【約束のネバーランド】ピーター・ラートリーとは何者?目的やラートリー家も考察

約束のネバーランド(約ネバ)でラートリー家において36代目当主を務めているピーター・ラートリーとは何者?と注目を集めるようになります。彼は鬼の世界に行くことができる限られた人間の1人だったのです。礼儀正しく振舞うことができるピーター・ラートリーでしたが、本当の顔は孤児たちを食用児として扱う非情な性格を持っていました。そこで、約束のネバーランドで身勝手な性格のピーター・ラートリーの目的やラートリー家、書籍に刻印されたミネルヴァや冷静なノーマンとの関係も考察していきます。

【約束のネバーランド】ピーター・ラートリーとは何者?目的やラートリー家も考察のイメージ

目次

  1. 約束のネバーランド(約ネバ)とは?
  2. 約束のネバーランドのピーター・ラートリーとは何者?
  3. 約束のネバーランドのピーター・ラートリーの目的
  4. 約束のネバーランドのラートリー家とは?
  5. 約束のネバーランドのラートリー家メンバー
  6. 約束のネバーランドのピーター・ラートリーの謎を考察
  7. 約束のネバーランドのピーター・ラートリーに関する感想や評価
  8. 約束のネバーランドのピーター・ラートリーまとめ

約束のネバーランド(約ネバ)とは?

2019年1月~3月に渡って第1期のテレビアニメとしてフジテレビ他で放送された「約束のネバーランド(約ネバ)」は、全12話によって展開され注目を集めました。好評だった約束のネバーランド(約ネバ)は、第2期のテレビアニメとして2021年1月から放送されることが決定し発表されています。テレビアニメとして放送されたことで大人気となった約束のネバーランド(約ネバ)は漫画として誕生した作品となっていました。

映画化や小説化など幅広く展開されている約束のネバーランド(約ネバ)は、一見ジャンプらしくない作風の作品ですが、試練や逆境などを友情や努力で乗り越える精神は一緒であるため連載されたようです。そこで、子供たちを食用児と考える非情な性格のピーター・ラートリーの目的やラートリー家、謎の人物となっているウィリアム・ミネルヴァの存在や優れた分析能力を持っているノーマンとの関係などを考察していきます。

約束のネバーランド(約ネバ)の概要

2016年8月1日(35号)~2020年6月15日(28号)に渡って週刊少年ジャンプによって連載されていた「約束のネバーランド(約ネバ)」は、漫画家・原作者である白井カイウさんによって描かれた漫画となっています。全181話によって展開されている約束のネバーランド(約ネバ)は、2020年7月の時点では19巻まで単行本で刊行されました。また、2100万部の累計発行部数を2020年6月の時点で記録している人気作品です。

その他にも「お約束のネバーランド」という漫画がジャンプGIGA(週刊少年ジャンプの増刊号)や少年ジャンプ+(週刊少年ジャンプのアプリ・ウェブサイト)によって全1巻(全12話)で展開されました。テレビアニメとしても放送されて話題となった約束のネバーランド(約ネバ)では、過酷な運命を背負っている孤児たちが孤児院に引き取られさまざまな苦難を乗り越えていく姿が描かれています。

約束のネバーランド(約ネバ)のあらすじ

グレイス=フィールド(GF)ハウスと呼ばれている孤児院にはさまざまな境遇の孤児が集まっていました。そこではママと呼ばれているシスターのイザベラと子供たちは幸せに暮らします。6歳~12歳になるとGFで育てられた子供たちは里親の元へ送り出されることなりました。しかし、それは食肉として出荷させることを意味していたのです。それを知った賢いノーマンと身体能力が抜群なエマは協力して脱走することを計画します。

約束のネバーランドは完結した?

週刊少年ジャンプによって2016年8月から連載されていた「約束のネバーランド(約ネバ)」は、全181話で展開され2020年6月15日に連載が終了し、完結している漫画となっています。完結している漫画ですが、単行本は第19巻までとなっていますので、今後続きが刊行される予定です。また、映画化やテレビアニメ化、小説化などが進んでいる作品でもあるため今後ますます幅広く展開されていく作品の1つと期待されています。

テレビアニメにおいても第2期の約束のネバーランド(約ネバ)の放送も決定しており、2021年1月から放送となっているため多くの人が第2期のテレビアニメを期待して待っている状況となっているようです。この作品は連載される以前から20巻以内の終了を目指した漫画となっていました。逆境モノであり、勝利や努力、友情などの作風にこだわっているジャンプらしい要素が盛り込まれている作品として展開されていたのです。

TVアニメ「約束のネバーランド」公式サイト

約束のネバーランドのピーター・ラートリーとは何者?

ピーター・ラートリーはラートリー家第36代当主

約束のネバーランド(約ネバ)で社交辞令を重んじ礼儀正しく振舞うことができるピーター・ラートリーは、ラートリー家において第36代当主を務めていました。表ではいい人の振りを装っていますが、孤児の子供たちを食用児として扱うなどかなり非情な人物だったのです。非情な性格の彼は、ラートリー家において35代目当主だった兄であるジェイムズ・ラートリー(ウィリアム・ミネルヴァ)の協力者をことごとく粛清していました。

兄であるジェイムズ・ラートリー(ウィリアム・ミネルヴァ)の協力者をことごとく厳しく取り締まっては排除していったために、兄を排除することに成功し自分が第36代の当主を務めることになったのです。心優しかったジェイムズ・ラートリー(ウィリアム・ミネルヴァ)は、約束のネバーランド(約ネバ)で何とか孤児たちが食用児にされないように孤児たちの楽園を築こうを模索していた人物でもあったのです。

しかし、邪悪な心を持っている弱い者を踏みつけるような非情さを持っているピーター・ラートリーによって暗殺されることになります。ラートリー家の次期当主の座を得ることを目的に兄を暗殺するように命令した彼でしたが、心優しい兄であるジェイムズ・ラートリー(ウィリアム・ミネルヴァ)の遺体はいまだに発見されていません。

孤児たちの希望であるジェイムズ・ラートリー(ウィリアム・ミネルヴァ)はどこかに生きている可能性もあったのです。約束のネバーランド(約ネバ)でラートリー家において36代目当主を務めているピーター・ラートリーは、人間と鬼の世界の調停を任されているラートリー家に誕生しているため、代々伝わる人間と鬼との調停の仕事の成功を第1の目的としてさまざま暗躍をしていました。

約束のネバーランド(約ネバ)で唯一鬼の世界に行くことができるラートリー家に誕生したピーター・ラートリーは、投薬実験をする目的で農園を設立していたのです。あわよくば鬼の世界を支配しようと考える彼は、女王の力を借りて食用児たちの脱走を阻止したり、抹殺したりしていました。兄であり心優しいミネルヴァとは正反対の考えを持っている彼は食用児は自分の目的を果たすために必要な犠牲だと考えていました。

ピーター・ラートリーは食用児たちに立ちはだかる

上流階級の知性を持った貴族鬼であるバイヨン卿と目的のためであれば人間の子供たちを平気で犠牲にすることができるピーター・ラートリーは、自分の目的を達成するには食用児の犠牲が必要不可欠だと考えていました。そのためピーター・ラートリーは、同じように生きた人間を食べたい欲求を持っているバイヨン卿と手を組んで新たなゴールディ・ポンドという場所を提供し秘密の狩場を作りあげ食用児を次々と送りこんで利益を得ていたのです。

しかし、食用児として扱われていた子供たちの中にも賢い子は存在していました。また、彼らの希望となっていたのは35代目当主であったジェイムズ・ラートリー(ウィリアム・ミネルヴァ)です。食用児を何とか救いたいと考えていたウィリアム・ミネルヴァは一旦は弟のピーターによって暗殺されますが、遺体は発見されていません。そのため、彼はどこかに生きていて指示を出しているとも考えられています。

楽天的な性格のエマは女の子でしたが、とても優秀な女の子だったのです。運動神経が高かった彼女はゴールディ・ポンドに存在していた食用児の出荷先である秘密の狩猟場を見事に崩壊させることに成功します。賢く天真爛漫で即座に行動することができるエマは、食用児のために心を砕いてくれるウィリアム・ミネルヴァからのメッセージに従って「七つの壁」を探すべく旅に出かけていました。

順調に七つの壁を見付けられそうな状況ではありましたが、敵対するピーターも負けじと動き出していたのです。彼は鬼の世界にかつて心優しいウィリアム・ミネルヴァが残しておいた支援者たちをことごとく殺していきました。また、食用児たちが逃げられないようにエレベーターも破壊して全ての希望を潰しにかかります。さらに、部下で優秀なアンドリューをB06-32地点に存在しているシェルターに派遣していたのです。

しかし、ダミーのシェルターの存在を知らなかったために騙されて、賢く運動神経抜群のエマたちを拘束することはできませんでした。七つの壁の存在を知っているピーターは食用児たちの逃げ道をことごとく塞いで立ちはだかっていきます。しかし、子供たちは自分たちのために希望のヒントを与え導いてくれるウィリアム・ミネルヴァの存在を頼りに極悪なピーターの手から逃れるべく戦っていました。

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約束のネバーランドのピーター・ラートリーの目的

ピーター・ラートリーの暗殺計画

約束のネバーランド(約ネバ)で36代目の当主を務めている非情な性格のピーター・ラートリーは、かつて兄であり35代当主だったジェイムズ・ラートリー(ウィリアム・ミネルヴァ)と一緒に行動を共にしていました。35代当主を務めていたミネルヴァは、食用児が存在している農園に蔵書提供をしており、食用児が逃亡するためのヒントを散りばめていたのです。

ヒントに気が付いた子供たちが脱走をして辿り着いた場所には十分な食料の備蓄もしていました。1000年前に鬼との協定によってお互いを殺し合わないと約束をした人間と鬼でしたが、その際にはお土産という名目で少数の人間が置き去りにされたのです。この人間たちを元にして建設されたのが食用児農園でした。そのため、自分の目的のためであれば非道になることができるピーター・ラートリーは兄の考えに内心反対していたのです。

食用児が鬼の世界にいるからこそ人間の平和が保たれていると考えたピーター・ラートリーは心優しい兄である35代目の当主を務めているミネルヴァを殺すための暗殺計画を立てるようになります。そのため、B06-32地点にある地下シェルターが兄であるミネルヴァのヒントによって辿り着いた食用児が集まる拠点となることを理解していたために、脱走した子供たちの前に立ちはだかることができたのです。

しかし、地下シェルターは一時的に子供たちが避難してきた際に活用するための避難場所として用意してあったために、いつか食用児にされた子供たちが全て立ち上がっても行き場があるように大規模な集落は別の場所に作られていました。弟の性格をよく理解していたミネルヴァは、彼の指示によって暗殺されることを知っていたのかもしれません。暗殺したことの報告はありましたが、彼の遺体はあがらなかったのです。

ピーター・ラートリーの目的

人間世界を守るため

兄であるミネルヴァの暗殺計画を企てたピーター・ラートリーは、人間と鬼との調停役を担っている一族であったために食用児として鬼の世界にいる人間を人間の世界へ連れ戻すのは協定に反していると考えていました。そのため、兄であるミネルヴァこそが人間と鬼との間で1000年前にかわした約束である協定を破ろうとしていると考えてたのです。

食用児として鬼の世界に置いてきた人間を奪うこと脱走を助けることは人間の平和を守るためにしてはいけないことだとずる賢いピーターは語っていました。食用児は人間世界の平和を守るためには必要不可欠な犠牲だと考えていたのです。しかし、あわよくば鬼の世界も支配しようと考えていたピーター・ラートリーの目的は、ただ単に純粋に人間の平和を守ろうとしていただけではないようでした。

調停役を担っている一族として名目的には人間の平和をうたっているようですが、内心は立場を利用して自分の目的を達成しようとしていたのです。ラートリー家は調停役を担っている一族ですが、そこには王と結んでいる契約がありました。そのためご褒美が発生しており、誠実に人間の平和を守るという目的は次第に薄れていったのかもしれません。

農園運営による利益の保持

36代目の当主を務めていたピーター・ラートリーは、投薬実験を行いたかったため農園を設立していますが、食用児として出荷されそうになったノーマンは非常に賢かったために自分の役に立つと考えていました。そのため自分の目的を達成するために研究を手伝ってほしいと幼いノーマンに提案しています。冷静な判断力を兼ね備えているノーマンは、ラートリー家と五摂家には強い癒着があることを見抜いていました。

Λ7214(ラムダ7214)という農園を設立したピーター・ラートリーは、農園運営による利益の保持をする目的によって食用児を鬼に提供していたのです。食用児の提供と農園の運営によって五摂家から何かしらのご褒美をもらっていたことが考えられます。それらの利益を得る目的で、調停役を担っている一族という肩書を利用して人間と鬼の秩序を守ろうと躍起になっていたようです。

非情な性格のピーター・ラートリーは、脱走した食用児たちを拷問することによってさまざまな情報を得ては女王に提供してもいました。それによってアジトとなる場所や運動神経抜群のエマや知的で冷静沈着な性格のノーマン、読書が大好きな知恵者であるレイらのフルスコアの生存なども教えています。しかし、王都での襲撃の際には介入も監視も一切していません。

鬼の世界を支配している鬼の貴族である五摂家と深く繋がっている癒着しているピーター・ラートリーでしたが、彼は賢いノーマンをはじめフルスコアの生存やアジトを突き止めていながらも襲撃をしていなかったのです。覚悟を決めたノーマンたちが王都へ向かった際には援護に行くべき立場でありながら積極的に関わらなかったのは調停役を担っている名目をうまく利用して自分の目的を達成しようとしていたからなのでしょう。

王家・五摂家を滅ぼし支配する

王都襲撃の際には一切手を出さなかったピーター・ラートリーの目的は、五摂家をはじめ王家でさえも滅ぼして、鬼の世界を支配するというものなのかもしれません。そのため、あらゆる情報を得ていながらも手を出さなかったと考えることができます。武力や権力、知力においても優れている五摂家を自ら倒すのは不可能だったピーター・ラートリーは、他の人たちの力によって死亡するのを待っていたのかもしれません。

ずる賢いピーター・ラートリーはあわよくば鬼の世界を支配したいと目論んでいたため、王都襲撃は絶好のチャンスだと考えたと考察することができます。そのため、冷静沈着な性格で状況を的確に判断して行動することができるノーマンたちによって鬼の権力者たちが滅んでくれれば、調停役を担っている彼は堂々と鬼を殺した勇敢なノーマンたちを罰することもできたので一石二鳥と考えたと推測することもできるのです。

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約束のネバーランドのラートリー家とは?

ラートリー家とは?

約束のネバーランド(約ネバ)で兄でありラートリー家において35代目の当主を務めていたジェイムズ・ラートリー(ウィリアム・ミネルヴァ)の暗殺に成功したピーター・ラートリーラーは、ラートリー家において36代目当主としてその力を自分の野望のために使用しようとしていました。彼は自分の目的を達成するために孤児たちを食用児にするために暗躍していたのです。

約束のネバーランド(約ネバ)で食用児たちに立ちはだかるピーター・ラートリーは、心優しい兄であるミネルヴァを暗殺した後には、脱走した食用児を回収するために女王に私兵を借り受けるなどさまざまな方法で追い詰めていきました。本来のラートリー家の目的を無視するかのような行動をしていたのです。本来ラートリー家は、人間と鬼の調停役を任されていました。それには人間と鬼との長い歴史が関係しています。

1000年以上前の世界では人間と鬼は同じ世界に住んでおり、お互いに支配しようと戦いを繰り広げていました。大切な人を鬼に殺されてしまったことがきっかけで、人間もその仕返しに鬼を殺すようになったのです。また、仲間同士のはずの人間同士の中でもいがみ合いが起こり、騙し合いや殺し合いが始まります。人間も鬼も周囲は敵だらけの状況となった世界は、多くの殺し合いがされる無秩序な世界となっていきました。

ラートリー家は2種族の調停役をしている?

人間も鬼も無秩序に殺し合う世界では、人間も鬼も次第に疲れ切っていきました。そのため、約束のネバーランド(約ネバ)において人間も鬼もお互いに狩りをするのはやめようという協定を結ぶことになったのです。その重要な調停役に任命されたのがラートリー家でした。協定が結ばれると人間と鬼は世界を二分化することで別々に暮らすようになります。そのため人間の世界、鬼の世界が誕生したのです。

約束のネバーランド(約ネバ)で人間と鬼の調停役を代々引き継いでいるラートリー家は、人間の世界はもちろん、鬼の世界に行くことも可能となります。その後にラートリー家において当主となったのが35代目の心優しいジェイムズ・ラートリー(ウィリアム・ミネルヴァ)でしたが、非情な性格のピーター・ラートリーによって暗殺され、食用児たちが次第に追い詰めれていくようになってしまったのです。

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約束のネバーランドのラートリー家メンバー

ラートリー家メンバー①ジェイムズ・ラートリー

ラートリー家において35代目の当主を務めていたのがジェイムズ・ラートリー(ウィリアム・ミネルヴァ)です。彼は人間と鬼との調停役を担っている人間でしたが、食用児たちの存在を心から救いたいと考えていました。そのため、かつて鬼と人間が結んだ約束を破壊し、七つの壁を探すことで人間の世界へ逃げることができるという言葉を残していたのです。

自分の欲望を重要視し鬼と癒着していた弟のピーターによって暗殺されてしまいますが、彼の遺体は見つかっていません。35代目としての人生は終了したようですが、彼はウィリアム・ミネルヴァという名前で食用児たちにさまざまな逃げるヒントを与え続けていたのです。食用児たちが集められている孤児院にはたくさんの書籍が寄付されていました。そこには「ウィリアム・ミネルヴァ」という名前が刻印されていたのです。

モールス信号としてフクロウの刻印を囲む線が施されており、間接的に脱出の方法や外の情報、危険物の存在などをさまざまに偽装しながらも伝えていました。また、彼のペンには座標が示されていたため、指定の地点まで辿り着くことができれば地下施設やシェルターの場所など安全な地帯へと導いてくれる仕掛けになっていたのです。彼は孤児の中にもこれらのスコアを算出できる優秀な子供が育つことを期待していたのかもしれません。

ラートリー家メンバー②ユリウス・ラートリー

1000年前に人間と鬼と戦っていた時代に生き、人間側の指導者だったのがユリウス・ラートリーです。鬼との殺し合いでお互いが疲れ切った際にお互いに殺し合わないという協定を結んだ張本人となっています。ラートリー家において初代の当主を務めた人物となりました。仲間や部下と一緒に鬼との戦いに挑んでいた彼ですが、このままでは全滅すると考えたために知恵を絞ります。

鬼の食糧を確保しつつ、人間が平和に生きるための方法を考えたのです。それが少人数の人間を鬼に提供し、その少人数の人間を鬼の世界で増やしていくことで食糧問題を解決しようとしたのでした。しかし、人間を食糧として一度でも提供してしまえば鬼に支配されると感じた人間の仲間たちからは支持を得ることはできませんでした。また、一部の人間といっても仲間を犠牲にした上での平和を良しとしなかったのです。

しかし、圧倒的な強さの鬼を目の当たりにした彼は鬼の頭と話を勝手につけてしまいます。その後、仲間の元に帰ってもう一度仲間に相談しますが、仲間からは理解してもらえなかったのです。そのため、反対した仲間たちは鬼へ提供された最初の人間となりました。また、それ以降ラートリー家は調停役であり人間と鬼の世界の門番役として代々その役を継承しなければならなくなります。

ラートリー家メンバー③アンドリュー

36代目の当主を務めているピーターの部下として活躍しているのがアンドリューです。眼鏡をかけて褐色の肌を持っている彼は、脱走した食用児らを抹殺するという任務を与えられていました。その後は運動神経抜群のエマや賢くて冷静沈着なノーマンなどの追跡をしていましたが、35代目の当主であったジェイムズ・ラートリーらを支援していた人たちによってことごとく失敗に終わります。

ラートリー家メンバー④ミネルヴァの支援者

心優しく35代目の当主を務めていたジェイムズ・ラートリーには多くの支援者がいました。しかし、邪悪な心を宿していたピーターによって次々と殺害されていきますが、彼らは食用児とされてしまった子供たちを心優しいジェイムズ・ラートリーと同じ気持ちで温かく守り抜こうとしていたのです。そのため、脱走してきた食用児たちが無事に逃げ延びて生きられるように援助していました。

人間が平和に暮らすために一部の人間が食用児として鬼に提供されていたことに心を痛めていたミネルヴァの支援者でしたが、35代目当主が暗殺された時点で一緒に多くの支援者も殺害されています。しかし、生き残った支援者たちは食用児たちを救うために敵の部下であるアンドリューを誘導することで運動神経抜群のエマたちの所在を突き止められないようにしていたのです。しかし、支援者の存在がバレた瞬間彼らは殺害されます。

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約束のネバーランドのピーター・ラートリーの謎を考察

考察①バイヨン卿との関係

人間の世界と鬼の世界を行き来することができるピーターは、36代目の当主となってからは猟場編において生きた人間を食べたいという欲求を抑えることができないバイヨン卿と深い関りを持つようになります。1000年以上前に人間と鬼とが互いに殺し合わないという協定を結んだ際にその場にいた鬼貴族がバイヨン卿です。鬼は人間とは異なり寿命が非常に長いことがわかります。

知性の鬼であり、上流階級の貴族鬼出身のバイヨン卿でしたが、生きた人間を食べたことによってその味が忘れられなくなってしまったようです。知性がある鬼であった彼は、食用児を管理する秘密の狩場を作っていたのです。上からの指示によって食用児農園を建設して運営も任されていた彼は、人間と協定を結んだことによりしばらくは生きた人間を狩ってはいませんでした。

しかし、ついに生きた人間を食べたいという欲求を抑えることができずに、秘密の狩場をゴールディ・ポンドに作ってしまったのです。その秘密の狩場となるゴールディ・ポンドの場所を教えたのは調停役のピーターでした。パーティー会場で顔を合わせる関係だった2人はお互いの目的を達成するために手を組んで食用児たちを送りこんでいたようです。

考察②ノーマンの生死を知っている

GF農園脱獄編においては、左利きのノーマンは鬼の食料となるために出荷されてしまいます。第73話において極悪なピーターの正体が明らかとなっていきました。食用児の試食品としてアダムは狩猟場にきていましたが、彼の口からは「22194」という賢いノーマンの認識番号が何度も繰り返されていたのです。そのため、優れた分析能力を持っているノーマンの秘密を握っているのでは?と考察されるようになります。

冷静な判断力を持っているノーマンは、ハウス1の天才とも言われていたために食用児として出荷されてしまいましたが、彼の力を利用したいと考えたピーターが姿を現し、賢い少年であるノーマンに自分の研究を手伝ってほしいと持ちかけていました。第74話の特別な子では、再び姿を現したノーマンがGF農園に出荷されそうなところに極悪な考えを持っているピーターが登場した姿が描かれています。

「Λ7214(ラムダ7214)」という新しい農園の建設を考えていたピーターは、頭脳明晰なノーマンの力を利用して研究を進めたいと考えていたのです。食用児という意味での出荷ではない本当の里親として名乗りをあげていました。そのため、敵対するピーターに引き取られそうになったノーマンの今後の動きにも注目が集まるようになります。

考察③女王はラートリーから情報を聞いていた?

儀祭が行われる2日前の時点でまだ、勇敢で行動力があるエマや冷静沈着な性格で頭脳明晰なノーマン、知的なレイらのフルスコアが生存していることを知った女王は彼らのアジトを探すように王兵たちに命令していました。彼らが生存しているという事実を知ったのは、女王に取り入っていたピーター・ラートリーからの情報によるものと推測することができます。

優秀な部下であるアンドリューを活用して、一筋縄ではいかないフルスコアらを追っているのはピーター・ラートリーだけでした。そのため彼らの情報を得ていたのはラートリー家のみと考えることができるのです。兄の支援者をことごとく暗殺し、食用児でありながら脱走している子供たちを追っている彼らはさまざまな情報を入手しておりそれを女王に提供してご褒美をもらっていたに違いないでしょう。

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約束のネバーランドのピーター・ラートリーに関する感想や評価

173話においての36代目の当主を務めていたピーター・ラートリーの表情がとても優しくて、彼のこんなに優しい表情は初めてかもしれないと感じた人は多かったようです。人間の平和を保つために食用児たちを提供し続けるのは当然と考えていた彼は、脱走した食用児たちを抹殺したり、兄の支援者を残虐したり非情な姿を見せていましたが、死ぬ間際に大切な人からの大切な思いを知ることができたのだろうとコメントされていました。

凛々しく勇ましい雰囲気が漂っているピーター・ラートリーのキャラデザインだけは好きという感想が寄せられていました。しかし、彼のキャラデザイン以外は嫌いというコメントもあったようです。孤児たちを自分の目的のために利用したり、抹殺したりする非道な姿に関しては、辛口のコメントも多くありました。

ネバーランドに存在しているピーターパンが、非情な性格を持っているピーター・ラートリーの由来になっていたのかな?と考察している人もいました。名前が同じだったり、子供が成長して大人になることで滅する傾向があったりするところなどはよく似ていると感じたようです。また、ネバーランドという言葉も一緒であることからそのように考えた人は意外と多くいました。

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約束のネバーランドのピーター・ラートリーまとめ

約束のネバーランド(約ネバ)では、1000年前に先代が鬼と交わした協定を守り抜こうとするピーター・ラートリーの存在がありました。彼は人間が平和に暮らすには食用児となる一部の人間の犠牲は仕方ないと考えていたのです。そのため、食用児を解放しようとする兄こそが反逆者であると感じて暗殺したのでした。しかし、脱走する食用児が多くなりその対応に追われることになります。

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