カイジのナレーションの名言ランキング！声優・立木文彦はどんな人？

賭博黙示録カイジは、福本伸行著書による漫画です。日々怠惰で自堕落な生活を送っていた平凡な男主人公、伊藤カイジが知人の借金の保証人になり、多額の借金を抱えたことをきっかけにギャンブルに挑んでいく漫画です。1996年から週刊ヤングマガジンで連載されました。シリーズで分けられていますが、全シリーズ一貫して「カイジ」となっています。

カイジは借金を取りたてに来た男・遠藤から割の良いお金稼ぎを紹介され、借金をチャラにするためにギャンブルクルーズに乗り込みます。ギャンブルクルーズの名前は「エスポワール」通称希望の船。エスポワールには、カイジと同じく借金まみれで首の回らない人がたくさん乗っていました。

独特なルールで行うギャンブルは限定ジャンケンからはじまり、鉄骨渡り、強敵利根川と対峙したEカードなど、まさに命を掛けたものも多く、罠、裏切り、騙し合いが繰り広げられていました。そうしてカイジは幾多の困難を乗り越え、ギャンブルクルーズの主催者である兵藤にたどり着きます。

しかし、そこでもカイジは自分から提案したギャンブルに負けてしまいます。圧倒的な力を誇る兵藤を前に、カイジは負けるべくして負け、兵藤は勝つべくして勝ったのです。残酷な一夜は、カイジの様々な犠牲によって幕を閉じました。カイジの借金は減るどころか増えてしまいました。そしてカイジはさらなるギャンブルの場へと足を踏み入れるのでした。

『賭博黙示録カイジ』はシリーズ作です。続編として『賭博破戒録カイジ』、『賭博堕天録カイジ』、『賭博堕天録カイジ 和也編』、『賭博堕天録カイジ ワン・ポーカー編』、『賭博堕天録カイジ 24億脱出編』などがあります。

2007年から『逆境無頼カイジ』のタイトルでアニメ化もされました。また、2009年には『カイジ 人生逆転ゲーム』のタイトルで実写映画化され、2011年に『カイジ2 人生奪回ゲーム』のタイトルで実写映画化の続編が公開されました。

作中に独自の表現が多々あり、今回紹介するナレーション、セリフ、名言もカイジを表すには欠かせないものです。下記からカイジのナレーションの名言ランキングを紹介していきます。また、ナレーションの声優・立木文彦さんの紹介もしていきます。

カイジ名言ナレーションランキング第10位は、逆境無頼カイジ破戒録篇の『地獄チンチロ』編でのセリフです。帝愛グループの地下施設で強制労働させられるはめになったカイジが、少ないお給料の中からビールを一本、二本。つまみもあれやこれやと、我慢できずに豪遊してしまったときのナレーションでした。

カイジ名言ナレーションランキング第9位は、逆境無頼カイジ破戒録篇の『沼』編でのナレーション・セリフです。カイジと坂崎とともに沼の攻略に成功したときの遠藤の様子です。攻略不可能と言われた沼が攻略でき、思わぬことに呆然と立ち尽くすことしか出来なかったときのナレーションでした。

カイジ名言ナレーションランキング第8位は、逆境無頼カイジ破戒録篇の『沼』編でのセリフです。カイジとともに沼の攻略に成功し、沼からとめどなくパチンコ玉が出てきます。受け皿がいっぱいになり、パチンコ玉を入れる箱を次々と交換する坂崎の様子です。雑用なのに1玉4,000円という出玉に嬉々として雑用をこなしているときのナレーションでした。

カイジ名言ナレーションランキング第7位は、逆境無頼カイジ Ultimate Survivor『限定ジャンケン』でのセリフです。限定ジャンケンの会場で、カイジに借金を押し付け、カイジがギャンブルクルーズに乗るきっかけを作ったかつての仲間・古畑を同会場で見かけたカイジが古畑を追って入った部屋の様子は、敗色の色が濃い、まさに敗者の部屋でした。

カイジ名言ナレーションランキング第6位は、逆境無頼カイジ Ultimate Survivor『鉄骨綱渡り』でのセリフです。空中で高層ビル2棟を繋いでいる細い鉄骨を伝い、対面の高層ビルに渡りきれれば1千万円というルールのギャンブルで、帝愛グループの幹部・利根川に参加者たちはやるかどうか尋ねられます。しかし落ちたら命がないこのギャンブルに皆返答に困っていると利根川は言いました。「だからお前らは駄目なんだ」と。

大事な状況で自分で何一つ決められない、こんなチャンスなのに。と参加者たちは利根川に煽られます。「今までの人生の岐路でいつもその判断を他人に委ね流されて生きてきた」はこのときに流れたナレーションで、利根川のこの発言を期に、参加者たちはこぞって参加を決め、結果殆どが地上に落ちてしまったのです。

カイジ名言ナレーションランキング第5位は、逆境無頼カイジ Ultimate Survivorの『限定ジャンケン』編でのセリフです。グー・チョキ・パーの三種類を使った通常のじゃんけんですが、特殊なルールを組まれ、なにか突破口はないかと思案しているうちに制限時間はどんどん迫ってくるという鬼気迫るシーンでした。

カイジ名言ナレーションランキング第4位は、賭博堕天録カイジ和也の『救出ゲーム』のセリフです。帝愛グループの会長・兵藤の一人息子である和也とギャンブルで勝負することになったカイジは、和也の手引きで会員制のレストランで行われる『救出ゲーム』を観覧します。またの名を友情確認ゲームと和也は言っており、参加者は、他の参加者を見殺しにして賞金を独り占め出来る仕組みのギャンブルでした。

参加者は、光山・チャン・マリオの3名です。和也は既に「人質を見殺しにすれば、賭け金は倍になった上で独り占めできるが、それをやらないでいると逆に見殺しの危険に晒される」といったルールを設けており、むしろ裏切りをするようプレイヤーを誘導していていました。

ナレーション「虚しさMAX!!手遅れMAX!!光山の懺悔!!懺悔!!」は、そんな和也の誘導のまま光山がゲームオーバー後にチャンとマリオの救出を放棄したことを謝っているシーンで流れたセリフでした。

カイジ名言ナレーションランキング第3位は、逆境無頼カイジ破戒録篇の『地獄チンチロ』編でのナレーションです。帝愛グループの地下施設で強制労働をさせられることになったカイジは、少ないお給料を頑張って貯めて「一日外出券」を手にしようと考えていました。ですがどんなに節約しても一日外出券は気がめげるほど遠いものでした。

さらにお給料日にはビールなどが売られる高額な売店がやってきます。最初こそは貯金のため頑なに興味を示さなかったカイジですが、売店の企画者である班長の口車に乗り、少ないお給料の中からビールとツマミで豪遊してしまいます。豪遊すればするだけ一日外出券から遠くなり、カイジは豪遊してしまった翌日必ずと言っていいほど後悔するのでした。

しかしそんな高額なビールを売っているのは班長一味であって、カイジら一般労働者から得たお金を貯めて、自分たちは豪華な食事をしたり一日外出券を使って地上の生活を楽しんでいるのです。「世の中は利用する側とされる側2種類しかいない、問題はその当たり前にいつ気づくかだ」との言葉通り、この段階ではカイジは利用される側に回ってしまっていたのです。

カイジ名言ナレーションランキング第2位は、逆境無頼カイジ Ultimate Survivorの『ティッシュ箱くじ引き』編でのナレーションです。エスポワールでの限定ジャンケン、鉄骨渡り、電流鉄骨渡り、そして強敵・利根川と対戦したEカードで見事勝利を収めたカイジが、今回のギャンブルクルーズの主催である帝愛グループ会長・兵藤との勝負をするために考え出したギャンブルです。

空にしたティッシュ箱にペーパータオルで作ったくじ（当たりくじ1枚、はずれくじ数枚）を入れ、交互にくじを引いて先に当たりを引いた方が勝ちという単純なルールです。この時カイジは当たりくじをあらかじめティッシュ箱の側面に仕込んでおくという不正を考えていました。

しかし兵藤はイカサマ防止のためいろいろなルールを設けました。その中の1つに「兵藤が負ければカイジに1億円を支払い、カイジが負ければ今回のギャンブルで得た全額を兵藤に払った上で、自らの片手の指4本を切断される。」というルールもありましたが、カイジは自分の不正が暴かれるはずはなく絶対に勝てると強く信じていました。

しかし結果はカイジの負けでした。兵藤は、カイジが不正を働いていたことを分かっていたのです。しかしギャンブルを盛り上げるためにそのことを黙り、勝利し、結果、カイジはお金を取られた上に、指までも落とされてしまいました。

「当たり当たり当たり当たり当たりッ…！」は、兵藤が当たりくじを引いたときに流れたナレーションです。カイジの絶望。視界がぐにゃりとゆがみ、まさか…という気持ちに追い打ちを掛けるナレーションでした。

カイジ名言ナレーションランキング第1位は、逆境無頼カイジ破戒録篇のパチンコ「沼」編のナレーションです。「ティッシュくじ」で、帝愛グループ会長・兵藤に負けたカイジは多額の借金を抱え、返せるあてもないまま自堕落の日々を過ごしていました。そんな時再会した帝愛グループの借金取り・遠藤に拉致られ、カイジは帝愛グループの地下施設で強制労働をさせられることになってしまいます。

どこかも分からない地球の底の底。異様な熱気と騒音、粉塵、悪臭、不衛生。亡者はびこるような強制労働の施設にいたカイジはそれでも地上に出るという希望を忘れず、持ち前のリーダーシップとギャンブルの勘で見事一日外出券数枚を手に入れました。一日外出券を使い地上で動けるのは20日間。その時間内に、少ない手持ちを糧に自分の借金と自分を頼ってくれた地下の仲間の借金分すべて返せるだけのお金を入手しなければなりません。

カイジはなにか割の良いギャンブルはないか探します。一括千金のギャンブルともなれば並のギャンブルでは到底歯が立ちません。やがてカイジは偶然出会った男・坂崎から、帝愛グループの裏カジノに置かれた1玉4,000円のパチンコの存在を知ります。

カイジは坂崎をサポート役として、自身の計画と資金を使い「沼」に挑みますが、裏カジノの店長・一条が仕込んだ妨害により一時惨敗してしまいます。八方塞がりになったと思えたカイジでしたが、「沼」の攻略法を思いつき、坂崎とともに計画を練り上げ、さらにEカードで対戦した利根川失脚のあおりを受けて負債を抱えた遠藤をも仲間に引き入れ、再度「沼」に挑みます。

そしてカイジ最後の地上滞在日、裏カジノ店長・一条の妨害を突破したカイジは見事「沼」を攻略することに成功したのでした。

「桃源郷を彷徨うが如くの圧倒的至福っ…!開放！地下も狂喜乱舞 咆哮歓喜感涙嗚咽感動感謝圧倒的感謝」は、カイジに攻略された「沼」が一玉4,000円のパチンコ玉を吐き出しているときに流れたナレーションです。今までの多くの負債者たちのお金を飲み込んだ沼がパチンコ玉を吐き出している姿はまるで沼が泣いているよう。ギャラリーからも「カイジ」のコールが湧き上がります。

ナレーションでこうも付け加えられています。「開く。すべての希望をはねつけ、抗い、飲み込む。固く閉ざされていた悪魔のくちが。開放、開放、開放ォー！至福、パチンカーの夢！」そして見事カイジは大金を手にし、地下でカイジを信じて待っていた仲間の借金と自分の借金を返し、地上の生活に戻ることが出来たのでした。

カイジのナレーションは、声優の立木文彦さんです。カイジの名言を重厚感のある声でセリフに魂を込めて臨場感たっぷりに解説するベテラン声優さんです。1961年に長崎県で生まれました。

ナレーターとして特に広く知られているのは総合格闘技イベントPRIDEのナレーションです。一時期PRIDEの煽りVTRのナレーションから遠ざかっていた時期もありましたが、復帰した際、オープニングVTR内で「ナレーション立木文彦」の文字を画面いっぱいに表示され会場を沸かせました。

スポーツイベントにおいて、このようにナレーターを行っている人物にスポットが当たることは極めて稀なことで、この文字テロップともに立木文彦さん本人が自己紹介される場面もあり、伝説となっています。ナレーターとしてはもちろんですが、声優としても広く活動されています。立木文彦さんが声優をやっている主な作品は、アニメやゲーム、海外ドラマや映画など多岐にわたります。

新世紀エヴァンゲリオンの碇ゲンドウも立木文彦さんが声優をしています。碇ゲンドウは主人公碇シンジの父親で、ストーリーの核となる人物です。謎が多い司令官という役柄で、立木文彦さんの低く重厚感のある声に加え、机に肘をつき口元を隠しているポーズは「ゲンドウポーズ」と話題になりました。

アニメ銀魂シリーズでは、長谷川泰三という「まるで駄目なおっさん=マダオ」役を声優として演じています。銀魂は実写映画化もされている作品です。実写映画化2作目では、マダオ役を立木文彦さん本人が演じることで話題になりました。

アニメ名探偵コナンでは、声優としてウォッカ役を演じています。ウォッカは登場回数こそ多くはありませんが、名探偵コナンの軸となるストーリー「黒の組織」の一員で、主人公コナンが追う敵キャラクターの右腕的存在の重要な役どころです。いずれも長寿シリーズの重要キャラクターなのでこれからも色々なところで立木文彦さんの声優としてのマルチな活躍が期待できそうです。

また、キャラクターソングも発売しており、声優として演じているBLEACHの更木剣八役で「BLEACH BEAT COLLECTION 2nd SESSION：03 更木剣八&草鹿やちる&斑目一角&綾瀬川弓親」の「We」と「COME to LIKE it. This FIGHT Now.」、「ブリコン 〜BLEACH CONCEPT COVERS〜」の「TONIGHT,TONIGHT,TONIGHT」という楽曲を発売しています。

アイドルマスターSideMでは、声優として演じている齋藤孝司役で「アイドルマスター SideM BD・DVD第5巻特典CD 315プロダクション社歌」の「嗚呼、情熱に星は輝く 〜315プロダクション社歌〜」をテレビアニメ『アイドルマスター SideM』の関連曲として発表しています。

立木文彦さんのカイジ以外のナレーションは他にもたくさんあります。総合格闘技イベントPRIDEや、世界の果てまでイッテQ!、なるほど!ハイスクール、ミリオンダイス、ACTION日本を動かすプロジェクト、うわっ!ダマされた大賞、世界まる見え!テレビ特捜部、そこまでやるかマン世界最強の勇者たち、嵐にしやがれ、櫻井有吉アブナイ夜会

炎の体育会TV、水トク! 世界がビビる夜、脳内エステ IQサプリ、世界柔道、奇跡体験!アンビリバボー、ワンナイR&R、FUJIYAMA FIGHT CLUB、ハンゲキ、キスマイBUSAIKU!?、人生のパイセンTV、お願い!ランキングGOLD、仰天クイズ! 珍ルールSHOW、DirectorsTV、news every、NNN Newsリアルタイム、NEWS ZEROなど。

他にもCMナレーションなどもやられています。トヨタ自動車「クラウンアスリート」「クラウンエステート」、アサヒビール、ソニー・コンピュータエンタテインメントPSP「大物ソフト」編、アデランス「バイタルヘアー」、HEIWA「ぱちんこ桃太郎侍」、マツダ「RX-8」、ダイキンエアコン「うるるとさらら」、バンダイ 「妖怪ウォッチ とりつきカードバトル 新たなる出会い」

バンダイ 「妖怪ウォッチ とりつきカードバトル ダークネスリベンジ」、NIBイベント DEJIMA博、味の素 「おにぎり丸」、劇場版「仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE」、劇場版「オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー」

「仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー」DVD・BDリリースバンダイナムコゲームス ニンテンドーDS「オール仮面ライダー ライダージェネレーション」など。

TVドラマのナレーションもやられています。こちら葛飾区亀有公園前派出所や、HiGH&LOW〜THE STORY OF S.W.O.R.D.〜も声優としてナレーションをやられています。他にも声優として出演されている作品がたくさんありますのでカイジのナレーションとともに探してみてください。

立木文彦さんが声優としてナレーションをしている賭博黙示録カイジ、ユニークな名言・セリフがとても多いです。思わずハッとさせられるような名言から心にズシンとくる名言・セリフまで。今回はナレーションのセリフのみピックアップしてまとめましたが、他にもユニークなセリフはたくさんあります。特に、カイジに登場するキャラクターの中で、利根川のセリフなど名言がたくさんあります。

カイジの名言集として、名言集の本も発売されていますのでそちらも併せてみてみると面白いかもしれません。カイジの名言は数え切れないほどあります。お金・経済・ギャンブルの名言がたくさん、個性的な作画と共に載せられています。一度読んだら病みつきになってしまうカイジ。ぜひともユニークなセリフを堪能してみてください。