伊藤開司はカイジの主人公！名前の由来や特徴・年齢などプロフィールまとめ

伊藤開司を紹介する前にまずは伊藤開司が登場する人気ギャンブル漫画カイジシリーズについて紹介していきます。

カイジシリーズは非常に高い人気から多数の映像化がされていますが内容的に実写映画化しやすい事もあって映画の時間に収まるように大胆に内容をアレンジしながらも2作が公開されています。2009年と2011年に公開された2本の映画でオリジナルのギャンブルも加えつつ、原作の「沼」編までをベースにシナリオが展開されました。

日本で映画化されたのは上記2本だけですがカイジシリーズは海外でも人気がある事から中国で2018年に独自に映画化もされています。

カイジシリーズはアニメ化もされています。こちらも2度に渡って行われており、それぞれに26話です。アニメは原作の流れに沿いつつ「沼」編までがアニメ化されました。シリーズとしてタイトルが変わっていくカイジシリーズだけに「逆境無頼カイジ」というタイトルに統一し、放送されました。

伊藤開司のプロフィールとして判明している事は意外と多くはありません。身長は178cmで家族はパート勤めの母と公務員をしている姉がいる事が判明しています。これまで父については特に描写がなく不明です。その他分かっているのは喫煙者でマールボロを好む事くらいです。

年齢に関してはカイジの作品はシリーズごとに年齢が変わっているのでどこを基準に見るかでも変わってきますが、少なくとも判明しているのがカイジの連載開始した時点では21歳でした。

そもそも作中でも基本的にカイジと呼ばれているので本名が伊藤開司である事を知らなかったという人もいるくらいですが、その名前の由来に関しては諸説ある状態で明確に名言されていない状態です。1番有力な名前の由来の説としてはカードをめくることつまり開示する事から来ているのではないかという説です。カードを使うギャンブルも登場している事からそのような形になっているのではないかという説です。

苗字の方に関しては名前よりも有力な情報がなく「おーいお茶」などの商品で知られる伊藤園が名前の由来なのではないかという説がありますが、作者の情報、また作中の中に伊藤園に関連するような人物、または会社がないことから後付的に生まれた説で信憑性がないと由来だという声が多く詳細は不明です。

カイジシリーズの本編の主人公である伊藤開司ですが、決して常勝無敗の主人公ではありません。常人離れしたギャンブルのセンスを持ち追い込まれれば追い込まれる程にその才能を発揮するタイプではありますが負ける時は潔いくらい気持ちよく負けてしまいます。むしろ常勝無敗ではないからこそカイジに共感出来る人も多くなっています。

そんなカイジの潔さが一番現れたのが兵藤とのくじ引き勝負です。指を切断されるという罰を負けを認めて受け入れました。特に他のキャラクターが負けた後でも許しを請うようなシーンも多いカイジシリーズだけにこの潔さは見ていて清々しいと言われます。

伊藤開司は他の漫画の主人公と比較しても非常に珍しい状態からスタートします。連載開始から現在まで定職についた描写はなくずっとフリーターのままなのです。元々は高校を卒業して東京に上京してきたという形であり、どちらかといえば冴えない若者の1人でしかありませんでした。そんなカイジがコンビニでのバイトで出来た友人の借金の連帯保証人になってしまったが故にギャンブルの世界に引き込まれていく事になるのです。

とはいってもカイジ自身も元々ギャンブルをしたことがないわけではなく基本的なギャンブルのルールは把握しており、むしろ精通しているとさえ言えるくらいにはギャンブラーではあります。それらのギャンブルで才能が発揮されなかったのは勝っても負けても大した額にはならないケチなギャンブルだったからだと思われます。

カイジはギャンブルに勝つ為なら自分の身体を犠牲にする事も厭わないです。上記で紹介したように負けた時もそうですが、Eカードの勝負の中では相手のイカサマを破るべく、自ら耳をちぎるなんて所業も見せています。勝負が終わった後には縫合手術をするなどしている為、完全に無くなったものはありませんが、身体中にその縫合手術の後などを残しています。

カイジを見ていて気持ちが良いと言われるのが決して裏切りをしない事です。情に厚く、自分には決してメリットがない事であっても一度した約束は絶対に守ります。エスポワール号での石田のおっちゃんや地下強制労働施設の45組などは周囲から止められる事はあっても仁義を通して助け出したりしています。

カイジは比類なきギャンブル漫画ですが、同時に食レポ漫画でもあります。もちろんカイジは食通というわけではないですが、状況的に読者が共感しやすいシーンでの心から出ただろう言葉の数々はそのまま名言として扱われる事もある程で納得出来るとする食レポが多いです。通常の食レポとは一線を画していますが、読者の心に響く究極的な食レポであると言われます。思わず食べたくなったとする人も多いです。

カイジはギャンブルの事になるとかなり現実的な思考をして勝ちを手繰り寄せるセンスを発揮しますが、人間関係などにおいては比較的理想主義者な側面を持ち合わせています。例えその日知り合い、名前も知らなかった相手であっても「友情」「信頼」という言葉で肯定する面を持ち合わせているのです。そんなカイジなので後に裏切られる事も度々ありますがそれでもカイジは理想主義者な部分を捨てずにいます。

カイジの理想主義者的部分が特に色濃く出ている関係性といえるのが和也編から登場したチャンとマリオです。チャンとマリオとは和也がしかけたゲームの参加者と観客という立場で出会いますが、彼らに共感し助け出した後、ワンポーカー編、24億逃走編と共に行動を続けています。

理想主義者と近い部分もありますがカイジはかなり人を信じやすい性格をしています。上記で紹介したチャンやマリオはもちろんですが、そもそものカイジシリーズのきっかけとなったエスポワール号の乗船に関しても闇金である遠藤を信じてしまった故の結末であると言えます。またそのエスポワール号の中でも必勝法があるという話に乗っかってしまったりもしています。

遠藤などを除けば多くの場合、その場で出会った、それこそ名前すら知らない相手であっても信じてしまうパターンも多いです。ギャンブルになると徹底的に疑り深くなるカイジですが、通常時のカイジはその反動と言わんばかりに名前も知らない相手の言葉でも信じてしまうような性格をしています。

それ以外にもカイジの弱点といえるのが欲望に忠実で誘惑に弱い面があるという事です。元々自堕落な生活を送っていた事もあって周囲に誘惑されると断りきれない一面も持ち合わせています。それが如実に現れたのが地下強制労働施設の大槻の罠で、大槻はカイジを45組に落とす為に誘惑しそれに見事に引っかかってしまいカイジは45組に落ちる事になるのでした。

基本的にダメ人間と言わざるを得ないカイジですが、そんなカイジに惹かれている女性もいます。それが沼編で協力した坂崎のおっちゃんの一人娘の美心です。残念ながら美心がどのような経緯でカイジを好きになったかは描かれていませんがその好きっぷりはまさにゾッコンと言った感じで結果として坂崎がカイジを追い出すきっかけにもなってしまいました。

これまで紹介しているカイジの特徴はどちらかといえばカイジにとってデメリットにもなり得る特徴が多かったですが何を差し置いても博徒としての才能は常軌を逸したレベルに達しています。普段のカイジとは別人なのではないかと言える程の驚異的な集中力を発揮し、多くのギャンブルで相手が予想もしないような奇想天外な方法を思いついて勝ちを収めています。

カイジシリーズに限らずカイジシリーズを手がける福本伸行さんの作品に共通する名言として知られるのが「ざわざわ」という表現です。心理戦も多いカイジに登場するギャンブルでは心がざわつく事も多く、またそれはギャンブルをしている本人だけでなく仲間の不安に及ぶ場合もあります。そんな時に必ず描かれるのがこのざわざわという名言です。

この表現はアニメやパチンコ、パチスロなどメディアミックス展開された場合にも積極的に取り入れられています。

カイジの名言の中でも特に人気な名言として知られるのが地下強制労働施設のチンチロ編にて描かれたワンシーンです。カイジは地下強制労働施設から出る為のお金を貯めようと給料日にもお金を使わずにいました。そこに班長の大槻が新人への差し入れと言って小さなビール缶を渡すのです。これは大槻の罠であるわけですが、ここでカイジは「キンキンに冷えてやがる」とその誘惑に飛びついて豪遊してしまうのでした。

このキンキンに冷えてやがるという名言のシーンではカイジは誘惑に負けてビールに焼き鳥、ポテトチップスなどを購入して豪遊してしまうわけですが、地下では高級なこれらの商品も現実であれば比較的簡単に再現が出来る為、この名言のシーンを再現してカイジごっこをするのが流行る程でした。その他の名言でもそうですがカイジの名言には再現可能な物、日常的なシーンでも使いやすい名言が多くなっています。

カイジシリーズは海外でも独自に映画化されるほど人気のある作品という事もあり各種キャラクターグッズも発売しています。もちろん主人公である伊藤開司のグッズがダントツで多いですが、もちろんフィギュアも発売しています。カイジシリーズのフィギュアで特徴的なのが上記で紹介したような名言をセットにしたフィギュアが多数発売している事です。

特に主人公であるカイジは作中で行ったギャンブルをプレイする最中やその時の服装を再現したフィギュアも多く、まさに漫画のコマを切り抜いたような形になっている物が多くなっています。

ここからはカイジの中で活躍する伊藤開司についての感想を紹介していきます。カイジの感想で特に多いのは作中伊藤開司を含む様々なキャラクターが発する名言ですが、それ以外の感想も多いです。特にそれぞれのエピソードが盛り上がる場面に触れる感想は多くなっています。

統計的に好きだと言われる事が多いのは沼編だと言われますが、それぞれに好きなエピソードが違いそれらのカイジの活躍に触れる感想が多いです。特にカイジがそれぞれのギャンブルの中で覚醒し、集中力を高めていくシーンが好きという人は多く、決着のシーンよりもその過程が面白かったとする感想も多いです。

また意外と知られていないのがカイジの名前で、由来はもちろんですが、伊藤開司という名前である事を知らなかったという声もあるくらいです。作中でも基本的には「カイジ」と下の名前をカタカナで呼ばれる事がほとんどなのでそのような事になっています。由来が分からないはともかくとして主人公であるにも関わらずちゃんとした名前が分からないキャラクターも珍しいのではないでしょうか。

カイジシリーズ本編の主人公ながら名前やその由来を知られていないという他の漫画ではあまり起こらない現象が起こっているキャラクターです。ですが紛れもないカイジシリーズの主人公であり、かなり人気の高いキャラクターでもあります。むしろ名前やその由来について知らない人が多いのは作者である福本伸行さんが意図的にそうしている節もある程です。

カイジシリーズの人気の理由の1つといえるのがこういったカイジの特徴にもあるのでぜひカイジのそれぞれの行動にも注目しながらアニメや映画、原作となる漫画なので視聴、読破してみはいかがでしょうか？