【ワンピース】イケメンなキャベンディッシュの強さと剣技を紹介！裏人格ハクバとは？

ワンピースは1997年から集英社の発行する人気漫画雑誌、週刊少年ジャンプで連載されているのがワンピースです。長期に渡る連載の中で海賊王を目指すルフィを中心とした麦わらの一味の冒険が描かれる漫画です。そんなルフィ達がトラファルガー・ローと同盟を結成し、四皇の1人を潰すための計画の一貫として乗り込んだドレスローザ編にて登場したのが今回紹介するキャベンディッシュです。

キャベンディッシュは登場時点で26歳、懸賞金は2億8千万ベリー、美しき海賊団の船長を務めるキャラクターです。異名は白馬のキャベンディッシュ、海賊貴公子という物をもっている他、後述する裏人格ハクバの状態でロンメルのカマイタチという異名も持っています。誕生日は8月31日で世界屈指の名刀と言われるデュランダルを武器として扱っています。

その性格は徹底したナルシストでワンピースの世界で言うと男版ハンコックといった感じです。自分に注目が集まる事を史上の喜びとしています。そのナルシスト振りは新世界に入ったのはルフィ達よりも1年先の事で当初こそ注目を集めましたが、ルフィ達最悪の世代の台頭、さらには頂上戦争などもあって注目度が下がった事からルフィ達最悪の世代の一方的に逆恨みする程です。

その他分かっているプロフィールとしてはドレスローザでの一件を経て懸賞金が3億3千万ベリーにアップした事、好きな食べ物はバラで嫌いな食べ物はラーメンである事などが挙げられます。ルフィから付けられたあだ名はキャベツで、後にバルトロメオやロビンにもそれが浸透しました。

またナルシストであると同時に器量も広く世話焼きな面もありルフィことルーシーにコロシアムのルールを丁寧に説明したり同じく麦わらの一味と共闘した首切りスレイマンを食客として美しき海賊団に迎え入れるなどしています。

キャベンディッシュはその強さもさる事ながら作中でそして実際にもファンが多いタイプのイケメンです。海賊貴公子という異名からも分かるように騎士然とした見た目をしています。それもそのはずでどこの海にあるかは不明ですが出身地であるブルジョア王国の元王子という出自を持っています。

キャベンディッシュのイケメン振りはそのエピソードにも現れていて、ブルジョア王国にて絶大な人気を誇り女性の人気を集めすぎた故に国内の女性が1人として結婚しないという自体に陥った事から「人気ありすぎの罪」として5億ベリーと74人の部下を与えられて国外追放処分になったというのです。この時に追従した74人の部下というのが現在キャベンディッシュが船長を務める美しき海賊団の船員になっていると考察されています。

その時の船出も海賊になろうという意識はなく、あくまでもその処分を受け入れただけでしたが、裏人格であるハクバの所業によって海軍に追われる事になっています。しかもキャベンディッシュが国外追放処分になった事を受けてその追っかけが独自に海賊団を結成、時折現れてはキャベンディッシュを眺めていくという不思議な光景も生まれている程だそうです。

またそのイケメンぷりに拍車をかけているのが愛馬である白馬のファルルです。キャベンディッシュが目立つ為に腰に拡声器を下げられているファルルにまたがるキャベンディッシュはまさに白馬の王子様然とした姿になります。実際の戦いにおいても優れた移動能力を発揮するなどしてキャベンディッシュを、そして麦わらの一味をサポートしました。

キャベンディッシュはその剣技のみで現在の地位を勝ち得ていてそれも努力などは一切していない天賦の才の持ち主でもあります。その剣技を支えるのが世界屈指の名刀と言われるレイピアの形状に近い西洋剣デュランダルです。その見た目からワンピースの世界における刀の格は不明ですが、元々剣技に関して天賦の才を持つキャベンディッシュ、さらにその倍は強くなると言われるハクバが持つととんでもない凶器となります。

余談ですがキャベンディッシュは悪魔の実を食べておらず、コロシアムに参加したのも優勝商品である悪魔の実、メラメラの実の能力こそが自分にふさわしいと考えた為です。本来は人の命を見世物にするコロシアムのような場所は嫌いですが、その能力を求めて出場。地味に自ら悪魔の実を食べて能力者になる事を目指す数少ない出場者でもありました。

実際のコロシアムの試合の前にもルフィの正体に気づいて襲いかかってきたチンジャオの渾身の頭突きを受け止める事ができる程と強さの片鱗を見せていたキャベンディッシュ。実際の試合ではDブロックに出場しレベッカらと対峙しました。レベッカに対して罵声を浴びせまくる観客を一喝し共闘とは言わないまでも協力するような姿勢を見せました。

最終的にはハクバになって周囲を圧倒。しかしその状態はキャベンディッシュの意思がなくレベッカに攻撃する直前にハクバの意識が去る事で唯一残っていたレベッカだけが勝ち上がるという結果で敗退していますが、その結果だけ見れば凄まじい戦闘力を発揮しています。しかしキャベンディッシュもまた幹部塔に運ばれておもちゃにされてしまうのです。

ちなみに余談ですがコロシアムで行われている賭けのオッズでもかなり上位に名を連ねるほどの実力者としても認識されており、世間的にもその強さを知られているキャラクターであると言えます。

ウソップによって解放されるとその恩返しとして麦わらサイドに参戦。グラディウスと戦闘になります。上の段から落ちてきたバルトロメオとも協力しながらの戦闘でしたがこれを退けます。さらには強襲しようとしたデリンジャーをハクバとして一撃で仕留めるなど圧倒的な強さを見せています。悪魔の実の能力者であるグラディウスなどを相手にしても十分に戦えるだけの強さを持ち合わせていると言えます。

キャベンディッシュの技は全ての技の前に美剣とつくこと、表記は漢字ながら読みは童話や演劇のタイトルなどが多いのが特徴です。また悪魔の実の能力者ではない為、基本的にはその剣技で戦う事になります。円卓と書いてラウンドテーブルと読むこの技は空中で回転斬りを水平に繰り出す技です。ワンピースの中では頭割り人形相手に使用しました。しかし頭割り人形には有効打を与える事は出来ていません。

ザン・テグジュベリと読みます。どういう意味合いの技なのかは不明ですが、石の壁を斬る事ができる程の強さを誇る技です。ワンピースの中では文字通り次の階に上がる為の道を切り開くべく愛馬ファルルに乗った状態で使用、断崖絶壁を切り崩す事に成功しています。

プレシャスメタルアックスと読む技で、普段は片手で振るう事が多いデュランダルを両手で振るう事で相手の攻撃を受け止める技です。ワンピースの中ではドフラミンゴの弾糸をこの技で防ぎロビンとローを守りました。

同じく相手の攻撃を受け止める時に使われたのがブルーバードと読む技です。上記にも書いたチンジャオの頭突きを止める時に使用されています。ちなみに同じ受け技ですが、美剣金の斧銀の斧が剣を振って攻撃を弾くのに対し、青い鳥はデュランダルの形状を活かした突き攻撃です。

スワン・レイクと読むこの技は空中で逆さになりながら薙ぎ払うように刀を振るう迫力ある技です。

イケメンでセリフや考え方もカッコいいと言われるキャベンディッシュですがそんなキャベンディッシュが持っているもう1つの人格がハクバです。キャベンディッシュは夢遊病で寝るとハクバの人格が表に姿を現します。元々は夢遊病という設定ですが起きている時にも姿を見せる事があり、またキャベンディッシュもハクバの人格が出ると完全に身体を乗っ取られるわけではなくある程度は制御する事が可能です。

その強さはキャベンディッシュの状態でも天才的と言われる剣技がさらに強力になり、特にそのスピードはキャベンディッシュの倍にもなり目にも留まらぬ速さになると言われています。過去にロンメル王国で夜な夜な人を斬りまくる事件を起こし、事態の収束の為に派遣されてきた海軍にさえも多数の被害を与えた事から「ロンメルのカマイタチ」という異名をもっています。

普段のキャベンディッシュのイケメンぶりからは相乗出来ない程に暗い顔をしていてその表情が見えなくなります。普段のキャベンディッシュと比べると目も釣り上がりかなり与える印象が違う事からそれまでに何度も会っているバルトロメオでさえその服装からでしかそれがキャベンディッシュであると分からない程です。

普段の貴公子然としたキャベンディッシュの性格とは真逆で非常に残忍かつ残虐な性格をしている裏人格ハクバには敵味方という概念がありません。そもそもキャベンディッシュが「海賊」と認識され賞金首をかけられる原因になったのもハクバによる事件がほとんどです。キャベンディッシュ自身は注目される事に史上の喜びを覚えるので嫌とは思っていませんがキャベンディッシュの悪名部分を一手に担っている存在と言えます。

ドレスローザ編でもその片鱗を見せておりコロシアムではDブロックの決着をつける要因となり、ドフラミンゴファミリーとの戦いの中でも味方であるはずのロビンを攻撃しようとする事もありました。余談ですがキャベンディッシュにもハクバの存在の認識はあるようで、なんとか制御しようと両方の人格が身体の制御権を争うようなシーンも見られます。

キャベンディッシュがナルシストなイケメンキャラにありがちな残念なイケメンという認識にならなかったのはその育ちの良さ、信念から飛び出す名言の数々があるからです。ここからはキャベンディッシュの名言をいくつか紹介していきます。

キャベンディッシュの名言が最初に飛び出したのがコロシアムでのDブロックでの試合中です。Dブロックの試合にはレベッカも出場しており、観客はレベッカに対し罵声をぶつけまくっていました。そんな観客に対してキャベンディッシュが発したのがこの名言です。中でも「戦う覚悟のないものに罵声を浴びせる資格はない」というセリフはキャベンディッシュの残念なイケメンというイメージを大きく払拭しました。

キャベンディッシュは元々ルフィら最悪の世代が大嫌いでその生命を狙う程でした。しかし大会に出場しておもちゃにされたのをウソップに助けられた事で考えを改め麦わらの一味に加勢する事を決めます。こうした勇敢なセリフの数々、そしてその勇敢さを裏付ける強さがあるからこそのキャベンディッシュの人気と言えます。

普段こそ貴公子然としているキャベンディッシュですがやはりその底にはアツい思いを持っています。キャベンディッシュの愛馬であるファルルが殺られると、その敵討ちをしなければ先には進めないとそれまで我先にと争っていたのに先に行かせます。こういう部分がどことなくルフィと重なる部分もあると人気の名言です。

キャベンディッシュの良さの1つと言えるのがその前向きな所です。ルフィに頼まれた事を脳内変換し、ファンの頼みなら断れないと受け入れています。そもそもハクバのせいで数々の汚名をきながらも元気にやっている事から見てもかなりのポジティブな思考の持ち主と言えます。

キャベンディッシュの好感度がかなり上がったシーンとして有名なのがローとロビンを守るシーンです。ドフラミンゴと対峙するルフィから負傷したローとロビンを託されたキャベンディッシュ。しかしローは事の顛末を見届けたいと残りたいと言います。そこでキャベンディッシュは自らもそこに残りローを守ると言うのでした。

元々ローはキャベンディッシュが倒したいと思う程に嫌う最悪の世代の1人でもあります。その時のローは瀕死とまではいかないものの重症である事には変わらず、キャベンディッシュの実力を持ってすればローを倒す事も出来たはずです。そんな状況にも関わらず、「キミが死ぬとしたらぼくの次だ」と命をとしてローを守る事を誓い実際にその能力を持ってやり遂げたのでした。

原作の漫画ではもちろんアニメでも抜群の活躍を見せたキャベンディッシュ。そんなキャベンディッシュの声優は石田彰さんが務めています。石田彰さんがワンピースに出演するのはキャベンディッシュが初めての事で他の声優さんのようにその時々のキャラクターを兼ねる事なくこれまでキャベンディッシュだけを演じています。

石田彰さんは1988年にデビューして以来、第一線で活躍を続けるベテランの声優さんです。元々人前に出る事を好まずそれでも演技が好きという事から声優になりました。その艶を帯びた独特の声は代替えが利かない特殊な個性「石田ボイス」と言われる程で非常に高い演技力とその石田ボイスを使い数々の作品に出演を続けている声優さんです。

人付き合いが苦手と自負しているにも関わらず同業者からもファンからも年齢、性別問わずファンが多い事でも知られています。演じるキャラは少年から青年、大人の男性まで男性キャラで言えば圧倒的に幅が広く、またその演技力と石田ボイスによって女性キャラを演じる事もある程です。既にベテランの域に達している声優さんである事から石田彰さんが演じたキャラは？と聞いて答えたキャラで年齢が分かるとさえ言われています。

これまでに演じたキャラクターとしては「新世紀エヴァンゲリオン」の渚カヲル役、「最遊記」シリーズの猪八戒役、「機動戦士ガンダムＳＥＥＤ」のアスラン・ザラ役、「NARUTO」の我愛羅役、「遊戯王デュエルモンスターズGX」のエド・フェニックス役、「少年陰陽師」の安倍晴明役、「夏目友人帳」の名取周一役、「戦国BASARA」シリーズの竹中半兵衛役などがあります。

近年でもその活躍はとどまる事をしらず、「深夜天才バカボン」のレレレのおじさん役、「昭和元禄落語心中」の有楽亭八雲役、「坂本ですか？」の久保田吉伸役、「ソードアート・オンラインアイリシゼーション」のサトライザー役、「賭けグルイ」の尾喰凜役など毎クールのアニメで何から白の主要キャラ、活躍の多いキャラを演じ続けています。

ここからはキャベンディッシュに対しての感想や評価を紹介していきます。キャベンディッシュはドレスローザ編で一気に登場した麦わら大船団に加入したメンバーの中でもとりわけ高い人気を誇るキャラクターで、イケメンである事とその裏にある信念など決して残念なイケメンじゃないこれまでのワンピースにないタイプのキャラクターとして愛されています。

その人気から2019年公開のワンピース映画「ワンピーススタンピード」にも登場する事が明らかになっています。普段麦わらの一味と共に行動しているわけではない事を考えるとわざわざ登場させた形になるのでその人気ぶりをうかがい知る事ができます。実際キャベンディッシュ登場の情報が出た際には多くの喜びの感想が挙げられる程でした。

多くの伏線があるワンピースですが、キャベンディッシュに関しても謎が残っており定期的に考察されています。それがキャベンディッシュが持つ世界屈指の名刀と言われたデュランダルです。ワンピースの世界では刀に位階がありますが「名刀」と表現されるデュランダルはどういう扱いなのだろうかという考察です。キャベンディッシュ自身に人気があるからこそ行われる考察だと言えます。

キャベンディッシュの声優を務めた石田彰さんに関してはカッコいいという声もあるのはもちろんですがどちらかというと驚きの声が多いです。これまで石田彰さんがワンピースに関わる事がなかった事もあってキャベンディッシュに声を当てた事、ベテラン声優で高い人気を誇る石田彰さんが声を当てるという事はそれだけキャベンディッシュが原作の時点でも人気の高いキャラクターだったと言えるのではないかという感想が多いです。

ワンピースにこれまでいないタイプのイケメンとして人気を集めるキャラクターがキャベンディッシュです。ドレスローザ編のあと、勝手に子分盃を交わす麦わら大船団の一員にもなっている事から間違いなく今後も活躍するキャラクターの1人ということが出来ます。

悪魔の実の能力を持たずとも天賦の才による剣技、さらに二重人格であるハクバの強さも相まって、麦わら大船団の戦力の中でもかなりの強さを発揮する事は間違いありません。その強さやキャラクター性も扱いやすく2019年公開の映画にも登場する事が明らかになっています。映画でどのような役回りになるのか、さらに原作での今後の登場、活躍に注目してみてはいかがでしょうか？