【るろうに剣心】本条鎌足は志々雄を心酔する十本刀のオカマ！強さや必殺技は？

『るろうに剣心』には、主人公の緋村剣心と敵対するキャラが大勢登場します。本条鎌足も、剣心の敵キャラの1人です。本条鎌足は、志々雄真実が集めた精鋭部隊である十本刀の1人です。本条鎌足は歴史漫画では珍しいオカマキャラで、その性別が話題となることもありました。本記事では、本条鎌足の性別やプロフィール、志々雄との関係や作中での活躍を解説します。

るろうに剣心は2023年から新たにテレビアニメが放送されているため、新たなファンも増えました。しかし、新作アニメでるろうに剣心のファンになった人は、るろうに剣心がもともとどのような作品だったか知らないこともあるでしょう。ここでは、るろうに剣心の概要やあらすじなど、るろうに剣心の詳しい作品情報を紹介します。るろうに剣心について詳しく知らない人は、ぜひチェックしてみてください。

るろうに剣心の正式名称は、『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』です。「るろ剣」と略されることもあります。作者は和月伸宏さんで、集英社の週刊少年ジャンプで1994年から1999年まで連載されていました。るろうに剣心は明治時代の日本を舞台としており、大久保利通や山県有朋など、実在した人物が登場することもあります。史実もうまく絡ませていますが、基本的に物語はフィクションです。

るろうに剣心は全部で255話で、新書版のコミックスは28巻発売されています。るろうに剣心のコミックスは完全版と文庫版も発売されており、シリーズの累計発行部数は7200万部を超しています。1996年にはテレビアニメの放送が始まり、1998年の9月に最終回を迎えました。テレビアニメでは原作の京都編までが放送され、最後はオリジナルストーリーで幕を閉じました。

原作の人誅編は当時のテレビアニメでは放送されませんでしたが、その途中で描かれる追憶編はOVAになりました。OVAはその他にも、星霜編と新京都編が作られています。新京都編は原作の京都編をもとにした作品で、巻町操の視点から描かれています。るろうに剣心は劇場版のアニメも制作され、1997年に公開されました。また、アニメだけでなく、実写版の映画も上映されています。

実写版のるろうに剣心は評価が高く、全部で5作品が上映されました。2023年7月からは、リメイク版のテレビアニメの放送が始まっています。リメイク版は声優も一新され、原作者の和月伸宏さんが全編にわたって監修しています。そのため、1作目のテレビアニメよりも原作に忠実な内容となっており、人誅編まで放送されるのではないかと期待されています。

るろうに剣心の主人公である緋村剣心は、幕末に維新志士として人斬りの役目を負っていました。あまりにも多くの人を斬ってきた剣心は、いつしか人斬り抜刀斎として恐れられるようになっていました。しかし、剣心は二度と人を斬らないことを誓い、明治の世では贖罪の旅に出ていました。その旅の途中、剣心は東京で神谷薫や大勢の仲間と出会います。剣心はこれらの仲間を守るため、逆刃刀を手に多くの敵と戦うのでした。

まずは、るろうに剣心の本条鎌足の性別から見ていきましょう。本条鎌足は女のような顔をしていますが、性別は男です。本条鎌足の性別は見ただけではわかりにくいですが、作中では何度も性別が男であるという描写が出てきます。そのため、しっかりと作品を読んでいれば、本条鎌足の性別に迷うことはないでしょう。本条鎌足は、1852年（嘉永4年）3月生まれの26歳です。身長は160cm、体重は49kgです。出身地は福岡県で、血液型はO型です。

巨大な鎌を武器としており、本条流大鎖鎌術という流派の使い手です。軽々と大鎌を振り回す様から、「大鎌使いの鎌足」という異名を持っています。女のような格好をして女のような喋り方をしますが、性別が男であるという自覚はあるようです。志々雄には忠誠心以上の恋心を抱いており、駒形由美をライバル視しています。性格は冷酷で、仲間であっても役に立たなければ容赦なく斬り捨てます。

るろうに剣心に出てくる十本刀は、志々雄真実の国盗りに協力しています。しかし、十本刀が志々雄に従っている動機はさまざまで、必ずしも全員が志々雄のことを慕っているわけではありません。では、十本刀の1人である本条鎌足は、志々雄にどのような気持ちを抱いているのでしょうか？ここでは、本条鎌足と志々雄の関係について解説します。また、他キャラとの関係もまとめているため、ぜひ参考にしてください。

るろうに剣心の志々雄真実は、緋村剣心の後を継いで人斬りとなった男です。志々雄は明治政府の転覆を目論んでおり、各地から兵力になる人材を集めてきました。十本刀のメンバーも、そうやって志々雄が集めた戦闘集団です。十本刀のメンバーはすべてが志々雄に忠誠を誓っているわけではなく、魚沼宇水のように志々雄を殺そうとしている者もいます。

一方の本条鎌足は心から志々雄を慕っており、志々雄のために力を尽くそうとしています。しかし、本条鎌足は、女である部分では駒形由美にかなわず、十本刀としては瀬田宗次郎に負けていると自覚していました。本条鎌足はこの2人にはかなわずとも、志々雄の役に立つために与えられた任務だけは全力で取り組もうと努力しています。

本条鎌足の生きる源は志々雄であり、志々雄がいない世界では生きている意味がないと考えていました。そのため、志々雄が剣心に倒されてしまったときは虚無感に襲われ、自ら死を選ぶほどでした。しかし、「志々雄のことを後世に語り継ぐ」という任務を得たことで、何とか生きる気力を取り戻しました。

るろうに剣心の神谷薫は、神谷活心流の師範代として剣術に長けた少女です。本条鎌足とは、葵屋襲撃事件のときに出会いました。薫の流派である神谷活心流は、人を殺さず「活かす」ことを目的とした剣技です。そのため、薫も本条鎌足との戦いで、殺さずに倒すことを目標として戦いました。薫はゴロツキ程度であれば数人相手でも勝つことができますが、さすがに十本刀相手に1人で勝つほどの実力はありません。

本条鎌足は薫のことは性別に関係なく1人の剣士として認めていましたが、自分が負けるとは思っていませんでした。しかし、薫は操と連携プレーを取ることで、本条鎌足と互角に戦うことができました。最終的に薫と本条鎌足は必殺技同士でぶつかり合い、薫の技が決まって本条鎌足を戦闘不能に陥らせました。

るろうに剣心の巻町操は御庭番衆の一員で、京都での人望が厚い少女です。操は四乃森蒼紫を探す旅の途中で緋村剣心と出会い、志々雄真実との戦いに巻き込まれていきます。小柄で華奢な少女ですが、蒼紫が認めるほどの実力の持ち主です。得意攻撃は、御庭番式憲法と苦無を使った技です。

操が本条鎌足と初めて出会ったのは、神谷薫と同じく葵屋襲撃事件のときです。操は最初、本条鎌足の性別が女だと勘違いし、本条鎌足のことを「鎌女」と呼んでいました。その言葉を聞いて、本条鎌足は自分の性別が男だと明かします。すぐムキになる操は、本条鎌足にいいようにからかわれていました。その操の様子を見て、本条鎌足は操のことを侮っていたようでした。

しかし、操は薫を上手くサポートすることで、武器を破壊するなど戦いに貢献しました。操は本条鎌足に散々挑発されたため、基本的には本条鎌足のことを嫌っています。しかし、好きな人のために必死になって戦う姿には、共感を覚えたようです。

るろうに剣心の本条鎌足を始めとした十本刀は、志々雄真実が自らの手で力を確かめた精鋭部隊です。そのため、十本刀の面々は、志々雄の他の配下が束になってもかなわないほどの強さがあります。しかし、十本刀すべてが同じくらいの強さというわけではなく、それぞれに強さの差があります。ここでは、十本刀の1人である本条鎌足の強さや、必殺技について解説します。

るろうに剣心の本条鎌足は十本刀の1人に選ばれているため、志々雄真実に認められるほどの実力はあるはずです。では、実際のところは、どの程度の強さでしょうか？十本刀の中では、特に瀬田宗次郎や魚沼宇水、悠久山安慈が強いキャラとして描かれています。沢下条張もそれなりの強さがあり、緋村剣心相手に善戦していました。こういったキャラと比べると、本条鎌足の強さはやや劣るように見えます。

本条鎌足の本格的な戦闘シーンは葵屋襲撃事件のときだけであるため、余計に強さがわかりにくいともいえます。ただ、本条鎌足は最終的には神谷薫と巻町操に負けてしまいましたが、戦闘の最中は2人がかりで攻撃する薫と操を押していました。30kgもある大鎌を振り回す力や強力な技を持っていることからも、それなりの強さがあることは確かでしょう。

るろうに剣心の本条鎌足は、神谷薫と巻町操との戦いで、必殺技ともいえる技を2つ披露しています。どちらの技も迫力満点で、戦闘シーンを盛り上げてくれました。ここでは、るろうに剣心で出てきた本条鎌足の必殺技とはどのようなものだったのかを解説します。

るろうに剣心の本条鎌足の必殺技ひとつ目は、乱弁天です。この技は、本条鎌足の武器である大鎖鎌を高速で回転させる技です。本条鎌足の手で高速回転させられた鎌は、触れたものを片っ端から切り裂いていきます。この技は本条鎌足が「攻防一体」と言っているように、攻撃だけでなく防御にも役立ちます。

近づこうにも鎌が高速回転しているため近づけず、遠距離攻撃も回転中の鎌に阻まれます。巻町操も苦無を投げつけていましたが、ことごとく鎌にはじかれていました。この技は本条鎌足が「攻防一体」と言っているように、攻撃だけでなく防御にも役立ちます。近づこうにも鎌が高速回転しているため近づけず、遠距離攻撃も回転中の鎌に阻まれます。

るろうに剣心の本条鎌足の必殺技ふたつ目は、弁天独楽です。この技は、本条鎌足の武器である大鎖鎌が壊れたときのために用意された技です。神谷薫と巻町操との戦闘中、大鎖鎌を破壊されてしまった本条鎌足は、この技で対抗していました。

弁天独楽は鎌ではなく、柄尻と鎖を使って攻撃する技です。柄尻で鎖をすくいあげ、鎖を高速回転させることで周囲のものを粉砕します。使う武器が鎌から鎖になっただけで、攻撃パターンとしては乱弁天と大差ありません。

るろうに剣心の本条鎌足は、志々雄真実が暗躍する京都編で登場します。志々雄に呼ばれて京都へやってきた本条鎌足は、志々雄のために緋村剣心の仲間たちと戦うのでした。ここでは、るろうに剣心の作中で本条鎌足がどのような活躍をしたのか、登場シーンから順を追ってまとめていきます。るろうに剣心の続編である北海道編での活躍も説明しているため、ぜひ参考にしてください。

いよいよ国盗りの計画を始めることにした志々雄真実は、駒形由美とともに京都のアジトへ入りました。志々雄は瀬田宗次郎に東日本にいる十本刀の招集を任せ、自分は西日本にいる十本刀へ手紙を送ります。そして、志々雄の呼びかけに応え、十本刀が次々とやって来ました。本条鎌足も遅ればせながらアジトへ到着し、嬉しそうに宗次郎と挨拶を交わします。

そして、ニコニコ笑いながら由美へも挨拶をし、「どっちが志々雄様の心を奪うか決着をつけましょう」と挑発するのでした。この初登場シーンでは、可愛い顔と女のような話し口調に、本条鎌足の性別に悩んだ読者も多かったでしょう。しかし、続けて由美が「男のあんただけには負けない」と言ったことで、本条鎌足の性別がすぐに判明します。十本刀が集結したことで、志々雄は京都大火の実行を宣言しました。

京都大火を実行に移すべく、京都の街には志々雄真実の配下たちが火をつけるために配置されました。十本刀は街が見下ろせる山の中に潜伏し、京都が火の海になるのを待っていました。しかし、時間になっても、なかなか火の手が上がりません。火が燃え移るまでには時間がかかると思っていた本条鎌足でしたが、次々と「作戦を実行できない」という報告が入ります。

志々雄の京都大火の計画は緋村剣心たちに漏れていたため、京都の街には大勢の警官が配備されていたのです。伝令たちから報告を受けた本条鎌足は、「困った役立たずちゃんたち」と呆れたようにため息をつきます。十本刀は京都に火がついたことを確認した後、要人の暗殺に向かう予定でした。しかし、魚沼宇水は作戦を変更し、火付けがスムーズに行えるよう、自ら街に下りることにしました。

本条鎌足はこの案にすぐさま賛成し、宇水とともに京都の街へ向かいます。そして、警官に怯んで逃げ出そうとしていた志々雄の配下を、いともあっさりと殺してみせました。本条鎌足の冷酷な制裁を恐れた配下たちは、警官に突撃を開始します。しかし、京都の街では警官だけでなく、巻町操率いる御庭番衆たちも警備に当たっていました。そのため、街の被害は最小限に抑えられ、建物の火災もボヤ程度ですみました。

配下たちが京都に火をつけようとしていた頃、志々雄真実は駒形由美や佐渡島方治を連れて大型甲鉄艦「煉獄」に乗っていました。京都大火に一同が気を取られている間に出港する予定でしたが、そこに緋村剣心と斎藤一、相楽左之助が駆けつけます。左之助を初めて見た志々雄は、ただの雑魚だと侮っていました。しかし、その左之助が持ってきた爆薬により、煉獄は甚大な被害を受けます。

出港できなくなった志々雄はアジトへと戻り、剣心たちを迎え撃つ準備を始めました。戦闘員としてアジトに残されたのは、十本刀の中でも戦闘力が高い瀬田宗次郎、魚沼宇水、悠久山安慈の3人でした。一方の本条鎌足は、同じ十本刀である夷腕坊や刈羽蝙也たちと一緒に葵屋へと向かいます。手下たちに葵屋を囲ませた本条鎌足は、籠城している一同に向かって挑発の言葉を投げかけました。

葵屋の襲撃に参加した本条鎌足は、神谷薫と巻町操の2人と戦うことになりました。本条鎌足は2対1の戦いでも余裕を見せ、大鎌をかまえます。本条鎌足の武器を見た薫は、鎌が空振りした瞬間に生まれる隙をつく作戦を立てました。薫は本条鎌足に突進し、鎌が振り下ろされる瞬間に跳躍して避けます。操がすかさずそこに飛び込みましたが、操は鎖分銅によって弾き飛ばされました。

鎌にばかり目がいっていた薫は、鎖分銅の存在を失念していたのです。本条鎌足は必殺技の乱弁天を発動し、薫は高速で回転する鎌に手も足も出なくなります。それを見た操は、苦無を本条鎌足に投げつけました。苦無はすべて高速回転する鎌に弾き飛ばされ、本条鎌足は余裕の笑みを浮かべます。しかし、操が狙ったのは本条鎌足本人ではなく、彼の持っている鎌でした。

操の苦無はほとんどが弾き飛ばされましたが、ひとつだけ鎌の柄に突き刺さったものがありました。本条鎌足はそれに気づきませんでしたが、薫は操の意図をくんでその苦無を狙い撃ちします。薫は突き刺さった苦無をくさび代わりにし、木刀で一気に叩いて鎌を破壊しました。本条鎌足は2人の狙いが武器だと気づかず、油断していたのです。

これで一気に形勢逆転しましたが、勢いづく操をおさえ、薫は本条鎌足に退くようお願いします。「勝てる要素がない」と言われた本条鎌足は、薫の木刀も折れていることを指摘します。しかし、薫は折れた木刀でも戦えると言いました。そのセリフを聞いた本条鎌足は、自分にも武器が折れたときの技くらいあると言い、弁天独楽を発動しました。

薫も神谷活心流の必殺技である膝挫で対抗し、ついに本条鎌足を戦闘不能に陥らせたのでした。再び退くようにお願いする薫に、本条鎌足は「冗談じゃない」と言い、自殺を図ります。しかし、操によって首元に手刀を入れられ、そのまま意識を失いました。

生き残った本条鎌足は、他の十本刀とともに警察に捕まっていました。警察は十本刀に裏取引を持ちかけ、その能力を日本のために使おうとします。本条鎌足はそのかわいらしい容姿を活かし、女子留学生に化けたスパイになる予定でした。しかし、志々雄真実の死を知った本条鎌足は落ち込んでしまい、生きる気力を失っていました。

入院中の本条鎌足は面会に訪れた沢下条張に、「死んじゃおうかな」と弱音を吐きます。その言葉に張は呆れたようにため息をつき、志々雄から与えられたというもうひとつの重要な任務について語りました。張が本条鎌足に教えた重要な任務とは、後世に志々雄のことを語り継ぐというものでした。

志々雄が本条鎌足のことを、「一番の語り部になってくれる」と言っていたと聞き、本条鎌足は涙を浮かべながら静かに微笑みます。そして、本条鎌足は志々雄の語り部として、この先も生きていくことを決意したのです。しかし、この話は本当のことではなく、張が考えた作り話でした。張は本条鎌足のためを思い、本条鎌足の生きる気力を取り戻させようと嘘をついたのでした。

るろうに剣心の北海道編では、緋村剣心と「劍客兵器」という武装集団の戦いが描かれます。神谷薫と結婚した剣心は、ある日薫の父親である神谷越次郎が生きていることを知ります。薫と父親を会わせてあげたいと思った剣心は、薫とともに北海道へ旅立ちました。北海道では劍客兵器が実検戦闘を行う計画を立てており、剣心は劍客兵器の企みを止めるため戦いに身を投じることになります。

劍客兵器を倒すため、北海道には斎藤一や相楽左之助もやって来ました。さらに斎藤一は十本刀を招集し、本条鎌足も沢下条張や刈羽蝙也たちと一緒に北海道に入ります。こうして本条鎌足は、かつての敵であった剣心たちと共闘することになりました。しかし、剣心の仲間になったからといって、本条鎌足が志々雄真実への忠誠心を失ったわけではありません。

本条鎌足は恩赦と報酬のために剣心に協力しているだけであり、自分は悪党だと言い切りました。北海道編でも、志々雄に対する本条鎌足の敬愛の念は変わらずでした。本条鎌足は劍客兵器との戦いで、輪弁天や弁天結びといった新技を披露していました。
 

るろうに剣心の本条鎌足は、普段は軽口ばかり叩いています。いつもふざけているような印象が強い本条鎌足ですが、作中では名言ともいえるかっこいいセリフを口にしたこともありました。ここでは、本条鎌足の記憶に残る名言を、2つピックアップして紹介します。

こちらの名言は、本条鎌足が神谷薫と戦っているときに言ったセリフです。本条鎌足は戦いの前から相手を挑発するなど、余裕のある態度を見せていました。いざ戦闘になっても笑みは消さず、むしろ楽しそうに戦っていました。しかし、薫に武器である大鎖鎌を壊されたことで、本条鎌足の顔から笑みが消えます。その様子を見ていた巻町操は、「やっと真剣になったな」とつぶやきました。

そのセリフを聞いていた本条鎌足は、操に「私はいつでも真剣そのもの」と言い返します。散々からかわれた操はその言葉を信じようとしませんでしたが、本条鎌足は真面目な顔でこの名言を口にします。本条鎌足は性別が男であるにも関わらず、女としての心を持っています。外見と内面の性別が違うことは、現代でもまだ理解されないことがあります。

明治時代であれば、現代よりもさらに奇異の目で見られていたことは確かでしょう。いつも楽しそうに笑っている本条鎌足ですが、これまでの人生で苦労してきたことは想像に難くありません。こちらの名言からは、本条鎌足が性別のことで苦労してきた背景を感じることができます。

こちらの名言も、本条鎌足が神谷薫との戦いの最中に言ったセリフです。本条鎌足は男でも女でもない半端な自分に苦しんできました。女として志々雄真実の役に立とうとしても、志々雄のそばにはすでに駒形由美がいます。女としての体を持っていない本条鎌足は、どうあがいても志々雄の夜伽役は務められません。体が男である以上、本当の女である由美には絶対に勝てないのです。

それならば、男として志々雄の役に立とうとしても、戦闘では十本刀最強の瀬田宗次郎にかないません。本条鎌足は男としても女としても、志々雄の一番にはなれなかったのです。それでも本条鎌足は、志々雄のためだけに生きてきました。そして、せめて志々雄からの任務だけは完璧にこなすことで、志々雄の役に立とうとしてきたのです。この名言には、本条鎌足の志々雄への想いが目一杯詰まっていました。

薫と巻町操も、志々雄に対する本条鎌足の想いの強さを感じます。操は本条鎌足のことは好きではありませんでしたが、好きな人のために頑張るという気持ちだけは理解できました。そのため、最終的に自殺しようとした本条鎌足を止め、命を助けたのです。

るろうに剣心のアニメで本条鎌足を演じたのは、声優の竹内順子さんです。本条鎌足は性別は男でありながら、見た目は女という難しいキャラです。竹内順子さんは低い声を活かし、性別不詳の中性的な雰囲気を上手に表現していました。ここでは、るろうに剣心で本条鎌足役を担当した、竹内順子さんについて詳しく解説します。

竹内順子さんは、1972年4月5日生まれのB型です。中学生の頃から演技に興味を持ち始め、高校では演劇部に所属します。高校卒業後、日本大学芸術学部演劇学科に進学し、2年で大学を中退します。その後は劇団員として活動し始めましたが、舞台俳優だけでは生活できず、お金を得る手段として声優業を始めました。

竹内順子さんは地声が低いこともあり、声優としては少年役を演じることが多いです。竹内順子さんは2011年に第5回声優アワードのキッズ・ファミリー賞を受賞し、2012年には第6回声優アワードでシナジー賞を受賞しています。好きなものは猫で、特技はバレエです。

竹内順子さんは、1作目の『HUNTER✕HUNTER』のゴン＝フリークスや、『NARUTO-ナルト-』のうずまきナルトなどを担当したことで有名です。他にも、『メダロット』のメタビー、『Yes！プリキュア5』の夏木りん（キュアルージュ）、『イナズマイレブン』の円堂守などを演じました。

近年では、『マジカパーティー』のバルニャー、『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』のカイル、『魔入りました！入間くん』のバルバトス・バチコなども担当しています。『デジモンアドベンチャー:』では、ゴマモンの他にイッカクモンやズドモン、ヴァイクモンなど、多くの役をこなしています。

るろうに剣心の十本刀は、悪役にも関わらずファンからの人気が高いキャラです。十本刀の中では瀬田宗次郎が圧倒的な人気を誇っていますが、本条鎌足も負けずに人気がありました。「るろうに剣心のキャラの中では、本条鎌足が一番好き」というコメントが多く見られました。

るろうに剣心の本条鎌足に関しては、神谷薫や巻町操との対戦も人気でした。あの戦闘シーンを見て、本条鎌足を好きになった人もいたようです。乱弁天などの本条鎌足の必殺技も、ダイナミックでかっこいいと評判でした。

オカマ好きな人の間では、るろうに剣心の本条鎌足の人気が非常に高いようです。「好きなオカマは誰か」という質問には、必ずといっていいほど本条鎌足の名が上がっていました。本条鎌足のオカマキャラはインパクトが強く、当時大きな衝撃を受けたという感想もありました。

るろうに剣心の本条鎌足は、戦闘中に前述したような名言を残しています。これらの名言は有名で、心に残っている人も多いようです。特に「半端な覚悟じゃ...」のセリフは人気で、現在でもこのセリフを名言として上げる人が大勢いました。

るろうに剣心の本条鎌足は、京都編の後登場することはありませんでした。しかし、新たに連載が始まった北海道編では、沢下条張や瀬田宗次郎らとともに、緋村剣心の仲間として登場しました。この熱い展開には、多くのファンが喜んでいました。中には、本条鎌足が再登場すると聞いて、るろうに剣心の北海道編を読み始めた人もいたようです。

るろうに剣心の本条鎌足の性別や活躍、アニメでの声優などをまとめました。本条鎌足は瀬田宗次郎のように志々雄を崇拝しつつ、駒形由美のように女として志々雄を愛していました。その想いが報われることはありませんでしたが、常に全力で志々雄のために働く姿には、感動さえ覚えます。本条鎌足は北海道編でも再び登場するため、今まで以上の活躍が期待されます。