10 クローバーフィールド・レーンのネタバレまとめ！あらすじから結末まで

SFパニック系の映画が好きだという人も多い筈ですが、今回は「10 クローバーフィールド・レーン」という映画について、ネタバレを含めたあらすじから結末までのストーリーを、詳しくご紹介します。あらすじを読むだけでもどの様なラストを迎えるのか気になるストーリーではありますが、実際に10 クローバーフィールド・レーンを鑑賞した人の感想などもまとめていきます。ネタバレを知りたくない方は閲覧にはご注意ください。

10 クローバーフィールド・レーンは、2016年6月17日に公開されたSFサスペンス映画で、2008年に公開された「クローバーフィールド/HAKAISHA」の続編ではあるものの、ストーリーの繋がりはほぼありません。正統な続編ではないものの、DNAは同じであるともされています。物語はほぼ地下室での出来事となる為ストーリーの中だるみが懸念されますが、外の世界はどうなっているのかといった想像が膨らむ作品となっています。

10 クローバーフィールド・レーンは、J・J・エイブラムスがプロデュースをした事でも話題となりました。J・J・エイブラムスといえば「スター・ウォーズ フォースの覚醒」の監督としても有名で、これまでにも「アルマゲドン」「ロードキラー」「M:i:Ⅲ」「スター・トレック」といった数々の名作を世に送り出している人物でもあります。そのJ・J・エイブラムスがプロデュースしたとあって、ストーリーにも期待が高まります。

続いては早速10 クローバーフィールド・レーンの気になるあらすじから結末までのストーリーを、ネタバレと共にご紹介します。まだラストまでの展開を知りたくないという人は、閲覧にはくれぐれもご注意ください。前作となるクローバーフィールドでは、実際にその場にいるかの様な錯覚を味わう事ができる仕上がりとなっていましたが、10 クローバーフィールド・レーンは一体どの様なストーリーとなっているのでしょうか？

デザイナー志望のミシェルは、ベンという婚約者と同棲しています。しかし電話でベンと口論をしたミシェルは、怒りのまま酒を煽って荷造りを済ませ、婚約指輪を置いて家出をしてしまいました。夜道を車に乗って移動していたミシェルですが、運転中にベンから戻ってきてほしいと電話がありました。暫く黙っていたミシェルですが、やがて携帯を手に取ろうとした時に追い越してきた車に接触され、事故を起こしてしまいます。

目を覚ましたミシェルは、コンクリートに覆われた部屋に監禁されている事に気付きます。負傷していた右足は手当てを受けているものの、膝から繋がれた金具によって狭い範囲しか移動できなくなっていました。やがて大柄な男性がやってきて、食糧と共に「俺のお陰で命が救われた」と伝えられます。ハワードと名乗る男によれば、外の世界は攻撃を受けた為に、自分達以外の人間は死んでしまったのだと説明されました。

ハワードの話を疑うミシェルは、部屋の扉が開いている事に気付いて外に出てみる事にします。そこには左肩を負傷しているエメットという男性がいたのです。エメットもまたハワードと同様に外の世界は攻撃を受けたと話し、奇妙な共同生活が始まりました。しかし疑いを捨てきれないミシェルは、ハワードの隙を突いて鍵束を奪い制止を受けながらも外に繋がる扉を開こうとします。ミシェルは二重扉の内側を開く事に成功します。

外の扉についた丸い窓から、一台の車が停車したのを目にします。そこから人が降りてきたかと思うと、レスリーという女性は顔中がただれて血まみれとなっていたのです。少しガスを浴びただけだから助けて欲しいとい懇願するレスリーでしたが、戸惑うミシェルの姿を見ると途端に凶暴になり、窓を割ろうと頭突きをし始めたのです。ハワード達の言う事が正しいと理解したミシェルは、外に出る事を諦めました。

外気に触れて汚染された心配がある為に、ミシェルは勧められるままシャワーを浴びました。ミシェルの事故の原因となった追い越しの車を運転していたのはハワードであると打ち明けられ、彼の言葉を信じたミシェルは再び3人での生活に戻ります。ハワードにはメーガンという娘がいたのだと聞かされ、写真を見ながらメーガンは離婚した妻の元で暮らしている為に現在はどうしているのかわからないと話します。

ある日エア・フィルター装置の異常を直す為に、ミシェルは換気ダクトを移動して装置の所へ向かいます。装置を直し終えたミシェルは、ふと天窓のガラス部分に「HELP」という文字が書かれているのを見つけます。更に窓の下でメーガンのイヤリングを拾ったミシェルは、エメットに写真を見せて相談します。すると写真の少女はメーガンではなく、エメットの妹の同級生のブリタニーである事が判明したのです。

ハワードが嘘をついていた事に気付き混乱した二人は、地上で起こっている出来事についてもハワードの嘘なのではないかと疑いを持ちます。二人でどうにか脱出できる方法を考え、ミシェルはエア・フィルターを直した後にシャワーカーテンに触り、汚染してしまったかもしれないと話ます。ハワードが交換したカーテンの布地を使い、ボディスーツを作り上げたのです。更にガスマスクも作り、外に出る為の準備を整えます。

ある日ハワードはドラム缶を持ち出し、中身が人間の骨まで解かせる過塩素酸であると話します。その上でエメットがハサミとガムテープを持ち出した理由を問い、計画を知られない為にエメットはハワードの銃を奪うつもりだったと返します。エメットは撃ち殺されてしまい、ミシェルはハワードに怯えながらもスーツを完成させました。しかし完成したスーツを使う前に、ハワードに見つかってしまう事となります。

ミシェルは咄嗟にハワードに向けてドラム缶を倒し、その隙にスーツを持って通風口を移動します。ドラム缶から流れ出した過塩素酸がコードを溶かした事で火災が発生し、追いかけてきたハワードはナイフを手にミシェルを攻撃します。しかし出口まで逃げたミシェルはスーツを着用してシェルターの外に出る事に成功します。外の景色に目立つ変化はなく、うっかりスーツを破ってしまったミシェルは慌てて穴を塞ごうとします。

けれど鳥が飛ぶ姿を見付けて、空気が汚染されていない事に気付きます。遠方に飛行する物体を見つけたミシェルですが、シェルターが爆発を起こした事でそれがこちらに近付いてきたのです。シェルターの上にある農園に隠れたミシェルに、地球外生命体と思われる巨大な何かが迫ります。それは緑色の毒ガスを吐き出し、汚染の原因であると気付いたミシェルはすぐにガスマスクを装着しました。

小屋を瞬く間に焼き尽くす飛行物体に、ミシェルは簡易的な火炎瓶を作りそれを口と思われる所へ投げ込みます。そのまま自分の車に乗ってミシェルはその場を逃げ出しました。途中でハワードの農園の住所である、「クローバーフィールド10番地(レーン)」という文字が映し出されます。やがて車のラジオからは、南部の海岸区域を軍が奪回した事が伝えられていました。更に生存者がいるという情報も流れます。

移動している途中で曲がり道に到達したミシェルは、ラジオの情報を頼りに生存者がいるというヒューストンへ向かう事を決意します。ミシェルが無事に助かったのかは描かれていないラストとなっていますが、地球外生命体がどの程度まで地上を侵略しているかなど具体的な情報は描かれておらず、続編として新たなストーリーが製作される可能性も十分に残された結末となっています。

ハワードが嘘をついていたのかと思いきや、全てが嘘ではなかったというストーリーの10 クローバーフィールド・レーンですが、続いては作品に関する魅力についてもご紹介します。登場人物は決して多くない上に、狭い空間の中で進行していくストーリーとなっていますが、10 クローバーフィールド・レーンは様々な魅力を持った作品でもあるのです。結末までに注目したいポイントは複数存在しています。

10 クローバーフィールド・レーンは、ストーリー上の緩急の付け方が上手な作品でもあります。基本的にストーリーはハワードを中心として進められていく作品ですが、時に謎を持ち出しては解決して休息する、といった展開となっていきます。緊張感ばかりが続いていると疲れたという感想も出てきてしまいますが、ラストまで時には肩の力を抜きつつ程よい緊張感を保ちながら結末までを見届ける事のできる作品となっています。

10 クローバーフィールド・レーンの魅力の一つには、ミシェル役を演じている女優のメアリー・エリザベス・ウィンステッドの可愛さも挙げられます。映画はキャストが好みでなければ観る気がしないという人もいるかもしれませんが、メアリーは「ダイ・ハード4.0」でジョン・マクレーンの娘役を演じているなど、その可愛さに覚えのある映画ファンもいる筈です。彼女の可愛さだけでも映画を観る価値ありとの感想も見られます。

ストーリーの進行上で欠かせない、ハワード役を演じた俳優のジョン・グッドマンも外す事はできません。高圧的で謎めいた雰囲気もあり、しかし時に見せる優しさなどから善悪の判断がつきにくいキャラクターとなっています。その不気味さを感じさせる演技が秀逸で、10 クローバーフィールド・レーンという作品の良さを底上げしていると言っても過言ではない筈です。少ないキャストの中でラストまでを引き立ててくれています。

10 クローバーフィールド・レーンはラストまで殆どがシェルターの中での出来事を描いたストーリーとなっていますが、密室映画といえば必ずと言っていいほど視聴者の反感を買う人物が登場するものです。しかし10 クローバーフィールド・レーンではヒロインであるミシェルが不必要に騒ぎ立てる事もしなければ、バカな行動を取ってしまう人物もいないのです。結末まで不快さが無いというのも、この映画の魅力と言えそうです。

あらすじから結末まで魅力たっぷりの映画に仕上がっている10 クローバーフィールド・レーンですが、やはりその魅力を深めているのは出演しているキャストの力も大きい筈です。続いては10 クローバーフィールド・レーンに出演したメインキャスト3人についても順番にご紹介します。気になる俳優がいた場合は、他の出演作品もチェックしてみると良いかもしれません。どのキャストも魅力的だとの感想が多いのも頷けます。

生年月日：1984年11月28日(現在34歳)
出身：ノースカロライナ州ロッキーマウント
身長：173cm
職業：女優
吹き替え声優：林真里花

10 クローバーフィールド・レーンでミシェル役を演じていたのは、女優のメアリー・エリザベス・ウィンステッドです。ミシェルは服飾デザイナーを目指しており、酒飲みの女性であるという描写も見られます。メアリーは「ファイナル・デッドコースター」「デス・プルーフ in グラインドハウス」「遊星からの物体X ファーストコンタクト」といった数々のホラー映画作品にも出演している、ホラーには欠かせない女優です。

生年月日：1952年6月20日(現在67歳)
出身：アメリカ合衆国ミズーリ州セントルイス
身長：188cm
職業：俳優
吹き替え声優：北川勝博

10 クローバーフィールド・レーンでハワード役を演じていたのは、俳優のジョン・グッドマンです。ハワードはかつては米海軍に所属していたという経歴を持っており、威圧的な態度を取る人物です。ジョンは「ナーズの復讐」「赤ちゃん泥棒」「アラクノフォビア」「ビューティフルメモリー」「アルゴ」「人生の特等席」「キングコング：髑髏島の巨神」といった作品に出演している俳優です。

生年月日：1984年6月17日(現在35歳)
出身：アメリカ合衆国デラウェア州ウィルミントン
身長：175cm
職業：俳優、シンガーソングライター
吹き替え声優：福田賢二

10 クローバーフィールド・レーンでエメット役を演じていたのは、俳優のジョン・キャラガー・Jrです。エメットは左腕に大怪我を負っており、学問などへの劣等感を抱いている人物です。ジョンは「エイプリルの七面鳥」「ジョナ・ヘックス」「サラリーマン・バトル・ロワイアル」「ニュースルーム」「オリーヴ・キタリッジ」といった作品に出演している俳優で、ミュージカルなどへの出演もしている人物です。

密室でありながらラストまで飽きさせる事のない展開の10 クローバーフィールド・レーンですが、クローバーフィールドははっきりとした繋がりは無いものの、前後に2作のシリーズが製作されています。続いてはそんなシリーズ2作についても、そのあらすじをネタバレと共にご紹介します。

クローバーフィールド/HAKAISHAは、2008年に公開されたシリーズ第1作目となるパニック映画です。全編が疑似的なドキュメンタリー作品として描かれており、国防総省が保管する記録映像という設定で映像が流れていきます。

クローバーフィールド/HAKAISHAは、10 クローバーフィールド・レーンとは異なりパニックに陥った街の中で逃げ惑う主人公達の姿を描いた作品となっています。他2作とは構成も違いがあり、ビデオカメラを通した映像で展開していくという特徴を持っています。

主人公のロブが日本本社に栄転する事となり、友人達によるパーティーが開かれていました。しかし突然の爆音と共に、街の中では原因不明のパニックが起こる事となります。恋人を助ける為に何者かから攻撃を受ける街の中を移動していたロブは、巨大な怪獣の姿を目撃します。

こちらのストーリーは結末が1作目に繋がっていく、「クローバーフィールド/HAKAISHA」の前日譚が描かれた作品です。制作費用の都合により劇場公開はされておらず、2018年2月4日にNetflixで独占配信となりました。前日譚という事もあり、そのラストはシリーズ1作目を思い起こさせる映像となっています。

クローバーフィールド・パラドックスは、国際宇宙ステーションが舞台となる作品です。地球のエネルギー危機を解決するという目的で、宇宙ステーションの中で実験が行われているものの、やがて事故が起こり恐ろしい事態へと発展していきます。10 クローバーフィールド・レーンと同様に逃げ場の無い密室が舞台であるものの、結末まで恐ろしい描写が満載となっています。

5年以内に枯渇すると言われているエネルギー資源を得る為に、宇宙ステーション「クローバーフィールド」では様々な実験が行われていました。乗組員の一人として参加したエヴァは、実験途中で起こった事故により他の乗組員達と共に現在地がわからない状態となってしまいます。混乱の中で乗組員達は女性の叫び声を聞き、駆け付けた先で壁の中に身体が埋もれた女性の姿を見付ける事となります。

2作目だけはストーリーに繋がりは無いものの、全て同じ世界観を通じて描かれた物語となっています。ラストシーンはどれも更なる恐怖を予感させるもので、シリーズを通して結末まで目が離せない映画でもあります。

前後のシリーズと直接的な繋がりは無いものの、結末から新たな物語も想像する事ができる10 クローバーフィールド・レーンですが、続いては実際に映画を鑑賞した人の感想もご紹介します。ラストシーンは賛否両論のある結末となっているかもしれませんが、Twitter上では一体どの様な感想が書き込まれているのでしょうか？どの様な視点で鑑賞するかによっても、感想には違いが出てきそうです。

女優のメアリー・エリザベス・ウィンステッドの姿を見る為に、10 クローバーフィールド・レーンを観ているという感想もある様です。シナリオはあまり好みではなかったとしても、出演している女優が可愛ければ最後まで楽しく作品を鑑賞する事もできそうです。実際にラストは納得がいかないものであったとしても、期待通りメアリーが可愛かったという感想も多い事がわかります。

一方で10 クローバーフィールド・レーンのジョン・グッドマンの演技が恐ろしかったという感想も見られました。ラストシーンでは本物の地球外生命体が登場するものの、本編のラストまで最も恐怖を感じさせるのはやはりジョンの演技が大半を占めている筈です。この演技だけでも一見の価値ありとの感想もある様です。

10 クローバーフィールド・レーンを前作の続きとして鑑賞してしまい、予想していた内容とは違ったという感想も少なくない様です。しかしその一方で単体で楽しめる作品だという感想や、地球外生命体のビジュアルに好感を持ったとの感想もありました。続編と期待して鑑賞すると肩透かしを食らってしまうかもしれませんが、一度鑑賞してみても損は無い映画となっている筈です。

10 クローバーフィールド・レーンという映画について、あらすじから結末までをネタバレ込みでご紹介しましたが、これまでクローバーフィールドシリーズを観た事が無かったという人でも興味を持ったのではないでしょうか？ラストシーンには様々な感想も見られますが、絶望的でもなく希望もありそうな終わり方に、ミシェルのキャストはそのままで続編を望む声もあり、世界がどの様な状態なのか気になった人も多かった様です。

ラストまでネタバレを知らずにどこまでが真実なのかを予想しながら楽しむ事もできますが、ネタバレを知った上で改めて本編を鑑賞してみるのも、また新たな発見があるかもしれません。10 クローバーフィールド・レーンが面白いと感じたら、是非前後の作品も鑑賞してみる事をおすすめします。