【るろうに剣心】八ツ目無名異の強さと斎藤一戦の結果は？ヴェノムのパクリ？

「るろうに剣心・人誅編」の登場人物であり、蜘蛛のように細長い手足が目を引く八ツ目無名異。人誅編にて斎藤一と戦った人物であり、異形な姿と人間味あふれるキャラクター性で読者を魅了しました。以下では、「るろうに剣心・人誅編」の八ツ目無名異のプロフィールや強さ、斎藤一戦の結果やその後を紹介します。その他、SNSでささやかれる、八ツ目無名異のヴェノムのパクリ疑惑についても考察しました。

アニメや実写映画化された漫画「るろうに剣心」は、和月伸宏先生による剣劇・時代劇作品です。原作漫画は、1994年～1999年にかけて「週刊少年ジャンプ」で連載されています。単行本は親書版28巻、完全版22巻、文庫版14巻がそれぞれ刊行されています。また、2017年からは、続編「北海道編」が「ジャンプスクエア」にて連載中です。

明治維新後の日本を舞台に、流浪人として全国を巡る緋村剣心の旅や、人々との出会いや戦いを描いた「るろうに剣心」。オリジナルストーリーに史実や実在の人物を盛り込んだ作風や、スタイリッシュな作画が人気に火をつけ、女性からも高い支持を集めました。また、ジャンプ作品でありながら、歴史物がヒットした数少ない作品であり、国外でも人気を博しています。

幕末最強の人斬りと言われた緋村抜刀斎（剣心）。佐幕派の要人を数多く手にかけてきた中で、次第に人の命を奪うことにためらいを覚えます。そして、時代が明治に変わったことで、弱き人のために剣を振るうことを決意し、流浪人として旅に出ました。新たな仲間との出会いや激戦を繰り広げた宿敵との再会を経た抜刀斎。諸国を巡りながら、新時代での自身の生き方を模索します。

「るろうに剣心・人誅編」の登場人物で、抜刀斎に恨みを持つ者で構成された六人の同志の1人です。プロフィールは、1847年3月生まれ、身長は210cm、体重は85kg、越後・佐渡金山の金掘り衆の一族です。金脈を深く掘るために、手足を長く成長させる人体精製を受けた八ツ目無名異。そのため、腕が通常よりも長く発達した異形の姿となりました。また、一族の掟により、異形の体を見せないためにマントを羽織っています。

佐渡金山を掘りつくし、風前の灯となった一族を救うべく、裏世界に身を投じた八ツ目無名異。その経緯は、一族の間で伝承されてきた人体精製の技術の有用性を戦闘で示すことでした。一方、八ツ目一族では、人体精製を口外厳禁と定めています。万が一、その姿を見られた場合は、見た者を殺すという掟がありました。掟を守りながら、一族の再興を目指した八ツ目無名異でしたが、ある人物に見られたことで復讐に身を投じます。

「るろうに剣心・人誅編」に登場し、奇抜なキャラデザで見る者にインパクトを与えた八ツ目無名異。人誅編では、抜刀斎への復讐に燃える敵キャラとして描かれました。作中では、斎藤一と戦うも、あっけない結末からかませ犬との言われています。しかし、相手が強すぎたとの見方から、実際は強いとも考えられています。以下では、「るろうに剣心・人誅編」から、八ツ目無名異の強さや抜刀斎との関係をネタバレ考察しました。

「るろうに剣心・人誅編」の六人の同志であり、かつては闇乃武の一員としても活動した八ツ目無名異。作中では、剣豪・斎藤一との決戦で知られ、一部では「かませ犬」とも言われました。また、過去には、抜刀斎とも戦ったこともあり、そのような戦歴から八ツ目無名異は弱いというイメージが定着しつつあります。しかし、相手が強すぎたという見方もできます。果たして八ツ目無名異は弱いキャラだったのでしょうか。

まず、八ツ目無名異といえば、人体精製によって発達させたとてつもなく長い腕があげられるでしょう。特に、左腕の長さは通常の人間の2倍と推測され、相手と距離を保ちながらの攻撃を可能にしています。また、腕の長さは防御面でも有利に働き、相手の攻撃をかわしたり、安全圏を保つことができるでしょう。一方、戦闘時には、両腕に鉤爪をはめ、ひっかくように攻撃する他、地中爆弾を使用する場面も見られます。

また、地面をえぐることで砂埃を起こし、相手の視界を一時的に遮る土砂の防壁を披露しています。その他、金掘り一族という出自から、地中に潜ったり、自在に移動するなど人間離れした技も繰り出しています。しかし、相手に致命傷を与えるような大技はなく、攻撃力は弱いと推測されるでしょう。そのため、八ツ目無名異は弱いと評価されることが多いですが、斎藤一との戦いでは大健闘をみせました。

牙突壱式を初見で見切り、その後の攻撃も長い腕と鉤爪を駆使して白刃取りにした八ツ目無名異。最後は、爆弾を使った奇襲作戦を見抜かれ、あっけなく倒されてしまいます。斎藤一に敗北したものの、最強の剣豪を相手に互角の戦いを見せたことは、八ツ目無名異の強さを証明しているでしょう。そのため、るろうに剣心の八ツ目無名異は、実際はかなり強いものの、相手が強すぎたために弱いと言われるようになったと推測されます。

かつては、豊富な金脈を誇った佐渡金山でしたが、幕末期にはすでに金が掘りつくされ、金掘り衆であった八ツ目一族も僻地に追いやられてしまいます。そのような環境で育ち、人体精製を施された八ツ目無名異は、一族の再興を目指して闇乃武に加入しました。一族の掟を守るために、敵に姿を見られないように遠距離での攻撃を繰り出す八ツ目無名異。しかし、攻撃は順調とはいきませんでした。

右腕に脇差を刺され、身動きを封じられた八ツ目無名異。その時、抜刀斎に姿を見られてしまいます。右手を犠牲にして拘束を解いた八ツ目無名異は、一族の掟を守るためにも抜刀斎を殺すことを決意しました。同時に、時代の流れにより一族の衰退を余儀なくされたことも相まって、抜刀斎へ並みならぬ復讐心をたぎらせます。それから、数十年後、明治維新が起きたことで日本は新時代を迎えました。

その頃、八ツ目無名異は、抜刀斎に恨みを持つ者によって結成された六人の同志に加わります。抜刀斎への復讐するべく、彼との再戦を待ち望んでいた八ツ目無名異。神谷道場襲撃時に、抜刀斎へ復讐をするチャンスが巡ってきました。しかし、ここで思わぬ邪魔が入ったことで、標的を抜刀斎から邪魔者に変えて戦いに繰り出しました。

八ツ目無名異のキャラデザは、時代劇ものには似つかわしくないキャラデザであり、一部ではアメコミのヴェノムに似ていると言われています。一方で、ヴェノムのパクリともささやかれています。八ツ目無名異のモデルはヴェノムだったのでしょうか。また、SNSで浮上したパクリ疑惑の真意も気になるでしょう。以下では、「るろうに剣心・人誅編」の八ツ目無名異から、ヴェノムのパクリ疑惑について考察しました。

八ツ目無名異との関係が指摘されたヴェノムは、アメコミのヒーロー・スパイダーマンのライバル役にあたるキャラクターです。当初は、スパイダーマンの悪のイメージを元に生み出されたヴェノム。悪役ことスーパーヴィランらしく、登場初期は凶悪なイメージが強いキャラクターでした。しかし、悪になり切れない一面や、カーネイジの登場を受け、ダークヒーローとしても扱われています。

アメコミのスーパーヴィランでありながら、スパイダーマンのライバル・ダークヒーローへと変貌を遂げたヴェノム。ファンからの人気も高く、2018年にはヴェノムを主人公にした実写映画が公開され、日本でも話題を呼びました。「るろうに剣心」のファンからは、異形の敵キャラ・八ツ目無名異のモチーフとしても注目されています。

「るろうに剣心・人誅編」では、抜刀斎の命を狙う敵キャラとして登場し、奇抜なキャラデザが目を引いた八ツ目無名異。その姿は、アメコミのダーク・ヒーロー・ヴェノムを彷彿させ、ヴェノムがモチーフなのではと推測されました。同時に、ヴェノムのパクリだと指摘する声も寄せられ、ファンの間で意見が分かれています。

八ツ目無名異がヴェノムのパクリだと言われる理由は、指先が鋭くとがった細長い腕があげられるでしょう。また、八ツ目無名異が被っている目隠しのデザインも、ヴェノムの目元を彷彿させます。そして、人体精製の一つとして整形されたギザギザの歯も加わり、ヴェノムのパクリ説を強めています。

明治時代を舞台にした作品の敵キャラでありながら、アメコミのようなキャラデザが特徴の八ツ目無名異。作者・和月先生によると、周囲からの要望に自暴自棄になった結果、異様な姿になってしまったと語っています。また、八ツ目無名異のモチーフは、ヴェノムの他にスパイダーマンなど復讐のキャラが採用されています。このようにモチーフとなったキャラが複数判明していることから、ヴェノムのパクリとは言い難いでしょう。

一族の掟を守るべく、自身の姿を見た抜刀斎への復讐を目論んでいた八ツ目無名異。十数年後に、ようやく復讐が果たされると思いきや、ここで思わぬ人物との戦いが勃発しました。相手は、八ツ目無名異の実力では到底かなわない斎藤一でした。しかし、抜刀斎への復讐を糧に、八ツ目無名異は無謀な戦いに挑みます。以下では、「るろうに剣心・人誅編」での斎藤一戦の結果や、八ツ目無名異のその後についてネタバレ紹介します。

闇乃武時代に、抜刀斎に姿を見られた挙句、自ら右腕を犠牲にせざるを得なかった八ツ目無名異。一族の掟を守ることと、時代の流れで自分たちが取り残されたことへの恨みから、抜刀斎への復讐に執着します。そして、明治時代に入ると、抜刀斎を倒すことを目的とする集団・六人の同志に加わり、復讐の機会を伺い始めました。

抜刀斎に敗北してから十数年、神谷道場への襲撃でようやく抜刀斎との再戦のチャンスが舞い込んできました。天井裏から出現し、持ち前の腕の長さを駆使して戦う八ツ目無名異。介入してきた抜刀斎に攻撃をしかけようとした矢先、斎藤一に「化け物」呼ばわりされてしまいます。自身の人体精製を見られてしまっただけでなく、その異形の姿をけなされたことを受け、標的を抜刀斎から斎藤一へ変えました。

本当は、抜刀斎との戦いが目的でしたが、やはり自身を「化け物」と蔑んだ斎藤一のことが許せませんでした。斎藤一の挑発によるように戦いを始めた八ツ目無名異。異様に発達した長い左腕を武器に戦い、時には斎藤の攻撃を受け止めるなど大健闘を見せます。最初こそ互角の戦いを見せた八ツ目無名異でしたが、奇襲作戦を見抜かれてしまいます。

相手は凄腕の剣豪であり、鉤爪だけで戦うには限界があったでしょう。斎藤に隙を突かれ、唯一の武器であった左腕も叩き込まれて戦闘不能に陥ります。

斎藤一が本気を出していれば、八ツ目無名異の左腕は斬り落とされていました。しかし、斎藤の情けによって左腕は胴体から切り離されることがありませんでした。寸前のところで命拾いをした八ツ目無名異でしたが、彼はまだ戦う意欲を見せます。彼の本来の目的であった抜刀斎との再戦がまだであり、抜刀斎への執念を糧に戦いに繰り出します。

しかし、八ツ目無名異の攻撃は、斎藤一からみれば子供騙しのようなものでした。そこで、斎藤の手でトドメを刺されそうになった瞬間、抜刀斎が介入します。八ツ目無名異の気持ちをそれとなく理解していた抜刀斎は、いつでも決闘を受けることを意思表示しました。同時に、八ツ目無名異の力を良い方向に活かすため、佐渡で金が取れずに苦しむ一族の再興の助けになればと、あることを提案します。

その内容は、北海道で金脈を探す一族を手助けしてほしいというものでした。一族を捨てて復讐に身を投じたものの、内心では一族を裏切った負い目を感じていた八ツ目無名異。いつか命を奪うことを目論んでいた抜刀斎に助けられ、新たな道を示されたことで、八ツ目無名異は戦意を喪失します。そして、他の同志と共に捕縛され、警官隊に連行されていきました。

「るろうに剣心・人誅編」にて、抜刀斎に命を救われた八ツ目無名異でしたが、捕縛されたその後の動向は明らかにされていません。一方、「るろうに剣心」は、2017年からは続編・北海道編の連載が開始されました。そして、北海道といえば、八ツ目無名異がその地の金掘り衆を助けるために向かうように言われた場所でもあります。

「人誅編」での抜刀斎のセリフから、その後、北海道に向かったと思われる八ツ目無名異。裏世界から足を洗い、一族と共に北海道での金掘りに従事しているでしょう。しかし、「るろうに剣心・北海道編」では八ツ目無名異らしき人物は登場しませんでした。そのため、一族と共に北海道に渡ったのか、真相は不明とされています。

抜刀斎へ復讐を目論んでいた八ツ目無名異でしたが、最後には抜刀斎に助けられる想定外の結末を迎えました。SNSでは、「人誅編」のかませ犬、ヴェノムのパクリなど厳しい意見も見られる八ツ目無名異。しかし、彼も時代に翻弄された1人であり、人間味あふれる姿がコアなファンを魅了しています。以下では、ヴェノムのパクリ疑惑が浮上した、るろうに剣心・人誅編の八ツ目無名異に関する感想や評価を紹介します。

「るろうに剣心」屈指の異形キャラであり、人間味ある姿が注目される八ツ目無名異。作者・和月先生の出身地にちなみ、佐渡金山の金掘りを生業とする設定や、鉱脈を深く掘るために手足を長くする人体精製が行われた過去など、読者の興味をひく魅力にあふれています。「るろうに剣心」といえば、かっこいいキャラの登場はもちろんですが、八ツ目無名異のような異形キャラも人気があり、一番好きなキャラにもあげられています。

八ツ目無名異といえば、「るろうに剣心・人誅編」での斎藤一との戦いが有名であり、作中でも人気の高い決闘シーンとなっています。当初は、抜刀斎への復讐を目論んでいた八ツ目無名異でしたが、ひょんなことから斎藤一との勝負に発展し、敗北しました。一部では後味の悪い対決だったとも評される一方、八ツ目無名異の過去や作中での活躍から、敵キャラの中で感情移入ができるとの感想も見られます。

人体精製によって腕が異常に長く発展した八ツ目無名異。蜘蛛の足のように細長い腕は、不気味さや得体のしれない恐怖すら感じさせるでしょう。一方で、八ツ目無名異の腕が好きなど、人体精製に対する肯定的な意見も寄せられています。また、人体精製は纏足や首長族と似たような風習とされています。読者によってはゾッとするような風習ですが、そのような設定もアリとの感想も見られます。

時代劇漫画でありながら、アメコミのキャラをモチーフしたデザインが特徴の八ツ目無名異。人間離れしたキャラデザは、多くの人々にインパクトを与えました。また、八ツ目無名異といえば、爪を用いた戦い方も特徴であり、武器を使わないで戦うスタイルも見どころでしょう。SNSでは、奇抜なデザインで人気を集める一方、八ツ目無名異がかわいいとの感想も見られ、コアなファンに愛されています。

剣豪同士の激しい戦いではなかったものの、日本刀と爪という異色の対決が注目された八ツ目無名異と斎藤一の戦い。人体精製によって長く成長した腕を武器に戦う八ツ目無名異の奮闘は、無茶ぶりにも思えたでしょう。しかし、「るろうに剣心」で最強クラスの剣豪と互角に戦うシーンは見ごたえがあり、作中で行われた戦の中で、八ツ目無名異と斎藤一との戦いが一番好きとの声も寄せられています。

斎藤一との戦いに敗れ、抜刀斎に命を救われた八ツ目無名異。彼のその後は言及されていませんが、抜刀斎のセリフから、一族を連れて北海道に渡ったと推測されています。また、2017年に「北海道編」の連載が開始されたことを受け、八ツ目無名異が再登場するのではとも予想されています。抜刀斎のアドバイスを受けて、北海道で金掘りを続けているのか、八ツ目無名異のその後も気になるでしょう。

「るろうに剣心」は、アメコミをモチーフにしたキャラクターの登場も見どころであり、今回取り上げた八ツ目無名異も、モデルはヴェノムではと言われています。一部では、ヴェノムのパクリとの意見も見られるも、アメコミのようなキャラデザも八ツ目無名異の人気を高めています。また、抜刀斎の命を狙う敵キャラでありながら、最後まで悪になり切れなかった一面も、ヴェノムを彷彿させるでしょう。

キャラデザだけでなく、戦い方も似ていることから、ヴェノムのパクリではと指摘された八ツ目無名異。一方、八ツ目無名異は、ヴェノムのパクリではなくオマージュとの声もみられ、ファンの間で意見が分かれています。「るろうに剣心」では珍しい戦闘スタイルを持ち、人体精製という意外な過去を持つ八ツ目無名異。他キャラにはない設定はアメコミを彷彿させ、ヴェノムと似ていると感じてしまうでしょう。

「るろうに剣心」の八ツ目無名異の強さや斎藤一との戦い、ヴェノムのパクリ疑惑について考察をまじえながらネタバレ紹介しました。一族の掟を守るため、自身の姿を見た抜刀斎への復讐に執念を燃やした八ツ目無名異。最後は抜刀斎に新たな道を示されるという意外な結末を迎えました。その後の八ツ目無名異はどうなったのか、一族で北海道に渡り金掘りを続けているのか、抜刀斎への復讐を諦めた彼のその後も気になるでしょう。