【キングダム】河了貂はかわいい女軍師！信と結婚する？声優や名言・名シーンも紹介

河了貂（かりょうてん）はキングダム作中でも序盤から長きに渡って活躍を続けるキャラクターです。今回はそんな河了貂のかわいい魅力をまとめて紹介していきます。

河了貂が活躍するキングダムは2006年から2020年9月現在も集英社が発売する漫画雑誌、週刊ヤングジャンプにて連載されている古代中国の春秋戦国時代を舞台とした時代劇漫画です。壮大なストーリー構成と迫力満点の戦闘描写などで徐々に人気を集めていき2020年6月発売の58巻時点で累計6600万部発行する程の人気タイトルになっています。

漫画業界での評価も高く、第17回手塚治虫文化賞のマンガ大賞を受賞しています。メディアミックス展開も積極的に行われ2008年に行われた全8回のVIMOC化に始まり、2012年と2013年に2度のアニメ化、2019年には実写映画化なども行われています。2020年にも3度目のアニメ化が開始されている他、実写映画の続編製作も発表されるなど今後のメディアミックス展開にも期待が集まる作品です。

春秋戦国時代の後期、戦争孤児にして下僕の身分にある信は同じ境遇の漂と共に天下の大将軍に憧れる少年でした。ある時、偶然2人を見かけた昌文君に見いだされる形で漂が仕官する事になります。しかししばらくして信の元に重傷を負った漂が戻ってきてとある場所を託して命を落としてしまいます。信が漂から託された場所に行くとそこには漂と瓜二つの少年、秦国国王の贏政がいました。

河了貂（かりょうてん）は山民族の1つである梟鳴（きゅうめい）族の末裔で幼い頃に一族が滅ぼされ天涯孤独の身になって1人生活していました。鳥頭の蓑をかぶっており初対面では困惑される事も多いですが、天涯孤独で生きてきた故に知識や技能が豊富で、当初はその知識と技能を贏政に買ってもらう為、お金の為に信と贏政に協力するようになります。

しかし旅を続けるうちに次第に仲間意識が芽生えていき王都奪還編後は贏政を助けた功で家をもらい平民となった信の家で共に暮らしていました。その男勝りな性格と蓑をかぶっている影響で顔が見えない事もあって当初は性別不明でしたが、後に女性である事が発覚。しかし信は千人将になるまでその事に気づく事はありませんでした。王都奪還編までは武器として南越の戦士ムタから譲り受けた吹き矢を使用していました。

その後は戦場から帰ってくる信や飛信隊のメンバーを出迎える存在だった河了貂ですが信がどんどん出世していく事で遠くに行ってしまうと感じた事、同姓の羌瘣が戦場で活躍している事を知り自身も戦場に立ち信を助けたいと考えるようになります。当初は羌瘣から羌族の剣術を習おうとしますが羌瘣のススメもあって昌平君が個人的に開いている軍師養成所に入り軍師になる道を選ぶ事になりました。

それから月日が流れ飛信隊にピンチが訪れます。飛信隊の活躍の一因を担っていた軍略を練る担当をしていた羌瘣が一時的に隊を離れた事で連戦連敗を重ねるようになってしまったのです。あわや降格処分すらもありえる状態の飛信隊に蒙恬が軍師を入れるように助言、蒙恬は当初弟の蒙毅を送るように手配していました。蒙毅が断り代わりに飛信隊に送られたのが軍師として立派に成長した河了貂でした。

初登場時から様々な知識を持ち独学で読み書きも覚えるなどしていた河了貂ですが、そんな河了貂の特技とも言えるのが料理です。信と贏政と旅をしていた頃からその特技は遺憾なく発揮されており、また飛信隊に加わってからは平坦を担当すると共に元料理人で並々ならぬこだわりを持つ竜有と共に飛信隊の懐事情を支えています。

河了貂は初登場時、コヒク村という村で山賊と共に暮らしていました。自身の幼い見た目を利用し山賊に旅人の情報を流し時に旅人を誘導するなどしてその情報料で生計を立てていたのです。河了貂自身が悪人というわけではありませんが幼い身で1人生きていく為の行動としても凄まじい行動力であったと言われています。

河了貂は登場当初性格も含めて男であるように描かれていました。一緒に暮らしていた事もある信ですら本人に言われるまで気づかれない程です。そんな河了貂にキングダム作中で最初に女性であると気づいたのは意外な事に一見鋭そうには見えない壁です。ただこれに気づけたのは河了貂が成蟜の短刀で刺されたのを介抱する為に鎖かたびらを外したからであり、決して勘付いたというわけではありませんでした。

生きる為には何でもやるという生活を送っていた河了貂ですが、信と贏政を助け成蟜の反乱を無事に鎮圧する頃には2人に対して特別な感情を抱くようになっていました。それぞれの道を着実に進んでいく2人に自身も何かをしたいと考えた事が河了貂が軍師になるきっかけになっています。軍師となって以降も信と贏政とは友達という感覚も強く持ち合わせており3人で話す場面もあります。

ここまで紹介してきたように河了貂はキングダムでの序盤から活躍しているキャラクターであり、作中で信とは別の形ながらも着実に成長しているキャラクターです。しかしながら意外な事に実は河了貂は史実には記述がないキングダムオリジナルのキャラクターです。将軍にまで上り詰めている信や羌瘣、国家の重鎮である贏政や呂不韋などは史実にも記述がありますが、1軍の軍師までは記載に残っていないのです。

そもそも信や羌瘣ですら記述があるのは将軍になってからの事でありそこに至るまでの過程などは描かれていません。その為、将軍に至るまでのキングダム作中での出来事などは史実をベースにしたオリジナルも多いエピソードとなっており、史実に記載のない河了貂などはその穴を埋める為のキャラクターであるとも言えます。

キングダム作中河了貂の最大の決断と言えるのが軍師となる事を決意した場面にあります。そこには信や贏政、羌瘣のように自身の道を進む者達への憧れがあり、特に一番身近でその立身出世を見てきた信に対しての思いが強いです。軍師となった後、誤って魏軍の凱孟に捕縛された際には信への想いも語っています。女性の身でありながら信と共に居たいという想いがかわいいとする声が多くなっています。

河了貂がキングダム作中で初めて自らの性別をカミングアウトしたのは羌瘣です。自身も戦場に行きたいと羌瘣に剣術を習おうとした際に羌瘣を選んだ理由として羌瘣が女性である事を問いかけた上で自身も女性であると明かしたのです。ただ羌瘣はある程度察していたようで驚く事はありませんでした。ここで初めて河了貂と羌瘣が並べられる事で河了貂がまだまだ幼さが残っている事が明らかにされるシーンでもあります。

当初の河了貂の長所の1つが身体の小ささを生かして隠れる事と吹き矢の腕前でした。反乱軍の首謀者であった竭氏（けつし）が追い込まれて逃げ出そうとした際にはその吹き矢の腕前でしっかりと命中させて竭氏が逃げ出すのを許しませんでした。ここで逃げ出されてしまっては反乱鎮圧が出来なかったので河了貂のナイスフォローと言えるシーンです。

王都奪還編の際、信や壁、山民族を含む精鋭は別働隊として行動する事になります。この時何気に別働隊にいたのが河了貂です。この判断が結果的に功を奏する事になります。

王都奪還編の頃の河了貂はまだ少年と言えるような信や贏政と比較してもさらにまだ幼さが残る見た目をしていました。身長も低く信のお腹当たりまでしかありません。当然というべきかまだ1人で馬に乗る事も出来ない為、王都に向かう際には王様である贏政の馬に同乗させてもらっていました。

河了貂は幼くして天涯孤独の身になっているので自身のルーツについてもはっきりと理解しているわけではありません。ただキングダム作中で周囲の状況から自身が山の民にルーツがある事に気づいています。ただ自身のルーツについて思案する事に夢中になり、後ろから近づくムタに気づかない当たりがまだまだ幼い河了貂らしいとしてかわいいと言われています。

河了貂が当初男だと思われる要因の1つになったのが穆公の話です。山の民と絆を結んだ穆公の話に信と共に感動する姿を見せているのです。元々男勝りな性格をしている事もあって少年心を持っている事が河了貂の性別が不明になる要因になっています。

贏政と信と出会った際、2人は成蟜の放った刺客に追われる立場にありました。そこで出会った河了貂も共に長距離を走る事になります。あまりの移動に年上の信ですらフラフラになる中、まだまだ体力いっぱいの姿を見せる河了貂がかわいいという声も多くなっています。

長いキングダムの連載の中でも信と一番長い時間を共にしているというだけあって期待されているのが信と河了貂の結婚です。元々キングダム作中でも複数回に渡って信の恋愛事情についての描写がある事から結婚するのではないかとも考察されているのです。信の結婚相手の対立候補としては羌瘣がいますがやはり史実にも記載のある羌瘣と信が結婚する可能性は低いのではないかと考えられてもいます。

軍師になって直接的に飛信隊の一因として信の夢である大将軍になる事を支える河了貂ですが、上記でも紹介したようにそもそも軍師になった理由になっているのも信を支えたいという想いからです。

そんな河了貂の信への思いが明確に描かれているのが魏の凱孟軍に捕縛された時の事です。飛信隊の要として凱孟軍に捕縛された河了貂は凱孟の前に連れ出され「何故女の身で戦場に立つのか」「信の女なのか」と問いかけます。河了貂は自身が捕虜という命も危ぶまれる状況にあるにも関わらず凱孟に「俺もあいつと一緒に幸せになりたい」と本心を口にします。それによって凱孟に気に入られ翌日の人質交換まで何もされませんでした。

この出来事から河了貂は信との結婚まで頭にある状態であるといえます。羌瘣のように信と他の女性との関係性に嫉妬するような場面こそありませんが健気に信を思い続けているのが河了貂であるといえます。

一方で河了貂が凱孟に捕らわれている裏側では信の河了貂に対しての思いも明らかになっています。飛信隊の主要メンバーの前で信がその思いを問われたのです。信が河了貂を自身の女だと思っているのであれば「大将の女を取り戻す為」と飛信隊の士気も上がるからという事でしたが、信の答えは以外なものでした。それは信は河了貂の事を恋人や結婚を飛び越えて既に身内、家族だと思っているという事です。

ただその思いはどちらかといえば「妹」のような存在であり恋愛感情は希薄であるように見受けられました。その後も2020年9月現在まで信の思いが変化しているような様子は描かれていないので、信と河了貂が結婚するとなると信の思いに変化が必要であると考えられています。

信の結婚相手として河了貂と対立候補に上がる事が多いのが羌瘣です。しかし羌瘣は僅かとはいえ史実に記載のあるキャラクターであり、当然というべきか信と結婚したという記録は残っていません。キングダム作中での描写では信と1番結婚しそうであるとファンに考察されていますが史実キャラで史実に記載がないというのがマイナスポイントになっています。

その点河了貂は史実に記載のないキングダムオリジナルのキャラなのでいい意味でも悪い意味でも扱いやすい存在です。もちろん誰かと結婚するとなっても違和感などを持たれる事はありませんし、その結婚相手が信であっても不思議ではないのです。信の結婚相手に関しては史実に記載がないので誰でも良いとも言えますがオリジナルキャラである河了貂と結婚する方が整合性などに問題が出ないのではないかと考察されています。

アニメキングダムにて河了貂の声優を務めた釘宮理恵さんは1998年から活躍している声優さんです。その声質からデビュー当時から10代の少女キャラを演じており中でも「ツンデレキャラ」を演じる事に定評のある声優さんとして「ツンデレの女王」とも呼ばれるようになっています。その一方で少年キャラを演じる機会もあるなど声優としての演技の幅は非常に広い声優さんです。

特に「銀魂」でヒロインの神楽役の声優を務めてからはギャグ色が強くアクの強いキャラの声優を務める機会も増えており、2010年以降は悪役や黒幕を演じる機会も増えている声優さんです。その特徴的なロリータボイスはファンの事を「釘宮病」と言わしめる程に強いインパクトを持っています。また声優として活動すると同時に舞台に出演したり朗読劇に出演するなど声優以外の活動にも積極的です。

釘宮理恵さんが声優としてこれまでに出演した作品としては「灼眼のシャナ」のシャナ役、「ゼロの使い魔」のルイズ役、「とらドラ」の逢坂大河役、「緋弾のアリア」のアリア役、「ハヤテのごとく」の三千院ナギ役、「Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!」のダークレモネード役、「血界戦線」のホワイト役、「ワンピース」のシュガー役、「ノーゲーム・ノーライフ」のテト役、「鋼の錬金術師」のアルフォンス役などがあります。

釘宮理恵さんが声優として近年出演した作品としては「戦乙女の食卓」のキアナ・カスラナ役、「LISTENERS リスナーズ」のニル役、「フルーツバスケット」の草摩楽羅役、「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」の島津澪役、「軒轅剣 蒼き曜」の苻寧役、「Cutie Honey Universe」のタランチュラパンサー役、「宝石の国」のアレキサンドライト役、「戦刻ナイトブラッド」の結月役などで声優を務めています。

河了貂は飛信隊に加わった当初、元から河了貂を知っている信や羌瘣などはともかく主要メンバーからも不審な目で見られていました。外からの加入である事、何より河了貂が女性である事の影響が大きな要因です。しかし河了貂はその不信感を自身の軍師としての実力を持って黙らせています。時には非情な決断を下すのも軍師の務めであるとしており、飛信隊も彼女の号令で動く事も増えています。

飛信隊のメンバーは隊長である信を筆頭に決して育ちの良い連中ではりません。設立時のメンバーなどはほとんどが農民上がりであり悪い言い方をすればバカばかりです。しかし河了貂も決して育ちがいいわけではなく飛信隊に加わって3ヶ月もする頃にはすっかり打ち解けていました。

普段はあまり女性らしさを見せない河了貂ですが、思わず女性ぽさが出てしまったシーンもあります。飛信隊に加わってしばらく立ったある夜、河了貂が違和感を感じて目を覚ますと何故か信が河了貂のお腹にしがみつくようにして眠っていました。河了貂の悲鳴は飛信隊のメンバーに敵襲と勘違いされる程大きな声でした。

軍師である河了貂ですが、飛信隊においては兵站も担当しており飛信隊の胃袋を支えているのも河了貂です。しかも飛信隊のメンバーからも好評のようで、信が「食う奴ー」と聞いた際には全員勢いよく手が上がり大盛りや特盛をオーダーする人もいるほどでした。河了貂の料理上手な特技は飛信隊でも存分に発揮されているといえます。

上記でも紹介した凱孟とのやり取りの中で答えたセリフですが、河了貂自身も信の持つ意志の強さをしっかり持ち合わせています。一歩間違えれば命を奪われる、或いは女性である河了貂は陵辱を受けても不思議ではない場面でしっかり自分の意志を答えられるのが河了貂の強さになっています。

軍師になりたての河了貂は自身の作戦が上手くいったとしても少なかれ犠牲者が出る事を強く認識していました。それ故に勝利の余韻に浸る事なく次の作戦を練ろうとしていたのです。そんな河了貂の思いを打ち砕いたのが信です。信は死んだ人の事まで河了貂が背負い込む事はないと話し、みんなとバカ騒ぎをする事で忘れるんだとして勝利の余韻に浸る飛信隊の中に河了貂を連れ出すのでした。

河了貂の初陣は無事に勝利を収めますが、本陣から火の手が上がります。逆襲を受けた事を警戒する飛信隊のメンバーの前に現れたのは本陣にいるはずの河了貂でした。この出来事もまた河了貂の実力を飛信隊のメンバーが認める大きな要因になっています。

河了貂も王都奪還編などでは最前線に立った経験がありますが、敵国との戦場に立つのは軍師になってからが初めてです。軍師としての実力は正しく発揮できて初めて評価される為に呑まれないようにしっかりと口にする河了貂なのでした。

飛信隊の軍師として活躍する事になる河了貂ですがやはり外からやってきた事、女性である事は敵はもちろん味方からも反発のあった事です。当然河了貂が仕切る事に不満を持つ兵もおり時には胸ぐらを掴まれる事もあります。そんな時で河了貂は動じずに「うざ」と返すのでした。

軍師としての河了貂と飛信隊のメンバーが初めて対面した場面での初めての河了貂のセリフがこのセリフです。どんな強面が来るのかと皆で待っていた所に現れたのが鳥頭の蓑をかぶった河了貂だったので信以外はポカーンとなる事になりました。余談ですがここでのやりとりで信は初めて河了貂が女性である事を知る事になります。

河了貂は同じ女性でありながら戦場で活躍するキャラクターにシンパシーを感じる機会が多いです。一方でそういった女性キャラ達は女性の身で戦場に立つ厳しさを知っています。河了貂がカイネに女性である事と軍師を目指している事を話した時にも「ごっこ」であると言われてしまいました。

信が戦場から帰ってくるとそこには軍師学校で修行をしているはずの河了貂がいました。キングダム作中久しぶりの登場となる河了貂は少し成長し大人びた姿になっていました。

河了貂が信に決意を伝えた際、その言葉は非常にシンプルなものでした。そこまで紆余曲折を経ただけにその覚悟はたしかに信に伝わり送り出される事になります。

信と贏政と出会った事で平穏な生活を手に入れた河了貂。しかし信も贏政も決して現状に満足する事なく前に向かって進んでいきます。そんな2人と同じ場所にいる為、河了貂は行動を起こす事になります。

王都奪還編にて鬼気迫る状況を共に過ごした信・贏政・河了貂の3人には特別な絆があります。それは贏政が王様としてなかなか会う事が出来なくなっても変わりません。久しぶりに3人で再会した際にはその空気感を作り出していました。

キングダムを見ていると当たり前のように感じますが信の昇格はなかなか異例の速度です。特に魏との戦いで大戦果を上げた信が一兵卒から一気に百人将になった際には河了貂すらも驚愕しました。あまりの驚愕ぶりに畑を耕す「百姓」になったと勘違いする程でした。流石の河了貂もこれには頭をこづかれてしまいました。

刺客として信の前に立つ事になった羌瘣。2人が剣を交える様子をみながら河了貂は羌瘣の様子を冷静に分析していました。この頃から軍師としての才能の片鱗を見せていたと言えるシーンになっています。

出会った当初河了貂も羌瘣も共に女であるという事を隠しているような状態でした。そういう共通点があるからこそ河了貂は時に羌瘣に信以上に共感してしまっているシーンを見られます。このセリフもまたそんなシーンを代表するセリフになっています。

同じく河了貂が羌瘣に強い共感を示したのが羌瘣の過去について聞いた時です。羌瘣が大切な人であった羌象を失った時、その場にいられなかった事を悔いているのだと感じ取った河了貂。自身の境遇に羌瘣の想いを重ねての問いかけでした。

軍師としての道を歩むと決めた河了貂。軍師になると決めたきっかけをくれたのは信や贏政であり羌瘣です。しかし軍師になるには河了貂の努力が必要であり、そんな想いを顕にした名言となっています。

信や羌瘣と共に戦場に立ちたいと考えた河了貂は最初から軍師を目指したわけではありません。最初は羌瘣から剣術、羌族の術を習おうとしたのです。しかし羌瘣はちゃんと事情を話しつつも不可能だときっぱり断ってしまいます。そんな羌瘣の言葉に自身の生まれや性別などを嘆く河了貂のセリフです。

河了貂も羌瘣に断られた際、自身の覚悟を伝えようと食い下がりました。女である自身が戦場に立つためには羌瘣のような強い力が必要であると理解していたのです。そんな河了貂の必死さが伝わるセリフになっています。

思いだけはしっかりしていてもその方法が思い浮かばず思いだけが空回りしている河了貂の姿もキングダム作中では描かれています。こういう過程があったからこそ軍師となった河了貂はそこに強い意志を持ってているのだと言えます。

河了貂はその育ちもあってキングダム作中で訪れるまで市に訪れた事もありませんでした。瞳を輝かせて様々な物を見る河了貂はキングダム作中でも珍しく年相応な姿を見せています。

信が初陣に行って帰ってくるまでの間、河了貂はハラハラとした気持ちで過ごしていました。先に帰ってきた者達からは「ほとんど全滅」などという話も聞いており、その不安はさらに助長されます。そんな中当たり前のように帰ってきた信は「ん　どした？」と何事もなかったように言うのです。心配していた河了貂の気持ちを一切配慮しない信のこの言葉には河了貂もキックをかましながら上記のセリフを言うのでした。

贏政への仲間意識が強くなる中、王都奪還編で最初に王座の間に辿り着いたのは河了貂でした。そこには当時まだ下衆の極みであった成蟜がふんぞり返って座っています。そんな成蟜に対して河了貂がぶつけた言葉がこのセリフです。

山の民と同盟し、彼らに紛れる為にお面を作る事になった信達、信の作ったお面はあまりにも出来のひどいものでした。そんな中手先の器用さを見せたのが河了貂です。河了貂は贏政が分を作って手渡したのでした。

おまけ漫画で見せたかわいい河了貂の一幕で、なんと河了貂は分身の術を身に着けて信に見せつけていました。結果だけ言うとただの夢オチですが河了貂のかわいい部分が押し出された物として人気になっています。

河了貂は信達と出会った時、山賊に手を貸してでも何が何でも生き残ってやるという強い思いを持って生きていました。それは「どんなことをしても生き残れ」という死別したじーちゃんの遺言でした。そんな思いを反復するように話す河了貂のセリフです。

河了貂は山賊と約束して追い剥ぎの手伝いをしていましたが、当たり前に相手を殺そうとする山賊には思わず反抗しています。悪い事をしているという認識を持ちながらもそうする事でしか生き残る事が出来ない事を示した名言になっています。

河了貂の本当の幼少期を支えたじーちゃんの存在は河了貂の中で非常に大きな物でした。しかしその生活は決して楽なものではなくじーちゃんも辛く河了貂も笑った所を見たことがなかったのです。そんなじーちゃんが唯一笑って伝えたのが上記の名言です。それだけに河了貂の中に強く残っている物になっています。

実は河了貂は聞いていませんでしたがじーちゃんの遺言には2つの遺言がありました。しかし河了貂は今後の事を考えてビビって話を聞いていなかったので実際に聞いたのはじーちゃんが本当に伝えたかった事だけでした。結果的に河了貂はその言葉を胸に強く生きていく事になります。

河了貂の驚きな所は自身に聞いてなかったという認識がちゃんとある事です。それだけ現状をしっかり把握する力があった事を鑑みると如何に河了貂がしっかり者であったかが分かるエピソードです。そんなしっかり者だけに現状に絶望する事も出来たのだと言えます。

左慈との戦いで負傷した壁に戦況を聞かれ河了貂は状況を伝えつつも信じた信の強さやがむしゃらさを知っていました。そんな河了貂の思いの強さを感じられるシーンとして人気のシーンになっています。

王都奪還編の河了貂はしっかり者でありつつもまだ幼いので直接戦闘で役立つシーンは少なくどちらかというと一番側で状況を見ている読者に近い視点を持っています。そんな河了貂が読者の気持ちを代弁するようなセリフです。

王都奪還編での河了貂はまだ周囲から心配される事も多い信から見ても心配になるほど幼いです。ですがその行動力は凄まじく大人しく待ってろと言われて待っているような河了貂ではありません。表向きは報酬のためなどと言いながらもそこには既に友情のような感情を抱いていました。

普段は強気な事を言いながらもそこはまだ幼い河了貂。ビビる所ではしっかりビビります。そんな河了貂がいるからこそ信の頼もしさが上手く表現されているとも言えます。

後に同盟を結ぶ山の民との邂逅はとても穏やかなものではありませんでした。贏政は拉致されてしまい同行していた信や河了貂、壁も檻の中に捕らえられてしまったのです。あわや打ち首になる状況で嘆くのが河了貂でした。

河了貂の凄い所は幼い頃からしっかりと自身の長所を把握している事にあります。檻に入れられた際も小さい自分なら抜け出せるのではと檻の隙間に頭を入れるのです。しかしちゃんと挟まってしまう当たりがかわいいとも言えるのでした。

王都から離れた贏政を追った刺客。この時既に協力関係にあった河了貂までしっかり刺客の対象にされてしまっていました。刺客のムタのセリフからそれを察する事が出来てしまうあたりが流石河了貂です。

後に飛信隊の胃袋を掴む河了貂が最初に掴んだ胃袋は信です。ただあまりにも凄まじい勢いで食べる信には唖然とするばかりでした。信はちゃんと褒めているのですが食べかすを飛ばしながらであった為に河了貂の耳には入っていないような状態でした。

少女ながらも男勝りな性格の話は信と同じ感性をしている部分もあります。山の民とかつての秦王の話を聞いた時には誰よりも感動して上記のようなセリフを何度か発しています。

キングダム作中、最初は信・贏政・河了貂の3人しかいなかった所に昌文君の軍が合流してきます。しかし合流を果たした昌文君の軍はみなボロボロで河了貂は見ていられなくなりました。それでもしっかりみんなの食事を用意して配るなど甲斐甲斐しく世話をする当たりが河了貂です。

キングダム初期の河了貂は上記で紹介したじーちゃんの言葉もあってか山民族である事に誇りを持っています。山民族であると自己紹介しても反応の薄い信に対して馬鹿にされたと感じたのでした。

激戦の中で倒れた信は守るべき立場であるはずの贏政に背負われる事になります。そんな信に状況を説明しながら怒ってみせるのが河了貂でした。

当初の河了貂は贏政が王様である事を知り恩を売る事でお金を得ようとしていました。しかし贏政に権限がなくお金がない事を知ると思わず泣き出してしまうのでした。ただ贏政も黙っていればいいのに正直に話す当たりが贏政らしさとも言えるシーンになっています。

少年の頃の信は大小どんな傷も放置してしまう程に無知でした。そんな信に対し本人が嫌がるのも無視して手当をして上げるのが河了貂なのでした。

漂を失った後の信は激動の中にいました。敵討ちを果たし刺客から逃亡し刺客と戦い続けます。そんな中ついには信も倒れてしまいます。そんな信に対し贏政は自身が背負ってでも逃げる道を選ぶのです。そんな状況に思わずツッコミを入れる河了貂なのでした。

ある意味で初めて仲間意識を見せたのがこのシーンでもあります。贏政が信を背負って走る中、そんな状況に思わず呟いたのが河了貂です。

記念すべき河了貂初登場時の名セリフがこの名乗りです。しゅったっと音がなりそうなおなじみのポーズと共に名乗るこのセリフは初期の河了貂の設定が全て詰まったようなセリフと言えます。

ここからは既にキングダムを視聴している人の河了貂に関しての感想を紹介していきます。キングダムの女キャラの走りとして登場した形である河了貂はその一生懸命さがかわいいと言われるキャラクターです。特に史実に登場しておらず結末が分からないだけに信との結婚など幸せになってほしいという声が多いキャラクターになっています。

そんな河了貂だからこそ軍師になって活躍する姿が良いとする声も多く最初期から登場していただけに軍師になるまでに成長した河了貂がかわいいとする声も多いです。信への思いなどがきっかけだとしても軍師になるまでに成長する事が大変だった事を思えば凄い事をやっているとする声も多いです。

アニメキングダムにて河了貂役を務めた釘宮理恵さんに関してはこれまであまりイメージのあったキャラではないタイプだっただけに声優の名前を見るまで気づかなかったとする声が多くなっています。また釘宮理恵さんが声優を担当した事で原作での男っぽさが少し軽減され最初から女の子っぽい雰囲気になったという声も多くなっています。いずれにしても声優の演技力の高さを体現したキャラクターだと言われる事が多いです。

河了貂はキングダムの主要キャラクターでありながら史実には記載のないキングダムオリジナルのキャラクターです。史実に記載がないだけに今後どのような未来を辿る事になるのかが分からず、信と結婚するのではないかと考察される事も多いキャラになっています。まだキングダムを視聴した事がないという人は河了貂の今後にも注目しながら視聴してみてはいかがでしょうか？