バクマン。の実写映画版あらすじネタバレ!感想や評価も【佐藤健・神木隆之介】

実写映画『バクマン。』のあらすじとネタバレ!実写映画『バクマン。』のネタバレを含みますので、ご注意ください。実写映画『バクマン。』は、果たして成功だったのか?失敗だったのか?実写映画『バクマン。』にて佐藤健と神木隆之介が演じる高校生漫画家コンビですが、キャストが逆では?との意見も多数。その真相に迫ります!原作漫画『バクマン。』との相違点も徹底解明します!映画をご覧になられた方も一緒に振り返りましょう!漫画原作『バクマン。』、テレビアニメ『バクマン。』情報もあります。

バクマン。の実写映画版あらすじネタバレ!感想や評価も【佐藤健・神木隆之介】のイメージ

目次

  1. 実写映画『バクマン。』とは?
  2. 実写映画『バクマン。』あらすじ
  3. あらすじ・ネタバレの前に実写映画『バクマン。』キャストについて
  4. 実写映画『バクマン。』キャストが逆?
  5. 実写映画『バクマン。』あらすじやネタバレ
  6. 『バクマン。』の原作とテレビアニメ
  7. 原作と実写映画『バクマン。』の相違点
  8. 実写映画『バクマン。』の評価と感想
  9. 実写映画『バクマン。』は成功したのか?
  10. 実写映画『バクマン。』まとめ

実写映画『バクマン。』とは?

実写映画『バクマン。』は、2015年10月3日に公開されました。「モテキ」を担当した大根仁監督の第三作目映画作品です。第39回日本アカデミー賞話題賞と最優秀音楽賞を受賞した作品です。

実写映画『バクマン。』あらすじ

将来の夢も目標もない、高校生―真白最高(佐藤健)はクラスメイトの亜豆美保(小松美菜)に恋をしていました。しかし、告白どころか話しかける勇気もない真白は日々亜豆をイラストにして描くのみでした。そんな亜豆のイラストを描きためていたノートをクラスメイトの高木秋人(神木隆之介)に見られてしまうことから物語は始まります。

昔から漫画が好きで漫画家になりたいにも関わらず絵が得意ではない高木に、持ち上げられた原作と作画を分担するという提案でしたが、真白は一度断ります。しかし、ひょんなことから亜豆が声優を目指していること、そして亜豆も真白が好きだったことを知ります。そして『真城&高木の漫画がアニメ化したら、そのヒロイン役を亜豆にしてもらう』『その夢が叶ったら、真城と亜豆が結婚する』という目標に向かって走り出します!

あらすじ・ネタバレの前に実写映画『バクマン。』キャストについて

東宝では連載中から『バクマン。』映画化を念頭に置き「主演には文化系男子代表と呼べるような2人を」と考えられていました。『バクマン。』の主人公漫画家コンビには、ナイーブな演技に定評のある佐藤健と、2013年の映画「桐嶋、部活辞めるってよ。」でヘタレ高校生を好演した神木隆之介が選ばれました。

真城最高(映画キャスト:佐藤健)

『画力』という才能を持つ、高校二年生です。クラスメイトの亜豆美保(小松美菜)をイラストとして描いていることを高木秋人(神木隆之介)に知られ、才能を見初められ『一緒に漫画家になろう』と誘われます。漫画製作では作画を担当しています。物語当初は少し冷めている高校生ですが、自分たちの漫画が認められるにつれ、夢に向かってひた向きに進んでいく熱い漫画家となっていきます。あだ名は『サイコー』です。

高木秋人(映画キャスト:神木隆之介)

『文章力』という才能を持つ、高校二年生です。昔から漫画家に憧れていたにも関わらず、絵の才能がありません。そこで、素晴らしい『画力』を持っている真城最高(佐藤健)に『一緒に漫画家になろう』と持ちかけます。漫画製作では、原作を担当しています。真城とは正反対の『博打』だと思われるような漫画家という夢に猪突猛進なキャラクターです。あだ名は『シュージン』です。

亜豆美保(映画キャスト:小松美菜)

『声優』を目指す、高校二年生。佐藤健演じる、真城最高の想い人であり、亜豆自身も真城に恋をしています。高木秋人(神木隆之介)に乗せられた真城からの「夢が叶ったら結婚してください」という申し出にも照れて逃げ出してしまう奥ゆかしい女の子です。

しかし、そのあと「私も真城くんのこと好きだった」「待ってるね」など自身の気持ちを伝える強さも持っています。又、声優になるために高校を退学したり、自ら真城に別れを告げたりなど、自分の夢に向かって真っすぐ進む自立した女性という面も兼ね備えています。

実写映画『バクマン。』キャストが逆?

実写映画『バクマン。』の真城最高(佐藤健)と高木秋人(神木隆之介)のキャストが逆だという話題がよく上がります。確かに、佐藤健さんは『茶髪』・神木隆之介さんは『黒髪』というイメージが強いのではないでしょうか。お二人も、配役を伝えられた際には、「逆じゃないんですか?」と質問したそうです。

しかし、後に実写映画『バクマン。』のシュージン役の神木隆之介さんはこう仰っています。「僕は解放型の盛り上がり系。健くんはふつふつと闘志を燃やしてまっすぐ進む。そこがシュージンとサイコーの性格にピッタリだ。」と納得したそうです。実写映画『バクマン。』の大根監督はキャストの見た目ではなく、内に秘めている性格で配役を行ったのです。

実写映画『バクマン。』あらすじやネタバレ

実写映画『バクマン。』手塚賞に準入選するまでのあらすじとネタバレ

前述しました、実写映画『バクマン。』のあらすじ以降のネタバレを書いていきます。漫画家になる決意をしたサイコーとシュージンは、サイコーの叔父・川口たろうが使っていた仕事場で作業を始めます。(川口たろうは漫画家でしたが、8年前に過労で亡くなっています。)夏休みを利用して、2人は仕事場に寝泊まりしてマンガを描き続けました。

その頃同じ17歳の新妻エイジが手塚賞に入選し、ジャンプに高校生デビューを果たしたのを知り、2人は必死で努力しました。8月31日、サイコーとシュージンは処女作『Wアース 二つの地球』というSFマンガを完成させていました。すぐに持込許可を取ると、少年ジャンプ編集部に向かいます。担当編集者の服部哲は原稿を二度読みします。

そして『Wアース』が2人の初めての作品だと知り、驚きながらも描き直しを指示しました。『認められた』と感じた2人は、再提出するため急ぎ書き直しを行います。2学期に入り、突然亜豆が高校を退学します。声優として声がかかったけれど、学校が芸能活動を禁止しているという理由です。亜豆は「ずっと待ってるよ」とサイコーに言って去りました。サイコーとシュージンは、何度か書き直しを行い、手塚賞準入選を果たします。

実写映画『バクマン。』新妻エイジとのアンケート順位対決のあらすじとネタバレ

手塚賞の授賞式で新妻エイジと初対面した二人は、エイジの新連載『CROW』の完成度に驚きますが、エイジにライバル宣言します。その後、『Wアース』で連載に持ち込めないかと彼らはネームを3作分提出します。連載会議の結果、他作品の『KIYOSHI騎士』、『味覚人少女 美味』、『ラッコ11号』の三作品は連載が決定しますが、エイジとの差に焦り過ぎた結果王道に寄せた、サイコー&シュージンの『Wアース』は落選します。

『君たちらしい漫画を』と服部に助言されたサイコーとシュージンは悩み、模索します。その際にシュージンは、人間の脳内情報を売買する近未来を舞台にしたSF学園モノ『この世は金と知恵』を思いつきました。ジャンプらしからぬ邪道路線で勝負するバクチに出ると、この作品は受け連載がスタートしました。サイコーとシュージンのコンビとエイジは、どっちが先に読者アンケートで1位を取るかで勝負することになります。

エイジとアンケート順位の差が開き始めた頃、服部から新キャラを出したらどうかと言われました。サイコーがずっと描いてきた亜豆に似たヒロインをマンガに登場させることとなりました。新ヒロイン誕生のおかげでアンケート結果は上昇します。

実写映画『バクマン。』サイコーが倒れてからのあらすじとネタバレ

漫画も軌道に乗ってき始めた頃、サイコーが血尿を出してトイレで倒れます。『肝機能(GOT)』と『転倒時の頭部打撲』で入院したすることになりました。編集長から休載を言い渡さたサイコーは「描かせてください。叔父さんと僕は関係ない。」と主張しますが、意見は通りませんでした。

休載を宣言され意気消沈したサイコーでしたが、亜豆がお見舞いに来て『この世は金と知恵』を読んでいること・事務所にサイコーとの関係がばれてしまいもう会えないことを告げられました。亜豆は病院を後にする際に「ずっと待ってるなんて無理。先に行くから」と言い残しました。その言葉にサイコーは焦り、休載と告げられていたにもかかわらず、病院から抜け出して漫画を描き続けました。

ボロボロの状態で描き続けているサイコーを福田・中井・平丸の三人が手伝います。その時、エイジが突然の訪問、サイコー目の前で「真城先生のキャラクターはぼくの方がうまく描ける」と言いながらヒロインを代わりに描き始めました。サイコーはそれを見て発奮します。エイジは「待ってますから」と言い残しました。

実写映画『バクマン。』巻頭カラーからアンケート順位1位まであらすじとネタバレ

サイコーたちはボロボロのまま巻頭カラーを仕上げて編集長に持って行きました。編集長は無茶を責めますが、服部は「編集者は作者の味方」と言い張り、掲載が決定されました。そしてこの巻頭カラーの回で『この世は金と知恵』は見事読者アンケート1位を獲得しました。サイコーとシュージンはここでようやくハイタッチします。

しかし、1位は1回だけで翌週からアンケートの順位は失速します。順位はどんどん下がって結局は打ち切りになります。高校の卒業式を迎えたサイコーとシュージンは、教室で今までの漫画家生活を振り返りながら黒板に新ネーム『完全犯罪クラブPCP』『詐欺師探偵TRAP』などを白墨で書きなぐっていました。

『バクマン。』の原作とテレビアニメ

実写映画『バクマン。』は、週刊少年ジャンプに連載された漫画作品『バクマン。』を原作としています。また、『バクマン。』はテレビアニメも放送された大人気作品です。

原作漫画『バクマン。』

漫画『バクマン。』は、2008年37・38合併号から2012年21・22合併号までの集英社発行『週刊少年ジャンプ』に連載されました。原作は大場つぐみ、作画は小畑健が行っています。20巻まで単行本が発売されました。この作品は、アニメ化や実写映画化を果たし、誰もが認める人気作品となっています。

テレビアニメ『バクマン。』

NHK教育テレビにて2010年10月からテレビアニメ『バクマン』を放送開始しました。2010年10月2日から全25話が第一シリーズ、2011年10月1日から全25話が第二シリーズがスタートし、2012年10月6日からは全25話まで第三シリーズとして放送されています。何年も前の作品ですが、今でもファンも多く、知名度の高い人気作品になっています。

原作と実写映画『バクマン。』の相違点

大根監督が初めて実写映画『バクマン。』の監督としてオファーをされたのは2011年、映画モテキの公開後だったとのことです。なんと、実写映画『バクマン。』は公開の5年前頃から企画されていたそうです。ですが、この時点では大根監督は「20巻の内容が映画の尺に収まり切らない」という理由で一度オファーを断りました。

『バクマン。』の内容は濃く、2時間では収まらないとの判断です。その後、ストーリーを絞って脚本を練り始めたということです。従って、実写映画『バクマン。』と原作漫画『バクマン。』には相違点が多数あります。以下、原作漫画『バクマン。』のあらすじとネタバレを含みますのでご注意ください。

実写映画『バクマン。』では高校生から物語が始まる?

実写映画では、高校生のサイコー(佐藤健)とシュージン(神木隆之介)が漫画家を目指し始めます。しかし、原作漫画では、二人は中学生の立場から始まります。この変更は、二時間という限られた時間で物語をクライマックスへ持ち込むための変更だったと思われます。

所謂『中二病』を繰り広げるサイコーとシュージンですが、映画版ではその『痛い』部分は綺麗に無くなっています。これは、物語を『万人受けするものに変える』ための変更と言えます。実際プロデューサーも『映画館に来場する原作ファンの割合は2~3割』と発言しており、実際『バクマン。』原作ファンからは「原作と違いすぎる」という声が多いです。そのファンを切り捨てても、7~8割の一般層受けする物語に変換したのです。

実写映画『バクマン。』のサイコーとシュージン

前述したとおり、漫画家コンビのの中二病的掛け合いは綺麗に改変されています。例えば、シュージン(神木隆之介)がサイコー(佐藤健)を漫画家に誘うシーン。映画版では、『漫画家になれるのは一握り』『漫画家を目指すなんて馬鹿だ』『漫画家になるなんて博打だ』と揶揄しながらも最終的には『博打で良いじゃん』と無謀にも漫画家という夢に向かっていく高校生の行動力を示しているシーンです。

原作では、サイコーの『クラスの奴ら馬鹿に見えるか?』という問いにシュージンは『頭のよさだとクラスで3番目には入ってる』と言っています。ちなみに、『他の二人はサイコーと亜豆』だと思っていること、『亜豆は女の子らしいとわかっておしとやかに行儀よくしてる』と言うような分析等、『痛い』台詞を並べます。

誰しも、一度は他者より己が優れていると錯覚する時期があるのではないでしょうか。恥ずかしげもなく、こういう話をするのは背伸びをしたい中学生らしいシーンです。又、作業場での夢の語り合い・人気漫画の変身ポーズを二人で真似たり、という『バクマン。』原作の味である『痛い』シーンも映画版では綺麗に改変されています。

実写映画『バクマン。』のサイコーと亜豆

主人公、真城最高(佐藤健)と亜豆美保(小松美菜)の関係も実写映画『バクマン。』と原作漫画『バクマン。』ではすこし違っています。実写映画『バクマン。』では『小学校から同じなんだろ?』という高木秋人(神木龍之介)の言葉から、同じ小学校に通っていたということが分かります。

しかし、原作漫画『バクマン。』では同じ小学校ではなく亜豆が小4の時にサイコーの絵を見た時からサイコーのことが好きでした。小6の水泳大会でサイコーと会ったときは思いが伝わるように彼を見つめるという、かなりけなげで内気な少女でした。

この時、サイコーも亜豆のことを好きになります。中学でサイコーとクラスメイトとなり、シュージン思惑から『サイコー&シュージンの漫画がアニメ化してそのヒロイン役を亜豆が演じる』という夢と、夢がかなうまで『サイコーに会わないこと』を条件に『サイコーと結婚する』ことを約束しました。ここが亜豆の『痛い』所です。映画版亜豆は良くも悪くも、『美少女ヒロイン』でした。

実写映画『バクマン。』は登場人物が少ない?

実写映画『バクマン。』では、二時間という短時間に収めるべく、省かれシンプルになった部分がたくさんあります。もちろん、描写されなかったキャラクターもたくさんいます。これは、サイコーとシュージン、亜豆の3人に物語のスポットを当てるための変更でしょう。原作漫画『バクマン。』ファンには少し物足りないと感じられたでしょうが、すっきりまとめるためには重要な変更だったと言えます。

実写映画『バクマン。』の評価と感想

実写映画『バクマン。』は、ジャンプの信念、『友情・努力・勝利』のさわやかな青春ストーリーという感じで、本編後もサイコーとシュージンが我武者羅に描き続けていくのだろうと想像できるラストです。

2時間という時間制限もあり、駆け足ではあるけれども丁寧なストーリーだったので、心地よい疾走感を味わえます。原作『バクマン。』が、映画映えしないお話なのに関わらず、上手く改変されスクリーンで見たい!と思わせるアクションがある作品です。

実写映画『バクマン。』は成功したのか?

漫画やアニメの実写映画が次々と公開されていますが、その度に『原作』を重んじるファンから批判がでます。もちろん、今まで大切に読んできた原作アニメをめちゃくちゃにされたくない、というファンなら当たり前の感情から来ていますが、原作を完璧に再現することが本当に大切なのでしょうか?どんなに原作が素晴らしいストーリーでも、それは『漫画』や『小説』という枠組みだからなのでしょう。

どんなに原作のストーリーを改変しても、どんなにキャラクターが違っていても、最終的に出来上がった『映画』として面白ければ、観客は満足します。実写映画『バクマン。』は、そのことを象徴する作品になっているのではないでしょうか。実際、全国325スクリーンで公開され、公開1週間目の映画観客動員ランキングでは、動員18万4263人、興収2億5160万7900円で第1位を獲得しています。これは、成功と言わざるを得ません。

実写映画『バクマン。』まとめ

実写映画『バクマン。』について、大いにあらすじとネタバレを綴ってまいりましたが、いかがでしたでしょうか。原作改変で賛否両論あった、実写映画『バクマン。』ですが結果的には大成功だったと言えます。まだご覧になられてない方は、一度手に取ってみてはいかがでしょうか。又、原作漫画『バクマン。』・テレビアニメ『バクマン。』ともに、大変面白いのでこちらもぜひご覧になってください!

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