2020年04月07日公開
2020年04月07日更新
カイジに登場したギャンブル・ゲーム一覧!内容やルールもまとめて紹介
ギャンブル漫画であるカイジにはオリジナルのギャンブルやゲームが数多く登場しており、それらのオリジナルのゲームの存在が既存のギャンブル漫画とは一線を介した人気を獲得しています。今回はカイジシリーズの人気を支える作中にて登場したゲームについて、一覧でその種類を紹介しつつ、それぞれのゲームのルールや、漫画としてのカイジの中で行われた際の内容も合わせて紹介していきます。
目次
カイジとは?
カイジの原作漫画
カイジの原作漫画は1996年にヤングマガジンで連載された「賭博黙示録カイジ」を原点に、シリーズごとに改題を繰り返しながら2020年3月現在も連載され続けているギャンブル漫画です。続編として「賭博破戒録カイジ」「賭博堕天録カイジ」「賭博堕天録カイジ 和也編」「賭博堕天録カイジ ワン・ポーカー編」「賭博堕天録カイジ 24億脱出編」の順で展開されています。
タイトルこそ変えていますが、漫画としての物語は基本的に一本筋になっており、過去のシリーズで登場したキャラクターが再登場するような例もありますが、基本的には過去のシリーズを知らずとも読めるような展開が作られています。シリーズ独自の擬音「ざわ…ざわ…」や黒服を始めとした多数のモブキャラも含めて高い人気を獲得している作品です。
カイジのあらすじ
自堕落な生活を送っていた伊藤開司、通称カイジは、友人の保証人になったのをきっかけに多額の負債を抱える事になります。借金を返す手立てのないカイジに、取り立てにきた金融業者の遠藤から、借金を一括返済できるチャンスを与えられる事になったカイジは、希望という名前がつけられたギャンブル船「エスポワール」に乗り込む事になります。
エスポワール乗船をきっかけにカイジはギャンブルの世界で名が知られていく事となり、様々な種類のギャンブルに挑む事になるのです。
カイジのギャンブル・ゲームの種類一覧
ギャンブル・ゲームの種類一覧①ワン・ポーカー
漫画カイジシリーズとして1番新しく行われ漫画のサブタイトルにもなっていたのがワン・ポーカーです。専用のゲーム機「マザー・ソフィー」を使って行う、1枚のカードの大小で競う1vs1のポーカーで、プレイヤーは2枚の手札の中からカードを出し合って対決します。掛け金の釣り上げができる点などは通常のポーカーと同様ですが、ワン・ポーカーの最大のポイントはお互いの手持ちのカードがある程度判別可能であるという点です。
具体的にはカードは7と8の間で上下に分けられ、マザー・ソフィーのランプでUP(8以上)とDOWN(7以下)で知らされます。これによってプレイヤー同士の駆け引きが行われるのが最大の見どころです。作中ではカイジと対戦した和也が基本的にはガチンコの勝負を望む為、前半ではガチンコバトル、後半からは両者がマザー・ソフィーに仕込まれたイカサマの存在を理解した上での勝負が行われました。
ギャンブルでありながら基本的なシステムをマザー・ソフィーが管理するで漫画カイジで登場した中でも公平性の強いギャンブルになっています。最終的にカイジの勝利で終わったこのゲームで24億を得たカイジは、その勝負の中で心を通じ合わせたマリオとチャンと共に逃亡し、タイトルを改題した「24億逃亡編」へと繋がっています。カイジの作中で行われたゲーム一覧の中でも数少ないカイジが大金を手にしたゲームの1つです。
ギャンブル・ゲームの種類一覧②パチンコ「沼」
オリジナルのゲームが多い漫画カイジの中でのゲームにおいて既存のギャンブルと変わらないルールで登場するのがパチンコ「沼」です。1玉4000円のパチンコ台で1回の大当たりでそれまで注ぎ込まれた玉の総額を手に入れる事ができるというルールで行われています。このパチンコには「釘の森」「稼働役物」「三段クルーン」と呼ぶ障壁が設定されており、難攻不落のパチンコ台として君臨していました。
過去にこの台で大当たりをしたのは溜まった玉(=現金)を帝愛グループとして公式に回収する為に行われた接待パチンコによる兵藤会長と利根川の2人のみという実質大当たりが出たことがないパチンコ台でしたが、製作者で運営者の一条のイカサマをも見破り、カイジは仲間の協力とアイデア、最後には予想外の強運も引き寄せた結果これを初めてクリアする事になります。
大きな現金を得たかに思われたカイジでしたが、プレイ中、足りなくなった資金を勝負に巻き込んだ遠藤から借りる際にとんでもない契約を結ばされてしまい結局その手元にはほとんど残る事がありませんでした。しかし残った金を地下に残っていた4.5組の借金返済に使用する漢気を見せています。
ギャンブル・ゲームの種類一覧③地下チンチロリン
沼と同じく既存のゲームに近いルールで行われたのが地下チンチロリンです。基本的なルールは通常のチンチロンと同様ですが、強制労働施設という状況を加味した特別ルールをプラスして行われてます。親と子がそれぞれサイを振り、出たサイの役によって予め定めた金額を受け取る事が出来ます。ただし得る事ができるのは地上の10分の1しか価値のない専用通貨「ペリカ」です。
ルールだけ見れば公平なギャンブルですが、このゲームの主催者で考案者の大槻はサイに不正をし、役の中でも強い456しかでないサイ、通称「シゴロサイ」を用いてボロ儲けしていました。カイジはこのイカサマを見破った上で言葉巧みに自身で用意した最強の役1のゾロ目しか出ないサイを使用した勝負をする事でそれまで大槻が溜め込んでいたペリカをほぼ全て奪い取りました。
ただしあくまでも得たのは地上では10分の1しか価値のないペリカである為、カイジらこの時徒党を組んだ通称4.5組のメンバーが強制労働施設を出る為の資金には到底及びませんでした。カイジはその勝負運の強さから4.5組の他のメンバーの勝ち分も託されて地上で脱出する為の資金を集める事になり、パチンコ「沼」に挑む事になります。
ギャンブル・ゲームの種類一覧④17歩
17歩は麻雀をアレンジしたギャンブルで、金融業の社長、村岡が考案した1vs1の麻雀です。麻雀の手作りの部分を省略し、テンパイの状態からスタートし自分は相手の待ちを捨てないように、相手に自分の待ちを捨てさせるというゲームになっています。ルール上ツモアガリはないようになっているので必ず相手に待っている牌を捨てさせる必要があります。17歩の名前はルール上17巡で流局するところから名付けられています。
ルールは特殊でも麻雀である事に変わりはないので上がりが難しい役である程に配点が上がる事、上がりは最低でも満貫以上である事など、ギャンブル性をより高めるルールが付け加えられています。このゲームは地下で4.5組として共に戦った三好と村田に誘われる形で行われたゲームでしたが、2人は村岡と組んでカイジを騙そうとしており、作中でも屈指の嫌われキャラとなります。
ギャンブル・ゲームの種類一覧⑤愛よりも剣
漫画カイジで登場するゲームの種類一覧の中でも珍しい語りベースで描かれ作中で実際にカイジが挑戦しているわけではないのが愛よりも剣です。和也考案のゲームで元恋人と浮気相手の男を相手に行ったゲームで和也はこの時のゲームを設定や役名を変えフィクションである事にして小説化して発表しています。
男女はそれぞれに2つの箱の中に入れられます。それぞれの箱には足に2箇所、胴に5箇所の計14箇所穴が空けられており、9本の剣をお互いが交互に指定した場所に刺していきます。14箇所の穴のうち9箇所には鉄板が仕込まれている為に剣は身体に刺さりませんが、残りの5箇所は剣が刺さり、足なら大怪我、胴なら最悪死亡していまいます。指定する場所は自身でも相手でもよく運良く指定できれば2人とも無傷で生還が可能なゲームです。
漫画カイジの中で語られたこのゲームに挑んだ2人は男は2人で生き残ろうと考えますが、女は自身が生き残る為に必死であると容赦なく男の命を狙っていきます。何度かは鉄板によって命を救われた男でしたが胴に剣が刺さり絶命する間近、女の胴を指定して息絶えます。最後に男が指定した場所も鉄板がなく、女も絶命する事になってしまうのでした。
ギャンブル・ゲームの種類一覧⑥救出ゲーム
カイジに登場するゲーム一覧の中でも人の心理を巧みに利用したゲームが救出ゲームです。このゲーム自体にはカイジも参加していませんが、特別ルールとして救済措置を担う役割を負う事になりました。参加者の3人はランプのついたヘルメットをかぶり階段状になった席にベルトで固定された状態で座ります。自身のランプは見えず前の物のランプは見える状態で座る事になるのです。
この状態で、3人の中の誰か1人が救出者に指定されます。救出者に指定された物はスタートから30秒~1分以内に自身のベルトを解除して救出ボタンを押すというルールだけ言えばシンプルなものです。ただしその性質上前の席に座る程に難易度が上がっていきます。3人は共通にヘルメットから流れる音楽によって音の情報を遮断されている事、時間制限以内に動かなければ3人共死ぬ事になってしまうためです。
このゲームは当初上手くいく方向で展開されますが、「他の者を見殺しにすれば賞金は独り占め」という和也の言葉にそれぞれの者が疑心暗鬼に襲われ、最終的にはその疑心の結果、クリアする事が出来ずに終わる事になってしまいました。ただカイジはここで殺されるはずだったチャンとマリオを救い、結果として彼らと友情が結ばれる事になります。
カイジのギャンブル・ゲーム「ティッシュ箱くじ引き」の内容とルール一覧
ティッシュ箱くじ引きの内容とルール
カイジが漫画の中で何度もぶつかる事になる帝愛グループ。その帝愛グループのトップ兵藤会長と直接対決をしたのがティッシュ箱くじ引きです。ティッシュ箱の中から○のかいた当たりくじを引いた方が勝ちという今回紹介しているカイジのゲームの種類一覧の中でも1番シンプルなゲームになっています。
シンプルとは言え最低限のルールは取り決められ、くじは交互に1枚ずつ引いていく事、イカサマを防止する為、当たりくじを丸めた場合は勝負無効である事、ティッシュ箱に手を入れる時は腕まくりをし指の股を開いて隠し持っているくじを見せるというイカサマを防止するというルールの元で行われています。
ティッシュ箱に細工
このゲームは漫画カイジでも珍しいカイジ自身が考案して行われたゲームです。元々はカイジが兵藤会長にEカードが終わった後その場で即席で行う為のゲームでした。しかしカイジも無策で完全に運否天賦のゲームを挑んだつもりはなくティッシュ箱に細工をしていました。ティッシュ箱の側面の僅かな隙間に当たりくじを仕込んだのです。
指を賭けるカイジ
カイジの提案したルールをおおよそ承諾した兵藤会長でしたが、1つだけ条件をつけます。それが掛け金の釣り上げです。1億を賭けるという兵藤会長でしたが、カイジはEカードの勝利で手に入れた2000万しか持っていません。そこでカイジは不足の8000万の変わりに1本2000万として指を4本賭ける事になります。
先引きは兵藤
またこちらも兵藤会長の提案でカイジが考案したゲームなのだからと兵藤会長は先手を希望。初手で決めてしまう事を考えていたカイジでしたが不審がられる事を嫌ってそれを承諾して兵藤会長から挑む事になります。「圧倒的勝負運を誇る」とする自負する兵藤会長でしたが、初手に引いたくじはハズレくじでした。
作戦失格
兵藤会長の強運で何もすることなく負ける可能性も頭によぎっていたカイジでしたが、安堵してティッシュ箱に手を入れるカイジ。当たりくじを仕込んだはずの場所に手を伸ばしますが、何故かそこにはくじはありませんでした。カイジは事前の作戦が失敗して絶望。完全に運否天賦の勝負をする事になります。しかしカイジの祈りは通じるはずもなくカイジもハズレくじを引いてしまいます。
兵藤の豪運が光る
2度目の手番となった兵藤会長は変わらず自信満々にティッシュ箱に手を入れます。くじを引いて確認した兵藤会長は思わせぶりな言葉をいってくじをカイジに見せます。兵藤会長の引いたくじは当たりくじ。カイジはわずか2ターンで敗北する事になります。
罰を受けるカイジ
敗北したカイジは罰として賭けた指4本をその場で切断される事になります。ギロチンつきの手枷をハメられ黒服によって罰が執行されカイジの指はスッパリ切り落とされる事になります。余談ですが、この時の罰はあくまでも指を切る事であり、指は回収される事はなかった為、カイジはこの勝負の終わった後切り落とされた指を持って病院に駆け込んだ事で指を縫合しています。
切り落とされた指はその後、縫合の後こそ残っています。漫画カイジの中では後遺症も残っておらず、以降のギャンブルでも使用されています。
兵藤のタネが判明
罰の執行後、兵藤会長はカイジにこの勝負で自身が勝てたタネを明かします。兵藤会長はEカードにてカイジが見せた才から、指を賭ける事を承諾したカイジがなにか仕込んでいる事を悟っていました。その為に先手を希望し、カイジが仕込んでいたくじを発見します。しかし兵藤会長は敢えてそこでは当たりくじを引かずに折り目をつけてハズレくじの中に混ぜるに留めカイジにチャンスを与えます。
カイジはあるはずの場所にくじがない事に動揺し、そこで完全に思考が停止してしまいました。そこで思考を止めずに可能性を考慮していれば折り目に気づけた可能性も0ではなかったのです。現に兵藤会長は2度目でその折り目を探してくじを引けています。つまりカイジの敗北は運によるものではない完全敗北だったのでした。
カイジのギャンブル・ゲーム「限定ジャンケン」の内容とルール一覧
限定ジャンケンの内容とルール
漫画カイジ作中で最初に行われたゲームが限定ジャンケンです。参加者にはライフ変わりの3つの星とグー・チョキ・パーが描かれたカード4枚ずつが配られます。参加者同士でカードによるジャンケンを行い勝者に星がわされてます。参加者は星を3つ以上残し、制限時間内に手持ちのカードを使い切る必要があります。また参加者には上限1000万まで借り入れが許されていました。
人気キャラ・利根川の演説
限定ジャンケンを語る上で欠かす事が出来ないのがゲームのルールを説明した際の利根川の演説です。説明した以上の質問は受け付けないと話しているにも関わらず様々な質問をぶつける参加者に様々な名言を織り交ぜた演説を行い参加者をその気にさせます。この演説で利根川は人気を獲得し、カイジシリーズの外伝では主人公を務める程になっているのです。
余談ですが、この限定ジャンケンの制作過程に関してはこの利根川が主人公を務めた外伝「中間管理録トネガワ」にて詳細に描かれています。
船井に騙されピンチに陥る
カイジは上限いっぱいの1000万円を借りるとそこに同じく1000万円を借りていた船井から声をかけられます。同じ2名が12回連続であいこを出し合えば星の移動なしにカードの消費ができるというのです。しかしこれは船井の甘い罠でした。船井は途中で提出するカードを偽りカイジから星を2つ奪っていってしまうのでした。
しかもカイジはこの船井とのやり取りの中でチョキを多めに消費してしまい、残り1枚しかチョキがなくなってしまいます。チョキがないとバレれば勝てない為、絶体絶命のピンチに陥る事になります。
安藤&古畑と共に勝利を狙う
窮地に追い込まれたカイジは偶然にもカイジがエスポワールに乗る程の借金を背負う事になったきっかけを作った古畑と再会、さらにはカードの消費を得て星が2つしかない安藤を誘い3人で限定ジャンケンを勝ち残る事を決めます。
買い占め作戦
3人はまずカイジのひらめきでグーを独占する戦略を立てます。カイジ達がグーを独占すれば場のカードが減った後なら高い確率でグーで勝てるという算段でした。カイジ達はお金を使ってグーを買い占める作戦を立てます。しかしカイジ達がグーの買い占めをしている間、何故か場からはチョキだけが一方的に減る現象が起きていました。
他グループとの戦い
チョキだけが減っていたのはカイジ達と同じようにパーを独占しようとするグループがあった為でした。このままではカイジ達は勝てない勝負を永遠とする事になります。そこでカイジはパーの買い占めグループのリーダーである北見との勝負に挑みます。カイジはこの勝負を読み切りで勝つと星を3つ奪い取る事に成功します。
パーの使用権を得る
勝利により一歩前進するカイジ達。一方で北見のグループは口論になり空中分解寸前の状態でした。そこでカイジは北見のグループの残り2人に声をかけ、彼らを買収。パーも使用できる状況を整えるのです。唯一残った北見はパーだけが残された手札で勝つことはできないと、カイジにお金を払ってパーを買い取ってもらい、実質ゲームを棄権する事になります。
再マッチ!船井との戦い
しかしカイジ達がグーとパーを独占した事もあって場は膠着状態になり勝負自体が成立しなくなっていきます。そこで再び動いたのが船井でした。船井が残りのカードのシャッフルを提案したのです。これによってカイジ達がカードの独占をしていた事がバレてしまいます。これによりカイジ達と誰も勝負しなくなってしまう状況に追い込まれてしまうのでした。
しかしカイジはここで船井に食いつきます。船井もまた勝負出来ないさせ、船井がカイジと戦わざるを得ない状況を作り出すのです。カイジは船井の状況から賭ける星を釣り上げ星5個を賭けさせる事に成功、この勝負に勝利する事になるのでした。
一度別室で堕ちるカイジ
なんとか3人で星を9個確保したカイジ達でしたが、相変わらず他の者と勝負ができない状況である事は変わりません。カイジ達は仲間内でカードを消費していきますが、1枚だけ残る事になってしまいました。そこでカイジはカード残しで別室に入り残った星3つで後から安藤と古畑に助けてもらう手段を取る事になります。
安藤&古畑の裏切り
しかしカイジが別室にいったところで安藤がとんでもない事を言い出します。なんとカイジを助ける為に使うはずの星を換金してしまうというのです。クリアすれば借金こそチャラになりますが、星を売れば現金が手に入る為です。
なんとか脱出したカイジ
2人の様子と、仲間内で同じ作戦を立てていた男、岡林の言動から裏切りを悟ったカイジは岡林が助けられる見返りとして宝石を用意している事を察知、岡林が出ていく直前に岡林を襲い宝石を奪いました。岡林は結果としてカイジを救い出さなければいない状況に陥ってしまったのです。結果カイジはなんとか部屋を脱出する事に成功します。
カイジのギャンブル・ゲーム「Brave men road」の内容とルール一覧
Brave men roadの内容とルール
カイジが2番めに挑む事になるのが「Brave mer road」です。高さ8~10mの位置にかけられた足の幅程の一本橋を手をつかず、落下せずに渡りきれば勝ちというルールで行われ、漫画カイジに登場するゲーム一覧の中でも珍しいレース形式で1位と2位の参加者にだけ賞金が与えられるというゲームになっています。
現れる落下者
ルールの説明を受けても皆動揺して渡り始める事が出来ない中、1人の参加者が真っ先に橋を渡り始めます。しかしすぐに足を滑られて橋から落下、地面に打ち付けられ足が変な方向に曲がってしまいました。その様子に戦意喪失する参加者達でしたがカイジだけは捉え方が違いました。この高さでも死ぬ事はないと考えたのです。
2番手で橋を渡るカイジ
しかし同じように考えた参加者に先を越されてしまいます。レースであるという事実にカイジも慌てて渡り始めますが2番手になってしまいました。このままではどうやっても2位にしかなれないという状況の中、ギャンブル観戦者である富裕層から「押せ!」と声がかかります。このBrave men roadはルール上、前の物を押す事はなんら問題がないのです。
背後の参加者
富裕層からの声に煽られる形でカイジの後ろにも渡り始める者が現れます。しかもこの鉄骨はよく見ると進む程に細くなっており、より慎重に進まなくてはいかなくなっています。それでもカイジはこれを好機と捉えていよいよ前の者の背中を捉えます。
カイジの葛藤
しかしカイジは目前で躊躇してしまいます。押せば相手は落下し、怪我、最悪の場合は死んでしまうという状況にカイジは押せずにいたのです。その間にも当然カイジの後ろには3番手を進む者が迫ってきます。
失格となったカイジ
いよいよ押せずにいるカイジの元に3番手の者がやってきます。カイジは言葉で説得、さらには取っ組み合いのような形になり、細い足場で足を滑らせて落下してしまいます。幸いギリギリのところで橋に手をかけた事で地面に打ち付けられる事はありませんでしたがカイジの失格が決まってしまうのでした。
カイジのギャンブル・ゲーム「ギャンブル4 Eカード」の内容とルール一覧
ギャンブル4 Eカードの内容とルール
カイジのゲームの種類の中でも特に難解な心理戦が行われたのがEカードです。皇帝1枚・奴隷1枚・市民8枚の計10枚のカードを用いて行われます。この3つは三すくみの関係になっており、皇帝は市民に強く、市民は奴隷に強く、奴隷は皇帝に強いです。プレイヤーは皇帝側と奴隷側を交互にプレイし1枚ずつカードを提出、皇帝で市民を倒す或いは市民で奴隷を倒せば勝ち、奴隷側は奴隷を皇帝に合わせて出せれば勝つ事が出来ます。
このゲームはプレイヤーがお互い皇帝側と奴隷側を6度ずつの計12回プレイして報酬をやり取りする形になっています。元々カイジの為に行われたサービスゲームである為、細かく稼げば100万くらいは簡単に手に入るゲームです。
耳を賭けるカイジ
Eカードでは10万単位で金銭のやりとりが行われますがカイジは当然現金を持っていません。その為カイジは耳か目を賭けるように言われ耳を賭ける事に決めます。1ミリ10万で30ミリ進むと耳を破壊する装置を取り付けカイジはゲームを行う事になります。
さくっと100万円ゲット
Eカードは圧倒的に皇帝側が有利なゲームです。初回皇帝側だったカイジはいきなり10ミリを賭けてスタート。2枚目で利根川の市民に皇帝をぶつけて勝利、あっさりと100万円を獲得します。これで気を良くした2戦目も10ミリ賭けて勝利、累計200万円を獲得します。
読心術に長ける利根川
しかし3戦目、カイジが皇帝を出したタイミングで利根川は奴隷をぶつけて勝利を収めます。その姿はまるでカイジの心が読めるかのようでした。結果としてカイジの耳に取り付けられた機械の針が10ミリ進む事になるのです。
3連敗したカイジ
有利なはずの肯定側で敗れてしまったカイジは動揺を隠せず、利根川の心を読もうとするも通じずに3連敗を喫します。しかしカイジはここで心に余裕のある勝負で相手の心を読めるはずがないと自分のやり方が間違っていた事に気づきます。奴隷での3戦目、カイジは不利を承知で10ミリ賭けに挑みます。
絶体絶命の状況
出典: http://s.mxtv.jp
奴隷側でのカイジの10ミリ賭けという冒険に利根川は兵藤会長からの叱咤も合って負けられなくなります。結果として利根川の心は大きく乱れ余裕をなくしていきます。しかしここで利根川がカイジを上回り勝利、針が10ミリ進み残す所6ミリになってしまうのでした。残りの6戦で最低の1ミリ賭けをしたとしても全敗すると耳に到達してしまう状態に追い込まれてしまったのです。
予想外!カイジの勝利
どんどん余裕をなくしていくカイジは有利のはずの皇帝側で2連敗を喫し、6連敗する事になります。利根川の洞察力に困惑を覚えながらも皇帝の3戦目、カイジは2枚目の提出で迷った挙げ句、寸前の所で市民を提出、利根川の奴隷を倒し偶然にも勝利を収める事に成功します。
利根川のイカサマが判明
この負けに兵藤会長は利根川を叱咤しご立腹です。しかしカイジからすればこれは違和感のある行動でした。本来Eカードは奴隷側が圧倒的に不利なゲームであり、奴隷側の2連勝は奇跡、奴隷側で負けるのは当たり前である為です。この行動にカイジは利根川がイカサマをしている事を疑います。そして奴隷側1戦目、利根川がカードではなく腕時計を見ているのを見て、耳の装置が送信機になっているというイカサマを確信するのです。
狂気の策略!耳を削ぐカイジ
カイジは奴隷側2戦目、耳の機械の限界値である18ミリを賭ける大勝負に出ます。この勝負の裏でカイジは自ら耳を削ぐという狂気の作戦を取ったのです。これによりカイジは利根川に勝利、奴隷側の勝利のベッド5倍払い戻しにより900万をゲットします。
利根川に勝利したカイジ
カイジが利根川に一糸報いて終わると思われたEカードでしたがカイジはさらに奇策に出ます。再び18ミリを賭けた勝負をするというのです。初めての真剣勝負をする利根川でしたがカイジは利根川はイカサマがなくても優秀であり、血痕を見抜いてくるだろうという策略で利根川の皇帝を奴隷で指しさらに900万円を獲得、合計2000万円獲得する事に成功するのでした。
利根川の焼き土下座
カイジは勝負の前、自分が勝ったらこれまでのギャンブルで最後にはだまし討ちのような形をした事を謝罪するように求めていました。そこで兵藤会長が取り出したのが光熱の鉄板です。兵藤会長は謝る際に大事なのは頭を下げる事ではなく誠意を見せる事であるとしこの鉄板の上で土下座をする焼き土下座をするように言うのでした。利根川がこの焼き土下座を自らやりきる事でEカード編は終わります。
カイジのギャンブル・ゲーム「鉄骨渡り」の内容とルール一覧
鉄骨渡りの内容とルール
基本的なルールは Brave men roadと同様ですが、鉄骨渡りは高さ74mで行われ、落下=即死を意味する状況で行われます。また鉄骨には電流が流されており、「手を付いたら失格」というルールも実質死を意味する事になります。
引換券をもらう勝者
Brave men roadの勝者は賞金を直接もらうのではなく引換券を渡されました。カイジは失格にこそなりましたがBrave men roadの勝者が想定より少なかった為に参加資格を得る事ができました。
即死もありえる危険性
Brave men roadはレース形式でしたが鉄骨渡りはクリアさえすれば全員に賞金が現金でもらえる事が説明されますがそのルールは上記でも説明した通り狂気的な物です。ルールを確認した上で参加を決意したのはカイジを含めて10人だけでした。
死ぬことへの恐怖
鉄骨渡りは距離や太さはBrave men roadと同様です。つまり多くの参加者は1度は渡りきっている距離です。しかも今度はレースではないので後ろから押される心配もありません。変わりにあるのは落たら死ぬという事実です。この圧倒的な恐怖にカイジは幻覚が見える程に身体が震えてしまうのでした。
犠牲者の出現
他の参加者も大小はあれカイジと似たような症状に襲われる事になります。そんな中で先頭を渡っていた太田という男が、恐怖心に負けて橋に手を付いてしまいます。身体に流れた電流に身体を支えきれなくなり、落下してしまうのでした。
増える犠牲者
1人犠牲者が出ると犠牲は連鎖し次々と犠牲者が出てしまいます。カイジはゲームの中止を申し出ますが受け入れられる事はありませんでした。そして残ったのはBrave men roadを1位でクリアした佐原とカイジ、そしてエスポワールでカイジが救い出した石田の3人だけになります。
石田の脱落
出典: http://koto.blog
先頭をいく佐原の励ましを受けてなんとか進もうとするカイジ。しかし石田の心は折れてしまっていました。石田はカイジに引換券を託すと前をいくカイジに気づかれないように声を上げる事もなく落下してしまうのでした。
佐原の油断
先頭をいく佐原も太田の亡霊の幻覚を見て進めなくなりますがカイジの激励を受けてなんとか橋を渡る事に成功します。橋を渡った先には鉄骨渡りを見学するVIP達がニヤニヤ笑みを浮かべる姿がありました。その不敵な笑みにカイジは佐原を止めますが佐原は窓を空けてしまいます。佐原は気圧差が生む突風のせいで吹き飛ばされ落下してしまうのでした。
本当の道を発見したカイジ
佐原の様子に絶望するカイジ。例えたどり着いてもクリアできないゲームかと思われましたが、周囲の様子を伺ったカイジは人影が上の階にもある事に気づきそこからガラスの道が伸びている事に気づきます。これこそが正解の道でした。これでカイジは鉄骨渡りをクリア。しかし中止を申し出ていた事を理由に賞金を得る事は出来ないのでした。
カイジのギャンブル・ゲーム~実写映画版~
実写映画『カイジ2』の概要
カイジは藤原竜也さんをカイジ役にこれまで実写映画化が行われています。基本的には原作の流れ同様ながら実写でも行えるようにゲームの種類を変更したりルールを一部改変する形で行われています。2作目ではEカードでの敗北で帝愛グループの表舞台を去った利根川などが再登場するなどオリジナル設定を含めながら、上記ゲームの種類でも紹介した原作登場のパチンコ「沼」、そして実写映画オリジナルの「姫と奴隷」が行われました。
実写映画版オリジナルギャンブル「姫と奴隷」
実写映画オリジナルながら漫画原作者の福本先生が考案したのが姫と奴隷です。実写映画では1度沼に挑んだ後、資金を失ったカイジが沼攻略の資金を得るという目的で行われます。挑戦者は1~3の書かれたボタンの中から1つを選び成功すると賞金が得られるというもので、失敗するとライオンのいる扉が空けられてしまうという命がけのゲームです。
ゲーム「姫と奴隷」のあらすじ
このゲームでは女性にボタンの番号を指定してもらう事ができ、しかもその女性は挑戦者と少なからず縁のある者が選ばれる為に挑戦者に非常に有利なゲームです。しかし実は女性側は挑戦者はライオンの扉を選ばせれば300万円がもらえるというルールがあります。カイジのゲームでは女性役に、映画オリジナルキャラのエスポワールや鉄骨渡りで登場した石田の娘の裕美が務める事になります。
裕美は3を指定しますが、一条の元で働かされていたエスポワールで出会った船井からは2を、仲間である坂崎からは2人共信用できないとして1を押すように言われます。困惑するカイジに利根川が「覚悟を決めてさっさとボタンを押してしまえ」という言葉を受けて3を押し無事に生還する事に成功するのでした。
カイジに関する感想や評価
カイジ橋渡るゲーム読み終わりました。面白い。
— yasuyukiやす (@yasuyuki199211) March 19, 2020
シンプル。限定じゃんけん編少し難しい。うーん?
とない頭で理解しようとしましたが‥
ここからは既に漫画カイジを読破した人の感想を紹介していきます。カイジに登場するゲームの種類は完全にオリジナルの物からシンプルなものまで様々ありますがゲームによって見どころが違う為、中には心理描写が細かすぎるゆえにゲーム自体を理解するのが難しいとする声も見られます。
カイジくんはEカード戦で自分の耳を引きちぎったとこでこの子立派な狂人やわって思ったししげるはそんなカイジくんが好きでしょ…
— †┏┛H┗┓† (@T_HCYK) March 11, 2020
ただ1vs1の対人戦であるEカードの方が駆け引きという意味で面白かったという声も多いです。そんな声を受けてかカイジに登場するゲームの種類を見ても中盤以降は周囲の手助け等は受けながらも1vs1での対決形式で描かれる事が多くなったとする声も見られます。
『カイジ』で最低のクズとされる、限定ジャンケン編の安藤だけど、裏切りの制裁が膝蹴りからのハイキックの2発だけってのは漫画的な表現として物足りないよね。もっとボコボコにしてほしかった・・・実際の自分は暴力反対だけど!
— サンデマン (@amaenaideyo1987) March 20, 2020
一方で集団で挑む限定ジャンケンのような戦いだからこそ見られた動きもあったとしてまたそんな集団で挑むようなゲームの種類も見てみたいという声も見られます。
カイジのギャンブル・ゲーム一覧まとめ
漫画カイジでは長い連載期間も相まって様々な種類のギャンブルやゲームが描かれています。オリジナルといっても読者にも理解しやすいように元になっているゲームがあったり、ルール自体はシンプルながら心理戦が面白いゲームの種類が多いのが特徴になっています。まだカイジを視聴した事がないという人はゲームの内容にも注目しながら視聴してみてはいかがでしょうか?