2019年06月25日公開
2019年06月25日更新
【転スラ】ユウキ・カグラザカの正体は?黒幕のラスボス?スキル・過去や死亡説を考察
投稿サイトで連載されると大きな話題を読んだWEB小説「転生したらスライムだった件」(転スラ)。その後、単行本が刊行されたり漫画やアニメ化などメディアミックス展開が進められています。これから転スラの人気キャラ、ユウキ・カグラザカに焦点を当て、ユウキ・カグラザカの正体が黒幕だという説の根拠や彼の持つスキル、さらには謎の過去や最後・死亡説についても解説していきます。
目次
ユウキ・カグラザカが登場!転スラとは?
転スラの作品情報
本記事の主役、ユウキ・カグラザカに関する解説に入る前に、まずは「転生したらスライムだった件」の作品情報をお届けします。
転スラのあらすじ
まず最初に転スラのあらすじを紹介しましょう。主人公の三上悟は、何の変化もない日常をただ漠然と送っていました。ところが、ある日のこと青天の霹靂が起こります。通り魔に襲われ37年間の人生に幕を閉じてしまったのです。
普通ならここで終わりとなるはずでしたが、三上は復活を遂げるのです。もちろん死亡したのですから元どおりではありません。意識を取り戻した三上が直面したのは、目は見えず耳も聞こえないという自分の変わり果てた現実でした。動揺する気持ちを何とか抑えると、三上は状況把握に努めます。その結果ある結論に至りました。それは自分の身体が「スライム」に転生してしまったという俄(にわ)かに信じがたい事実でした。
天性の能天気さが幸いしてか、最弱のモンスターであるという不満を除いて三上はスライムの人生を謳歌していました。ところがそんな時、天災級モンスター・暴風竜ヴェルドラの出現により三上悟の人生はまたしても一変するのでした。
暴風竜ヴェルドラに「リムル」と名付けられた三上は、スライムとして新たなスタートを切ります。ゴブリンたちとの闘争を経て、いつの間にかモンスターたちの主として崇められることになっていました。相手の能力を奪う「捕食者」として、また宇宙のイデアを知る「大賢者」としてのスキルを体得し、リムルは最強スライムとして君臨していくのでした。
転スラのアニメ情報
転スラは漫画版を元にしてアニメ化され、原作者のオリジナルストーリーや閑話を含め全25話がTOKYO MXなどで2018年10月から2019年3月まで放送されました。また、2020年より第2期の放送も予定されています。さらには、 「Amazonプライム・ビデオ」や「ニコニコ生放送」など多数のサイトでインターネット配信も開始されました。
【オープニングテーマ】
- Nameless story(第1話 - 第14話、歌 - 寺島拓篤)
- メグルモノ(第15話 - 第24話、閑話、歌 - 寺島拓篤)
- Another colony(第2話 - 第13話、歌 - TRUE)
- リトルソルジャー(第14話 - 第24話、閑話、 歌 - 田所あずさ)
- 僕の中の君へ(第23話、歌 - TRUE)
ユウキ・カグラザカの正体は黒幕?
正体・黒幕説①平凡だが黒幕
ここでユウキの正体が黒幕だと言う説を検証してみましょう。魔王が跳梁跋扈する転スラにあって、ユウキの出生にまつわる話や外見は至って平凡に映ります。しかし見方を変えると、人間主体の話では魔王が最大の敵(黒幕)になりますが、転スラのように魔王がたくさん登場する物語ならむしろ普通の人間が黒幕になり得るのでは?とも考えられそうです。
知的レベルでは動物界のヒエラルキーの頂点に立つ人間(ユウキ)であれば、魔王のように世界の破壊などとこれ見よがしなことを表立って言う必要はありません。
正体・黒幕説②主人公達の未来の姿?
転スラのような漫画の最近のトレンドは、力を抑制した最弱系の主人公を設定することです。まさに、ユウキ・カグラザカがそれに当たります。見た目は普通だし魔法は一切使えませんが、身体能力や格闘術などに秀でていて、魔法や能力を封じることには長じているユウキ・カグラザカは、これからの主人公像を先取りしているといっても過言ではないかも知れません。
正体・黒幕説③元々あったフラグ
WEB小説には見られませんでしたが、漫画版転スラでは「ユウキ・カグラザカが黒幕かも?」と思えるようなフラグが様々な所に隠されていました。
とりわけアニメ版でのユウキ・カグラザカは、自由連合総帥とか好青年キャラの枠に収まらない黒幕につきものの暗さが顔つきにも表れていると言われています。
正体・黒幕説④頭脳派の黒幕
ユウキ・カグラザカの特徴として挙げられるのは、頭脳派で切れ者だということです。具体的には思念誘導や精神操作系のスキルの使い方に非常に長けています。さらにそれを自然体で行えるのです。演技と見破られることなく好青年を装うこともできます。それは、物語の序盤で見せたリムルへの怒りのほとんどが演技だったという事からも明白です。
中庸道化連を率いるボスとしてカザリームを復活させたり、自由組合の勢力拡大を実現した総帥でありながら、犯罪組織「三巨頭(ケルベロス)」のトップも務めています。ユウキ・カグラザカは年を取らず、転スラ主人公・リムルと同じくスキルを入手したり魔法や能力を無効化するスキルも持っています。また、触った相手を確殺する「奪命掌」や味方にしてしまう「奪心掌」など一癖も二癖もある人物です。
正体・黒幕説⑤リムルを利用?
ユウキ・カグラザカはリムルと一見良好な関係を築いていました。リムルの強さは世界征服を目論むユウキにとって大きな力となります。ユウキ・カグラザカはリムルに自らの危険な思惑を知られず済んだと安心していたようです。
ところが、実はリムルは「智慧之王(ラファエル)」というスキルによってユウキ・カグラザカの本性を見破っていたのです。
正体・黒幕説⑥目的がある?
ユウキ・カグラザカには、平凡な青年という表の顔と裏の顔があったのは前述の通りです。リムルには「元の世界に帰る方法を探している」と話していましたが、本当の目的は世界征服です。ユウキ本人も「この世界は自分の遊び場」とまで言い切っています。
ユウキ・カグラザカのスキル・過去
スキル(能力)
ユウキ・カグラザカが獲得したスキル(能力)には「創造者(ツクルモノ)」というユニークスキルがありました。これは新たにユニークスキルを生み出すことができる能力です。このスキルにより「封殺能力(アンチスキル)」を創り出し、ユウキ・カグラザカはカザリームに体を奪われることなく勝利することができました。
またアンチスキルには、スキルや魔法の攻撃を全て無効化する力がありました。後に魔王になったリムルを相手に互角な勝負を展開することになります。さらに、転生者マリアベルから「強欲者」を奪取し、そのスキルを進化させアルティメットスキル「強欲之王(マモン)」を創り出しています。
源流能力(オリジナルスキル)
「転スラ」ユウキ・カグラザカの源流能力・情報之王(アカシックレコード)は、ヴェルダナーヴァの知識とアルティメットスキル・創造之王(アフラ・マズダ)を分解・再融合させたスキルです。このスキルにより、ヴェルダナーヴァが創造した能力のほぼ全てを再現できるということです。ただ、リムルの「虚無崩壊」だけは無理だったようです。
また、原初の魔法(プリミティブマジック)は、願いごとをするだけでそれを事象として出現させることが出来るスキルです。このスキルは時間停止空間でも使うことが可能で、防御結界を突破する作用も持っています。これだけの能力を体得していったのですから終盤でのユウキ・カグラザカの強さは相当なもので、リムルを置いて他に太刀打ちできる者はいなくなりました。
ユウキ・カグラザカの過去
ユウキ・カグラザカが召喚を受ける前、中学生の頃、両親が事故で死亡しています。彼は突然襲った理不尽な出来事を許すことが出来ず、怒りの矛先を社会に向け世界を破壊しようと考えます。この時、ユウキはすでに超能力を使うことができたようです。
政治家になって国を自分の思いのままに変革しようとしていた時、カザリームに召喚されてしまいました。その時の思いそのままに異世界を支配し自分の正しいと考える方向に導こうとします。その行きついた先が「世界征服」という目的なのでした。
召喚(転生)の理由
魔王カザリームによって異世界に召喚されたユウキ・カグラザカ。異世界に来た時には能力(スキル)は獲得していませんし魔法も使えませんでした。ただ、肉体の老化が起こらないという特異体質を備えており、いつまでも高校生のままの姿をしています。
カザリームが召喚した理由は、召喚者(ユウキ・カグラザカ)の体を奪い取る必要があったからです。魔王レオンとの戦いでカザリームは最後に死滅し精神体となっていました。自分の体を復活させるために召喚を行い、転生してきたのがユウキ・カグラザカだったというわけです。ただしユウキ・カグラザカはカザリームに打ち勝ったので、体が奪われることはありませんでした。
シズエ・イザワの弟子
シズエ・イザワ(劇中では”シズ”)が冒険者を引退しイングラシア王国で戦闘術の教官をしていた時、同時期に弟子入りしてきたのがヒナタとユウキでした。
ヒナタはシズから戦術に必要な事を教わると早々に学校を去りましたが、ユウキはさらにシズから教えを受け、最後には自由組合の総帥に就任します。また、シズが気にしていた召還に失敗した5人の子供たちを自由組合本部の近くにある学校に通わせ保護しました。
ユウキ・カグラザカの最後や死亡説考察
最後・死亡説①死亡してはいない
ユウキ・カグラザカはリムルとの最終決戦で敗北を喫しますが、死亡はしてはいませんでした。戦闘でリムルの時間停止能力により時空超激震覇(クロノサルテーション)を発生させたユウキは、最後にリムルを時空の果に跳ね飛ばしました。
最後・死亡説②シズと共に虚数空間へ
ところが跳ね飛ばされたリムルは、マイから獲得していたスキル「旅行者」により、元の場所に戻ることができました。ユウキは最後、死亡こそしませんでしたが、この時リムルによりシズの魂と共に虚数空間に閉じ込められてしまいました。
シズを一緒に閉じ込めた理由は、ユウキを独りにしないためだったとのことです。ちなみに小説版転スラでは、最後に虚数空間の中で2人が会話をしている場面が描かれています。
ユウキ・カグラザカの声優
ユウキ・カグラザカの声優は花江夏樹
テレビアニメ「転生したらスライムだった件」でユウキ・カグラザカの声を担当したのは、声優の花江夏樹(はなえなつき)です。以下、花江夏樹のプロフィールを紹介します。
声優・花江夏樹のプロフィール
- 本名:夏樹(姓は非公開)
- 性別:男性
- 愛称:夏樹、なっちゃんなど
- 出身地:神奈川県
- 生年月日:1991年6月26日
- 年齢:27歳(2019年5月現在)
- 身長:173cm
- 職業:声優
- 事務所:アクロスエンタテインメント
声優・花江夏樹の出演作品
声優・花江夏樹の主なアニメ出演作品(メインキャラクター)を紹介します。
- 2012年TARI TARI(ウィーン / 前田敦博)
- 2013年アウトブレイク・カンパニー(加納慎一)
- ダイヤのA(2013年 - 2019年、小湊春市)
- 断裁分離のクライムエッジ(灰村切)
- 凪のあすから(2013年 - 2014年、先島光)
- 2014年アルドノア・ゼロ(- 2015年、界塚伊奈帆)
- 健全ロボ ダイミダラー(天久将馬)
- 四月は君の嘘(-2015年、有馬公生)
- 東京喰種トーキョーグール(-2018年、金木研 / 佐々木琲世)
- 2015年アブソリュート・デュオ(虎崎葵)
- 機動戦士ガンダム(-2016年、ビスケット・グリフォン)
- 実は私は(黒峰朝陽)
- Charlotte(前泊)
- 食戟のソーマ(- 2019年、タクミ・アルディーニ)
- スタミュ(- 2019年、星谷悠太)
- 2016年学園ハンサム(前田良樹)
- 斉木楠雄のΨ難(- 2018年、鳥束零太)
- B-PROJECTシリーズ(- 2019年、阿修悠太)
- 2017年政宗くんのリベンジ(真壁政宗)
- Room Mate(仁科葵)
- Fate/Apocrypha(ジーク)
- PICTURE STORY〜(リエン)
- 2018年カードキャプターさくら クリアカード編(ユナ・D・海渡)
- イナズマイレブンアレスの天秤/オリオンの刻印(- 2019年、奥入祐)
- ポチっと発明 ピカちんキット(- 2019年、ウメジュン)
- ラストピリオド -終わりなき螺旋の物語-(ハル)
- ピアノの森(-2019年、雨宮修平)
- ブラッククローバー(-2019年、リル・ボワモルティエ)
ユウキ・カグラザカに関する感想や評価
完全な悪人ではない!
ユウキ・カグラザカ特集の最後に、twitterからユウキに関する感想や評価を紹介します。最初はユウキは完璧な悪人ではなく人間くささがあると言う方です。どんな悪役でも感情を捨てきれず人間味のあるところが転スラの注目すべきポイントともなっているとも述べています。
ヒナタとユウキも、人間味が増して大分変わった気がする。
— ゼットさん(土曜日・西つ10a) (@Z_te_mp) March 10, 2019
完璧な悪役、悪人ではなくどこか人間くさい。
転スラのポイントはどんな悪役でも感情を捨てきれていない所にあると思う。
3人のユウキ・カグラザカ最高!
次の感想・評価は、3人のユウキ・カグラザカ最高と言う方です。これは、転スラには原作小説にはじまり漫画作品、アニメ作品とありますが、ユウキのキャラクターが微妙に異なっています。そうした違いがまた魅力になっているということでした。
二人のユウキ・カグラザカ…はぁ…小説版も合わせたら三人のユウキ・カグラザカ……最高です………
— ᏒᎥᎪ@ウコチャヌプコロは低浮上 (@RiA_0324_) December 28, 2018
ユウキ・カグラザカは黒幕!
最後の感想・評価は、本記事でも解説しましたがユウキが黒幕ではないかと気づいた方です。理由には触れられてはいませんでしたが、彼の外見とか言動の中に黒幕のフラグを読み取ったのではないでしょうか。
【転生したらスライムだった件 7 (GCノベルズ)/伏瀬】ユウキ黒幕じゃないのか。西方聖教会のルミナスが魔王なのは前巻ラフスケッチでルミナスメイド服って書いてあったのでネタバレではあったが、七曜とかな... →https://t.co/4UlSHEAItf #bookmeter
— inazakira (@inazakira) September 22, 2016
ユウキ・カグラザカの正体や死亡説まとめ
ここまで転スラのユウキ・カグラザカに焦点を当て、正体は黒幕説の真偽や彼の持つスキル、謎の過去や死亡説についても考察を重ねてきました。最後に本記事を箇条書きでまとめてみます。
【ユウキ黒幕説の根拠】
- 平凡な外見だが魔王主体の転スラでは異色の存在で黒幕足り得る
- これからの主人公の姿を先取りしている
- 黒幕に付き物の暗さが顔の表情に表れている
- 頭脳派で切れ者、黒幕に打ってつけ
- 危険な思想を隠しリムルを利用している
- 世界征服を目的とする裏の顔を持っている
【ユウキのスキル】
- 創造者(ツクルモノ)…新たにユニークスキルを生み出す
- 封殺能力(アンチスキル)
- 情報之王(アカシックレコード)…ヴェルダナーヴァの能力ほぼ全てを再現
- 原初の魔法(プリミティブマジック)…願いごとをするだけで出現させられる
- ユウキは中学生の時、事故で両親を亡くし社会を恨み世界征服を目論むようになった
- 召喚の理由はカザリームが召喚者の体を奪い取る必要があったから
- ユウキは死亡してはいなかったが、虚数空間に閉じ込められてしまった