動の結果が先に見えてしまうと、打算的な行動となり人間らしくありません。さらに、他人の不幸まで見えてしまうというデメリットも存在しています。

こちらでは『ワールドトリガー』の遊真がサイドエフェクトを使った場合の感想があげられています。『ワールドトリガー』の今後の展開について考察され、漆間が嘘つきだった場合を想像しているようです。その場合、嘘が遊真のサイドエフェクトによって全てバレてしまうといった展開も期待しているようなのですが、この感想からサイドエフェクトの捉え方によって面白さが一層高まるということが分かります。

こちらでは『ワールドトリガー』に登場する強化聴覚の能力を持ったサイドエフェクトについて感想があげられています。強化聴覚のサイドエフェクトが発現したキャラクターは菊地原士郎です。これを機に彼がサイドエフェクトを使っているシーンをご覧になってみてはいかがでしょうか？

こちらでは『ワールドトリガー』に登場する村上鋼が使うサイドエフェクトについて感想があげられています。彼のサイドエフェクトは強化睡眠でした。それに対して、現代社会で発現すれば最強だと言われています。確かに現代社会では戦闘をおこなうことはなく、知識や理解力を求められるためかなり有用性が高いと言えるでしょう。

『ワールドトリガー』のサイドエフェクトについて、種類・能力を発現者とともに紹介してきましたがいかがでしたか？サイドエフェクトとは、あくまでも常人よりも優れた能力を持ったものであるとはいえ、様々な能力が存在していました。そのため、使い方次第でいくらでも有用なものになることができます。

ただ、サイドエフェクトを持っているが故に苦労を背負うことになりますが、結果的にはメリットとデメリットの調整が必要だと言えるでしょう。今後も『ワールドトリガー』をご覧になる際はぜひサイドエフェクトに注目してみてください。