2019年01月31日公開
2019年01月31日更新
カームベルト(凪の帯)の疑問点や謎を考察!ワンピースの世界観・地理まとめ
カームベルト(凪の帯)は、ワンピースのファンであれば一度は耳にしたことがある言葉の一つです。グランドラインに入る為の難関の一つで海王類の棲家でもあるカームベルト(凪の帯)は、未だ様々な謎が隠されています。今回はカームベルト(凪の帯)の疑問点や謎を中心に、カームベルト(凪の帯)の海王類の生態やワンピースの世界観や地理について考察します。今後ワンピースをより深く楽しむ為の、参考にして下さい。
目次
カームベルト(凪の帯)とは?
ワンピースのファンなら一度は聞いたことのあるカームベルト(凪の帯)を復習も兼ねて解説します。またワンピースの初心者の方も設定を理解してより作品を楽しめるように、基礎的なところからの解説になります。そもそもカームベルト(凪の帯)とは、何処にあってどんなものなのかを一つ一つ順を追っていきましょう。
カームベルト①誰も近づけない場所
ワンピースの世界の海には、様々な海洋生物達が生息しています。海洋生物達の中で10m程度から島ほどの大きさの主に魚類・爬虫類・両生類の巨大生物達を総称して海王類と言います。カームベルト(凪の帯)は数百m級の巨大な海王類の巣となっています。そのため余程の実力者でも航海することは非常に困難で、安易に近付くことは出来ません。
カームベルト②グランドラインを守る
ワンピースの世界では世界最大の大陸レッドライン(赤い土の大陸)と特殊な海域グランドライン(偉大なる航路)で4分割されています。伝説の海賊王ゴール・D・ロジャーの発言により大海賊時代を迎えたことで次々と海賊達がグランドラインへ向かいますが、グランドラインを挟むようにカームベルト(凪の帯)が存在していてグランドラインに入ることさえ簡単ではありません。
カームベルト③天候がない
ワンピースで登場する船は、基本的に帆船です。帆船とは帆に風を受けて推進力とする船なので、風力・風向などが非常に重要となってきます。しかしカームベルト(凪の帯)は世にも珍しい無風地帯です。またカームベルト(凪の帯)には嵐が存在しないとも言われています。
カームベルト(凪の帯)の疑問点や謎を考察
ここまでカームベルト(凪の帯)とは、グランドラインを挟むように存在する海王類の巣窟であり無風地帯で嵐も存在しない特殊な海域だということを説明してきました。ここまでの知識を元に、次はワンピースでも謎の多いカームベルト(凪の帯)の素朴な疑問について考察していきます。
海賊がカームベルトを通らない理由
ワンピースの世界ではカームベルト(凪の帯)の横断方法として、海のエネルギーを持つ海楼石を船底に積むと海王類に気付かれにくくするというものが存在しています。それでは何故、海賊達は海楼石を使用しないのでしょうか。カームベルト(凪の帯)を横断する程の実力のある海軍達に遭遇する可能性を秘めており、また海楼石は悪魔の実の能力者の力を奪ってしまうので戦闘時に力を発揮出来ない恐れがあります。
ハンコックが治めている女ヶ島は、カームベルト(凪の帯)上に存在する島です。メロメロの実の能力者のハンコックがどのように他国と行き来しているのかと言うと、遊蛇(ユダ)と呼ばれる獰猛な毒海ヘビに船を曳かせています。さすがの海王類も毒海ヘビには手出しして来ないので、ハンコックは海楼石を使わなくてもカームベルト(凪の帯)を航海出来ます。
海王類がカームベルトにいる理由
大海賊時代を迎え沢山の海賊や海軍が行き来する事となるグランドラインを挟むように存在するカームベルト(凪の帯)に、なぜ海王類は棲み付いているのでしょうか。グランドラインには様々な四季の島が存在しているので海王類の餌となる海洋生物が豊富である可能性は高く、その近海であるカームベルト(凪の帯)は嵐が起こる事もなく生活しやすい環境と言えるのではないでしょうか。
グランドラインにあるリュウグウ王国の王女しらほし姫は、数百年に一人生まれるという海王類と会話の出来る人魚です。この力は古代兵器ポセイドンと呼ばれており、悪意を持って力を使えば世界を海に沈める事も可能だと言われています。カームベルト(凪の帯)とリュウグウ王国との位置関係を考えると、有事に備えて無意識にポセイドンの力が発動して海王類を配置しているのかもしれません。
カームベルトが2本存在する理由
ただでさえ難攻不落なグランドラインを挟むようにカームベルト(凪の帯)が2本存在しているのには、恐らく深い理由があると考えられます。やはりグランドラインを守るという役割から2本存在するのでしょう。グランドラインにはカームベルト(凪の帯)で守る必要がある程の秘密が眠っているのかもしれません。
まだまだグランドラインにも多くの謎が隠されていますが、物語の終盤になるにつれて徐々に解明されていくでしょう。ひょっとしたら古代兵器ポセイドンのしらほし姫が海王類を操る事で、カームベルト(凪の帯)やグランドラインに隠された島に航海出来るようになるという展開もあるかもしれません。
カームベルト(凪の帯)などの地理や世界観を考察
ワンピースは王道の冒険ファンタジーで、その世界観にも工夫が凝らされています。また設定が細かく地理的要素も緻密に考えられています。ワンピースをより一層楽しむ為にも、カームベルト(凪の帯)を始めとする地理について掘り下げていきます。これからの冒険を踏まえて地理だけでなく、世界観にも触れていきます。
地理や世界観①レッドラインとグランドラインで分断
ワンピースは地球のような世界が舞台ですが、地球よりも海の面積が大きいところが特徴の一つです。中心部分を一周するようにレッドラインと呼ばれる大きな大陸があり、レッドラインに直角に世界を一周する航路がグランドラインと呼ばれています。そしてグランドラインを挟むように存在する2つの特殊な海域が、カームベルト(凪の帯)です。
地理や世界観②グランドラインの入り口はリバースマウンテン
大海賊時代を迎え多くの海賊がグランドラインを目指していますが、先に説明した通り容易に入る事は出来ません。グランドラインの侵入経路としては、カームベルト(凪の帯)を避けてリバースマウンテンから入る方法が一般的です。リバースマウンテンはレッドラインとグランドラインの交わるところに位置している山で、特殊な海流に乗って運河を登っていくとグランドラインと繋がっています。
地理や世界観③ラフテルがあるのは新世界
グランドラインは通常の航海術が通用しない気候や異様な生物など、特殊な航路です。後半になるにつれて更に過酷さを増していき、レッドラインを境に前半部分と後半部分で大別されています。グランドラインの後半の海は通称新世界と呼ばれており、その最終地点はラフテルという島です。今までラフテルを確認したのはロジャー海賊団だけで、伝説の島と言われています。
地理や世界観④立体的に解説
色々と説明してきましたが、分かりづらい部分もあるので要約していきます。上の画像のリバースマウンテンから侵入しイーストブルーと書いているレッドラインと交わるところまでが前半部分、そしてリバースマウンテンまでの後半部分が新世界です。こうして見るとラフテルはリバースマウンテンの近くのようですが、その場所と行き方はロジャー海賊団以外は分かっていません。
わざわざグランドラインを一周しなくてもリバースマウンテンから通常と反対の方角へ進むとラフテルに辿り着けるのではないかと思われるかもしれませんが、グランドラインは磁場が狂っているので思った方角に進める訳ではありません。グランドラインではログポースと呼ばれる特殊な方位磁針を使い進んでいきますが、ログポースの針は次の島を指すものなので順番に進んでいかなくてはなりません。
地理や世界観⑤グランドラインを突き進むのみ
ラフテルの場所や行き方は分かっていませんが、辿り着く方法はあります。グランドラインはログポースと呼ばれる特殊な方位磁針を使い順番に進んでいきます。リバースマウンテンから7つに経路が分かれていますが、途中でシャンボディ諸島で一旦集結します。その後再度分岐しますが、どの経路を辿っても最終的には1つの航路に行き着きます。その最終到達地点がラフテルです。
カームベルト(凪の帯)の海王類を考察
カームベルト(凪の帯)を語る上で切っても切り離せない海王類の問題ですが、能力者や強者揃いのワンピースの世界でそれ程までに恐れられてる理由とは何なのでしょうか。またカームベルト(凪の帯)に生息する海王類は他の海域の海王類と違いはあるのでしょうか。ここでは海賊が避けて通ったり海軍が対策をしている海王類の強さやその歴史などについて触れていきます。
海王類の強さは?
これまでのワンピースのエピソードで海王類が印象的なシーンと言えば、やはり幼き頃のルフィを守る為にシャンクスが海王類に腕を噛みちぎられるところではないでしょうか。あの海王類は近海の主と呼ばれており強い個体ではありますが、カームベルト(凪の帯)の海王類は比べ物になりません。ワンピースの世界では10m程度の海王類も多数存在していますが、カームベルト(凪の帯)は数百m級の海王類の巣になっています。
相当な強さを持つ海王類に対抗出来るものとしては、海洋生物であれば女ヶ島の遊蛇ぐらいでしょう。海王類を操るという意味では、しらほし姫も対抗出来ます。また海賊王ロジャーの右腕だった冥王レイリーは、老いても尚カームベルト(凪の帯)を泳いで通れる程の強者です。レイリーが泳いで通る時に海王類とケンカをしていた描写があったので、レイリー級の強さでも海王類は逃げずに向かってくる負けん気の強い生き物です。
海王類は太古の支配者だった?
海王類は、海賊も海軍も戦闘を避けようとする程の存在です。そんな海王類を操る力を持つしらほし姫は、古代兵器ポセイドンと呼ばれています。海王類を操る能力が古代兵器なのであれば、海王類は古代から生息していたという事です。そして兵器と呼ばれる程の力が海王類にはあるという事です。海王類を操る力を持つ者は数百年に一度しか現れないので、歴史の大半は海王類が支配しているとも言えるでしょう。
カームベルト(凪の帯)の4つの海域を紹介
グランドラインやカームベルト(凪の帯)について説明してきましたが、ワンピースの世界の海はそれだけではありません。グランドラインとレッドラインにより4つに分断された海は、イーストブルー(東の海)ウエストブルー(西の海)サウスブルー(南の海)ノースブルー(北の海)と呼ばれています。次はこの4つの海について、それぞれの特徴を説明します。
4つの海域:東の海
イーストブルーはルフィが冒険をスタートさせた海です。ワンピースの序盤、ゾロとナミとウソップとサンジが仲間になりました。凶悪な懸賞首が少なく、平均賞金額は300万ベリー程度です。故に4つの海の中で最弱と言われていますが、平和の象徴ともされています。世界政府加盟国のゴア王国やミカンが主要産物のコノミ諸島のココヤシ村、そしてロジャーの出身地でもあり処刑の行われたローグタウンなどがあります。
世界政府加盟国のゴア王国はイーストブルーで最も美しい国と言われていますが、王族や貴族の生活空間とその裏の貧困層の生活空間には相当な格差があります。ルフィはゴア王国の辺境地のフーシャ村の出身で、幼き頃はフーシャ村の裏のコルボ山で義兄弟のエースとサボと一緒に猛獣と格闘して育ちました。
4つの海域:西の海
ウエストブルーは西の五大ファミリーという巨大なマフィアが牛耳っています。ロビンの出身地でもあるオハラも、かつて存在していました。オハラ考古学研究所の考古学者達がポーネグリフを研究していた事で、22年前に当時のCP9長官スパンダインによってバスターコールが発動されてオハラは壊滅してしまいました。他にも世界政府加盟国のイルシア王国や花ノ国などがあります。
4つの海域:南の海
サウスブルーは今まであまり語られる事はなく、4つの海の中で一番謎が多く残っています。これまで分かっている事と言えば、やはりエースの生まれ故郷であるバテリラではないでしょうか。昔ロジャーの子を身籠っていたルージュがバテリラに潜伏して、ひっそりと出産した子供がエースです。他にも世界政府加盟国でワポルが新たに建国した悪ブラックドラム王国などがあります。
4つの海域:北の海
ノースブルーは、かつてヴィンスモーク家が武力で征服したという過去があります。実はサンジはヴィンスモーク家の三男でしたが、家を飛び出しゼフに拾われてバラティエで暮らしていました。また麦わらの一味と同盟を結んでいるハート海賊団の船長のローの出身もノースブルーです。他にはベラミー海賊団の出身地のノーティスなどもあります。
カームベルト(凪の帯)の疑問点や謎まとめ
カームベルト(凪の帯)の謎について考察を交えて説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。ワンピースの世界はまだまだ謎が多いですが、カームベルト(凪の帯)を中心にグランドラインについて今まで分かっている事を整理していくと少し謎の解明に近付けたのではないでしょうか。
ポセイドンの力が発動した時、海王類の巣窟であるカームベルト(凪の帯)はどうなるのでしょうか。そしてラフテルの近海は、カームベルト(凪の帯)により何か地理的に影響があるのでしょうか。まだまだ謎はありますが、こういった事も話が進んでいく上で描かれるかもしれません。謎が多く少しずつ解明されていくところもワンピースの魅力の一つですから、今回の考察を参考にこれからもワンピースを楽しんで下さい。