【ワンピース】デービーバックファイト編は不人気?あらすじ・伏線をネタバレ

ワンピースの数多くあるエピソードの中でも不人気と言われるエピソードがデービーバックファイト編です。ギャグ色が強いあらすじという事やその前後のエピソードなどの兼ね合いもあってあまり良い印象が持たれておらず評価が高いとは言えないです。今回はデービーバックファイト編のあらすじやデービーバックファイトで登場したデービーバックファイト以降の伏線になる要素もネタバレありで紹介していきます。

【ワンピース】デービーバックファイト編は不人気?あらすじ・伏線をネタバレのイメージ

目次

  1. デービーバックファイト編とは?
  2. デービーバックファイト編のあらすじネタバレ
  3. デービーバックファイト編の伏線考察
  4. デービーバックファイト編のフォクシー海賊団メンバー
  5. デービーバックファイト編の裏テーマを考察
  6. デービーバックファイト編は不人気?感想や評価を紹介
  7. デービーバックファイト編についてまとめ

デービーバックファイト編とは?

ワンピースの作品情報

ワンピースの概要

ワンピースは集英社の発売する週刊少年ジャンプにて1997年から2019年4月現在に至るまで連載を続けている人気マンガです。単行本は92巻まで発売し、週刊少年ジャンプでもこち亀に次ぐ長さの長寿漫画となっています。92巻発売時点で国内発行部数3億8千万部、海外も合わせると4億5千万部にもなり、「最も多く発行された単一作家のコミックスシリーズ」としてギネス記録にも認定されている日本を代表する漫画です。

ワンピースのあらすじ

かつてこの世の全てを手に入れ海賊王と呼ばれた「ゴールドロジャー」が残した「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」に端を発し、幕開けた大海賊時代。主人公のモンキー・D・ルフィは海賊シャンクスとシャンクスが率いる赤髪海賊団と親しくなり海賊に憧れるようになります。彼らが見つけてきた宝「ゴムゴムの実」を誤って食べゴム人間となってしまうのでした。

ある日、山賊に殺されそうになったルフィでしたが、シャンクスが左腕を犠牲に助けてくれます。シャンクスに命を救われ海賊に対しての想いをより強くしたルフィがシャンクス達を越えいつか海賊王になる事を決意し宣言したルフィにシャンクスはそのトレドーマークとも言える麦わら帽子を託されるのでした。それから10年後、ルフィは海賊王になる為海に出るのです。

デービーバックファイト編について

デービーバックファイト編はアニメ何話から?

今回紹介するデービーバックファイト編はアニメでいうと207話~228話のおよそ半年をかけたエピソードになっています。初めて放送されたのは2004年10月~2005年3月です。またちょうどデービーバックファイト編からデジタル放送に対応するハイビジョン放送に対応したエピソードでもあります。これはフジテレビ制作のアニメでは初での試みでした。

アニメでのデービーバックファイト編は直前にアニメオリジナルエピソードを挟んだだけでなく、デービーバックファイト編自体も競技数を増やすなどしてアニメオリジナルエピソードが増やされています。デービーバックファイト編全22話のうち、およそ半分にあたる10話分がアニメオリジナルエピソードになっています。

デービーバックファイト編は原作何話から?

デービーバックファイトは原作では32巻途中~34巻途中までのおよそ2巻分のエピソードです。原作ではその直前までが空島編、直後がウォーターセブン編となるエピソードでいずれも長編のエピソードであるのに対し比較的短いエピソードになっています。特にグランドラインに入ってからのエピソードではダントツに短いエピソードになっています。

ONE PIECE.com(ワンピース ドットコム)

デービーバックファイト編のあらすじネタバレ

あらすじネタバレ①デービーバックファイトのルール

あらすじをネタバレする前にまずはどんな競技にも共通するデービーバックファイトのルールをネタバレありで紹介しておきます。デービーバックファイトは海賊同士で行われるゲームで勝者は敗者から仲間か海賊旗を奪う事が出来るというゲームです。奪われた仲間は次のゲームで勝てば取り返す事が出来ますが海賊旗だけは1度奪われると二度と掲げる事が出来ないと言われます。

挑まれたら断るのは海賊の恥であるとされ参加の決定権は既に船長にあるため船長が受けるとなったら船員は強制参加です。原作ではゲームに参加出来るのは1人1度(アニメでは2度)までで以降のゲームに参加予定のメンバーを奪われた場合でも補填する事は許されていません。ただし1対1の戦いの参加予定者を奪って不戦勝にするのは「ピーナッツ戦法」と呼ばれてルール上は問題ないものの海賊の美学に反すると言われています。

あらすじネタバレ②フォクシー海賊団との出会い

そんなデービーバックファイトを使い続けて仲間を増やし続けているのがデービーバックファイト編で麦わらの一味が対峙するフォクシー海賊団です。麦わらの一味がこのゲームに巻き込まれるきっかけとなったのが空島から帰ってきて最初の島「ロングリングロングランド」という動物も植物も細長い島です。その島の海岸に海賊旗も帆もない船を見つけた事で気になったルフィ達が上陸を決意したのです。

ネタバレするとその船は先にフォクシー海賊団とデービーバックファイトに戦った海賊団の物で、デービーバックファイトに負け続けて船員も海賊旗も全て取り上げられてしまっていたのでした。そうとは知らないルフィ達にフォクシー海賊団が接触、ネタバレすると参加に否定的だったナミらに対し別行動していたルフィが勝手にその勝負を受けてしまうのでした。

あらすじネタバレ③奪われたチョッパー

結果だけをネタバレすると1戦目のドーナツレースに敗れてしまった結果、マスコットみたいで可愛いという理由でチョッパーを奪われてしまいます。チョッパーは2回戦に参加予定だった為、数的不利に追い込まれる麦わらの一味でしたが2回戦、ゾロとサンジの連携で2回戦に勝利しチョッパーを奪還する事に成功します。原作ではこのまま最終戦であるルフィとフォクシーによる船長同士の最終決戦に入ります。

アニメではここからさらにオリジナルのゲームを追加する形であらすじが展開されます。アニメでは会場となっているロングリングロングランドにいたトンジットとその愛馬であるシェリーなども巻き込まれていたので2回戦でシェリーを3回戦でチョッパーを取り返し双方の海賊団の中での一切の移動がなかった為に延長戦としてもう3試合行われる事になるのです。

原作では一時的に奪われたのはチョッパーだけでしたがアニメでは延長戦2試合の結果、チョッパーとロビンが奪われてしまいます。そこでフォクシーの提案により最終戦は500人賭けの試合が行われる事になります。フォクシー海賊団は500人以上いるので問題ありませんが麦わらの一味が負けた場合、一味全員はもちろんその子孫に至るまでカウントされるというルールです。

あらすじネタバレ④ルフィが描いた海賊旗

ここまでネタバレしたように途中の過程こそ違えどデービーバックファイト編のあらすじの最終試合として行われたのがルフィとフォクシーによる船長同士の1対1、コンバットです。その結末はいずれもルフィが勝った事に間違いありません。原作では勝者のルフィが奪ったのは仲間ではなく海賊旗であげくフォクシー海賊団の新しい海賊旗はルフィ画伯が描いた独創的な旗になってしまいました。

アニメでは少し展開が異なり、チョッパーとロビンを含むフォクシー海賊団の船員がフォクシー、ポルチェ、イトミミズを残して移籍、合わせて海賊旗の没収でちょうど500人分という扱いでした。3人になったフォクシー海賊団は小舟で去っていきますが、ルフィが新しい船員達に解散を宣言。フォクシー達を追いかけていくという形であらすじの幕を閉じています。

ちなみにデービーバックファイト編としてカウントするかは意見が分かれますが、デービーバックファイト編以降、3人になった離れ離れになったフォクシー海賊団を中心としたオリジナルのエピソードが展開されるなどしています。

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デービーバックファイト編の伏線考察

デービーバックファイト編はそのあらすじも他のエピソードに比べて圧倒的に珍しく、麦わらの一味が得た物はなにもないという摩訶不思議なエピソードです。ワンピースでは以前の話が伏線になっている事も少なくない為、このデービーバックファイト編も何かの伏線になっているのではないかと考察されています。

伏線①フォクシーは世界政府の密偵?

他のパターンと組み合わせて考えられている伏線の1つがフォクシーは密偵だった説です。ドレスローザ編のコラソンのように海兵が海賊団に潜入するようなケースがある事も分かっており、フォクシーもその類なのではないかという考察です。目的はもちろん海賊達の情報を集める事、また新たに驚異となる可能性のある海賊団を傘下に収める事による危険な目を摘む事に他なりません。

ただ現在の所フォクシーが再登場していない事、フォクシーが世界政府側である事を示す事になるエピソードなどは登場していません。ただフォクシーの実力、影響力なら懸賞金はもっと高くてもおかしくない事から形式的に懸賞金をかけてはいるが実はという形なのではないかいう説が生まれているのです。

伏線②フォクシーは実力者の手先?

また密偵とは少し違う例で伏線となるのではと言われているのが四皇を初めとする他海賊団の手先説です。デービーバックファイトは仲間を増やすには最適な方法の1つである事は間違いありませんし、仲間にした中からより実力のある者を上位の組織に送っているという事も考えられます。

2019年4月現在可能性として考えられる筆頭は四皇ですが、いずれもその繋がりがネタバレされるようなエピソードは登場していません。とはいってもドレスローザ編でのベラミーのような例もあり得るので今後どこかで登場する可能性は十分にあります。その能力的には七武海となっているベラミーなどと手を組んでいても良さそうです。

伏線③デービー・ジョーンズの話

或いはフォクシー自体が伏線ではなくデービーバックファイト自体に付随する設定などが伏線などではないかという説もありこれら実際に伏線のように扱われた例もあります。その1つがデービーバックファイトが行われる事になったきっかけの海賊として語られるデービー・ジョーンズの話です。ちなみにこのデービー・ジョーンズの話は実在する伝説の1つである事も明らかにされています。

簡単に言えばデービー・ジョーンズという強欲な海賊が悪魔に呪われて海底を永遠と彷徨う事になったという伝説なのですが、この伝説をほぼそのまま再現したキャラクターが登場しています。それが魚人島編で登場したバンダー・デッケンです。つまりデービーバックファイト編自体がバンダー・デッケン登場の伏線となっていたのではないかと言われているのです。

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デービーバックファイト編のフォクシー海賊団メンバー

フォクシー海賊団メンバー①フォクシー

フォクシー海賊団の船長にして銀ギツネのフォクシーの異名を持つのがフォクシーです。懸賞金は2400万ベリーで船員達からの人望にも厚く、デービーバックファイトで920連勝という記録を残しています。超人系悪魔の実、ノロノロの実の能力者であり、ノロマ光子を出し触れた物の時間を30秒間限りなく遅くするという能力を駆使して戦います。しかしルフィにはノロマ光子が光である事を利用され鏡の反射で敗北してしまいます。

ちなみにデービーバックファイト編以降原作ではフォクシー海賊団として登場していませんが、アニメでは麦わらの一味に部下を奪われた後のエピソードとしてオリジナルエピソードが展開されるなどしています。

フォクシー海賊団メンバー②ポルチェ

フォクシー海賊団のアイドル的存在でフォクシーの最初の仲間でもあるのがポルチェです。フォクシー海賊団がチョッパーを引き入れたのは彼女の提言によるもので競技としてはドーナツレースに出場、麦わらの一味から勝利を収めています。アニメでも麦わらの一味の傘下に入らなかった1人です。

フォクシー海賊団メンバー③カポーティ

フォクシー海賊団の戦闘員でカジキの魚人であるのがカポーティです。デービーバックファイトではドーナツレースに出場し魚人特有のスピードで船の推進力役を務めます。

フォクシー海賊団メンバー④ハンバーグ

フォクシー海賊団初期からのメンバーの1人でグロッキーリングに出場してくるのがハンバーグです。フォクシー海賊団の中でもグローキーリングを専門とするチームグロッキーモンスターズのリーダーで四足ダッシュの奇人の異名を持っています。

フォクシー海賊団メンバー⑤ピクルス

フォクシー海賊団の一員でグロッキーモンスターズの一員として登場するのがピクルスです。タックルマシーンの異名を持ち、タックル攻撃を駆使してきます。

フォクシー海賊団メンバー⑥ビッグパン

フォクシー海賊団の中でも異質な存在なのがグロッキーモンスターズの一員でもあるビッグパンです。魚人と巨人のハーフという存在で、巨人族程は大きくないもののかなりの巨漢を誇っています。魚人としての血はドジョウの血で粘液を利用して攻撃してきます。

フォクシー海賊団メンバー⑦イトミミズ

デービーバックファイトの進行、実況司会を務めるのがイトミミズです。フォクシー海賊団では宴会隊長という役職になっています。

フォクシー海賊団メンバー⑧ソニエ

フォクシー海賊団は総勢が多いので役職が被っている場合も多く船大工を取りまとめているのがソニエです。ちなみにフォクシー海賊団には50人の船大工がいるようです。

フォクシー海賊団メンバー⑨チキチータ

デービーバックファイト編ではアニメで追加されたオリジナルゲーム用にフォクシー海賊団のメンバーも追加されています。「ラン・ローラー・アラウンド」というゲームに出場したのがチキチータです。チータに返信する能力を持っている男です。

フォクシー海賊団メンバー⑩ギラーリン

同じく「ラン・ローラー・アラウンド」に出場するのが魚人族のギラーリンです。腕に刃を付けているのが特徴ですが何の魚人であるかは明かされていません。

フォクシー海賊団メンバー⑪ジュウベエ

同じく「ラン・ローラー・アラウンド」に出場するメンバーとしてアニメで追加されたのがジュウベエです。こちらはイカの魚人である事が分かっています。

フォクシー海賊団メンバー⑫マシカク

こちらも同じく「ラン・ローラー・アラウンド」に出場するアニメオリジナルキャラクターであるのがマシカクです。不思議な体型をしたキャラクターで、靴としてキャタピラのようなものを履いています。

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デービーバックファイト編の裏テーマを考察

ワンピースのそれぞれのエピソードには原作者的には裏テーマのような者を設定して描いているという話があり、その例として「クリーク編は戦争」だという事が明かされています。ここからはデービーバックファイト編の裏テーマについての考察をネタバレありで紹介していきます。

裏テーマ考察①卑怯

裏テーマの1つとして挙げられるのが「卑怯」というテーマです。デービーバックファイトは海賊同士のゲームという事もあって普通のゲームでは到底許されないような理不尽がまかり通る例も多いです。「ドーナツレース」での観客の妨害や「グローキーリング」での贔屓した審判など例を上げればキリがありません。しかし麦わらの一味の皆がそれを受け入れています。それはデービーバックファイトが海賊同士のゲームだからです。

裏テーマ考察②組織

もう1つ裏テーマとして考察されているのが「組織」というものです。麦わらの一味の団結力はルフィのカリスマ性の高さ故と言えますが、ルフィとは別ベクトルでフォクシーもまたカリスマ性の高さの持ち主です。元々デービーバックファイトによって半ば強制的に仲間になった者も多いはずのフォクシー海賊団でフォクシーは部下にオヤビンと呼ばれて愛されているのが見て取れるからです。

この組織や仲間というテーマはデービーバックファイト編の次に描かれる事になるウォーターセブン編にも共通している部分がありますがウォーターセブン編のヘヴィーな雰囲気に入る前の比較的明るい雰囲気でのテーマだったのではないかと考える考察もあります。

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デービーバックファイト編は不人気?感想や評価を紹介

ここまでデービーバックファイト編について色々紹介してきましたが、デービーバックファイト編は残念ながらワンピースの数多くあるエピソードの中ではかなり不人気なエピソードです。ここからはデービーバックファイト編についての感想や評価を紹介していきます。

ワンピースのエピソードは途中のあらすじはどうあれ感動出来るような形で終わる事が多く特にデービーバックファイト編の前後は空島編、ウォーターセブン編という事もあって必要性の是非を問う感想も多くなっています。他のエピソードではルフィ達に何か得る物があったのに対し、ルフィ達が何かを得たわけでも失ったわけでもないという「何もなかった」エピソードであるという点もその是非に拍車をかけています。

ただ裏を返せばどうしても重くなってしまいがちな他のワンピースのエピソードの中にあって楽しく気軽に読めるという声があるのも事実です。特にワンピースのそれぞれのエピソードが長くなっていた時期の比較的短めの話という意味でもこれくらいでちょうど良いとする声も少数ですが存在しています。

またそんなデービーバックファイト編であっても断片的に以降のエピソードで伏線となっているような物がある事に関して感心するような感想も多いです。

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デービーバックファイト編についてまとめ

デービーバックファイト編はワンピースの数多くあるエピソードの中でも不人気なエピソードの1つになっています。ネタバレしたようにあらすじも短く結果として何も残っていないというあらすじである事もあってなぜこのエピソードを書いたのかと言われるようなエピソードになってしまっています。

相手となるフォクシー海賊団の目的も謎のままであり、以降の話の伏線としても、絶対になければ困る伏線と呼べるようなものはなく、またフォクシー自身もグランドライン全体で見れば残念ながら小物と言えるレベルの強さでしかありません。とはいえ裏を返せば気軽に読めるエピソードであるという声も多く全く好きという声がないかと言えばそういうわけではないエピソードです。

アニメオリジナルエピソードも多く、どちらで見たかでも印象が変わると言われるエピソードでもあります。まだ視聴した事がないという人はぜひ1度視聴してみてはいかがでしょうか?

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