カイジ(漫画)シリーズのあらすじ一覧!名言や感想をネタバレ紹介

カイジシ(漫画)リーズのあらすじ一覧をネタバレありで、まとめてあります。『賭博黙示録カイジ』というタイトルで始まったこの漫画は、スリリングなギャンブルでの人間心理の描写の面白さと、各あらすじで飛び出す名言が非常に人気です。今回は、アニメ化や実写化の原作となった漫画初期のネタバレはもちろん、その後に続くカイジのシリーズのネタバレも、まとめて一覧にしてあります。

カイジ(漫画)シリーズのあらすじ一覧!名言や感想をネタバレ紹介のイメージ

目次

  1. カイジ(漫画)シリーズのあらすじや名言・感想をネタバレ!
  2. カイジ(漫画)シリーズのあらすじをネタバレ紹介!
  3. カイジ(漫画)シリーズに出てくる名言とは?
  4. カイジのあらすじを知ってもっと作品を楽しもう!

カイジ(漫画)シリーズのあらすじや名言・感想をネタバレ!

カイジ(漫画)シリーズのあらすじをネタバレありでまとめてあります。『賭博黙示録カイジ』というタイトルで始まったカイジはその後、タイトルを少し変えながら連載が続いている漫画です。アニメ化や実写化で良く知られた序盤のネタバレはもちろん、今回は後期の漫画シリーズのネタバレもあります。最後には名言も紹介しているので是非ご覧ください。

人生逆転バトル カイジ|TBSテレビ

カイジ(漫画)シリーズのあらすじをネタバレ紹介!

カイジ(漫画)シリーズは大きく5つに別れています。順番に『賭博黙示録カイジ』『賭博破戒録カイジ』『賭博堕天録カイジ』『賭博堕天録カイジ和也編』『賭博堕天録カイジワン・ポーカー編』となっています。カイジシリーズは時系列に沿って物語が進んでいるため、刊行された順番に読んでいくのがいいでしょう。また、和也編以降はカイジ対和也の戦いが長く続くようになっているため、それ以前と比べると作風が少し違います。

以上を踏まえて、それぞれのあらすじをネタバレ紹介していきます。ちなみに、カイジのあらすじはあっと驚く展開も多いです。ワン・ポーカー編の結末まで詳しくネタバレしているので注意してください。

賭博黙示録カイジのネタバレ

高校を卒業して上京をしたものの、定職には就かずフリーターとして自堕落な日々を送っていた伊藤開司(カイジ)。ある日、カイジはバイト仲間の古畑の借金の保証人となってしまったことをきっかけに、380万円あまりの借金を背負うことになりました。金融業を営むヤクザの遠藤の斡旋で、フランス語で『希望の船』を意味するエスポワール号でのギャンブルに挑戦することになります。

エスポワール号で待ち構えていたのは帝愛グループの幹部である利根川たちでした。利根川たちが提示したギャンブルは『限定ジャンケン』というゲームでした。12枚のカードを用いたじゃんけんで勝敗を決します。勝者には借金一括返済のチャンスが与えられ、敗者には強制労働が課せられるというルールです。参加者たちは利根川の一方的な条件の提示に反抗しますが、利根川に「金は命より重い!」と一喝されます。

ゲームへの参加を余儀なくされたカイジでしたが、開始直後に近づいてくる男がいました。船井と言う名のその男は、あいこを出し続ければ勝ち上がれると、八百長を持ち掛けます。その提案に乗ったカイジでしたが、船井の裏切りによって窮地に立たされました。そんなカイジの目に、借金のきっかけとなった古畑の姿が飛び込んできました。

カイジは古畑と手を組みます。そして、カードを消費していた安藤という男も仲間に加え、3人で共闘することになります。カイジたちはカード枚数に制限があることに着目し、カードの買い占めを企みます。チョキのカードが余っていたため、グーを買い占めることによって有利に立てると考えました。しかし、この作戦を考えていたのはカイジたちだけではありませんでした。

カイジたちの動きを察知した北見という男は、カイジたちの作戦を逆手にとった行動をします。買い占め作戦が失敗したカイジたちでしたが、逆境を利用した心理戦で北見に勝利します。ゲームは終盤戦に差し掛かります。いよいよ動き出そうと考えたカイジたちでしたが、他の参加者は猜疑心から勝負に出てきません。その場面で出てきたのが最初にカイジをハメた船井でした。

船井はカイジが買い占めを行っていたことを明るみにし、自分に有利な状況を作ろうと、他の参加者たちを煽りました。買い占めがバレてしまったカイジたちでしたが、船井にも一泡吹かせます。孤立した船井を相手に有利にゲームを仕掛けたカイジは、目標としていた9つの星の獲得を達成しました。しかし、カードが余っていたせいでカイジは敗退者部屋に落ちます。

カイジは仲間である古畑と安藤が助けてくれることに望みを託していましたが、仲間たちは裏切りました。敗退者部屋で同じになった石田という中年男もカイジのように仲間に裏切られていました。唯一余裕があったのは岡林です。カイジは取り乱したふりをして岡林が隠し持っていた宝石を奪い、敗退者部屋から自力で脱出しました。

裏切った仲間たちを殴りつけるカイジ。そして、金を手に入れたのですが、カイジは半ば自棄になり、唯一自分を気遣ってくれた石田を助けるために金を使うのでした。エスポワール号での戦いはこれで終わりです。

エスポワール号での戦いから4か月経った頃、カイジはコンビニでバイトをして身銭を稼いでいました。そこへ訪れた遠藤は新しいギャンブルの機会を提示します。カイジに同行することを決めたバイト仲間の佐原と共に、カイジたちはギャンブルの会場となるスターサイドホテルへと案内されました。そこには、エスポワール号でカイジが助けた石田も来ていました。

新しいゲームの題目は『鉄骨渡り』です。地上10メートルで幅が10数センチしかない鉄骨を渡るという危険なものでした。まずは人間競馬として、先着2名が報酬を得られるレースが行われました。参加者よりも少ない鉄骨に人が殺到し、パニックになります。勝つためには他人を押し落とせばいいのですが、カイジにはそれができません。

しかし、最初のひとりをきっかけに会場は地獄絵図へと変貌しました。最後まで人を突き落とすことを拒んだカイジは鉄骨に手を付き失格となります。ゲームを制したのは最初にリードしていた佐原と、漁夫の利を得た石田でした。報酬を要求する佐原たちでしたが、ゲームマスターの利根川は余興に過ぎないと切り捨てます。本番はさらに高い場所で電流の流れた鉄骨を渡るものでした。

今度こそ落ちたら即死というデスゲームとなり、参加者たちは極度の緊張の中で鉄骨を渡ります。途中でギブアップする参加者も現れますが、利根川はそれを許しません。次々と脱落者が続き、残るはカイジ、佐原、石田の3人だけとなりました。互いを鼓舞して進む3人でしたが、石田に限界が訪れます。石田は最後の言葉をカイジに託すと、声を出すことなく落ちました。カイジに動揺を与えまいとする石田の最期の心遣いでした。

石田の死を悲しむカイジでしたが、佐原はついに鉄骨を渡り切ります。ゴールとなる窓を開けようとする佐原でしたが、カイジは不穏な空気を感じ取って佐原を止めます。カイジの制止を聞かなかった佐原は、窓を開け、空気圧によって奈落の底へ吹き飛ばされました。孤立無援となったカイジでしたが、鉄骨を渡り切り、利根川が待つ部屋へとたどり着きました。

しかし、利根川はカイジがレース中にギブアップを宣言したことを引き合いに出し、賞金を出そうとしません。怒りをぶつけるカイジでしたが、そこへ帝愛グループの会長・兵頭が現れてカイジにチャンスを与えます。カイジは利根川との『Eカード』による直接対決をする機会を得るのでした。Eカードは皇帝、市民、奴隷の3種のカードで駆け引きをするゲームです。

カイジはゲームに賭ける金を持たないので、目か耳のどちらかを賭けるように強いられます。耳を選択したカイジに怪しげな機械が取り付けられました。対してカイジは勝利した暁には利根川に土下座謝罪をするように要求します。こうしてカイジは利根川との一対一の勝負をします。勝負は利根川の有利で進みました。これに違和感を覚えたカイジは、耳に取り付けられた機械が怪しいと睨みます。

実は耳に付けられた機械は、カイジの心拍数を計るためのものでした。耳の機会によってカイジの心理を把握していた利根川は心理戦であるEカードを有利に運んでいたのです。カイジは席を立ちトイレに行きました。そこでカイジは鏡を頭で壊して血を流します。戻ってきたカイジの様子を見た利根川は「体に異常をきたして心拍数から思考を読み取られないようにした」と判断します。しかし、カイジの作戦はもっと狂気的なものでした。

トイレの鏡を利用して、カイジは耳をそぎ落としていました。利根川の想像を超える覚悟で、利根川との勝負を制したカイジは、賞金の2000万円を獲得しました。そして、カイジに敗れた利根川は約束通りの土下座をします。しかし、それは熱した鉄板の上で10秒間の土下座をするという過酷なものとなりました。利根川にそこまでさせる会長・兵頭こそ倒すべき敵だと痛感したカイジは兵頭に勝負を挑みます。

カイジの提案により、兵頭との勝負は『ティッシュ箱くじ引き』となりました。カイジはティッシュ箱に仕掛けをしていたので、勝利を確信していました。しかし、兵頭はカイジの狙いを見抜き、さらに自分の有利となるように当たりくじに目印を付けていました。兵頭に完敗したカイジはすべてを失います。これでスターサイドホテルでの戦いは終わりです。

賭博破戒録カイジのネタバレ

兵頭に負けたカイジはさらに借金を増やして逃亡の身となっていました。そんなカイジは一攫千金のギャンブルの機会を得るため、金融業者の遠藤を頼ります。しかし、すでに「エスポワール号」と「スターサイドホテル」という2度のチャンスを不意にしていたカイジは断られ、逆に拉致されて地下施設送りとなりました。劣悪な環境で15年にも及ぶ強制労働を課せられます。

脱出を目論むカイジが目を付けたのは1日外出券という特別オプションでした。節制して地下施設の通貨であるペリカを貯めるカイジでしたが、誘惑に負けて挫折します。そこへ地下賭博場の話を持ち掛けられます。班長の大槻に誘われたカイジは、賭博場でチンチロ対決をしますが、惨敗して大槻に借金を作ることになりました。絶望的な状況でしたが、そこで同じ境遇の三好との出会いで光明を見出します。

三好が持っていたメモから、大槻が不正を働いていることを確信したカイジは、同じ境遇の仲間たち『45組』と協力して大槻を打ち負かすことを企てます。なんとか勝負できるペリカを貯めたカイジたちはチンチロ対決に挑みました。序盤こそ大人しくしていましたが、大槻が不正をするタイミングを見計らって大勝負を仕掛けます。カイジたちを疑う大槻でしたが、結局イカサマサイコロを使い、カイジによってその不正は露呈しました。

言い訳をする大槻でしたが、カイジもイカサマを使うことを条件に、勝負は続きます。そして、もっとも大きく金額が動くタイミングでカイジはお手製のイカサマサイコロを使って大槻から大金をせしめました。こうして外出券を手に入れたカイジは、45組の仲間の解放のため6,000万円を作るために地上の裏カジノを探しに行きます。

地上に出たカイジは坂崎という男と出会います。坂崎は裏カジノを攻略するパートナーを探していたので、カイジと共闘することになりました。ふたりが目を付けたのは、3つの関門を潜り抜ければジャックポットで5億以上の金が手に入る『沼』と呼ばれるパチンコ台でした。始めは坂崎が磁石を使ったイカサマを準備して、沼に挑戦しますがあえなく敗北します。イカサマを感じ取ったカイジはそれを逆手にとった沼攻略を企てました。

まずカイジは軍資金を利根川失脚で窮地にあった遠藤から借ります。そして、坂崎が再度沼に挑戦し、わざと暴れて注意を惹きつけている間に、釘調整用のゲージをすり替えることに成功しました。いよいよ、本番になると、釘が甘くなったおかげで第一関門の釘の森をすり抜けていきます。さらに、坂崎が壊した沼の修理業者も味方に付けていました。第二関門のゲートも突破していきます。最後は第三関門のクルーンでした。

第三関門のクルーンは傾いているため、普通にやっていても玉は入りません。そこでカイジは建物ごと傾けるという荒業を使いました。最後のあがきであるエアブローも、大量の玉を押し込むことで突破し、見事沼攻略を達成します。祝杯をあげるカイジたちでしたが、目を覚ますと大半の金は遠藤に持ち去られていました。それでも『45組』を救出し自由の身となったカイジは、仲間との再会を喜びます。

賭博堕天録カイジのネタバレ

借金帳消しとなったカイジでしたが、その後は再び自堕落な生活を送っていました。坂崎の家で居候をしていましたが、愛想を尽かされて、300万円を手切れ金に追い出されます。そこでカイジは三好たち『45組』の仲間と再会しました。務めている会社に金を奪われたと泣きつかれたカイジは、裏カジノ社長の村岡との変則麻雀対決に挑みます。三好たちが味方に付き、サインを通して有利に戦えるカイジは勝利を確信していました。

しかし、三好たちはカイジを裏切っていました。本当の目的は沼で手に入れた大金をカイジから奪うことを企んでいたのです。遠藤に金を奪われたカイジはそんな金を持っていません。カイジは勝負の場に偶然居合わせた帝愛グループの兵頭会長の息子・和也に金を借ります。村岡がイカサマを使ってくると踏んだカイジはトラップを仕掛けて逆転します。そんなカイジを見た和也は勝負を挑みました。

賭博堕天録カイジ和也編のネタバレ

和也に誘われたカイジは帝愛グループ傘下のレストランに移動します。そこでは夜な夜な非人道的な行為が行われていました。和也には小説家として評価されたい願望があり、そこで描き出すテーマは極限状態の人間のエゴイズムだと言います。その取材のために危険なギャンブルを繰り返しているという和也を、カイジは真っ向から否定しました。憤る和也は友情確認ゲーム『救出』というゲームを提案します。

友情確認ゲームには会社経営者・光山とその従業員マリオとチャンでした。3人の絆の強さを知っていた和也は、それを壊してしまおうと画策します。最終的に光山の裏切りによってマリオとチャンは死の危機に瀕します。カイジはふたりの命を救おうとします。和也から偽善のパフォーマンスだと言われても、カイジは身銭を切ってふたりの命を救うことを選びました。激怒した和也はカイジとの直接対決を挑みます。

賭博堕天録カイジワン・ポーカー編のネタバレ

和也が用意したのはワン・ポーカーというゲームでした。倉庫内のタワーに移動したカイジたちは一対一のポーカー対決をします。序盤は有利に進めるカイジでしたが、和也の強運もあり、一度は死の危機に瀕します。それを救ったのは友情確認ゲームで助けたマリオとチャンでした。4人の命を懸けたゲームとなり、戦いが続きますが、カイジは和也がイカサマボックスを使っていることに気付きます。

互いにイカサマが使える状態になっても勝負は続きました。しかし、最終的にはカイジが勝利を納めます。その罰として和也はタワーから落下して死ぬ危機となりますが、命を救ったのはカイジたちでした。勝負に勝ち、和也の命も救ったカイジは24億という莫大な金を無事に持ち帰るため、帝愛グループからの逃走を図り、ここから『24億脱出編』へとさらに物語は続いていきます。

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カイジ(漫画)シリーズに出てくる名言とは?

カイジの原作者である福本伸行さんの漫画には多くの名言が溢れていることで知られています。二転三転するゲーム場面のあらすじも面白いですが、カイジの魅力を語る上、名言は外せません。アニメや実写映画で使われた代表的なものから、漫画でしか味わえない名言までピックアップしました。

金は命より重いっ…!

利根川の名言として非常に人気のある名言です。甘さを許さない現実的な考えを言葉にする利根川は、敵キャラでありながら多くの共感を集める人気キャラとなっています。スピンオフ漫画も連載開始されました。実写版でも香川照之さんが好演しています。

常軌を逸してこそ開かれる、勝ちへの道が

カイジの作者である福本伸行さんは『アカギ』や『涯』といったハードな漫画を多く創作していますが、たびたび語られるのが「常軌を逸しろ」という考えです。極限状態の人間が描かれるからこそこの名言に説得力が生まれます。

おまえは100%成功しないタイプ

北見との限定ジャンケンの対決シーンでのカイジのセリフです。日常でも割と使い易いカイジの名言です。確信を持って「NO」と言える場面では、このカイジの名言を使ってみましょう。

そして失い続けるんだ…貴重な機会を…!

理不尽なゲームに戸惑う参加者たちへ利根川が向けた名言です。「迷っているくらいな前へ進め」というような名言なので、自己啓発系のブログや本でもたびたび取り上げられます。

ある意味桃源郷

沼に飲まれていく坂崎ですが、負けているにも関わらずある種の快楽を感じています。中毒性のあるギャンブルがもたらす麻薬のような感覚を表現した名言です。カイジ以外にも極限状態の人間心理を表現してきた福本伸行ならではの名言と言えます。

心の芯が痺れていく!

和也との死闘の中で、思考や感覚が研ぎ澄まされていくカイジの様子です。ギャンブラーの心理を巧みに描写した場面を「心の芯が痺れていく」と表現したのは名言と言えます。

今日をがんばり始めた者にのみ…明日が来るんだよ…!

地下施設編の敵である班長・大槻の名言です。「明日からがんばる」と努力することを先延ばしにしている人にはグサリと刺さる名言でしょう。大槻はこういった名言を残したこともあり、人気が出てスピンオフ漫画の主人公となりました。

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カイジのあらすじを知ってもっと作品を楽しもう!

以上、カイジ(漫画)シリーズのあらすじをネタバレありでまとめました。非常に長く続いているシリーズであり、連載はまだ続いています。あらすじのネタバレでもわかるよう、二転三転するスリリングなストーリ展開と、数々の名言がカイジの魅力です。今後のカイジの活躍に期待です!

また、アニメや実写映画に加えて、利根川や班長・大槻を主役に据えたスピンオフ漫画も好評です。利根川は中間管理職に降りかかる難題を、持ち前のバイタリティで乗り越えいくパロディ漫画です。たいして班長・大槻は一日外出券を利用して地上で飲み食いを楽しむ飯テロ漫画です。どちらもカイジの世界観を崩さずに連載されているので大変人気です。今後のカイジシリーズからも目が離せません!

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