ハンターハンターのトンパの実力を考察！ハンター試験での新人つぶしとは？

人気も高く多くのファンに愛され続けている漫画のハンターハンターですが、登場するキャラクター数はとても多く、漫画を読んでいても全てのキャラクターは把握しきれないという人もいる筈です。今回はハンター試験の際に新人つぶしをしていたトンパというキャラクターについて、トンパの持つ能力や新人つぶしの詳細、更にはアニメ版のハンターハンターでトンパの声を担当した二人の声優についてもご紹介します。

HUNTER×HUNTER(ハンターハンター)は1998年から2019年現在まで、週刊少年ジャンプにて連載が続いている大人気少年漫画です。過去に二度アニメ化をされている作品で、同じく大人気少年漫画である「ONE PIECE(ワンピース)」に続く長期連載作品です。原作者は冨樫義博で、他の連載作品と比較しても圧倒的に休載の頻度が高い事から、連載が再開される度にネット上で話題となっている作品でもあります。

ハンターハンターは主人公の少年が、幼い頃に亡くなったとされていた父を探す旅に出て、父と同じくハンターという職業に就く物語となっています。作中は少年漫画でありながら難解なストーリーや過激な描写も多く、漫画作品でありながらイラストが描かれていない場面も登場します。今回ご紹介するトンパが登場するのは物語の序盤でもあるハンター試験編で、主人公と仲間達がハンター試験に合格するまでの姿が描かれています。

主人公のゴン＝フリークスは、死亡したとされていた父親のジンを探す為に、養母のミトの元を離れてハンター試験を受ける事にします。道中でクラピカ、レオリオ、キルアという三人と出会い行動を共にするゴンは、ハンター試験会場で奇術師のヒソカに目をつけられる事となりました。過酷な試験に苦戦しながらも己の能力を存分に発揮していくゴンは、新人つぶしをしているトンパという男性に出会う事となります。

トンパはハンター試験会場で16番の受験番号を身に着けていた男性で、定期的に開催されているハンター試験を熟知したベテランでもある人物です。一見すると愛想が良い人物であるものの「新人つぶし」という異名を持っており、ハンター試験への参加の目的は合格ではなく、あくまでも新人つぶしをする事を己の快楽としています。トンパの年齢は45歳で、過去に35回ものハンター試験の受験経験を持っています。

ハンターハンターの中でも初期に登場し、新人つぶしという悪趣味を持っているトンパですが、繰り返しハンター試験を受けているトンパの持つ能力について気になる人もいるのではないでしょうか？続いてはハンターハンターにおけるトンパの実力についてもご紹介します。新人つぶしという異名も、ある程度の能力を持つ人物でなければ新人つぶしを行う事ができず、名付けられる事もないものと言えるのかもしれません。

トンパが初めてハンター試験に出願したのは、10歳の頃であった事がわかっています。主人公であり元々の能力が高いゴンでさえも、初出場は11歳であった事を考えると、トンパの能力は侮る事ができないものと言えそうです。ただしトンパは出願が10歳当時であっただけで、本試験まで到達する事ができたのは14歳の頃でした。しかしながら、本試験まで辿り着く事のできるだけの能力は備わっているものと言えそうです。

様々な体型のキャラクターが登場するハンターハンターですが、トンパのビジュアルはずんぐりとしており、決してスタイルが良いとは言えないキャラクターです。しかしその能力は未知数で、実際にはかなり鍛えられた肉体という可能性も捨てきれません。というのも、ハンター試験の第一次試験の際に行われた長距離マラソンを、あの体型のトンパも走り抜いていたのです。年齢と体型を考えてもただものではない事がわかります。

35回ものハンター試験受験をしているトンパですが、将来プロのハンターになる猛者も含めて多くのハンター候補達が集う場でもあります。そんなハンター試験を30回以上も受け続け、五体満足で生還し続けているトンパの能力は実はかなり高いものであるとも言えるのかもしれません。しかし本人にはハンターになる気持ちは無く、あくまでも新人つぶしを目的としてハンター試験に参加している事も事実です。

ハンターになる必要の無いトンパは無茶をしてまで合格をする必要がない為、極力安全な場所から新人達が脱落していく姿を見る事が第一となっています。その為よほど無慈悲で狂気的な相手と対戦する様な事が無い限りは、降参したり負ける事で試験を離脱できるというメリットも存在しています。あくまで安全を最優先にしているからこそ、ハンター試験で生き残る事ができているのかもしれません。

新人つぶしをしているトンパですが、ハンター試験には不合格のままである事からも念能力は無いと考えられます。念能力の習得は裏ハンター試験でもある為に、表の試験にも合格していないトンパは念の存在すら知らない可能性もあるかもしれません。しかし念能力は無いトンパも、危険を回避する能力や新人つぶしの為の狡賢い作戦を計画する能力には長けていると言えるのではないでしょうか？

念能力は無いものの持って生まれた頭の回転能力は備わっているトンパは、どの様に新人つぶしを行っているのかも気になるのではないでしょうか？続いてはトンパが試験を受ける最大の目的である、新人つぶしについてを順番にご紹介します。ゴンの父親でもあるジンもトンパの新人つぶしの洗礼を受けたのではと言われていますが、果たしてどの様な結末を迎えていたのでしょうか？

トンパがどの様に新人つぶしを行っていたかは、作中でも描かれておりゴン達も知らずその被害に遭っています。たとえばトンパはハンター試験の際に、必ず新人に声をかけて親切に缶ジュースを譲ってくれるのです。しかしこの缶ジュースの中には下剤が仕込まれており、それを飲んでしまった新人は必然的にお腹を下してしまう為に、試験が開始しても参加する事ができなかったりして脱落となってしまうのです。

また試験が始まると他の受験生を上手く誘導し、ターゲットにした新人に対して罵倒を浴びせるなど精神的な攻撃をする様子も見られます。これによりどれほど優秀な能力の持ち主であっても精神が弱い人物の場合には心が折れてしまい、場合によっては二度と試験を受ける事すらできないほどのトラウマを植え付ける場合もあるのです。トンパはこういったやり方で毎回新人つぶしを行っています。

ゴンがハンター試験を受けたのは287期の事ですが、父親であるジンは267期にハンター試験を受けています。一方のトンパはジンがハンター試験を受けた時点で既に15回ものハンター試験を受けている為に、必然的にジンと同じタイミングでトンパもハンター試験を受けていたものと考えられます。もちろんトンパが新人であるジンに目を付けない筈がない為、ジンもトンパの洗礼を受けたものと考えられます。

しかし息子であるゴンがジュースの味がおかしな事に気付いたという点から見ても、父親であり優秀な能力を持つジンがこれに気付かなかったとも考えられません。この事からもジンもまたジュースの異変に気付き、飲み干す事はしなかったと考えられます。ただしゴンの様に優しく指摘をしたかは定かではなく、場合によってはおかしな物を飲ませたと腹を立てて仕返しをした可能性もあるのかもしれません。

ハンター試験での新人つぶしを繰り返しているトンパですが、当然全ての新人に対して効果を発揮しているわけではありません。少なくともトンパは自らの身を危険にさらす様な行動は起こさないので、見た目からして近寄ると危険と判断できる様な人物には、たとえ新人であったとしても声を掛ける事はしないと考えられます。その為ヒソカやギタラクルといった人物はトンパの洗礼を受けていない場合が多い筈です。

一方で新人つぶしの洗礼を受けた人物であっても、将来プロハンター候補となる様な逸材である場合にはトンパの意図に気付いたり、眼中に無い場合も多いのです。実際にゴン達はトンパと行動を共にしながらもその罠にかかる事なく、トンパの新人つぶしの意図に気付いているかどうかに関わらず試験を通過しています。トンパの新人つぶしにやられてしまう様では、プロのハンターとしてやっていけないとも言えるのかもしれません。

トンパが行っている新人つぶしは、トンパ自身の歪んだ快楽によって続けられている行為です。本来命がけで行われるハンター試験というものでは、他人を潰す様な行動をしている余裕が無い人物も大勢います。そんな中で、合格をするつもりが無いとはいえ新人つぶしを実行しているトンパは、相手が逆上する事を思えば自らが命の危機に瀕するリスクを上げているとも言えるのです。そんな新人つぶしをトンパは長年続けています。

始めは恐らくまともにハンター試験を受けていたと思われるトンパですが、失格となり何度も試験を受け続ける中で、気付けばプロのハンターになる事よりも、自分の行動によって新人達が脱落していく姿を見る事に快楽を見出してしまったものと考えられます。プロのハンターになれるだけの能力を持たないトンパにとっては、ハンター試験は歪んだ欲求を満たす事のできる場であるのかもしれません。

ハンターハンターに登場するキャラクターの中でも、初期の登場キャラクターでありながら読者の記憶にも残りやすいトンパですが、続いてはトンパがこれまでどの様な人生を送ってきたのかを考察します。更にハンター試験が終わって出番が無くなってしまったトンパですが、今後の展開で再び顔を見せる事はあるのかといった気になる点についても考察します。

トンパが初めてハンター試験に出願したのが10歳の頃であり、当然プロのハンターを目指してやる気に満ち溢れていた時期であると思われます。しかし試験失格を繰り返すうちに、肉体的な衰えも重なり徐々に努力を怠ってしまっていたのではないかと考えられます。ハンター試験は落ちてもまた次の試験を受ける事が可能となっていますが、反省点を踏まえた上で対策をしていれば自然と結果は伴ってきている筈です。

しかしトンパはまともに戦う事すらもできず、新人つぶしに精を出している状態です。始めはハンターとなる為に費やしていた努力を、徐々に新人つぶしの為の策を練る方へ費やす様になってしまったのではないでしょうか？ハンター試験を受ける中でトンパの心を折るだけの出来事が起こった可能性もゼロではありませんが、性格の歪みが現在の結果を導く要因となった可能性は否めません。

ハンター試験を終えて登場するタイミングが無くなってしまったトンパですが、ハンターハンターで今後また登場する機会はあるのか、気になるという人もいる筈です。可能性の一つとしては、今後トンパが念能力を習得する事で、意外性を見せる為に再登場する場合もゼロではないかもしれないとも言われています。しかしながらこれまで何度もハンター試験に落ちてきたトンパが、これから念能力を得る事は難しいかもしれません。

もう一つの可能性としては、ハンターハンターのメインキャラクター級の誰かがハンター試験を受ける事になるという展開です。その場合には恐らく再びトンパが登場し、新人つぶしの為に声を掛けてくる可能性が高いのではないかと考えられます。それ以外にも何らかの展開に関わってくる可能性も無いとは言い切れませんが、よほどの事が無い限りトンパの再登場は厳しいと考えている人が多い様です。

ハンターハンターの序盤に登場したキャラクターという事もあって、アニメ版のハンターハンターでも登場していたトンパですが、続いてはトンパの声優を担当した二人の人物についてもご紹介します。二度のアニメ化をされたハンターハンターでは、旧版とリメイク版でそれぞれ異なる声優が起用されています。アニメで更にトンパのゲスさや小者具合を増す演技を見せた二人の声優は一体どの様な人物なのでしょうか？

旧版のハンターハンターでトンパ役を演じたのは、声優の小和田貢平さんです。以前は「豪勢堂Heat」という事務所に所属していた小和田貢平さんですが、現在はオフィスアソボに所属をし、声優やナレーターとしてご活躍されている人物です。声優としてのお仕事はアニメ作品から洋画の吹き替えまで幅広く、いわゆる大御所の声優と言える人物でもあります。

名前：小和田 貢平(こわだ こうへい)
生年月日：1968年2月14日(現在51歳)
出身：東京都
職業：俳優、声優、ナレーター
所属事務所：オフィスアソボ

小和田貢平さんはメインのキャラクターよりも味のある脇役を演じる事が多い声優です。主な出演作品は「こちら葛飾区亀有公園前派出所」「金田一少年の事件簿」「発明BOYカニパン」「デジモンフロンティア」「B-伝説！バトルビーダマン」といった作品で声優を務めています。ハンターハンターでも、トンパ以外にギド、ビーン、イワレンコフといった複数のキャラクターの声優を務めています。

リメイク版のハンターハンターでトンパ役を演じたのは、声優の桜井敏治さんです。桜井敏治さんはいわゆる小悪党と呼ばれる様なキャラクターを演じる事が多く、トンパの様に陽気で恰幅の良いキャラクターはまさに桜井敏治さんの十八番とも言える役柄です。洋画の吹き替えにおいても同様で、アンソニー・アンダーソンやジョナ・ヒルといった人物の吹き替えを担当している事でも知られている声優です。

名前：桜井敏治(さくらい としはる)
生年月日：1964年7月3日(現在54歳)
出身：東京都
職業：声優
所属事務所：81プロデュース

桜井敏治さんの主な出演作品は、「ドラゴンクエスト アベル伝説」のモコモコ役、「ふしぎの海のナディア」のハンソン役とキング役、「ポコニャン！」の花田菊の助役、「ズッコケ三人組 楠屋敷のグルグル様」の奥田三吉役、「はりもぐハーリー」のアゲゾー役、「みどりのマキバオー」の山本管助役、「アキンド星のリトル・ペソ」のマルク役などを演じられています。

ハンターハンターでは脇役と言えるポジションでありながら不思議な魅力を持つトンパですが、実際にハンターハンターの漫画を読んだりアニメを観た人の目には、トンパはどの様に映ったのかも気になるのではないでしょうか？続いてはツイッター上でのトンパというキャラクターに対する感想や評価についても少しだけご紹介します。

できれば現実には存在してほしくないと感じる、地味に嫌な性格をしているトンパですが、残念ながら現実世界でもトンパの様な人に出会った事があるという意見もありました。人に嫌がらせをする事で自分の欲求を満たす人の事をトンパと呼んでいる人もいる様で、イライラする事があっても「あの人はトンパみたいだ」と思う事で少し気持ちが解消される事もあるのかもしれません。

ハンターを志す人の中には、正義感からその職業を目指すだけでなく、悪い目的を達成する為にハンターライセンスが必要と考える人もいる筈です。中には人の命を奪う事にすら躊躇しない人物もいますが、どの様な人物が集まっているかもわからないハンター試験を、30回以上も生き延びているトンパの能力はある意味でとても凄まじいものと考える人もいました。確かに侮れない人物であると言えるのかもしれません。

新人つぶしという行為ばかりが目立ってしまうトンパですが、一番始めは他の新人達と同様に目的としていた筈の「プロのハンターになる」という目的について、達成する気持ちは無くなってしまったのかと気に掛ける人もいる様です。新人つぶしをするという歪んだ快楽を達成する事が一番の目的となっているトンパですが、その胸の内にハンターになりたいという気持ちは無くなってしまったのか、尋ねてみたくなりそうです。

ハンターハンターの中に登場するハンター試験において、新人つぶしをしているトンパについてをご紹介しましたが、これまでトンパにはあまり注目してこなかったという人も、改めてトンパという人物を理解する事ができたのではないでしょうか？能力値は低いと考えられているトンパですが、着眼点を変えるだけでもある意味では高い能力を持っている人物であるのがトンパだったのです。

アニメのハンターハンターでは声優がつく事で、更に活き活きと新人つぶしを決行していたトンパですが、よりその性格の悪さが際立ったとも言えるのかもしれません。改めてトンパに興味を持てたという人は、トンパという人物に注目しながらハンターハンターを復習してみるのも面白いのではないでしょうか？それまでは気付かなかった新たな発見をする事もできるかもしれません。